Pヴァイン

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株式会社Pヴァイン
P-VINE, Inc.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
150-0031
東京都渋谷区桜丘町21-2 池田ビル2F
設立 1975年12月24日
(有限会社ブルース・インターアクションズ)[1][2]
業種 サービス業
法人番号 8011001069116 ウィキデータを編集
事業内容 CD・レコード・DVD等の企画制作、音楽出版、WEBメディア運営、雑誌・書籍の出版、中古レコード売買 他
代表者 代表取締役 水谷聡男
資本金 1,000万円
売上高 6億500万円(2019年3月期)[1]
純利益 2178万5000円(2019年3月期)[3]
純資産 7億1586万8000円(2019年3月31日時点)[3]
総資産 9億7010万9000円(2019年3月31日時点)[3]
主要株主 水谷聡男 100%
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株式会社Pヴァイン(P-VINE, Inc.)は、CD・レコード・DVD等の企画制作、音楽出版、WEBメディア運営、雑誌・書籍の出版、中古レコードの売買などを手掛ける日本の企業。

概要[編集]

日暮泰文が1975年末、インディーズレーベル運営会社ブルース・インターアクションズとして創業。翌1976年から「Pヴァイン」のレーベル名を使用。同社は、音楽出版(音楽著作権の管理・利用開発)、アーティストや作詞・作曲家の発掘・育成・マネジメント、レコード原盤の企画・制作、CM・映画・テレビ番組等の音楽制作、音楽CD・DVD等の発売、レコーディングスタジオ「湾岸音響」の運営、書籍・雑誌の出版などを行っていた。

2006年にSPACE SHOWER TVを運営するスペースシャワーネットワークが資本参加。翌2007年にスペースシャワーネットワークの完全子会社となる。2011年4月、社名を株式会社PヴァインP-VINE, Inc.)に変更し、本社を渋谷区に移転。Pヴァイン(洋楽)以外の事業は株式会社ペトロ・ミュージックに吸収分割させ、ペトロ・ミュージックがブルース・インターアクションズに商号変更[2]したが、同年10月、親会社のスペースシャワーネットワークに全事業を譲渡し、同社ミュージック&パブリッシング事業部門(現・SPACE SHOWER MUSIC、SPACE SHOWER BOOKS)となる。

2012年4月、メディア事業部門(ele-king)発足、WEB及び雑誌メディア『ele-king』の運営・発行と「ele-king books」ブランドでの書籍の編集・発行をスタート。2017年5月、コンビニ&DELI 「nu-STAND(ニュー・スタンド)」1号店を東京・下北沢にオープン。

2020年2月、水谷聡男によって設立された株式会社ニュースクールがスペースシャワーネットワークから全株式を取得。

沿革[編集]

  • 1975年12月24日 - 有限会社ブルース・インターアクションズ(1991年株式会社に改組)設立。
  • 1976年 - Pヴァイン・レーベル設立。
  • 1991年3月28日 - 有限会社ペトロ・ミュージック設立。
    • ロバート・ジョンスンの出版権管理を契機に音楽出版社としてスタート。主にPヴァイン・レコードの音楽出版権管理を中心とした業務を行う。
  • 1991年6月20日 - Pヴァイン・レコード株式会社(CD・DVDの配給・販売)設立。
  • 2001年8月13日 - 株式会社サブスタンス(邦楽レーベル制作)設立。
  • 2003年 - レコーディングスタジオ「湾岸音響」開業(2012年3月閉鎖)。
  • 2006年10月26日 - スペースシャワーネットワークと業務・資本提携、同社がブルース・インターアクションズ、Pヴァイン・レコード、ペトロ・ミュージックの株式49%を取得[4]
  • 2007年11月16日 - スペースシャワーネットワークがブルース・インターアクションズ、Pヴァイン・レコード、ペトロ・ミュージックを完全子会社化[5]
  • 2008年1月 - ブルース・インターアクションズがPヴァイン・レコード、サブスタンスを合併[2]
  • 2011年4月1日 - ブルース・インターアクションズは、音楽事業の一部と書籍・雑誌出版事業を吸収分割によりペトロ・ミュージックに移管。従来のブルース・インターアクションズは株式会社Pヴァインに、ペトロ・ミュージックは株式会社ブルース・インターアクションズへと商号変更[6][2]
  • 2011年10月1日 - 株式会社ブルース・インターアクションズはスペースシャワーネットワークに全事業を譲渡し会社解散[7]
  • 2011年 - 株式会社Pヴァインとして東京・渋谷の新オフィスへ移転。
  • 2012年4月 - メディア事業部として、WEB及び紙メディア『ele-king』の運営・発行、「ele-king books」として書籍の編集・発行をスタート
  • 2017年5月 - コンビニ&DELI 「nu-STAND(ニュー・スタンド)」を東京・下北沢にオープン。
  • 2020年2月 - 水谷聡男によって設立された株式会社ニュースクールがスペースシャワーネットワークから全株式を取得[1]
  • 2020年11月 - 前年に死去した河村要助の原画等の約3000点に及ぶ作品を取得し、管理・運営を開始[8]
  • 2021年7月 - アナログ・レコードにまつわる新しい試みを中心としたプロジェクト「VINYL GOES AROUND」を開始[9]
  • 2023年1月 - アメリカ合衆国のアーティスト、WELDON IRVINE(ウェルドン・アーヴィン)の作品のうち、彼が設立したNodlew Musicの作品を中心に、関連作品や未発表作品も含め、遺族が権利を所有していた全楽曲の原盤権、並びに彼の全ての著作権を、全世界を対象地域として取得[10]。 

