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異世界居酒屋「のぶ」

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異世界居酒屋「のぶ」
ジャンル ファンタジー
なろう系[1]
小説
著者 蝉川夏哉
イラスト
出版社 宝島社
掲載サイト 小説家になろう
レーベル 宝島社文庫(文庫本)
連載期間 2012年10月18日 -
刊行期間 単行本:2014年9月10日 -
文庫本:2016年8月4日 -
巻数 単行本:既刊6巻(2019年5月現在)
文庫本:既刊6巻(2020年4月現在)
漫画
原作・原案など 蝉川夏哉(原作)
転(キャラクター原案)
作画 ヴァージニア二等兵
出版社 KADOKAWA
掲載誌 ヤングエース
レーベル 角川コミックス・エース
発表号 2015年8月号 -
発表期間 2015年7月5日 -
巻数 既刊11巻(2020年10月現在)
漫画:異世界居酒屋「のぶ」
しのぶと大将の古都ごはん
原作・原案など 蝉川夏哉
作画 くるり
出版社 宝島社
掲載サイト このマンガがすごい!WEB
レーベル このマンガがすごい! Comics
発表号 2015年10月23日 - 2016年3月22日
発表期間 2016年4月20日 -
巻数 既刊2巻
アニメ:異世界居酒屋
〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜
原作 蝉川夏哉
シリーズ構成 吉田伸
脚本 吉田伸、彦久保雅博、立原正輝
キャラクターデザイン いとうまりこ
音楽 ミト
アニメーション制作 サンライズ
製作 古都アイテーリア市参事会
配信サイト バンダイチャンネルほか
配信期間 2018年4月13日 - 2018年9月14日
話数 全24話
テレビドラマ
原作 蝉川夏哉
監督 品川ヒロシ
脚本 品川ヒロシ
制作 WOWOW
放送局 WOWOWプライム
放送期間 2020年5月 - 2020年7月
話数 全10話
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画アニメテレビドラマ
ポータル 文学漫画アニメドラマ

異世界居酒屋「のぶ」』(いせかいいざかや のぶ)は、蝉川夏哉による日本ライトノベル。イラストはが担当している。

概要

小説投稿サイト「小説家になろう」にて2012年10月より連載が始まり、宝島社より2014年9月から刊行されている。また、2016年8月より加筆修正を経て、新規エピソードが追加された文庫本が刊行されている。第2回エリュシオンライトノベルコンテスト(なろうコン大賞)受賞作。

漫画化
ヴァージニア二等兵によるコミカライズが「ヤングエース」(KADOKAWA)にて、2015年8月号より連載中。また、イラスト担当者転(くるり)による、蝉川夏哉描き下ろし漫画『異世界居酒屋「のぶ」 しのぶと大将の古都ごはん』が2015年10月より「このマンガがすごい!WEB」に掲載され、2016年4月から刊行されている。他、スピンアウトとして、『異世界居酒屋「のぶ」〜エーファとまかないおやつ〜』が2017年11月より、『異世界居酒屋「げん」』が2018年3月より、いずれも「このマンガがすごい!WEB」にて連載。2020年1月時点でシリーズ累計発行部数は300万部を突破している[2]
アニメ化
2016年11月にアニメ化企画進行中と発表された。2018年4月よりWEBアニメとして放映、同年10月からBS11およびJ:COMテレビで放送されることが報じられた[3]。また、10月からのTV放送を記念して『「異世界居酒屋のぶ」オリジナル弁当』の発売も同時に発表されている[4]
WEBアニメ版の累計視聴回数は2020年1月時点で2000万回以上を記録しており[2]、TV放送では先行して放送開始されたBS11よりも先にキッズステーションで全話放送されている。
テレビドラマ化
2020年5月より品川ヒロシ監督、大谷亮平主演によりWOWOWプライムで全10回に渡って放送[5]

あらすじ

とある帝国の古都 アイテーリア にある居酒屋「のぶ」。本来は日本シャッター通りと言われるほど寂れた商店街の一角にあるはずの店だが、なぜか表の入り口がアイテーリアと繋がっている。

その「のぶ」には異世界であるアイテーリアに住む、さまざまな人物が訪れ、時折アイテーリアの隣国といった遠方の場から珍客がはるばる訪ねることも。

異世界に通じた日から「のぶ」店内で、また時には店外で、色々な事件や出来事が今日も起きていく。

世界観

物語の異世界は中世の欧州に類似した、地理的に帝国(ルーオ[注 1])はドイツ、東王国(オイリア)はフランス[注 2]、聖王国(ルプシア)はイタリア[注 3]、連合王国(ケルティア)はイギリスとした大陸を舞台にしており[6][注 4][注 5]、帝国北部の内陸地に位置する古都「アイテーリア」のはずれの馬丁宿通りに「のぶ」は存在する[注 6]。また、は大きな「雄月」と小さな「雌月」の「双月」が存在する[7]。アニメ版では帝国の西側に大公国(ポーランド)も存在する[8]識字率はあまり高くなく、田舎などの辺境に至っては文字を理解してない人がいるほど。大抵は古都などの都市部の教会や教育施設が読み書きを教えている。

アイテーリアは帝国直轄領であるため、貴族ではなくギルドマスターや有権者などによる「市参事会」により街は運営されている[注 7]。また、かつてベルフラウ河を用いた海との水上交易路が存在していたが[9]、北方三領邦(デンマーク[注 8]との内政問題により河川の治安が悪化し流通が困難になり、鮮度の問題もあり長らく海産物の流通は途絶えていたが、後に先帝コンラートとの北方三領邦との会議により北方分断の危機は回避され[10]、河川の治安も沈静化したのもあり、ロンバウトと提携を結んだ市参事会により水上交易路復活計画が実施された[11]。物語開始時の主な物産品は馬鈴薯と豚肉、そしてボルガンガをはじめとする川魚くらいで、に至っては大量に生息しているものの調理法が御粗末だっため不人気だったが、「のぶ」が調理法を広めた事により鰻の価値が一変し、のちに古都の名産品になった[12][注 9]

毎年春には大市が開催され、「のぶ」が在る前の年までは北方三領邦との問題もあり、さほど賑わうほどのものではなかったが、北方三領邦との内政問題の収束に加え、「のぶ」でのアルヌのサクヌッセンブルク侯爵即位前御披露目式に先帝陛下をはじめ、周辺諸国の貴族や王族、豪商なども訪れてかつてないほどの大盛況を迎え[13]、更に次の年も水上交易路復活計画が宣言されたのもあり大盛況を迎える。特に「のぶ」の存在は周辺諸国でも有名となり、臨時宿泊施設にと城壁外に天幕を張るほどで[注 10]、「のぶ」を訪れるコンラート五世を含む王族や貴族に至っては仮装気分で市井の者に変装し、公務での羽目を外して大騒ぎするほど[14]

言語は大陸全土に渡り日本語の共通言語であるが、文字に至っては現実世界とは多少異なっており[15]、しのぶは古都での生活を続けている内にある程度は理解し、日替わり定食などの貼り紙で書いている。貨幣は金貨と銀貨の二種類の硬貨で、国毎に発行する硬貨の種類は違えど貨幣価値は一緒。銀貨に至っては泪滴型や有孔型など多種多様で[注 11]、しのぶは「のぶ」での売り上げを現実世界の古物商に換金する事で現金化している[16][注 12]

物語開始時は信之としのぶの2人のみで切り盛りしていた事もあり、「のぶ」の営業時間は夜のみであったが、を使った料理が流行りだすと客の混雑を抑えるため、エーファも「のぶ」で働く事になったのもあり昼食のみの時間帯も営業する事となり[17]、後に「のぶ」で働く事になったヘルミーナの案で昼食のみの弁当も販売するようになる[18]。そしてハンスも「のぶ」の板前として働く事になった事で作業範囲が増えた事から、大人数向けの「仕出し弁当」もするようになり[19]、「のぶ」で働く事になったリオンティーヌの勧めでウイスキーハイボールも扱う事になった[注 13]

登場人物

  • 出演者は、アニメ版 / テレビドラマ版の順に掲載。

居酒屋「のぶ」

矢澤信之 / ノブ
声 - 杉田智和[20] / 演 - 大谷亮平[5]
居酒屋「のぶ」の店主兼料理人。異世界の面々からは「ノブ・タイショー(のぶ大将)」と呼ばれる。年齢は三十代前半~半ば[注 14]
元は京都老舗料亭「ゆきつな」[注 15]で働く板前だった(作中では、ウナギを江戸前風のやり方でさばいている[注 16])が、料亭の経営が傾いたことから兼ねてより独立して店を持ちたいと考えていたため店を自主的に辞め、京都[21]の一角で「のぶ」を開業した。
高校卒業後「ゆきつな」に修行に入ってからは料理一筋だったせいか、物静かな職人気質で、料理の腕を磨くことや料理を創作することに余念がなく、負けず嫌いな性格[注 17]
一方で、食材を大量に仕入れすぎたり、戸締りを怠ったりしてシノブに叱られるなど抜けた一面もある。
好物に関する描写はないが、「厚切りベーコン」をたびたび晩酌のつまみにしている模様。また、どうしようもない壁にぶつかった時には、やけ食いをするという悪癖もある(本人曰く「精神衛生管理法」)。
居酒屋「のぶ」の二階で寝起きしており、録り溜めしておいた刑事ドラマを観るのが趣味。
千家しのぶ / シノブ
声 - 三森すずこ[20] / 演 - 武田玲奈[5]
「のぶ」の給仕で看板娘。年齢は二十代前半[注 18]
元は料亭「ゆきつな」を経営する一家の娘だったが、店の再建のために銀行の副頭取の息子との結婚を強要されそうになり、それを嫌がって家出したところ、一足先に「ゆきつな」を辞めていた信之と出くわし、一緒に「のぶ」を開店させる。
もとから「料亭の女将」になるべくして教育を受けていたこともあり、細かな気遣いもできるため、「のぶ」の常連客達から非常に人気がある。一方で、ガラの悪い客には毅然とした態度で接したり、料理や酒に手を付けない者には素っ気ない態度を示したりしている。
幼少のころから非常に味覚に敏感で、信之曰く「『ゆきつな』では『しのぶお嬢さんの食べ残し』というとそれはそれは恐れられていた」とのこと。また、記憶力と推察眼に優れ、常連客の好物を全て覚えている他、東王国の人間であるジャンの変装を幾度も見破るほど。実は視力は悪い方で、いつもはコンタクトをしており、家で本を読んだりゲームをする時は眼鏡をかけている[22]
好物はなどの白身魚の天ぷら[注 19]のほかいくつか描写があるが、時々庶民的なものが恋しくなる時がある模様。なお「最高の調味料は『背徳感』」と称して、夜中にカップ焼きそばを食べることもある。反面ニンニクを使った料理は嫌いなわけではないが、口臭を気にしているためか営業中での食事は控えている。調理の腕も相応にあり、ゲーアノートがはじめて食べたナポリタンも、パスタは程よいアルデンテになっていると評価している。
ハンス
声 - 阿部敦[23] / 演 - 小林豊[24]
登場時は古都の衛兵の青年。
同僚のニコラウスに誘われて「のぶ」を訪れ、そこで出された「トリアエズナマ」とおでんオーディン鍋)に感激し、それ以降は常連客となる。
後に衛兵を辞めて「のぶ」で料理の修業を始める。将来は暖簾分けで自分の店を出すことを目指しているが、後に信之としのぶが異世界の人間と知り、「のぶ」の味を再現するために不可欠な味噌醤油をどうやって(ハンスから見た)異世界(=日本)に頼らずに確保するか、頭を悩ませていたが、後に連合王国で醤油を作っていたヨダから醤油と、味噌の原料である大豆を仕入れる事ができた。そして信之から課題を出された際にペリメニ(いわゆる生の餃子)にニンニクを増量し蒸焼きにした「ハンス流ペリメニ」を発明、常連客から「ハンス」「ハンスのアレ」と命名され、料理人として一歩成長した[注 20]
しのぶに初来店時に一目惚れし、料理修行を始めてからも想いを伝えられずにいるが、最近は暖簾を閉まってからの料理研究の時など、同僚であるリオンティーヌの前で色々と料理の試作をすることも楽しみになっているらしい。
好物として描写されているものは「サトイモ」。
エーファ
声 - 久野美咲 / 演 - 新谷ゆづみ[24]
「のぶ」の店員の1人。素直で心優しい少女。弟にアードルフ(声:新井里美)、妹にアンゲリカ(声:金魚わかな)。そのほかにも3男のエグモントをはじめとする3人の「兄」がいる[25]
元々は貧しい身分で、偶然見た「のぶ」の水道蛇口を「これさえあれば(綺麗な飲用の)水がいくらでも手に入る」と思い込み盗もうとして見つかってしまうが[注 21]、素直に白状して謝り、処罰されるのを憐れんだシノブの計らいで、盗みを大目に見る代わりに「のぶ」での皿洗いとして働くことになった。
小動物のような可愛らしさから店のマスコット的存在となるが、行儀の悪い客を叱る肝の据わった一面もある。弟妹思いであり、信之やシノブに弟妹の分までの賄いを作ってもらっている。一度だけ、居酒屋の神棚のお供えの油揚げを取って行った白狐を追いかけて日本に迷い込んだことがある。
当初、皿洗いの役割だったが繁忙時には給仕も行うようになり、特に鍋料理が注文されるときは「名奉行」と呼ばれるようになっている。また、エトヴィンから読み・書き・計算を習って身につけてからは、信之が時折やらかす材料の仕入れすぎを、しのぶとともに窘めることもある。また、「のぶ」を訪れる商人や貴族をはじめとする様々な客と接する内に世情に詳しくなり、「のぶ」での賄い飯を食べている内に味覚が鋭くなっている。そして「双月そば」を考え、縁起物として人気が出たのがきっかけでメニューを考案する楽しみを覚えた[26]
好物は「オムライス」。その他タマゴが全般的に好きなようで、ゆで卵・串かつのうずら卵・おでんの玉子・煮汁で作った温泉卵などを美味しそうに食べる場面が描写されている。
ヘルミーナ
声 - 内田真礼 / 演 - 堀田茜[24]
ベルトホルトの親戚にあたる美しい女性。ベルトホルトとの見合い時、16歳[27]
イカ漁師の父親を持ち、イカ嫌いのベルトホルトとの見合いが危ぶまれたが、克服していたため無事に夫婦になる。
しかし、新居が東王国の奇譚拾遺使のジャンのせいで前の住人の退去が滞ってしまっていたため、ベルトホルトが仕事をしている日中、「のぶ」に一時的に預かることになり、給仕として働くことになる。そして後に妊娠し、男児・ヨハンナと女児・エーミールの双子出産した。現在、育児休暇中。
儚げな見た目に反し、漁師の娘だけにあり、腕力・握力はかなりある(ニコラウスとハンスは、彼女を怒らせることはしないでおこうと誓っている)。また、「のぶ」に蛸が持ち込まれた際、壺から出てきた蛸にゲーアノート始め「のぶ」の常連たちが驚いて飛び退く中、全く気にしない様子で蛸を掴んでみせた。
好物は「烏賊の一夜干し」および「ヒツマブシ」。ヒツマブシは「毎日食べても飽きない」とのこと。
リオンティーヌ・デュ・ルーヴ
声 - 小松未可子 / 演 - 早霧せいな[24]
東王国出身の騎士身分の女傭兵。「のぶ」初訪問時点で26歳[28]。家に代々伝わるイカの飾りの入ったを被って戦っていた。
かつて戦場でベルトホルトと相見え、彼の強さを目の当たりにして以降、想いを寄せている。彼を探して古都を訪れて出会うも、すでにヘルミーナと結婚していることを知り、それを涙ながらに受け入れて東王国に戻っていった。
後に枢機卿の護衛の任務で大市が開かれる古都に訪れ、産休のヘルミーナの代わりに「のぶ」の給仕として働き、双子を出産した後も乳離れするまでの間、延長で働く事にし、ニホンシュの銘柄毎に合う肴を考えたりハンスの料理の感想を言うなど、「のぶ」の一員として板に付いてきている。後に信之としのぶが異世界の人間だと知る事となる。
好物は「全般」。閉店後に日本酒を中心としてさまざまな酒を試飲と称して飲んでいる。「酔わない・乱れない・潰れない」の三拍子そろった酒豪。そして「のぶ」でウイスキーを飲み、彼女の薦めで「のぶ」でもウイスキーやハイボールを扱う事となる[29]

