ENEOS

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ENEOS株式会社
ENEOS Corporation
大手門タワー・JXビル
大手門タワー・JXビル
種類 株式会社
市場情報
東証1部 5001
1949年5月16日 - 2010年3月29日
大証1部(廃止) 5001
2010年3月29日上場廃止
名証1部 5001
2010年3月29日上場廃止
札証 5001
2010年3月29日上場廃止
福証 5001
2010年3月29日上場廃止
本社所在地 日本の旗 日本
100-8162
東京都千代田区大手町一丁目1番2号
(大手門タワー・JXビル)
設立 1888年5月10日
有限責任日本石油会社
業種 石油・石炭製品
法人番号 4010001133876 ウィキデータを編集
事業内容 石油製品(ガソリン・灯油・潤滑油等)の精製及び販売、ガス(LPG・LNG)の輸入及び販売、電力の発電及び販売
代表者 大田勝幸(代表取締役社長・社長執行役員)
資本金 1394億円
決算期 3月31日
主要株主 ENEOSホールディングス 100%
関係する人物 杉森務(元社長)
池田道雄(元副社長)
外部リンク ENEOS
特記事項:2010年7月1日、新日本石油が新日本石油精製・ジャパンエナジーを吸収合併してJX日鉱日石エネルギーに商号変更。2016年1月1日、JXエネルギーに商号変更。2017年4月1日、東燃ゼネラル石油との合併により、JXTGエネルギーに商号変更。2020年6月25日、現商号に変更。
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ENEOS株式会社(エネオス、: ENEOS Corporation)は、石油製品の精製および販売等を行う日本企業持株会社ENEOSホールディングスの傘下であり日本の石油元売として最大手、世界では第6位の規模を持つ。

概要

社名の「ENEOS」は、2001年に当時の日石三菱が「NISSEKI」(日本石油)、「三菱石油」に代わるガソリンスタンドの新ブランドとして制定したものである。日石三菱は2002年新日本石油に社名変更した。

2010年(平成22年)4月、新日本石油と業務提携関係にあったジャパンエナジーの持株会社である新日鉱ホールディングス(JX日鉱日石金属→JX金属)が経営統合して、共同持株会社のJXホールディングスが発足した。そして、同年7月にグループ内の再編により、新日本石油が行っていた子会社管理等の管理事業をJXホールディングスへ、石油開発事業をJX日鉱日石開発(現JX石油開発)へそれぞれ継承すると共に、新日本石油が新日本石油精製とジャパンエナジーを吸収合併して、JX日鉱日石エネルギーに商号変更した。そして、経営統合から5年半が経過した2016年1月、JXブランドが浸透したことで「日鉱日石」を商号から外す時期と判断し、JXエネルギーに商号変更した。

2017年4月、親会社のJXホールディングスは東燃ゼネラル石油株式交換により子会社化し、JXTGホールディングスに商号を変更した。同時に、JXエネルギーは東燃ゼネラルを吸収合併し、商号をJXTGエネルギーに変更した。2020年6月にはJXTGグループ(グループ名もENEOSグループに変更)の運営体制の変更に伴い、ENEOS株式会社に商号変更された[1]

日石横浜ビル(横浜市みなとみらい)

石油元売の一つであるコスモ石油とは業務提携関係にあり、原油調達・石油精製・物流潤滑油の各部門で1999年より提携している[2]2004年には、互いに相手方の対象特許を使用して燃料油の製造・販売することを可能とするクロスライセンス契約を締結した[3]。これらのほか、2002年には出光興産と精製部門で提携[2]2006年にはジャパンエナジーと開発・精製・物流・燃料電池・技術開発の分野における業務提携を結んだ[4]。日本国外の企業では大韓民国SKと提携関係にあり、中華人民共和国中国石油天然気集団公司と協力関係にある。

メインバンクは、旧新日本石油の前身である日本石油時代からの流れによりみずほ銀行[5] で、他に取引行として三井住友銀行[6]三菱UFJ銀行があるが、旧日本石油と旧三菱石油が合併した流れから、三菱グループの一員であり、三菱金曜会と三菱広報委員会に所属している。

社長は、NOE発足以降、3代続けて新日石側から出している(同様に、HDおよびNMMは新日鉱出身者、NEXは新日石出身者からいずれも3代続けて出している)。JXTGエネルギーに改称後は、JXエネルギーの杉森務社長(日本石油出身)は社名変更後もそのまま留任し、代表権のある副社長は、東燃ゼネラル石油の代表権のある副社長で同社子会社のEMGマーケティング合同会社(同社は、2017年1月1日に東燃ゼネラルに吸収合併され消滅)社長(正確には、代表社員職務執行者を社長として扱っていた)だった廣瀬隆史(東燃ゼネラルの前身のひとつであるモービル石油出身)が就任する形を取った。