出版[編集]

ele-king』誌の発行と、同誌編集の書籍「ele-king books」の発行を行っている(販売は日販アイ・ピー・エス)。かつては雑誌『ブラック・ミュージック・リヴュー』・『ブルース&ソウル・レコーズ』の発行、「P-VINE BOOKS」として音楽・文芸・カルチャーを扱う書籍の発行を行っていたが、雑誌は2011年、「P-VINE BOOKS」は「SPACE SHOWER BOOKS」として2013年4月以降はスペースシャワーネットワークに移行。

ブルース・インターアクションズ時代の発行雑誌[編集]

  • FADER JAPAN - ニューヨークの「FADER」誌日本版。クラブシーンの音楽、ファッション、カルチャーを紹介。隔月刊。現在は廃刊。
  • ポップアジア(アジアンポップス)
  • ロック画報(日本のロック、2006年9月まで)
  • クッキーシーン(主にロック全般、2009年12月まで)

音楽レーベル[編集]

  • Pヴァイン・レコード
  • Felicity

主なアーティスト(洋楽)[編集]

(ほか多数)

主なアーティスト(邦楽)[編集]

(ほか多数)

脚注[編集]

  1. ^ a b c 特別損失の計上及び子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせスペースシャワーネットワーク 2019年12月20日
  2. ^ a b c d Pヴァイン会社概要 http://p-vine.jp/pages/company 2012年10月7日閲覧
  3. ^ a b c 株式会社Pヴァイン 第44期決算公告
  4. ^ 日本最大のカタログ数を誇るインディペンデント・レーベル、Pヴァイン・グループと、日本最大の音楽チャンネル運営のスペースシャワーネットワークが業務・資本提携 2006年10月26日 スペースシャワーネットワーク
  5. ^ Pヴァイン・グループ(株式会社ブルース・インターアクションズ、Pヴァイン・レコード株式会社及び株式会社ペトロ・ミュージック)の株式取得(連結子会社化)および当該子会社にかかる合併に関するお知らせ 2007年10月25日 スペースシャワーネットワーク
  6. ^ 子会社の会社分割に関するお知らせ 2011年2月24日 スペースシャワーネットワーク
  7. ^ 子会社からの事業譲受(経営統合)および当該子会社の解散に関するお知らせ 2011年8月25日 スペースシャワーネットワーク
  8. ^ 設立45周年を迎えたPヴァインがアート事業も。 河村要助氏の作品約3000点を引き受け管理/運営へ。(PヴァインNews 2020.12.23)
  9. ^ VINYL GOES AROUND──〈Pヴァイン〉がアナログ・レコードを軸にした新たなプロジェクトを始動 (ele-king News Jul 01,2021 UP)
  10. ^ WELDON IRVINEの原盤権・著作権取得に関する契約締結のお知らせ (PヴァインNews 2023.02.02

外部リンク[編集]