常連客

ニコラウス
声 - 森久保祥太郎[23] / 演 - 白洲迅[24]
古都の衛兵の1人。ハンスの1つ年上[30]の同僚。
気さくな性格で、「のぶ」を訪れて気に入り、ハンスを誘い共に常連となる。ハンスのシノブへの一目惚れに初来店の際から気付いており、何かと茶化している。
水運ギルド<鳥娘の舟唄>のエレオノーラには、彼女の戸籍上ではない実の父の面影をその顎髭などから思い起こされており、最初はギルドマスターとしての立場や隠している奥手さから「女誑かしの男」ととられ苦手に思われていたが、「のぶ」の秋刀魚料理の際に飾らない美味しい食べ方を酔った勢いで教え、ほのかに気になる異性として想われるようになる。
のちに衛兵を除隊、水運ギルド<鳥娘の舟唄>へ入り、エレオノーラの秘書的な仕事に就く。もともとが事情通。そつなくなんでもこなすタイプ。
ベルトホルトの影響で鶏肉を使った料理が好物のようで、いつも頼む一品として「チキンナンバン」がある。カラアゲは醤油派。逆に刺身などの生の肉類は「あたる」として食べないようにしており、「鰹のタタキ」のように火を通しているものは食べられる。
ベルトホルト
声 - 小西克幸[23] / 演 - 阿部進之介[24]
古都を守る衛兵隊の中隊長[注 22]。ハンスとニコラウスの上官。ヘルミーナと見合い時、32歳[31]
かつては<鬼>と呼ばれるほどの凄腕の傭兵で、名が轟いていた。
鶏肉料理が好物で、ハンスに連れられて訪れた「のぶ」でから揚げを食べたことで常連客となる。
一方で、イカが苦手だったのだが(味ではなく、曾祖父にイカにまつわる恐ろしげな昔話を聞かされて以来、それがトラウマになっていた)、「のぶ」でイカがどういう生物かを詳しく説明されてイカを食して克服。ヘルミーナと見合いして成功し結婚して夫婦となったが、異世界産のイカの種類に「のぶ」で説明されていたイカより遥かに大きい「大王イカ(クラーケン)」が存在し、曾祖父の昔話通りのサイズではあった。
好物は「ワカドリのカラアゲ」と「チキン南蛮」。ちなみに味付けは派。イカ嫌いを克服してからは、そちらも好物になっている。また、傭兵時代に東王国沿岸部に居た頃に食べた牡蠣が好きで、「のぶ」が牡蠣を仕入れた日は生牡蠣やカキフライも好んで注文する。コミックス版では山岳部出身で、南瓜を故郷の味として食べており、ヘルミーナの故郷の味であるイカとを組み合わせた「南瓜とイカの煮付け」を気に入っている[32]
ゲーアノート
声 - 津田健次郎岸本彩加(少年時代)/ 演 - 波岡一喜[24]
片眼鏡を掛けた徴税請負人役人
依頼された額の倍以上の税を徴収できるほど仕事の腕は非常に高く、それゆえに人々からは恨まれており、実家には貴族家臣になっていると言っている。
「のぶ」を次の標的と狙い定めるが、シノブが作ったナポリタンによって初心を思い出して感動し、店を後にした。その後、仕事を辞めて故郷に帰ろうかと考えていたが、辞めずに仕事を続けており、「のぶ」の常連となる。バッケスホーフ騒動時にはあくまで公平に調査するように見せかけ、バッケスホーフの密輸ルートを独自に調査して失脚させるなど「のぶ」を庇護する活躍を見せ、そして後に先帝やグスタフなどの帝室が訪れている事も知り、一目置くようになる。エーファが差し出した(先帝から譲られた)ハンカチを見て、「エーファ殿は先帝陛下の娘で、大将とフロイライン(しのぶ)は、その護衛」だと勘違いし、その秘密を墓場まで持っていくことを誓った。アウグストという演劇俳優の弟がおり、後に古都で再会する。
ナポリタンで改心してからは過剰な徴税をする事を一切止め、バッケスホーフ騒動で「のぶ」を救ったという話は常連客から古都中に知られる事となり、古都の事情を知らないしのぶ達に説明したり、経営に苦しむ商人などに遠回しに助言をしたりと性格が丸くなっているが、徴税請負人という信念の下で行動しているだけで礼は要らないと天邪鬼な一面も見せている。
帝国南部の、聖王国との国境に隣接した町の出身なため聖王国の料理も食べており、パスタ料理が好きで、特に好物は「ナポリタン」。粉チーズとタバスコの組み合わせを『神の愛(agapē)』と讃え[注 23]、その執着があまりに強すぎて逃げるような時にも皿を持って行くくらい[注 24]で、一年以上飽きもせずに毎日食べている有様から「ナポリタン」なる奇病に取り憑かれていると噂され、「のぶ」を訪れてナポリタンを注文しなかったときは事件扱いになるほど。
イグナーツ
声 - 小野友樹
アイゼンシュミット商会の商人、カミルの義理の兄。
最近は、カミルと一緒にヨルステン(ライス)の仕入れなども、自分たちの裁量でできるようになったらしい。
カミルの度胸試しのために「のぶ」にて生の魚を食べる事を勧め、「食べ切ったら何でも一つだけ言う事を聞く」と条件を付けた。
後に女装して「のぶ」に来店し、他の客に見破られるかという賭けをカミルとしていた。
作中、聖王国から予定よりも過剰な量のササリカ米を仕入れてしまい[33]、商会に影響を及しかねない事態に陥ったが[注 25]、ゲーアノートとアルヌ、そして「のぶ」により難を逃れ[注 26]、のちに帝室が「のぶ」で食した「水炊きと〆のおじや」の影響で古都周辺の地域でササリカ米が飛ぶように売れ、結果としてササリカ米も主力商品になった[注 27]
カミル
声 - 島﨑信長
アイゼンシュミット商会の商人で、イグナーツの義理の弟。
美味しいものを食べているときには、黙々と食べるらしい。
慎重なのだが、商人仲間からは臆病者と見られていて「弱虫カミル」と呼ばれていた。度胸試しに「のぶ」にて「刺身」と「海鮮丼」を食べた。
エトヴィン
声 - チョー / 演 - 田山涼成[24]
聖王国から古都の教会に赴任して来た助祭
一見、堅物そうだが、実はお忍びで「のぶ」に訪れて酒の肴と冷酒を頼んで飲んでいる好々爺。その酒好きなせいで未だに助祭のままだが、聖王国では改革派筆頭のヒュルヒテゴッド枢機卿の懐刀と呼ばれるほどの実力者で、バッケスホーフ騒動時にはベルトホルト夫婦のために教導聖省の最高位の結婚確認状を作成させた。
聖職者でありながら早い時間から「のぶ」に入り浸っている生臭坊主の典型のようだが、世情に詳しく「のぶ」で起こる様々な出来事や、他の常連の相談役になることも多く、元から優秀な人物であることも伺える。本人は、「階級(ヒエラルキ)なんてものは気にしない」とのこと。
好物は「イカの塩辛(漫画版では酒盗で、アニメ版では「酒盗」と「塩鯖のへしこ」と「ままかりの酢漬け」の「「のぶ」の珍味三点セット[34]」)」と「ホタルイカの沖漬け」。イツモノメニューとしては「シオカラとレーシュ」。コミックス版では初めてご飯を食べ、他のおかずと共に食す事で真価を発揮する事を知り、以後はご飯との組み合わせを考えるようになる[35]
ローレンツ
声 - 黒田崇矢 / 演 - 庄司智春品川庄司[24]
古都参事会会員でガラス職人マイスター。フーゴとハンスの父親。
ニコラウスに教えられて「のぶ」に訪れてからは親子共々常連となる。ホルガーとは幼馴染の腐れ縁で、彼からは<へたっぴガラス職人>と呼ばれて、顔を合わすとすぐに口喧嘩を始める。だが、仲が悪いわけではない(「喧嘩するほど仲が良い」の典型)。アニメ版では「のぶ」のビールジョッキに匹敵する透明度のあるジョッキを作ろうと試行錯誤をし、花柄を装飾したジョッキを作れるまでに腕を上げた[36]。のちにトマスなどのレンズを必要とする客のために聖王国からレンズ用の研磨台を購入[37]、のちに眼鏡の重要度を認識したロンバウトとの眼鏡の事業を提携するようになると、高品質のレンズを安定供給させるために新たに雇い入れた職人達を指導している。
好物はずばり「ビール」。
ホルガー
声 - 小山剛志 / 演 - 三宅克幸[24]
古都参事会会員で鍛冶職人ギルドマイスター。
ローレンツとは幼馴染の腐れ縁で、彼からは「泣き虫」と呼ばれている。「のぶ」の和包丁の鍛造と切れ味に関心し、店を訪れては和包丁を見せてもらって研究している。「四翼の獅子」亭へ包丁をはじめとする調理道具を卸している[38]
好物は「マグロの刺身」をはじめとする刺身で、信之が柳刃包丁で刺身を滑らかに切るのを見るのも好き。
ラインホルト
声 - 星野貴紀 / 演 - 小越勇輝[24]
水運ギルド<金柳の小舟>のマスターの青年。古都参事会会員で三大水運ギルドマスターの一人。
<金柳の小舟>は古都でも一番古い水運ギルドで格式あったが、先代の父・セバスティアンが急逝したため後を継ぐ。しかし、まだ年若く経験不足が祟って次々と有能な人材が引き抜かれたためギルドが落ち目になっている[注 28]
 亡母は東王国の王府の貴族の出身で、ギルドマスターの修業のために王府へ見習いに出されていた父と恋に落ち、周囲の反対を押し切って駆け落ちして古都へやって来た経緯を持ち[39]、顔立ちも母親似の東王国人寄り。
部下が勝手にゴドハルトの縄張りで仕事をしてしまったためゴドハルトともめ事になり、ローレンツの紹介でエレオノーラを入れた三人で「のぶ」で会議することになる。やむなく古都では雑魚扱いのうなぎが取れる運河の漁業権で手を打とうとするも、ゴドハルトに相手にされず会議が平行線になっていたが、そこで出されたうなぎの蒲焼きによってうなぎの美味さを知り、ゴドハルトが漁業権を譲ることを認めたため問題が解決する。
その後、タコも持ち込み、刺身、から揚げ、タコワサにより美味しさをゴドハルトに認めさせ、またも商談成立させている。
水上交易路復活計画の際に古都領下流に造船所を建築し造船業も開業し[40]、浅瀬でも航行できる平底船の造船に着手し、後にアルヌの掠奪婚で「のぶ」が宴会用に受注した実物大の舟盛りで宣伝し[41]、おかげ略奪婚の際に実物を見た各商会からの受注が好評でギルドの資産が潤ったため、長らくゴドハルトに譲っていた漁場を買い戻した[42]
大城壁再建築工事の際に炭酸泉を掘り当て、「のぶ」でハイボールを飲み、酒に弱い人や女性向けの炭酸入りの酒精、そして女性でも気軽に来店できる酒場を考えるようになる[43]
好物は「鰻重」。
ゴドハルト
声 - 置鮎龍太郎 / 演 - 渡部龍平[24]
水運ギルド<水竜の鱗>のマスターの強面の男性。古都参事会会員で三大水運ギルドマスターの一人。
<水竜の鱗>は古都では最大の規模を誇る。ラインホルトと一悶着起こすが、解決した後徐々に頭角を現すラインホルトを認めていく。強面な風貌に似合わず学があり、詩を嗜む文人としての一面もある。タコの流通でラインホルトと協業していく内に貴族領での運河通行税や治安などの問題を深刻に受け止め、水上交易路の改善などに積極的に取り組むようになる[44]
うなぎの魅力に取り憑かれてからは好物としてうなぎを挙げていたが、タコのカラアゲの美味さに感動して、そちらも好物になっている。
エレオノーラ
声 - 植田佳奈 / 演 - 八木アリサ[24]
水運ギルド<鳥娘(ハルピュイア)の舟唄>のマスターの妖艶な女性。古都参事会会員で三大水運ギルドマスターの一人。
<鳥娘の舟唄>は規模は<水竜の鱗>ほどではないが、一番金と権限を持っている。母親は自身と同じ妖艶な美貌を持っており、それを使って<金柳の小舟>の有能な人材を引き抜いた過去を持つ。エレオノーラ自身は母と違って極めて奥手であり、美貌で仕事や人材を引き寄せるのは<鳥娘の舟唄>のギルドマスターの女伝統の行為であるためそうしているが、実のところ男性と手を繋いだ事すら数えるほどしかない。
「のぶ」でたびたび顔を合わせていたニコラウスには、女性に優しげな雰囲気から自身の奥手さを看破されそうな危機感から苦手意識を持っていたが、秋刀魚料理を食していた際にもったいない食べ方だと酒の勢いから口を出してサンマゴハンにする提案をされた際に打ち解け、また会いたいと思うようになり[注 29]、後にニコラウスをギルドにスカウトし、直属の秘書に抜擢した。
好物は「冷酒」とそれに合うもの。「のぶ」では魚料理をよく注文し、ニコラウスをギルドで雇ってからは、ニコラウスと同伴する際は大抵「2人で食べる料理」を注文する。
イングリド
それまでブランターノの領地内の森に住んでいたが、開墾に伴い古都に引っ越してきた初老の薬師の女性。自身を「魔女」と呼び、弟子の少女・カミラと一緒に生活をしている。
普段はフードを被っており、銀髪の見た目三十代の美女。酒と甘いものに目がなく、ある日酔っ払って「のぶ」を訪れ、酒と数々の料理を気に入り常連になり、時々信之の依頼で旬の山菜を採ってきて「のぶ」に卸している。元々が聖王国出身で、学僧院時代はエトヴィンの後輩で、優秀な才能から将来を期待されていたが、同期だったロドリーゴの不始末を庇うため責任を取り出奔した過去を持つ。後に偶然にも「のぶ」でエトヴィンやロドリーゴに再会し、時々一緒に酒を呑みながら昔話に花を咲かせている。
「のぶ」の常連になってからは薬屋としての準備をカミラにまかせて、古都で飲み歩いているようで、「のぶ」には開店前に訪れることもある模様。
好物は「酒」と「プリン」の他、甘いもの全般[注 30]。後に「紅天(紅しょうがの天ぷら)」もトリアエズナマに大変合うと気に入った[45]。逆に嫌いなものは火を通していない肉類全般で、「あたる」との理由でカミラにも食す事を禁じていたが、後にエドヴィンの口からただの食わず嫌いだという事が判明し、「のぶ」なら大丈夫だろうと「のぶ」でのみ食べる事を許し、後にカツオのたたきは食べられるようになる[46]
カミラ
イングリドの弟子で、エーファと同世代の少女。幼いころに親に捨てられていたところをイングリドに拾われる形で弟子になる。
イングリドの店の準備を終えた後、昼間から飲み歩いている彼女を探して回る事が多く、必然的に「のぶ」にもよく訪れるようになる。同世代のエーファとは気が合う様子。
好物としては「焼きおにぎり」だが、「サシミ」も好物になっている。
アルヌ・スネッフェルス
古都の近隣に領地を持つ貴族の出で、実家の跡継ぎ修行を放り出して古都を遊び歩いている放蕩息子。かつて古都で臣下のイーサクとともにゴロツキたちをシメて回っていた事があり「酔眼のアルヌ」の異名をもつ。
貴族の跡継ぎを放り出して、吟遊詩人になりたいと願っているようだが、詩の出来栄えはイマイチ。高名な吟遊詩人のクローヴィンケルに尊敬を抱いている。
「のぶ」の常連になってからは、開店前から「のぶ」に入り浸り、イングリドと談笑していることが多い。
のちに父の跡を継いで、サクヌッセンブルク侯爵『アルヌ15世』となる[注 31]。領土の財政問題を改善するため、名産品である馬鈴薯を使った料理を模索し、酒の供にうってつけな「やみつき馬鈴薯」を考案した[47][注 32]
好物は「テンプラ」。やみつき馬鈴薯を考案してからはこちらもよく注文するようになる。
フランク
声 - こぶしのぶゆき
古都に精肉店をかまえる肉商人。彼自身を中心にした話はないが、鹿肉のメンチカツの「鹿肉」や、ヴルスト(ソーセージ)などをタイショーやシノブに提供したりする。また、オトーシ(お通し)に関して一家言を持つ。
ヘンリエッタ
古都で親に捨てられて途方に暮れていた所をゲーアノートに保護された少女。エーファより年下だが、北方生まれを思わせる整った容姿をしており、可愛いというより綺麗・妖艶の言葉が似合う。狼歯(ユーバーツァーン)を持ち、狼歯が「狼の子」という迷信を信じる地方の出身で、それ故に親に捨てられたのだろうと推測したゲーアノートは不便に思い、法的手続きをして保護者になり、女性同士なのと将来薬師として生きていけるようにとイングリドに預けられた[48]
その後もイングリドに毎月の生活費を渡し、ヘンリエッタのために衣類をはじめとする生活用品を用意するなど父親同然に接し、彼女もゲーアノートを実父のように慕い、イングリドやカミラのと共に「のぶ」を訪れてはゲーアノートと一緒にナポリタンを食べる事が通例になっている。好物はゲーアノート同様にナポリタンで、他の料理も食べたい時もナポリタンとの組み合わせを信之に相談するほど[49]

