異世界居酒屋「のぶ」

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異世界居酒屋「のぶ」
ジャンル ファンタジー
小説
著者 蝉川夏哉
イラスト
出版社 宝島社
掲載サイト 小説家になろう
レーベル 宝島社文庫(文庫本)
連載期間 2012年10月18日 -
刊行期間 単行本:2014年9月10日 -
文庫本:2016年8月4日 -
巻数 単行本:既刊5巻(2018年4月現在)
文庫本:既刊4巻(2017年2月現在)
漫画
原作・原案など 蝉川夏哉(原作)
転(キャラクター原案)
作画 ヴァージニア二等兵
出版社 KADOKAWA
掲載誌 ヤングエース
レーベル 角川コミックス・エース
発表号 2015年8月号 -
発表期間 2015年7月5日 -
巻数 既刊6巻(2018年5月現在)
漫画:異世界居酒屋「のぶ」
しのぶと大将の古都ごはん
原作・原案など 蝉川夏哉
作画 くるり
出版社 宝島社
掲載サイト このマンガがすごい!WEB
レーベル このマンガがすごい! Comics
発表号 2015年10月23日 -
発表期間 2016年4月20日 -
巻数 既刊1巻(2016年4月20日現在)
アニメ:異世界居酒屋
〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜
原作 蝉川夏哉
シリーズ構成 吉田伸
脚本 吉田伸
キャラクターデザイン いとうまりこ
音楽 ミト
アニメーション制作 サンライズ
製作 古都アイテーリア市参事会
配信サイト バンダイチャンネルほか
配信期間 2018年4月13日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画アニメ
ポータル 文学漫画アニメ

異世界居酒屋「のぶ」』(いせかいいざかや のぶ)は、蝉川夏哉による日本ライトノベル。イラストは転が担当している。小説投稿サイト「小説家になろう」にて2012年10月より連載が始まり、宝島社より2014年9月から刊行されている。また、2016年8月より加筆修正を経て新規エピソードが追加された文庫本が刊行されている。第2回エリュシオンライトノベルコンテスト(なろうコン大賞)受賞作。

ヴァージニア二等兵によるコミカライズが「ヤングエース」(KADOKAWA)にて、2015年8月号より連載中。また、イラスト担当者転(くるり)による、蝉川夏哉描き下ろし漫画『異世界居酒屋「のぶ」 しのぶと大将の古都ごはん』が2015年10月より「このマンガがすごい!WEB」に掲載され、2016年4月から刊行されている。他、スピンアウトとして、『異世界居酒屋「のぶ」〜エーファとまかないおやつ〜』が2017年11月より、『異世界居酒屋「げん」』が2018年3月より、いずれも「このマンガがすごい!WEB」にて連載。

2016年11月にアニメ化企画進行中と発表された。

あらすじ[編集]

とある帝国の古都にある居酒屋「のぶ」。本来は日本でシャッター通りと言われるほど寂れた商店街の一角にあるはずの店だが、なぜか表の入り口が古都につながっている。その「のぶ」には異世界のさまざまな人物が訪れ、店内で、また時には店外で、さまざまな出来事が起きていく。

登場人物[編集]

居酒屋「のぶ」[編集]