2017年9月5日、エネオス、エッソ、モービル、ゼネラルの4ブランドを統合し、ブランド名をエネオスに統一すると発表[7][8][9]2018年10月より旧東燃ゼネラル石油の3ブランド[10] は「ENEOS」もしくは「ENEOS EneJet」として、2019年6月末までに全て統合された。

事業内容

JXグループ(現・ENEOSグループ)の中核事業会社の一つとして発足した当社は、石油精製・販売部門を手がける。主な製品は、燃料油ガソリン軽油灯油ジェット燃料重油など)やアスファルト液化石油ガス潤滑油(製品名は旧日本石油時代からの名称を使用している)といった石油製品や、ベンゼントルエンキシレンナフサなどの石油化学製品である。

石油・石油化学以外のエネルギー事業では、液化天然ガス石炭の輸入販売や燃料電池エネファームの開発を進めるほか、製油所・製造所併設の発電所や油槽所に設置した風力発電設備などを使用した電力卸供給事業 (IPP) や電力小売事業 (PPS) を展開している。

ブランド

ENEOS

ENEOS」(エネオス)は、サービスステーション等のブランド名で、「ENERGY」(エネルギー)とギリシア語で「新しい」意を表す「νέος(NEOS)」を組み合わせた造語であるが、CMで流れているとおりエネルギーをステキにという願いも込められている。旧日石三菱時代の2001年(平成13年)に、それまでの「NISSEKI」(日本石油)、「三菱石油」ブランドに代わる新ブランドとして制定された。2008年九州石油が展開していた「STORK」ブランドを併合。さらにJX日鉱日石エネルギーの発足後は、ジャパンエナジーが展開していた「JOMO」ブランドも併合された。キャッチコピーは、「エネルギーを、ステキに。ENEOS」(2008年7月 - 2018年頃)→「とどけ!熱いエネルギー ENEOS」(2020年現在)。

ENEOS EneJet

東燃ゼネラル石油2001年より「Express」の名称で運営していたエッソゼネラルモービルのセルフスタンドを2018年10月に転換した事業。

事業所

旧本社(JXビル

本社・支店

製油所・製造所

括弧内は1日あたりの原油処理能力。

油槽所・その他

喜入石油備蓄基地

グループ会社

石油備蓄部門

会社名 本社所在地 主な事業内容 旧法人名
ENEOS喜入基地株式会社 鹿児島市 石油類の貯蔵 新日本石油基地株式会社
→JX日鉱日石石油基地株式会社

→JX喜入石油基地株式会社

上五島石油備蓄株式会社 横浜市中区 国家石油備蓄基地の操業 -
むつ小川原石油備蓄株式会社 青森県上北郡六ヶ所村 国家石油備蓄基地の操業に係る業務の受託 -
沖縄石油基地株式会社 沖縄県うるま市 石油類の貯蔵 -
日本海石油株式会社 富山市 油槽所の運営 -

石油精製・化学部門

会社名 本社所在地 主な事業内容 旧法人名
鹿島石油株式会社 東京都千代田区 石油製品の製造・販売 -
大阪国際石油精製株式会社 千葉県市原市千種海岸 石油製品の製造・販売
(JXTGエネルギーと中国石油国際事業日本の合弁会社)
-
三共油化工業株式会社 千葉県市川市 潤滑油・特殊アスファルトの製造・販売 -
ENEOS和歌山石油精製株式会社 和歌山県海南市 潤滑油の製造・販売 和歌山石油精製株式会社
水島パラキシレン株式会社 岡山県倉敷市 パラキシレンの製造 -
鹿島アロマティックス株式会社 東京都港区 パラキシレンベンゼン、軽質ナフサ等の製造販売 -
NUC株式会社 東京都港区 高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンの製造 (旧東燃ゼネラル石油系)

石油輸送部門

会社名 本社所在地 主な事業内容 旧法人名
ENEOSオーシャン株式会社 横浜市西区 海上運送業 JX日鉱日石タンカー株式会社
(旧・新日本石油タンカー株式会社)
JX日鉱日石シッピング株式会社
(旧・日正汽船株式会社
旧・雄洋海運株式会社)

→JXオーシャン株式会社

昭和日タン株式会社 東京都千代田区 海上運送業 昭和輸送船株式会社
日本タンカー株式会社
日本グローバルタンカー株式会社 東京都港区 外航タンカー・内航タンカーの運航 -