客として時折「のぶ」を訪れる人々

ブランターノ
声 - 諏訪部順一 / 演 - 木下ほうか
古都の周辺に領地を持つ男爵位の貴族。貴族内では「気取り屋ブランターノ」のあだ名で呼ばれている。領有している森ではイングリドが薬草などを採っているほか、古都周辺の農民たちが拾いをしている。カルラという美人の妻がいる。カード遊びを趣味のひとつとしている。とりわけ豚肉が好きで、美味い豚肉を作るために自領のブランターノの森に豚を放牧しており[50]シュニッツェル(いわゆるカツレツのようなもの)が好物。ちなみに妻のカルラは「のぶ」で料理を食べて大層気に入っている[51]
自他共に認める美食家で、ヒルデガルドの挙式の席でアンカケユドーフの話を聞いて「のぶ」を訪れた際に、しのぶが作ったサンドイッチカツサンドを食べて感動し、さらに料理人としての心構えを聞いて感銘し、以後は時折「のぶ」を訪れるようになる。「のぶ」で様々な料理を食べる内に『食』にもまだ可能性があると、バッケスホーフ騒動時には「のぶ」を守るために帝国議会でラガーの制限撤回を進言し、のちに「のぶ」の提案で領地内で流しソーメン祭りを開催したり山菜や筍狩りを一般でも許可するなど、度量の大きい一面もある。アニメ版では、いくら安定供給のためとはいえ粗悪品のエールが出回っている事に懸念を抱いていた模様で、名誉挽回のために信之としのぶにしっかり製法したエールを飲ませて美味いと認めさせた[52]
クローヴィンケル
ブランターノの友人で、男爵位をもつ著名な吟遊詩人。ゴドハルトが好む詩人であり、アルヌの憧れの存在である。
ブランターノ以上の美食家であり、信之の料理人としての腕前を認めてからは、異世界で「のぶ」の料理を広めるのに一役買っている。また、時折料理人として悩む信之の相談に乗るなど、良き理解者でもある[53][注 33]
好物は美味しい物。特に何かを挙げろと言われたら「フルフル鳥の塩釜」。
ヨハン・グスタフ
声 - 浪川大輔 / 演 - 品田誠
バーデンブルク領伯爵の貴族。姪に子爵令嬢ヒルデガルド、伯父に古都アイテーリアも所属する帝国の先帝コンラート四世がおり、両親を亡くし幼くして嫁ぐこととなったヒルデガルドを数回、バッケスホーフ騒動後、ラガーの制限令を撤回してもらうべく、丁度古都で北方三領会議に赴いていた先帝を一度連れて訪れている。独身であり、時々先帝から結婚を促されているが、本人はあまり結婚する気はない模様[54]
好物は「アジフライ」。酒は日本酒の類が好きな模様[注 34]
ヒルデガルド
声 - 南條愛乃 / 演 - 葉山カナ
バーデンブルク伯ヨハン・グスタフの姪で、登場時12歳。金髪で後髪を赤リボンで結んでいる。早くに両親を亡くし、ヨハン・グスタフの家で育つ。過保護に育てられたため、わがままな面が強く、とくに食事に関しては偏食と胃の弱さもあって周囲の料理人を困らせるようなことをする。
後に「先帝」コンラート四世の孫に当たるマクシミリアンに嫁ぎ、帝国親王妃となる。
好物は居酒屋のぶで「臭くなくて、辛くなくて、酸っぱくなくて、苦くなくて、硬くなくて、パンでもイモでもお粥でも卵でもシチューでもない、美味しいもの」と注文して出てきた「餡かけ湯豆腐」[注 35]。その他「のぶ」では豆腐がメインの鍋料理を美味しそうに食べている姿が度々描写される。
マクシミリアン
ヒルデガルドの夫で帝国親王殿下。先帝の孫にあたるが、ヒルデガルドより一歳年下で初登場時11歳。本人はヒルデガルドを妻として大事にしようとしているが、彼女自身からは弟のようにしか見られておらず、彼女に頼られる男になろうと孤軍奮闘している。
時折ささいな事で機嫌の悪くなる彼女のために「のぶ」に連れてきている。
「先帝」コンラート四世
声 - 立木文彦
現帝国皇帝コンラート五世の祖父で、帝国前皇帝。皇帝時代は聡明な皇帝として隣国からは恐れられていた。
温厚な人格者で、転んで魚料理をダメにしたエーファを責めることはせず、彼女の体を気遣って、自分専用のハンカチを譲った(それが図らずも、ゲーアノートを勘違いさせることになった)[注 36]
慢性的な財政難を抱える帝国の新名物とするために、ラガーの流通を制限する法律を制定していた。このラガーによって「のぶ」が騒動に巻き込まれた(通称「バッケスホーフ騒動」)後、ヨハン・グスタフとともに「のぶ」をお忍びで訪れ、魚料理に舌鼓をうっている。その際に出された料理と店内で起きた出来事を参考に、後の北方三領邦会議で敵対的だった北方三領邦の代表団達を大人しくさせて帰順させることに成功する。また、ラガーの帝都での法的解禁を「のぶ」への謝礼の意を込めてその後行っている[注 37]
元々は沿岸地方の貴族の出で、皇室に婿養子になった経緯があり、好物は魚料理全般。とりわけ、鮭の皮を炙ったものが好物。
ジャン=フランソワ・モーント・ド・ラ・ヴィニー
声 - 木村良平
東王国・オイリアの奇譚拾遺使の男性。
仕事にマジメな分、思い込みと早とちりも激しく、「のぶ」のメニューを口にしては驚いている。
奇譚拾遺使(きたんしゅういし)とは、大陸各地の奇妙な話や珍しい話を集め、それを王族に伝え聞かせるのを生業とする集団で、旅の僧の格好をして各地を巡るが、本当の目的は各地の情勢を探る密偵の役目を担っている。ジャンは奇譚拾遺使の長官の右腕と呼ばれるほど優秀な人物である。
古都の情勢を探るために訪れ、偶然見かけた「のぶ」に足を運び街の財力を計るためにサラダを注文するが、そこで出された新鮮な野菜で作った数種類のサラダと貴重な香辛料クジラの肉を出されたことで(アニメではクジラの肉ではなく、フルーツサラダに使われたドラゴンフルーツをドラゴンの秘宝と勘違いして)、古都の財力は驚異的だと勘違いして慌てて本国に知らせに戻るが、後にそれは間違いだと判明して大恥をかく。また、本国に戻る時に使用した馬車は、ベルトホルトとヘルミーナの新居となる民家の前の住民が引っ越しするための馬車だったが、金を積んで無理矢理雇ったため、間接的にヘルミーナが「のぶ」で働くきっかけとなった。
その後も変装して何度か「のぶ」に訪れるが、何故か悉くシノブに素性がバレてしまい、彼女の観察眼に酷く慄いている。また、彼の報告書は「のぶ」の料理などを詳しく記載しているため、検分をする文官たちの間で好評であり、セレスティーヌは彼を古都専任の奇譚拾遺使に任命し、後に興味が沸いた彼女も古都へ赴き、コンラートと出逢うきっかけとなる。そして、セレスティーヌが東王国を去った後もヨーグの君命の下で度々古都を訪れる様になり、セレスティーヌの動向や「のぶ」のメニューを報告する任に就いた。甥も奇譚拾遺使に入りたいらしく、激務の割にはあまり羽振りが良くないので薦めたくないと悩んでいる。
ビョェルン
声 - 楠大典
古都の酒場〈花園の熊〉亭の店主。
看板の名の「熊」のイメージに相応しい風貌で禿げ頭を豪快に生やした顔つきとがっしりした体躯が特徴である。開店以来一日も店を休んだことがないという。店はミードと質素な酒のつまみのみを提供するだけであるものの、それに反して多くの客が訪れ賑わうほどに盛況であった。しかし、寄る年波の影響に加えてある時に腰を痛めてしまったことが原因で経営者としての潮時を感じ取り、長年愛され続けてきた店を閉めることになった。
この時、店の常連客たちは彼を囲み新たな人生の門出を盛大に祝うのだが、その会場に「のぶ」を選んだことからローレンツと偶然再会することとなる。ローレンツとは本人が職人見習い時代のころからの顔馴染みで、ローレンツ自身も〈花園の熊〉亭に若い時から通い詰めていた常連であった。ローレンツから彼を紹介された信之は、同じ飲食店経営者として心から祝福し、その門出祝いとして花束に見立てる形で、初夏の天ぷらの盛り合わせと牡丹吸い物を提供する。これに感激した彼は、今後「のぶ」の客として自分の店の常連客と顔を交えることを伝え、ローレンツら〈花園の熊〉亭の常連客からも祝われたが、シノブはその彼の背中から本人の「まだ店を閉めたくない」思いが滲み出ていたことを感じ取っていた。
その後、時折「のぶ」でかつての常連客らと酒を楽しむ様子が単行本などで描かれており、この様子から彼も「のぶ」を愛する客の一人であることが窺える。
長年酒場を経営しているだけあってか酒を提供する店の良し悪しを知り尽くしており、ビョェルンは「のぶ」を訪れて直ぐにその魅力に気づき、シノブへ「のぶ」が『好い酒場』の条件を満たしていることを伝えるが、彼女はこの一言から「のぶ」が持つ『好い酒場』の条件が一体何であるかを深く考え始めることとなった。
セレスティーヌ・ド・オイリア
東王国王女。初登場時19歳。奇譚拾遺使をはじめとする情報機関を統括し、弟で現国王のユーグの補助的役割を務める「王女摂政宮」。その聡明な才で国内から圧倒的な支持を得ている反面、帝国をはじめとする諸国から「毒婦」と注視されている。ジャンから幾度も「のぶ」の報告を聞き、興味本位でお忍びで「セレス」として「のぶ」を訪れ、幾多の料理に魅了され、その後も度々訪れるようになる。
ある時、帝国の現皇帝であるコンラートと出会い相思相愛になり、後に本来破棄するはずだった政略結婚の相手だと知り婚約を受け入れるも、姉を想うユーグの策により絶縁を言い渡され、そのまま帝国の皇后として嫁いだ。
その後は、王女摂政宮の頃の知識と経験を生かして帝国の諜報機関である「硝石収集局」や「図書寮」を統括し、時折、先帝や夫と共に「のぶ」を訪れては共に食事をする仲になり、年頃なためかお菓子が恋しくなる時もあり、しのぶ特製のプリンやケーキに舌鼓を打っている。また、しのぶと年が近いためか、お菓子の話になると真剣に論議するほどの友人関係を築いている[55]。好物は夫、コンラート五世との馴れ初めの食べ物のクシカツと菓子全般、とりわけ故郷の東王国の名産品でもある栗を使った菓子が大好物[56]
コンラート五世
帝国現皇帝。初登場時37歳。聡明でありながらも祖父である先帝と比べられる事にコンプレックスを抱き、帝国を盤石なものにしようと日々精進し、結婚など微塵も考えておらず、それを良しとしない先帝より東王国・王女摂政宮のセレスティーヌとの縁談を持ちかけられる。政略結婚に従う気はないと単身家出した際に古都で「のぶ」を訪れたセレスと出会い一目惚れをし、政略目的でセレスティーヌとは結婚しないと先帝と対立するも、セレスがセレスティーヌと知り一転して婚約を受け入れ、晴れてセレスティーヌと結婚した。