矢澤信之 / ノブ
声 - 杉田智和[1]
居酒屋「のぶ」の店主兼料理人。異世界の面々からは「ノブ・タイショー(のぶ大将)」と呼ばれる。年齢は三十代前半~半ば[2]
元は京都の老舗料亭「ゆきつな」[3]で働く板前だった(漫画版では、ウナギを江戸前風のやり方でさばいている)が、料亭の経営が傾いたことから店を辞め、京都[4]の一角で「のぶ」を開業した。
高校卒業後「ゆきつな」に修行に入ってからは料理一筋だったせいか、物静かな職人気質で、料理の腕を磨くことや料理を創作することに余念がなく、負けず嫌いな性格。
一方で、食材を大量に仕入れすぎたり、戸締りを怠ったりしてシノブに叱られるなど抜けた一面もある。
好物に関する描写はないが、「厚切りベーコン」をたびたび晩酌のつまみにしている模様。
千家しのぶ / シノブ
声 - 三森すずこ[1]
「のぶ」の給仕で看板娘。年齢は二十代前半[5]
元は料亭「ゆきつな」を経営する一家の娘だったが、店の再建のために銀行の副頭取の息子との結婚を強要されそうになり、それを嫌がって家出したところ、一足先に「ゆきつな」を辞めていた信之と出くわし、「のぶ」で働くことになった。
常に笑顔を浮かべ細かな気遣いもできるため、「のぶ」の常連客達から非常に人気がある。一方で、ガラの悪い客には毅然とした態度で接したり、料理や酒に手を付けない者には素っ気ない態度を示したりしている。
幼少のころから非常に味覚に敏感で、信之曰く「『ゆきつな』では『しのぶお嬢さんの食べ残し』というとそれはそれは恐れられていた」とのこと。
好物は鱚などの白身魚の天ぷら[6]のほかいくつか描写があるが、時々庶民的なものが恋しくなる時がある模様。なお「最高の調味料は『背徳感』」と称して、夜中にカップ焼きそばを食べることもある。
ハンス
声 - 阿部敦[7]
古都の衛兵の青年。
同僚のニコラウスに誘われて「のぶ」を訪れ、そこで出された「トリアエズナマ」とおでんオーディン鍋)に感激し、それ以降は常連客となる。
後に衛兵を辞めて「のぶ」で料理の修業を始める。将来は暖簾分けで自分の店を出すことを目指しているが、後に信之としのぶが異世界の人間と知り、「のぶ」の味を再現するために不可欠な味噌醤油をどうやって(ハンスから見た)異世界(=日本)に頼らずに確保するか、頭を悩ませていたが、後に連合王国で醤油を作っていたヨダから醤油と、味噌の原料である大豆を仕入れる事ができた。そして信之から課題を出された際にペリメニ(いわゆる生の餃子)にニンニクを増量し蒸焼きにした「ハンス流ペリメニ」を発明、常連客から「ハンス」「ハンスのアレ」と命名され、料理人として一歩成長した。
しのぶに初来店時に一目惚れしたが、料理修行を始めてからも想いを伝えられずにいるが、最近は暖簾を閉まってからの料理研究の時など、同僚であるリオンティーヌの前で色々と料理の試作をすることも楽しみになっているらしい。
好物として描写されているものは「サトイモ」。
エーファ
声 - 久野美咲
「のぶ」の店員の1人。素直で心優しい少女。弟にアードルフ、妹にアンゲリカがいる。
元々は貧しい身分で、偶然見た「のぶ」の水道の蛇口を「これさえあれば(綺麗な飲用の)水がいくらでも手に入る」と思い込み盗もうとして見つかってしまうが、素直に白状して謝り、処罰されるのを憐れんだシノブの計らいで、盗みを大目に見る代わりに「のぶ」での皿洗いとして働くことになった。
小動物みたいな可愛らしさから店のマスコット的存在となるが、行儀の悪い客を叱る肝の据わった一面もある。弟妹思いであり、信之やシノブに弟妹の分までの賄いを作ってもらっている。一度だけ、居酒屋の神棚のお供えの油揚げを取って行った白狐を追いかけて日本に迷い込んだことがある。
当初、皿洗いの役割だったが繁忙時には給仕も行うようになり、特に鍋料理が注文されるときは「名奉行」と呼ばれるようになっている。また、エトヴィンから読み・書き・計算を習って身につけてからは、信之が時折やらかす材料の仕入れすぎを、しのぶとともに窘めることもある。
好物は「オムライス」。その他タマゴが全般的に好きなようで、ゆで卵・串かつのうずら卵・おでんの玉子・煮汁で作った温泉卵などを美味しそうに食べる場面が描写されている。
ヘルミーナ
声 - 内田真礼
ベルトホルトの親戚にあたる美しい女性。ベルトホルトとの見合い時、16歳[8]
イカ漁師の父親を持ち、イカ嫌いのベルトホルトとの見合いが危ぶまれたが、克服していたため無事に夫婦になる。
しかし、新居が東王国の奇譚拾遺使のジャンのせいで前の住人の退去が滞ってしまっていたため、「のぶ」に一時的に預かることになり、給仕として働くことになる。そして後に妊娠し、男児・ヨハンナと女児・エーミールの双子を出産した。現在、産休中。
儚げな見た目に反し、漁師の娘だけにあり、腕力・握力はかなりある(ニコラウスとハンスは、彼女を怒らせることはしないでおこうと誓っている)。
好物は「烏賊の一夜干し」および「ヒツマブシ」。ヒツマブシは「毎日食べても飽きない」とのこと。
リオンティーヌ・デュ・ルーヴ
東王国出身の騎士身分の女傭兵。「のぶ」初訪問時点で26歳[9]。家に代々伝わるイカの兜飾りを被って戦っていた。
かつて戦場でベルトホルトと相見え、彼の強さを目の当たりにして以降、想いを寄せている。彼を探して古都を訪れて出会うも、すでにヘルミーナと結婚していることを知り、それを涙ながらに受け入れて東王国に戻っていった。
後に枢機卿の護衛の任務で大市が開かれる古都に訪れ、産休のヘルミーナの代わりに「のぶ」の給仕として働き、双子を出産した後も乳離れするまでの間、延長で働く事にし、ニホンシュの銘柄毎に合う肴を考えたりハンスの料理の感想を言うなど、「のぶ」の一員として板に付いてきている。後に信之としのぶが異世界の人間だと知る事となる。
好物は「酒全般」。閉店後に日本酒を中心としてさまざまな酒を試飲と称して飲んでいる。「酔わない・乱れない・潰れない」の三拍子そろった酒豪。

常連客[編集]

