夏樹陽子

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なつき ようこ
夏樹 陽子
本名 藤井 眞紀[1]
生年月日 (1952-10-24) 1952年10月24日(71歳)
出生地 三重県伊勢市
国籍 日本の旗 日本
身長 168cm
血液型 A型[2]
職業 女優
ファッションモデル
ジュエリーデザイナー
ジャンル 映画テレビドラマ舞台
活動期間 1977年 -
公式サイト 夏樹陽子
主な作品
テレビドラマ
吉宗評判記 暴れん坊将軍
ザ・ハングマン
あばれ八州御用旅
映画
空手バカ一代
オリジナルビデオ
借王』シリーズ
受賞
エランドール賞 新人賞(1978年)
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夏樹 陽子(なつき ようこ、 1952年10月24日 - )は、日本女優ファッションモデル[1]。 宝石ブランド「ルシオラ」のジュエリーデザイナーとしても活動する。 有限会社アップル・ツリー所属で、アイティ企画と業務提携している。東映俳優センター[注 1]を離れた後はホリプロ・ブッキング・エージェンシーに所属していた。

三重県伊勢市出身[1][4]愛知県立犬山高等学校[1]杉野女子短期大学卒業[1]

来歴・人物[編集]

三重県で生まれる[4]。母は小学校教師。会社員の父親の仕事の都合で小学校を三つ変わり、小学校6年生まで大阪にいて、6年生の3学期でまた三重県に引っ越して[4]、中学校の3年生の2学期で愛知県犬山市へ引っ越す[4][5]愛知県立犬山高等学校を経て杉野女子短期大学被服科に入学[1]。短大在学中にグラマラスな姿態をスカウトされ[1][4]、ファッションモデルとなり[1]、以降、3年半、トップモデルとして活躍した[1][6]。かねてから念願だった女優転身を目指し[1]、夏樹のCMを作っていた長谷川安弘から東映の宣伝部にいた福永邦昭に紹介され[6]、「汚れ役でもいいから女優をやりたい!」「ドブに落とされても平気です。そんなのモデルの世界の泥臭さに比べれば!」などと訴えたため[6]、福永が天尾完次東映プロデューサーを紹介し、その場で"夏樹静子"にあやかり、"夏樹陽子"と芸名を付けた[6]。女優デビューが年齢的に遅かったことから、トップモデルのイメージを壊してそこから這い上がれなければ女優として大成しないと判断され[6]、「夏樹を汚せ!」と指示が出た[6]。『新・女囚さそり 701号』にカメラテスト風に出演[1]

1977年に映画『空手バカ一代』のヒロイン役で本格的に女優デビュー[1][7]。モデルで「きれいな服をいつも着ていられる日常」から、「普通の人のように歩いて」と指導されるなどその違いに最初戸惑っていたが、ゴミの山に自分が捨てられるシーンを演じきったことで「女優としてやっていける」と自信がついた[4][8]。エキゾチックな美貌を買われ[1]、1977年4月、東映入社[1]。この後、映画やテレビドラマに出演していくが、モデルの歩き方のくせを抜くのに2年ぐらいかかっている[8]

映画『新・女囚さそり 特殊房X』(東映)で、梶芽衣子多岐川裕美に続く"三代目さそり"を演じ、翌1978年の『カラテ大戦争』(松竹)では初めて他社で主演したが[1]、邦画総体の地盤沈下と大作一本立て興行等の影響を受け[1]、東映プログラムピクチャーの後退もあり、映画出演は減った[1]。東映退社は1980年2月[1]

東映の多角経営で、ホテルゴルフ場のオープニングイベント等で、カラオケで歌わされていたこともあり[4]、1979年秋に[1]アルバム『よこはま情炎ものがたり』を出した[4]。以降も時折、レコードを出し、ディナーショー等も行う[4]

特技はピアノエレクトーン花柳流日舞観世流能楽大倉流小鼓クレー射撃、ドライブ(国際C級ライセンス所持)など。所有車歴はポルシェフェラーリが有る[4]

三國連太郎とは30年近いつきあいで、三國に勧められて病院で大腸の検査を受けたところポリープが発見され、切除手術を受けた。検査の結果そのポリープがだったと判明し、早期発見で一命をとりとめた。そのため三國のことを「命の恩人」だと思っているという[4]

絵本の読み聞かせで、小学校やケアホームを訪問している。

2017年6月28日、日本クレー射撃協会の総会で、夏樹が初の女性理事に選ばれた[9]

出演[編集]

映画[編集]

Vシネマ[編集]