その後は妻や身内との時間を作る事も心がけるようになり、時折祖父や妻と共に「のぶ」に訪れては団欒で食事をするが、常連客の間では帝室が「のぶ」で食事をする事は暗黙の了解となっており、東王国(ジャン)から届けられた栗の皮剥きで、信之も驚くほどの早さで栗の皮剥きをこなし、新しく「栗の皮剥き名人」の称号を持とうかと真剣に考えた事がある[57]
トマス
古都の司祭。若いながらも司祭職にあり、秀麗な顔立ちから女性ファンも多いようだ。教会内ではエトヴィンよりも上級の職位にあり、時々役目を抜け出して「のぶ」で飲んでいるエトヴィンを窘める立場にあるが、いつの間にか感化されて時々「のぶ」を訪れるようになっている。
司祭職の傍ら、天文観測にも力を入れている。
好物は「秋ナス」。エドウィンが頼んだ清酒を誤って飲んでしまった際、酒に滅法弱い事が判明したが、本人に自覚は無い。
コミックス版では天体観測を続けて目疲れをおこし、かといって天体観測を休む訳にはいかないと悩んでいた所でしのぶからは目にも良いと聞き鯖を食す様になり、特に「サバ味噌定食」のご飯との調和、そして煮汁をご飯にかけて食べるのを大層気に入り、時折昼にエドヴィンと共に「のぶ」へ訪れるようになる[58]
イーサク
アルヌに仕える料理人。アルヌにとっては無二の親友[注 38]であり、彼が古都で無茶をしすぎないよう静止するお目付け役でもある。
アルヌとは対象的に真面目。どんな料理でも再現する自信があるというが、「のぶ」の料理は再現のしようがないと、最初から驚愕していた。
また、放蕩を繰り返すアルヌには時々手を焼いている。
好物は「一角鹿の燻製肉」。牛蒡も元の形から想像できないくらいに美味しく調理していると気に入っている[注 39]
ロドリーゴ
聖王国から古都に派遣された大司教。
イングリドとは学僧院時代の同期で、当時背が低かったことから「チビ」と呼ばれていた。当時、自身の不始末を庇う形でイングリドが学院を去ったことを悔いており、後に大司教になるほどの力を得つつ、「魔女になる」といった言葉を頼りに各地でイングリドを探していた。
元々、北国でもある古都に赴任されることに不満を持っていたが、悪巧みを働いていたダミアンの密告により「のぶ」に魔女の疑いがあると聞き「のぶ」に赴きイングリドと再会。運が向いてきたとこれを機に聖王国の派閥内で力を振るおうとするも、逆にダミアンを介して毒殺されそうになったことが判明。イングリドから派閥争いから手を引けと忠告され、以後はイングリドやエトヴィンと共に古都に身を置くことを決意した。
好物は「ラ・ノール豚のラグー」。
フーゴ
ローレンツの長男でハンスとは異母兄弟にあたる兄。衛兵になったハンスとは異なり、父ローレンツと同じくガラス職人となる。
ハンスとは違い、黒髪の素朴な青年。母親の出身地の影響が色濃く出ているようだ。
ローレンツからのガラス職人としての腕前は「そこそこの才能」という評価だったが、粘り強い努力で教会からのレンズ磨きの仕事を成功させた努力家でもある。トマスが使っている望遠鏡は、フーゴが磨いたレンズを使用しており、のちにこのレンズが「眼鏡」に転用されるようになり、眼鏡の重要度に着目したロンバウトと眼鏡の事業をはじめる事となる。
好物は「干したボウズギョラ」。
ロンバウト・ビッセリンク
帝国北西部商圏最大の商会「ビッセリンク商会」の御曹司。バッケスホーフが失脚し、市場に大穴の空いた古都の秩序を取り戻したい父・ウィレムの判断で支店長として古都に赴任した。最初の内は何も突出したものが無いと落胆していたが、市参事会で「のぶ」の仕出し弁当を食べ、あまりの食材の豊富さに驚愕し、その後「のぶ」を訪れた際にフーゴと出会い、眼鏡の重要さと高い完成度に着目し、眼鏡の事業をはじめようと決意した。女性向けにデザインした眼鏡のフレームや伊達眼鏡も発案して業績を伸ばし、後の晩餐会にて父・ウィレムの後押しもあり、兼ねて構想していた「水上交易路復活計画」を宣言した。彼もクローヴィンケルに憧れており、ゴドハルトとアルヌとは詩の交流をする仲となり、クローヴィンケルに逢う約束をアルヌに取り付けている[59]
好物は「アスパラガス」。「のぶ」では「冷やし中華」も気に入っている様子。
マルコ
大陸中を渡り歩いて商売をする遍歴商人。大市で賑わう古都を訪れ、「のぶ」で数々の料理を食べて故郷を思い出し、いつの日か故郷で商会を興して故郷を豊かにすると決意を固める[60]
のちに遍歴商人から足を洗い、古都を拠点に商売する事を決意し、その第一歩として店と土地を購入し[注 40]、のちの「水上交易路復活計画」がきっかけで土地価格が高騰し、各商会や商人から土地の売買を求められ、偶然「のぶ」で居合わせたウィレム・ビッセリンクの案により、土地を売るよりも貸す事により利益を増やす事に成功する[61]。また、「のぶ」を訪れたのが縁でアイゼンシュミット商会やビッセリンク商会とも縁ができた。
しばらくして新たな販路を持とうと、東王国の品質の高い林檎を使った林檎酒を古都で独占販売する事を決意し、林檎園の持ち主である貴族を接待するために「のぶ」へ連れて行き、商談を成功させた[62]
北方三領邦のシスティンマーク伯領の沿岸部出身で、とりわけ海の幸が好物で、特に雲丹を使った肴に冷酒で呑むのが好き。
リュービク
古都の老舗料亭宿・「四翼の獅子」亭の副料理長。亡母・ストロガノフが大公国の出身で、その影響で「のぶ」を「ノヴ」と言うなど独特の発音をする。信之とほぼ同年齢。伝説の料理人・リュービクの末裔で、小リュービクとして名が知られており、現リュービクで総料理長でもある父・大リュービクと共に働いており、代々リュービクが受け継ぐ「獅子の四十七皿」を短期間で習得するほど天性の才を持っているが、自身の味覚に自身を持っていない事を大リュービクに看破されて自信を失い、しばらくの間は厨房に立たず自室に茫然と佇む日々を送っていた。ある日女中のパトリツィアから「のぶ」の事を聞き来店、同年齢の信之の腕と日々努力している姿を見てライバル心に火が付いて立ち直り、その後も「リュー」の名で「のぶ」を訪れ、ハンスの才能を気に入り、客の立場としてハンスに指導をしている。
 晩餐会の前日、大リュービクより正式にリュービクの名を受け継ぎ、新しい料理を作ろうと「のぶ」の全員に自分の正体を明かし、信之の許可をもらってハンスを補佐として厨房に招いて試行錯誤の末に亡母の故郷の料理を元にした「獅子の四十八皿 【ストロガノフ流煮込み】」を発明、招待客たちの称賛をもらい、晩餐会を成功させた[注 41]
その後も「のぶ」に訪れては信之の料理を食べたり、無理を言って信之の代わりに「のぶ」の厨房に立って腕を奮ったり[63]、ハンスの指導をしつつ信之と料理の「競演」をしたいと思う傍ら、ハンスにも「のぶ」の料理技術に加え、自身の料理技術も習得させて「共演」したいと思い、後のアルヌとオーサの掠奪婚前夜祭に「のぶ」の一同に調理の協力を依頼[64]、当日「四翼の獅子」亭で大人数の料理人に的確な指示を与えながらも手早く調理する信之に関心しながらも「競演」と「共演」が叶えられたと感動し、「四翼の獅子」亭と「のぶ」が2日間にわたって全身全霊をかけて調理した大宴会料理は「四翼の獅子」亭の伝説のひとつとなった[65]
パトリツィア
「四翼の獅子」亭の女中。同じ「四翼の獅子」亭で働いている親戚のシモン[注 42]の誘いで「のぶ」を訪れ、数々の料理と酒に魅了される。しのぶと同格なほどの味覚の持ち主で、ある時厨房で料理を作るリュービクから料理の中の素材の数を当てるよう試され、他の料理人すら当てられなかった「隠し味」まで言い当て[66]、以後は料理の吟味役となる。シモンに淡い恋心を抱き、両親が内縁婚だったのもあり、自分もそんな恋をしてみたいと思い「四翼の獅子」亭で働きだした経緯を持ち、のちに彼の告白によりお互い両想いだと知り晴れて恋仲となり、デートの際には「のぶ」を訪れ、その鋭い味覚に信之としのぶも張り合いのある客だと気に入る[67]。のちにある勘違いから、オーサの略奪婚の後押しもあり、彼女の方からプロポーズする形で婚約した[68]。酒好きで呑みすぎると笑い上戸になる。
イーゴン
ニコラウスが衛兵を辞めた後に入隊した新人衛兵。猟師の家系出身で体格が良く、剣術と弓術にも長け、一見すると英雄にも見れる顔立ちをしている。生真面目で堅物のため、「有事に備えて」と食事は味わわずに早食いしているため、その癖を直させようとベルトホルトに「のぶ」に連れられ、賄い飯のチャーハンを食べて気に入り、時々「のぶ」を訪れるようになる[69]。リオンティーヌを手練れの戦士と見抜き、後に衛兵隊の人手不足を解消すべくベルトホルトに女性の求人を進言した[70]。好物はチャーハン。
ヒエロニムス
衛兵隊の兵站担当で、細身で無口な目の細い男。祖父の代から衛兵隊で兵站を務めており、実戦には向いていないが兵站としては非常に優秀で、衛兵隊の影の立役者として一目置かれている。イーゴンとは同世代なのもあり友人として接しており、後に彼と共に女性隊員の起用をベルトホルトに進言する。「のぶ」を訪れるまでは甘い蜂蜜酒しか飲めなかったが「のぶ」で梅酒を飲んで大層気に入り、時折事前に献立を立てて「のぶ」を訪れるようになる[71]。好物は梅酒。後にトリアエズナマは呑めるようになり、喉越しを気に入っている。
オーサ・スネッフェルス
北方三領邦よりも北方に位置する「凍てつく島」ことスネッフェルス分王国の姫君。アルヌのサクヌッセンブルク侯爵家とは元を辿れば同じ家系であり、アルヌの許嫁でもあったが、北方三領邦と帝国との長い戦争の上に、距離のあまりの遠さにそれまで文通でしか交わした事がなく、「銀の虹の髪を持つ美女」という噂で人物像を描いていた。実際は「北方の至宝」とも呼べるほどの美貌を持ちながらも、大叔母で「生きる伝説」とも呼ばれている戦士・ウルスラの下で槍術を習い、並の戦士なら叩き伏せるほどに強い。同時に花嫁修業として家事も習っているが、料理に関してはあまり上手ではない模様。また、思い立ったら周りを見ずに突っ走る傾向がある。
彼女自身もアルヌに恋い焦がれていたが何時迄も迎えに来てくれないため、北方の伝統にならい「掠奪婚」で逆にアルヌを迎えに来ると宣言、密偵を使ってアルヌが「のぶ」を訪れる事を知り、髪を黒く染めて単身訪れ、テンプラを美味しそうに食べているアルヌの姿を見、信之にテンプラの作り方を教わった[72]
後に会場である「四翼の獅子」亭にてアルヌと一戦し、戦いの果てにアルヌから愛していると告白され婚約を受け入れ[73]、「未熟者」として婚約にも難色を示していたウルスラも、考えた末に考案した「オデンのダイコンのテンプラ」で見事討ち果たし[注 43]、晴れてアルヌと結婚した。