ニコラウス
声 - 森久保祥太郎[7]
古都の衛兵の1人。ハンスの1つ年上[10]の同僚。
気さくな性格で、「のぶ」を訪れて気に入り、ハンスを誘い共に常連となる。ハンスのシノブへの一目惚れに初来店の際から気付いており、何かと茶化している。
エレオノーラには彼女の戸籍上ではない実の父の面影をそのアゴヒゲなどから思い起こされており、最初はギルドマスターとしての立場や隠している奥手さから「女誑かしの男」ととられ苦手に思われていたが、「のぶ」の秋刀魚料理の際に飾らない美味しい食べ方を酔った勢いで教え、ほのかに気になる異性として想われるようになる。
のちに衛兵を除隊、水運ギルド<鳥娘の舟唄>へ入り、エレオノーラの秘書的な仕事に就く。もともとが事情通。卒なくなんでもこなすタイプ。
ベルトホルトの影響で鶏肉を使った料理が好物のようで、いつも頼む一品として「チキンナンバン」がある。カラアゲは醤油派。
ベルトホルト
声 - 小西克幸[7]
古都の中隊長。ハンスとニコラウスの上官。ヘルミーナと見合い時、32歳[11]
かつては<鬼>と呼ばれるほどの凄腕の傭兵で、名が轟いていた。
鶏肉料理が好物で、ハンスに連れられて訪れた「のぶ」でから揚げを食べたことで常連客となる。
一方で、イカが苦手(味ではなく、曾祖父にイカにまつわる昔話を聞かされてトラウマになっていた)だったが「のぶ」でイカを食して(というよりイカがどういう生物かを詳しく説明されて)克服し、ヘルミーナと見合いして見事成功し結婚して夫婦となる。
好物は「ワカドリのカラアゲ」と「チキン南蛮」。ちなみに味付けは塩派。イカ料理を克服してからは、そちらも好物になっている。
ゲーアノート
声 - 津田健次郎
片眼鏡を掛けた徴税請負人の役人。
依頼された額の倍以上の税を徴収できるほど仕事の腕は非常に高く、それゆえに人々からは恨まれており、実家には貴族の家臣になっていると言っている。
「のぶ」を次の標的と狙い定めるが、シノブが作ったナポリタンによって初心を思い出して感動し、店を後にした。その後、仕事を辞めて故郷に帰ろうかと考えていたが、辞めずに仕事を続けており、「のぶ」の常連となる。バッケスホーフ騒動時にはあくまで公平に調査するように見せかけ、バッケスホーフの密輸ルートを独自に調査して失脚させるなど「のぶ」を庇護する活躍を見せ、そして後に先帝やグスタフなどの帝室が訪れている事も知り、一目置くようになる。アウグストという演劇俳優の弟がおり、後に古都で再会する。
好物は「ナポリタン」。「のぶ」を訪れてナポリタンを注文しなかったときは事件扱いになるほど。
イグナーツ
声 - 小野友樹
アイゼンシュミット商会の商人、カミルの義理の兄。
最近は、カミルと一緒にヨルステン麦や米(ライス)の仕入れなども、自分たちの裁量でできるようになったらしい。
カミル
声 - 島﨑信長
アイゼンシュミット商会の商人で、イグナーツの義理の弟。
美味しいものを食べているときには、黙々と食べるらしい。
エトヴィン
声 - チョー
聖王国から古都の教会に赴任して来た助祭。
一見、堅物そうだが、実はお忍びで「のぶ」に訪れて酒の肴と冷酒を頼んで飲んでいる好々爺。その酒好きなせいで未だに助祭のままだが、聖王国では改革派筆頭のヒュルヒテゴッド枢機卿の懐刀と呼ばれるほどの実力者で、バッケスホーフ騒動時にはベルトホルト夫婦のために教導聖省の最高位の結婚確認状を作成させた。
聖職者でありながら早い時間から「のぶ」に入り浸っている生臭坊主の典型のようだが、世情に詳しく「のぶ」で起こる様々な出来事や、他の常連の相談役になることも多く、元から優秀な人物であることも伺える。
好物は「イカの塩辛(漫画版では酒盗)」と「ホタルイカの沖漬け」。イツモノメニューとしては「シオカラとレーシュ」。
ローレンツ
声 - 黒田崇矢
古都参事会会員でガラス職人マイスター。フーゴとハンスの父親。
ニコラウスに教えられて「のぶ」に訪れてからは親子共々常連となる。ホルガーとは幼馴染の腐れ縁で、彼からは<へたっぴガラス職人>と呼ばれて、顔を合わすとすぐに口喧嘩を始める。だが、仲が悪いわけではない。だが、以前は遍歴商人だったのにホルガーと幼馴染の腐れ縁と言うのは矛盾がある。
好物はずばり「ビール」。
ホルガー
声 - 小山剛志
古都参事会会員で鍛冶職人ギルドマイスター。
ローレンツとは幼馴染の腐れ縁で、彼からは<泣き虫>と呼ばれている。
好物は「マグロの刺身」。
ラインホルト
水運ギルド<金柳の小舟>のマスターの青年。
古都参事会会員で三大水運ギルドマスターの一人。
<金柳の小舟>は古都でも一番古い水運ギルドで格式あったが、先代が急逝したため後を継ぐ。しかし、まだ年若く経験不足が祟って次々と有能な人材が引き抜かれたためギルドが落ち目になっている。
部下が勝手にゴドハルトの縄張りで仕事をしてしまったためゴドハルトともめ事になり、ローレンツの紹介でエレオノーラを入れた三人で「のぶ」で会議することになる。やむなく古都では雑魚扱いのうなぎが取れる運河の漁業権で手を打とうとするもゴドハルトに相手にされず会議が平行線になっていたが、そこで出されたうなぎの蒲焼きによってうなぎの美味さを知り、ゴドハルトが漁業権を譲ることを認めたため問題が解決する。その後、タコも持ち込み、刺身、から揚げ、タコワサにより美味しさをゴドハルトに認めさせ又も商談成立させている。
好物は「鰻重」。
ゴドハルト
水運ギルド<水竜の鱗>のマスターの強面の男性。
古都参事会会員で三大水運ギルドマスターの一人。
<水竜の鱗>は古都では最大の規模を誇る。ラインホルトと一悶着起こすが、解決した後徐々に頭角を現すラインホルトを認めていく。強面な風貌に似合わず学があり、詩を嗜む文人としての一面もある。
うなぎの魅力に取り憑かれてからは好物としてうなぎを挙げていたが、タコのカラアゲの美味さに感動して、そちらも好物になっている。
エレオノーラ
水運ギルド<鳥娘の舟唄>のマスターの妖艶な女性。
古都参事会会員で三大水運ギルドマスターの一人。
<鳥娘の舟唄>は規模は<水竜の鱗>ほどではないが、一番金と権限を持っている。母親は自身と同じ妖艶な美貌を持っており、それを使って<金柳の小舟>の有能な人材を引き抜いた過去を持つ。エレオノーラ自身は母と違って極めて奥手であり、美貌で仕事や人材を引き寄せるのは<鳥娘の舟唄>のギルドマスターの女伝統の行為である為そうしているが、実のところ男性と手を繋いだ事すら数えるほどしかない。
「のぶ」でたびたび顔を合わせていたニコラウスには、女性に優しげな雰囲気から自身の奥手さを看破されそうな危機感から苦手意識を持っていたが、秋刀魚料理を食していた際にもったいない食べ方だと酒の勢いから口を出してサンマゴハンにする提案をされた際に打ち解け、また会いたいと思うようになる。
好物は「冷酒」とそれに合うもの。「のぶ」では魚料理をよく注文する。
イングリド
それまでブランターノの領地内の森に住んでいたが、開墾に伴い古都に引っ越してきた初老の薬師の女性。自身を「魔女」と呼び、弟子の少女・カミラと一緒に生活をしている。
普段はフードを被っており、銀髪の見た目三十代の美女。酒と甘いものに目がなく、ある日酔っ払って「のぶ」を訪れ、酒と数々の料理を気に入り常連になり、時々信之の依頼で旬の山菜を採ってきて「のぶ」に卸している。元々聖王国出身で、学僧院時代はエトヴィンの後輩で、優秀な才能から将来を期待されていたが、同僚ロドリーゴの不始末を庇うため責任を取り出奔した過去を持つ。後に偶然にも「のぶ」でエトヴィンやロドリーゴに再会し、時々一緒に酒を呑みながら昔話に花を咲かせている。
「のぶ」の常連になってからは薬屋としての準備をカミラにまかせて、古都で飲み歩いているようで、「のぶ」には開店前に訪れることもある模様。
好物は「酒」と「プリン」の他、甘いもの全般。
カミラ
イングリドの弟子で、エーファと同世代の少女。幼いころに親に捨てられていたところをイングリドに拾われる形で弟子になる。
イングリドの店の準備を終えた後、昼間から飲み歩いているイングリドを探して回る事が多く、必然的に「のぶ」にもよく訪れるようになる。同世代のエーファとは気が合う様子。
好物としては「焼きおにぎり」だが、「サシミ」も好物になっている。
アルヌ・スネッフェルス
古都の近隣に領地を持つ貴族の出で、実家の跡継ぎ修行を放り出して古都を遊び歩いている放蕩息子。かつて古都で臣下のイーサクとともにゴロツキたちをシメて回っていた事があり「酔眼のアルヌ」の異名をもつ。
貴族の跡継ぎを放り出して、吟遊詩人になりたいと願っているようだが、詩の出来栄えはイマイチ。高名な吟遊詩人のクローヴィンケルに尊敬を抱いている。
「のぶ」の常連になってからは、開店前から「のぶ」に入り浸り、イングリドと談笑していることが多い。
のちに父の跡を継いで、サクヌッセンブルク侯爵となる。
好物は「テンプラ」。
フランク
声 - こぶしのぶゆき
アイテーリアに精肉店をかまえる肉商人。彼自身を中心にした話しはないが、鹿肉のメンチカツの「鹿肉」や、ヴルスト(ソーセージ)などをタイショーやシノブに提供したりする。