設備・工事部門

会社名 本社所在地 主な事業内容 旧法人名
アナテックサービス株式会社 岡山県倉敷市 分析計のメンテナンス -

石油製品販売・流通部門

会社名 本社所在地 主な事業内容 旧法人名
株式会社ENEOSフロンティア 東京都中央区 石油製品の販売 株式会社ENEOSネットを吸収合併
株式会社ENEOSジェネレーションズ 東京都港区 石油製品の販売 旧東燃ゼネラル石油系だった中央石油販売株式会社が2019年4月1日に社名変更
ENEOSグローブ株式会社 東京都千代田区 液化石油ガスの輸入・販売、新エネルギー関連機器の販売
三井物産丸紅との3社合弁)
株式会社ジャパンガスエナジー 東京都港区 LPガス元売
(日商LPガス・伊藤忠エネクスとの3社合弁)
-
株式会社ENEOSサンエナジー 東京都港区 石油製品、石油化学製品の販売・営業 株式会社JOMOサンエナジー
→JX日鉱日石サンエナジー株式会社
株式会社ENEOSリテールサービス 東京都中央区 石油製品、自動車関連用品の販売 株式会社JOMOリテールサービス
→JX日鉱日石リテールサービス株式会社
→JXリテールサービス株式会社
株式会社ENEOSジェイクエスト 東京都文京区 石油製品の販売、コンビニエンスストアーの運営 株式会社ジェイ・クエスト
アジア商事株式会社 東京都新宿区 プロパンガス販売、自動車用品・サービスの販売、住宅リフォームなど -
株式会社JOMOプロ関東 前橋市 LPガス・石油製品の販売等 -
株式会社キョウプロ 京都市下京区 LPガス、一般高圧ガス石油類の販売等 -
ENEOSジュンテック株式会社 川崎市幸区 石油製品・業務用機材の販売等 日本ジュンテック株式会社
株式会社ジョモガーディアンの給油所照明設備メンテナンス・油槽所タンククリーニング業務
→JX日鉱日石ジュンテック株式会社

→JXジュンテック株式会社

株式会社ENEOSウイング 名古屋市東区 石油製品・自動車用品・保険の販売、オートリース・車検整備
鈴与商事との共同持株会社であるJ&Sフリートホールディングスの完全子会社)
-

流通部門

会社名 本社所在地 主な事業内容 旧法人名
ENEOSトレーディング株式会社 東京都千代田区 SSに関する各種サポート、グループ向けリース、カーショップ・ゴルフ場・旅行代理店の運営、通信販売の運営 新日石トレーディング株式会社
株式会社JOMOサポートシステム
株式会社JOMOエンタープライズ(リース部門ならびに物販関係)
株式会社ジョモガーディアン
→JX日鉱日石トレーディング株式会社
→JXトレーディング株式会社
株式会社ENEOSスカイサービス 東京都港区 空港における給油サービス、空港給油施設受託運営 株式会社EAS
株式会社ENEOSサンエナジー(航空給油事業)

その他石油関連製品の製造・販売部門

会社名 本社所在地 主な事業内容 旧法人名
ENEOSテクノマテリアル株式会社 千葉県山武郡芝山町 不織布の製造・販売 新日石プラスト株式会社
→JX日鉱日石ANCI株式会社

→JX ANCI株式会社

川崎天然ガス発電株式会社 東京都港区 天然ガス火力発電所の企画・運営
(ニジオとの合弁会社)
-
JX液晶株式会社 東京都千代田区 液晶ディスプレイフィルムの製造・販売 新日石液晶フィルム株式会社
→JX日鉱日石液晶フィルム株式会社
→JX液晶フィルム株式会社

沿革

2010年新日本石油新日本石油精製ジャパンエナジーの3社を統合し発足した。前身の1つである新日本石油株式会社は、2002年に日石三菱株式会社が商号を変更して発足したが、さらに前身となる日石三菱は、1999年に日本石油株式会社が三菱石油株式会社を合併して発足した会社である。