その他

白狐
声 - 下田麻美
日本側の「のぶ」の近所にある稲荷神社に祀られている神の使い。商売が成り立たなさそうだった「のぶ」の入り口を、「倉稲魂命のお力で向こうの土地につなげた」張本人。アニメ版では「のぶ」の開店の日に稲荷神社に願掛けして1万円札を奉納したしのぶの信心深さと願いに応えて向こうの土地へ繋げた経緯が語られており[74]、後に客として訪れ、奉納した1万円札で支払ったが、彼女の正体を察したしのぶにより、古都へ繋げた感謝の気持ちを込めて神棚に再び奉納された[注 44]
あるとき、「のぶ」の裏口から日本に迷い込んだエーファを古都に送り返す際、普段は油揚げが神棚のお供えとなっているのを「月1回稲荷寿司にする」よう、伝言を頼んだ。後に幾多に渡り「のぶ」を悪意で陥れようとしたダミアンには逆鱗に触れられ、彼が「のぶ」の裏口から逃亡した際に日本とも古都とも異なる空間の千本鳥居の結界に数日間閉じ込め衰弱させた。
原作では白い狐の姿のみであるが、アニメ版等では黒髪の切れ長の目をした巫女装束の女性の姿をとっており、またエーファは彼女を追いかけて日本に迷い込むことなく、彼女自身が居酒屋のぶに先述の人間の姿で客として現れている。
好物はもちろん「稲荷寿司」
ダミアン
声 - 井上和彦 / 演 - 梶原善[24]
ブランターノ男爵に仕える従者で、性格がねじ曲がっており、裏で様々な悪事を働いている。
ブランターノを「のぶ」に招こうと強引に貸切を要求し、シノブに断られるとゴロツキたちを店の前で睨みを利かせて他の客を寄せ付けないようにしていた。その後、ブランターノに解雇され、それ以来「のぶ」が原因だと逆恨みし、様々な手を使って「のぶ」を窮地に立たせようとするがことごとく失敗、ついには「魔女騒動」の時に白狐の怒りを買い、千本鳥居の結界に数日間迷わされ衰弱した所を衛兵に捕まり、「魔女騒動」をはじめ数々の悪事の容疑で投獄された(アニメでは、「のぶ」から逃げる際に、ゲーアノートの命で待機していたハンスとニコラウスによって逮捕される姿が描かれ、ラガー密輸に関与していないものの、逆恨みで「のぶ」を潰そうとした罪でアイテーリア領を永久追放された)。
後に裏社会に根回しして偽の嘆願書が出回り[注 45]、結局コンラートとセレスの婚姻による特赦で釈放されたものの、邸宅を没収され[注 46]帰る所が無くなり、海を渡って連合王国に来て旅籠に長期滞在し傷心を癒している(訪れた客に愚痴をこぼしているが、誰もが自業自得だと思っている)。この時に酒浸りの毎日を送っているためか、若干アルコール中毒になっている様子。
「のぶ」を逆恨みしているばかりに、最後まで「のぶ」での料理を頑なに突っぱねて食べなかった人物[注 47]
好物は「ブルートヴルスト
バッケスホーフ
声 - 大塚明夫 / 演 - 篠井英介[24]
豪商である「バッケスホーフ商会」のトップにして、古都参事会の議長を務める中老の男性。
背が高いがやせ細っている。性格は強欲で陰険、目的のためならば手段を選ばず、さらに狡猾で奸智に長け、常に相手の先手を打つ計算高い人物でもある[注 48]
ダミアンに唆される形で「のぶ」を訪れ、店ごと買い取ろうとしたが、それに応じないとみると、今度はトリアエズナマが禁制品である「ラガー」であると指摘し、参事会の調査対象にして「のぶ」を潰そうと画策する。 さらにヘルミーナを妾にしようと教会にベルトホルトとヘルミーナの婚姻無効調査願いを受理させようとした。
しかし、店の調査担当として指名したゲーアノートが彼らの味方をして無実を証明したばかりか、逆にゲーアノートになぜ禁制品のラガーの味を知っていたのかを指摘され、さらにラガーが商会に密輸されていたことが判明したことで、自身の悪事が暴かれてしまい失脚した(アニメでは、ゲーアノートの命で待機していたベルトホルトによって、ダミアン共々逮捕される姿が描かれた)。
その後は議長の立場を利用して自身の商会に便宜を図っていた事や禁制品の密輸など数々の悪事が発覚し、自身の財産は全て没収され、トップを失い、元々後継者を考えていなかった商会も混乱状態となり、傘下の小商会も見切りをつけて脱退するなど徐々に衰退しバッケスホーフ商会は古都から完全に消滅、2年後の大市の頃になると新議長マルセルの良政に加え、ビッセリンク商会が台頭し、コンラートとセレスの婚姻による特赦でバッケスホーフは釈放されたが、その後の消息は不明[75]
マルセル
織物職人ギルドのマイスターの一人で、失脚したバッケスホーフの後任の参事会議長。61歳。恐妻家かつ愛妻家であり、古都の隣街に娘夫婦が住んでいる。
「他に人がいない」という消極的な理由で選ばれた新議長ではあるが、就任後は古都の物流全てに目を通すなど勤勉に働き政治家として急速に成長している。
「のぶ」の酒や料理は気に入ってはいるが、参事会議員も顔を出すことから癒着を恐れて積極的に来店することはない。「のぶ」では主に焼き鳥を食べる[76]
ロルフ
声 - 野島裕史
肉料理を専門に扱う料理宿<飛ぶ車輪>亭の店主。
小柄な体格の初老の男性で見た目は温厚な老紳士。肉をミンチにして捏ね焼き上げた「フランシュプ=フランツェル」というハンバーグのような料理を店の名物としている。
「のぶ」の噂を耳にしてから同業者として対抗意識を秘かに持ち続けており、妻のコローナと共に偵察を兼ねる形で「のぶ」を訪れた。
始めはアイテーリアの店の情報に乏しい信之を下に見るような言動を見せ、同時に挑発めいた一言を出したが、負けん気の強い信之はフランクから貰い受けていた肉類の中から、臭み抜きでヨーグルトに漬け込んでいた仕込み中の鹿肉を使ったメンチカツを作り提供する。これを食したことからロルフ夫妻はその考えを改め、気を引き締めなおして店を運営することを誓いつつ「店の営業に必要なものが何であるかを気付かせてくれた」として信之に礼を言った。
コローナ
声 - 新井里美
ロルフの妻で<飛ぶ車輪>亭の共同経営者
見た目は気が良く優しそうな老婦人であるが、思い込みが強い面があり強引な性格の持ち主。何かに夢中になると周りが見えなくなってしまうのが玉にキズ。
ロルフ同様「のぶ」の噂を耳にしてから同業者として対抗意識を秘かに持ち続けているが、傍らでシノブに対して興味を持っており、彼女の働きぶりを「のぶ」周辺で常に観察していた(この時、素性がばれないようフードマントを纏って見張り続けていたことや、その動きがまるきり不審者そのものであったために通行人からは奇異な目で見られ、「のぶ」店内でやり取りを傍から見ていたハンスには「ヤバい人」と断言されてしまう)。
「のぶ」を訪れた目的はシノブへ見合い話を切り出すためで、シノブを自分たちの孫の嫁にしようと目論んでいた。だが、シノブ本人は過去に見合い話を出されて反発した苦い経験から滅入ってしまい、その様子を見たコローナは要件を伝えることを一旦休止する。
信之から提供された特製の「鹿肉メンチカツ」をロルフと共に食し、その味に感銘を受けると同時にこれまで夫婦で自分たちの店を切り盛りして来たことを振り返った。
ヴォルフラム
声 - 清水はる香
ロルフ・コローナ夫妻の少年。年齢は7才。見た目からでも分かる遊び盛りの子供で、コローナに懐いている。
夫妻の帰りが遅いことで心配になって探しに行ったのだが、途中で道に迷ってしまい、古都の馬借・木賃宿通りを彷徨っているところを「のぶ」へ行く途中のフランクと偶然出会い、「のぶ」へ同行することとなる。そして無事にコローナと対面するのだが、この時にシノブがコローナから切り出された見合い話で「孫の相手になってほしい」と言われたことを思い出し、疑問に感じてコローナに詳細を訊ねるとこれがコローナ自身の勘違いと思い込みが発端であったことが判明する。
実はコローナはシノブが14~15歳の少女に見えており、その歳で手早く仕事が出来るなど器量が良いということで自分の孫の嫁に相応しいと考えていたために上述の見合い騒動を起こしたのだった。
シノブから実年齢を伝えられたロルフとコローナは大変残念がっていたものの、自分たちのせいで「のぶ」の常連客やシノブと信之に見合い話を切り出して迷惑をかけたことを謝罪している。
その後、この件が「のぶ」で常連客の間でしばらく話題にされることとなり、シノブ本人は複雑な心境であった。
エンリコ・ベラルディーノ
大司教の腹心で、占いの専門家。
いわゆる「霊感」のようなものを持っているようで、ダミアンにそそのかされて訪れた「のぶ」で、具入りのプディング(=茶碗蒸し)を使って「占い」をして、この店が魔女の塒かどうかを神に問うということをしていたが、白狐の「気」を感じ、そのまま店を飛び出して行った。
好物は「茶碗蒸し」
シャルロッテ
セレスティーヌが王女摂政宮の頃より従事していた侍女。セレスティーヌとはそばかすを除いてほぼ生き写しな事もあり、お忍びで城を抜ける際には影武者を務める。後にセレスティーヌが帝国に嫁ぐ際に侍女として付き従い、セレスティーヌの健康管理にも気を使い、年頃ながらに甘い物を欲する彼女に対して「太る」と制限を呼びかけている。
ユーグ・ド・オイリアII世[77]
東王国現国王。初登場時12歳。「英雄王」と謳われた父親である前国王[注 49]が早去したため、幼齢でありながら王位を継ぐ事となり、姉・セレスティーヌの助力もあり国王を務めていたが、姉に負けない程に聡明な彼としては姉の幸せを願っており、姉が帝国へ嫁ぐ際に国王権限で絶縁を言い渡し、姉を王女摂政宮の責務から解放し、姉の幸せを心から祝福した。
ゼバスティアン・フォン・ホーエンバッハ
先帝・現皇帝と二代に渡って仕える中務卿であり、帝国の諜報機関である「硝石収集局」や「図書寮」の統括者。代々の貴族ではなく大学出身の法曹家で、コンラート五世の相談役も務める。「硝石収集局」や「図書寮」に、諜報活動のついでに私用で各地の酒を調達させるほどの無類の酒好きで、「のぶ」でも店主に無理を言って日本酒「天狗舞」を一瓶譲り受けた[78]。老齢な事もあり最近は諜報機関統括者としての引退を考えている模様[79]
ベネディクタ
ロンバウトの秘書で、赤い髪の美人。東王国時代からロンバウトに付き従っており、彼に恋慕を抱いている。後にロンバウトの案で伊達眼鏡をかけるようになり、その結果、諸国の貴族の令嬢なども伊達眼鏡を求めるようになった。