客として時折「のぶ」を訪れる人々[編集]

ブランターノ
声 - 諏訪部順一
古都の周辺に領地を持つ男爵位の貴族。領有している森ではイングリドが薬草などを採っているほか、古都周辺の農民たちが薪拾いをしている。カルラという美人の妻がいる。カード遊びを趣味のひとつとしている。シュニッツェル(所謂、カツレツのようなもの)が好物。
自他共に認める美食家で、ヒルデガルドの挙式の席でアンカケユドーフの話を聞いて「のぶ」を訪れた際に、しのぶが作ったサンドイッチとカツサンドを食べて感動し、さらに料理人としての心構えを聞いて感銘し、以後は時折「のぶ」を訪れるようになる。他にもラガーやヴァニラを制限していた皇族に制限撤回を進言したりと食に対して真剣に取り組んでおり、「のぶ」の提案で領地内で流しソーメン祭りを開催したり山菜や筍狩りを許可するなど、度量の大きい一面もある。
クローヴィンケル
ブランターノの友人で、男爵位をもつ異世界では著名な吟遊詩人。ゴドハルトが好む詩人であり、アルヌの憧れの存在である。
ブランターノ以上の美食家であり、信之の料理人としての腕前を認めてからは、異世界で「のぶ」の料理を広めるのに一役買っている。
好物は美味しい物。特に何かを挙げろと言われたら「フルフル鳥の塩釜」。
ヨハン・グスタフ
声 - 浪川大輔
バーデンブルク領伯爵の貴族。姪に子爵家令嬢ヒルデガルド、伯父に古都アイテーリアも所属する帝国の先帝コンラート四世がおり、両親を亡くし幼くして嫁ぐこととなったヒルデガルドを数回、バッケスホーフ騒動後に先帝を一度連れて訪れている。
好物は「アジフライ」。
ヒルデガルド
声 - 南條愛乃
バーデンブルク伯ヨハン・グスタフの姪で、登場時12歳。早くに両親を亡くしており、ヨハン・グスタフの家で育つ。過保護に育てられたため、わがままな面が強く、とくに食事に関しては偏食と胃の弱さもあって周囲の料理人を困らせるようなことをする。
後に「先帝」コンラート四世の孫に当たるマクシミリアンに嫁ぐことになる。
好物は居酒屋のぶで「臭くなくて、辛くなくて、酸っぱくなくて、苦くなくて、硬くなくて、パンでもイモでもお粥でも卵でもシチューでもない、美味しいもの」と注文して出てきた「餡かけ湯豆腐」。その他、「のぶ」では豆腐がメインの鍋料理を美味しそうに食べている姿が度々描写される。
マクシミリアン
ヒルデガルドの夫で、先帝の孫にあたるが、ヒルデガルドより一歳年下で初登場時11歳。本人はヒルデガルドを妻として大事にしようとしているが、彼女自身からは弟のようにしか見られておらず、彼女に頼られる男になろうと孤軍奮闘している。時折ささいな事で機嫌の悪くなる彼女のために「のぶ」に連れてきている。
「先帝」コンラート四世
現帝国皇帝コンラート五世の祖父で、帝国前皇帝。皇帝時代は聡明な皇帝として隣国からは恐れられていた。
慢性的な財政難を抱える帝国の新名物とするために、ラガーの流通を制限する法律を制定していた。このラガーによって「のぶ」が騒動に巻き込まれた(通称「バッケスホーフ騒動」)後、ヨハン・グスタフとともに「のぶ」を訪れ、魚料理に舌鼓をうっている。その際に出された料理と店内で起きた出来事を参考に、後の北方三領邦会議で敵対的だった北方三領邦の代表団達を大人しくさせて帰順させることに成功する。
元々は沿岸地方の貴族の出で、皇室に婿養子になった経緯があり、好物は魚料理全般。とりわけ、鮭の皮を炙ったものが好物。
ジャン=フランソワ・モーント・ド・ラ・ヴィニー
声 - 木村良平
東王国・オイリアの奇譚拾遺使の男性。
仕事にマジメな分、思い込みと早とちりも激しく、「のぶ」のメニューを口にしては驚いている。
奇譚拾遺使(きたんしゅういし)とは、大陸各地の奇妙な話や珍しい話を集め、それを王族に伝え聞かせるのを生業とする集団で、旅の僧の格好して各地を巡るが、本当の目的は各地の情勢を探る密偵の役目を担っている。ジャンは奇譚拾遺使の長官の右腕と呼ばれるほど優秀な人物である。
古都の情勢を探るために訪れ、偶然見かけた「のぶ」に足を運び街の財力を計るためにサラダを注文するが、そこで出された新鮮な野菜で作った数種類のサラダと貴重な香辛料やクジラの肉を出されたことで、古都の財力は驚異的だと勘違いして慌てて本国に知らせに戻るが、後にそれは間違いだと判明して大恥をかく。また、本国に戻る時に使用した馬車は、ベルトホルトとヘルミーナの新居となる民家の前の住民が引っ越しするための馬車だったが、金を積んで無理矢理雇ったため、間接的にヘルミーナが「のぶ」で働くきっかけとなった。
その後も変装して何度か「のぶ」に訪れるが、何故か悉くシノブに素性がバレてしまい、彼女の観察眼に酷く慄いている。また、彼の報告書は「のぶ」の料理などを詳しく記載しているため、検分をする文官たちの間で好評であり、セレスティーヌは彼を古都専任の奇譚拾遺使に任命し、後に興味が沸いた彼女も古都へ赴き、コンラートと出逢うきっかけとなる。そしてセレスティーヌが東王国を去った後もヨーグの君命の下で度々古都を訪れる様になり、セレスティーヌの動向や「のぶ」のメニューを報告する任に就いた。
セレスティーヌ・ド・オイリア
東王国王女。初登場時19歳。奇譚拾遺使をはじめとする情報機関を統括し、弟で現国王のヨーグの補助的役割を務める「王女摂政宮」。その聡明な才で国内から圧倒的な支持を得ている反面、帝国をはじめとする諸国から「毒婦」と注視されている。ジャンから幾度も「のぶ」の報告を聞き、興味本位でお忍びで「セレス」として「のぶ」を訪れ、幾多の料理に魅了され、その後も度々訪れるようになる。ある日帝国の現皇帝であるコンラートと出会い相思相愛になり、後に本来破棄するはずだった政略結婚の相手だと知り婚約を受け入れるも、姉を想うヨーグの策により絶縁を言い渡され、そのまま帝国の皇后として嫁いだ。