  • XX(ダブルエックス) シリーズ(1995年 - 1997年、東映ビデオ) - 主演・水木恭子
    • XX 美しき標的(1995年)
    • AnotherXX 赤い殺人者(1996年)
    • AnotherXX 黒い追跡者(1997年)
  • 仁義11 北陸極道狩り(1997年)
  • 借金<シャッキング>シリーズ(1997年 - 2002年、日活) - 森下怜子
  • 瑠璃子女王の華麗なる日々(1998年、東映ビデオ)
  • 平成金融道 裁き人(1999年、ムービーブラザーズ) - 立花亜希子
  • 極悪 人間魚雷ブルース(2001年) - お母さん
  • 実録・安藤組外伝 地獄道(2001年) - 路上占い師
  • 悪名2(2002年)
  • 実録・史上最大の抗争 義絶状(2002年8月) - 三代目山王会会長竜造寺誠道夫人 竜造寺雅代
  • 実録・史上最大の抗争 義絶状2(2002年10月) - 三代目山王会姐 竜造寺雅代
  • すてごろ 梶原三兄弟激動昭和史(2003年) - 大山倍達の妻
  • 鬼哭 KIKOKU(2003年) - サチエ(伊達一家武藤組組長武藤の妻)
  • 難波金融伝ミナミの帝王 27 仮面の女 水野社長 (内山理恵)
  • 鬼魄 二代目山口登(2006年)
  • 新宿暴力街 華火(2007年) - 仙道組組長仙道武彦の妻
  • 新宿暴力街 烈華(2008年) - 仙道組組長仙道武彦の妻

舞台[編集]

  • 新・となりの芝生
  • 伽羅の香
  • リア王
  • 更紗夫人
  • ゆずり葉の井戸
  • 回転木馬
  • 傷だらけの人生
  • 最後の恋
  • 殿さま弥次喜多
  • 椿姫
  • 青い月のバラード(2010年)
  • マウストラップ(2013年)

テレビドラマ[編集]

バラエティ・情報番組[編集]

ラジオ[編集]

インターネット動画[編集]

ゲーム[編集]

CM[編集]

吹き替え[編集]

音楽[編集]

シングル[編集]

アルバム[編集]

  • よこはま情炎ものがたり(1980年)
  • JEWEL ACTRESS(2014年)洋邦ポピュラーソングのカバー

著書[編集]

  • 女は人生、楽しまなくっちゃ(1996年6月)
  • 夏樹陽子のきれいになるヒ・ミ・ツ(1997年7月)
  • 夏樹陽子キレイの秘密(2014年6月)
  • 夏樹メソッド 女優人生38年同じ体型をキープ! (2014年10月)

写真集[編集]

  • XX BIZARRE(1995年2月20日、ぶんか社
  • ANOTHER XX EXOTICA(1996年6月15日、ぶんか社)

受賞[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 東映の所属は1977年4月~1980年2月まで[3]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 俳優全集 1980, pp. 496–497.
  2. ^ プロフィール”. 夏樹陽子. 2011年8月20日閲覧。
  3. ^ 俳優全集、pp.496-497
  4. ^ a b c d e f g h i j k 津島令子 (2022年4月5日). “夏樹陽子、トップモデルから女優へ。ハードだったデビュー作の撮影「私はゴミだ!ゴミだ、ゴミだ!」”. テレ朝POST (テレビ朝日). オリジナルの2022年4月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220405100148/https://post.tv-asahi.co.jp/post-182333/ 2022年5月9日閲覧。 津島令子 (2022年4月12日). “夏樹陽子、愛車フェラーリに乗って25年。遊びではじめたYouTubeがバズり「すごいことになっている」”. テレ朝POST (テレビ朝日). オリジナルの2022年4月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220412100110/https://post.tv-asahi.co.jp/post-182927/ 2022年5月9日閲覧。 
  5. ^ メ~テレ公式ツイッター 2015年9月19日 11:55(JST)
  6. ^ a b c d e f 『恒ちゃんとは、兄弟みたいなつきあいでしたね』 MEMORIAL INTERVIEW 元東映宣伝マン 福永邦昭 渡瀬恒彦を語る」『映画秘宝』2022年2月号、洋泉社、72–75頁。 
  7. ^ 夏樹陽子”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2017年1月4日閲覧。
  8. ^ a b 藤木TDC「夏樹陽子、初降臨!!」『映画秘宝』第19巻第4号、洋泉社、2013年3月21日、47頁。 
  9. ^ クレー射撃協会 初の女性理事に女優夏樹陽子、底辺拡大を期待スポーツニッポン.2017年6月29日閲覧
  10. ^ あいときぼうのまち : 作品情報”. 映画.com. 2019年9月10日閲覧。
  11. ^ “函館港イルミナシオン映画祭のシナリオ大賞受賞作「函館珈琲」予告編が完成”. 映画.com. (2016年8月12日). https://eiga.com/news/20160812/6/ 2016年8月12日閲覧。 
  12. ^ “TOKIO松岡昌宏、戸田恵梨香の元婚約者に 杉野遥亮らキャスト発表<大恋愛~僕を忘れる君と>”. モデルプレス. (2018年8月17日). https://mdpr.jp/news/detail/1786235 2018年8月17日閲覧。 
  13. ^ “奥平大兼、宮世琉弥、藤原大祐、渋川清彦、矢作兼ら、木村佳乃主演ドラマ『恋する母たち』出演へ”. Real Sound (blueprint). (2020年9月8日). https://realsound.jp/movie/2020/09/post-615424.html 2020年9月28日閲覧。 

参考文献[編集]

外部リンク[編集]