大リュービク
古都の老舗料亭宿・「四翼の獅子」亭の経営者にして現総料理長。元々は料理人としては凡才だったが、血の滲む努力をして料理の腕を上げたのみならず、「獅子の四十七皿」のレシピを書籍にして料理人たちに指導するなど、料理界に革命をもたらしたが、年齢と共に味覚障害に陥る。後に立ち直った息子の小リュービクに晩餐会の総指揮と、「リュービク」の名を正式に継承させ、無事に晩餐会を成功させた息子を心から祝った。
ウィレム・ビッセリンク
帝都に本社に構える大商会「ビッセリンク商会」の創設者にしてロンバウトの父親。鋭い推察眼と先見の明、そして卓越した手腕で一代で大陸有数の大商会にまで成長させ、自身の老いを理由に一線を退き、長男のロンバウトを後継者として選んでおり[注 50]、「のぶ」の存在とバッケスホーフ騒動の事を知り、これから古都は交易の中心地になると見据え、ロンバウトに功績を持たせるべく古都に赴任させた[80]。のちに時期相応としてロンバウトの名義で「四翼の獅子」亭で晩餐会を開催し、ロンバウトが水上交易路復活計画を宣言する事により、ビッセリンク商会の次期総帥として貴族や豪商達に認めさせる事に成功した[81]。エトヴィンと大ビューリクとは若い頃に聖王国で知り合った頃からの仲であり、時折「四翼の獅子」亭で集まっては昔話をしている[82]
ヨダ・コーザ
連合王国西方のナ・ガルマンで醤油職人をしている50代の男性。実は彼も日本人で、日本名は「依田康三郎(よだ こうざぶろう)」。十数年前に実家が経営していた醤油工場に現れた扉を通じて異世界を行き来し、その時に妻と出会い結婚したが、妻が娘のリサを身籠った事によりヨダが日本から戻らないかもしれないという不安から日本へ通じる扉を放火、日本へ戻る事ができなくなったが両親も死去し身内もおらず、日本にあまり戻る気もなかったため、異世界の人間として生きることを決意し、日本から持ち込んできていた大豆を栽培し、醤油も製造していた。後に連合王国で「ショーユ」の名称で広まる事となる。
ある日古都から逃亡し、旅籠に長期滞在していたダミアンから「のぶ」の話を聞き、故郷の者と話がしたいと「のぶ」に訪れ、数々の和食を食べ、両親の墓参りもしたいと日本へ帰郷。ヨダを迎えに来た娘婿のコルムから扉を放火した後の事実と謝罪を聞かされたが、それでも妻を恨んでおらず、「のぶ」に醤油と大豆を卸す事を約束し家族の待つ地へ帰宅した。
ちなみに彼が使っていた扉は地元の神隠し伝説に関わっていた天狗によるものだと、文献などを調べて明らかになり、リサを出産した事でリサのみ扉のあった空間を通じて日本へ行き来する事ができ、またリサが身篭った事により通れなくなった事から、元々世継ぎの一人しか通れない事が明らかになった。
好物は和食ならなんでもであり、特に彼独特のものとしては「醤油を多めにかけたカレーライス」だが、元々貧しい日本での実家で質が悪い材料のカレーの味をごまかして食べていたためのもので、居酒屋のぶで出されたカレーライスには「このカレーは醤油をかけるには美味し過ぎる」と漏らした。
ウルスラ・スネッフェルス
帝国北方領の貴族でオーサの大叔母。かつて幾多の激戦を渡り歩いて帝国北方領を護り抜き、「戦乙女」や「単騎無双」などの幾多の呼び名を持つ「生きた伝説」こと「槍のウルスラ」と呼ばれた女傑。リオンティーヌの憧れでもあり、エーファもお伽噺の英雄として知っていた。花嫁修業で自領に訪れていたオーサに槍術をはじめとする武術を教え、家事なども教育していたが、アルヌを掠奪しようと古都に行ったオーサを「未熟者」として連れ戻すため自身も古都に迎い[83]、老齢ながらもゴロツキ連中を叩きのめす姿は一時期古都の都市伝説になった[84]
後に「のぶ」を訪れ、リオンティーヌから「四翼の獅子」亭で掠奪婚をする事を聞き、当日はリオンティーヌと共にオーサを諫めに来店、侯爵軍と衛兵、河賊を2人で叩きのめし叱咤するも、オーサが挑んだ料理勝負で、オーサが作った「オデンのダイコンのテンプラ」を食べ、人生ではじめて勝負に負けたと感服し、2人の結婚を認めた[注 51]
バルタザール・ヘムレンゼン
古都に近いグロッフェン領を治める男爵で、古都をはじめとする帝国領内の河賊をまとめる事から「河賊男爵」とも呼ばれている。数々の戦を潜り抜け、老齢ながらも鍛え抜かれた肉体と、顔の刃物傷が特徴。亡妻が古都の出身な事から古都の墓地に埋葬しており、時折墓参りに訪れる。
オーサがアルヌを掠奪するために河賊を相手に掠奪婚の協力者を募っていた所に出会い、オーサのアルヌを想う心に動かされ助勢を決意、大河で河賊の取り締まりをしている麾下の元河賊や、その伝手で河賊の大将たちに声を掛け、大集団で掠奪婚の準備をしていたが、後に双方の勘違いであった事が分かり、アルヌ率いる騎士団と和解し、2人の結婚を祝った。
兼ねてより男爵の実とソバの実しか獲れない自領の民を豊かにさせる方法を模索しており、略奪婚の折に懇意になったエドヴィンとアルヌの誘いで「のぶ」を訪れ、その時に出された「双月そば」を食してソバの実で販路を築く事を決意[85]、アイゼンガルド商会を通じてソバの実を流通させ、「のぶ」での双月そばの人気も相成って、「のぶ」からそば食文化が広まってくれればいつの日かグロッフェン領はソバの名産地になると期待している[86]
マグヌス・スネッフェルス
スネッフェルス侯爵家次男でアルヌの弟。3歳年下で顔立ちがアルヌに似ている。公務をそつなくこなすほどに優秀で、アルヌは彼が後を継ぐべきと考えているが、彼自身アルヌのカリスマ性を高く評価し、彼こそが後を継ぐべきと考えており、後にアルヌが後を継いだことに安堵の息を漏らす。アルヌから「のぶ」の事を聞かされているものの立ち寄るきっかけがなく敬遠していたが、ふとした出来事がきっかけで「のぶ」を訪れ、兄やイーサクが薦めるだけの事はあると「のぶ」の料理やおもてなしに満足した[87]
塔原(とうはら)
料亭「ゆきつな」の板長で、信之の師にあたる。しのぶの家族が興信所を介して居所を突き止めており、「ゆきつな」も経営不振で暇になった事もあり、信之の様子を見に来店した。
信之の料理を食べ、味に迷いがあるが成長しようとしている「良い迷い」である事を指摘し、これからの信之の成長に期待し「ゆきつな」に帰った。この時、信之に「守破離」という言葉を伝え、現在の信之が「破」の段階にあるとして、客に育ててもらいながら成長するようにアドバイスを送っている。意外にも洋食も好んでおり、信之にアヒージョを注文して彼を驚愕させている。
しのぶの家族
作中では料亭「ゆきつな」の大女将である母親、現社長である父親、人数は不明であるが、兄弟の存在も語られている。先代社長である祖父の死後、時代に対応できなかったことで経営不振に陥り、「ゆきつな」を立て直すためにしのぶを銀行副頭取の子息と結婚させようとした結果、しのぶは親子の縁を切って家出した。興信所を使い「のぶ」の事も知っているが、未だに「のぶ」には訪れていない。
後にしのぶの方から会談を申し入れ再会したが、結局喧嘩別れに終わった(とはいうものの、その後は互いに電話をするくらいにはなっているという)。
ラ・ヴィオン卿
本作のスピンオフ作品「異世界居酒屋「げん」」の登場人物。東王国の貴族で本作にも時折名が出ている。「食い道楽(グルマン)」と呼ばれるほどの美食家であり、過去に古都を訪れた際に「のぶ」で数々の料理を食べた経験があり[注 52]、後に招かれた「四翼の獅子」亭の晩餐会で出てきた「獅子の四十八皿」の調味料に、「のぶ」や「げん」で味わい、連合王国で出回っているショーユが使われていると言い当てるほど[88]。他にも「げん」で食べたカレーウドンを「幾多の香辛料を使った、宇宙創生以前の混沌のような味」と絶賛し、「のぶ」を訪れた東王国の貴族ミシェル・ヴェルダンも「のぶ」にもカレーウドンが存在した事を知り驚愕した[注 53]

書誌情報

小説

単行本
WEB版に加筆修正をし、新規エピソードを追加。
異世界居酒屋「のぶ」
巻数 タイトル 発売日 ISBN 単行本での追加エピソード
1 異世界居酒屋「のぶ」 2014年9月10日 978-4-8002-3057-7 「はじめての海鮮丼」「闖入者」
2 異世界居酒屋「のぶ」二杯目 2015年2月9日 978-4-8002-3721-7 「いつもの」「三酔人のカラアゲ問答」「ナスのあげびたし」「焼きおにぎりと薬師の弟子」
3 異世界居酒屋「のぶ」三杯目 2015年6月24日 978-4-8002-4174-0 「とろける角煮」「するめの天ぷら」「【閑話】雪狐の夜」「鯖の味噌煮」「古都桜と花見弁当」
4 異世界居酒屋「のぶ」四杯目 2015年12月4日 978-4-8002-4877-0 「テンプラと二枚の図面」「レンズとハムカツと天の星」「夏の夜の難題」
5 異世界居酒屋「のぶ」五杯目 2018年4月7日 978-4-8002-5903-5
6 異世界居酒屋「のぶ」六杯目 2019年5月25日 978-4-8002-9523-1
文庫本
単行本に加筆修正をし、単行本の追加分に加え、文庫本のみの新規エピソードを追加。
異世界居酒屋「のぶ」
巻数 タイトル 発売日 ISBN 文庫本のみの追加エピソード
1 異世界居酒屋「のぶ」 2016年8月4日 978-4-8002-6000-0 「仕事帰りの豚汁」「美女と油揚げ」
2 異世界居酒屋「のぶ」二杯目 2016年12月6日 978-4-8002-6503-6 「夫婦とかぼちゃ」「真夜中のカップ焼きそば」
3 異世界居酒屋「のぶ」三杯目 2017年3月18日 978-4-8002-6873-0 「イカと女傭兵」「懐かしのうどん」
4 異世界居酒屋「のぶ」四杯目 2017年11月7日 978-4-8002-7795-4 「妖精送りの夜」「往くも往かぬも」
5 異世界居酒屋「のぶ」五杯目 2018年12月20日 978-4-8002-9101-1 「真夜中のたぬきむすび」「独り晩酌」
6 異世界居酒屋「のぶ」六杯目 2020年4月21日 978-4-2990-0391-1 「森のきのこと温故知新」「雪とお好み焼き」