その後は王女摂政宮の頃の知識と経験を生かして帝国の諜報機関である「硝石収集局」や「図書寮」を統括し、時折先帝や夫と共に「のぶ」を訪れては共に食事をする仲になり、年頃なためかお菓子が恋しくなる時もあり、しのぶ特製のプリンやケーキに舌鼓を打っている。
コンラート五世
帝国現皇帝。初登場時37歳。祖父である先帝と比べられる事にコンプレックスを抱き、帝国を盤石なものにしようと日々精進し、結婚など微塵も考えておらず、それを良しとしない先帝より東王国・王女摂政宮のセレスティーヌとの縁談を持ちかけられる。政略結婚に従う気はないと単身家出した際に古都で「のぶ」を訪れたセレスと出会い一目惚れをし、セレス以外と結婚しないと先帝と対立するも、セレスがセレスティーヌと知り一転して婚約を受け入れ、晴れてセレスティーヌと結婚した。
その後は妻や身内との時間を作る事も心がけるようになり、時折祖父や妻と共に「のぶ」に訪れては団欒で食事をするが、常連客の間では帝室が「のぶ」で食事をする事は暗黙の了解となっている。
トマス
古都の司祭。若いながらも司祭職にあり、秀麗な顔立ちから女性ファンも多いようだ。教会内ではエトヴィンよりも上級の職位にあり、時々役目を抜け出して「のぶ」で飲んでいるエトヴィンを窘める立場にあるが、いつの間にか感化されて時々「のぶ」を訪れるようになっている。
司祭職の傍ら天文観測にも力を入れている。
好物は「秋ナス」。
イーサク
アルヌに仕える料理人。アルヌにとっては無二の親友[12]であり、彼がが古都で無茶をしすぎないよう静止するお目付け役でもある。
アルヌとは対象的に真面目。どんな料理でも再現する自信があるというが、「のぶ」の料理は再現のしようがないと、最初から驚愕していた。
また、放蕩を繰り返すアルヌには時々手を焼いている。
好物は「一角鹿の燻製肉」。
ロドリーゴ
聖王国から古都に派遣された大司教。
イングリドとは学僧院時代の同期で、当時背が低かった事から「チビ」と呼ばれていた。当時自身の不始末を庇う形でイングリドが学院を去った事を悔いており、後に大司教になるほどの力を得つつ、「魔女になる」と言った言葉を頼りに各地でイングリドを探していた。元々北国でもある古都に赴任される事に不満を持っていたが、悪巧みを働いていたダミアンの密告により「のぶ」に魔女の疑いがあると聞き「のぶ」に赴きイングリドと再会、運が向いてきたとこれを機に聖王国の派閥内で力を振るおうとするも、逆にダミアンを介して毒殺されそうになった事が判明、イングリドから派閥争いから手を引けと忠告され、以後はイングリドやエトヴィンと共に古都に身を置く事を決意した。
好物は「ラ・ノール豚のラグー」。
フーゴ
ローレンツの長男でハンスとは異母兄弟にあたる兄。衛兵になったハンスとは異なり、父ローレンツと同じくガラス職人となる。
ハンスとは違い、黒髪の素朴な青年。母親の出身地の影響が色濃く出ているようだ。
ローレンツからのガラス職人としての腕前は「そこそこの才能」という評価だったが、粘り強い努力で教会からのレンズ磨きの仕事を成功させた努力家でもある。
好物は「干したボウズギョラ」。
ロンバウト・ビッセリンク
帝国北西部商圏最大の商会「ビッセリンク商会」の御曹司。バッケスホーフが失脚し、市場に大穴の空いた古都の秩序を取り戻したい父・ウィレムの判断で支店長として古都に赴任した。最初の内は何も突出したものが無いと落胆していたが、市参事会で「のぶ」の仕出し弁当を食べ、あまりの食材の豊富さに驚愕し、その後「のぶ」を訪れた際にフーゴと出会い、眼鏡の重要さと高い完成度に着目し、眼鏡の事業をはじめようと決意した。女性向けにデザインした眼鏡のフレームや伊達眼鏡も発案して業績を伸ばし、後の晩餐会にて父・ウィレムの後押しもあり、兼ねて構想していた「水上交易路復活計画」を宣言した。
リュービク
古都の老舗料亭宿・「四翼の獅子」亭の副料理長。亡母が北方の出身で、その影響で「のぶ」を「ノヴ」と言うなど独特の発音をする。信之とほぼ同年齢。伝説の料理人・リュービクの末裔で、小リュービクとして名が知られており、現リュービクで総料理長でもある父・大リュービクと共に働いており、代々リュービクが受け継ぐ「獅子の四十七皿」を短期間で習得するほど天性の才を持っているが、自身の味覚に自身を持っていない事を大リュービクに看破されて自信を失い、しばらくの間は厨房に立たず自室に茫然と佇む日々を送っていた。ある日女中のパトリツィアから「のぶ」の事を聞き来店、同年齢の信之が日々努力している姿を見てライバル心に火が付いて立ち直り、その後も「リュー」の名で「のぶ」を訪れ、ハンスの才能を気に入り、客の立場としてハンスに指導をしている。
 晩餐会の前日、大リュービクより正式にリュービクの名を受け継ぎ、新しい料理を作ろうと「のぶ」の全員に自分の正体を明かし、信之の許可をもらってハンスを補佐として厨房に招いて試行錯誤の末に亡母の故郷の料理を元にした「獅子の四十八皿 【ストロガノフ流煮込み】」を発明、招待客たちの称賛をもらい、晩餐会を成功させた。
その後も「のぶ」に訪れては信之の料理を食べたりハンスの指導をし、信之と料理の「競演」をしたいと思う傍ら、ハンスにも「のぶ」の料理技術に加え、自身の料理技術も習得させて「共演」したいと思っている。

その他[編集]

白狐
声 - 下田麻美
日本側の「のぶ」の近所にある稲荷神社に祀られている神の使い。商売が成り立たなさそうだった「のぶ」の入り口を、「倉稲魂命のお力で向こうの土地につなげた」張本人。
あるとき、「のぶ」の裏口から日本に迷い込んだエーファを古都に送り返す際、普段は油揚げが神棚のお供えとなっているのを「月1回稲荷寿司にする」よう、伝言を頼んだ。後に幾多に渡り「のぶ」を陥れようとしたダミアンに、罰として千本鳥居の結界に数日間閉じ込め衰弱させた。
好物は「稲荷寿司」
ダミアン
声 - 井上和彦
ブランターノ男爵に仕える従者で、性格がねじ曲がっており、裏で様々な悪事を働いている。
ブランターノを「のぶ」に招こうと強引に貸切を要求し、シノブに断られるとゴロツキたちを店の前で睨みを利かせて他の客を寄せ付けないようにしていた。その後、ブランターノに解雇され、それ以来「のぶ」が原因だと逆恨みし、様々な手を使って「のぶ」を窮地に立たせようとするが、ちゃっかり悪事を働いていた事が裏目に出てことごとく失敗、ついには白狐の怒りを買い、千本鳥居の結界に数日間迷わされ衰弱した所を衛兵に捕まり投獄された。
後に裏社会に根回しして偽の嘆願書で釈放され、海を渡って連合王国へ逃亡、旅籠に長期滞在し傷心を癒している(訪れた客に愚痴をこぼしているが、誰もが自業自得だと思っている)。
好物は「ブルートヴルスト」
バッケスホーフ
豪商である「バッケスホーフ商会」のトップにして、古都参事会の議長を務める中老の男性。
背が高いがやせ細っている。性格は強欲で陰険、目的のためならば手段を選ばず、さらに狡猾で奸智に長け、常に相手の先手を打つ計算高い人物でもある。
ダミアンに唆される形で「のぶ」を訪れ、店ごと買い取ろうとしたが、それに応じないとみると、今度はトリアエズナマが禁制品である「ラガー」であると指摘し、参事会の調査対象にして「のぶ」を潰そうと画策する。 さらにヘルミーナを妾にしようと教会にベルトホルトとヘルミーナの婚姻無効調査願いを受理させようとした。
しかし、店の調査担当として指名したゲーアノートが彼らの味方をして無実を証明したばかりか、逆にゲーアノートになぜ禁制品のラガーの味を知っていたのかを指摘され、さらにラガーが商会に密輸されていたことが判明したことで、自身の悪事が暴かれてしまい失脚した。
シャルロッテ
セレスティーヌが王女摂政宮の頃より従事していた侍女。セレスティーヌとほぼ生き写しな事もあり、お忍びで城を抜ける際には影武者を務める。後にセレスティーヌが帝国に嫁ぐ際に侍女として付き従い、セレスティーヌの健康管理にも気を使い、年頃ながらに甘い物を欲する彼女に対して「太る」と制限を呼びかけている。
ユーグ
東王国現国王。「英雄王」と謳われた父親である前国王が早去したため、12歳でありながら王位を継ぐ事となり、姉・セレスティーヌの助力もあり国王を務めていたが、姉に負けない程に聡明な彼としては姉の幸せを願っており、姉が帝国へ嫁ぐ際に国王権限で絶縁を言い渡し、姉を王女摂政宮の責務から解放し、姉の幸せを心から祝福した。
ベネディクタ
ロンバウンドの秘書で、赤い髪の美人。東王国時代からロンバウンドに付き従っており、彼に恋慕を抱いている。後にロンバウンドの案で伊達眼鏡をかけるようになり、その結果、諸国の貴族の令嬢なども伊達眼鏡を求めるようになった。
大ビューリク
古都の老舗料亭宿・「四翼の獅子」亭の経営者にして現総料理長。元々は料理人としては凡才だったが、血の滲む努力をして料理の腕を上げたのみならず、「獅子の四十七皿」のレシピを書籍にして料理人たちに指導するなど、料理界に革命をもたらしたが、年齢と共に味覚障害に陥る。後に立ち直った息子の小ビューリクに晩餐会の総指揮と、「ビューリク」の名を正式に継承させ、無事に晩餐会を成功させた息子を心から祝った。
ヨダ・コーザ
連合王国で醤油職人をしている男性。実は彼も日本人で、日本名は「依田康三郎(よだ こうざぶろう)」。十数年前に実家が経営していた醤油工場に現れた扉を通じて異世界を行き来し、その時に妻と出会い結婚したが、妻が娘のリサを身籠った事によりヨダが日本から戻らないかもしれないという不安から日本へ通じる扉を放火、日本へ戻る事ができなくなったが両親も死去し身内もおらず、日本にあまり戻る気もなかったため、異世界の人間として生きることを決意し、日本から持ち込んできていた大豆を栽培し、醤油も製造していた。後に連合王国で「ショーユ」の名称で広まる事となる。
ある日古都から逃亡し、旅籠に長期滞在していたダミアンから「のぶ」の話を聞き、故郷の者と話がしたいと「のぶ」に訪れ、数々の和食を食べ、両親の墓参りもしたいと日本へ帰郷。ヨダを迎えに来た娘婿のコルムから扉を放火した後の事実と謝罪を聞かされたが、それでも妻を恨んでおらず、「のぶ」に醤油と大豆を卸す事を約束し家族の待つ地へ帰宅した。
ちなみに彼が使っていた扉は地元の神隠し伝説に関わっていた天狗によるものだと、文献などを調べて明らかになり、リサを出産した事でリサのみ扉のあった空間を通じて日本へ行き来する事ができ、またリサが身篭った事により通れなくなった事から、元々世継ぎの一人しか通れない事が明らかになった。
好物は和食ならなんでもであり、特に彼独特のものとしては「醤油を多めにかけたカレーライス」だが、元々貧しい日本での実家で質が悪い材料のカレーの味をごまかして食べていた為のもので、居酒屋のぶで出されたカレーライスには「このカレーは醤油をかけるには美味し過ぎる」と漏らした。
塔原(とうはら)
料亭「ゆきつな」の板長で、信之の師にあたる。しのぶの家族が興信所を介して居所を突き止めており、「ゆきつな」も経営不振で暇になった事もあり、信之の様子を見に来店した。
信之の料理を食べ、味に迷いがあるが成長しようとしている「良い迷い」である事を指摘し、これからの信之の成長に期待し「ゆきつな」に帰った。意外にも洋食も好んでおり、信之にアヒージョを注文して彼を驚愕させている。
しのぶの家族
作中では料亭「ゆきつな」の大女将である母親、現社長である父親、人数は不明であるが、兄弟の存在も語られている。先代社長である祖父の死後、時代に対応できなかったことで経営不振に陥り、「ゆきつな」を立て直す為にしのぶを銀行副頭取の子息と結婚させようとした結果、しのぶは親子の縁を切って家出した。興信所を使い「のぶ」の事も知っているが、未だに「のぶ」には訪れていない。
後にしのぶの方から会談を申し入れ再会したが、結局喧嘩別れに終わった(とはいうものの、その後は互いに電話をするくらいにはなっているという)。