漫画

Webアニメ

2018年4月よりバンダイチャンネルほかにてアニメ+バラエティによるコンプレックス番組異世界居酒屋〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜』として配信中[90]ぐるなびが初めてアニメの製作委員会に参加しており[90]、本編は約10分でアニメで唯一なぞりテロップを導入していて、アニメ本編終了後は実写によるミニコーナー『のぶ+』として、なぎら健壱による『なぎら健壱の「のぶ居酒屋」をさがして』と、きじまりゅうたによる『きじまりゅうたの「創作のぶ料理」』も交互に合わせて配信される[91]。実写パートのナレーターは一龍斎貞友

同年10月よりテレビ放送中。1回の放送で2話を放送。基本的な構成はWeb版と同様(画面にタイトルロゴの常時表示、「のぶ+」についてはBS11ではなぎら版を全話、Jテレではなぎら版ときじま版を隔週放送されるがキッズステーションではカットされる)。

スタッフ

主題歌

エンディングテーマ「Prosit!」[23]
作詞・作曲・編曲 - ミト / 歌 - クラムボン

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 紹介メニュー[94] のぶ+[注 54] 配信日[注 55] 放送日[注 56]
第1話 おでんのじゃがいも 吉田伸 小野勝巳 いとうまりこ トリアエズナマ
枝豆おでん
創作「のぶ」料理
アレンジおでん
2018年
4月13日
2018年
10月3日
第2話 若鶏の唐揚げ 小野勝巳 中島利洋 瀧原美樹 きゅうりの一本漬け
若鶏の唐揚げ
塩唐揚げ
チキン南蛮
居酒屋探訪
浅草・から揚げ
第3話 お嬢様の難題 立原正輝 重田敦司 片山みゆき 湯豆腐
餡かけ湯豆腐
創作「のぶ」料理
豆乳湯豆腐
4月27日 10月10日
第4話 はじめての海鮮丼 彦久保雅博 越田知明 児谷直樹 杉本幸子 筑前煮(小鉢)
ハマチ刺身
海鮮丼
居酒屋探訪
浅草・魚料理
第5話 しのぶちゃんの特製ナポリタン 吉田伸 西本由紀夫 中島利洋 岡田洋奈 パリパリキャベツ
ナポリタン
創作「のぶ」料理
もやしのナポリタン
5月11日 10月17日
第6話 キスの日 立原正輝 まついひとゆき 齋藤雅和 鶏肉里芋筑前煮
キス天ぷら
キス天丼
居酒屋探訪
六本木・天ぷら
第7話 盗人(ぬすっと) 吉田伸 山崎みつえ 鳥羽聡 杉本幸子
中村千秋
岡田洋奈(料理)
カツオのたたき酒盗
へしこままかり
創作「のぶ」料理
鰹のレアフライ
5月25日 10月24日
第8話 仕事帰りの豚汁 山﨑立士 児谷直樹 関口雅浩 豚汁 居酒屋探訪
赤坂とんかつ
第9話 中隊長の弱点 彦久保雅博 中島利洋 瀧原美樹
関口雅浩
杉本幸子
小澤和則(料理)
イカソーメン塩辛
イカの生姜煮、イカ団子
イカリング
創作「のぶ」料理
イカめし風おこわ
6月8日 10月31日
第10話 招かれざる客 立原正輝 古田丈司 児谷直樹 竹森由加
小澤和則(料理)
サンドウィッチ
ヒレカツサンド
居酒屋探訪
御茶ノ水・肉料理
第11話 親方喧嘩 彦久保雅博 西澤普 いわたかずや 時永宜幸 マグロ刺身
アユ塩焼き
ホッケの塩焼き
厚切りベーコン
チーズコロッケ
オムそば
創作「のぶ」料理
定番オムそば
6月22日 11月7日
第12話 美女と油揚げ 吉田伸 山崎みつえ まついひとゆき 齋藤雅和 お揚げ里芋の網焼き
おたのしみ巾着(たまご巾着)
居酒屋探訪
高田馬場・油揚げ
第13話 メンチカツ 立原正輝 高田昌宏 孫承希 中島里恵
杉本幸子
小澤和則(料理)
鹿肉メンチカツ 創作「のぶ」料理
ミートローフ
7月13日 11月14日
第14話 密偵とサラダ 彦久保雅博 佐山悟利 空豆の塩ゆで
温玉シーザーサラダ
大根サラダ
ポテトサラダ
フルーツサラダ百式
居酒屋探訪
人形町・サラダ
第15話 仁義なき蒲焼き 立原正輝 西澤普 中島利洋 久留米東
瀧原美樹
杉本幸子
岡田洋奈(料理)
うなぎ蒲焼き
うなぎの白焼き
創作「のぶ」料理
ちくわの蒲焼き
7月27日 11月21日
第16話 中隊長の凱旋 彦久保雅博 児谷直樹 竹森由加 う巻き、うな丼
うなぎ弁当
しじみの赤だし
居酒屋探訪
清澄白河焼鳥
第17話 初夏の天ぷら盛り合わせ 吉田伸 京極尚彦 鳥羽聡 鈴木竜也
小澤和則(料理)
初夏の天ぷら盛り合わせ
ハモのお吸い物
創作「のぶ」料理
かき揚げ
8月10日 11月28日
第18話 三酔人のカラアゲ問答 小野勝巳 孫承希 関口雅浩 唐揚げ(塩味
唐揚げ(醤油味)
銀杏の塩炒り
マグロの刺身
軟骨唐揚げ
居酒屋探訪
恵比寿・炭火焼
第19話 女傭兵 立原正輝 西澤普 鳥羽聡 小谷杏子 トリ貝の煮物、潮汁
なんちゃってブイヤベース
創作「のぶ」料理
ブイヤベース
8月24日 12月5日
第20話 トリアエズナマの秘密(前編) 吉田伸 中島利洋 杉本幸子
中西理絵
中島理恵
おにぎり
たこさんウインナー
居酒屋探訪
池尻大橋・おにぎり
第21話 トリアエズナマの秘密(後編) 江上潔 まついひとゆき 竹森由加
小澤和則(料理)
串カツ盛り合わせ 創作「のぶ」料理
串カツ風グリル
9月14日 12月12日
第22話 老人と魚 彦久保雅博 児谷直樹 齋藤雅和
丸山修二
岡田洋奈(料理)
アジの南蛮漬け
アジフライ
カレイの煮つけ
の皮のいぶり焼き
居酒屋探訪
新橋・魚料理
第23話 北方三領邦会議之顛末 立原正輝 江上潔 中島里恵
杉本幸子
小澤和則(料理)
ナポリタン 創作「のぶ」料理
ナポリタンそばめし
12月19日
第24話 古都のエール 吉田伸 小野勝巳 関口雅浩 刺身盛り合わせ
天ぷら盛り合わせ
茶漬け
居酒屋探訪
銀座・炭火和食

放送局

日本国内 インターネット / 放送期間および放送時間
配信期間 配信時間 配信サイト
2018年4月13日 - 9月14日 隔週金曜 12:00 更新(2話毎)
2018年4月13日 - 9月21日 金曜 12:00 更新
金曜 20:30 - 21:00 ニコニコ生放送
2018年4月14日 - 9月22日 土曜 0:30 - 0:45(金曜深夜) AbemaTV
2018年4月19日 - 9月27日 木曜 19:00 更新 TSUTAYA TV
日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 備考 [95]
2018年10月3日 - 水曜 1:00 - 1:30(火曜深夜) BS11 BS放送 / 『ANIME+』枠 / きじま版は未放送。
2018年10月4日 - 水曜 22:30 - 23:00 J:COMテレビ CATV
2018年11月10日 - 11月24日 土曜 21:00 - 22:54 キッズステーション CS放送 / 8話連続放送 / 『のぶ+』は未放送。[96]

Blu-Ray BOX

2019年4月以降、下記仕様でリリース予定(DVD-BOXの予定は無し)。なおセルソフト版の本編映像はWeb配信・テレビ放送時に加えられていたタイトルロゴ表示は除かれる。

  • ムービックに設置された特設サイト[97]にて2018年10月より受注を開始、その数が300個以上に達したら発売が決定されるクラウドファンディング形式(受注300個については同年11月に達成した)。
  • 発売が確定される最低限の仕様(本編BD1枚、基本特典付き)から、受注数が多くなればなるほど下記表のとおり同梱特典が豪華になっていく。
  • 当初「のぶ+」は未収録の予定だったが、受注数が最終目標である1000個を達成したので別ディスクを同梱という形で収録された[98]
仕様 目標受注数[注 57] 特典
トリアエズナマ! コース 300 〇 小説原作者による書き下ろし短編、キャラクター原案者による描き下ろしイラストジャケット、コミカライズ作者による描き下ろし短編コミック付きブックレット
思わず手が伸びる!
オトーシコース
400 〇 上記特典に「ぐるナビクーポン機能付きティアドロップ型銀貨カード」追加
しのぶちゃんの
秘密の♡まかないコース
500 〇 上記特典に「シリアルナンバー付き生原画」追加
のぶタイショーの
おまかせ! コース
600 〇 上記特典に「アニメスタッフ寄せ書きブックレット」追加
徴税請負人の
お気に入り♡ コース
700 〇 上記特典に「オーディオコメンタリー」追加
水運ギルド
ご用達コース
1000 〇 上記特典全て封入。BDの仕様がアニメ本編に加えて特典映像「のぶ+」を加えた2枚組に変更

テレビドラマ

異世界居酒屋「のぶ」
ジャンル 連続ドラマ
原作 蝉川夏哉
脚本 品川ヒロシ
監督 品川ヒロシ
出演者 大谷亮平
武田玲奈
白洲迅
小林豊BOYS AND MEN
堀田茜
新谷ゆづみ
阿部進之介
八木アリサ
庄司智春品川庄司
小越勇輝
三宅克幸
渡部龍平
早霧せいな
木村祐一
小杉竜一
ブラックマヨネーズ
秋山竜次ロバート
忍成修吾
品田誠
木下ほうか
波岡一喜
梶原善
田山涼成
篠井英介
音楽 YHANAEL
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
製作
撮影監督 Yohei Tateishi
編集 須永弘志
製作 WOWOW
放送
放送チャンネル WOWOWプライム
放送国・地域 日本の旗 日本
放送期間 2020年5月16日 - 7月17日
放送時間 土曜 0:00 - 0:30(金曜深夜)
回数 全10回
公式サイト
テンプレートを表示

2020年5月16日から7月17日まで、土曜未明(金曜深夜)にWOWOWプライムで全10回に渡って放送された[99]。監督・脚本は品川ヒロシ、主演は大谷亮平[99]

キャスト

スタッフ

放送日程

話数 放送日 紹介メニュー
episode 1 5月16日 トリアエズナマ、チキン南蛮
episode 2 5月23日 あんかけ湯豆腐、ナポリタン
episode 3 5月30日 オムソバ
episode 4 6月6日 酒盗、サンドイッチ
episode 5 6月13日 サンマごはん、蛸