書誌情報[編集]

小説[編集]

単行本
WEB版に加筆修正をし、新規エピソードを追加。
異世界居酒屋「のぶ」
巻数 タイトル 発売日 ISBN 単行本での追加エピソード
1 異世界居酒屋「のぶ」 2014年9月10日 ISBN 978-4-8002-3057-7 「はじめての海鮮丼」「闖入者」
2 異世界居酒屋「のぶ」二杯目 2015年2月9日 ISBN 978-4-8002-3721-7 「いつもの」「三酔人のカラアゲ問答」「ナスのあげびたし」「焼きおにぎりと薬師の弟子」
3 異世界居酒屋「のぶ」三杯目 2015年6月24日 ISBN 978-4-8002-4174-0 「とろける角煮」「するめの天ぷら」「【閑話】雪狐の夜」「鯖の味噌煮」「古都桜と花見弁当」
4 異世界居酒屋「のぶ」四杯目 2015年12月4日 ISBN 978-4-8002-4877-0 「テンプラと二枚の図面」「レンズとハムカツと天の星」「夏の夜の難題」
5 異世界居酒屋「のぶ」五杯目 2018年4月7日 ISBN 978-4-8002-5903-5
文庫本
単行本に加筆修正をし、単行本の追加分に加え、文庫本のみの新規エピソードを追加。
異世界居酒屋「のぶ」
巻数 タイトル 発売日 ISBN 文庫本のみの追加エピソード
1 異世界居酒屋「のぶ」 2016年8月4日 ISBN 978-4-8002-6000-0 「仕事帰りの豚汁」「美女と油揚げ」
2 異世界居酒屋「のぶ」二杯目 2016年12月6日 ISBN 978-4-8002-6503-6 「夫婦とかぼちゃ」「真夜中のカップ焼きそば」
3 異世界居酒屋「のぶ」三杯目 2017年3月18日 ISBN 978-4-8002-6873-0 「イカと女傭兵」「懐かしのうどん」
4 異世界居酒屋「のぶ」四杯目 2017年11月7日 ISBN 978-4-8002-7795-4 「妖精送りの夜」「往くも往かぬも」

漫画[編集]

  • ヴァージニア二等兵 『異世界居酒屋「のぶ」』 KADOKAWA 〈角川コミックス・エース〉、既刊6巻(2018年5月2日現在)
    1. 2015年12月26日発売 ISBN 978-4-04-103780-5
    2. 2016年6月30日発売 ISBN 978-4-04-104425-4
    3. 2017年2月4日発売 ISBN 978-4-04-104426-1
    4. 2017年7月4日発売 ISBN 978-4-04-105793-3
    5. 2017年12月29日発売 ISBN 978-4-04-105794-0
    6. 2018年5月2日発売 ISBN 978-4-04-106842-7
  • くるり 『異世界居酒屋「のぶ」 しのぶと大将の古都ごはん[13]』 宝島社 〈このマンガがすごい!comics〉、既刊1巻(2016年4月20日現在)
    1. 2016年4月20日発売 ISBN 978-4-8002-4733-9
  • ノブヨシ侍『異世界居酒屋「のぶ」 ~エーファとまかないおやつ~』 宝島社「この漫画がすごい!WEB」にて、2017年11月6日よりWEB掲載されているスピンオフ
  • 碓井ツカサ『異世界居酒屋「げん」』 宝島社「この漫画がすごい!WEB」にて、2018年3月7日よりWEB掲載されているスピンオフ

Webアニメ[編集]

2018年4月よりバンダイチャンネルほかにてアニメ+バラエティによるコンプレックス番組異世界居酒屋〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜』として配信中[14]ぐるなびが初めてアニメの製作委員会に参加しており[14]、本編は約10分で、アニメ本編終了後は実写によるミニコーナー『のぶ+』として、なぎら健壱による『なぎら健壱の「のぶ居酒屋」をさがして』と、きじまりゅうたによる『きじまりゅうたの「創作のぶ料理」』も交互に合わせて配信される[15]。実写パートのナレーターは一龍斎貞友

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

エンディングテーマ「Prosit!」[7]
作詞・作曲・編曲 - ミト / 歌 - クラムボン

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 紹介メニュー[18]
第1話 おでんのじゃがいも 吉田伸 小野勝巳 いとうまりこ トリアエズナマ
枝豆おでん
第2話 若鶏の唐揚げ 小野勝巳 中島利洋 瀧原美樹 きゅうりの一本漬け
若鶏の唐揚げ 塩唐揚げ
チキン南蛮
第3話 お嬢様の難題 立原正輝 重田敦司 片山みゆき 湯豆腐
餡かけ湯豆腐
第4話 はじめての海鮮丼 彦久保雅博 越田知明 児谷直樹 杉本幸子 筑前煮(小鉢)
ハマチ刺身
海鮮丼
第5話 しのぶちゃんの特製ナポリタン 吉田伸 西本由紀夫 中島利洋 岡田洋奈 パリパリキャベツ
ナポリタン
第6話 キスの日 立原正輝 まついひとゆき 斎藤雅和 鶏肉里芋筑前煮
キス天ぷら、キス天丼
第7話 盗人(ぬすっと) 吉田伸 山崎みつえ 鳥羽聡 杉本幸子
中村千秋
岡田洋奈(料理)
カツオのたたき酒盗
へしこままかり
第8話 仕事帰りの豚汁 山﨑立士 児谷直樹 関口雅浩 豚汁
第9話 中隊長の弱点 彦久保雅博 中島利洋 瀧原美樹
関口雅浩
杉本幸子
小澤和則(料理)
イカソーメン塩辛
イカの生姜煮、イカ団子
イカリング
第10話 招かれざる客 立原正輝 吉田丈司 児谷直樹 竹森由加
小澤和則(料理)
サンドウィッチ
ヒレカツサンド
第11話 親方喧嘩 彦久保雅博 西澤晋[19] いわたかずや 時永宜幸 マグロ刺身アユ塩焼き
ホッケの塩焼き、厚切りベーコン
チーズコロッケ、オムそば
第12話 美女と油揚げ 吉田伸 山崎みつえ まついひとゆき 斎藤雅和 お揚げ里芋の網焼き
おたのしみ巾着(たまご巾着)
第13話 メンチカツ 立原正輝 高田昌宏 孫承希 中島里恵
杉本幸子
小澤和則(料理)
鹿肉メンチカツ
第14話 密偵とサラダ 彦久保雅博 佐山悟利 空豆の塩ゆで、温玉シーザーサラダ
大根サラダポテトサラダ
フルーツサラダ百式

配信局[編集]

日本国内 インターネット / 放送期間および放送時間
配信期間 配信時間 配信サイト
2018年4月13日 - 隔週金曜 12:00 更新(2話毎)
2018年4月13日 - 金曜 12:00 更新
金曜 20:30 - ニコニコ生放送
2018年4月14日 - 土曜 0:30 - 0:45(金曜深夜) AbemaTV
2018年4月19日 - 木曜 19:00 更新 TSUTAYA TV
不明 不明 (2話毎) Hulu

脚注[編集]

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出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g アニメ「異世界居酒屋」のぶ役は杉田智和、しのぶ役は三森すずこ!スタッフも発表”. コミックナタリー (2018年1月31日). 2018年1月31日閲覧。
  2. ^ 文庫版「妖精送りの夜」に高校卒業後(=18歳)すぐにゆきつなに入った、という記述があり、「肉じゃが」では現在の出汁を引くのに十四年かかった、という記述があることから。
  3. ^ 宝島文庫版「真夜中のカップ焼きそば」の中に「京都」という明示がある
  4. ^ 『異世界居酒屋「のぶ」 しのぶと大将の古都ごはん』一皿目。
  5. ^ 宝島文庫版「妖精送りの夜」の中で、信之としのぶの年齢差は9歳であることがわかる記述がある。また「おもいでの味」では「高校も大学も地元」という記述もあることから少なくとも大卒後の年齢であることが伺える
  6. ^ 好物に関する描写は、本編及びWeb版「登場人物紹介」より引用、以下同様
  7. ^ a b c d “『異世界居酒屋〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜』阿部敦さん・森久保祥太郎さん・小西克幸さんら追加声優解禁! 4月より世界同時先行配信を開始”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2018年3月8日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1520486227 2018年3月23日閲覧。 
  8. ^ 小説/文庫版「中隊長の弱点」より
  9. ^ 小説/文庫版「女傭兵」より
  10. ^ コミックス版6話「豚汁」より
  11. ^ 小説/文庫版「中隊長の弱点」より
  12. ^ web版65話「肉じゃが」ではイーサクはアルヌの「異母兄弟」とされているが、小説・文庫版ではこの表記は除外されている
  13. ^ 蝉川夏哉による描き下ろしストーリー。
  14. ^ a b 「異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」 コラボレーション決定!”. ぐるなび (2017年11月1日). 2017年11月1日閲覧。
  15. ^ “異世界居酒屋:アニメが4月13日配信 実写ミニコーナーになぎら健壱登場”. まんたんウェブ (毎日新聞デジタル). (2018年3月23日). https://mantan-web.jp/article/20180323dog00m200005000c.html 2018年3月23日閲覧。 
  16. ^ a b c d e f g h i j k l スタッフ/キャスト”. 異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~公式サイト. 2018年3月23日閲覧。
  17. ^ 異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~ 2018年アニメ化決定!”. サンライズ (2017年11月1日). 2017年11月1日閲覧。
  18. ^ タイショー・ノブからの一言 ぐるなび
  19. ^ クレジットでは西澤普

外部リンク[編集]