脚注

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注釈

  1. ^ 帝国は古帝国(ルーオ帝国)の正統な後継者と各国に宣言している(web版189話「栗と二人(前篇)」)。
  2. ^ スピンオフ漫画「異世界居酒屋『げん』」は王都ラ・パリティアを舞台にしている。
  3. ^ 過去に幾度も大陸各地に現実世界と異世界が繋がっている事に何らかの情報を持っていると思われ(「異世界居酒屋『げん』」第29話)、それまで異世界に存在しなかった黒色火薬マスケット銃も近年発明されており(コミックス版「異世界居酒屋『のぶ』」5巻第32話)、レンズの研磨技術や事業も聖王国の硝子研磨ギルドが独占しており、外の国が研磨台を購入する際は厳しい規定と大金が必要(web版104話「たそがれローレンツ(前篇)」)。
  4. ^ また、連合王国にはヨダ・コーザが日本より持ち込んだ大豆を栽培して作ったショーユの他に、現実世界では産業革命の頃に考案され、石窯焼きパンが主流の異世界では生産できないはずの「食パン」が作られている事から、連合王国内には現実世界と繋がっている店が数軒あるのではと予測されている(異世界居酒屋『げん』第25話、29話より)
  5. ^ 遥か昔には聖王国の位置に帝都のあった『古帝国(ルーオ帝国)』が存在し、大陸の大半を治めていた(web版191話「秋茄子と旧い神(前篇)」)。
  6. ^ あくまで古都・アイテーリアは物語上での架空の都市だが、地理的にも、過去の水運都市としての歴史的観点からハンブルクに類似している。
  7. ^ 歴史を辿れば古帝国時代にまで遡り、古帝国の北方前線殖民都市としてアイテーリアが築かれ、かつては郊外にも防衛用の大城壁も存在し、水上交易路復活計画の折に移民などで人口が増える事を考慮し、住居区間を大城壁まで拡張するための再建築する工事もとり行う事となる(web版218話「いい報告と悪い報告(前篇)」)。
  8. ^ アニメ版では北方のカイゼルマーク伯領、東方のシスティンマーク伯領、西方のウィンデルマーク伯領が説明されている(アニメ版23話)。
  9. ^ 他にもオーディン鍋(おでん)や鰻の魚醤焼き(鰻の蒲焼き)、やみつき馬鈴薯(フライドポテト)など、「のぶ」発祥の料理が古都に広まっている。また、日替わり定食や仕出し弁当も古都中の飲食店で広まる事となり、「のぶ」が古都に来て2年経った頃には古都の食事がかなり改善されている。
  10. ^ 王族や貴族の間ではかつての戦場を駆け抜けた頃を思い出すと勧んで泊まるほどで、かつての敵同士もさながら同窓会気分で談笑するなど好評(web版167話「大市(前篇)」)。
  11. ^ ちなみに帝国金貨は泪滴型銀貨30枚分の価値がある(web版137話「ある宿屋店員の初恋(後篇)」)。ただし前話の「たそがれローレンツ」では銀貨12枚の相場となっている(web版104話「たそがれローレンツ(前篇)」)。
  12. ^ スピンオフ作品「異世界居酒屋『げん』」でも同様に現実世界の「げん」の近くにある稲荷神社のそばにある古物商で換金しており、それ以外の所で換金しようとすると「見えない力」で阻止される(「居酒屋居酒屋「げん」」第16話より)。
  13. ^ web版137話「ある宿屋店員の初恋(後篇)」、web版218話「いい報告と悪い報告(前篇)」。尚、東王国西部でもウイスキーが作られており、水で割って飲まず、ストレートのままで飲んでいる(リオンティーヌは「のぶ」で氷割りを覚えた)。
  14. ^ 文庫版「妖精送りの夜」に高校卒業後(18歳)すぐにゆきつなに入った、という記述があり、「肉じゃが」では現在の出汁を引くのに十四年かかった、という記述があることから。Webアニメでは32歳と設定されている。
  15. ^ 宝島文庫版「真夜中のカップ焼きそば」の中に「京都」という明示がある。
  16. ^ 「仁義なき蒲焼き(後編)」において、「鰻だけは江戸前風の方が美味いと俺は思う」との発言がある。同様にしのぶもウナギについては焼く前に一度蒸しの工程を入れる江戸前風を好む描写がある。
  17. ^ 共働きの母親に代わって弟と妹の食事と弁当を作っていたのが料理をはじめたきっかけであり、高校卒業と同時に料理を極めようと料亭「ゆきつな」の門を叩いた(web版157話「秋の海鮮親子丼(後篇)」)。
  18. ^ 宝島文庫版「妖精送りの夜」の中で、信之としのぶの年齢差は9歳であることがわかる記述がある。また「おもいでの味」では「高校も大学も地元」という記述もあることから少なくとも大卒後の年齢であることが伺える。Webアニメでは23歳と設定されている。
  19. ^ 好物に関する描写は、本編及びWeb版「登場人物紹介」より引用、以下同様
  20. ^ web版84話「ハンスの課題(後篇)」。のちに揚げた「揚げペリメニ」や、スープに入れた「ペリメニスープ」を独自に発明している(web版219話「いい報告と悪い報告(後篇)」)。
  21. ^ 元々エーファの家にも田畑があったが、「のぶ」が開店する前の年はサクヌッセンブルク家が備蓄していた食糧を放出するほどの不作に見舞われ(web版75話「炊き込みご飯(後篇)」)、泣く泣く田畑を手放し小作人として働かざるをえるなくなり、さらに次の年は飲み水を作るのに欠かせない薪の価格が高騰し、このままでは家族が困窮すると断腸の思いで窃盗に手を染めようとした。のちに信之が弟妹のために毎日料理をお土産に持ち帰らせているため、食糧事情は解決している。
  22. ^ アニメ版では新たな中隊長として古都に赴任したことになっている(アニメ版第1話)。
  23. ^ 隠し味にウスターソースを加えており(web版217話「徴税請負人と笑わない少女(後篇)」)、さらにアニメ版では信之は仕上げにバターを加えており、複雑かつ濃厚な味に「至高」「究極」と評している。ちなみに実写ドラマ版では蜂蜜、白ワイン、醤油を隠し味に使っている。
  24. ^ 漫画版第24話「タコ尽くし」にて逃げ出したタコに驚いて逃げようとしている際に皿を持っている。
  25. ^ その年の聖王国内のササリカ米の収穫量が例年の3倍となり相場も暴落したため、それに目をつけた聖王国のクルヴァルディア商会が在庫処分も兼ねて大陸各地の商会に半ば騙す形で売りつけ、大半の商会が相応の被害を被った(web版87話「アイテーリアの休日(前篇)」)。
  26. ^ 魔女騒動の件で投獄されたダミアンの邸宅がアルヌの管理下となり、立地条件や敷地面積などが穀物倉庫として利用できるため、アルヌが備蓄米としてササリカ米を購入し、邸宅に一時的に貯蔵した(web版75話「炊き込みご飯(後篇)」)。
  27. ^ 帝国で入手できない醤油の代わりにボルガンガの魚醤を用いるなど、家庭でも作れるように改良している(web版97話「〆のおじや」)。
  28. ^ ゴドハルトとエレオノーラの母はセバスティアンを尊敬しており、彼が急逝し、ギルド経験不足のラインホルトが後を継いでもギルドの運営は難しいだろうと、せめて家族持ちだけでも助けてやろうとスカウトし、それでもセバスティアンに忠義を持つ古参や熟練者はラインホルトを支えようと誘いを断った事がのちに明らかになった(web版193話「ラインホルトと鰻と栗(前篇)」)。
  29. ^ 母の秘書であり、教会に婚姻届を提出していないため正式な夫婦ではない父親と雰囲気が似ているせいもある(web版42話「古都の秋刀魚(後篇)」)。
  30. ^ のちに彼女の提案で、食後のデザートという条件でアイスクリームも提供する事となる(web版79話「お姫さまとアップルパイ(後篇)」、web版88話「アイテーリアの休日(後篇)」、web版213話「幸せの先の贅沢(後篇)」)。
  31. ^ 良く出来た弟・マグヌスがおり、周囲もアルヌもマグヌスが家督を継いだ方が良いと思っていたが、マグヌスも父親もアルヌが家督を継いだ方が良いと考えており、父親も重度の腰痛もあり、アルヌが同意しようとすまいと、大市を機に家督を無理矢理譲位するつもりで、「のぶ」での即位式に枢機卿まで招いて既成事実を作ろうと、昵懇にしていたエトヴィンにヒュルヒテゴット枢機卿を招くよう依頼をしていたが、結果としてアルヌが家督を継ぐ意思を持ったので安堵の息を漏らした(web版67話「古都の大市(後篇)」)。
  32. ^ また、食用油はそれまでバッケスホーフ商会の元傘下の商会が販路を独占していたため高額だったが、ビッセリング商会が取り扱っている良質で安価なシロン油を古都でも売り出したため、露店でもやみつき馬鈴薯が販売できるほどに食用油の相場が下がった。なお、「のぶ」もシロン油を提供されている(web版140話「味は見かけによらず(前篇)」)。
  33. ^ スピンオフ漫画「異世界居酒屋『げん』にも登場し、東王国の前筆頭内膳司のピエール・ド・クルスタンとは旧知の仲であり、若い頃にトンコツラーメンを共に食べた事や、大陸各地に「のぶ」同様に「不思議な店」が現れている事など、大陸各地を旅して異世界の店について調べている模様(29話)。
  34. ^ トリアエズナマも飲んではいたが、バッケスホーフ騒動が起きるまではラガーの類とは思っていなかった模様。
  35. ^ スピンアウト作品「異世界居酒屋「のぶ」〜エーファとまかないおやつ〜」では同じような条件でのお菓子を注文し、出された「大学芋」を大層気に入った(スピンオフ漫画「エーファとまかないおやつ」第12話)。
  36. ^ のちに孫のコンラート五世も自身が出した問答を当てたエーファに、褒美としてハンカチを贈っている(web版190話「栗と二人(後篇)」)。
  37. ^ 元々が準備期間という条件で30年の制限だったが、大量生産には程遠く勅書の効力で延長されていた(web版30話「トリアエズナマの秘密(弐)」)。
  38. ^ web版65話「肉じゃが」ではイーサクはアルヌの「異母兄弟」とされているが、小説・文庫版ではこの表記は除外されている。
  39. ^ しかし、しのぶと信之の事を木の根で飢えを凌いだほどの貧しい身分の出身だと勘違いしている(web版54話「牛すじの土手焼き(前篇)」)。
  40. ^ 元々はバッケスホーフ傘下の小商会の所有物だったが、バッケスホーフ騒動でバッケスホーフ商会が衰退したのを機に古都との縁を切るために格安で売られていたのを購入した(web版156話「秋の海鮮親子丼(前篇)」)。
  41. ^ web版164話「晩餐会(後編)」。のちにレシピを一般公開しているが、隠し味の醤油だけは現時点では帝国内で入手できないため(晩餐会の時は連合王国のヨダから届いたショーユを用いている)、敢えて伏せている(web版168話「大市(後篇)」)。
  42. ^ 6歳の頃より12年間奉公している(web版136話「ある宿屋店員の初恋(前篇)」)。
  43. ^ web版206話「〈槍〉のウルスラ(後篇) 」。のちに「英雄を討ち負かせたオーディンのテンプラ」として、「のぶ」の一皿に加えられた(web版208話「一枚の羊皮紙(後篇)」)。
  44. ^ スピンオフ漫画「異世界居酒屋『げん』」にて、「げん」を異世界に繋げたのは東京の「げん」の近くの稲荷神社を管理する白狐で、元々は店主・葦村家の先祖との契約により「葦村家男子の短命の呪い」を神通力で延命していたがどうしても60代で成仏するため、店主・草平が店を畳もうとしたため、「のぶ」を異世界に繋げた同胞の事を聞いたのもあり、せめての思い出に異世界で思う存分に料理を作ってもらおうと全国各地の大社に出向いて地場神に頭を下げて繋げている。ちなみに好物は「お子様ランチ」で、本来狐にとって玉葱は毒物だが、神の御使いなためセーフとの事(異世界居酒屋『げん』 第11話より)。
  45. ^ 王女摂政宮セレスティーヌの名を語った偽の嘆願書であった事はセレスティーヌの耳にも入っており、東王国内の反王女摂政派貴族と結託していると敢えて泳がせていたが、結果としてユーグに摂政宮の私物化という名義で冤罪をかけられ摂政宮を解任される事となる(web版96話「親子鍋(後篇)」)。
  46. ^ web版75話「炊き込みご飯(後篇)」。アルヌの管理下に置かれており、のちにササリカ米用の穀物倉庫に利用された。
  47. ^ 作中では「のぶ」で飲食した描写は無いが、トリアエズナマを飲んだ事があると発言している(web版120話「【閑話】」)。
  48. ^ 東王国の先代「英雄王」と裏で繋がっており、帝国の情報を提供していたなど黒い噂もあった(web版114話「御曹司と仕出し弁当(前篇)」)。
  49. ^ 「異世界居酒屋「げん」」ではルイ・ド・オイリアという名前で、「兵とはすなわち民」とし、戦場で兵達と触れ合う事により世間を知り、国の統治に尽力し国民から愛された王であった事が説明されている(27話より)。
  50. ^ 他にも次男のフィリベールと末娘のルネも商会の幹部に籍を置いている。
  51. ^ web版206話「〈槍〉のウルスラ(後編)」、のちに2人の奇襲劇は吟遊詩人や戯曲作家などを介して英雄譚として大陸中に広まった(web版208話「一枚の羊皮紙(後篇)」)。
  52. ^ 異世界居酒屋「げん」コミックス第1巻第5話「カレーうどん」。その時にはヘルミーナが働いていた描写がある。
  53. ^ web版182話「居酒屋接待の夜(後篇)」。ちなみにミシェル・ヴェルダンは「異世界居酒屋「げん」」の登場人物の1人カミーユ・ヴェルダンの叔父にあたる。
  54. ^ 奇数話は料理、偶数話はグルメレポとなっている。
  55. ^ バンダイチャンネルを基準にしている。
  56. ^ BS11を基準にしている。
  57. ^ 数字の右横「〇」は受注達成済みの印

出典

  1. ^ 最近アニメ化が多い気がする「なろう系異世界転移作品」の魅力って? 各作品で見られる“お約束”からそのおもしろさを考えてみた」『ニコニコニュースORIGINAL』ドワンゴ、2019年7月5日。2020年4月18日閲覧。
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  31. ^ 小説/文庫版「中隊長の弱点」より
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  33. ^ web版74話「炊き込みご飯(前篇)」
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  36. ^ アニメ版第17話
  37. ^ web版104話「たそがれローレンツ(前篇)」
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  39. ^ web版194話「ラインホルトと鰻と栗(後篇)」
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  41. ^ web版204話「〈銀の虹の姫君〉(終)」
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  66. ^ web版145話「翼の折れた獅子(弐)」
  67. ^ web版169話「ハンスとすだち」
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  70. ^ web版172話「とりあえずトリアエズナマ(後篇)」
  71. ^ web版183話「ヒエロニムスの戦略的な晩酌(前篇)」
  72. ^ web版200話「テンプラと美女の泪(後篇) 」。
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外部リンク