  • 2008年12月4日 - JOMOブランドを展開する新日鉱ホールディングスとの経営統合を発表し、覚書を締結。
  • 2009年10月30日 - 新日鉱ホールディングスとの経営統合契約を締結。2010年4月1日付けで共同持株会社『JXホールディングス(現・ENEOSホールディングス)』を設立。
  • 2010年
    • 7月1日 - 新日本石油が新日本石油精製・ジャパンエナジーを合併し、商号をJX日鉱日石エネルギー株式会社に変更。同時に旧会社が展開していたカード(ENEOSカード(旧新日本石油発行分)、JOMOカードなど)のENEOS・JOMO相互利用を一部のスタンドを除いて開始。あわせて、JOMOのスタンドでもTポイントが利用可能となった(この時はENEOSスタンドと共にTポイントの付与のみで、貯まったTポイントの利用は不可であった)。
    • 9月30日 - 「ENEOSカード」への統合に伴い、「JOMOカード(ライト・プラス)」の新規受付を終了。
    • 10月1日 - 当社(当時のJX日鉱日石エネルギー)発行分の「ENEOSカード」の新規受付を開始。ユーザーのニーズに合わせ、キャッシュバック特典付の「ENEOSカード C」、ポイント機能付の「ENEOSカード P」、ガソリン・軽油・灯油の一律値引きとポイント機能を兼ね備えた「ENEOSカード S」の3種類となり、発行元も三菱UFJニコスから旧JOMOカード発行元であったトヨタファイナンスとなった。合わせて、旧新日本石油発行分の「ENEOSカード」の一部制度変更も行われた。
    • 11月1日 - 旧新日本石油が展開していた自動車用オイル「ENEOSオイル」のラインナップを刷新し、100%化学合成油の「ENEOSプレミアムモーターオイル SUSTINA(サスティナ)」など18銘柄を発売。なお、新「ENEOSオイル」はJOMOのスタンドでも従来の「JOMOドリーマー」に替わって販売される。
  • 2011年
  • 2012年
    • 2月7日 - 水島製油所に於いて、倉敷海底トンネル事故発生。死者5名を出す惨事となる。
    • 4月1日 - ENEOSスタンドにおけるTポイント利用サービスを開始。併せて、一部のENEOSスタンドにおいてクレジット機能無しの「ENEOS Tカード」の発行も開始[11]
    • 8月5日 - 水島製油所A工場で火災発生。製品用の潤滑油の原料を精製する第2真空蒸留プラントが7時間半に渡って燃え続けた。
  • 2013年
    • 2月1日 - 当社子会社の一光と鈴与商事の子会社である鈴与エネルギーが株式移転を行い、当社と鈴与商事が共同で出資する持株会社としてJ&Sフリートホールディングスを設立(同年10月1日に株式移転によって同社傘下となった一光と鈴与エネルギーが合併し、ENEOSウイングとなる)。
    • 10月31日 - 住宅設備・建材メーカーのLIXILと業務提携契約を締結。
  • 2016年
  • 2017年
    • 4月1日 - 東燃ゼネラル石油とJXグループの経営統合に伴い、東燃ゼネラル石油を吸収合併しJXTGエネルギー株式会社(英語名称:JXTG Nippon Oil & Energy Corporation)に商号変更[12]。なお、合併後も両社の「ENEOS」・「ゼネラル」・「Express」の3ブランドは維持され、エクソンモービルとのライセンス契約をJXTGエネルギーが継承したことにより、「Esso」・「Mobil」ブランドも維持される。
    • 9月6日 - 旧東燃ゼネラル石油の「ゼネラル」・「Express」ブランド、エクソンモービルとのライセンス契約で使用している「Esso」・「Mobil」ブランドを「ENEOS」ブランドに統一することを発表[7]
  • 2018年
    • 1月15日 - 前述のSSブランド統合の完了時期を2019年7月とし、「ENEOS」ブランドと「Esso」・「Mobil」・「ゼネラル」ブランドのクレジットカードの相互乗り入れ、「Express」ブランドを継承したセルフSSブランド「EneJet(エネジェット)」の展開などを発表[13]
    • 6月1日(米国時間) - 子会社のアイエスジャパンの全株式を富士フイルムへ譲渡[14][15](なお、アイエスジャパンは2019年4月1日付で富士フイルム和光純薬へ吸収合併された)。
    • 11月22日 - タイムズ24との連携で、グループ会社のENEOSフロンティアが運営する千葉県流山市の「ENEOS」にタイムズ24が運営するカーシェアリングサービス「タイムズカープラス」のトライアル運用を開始[16]
  • 2019年
    • 2月1日 - 「ENEOS都市ガス」のブランド名で家庭向け都市ガス事業に参入(一部地域を除く東京ガスの供給エリアが対象)[17]
    • 4月1日 - 子会社のENEOSサンエナジーが担っていた航空給油事業を同社子会社のEASへ統合。EASはENEOSスカイサービスへ商号変更され、当社の子会社へ移行する[18]
    • 7月1日 - 「Esso」・「Mobil」・「ゼネラル」ブランドを「ENEOS」ブランドへ統一完了。
  • 2020年
    • 6月25日 - ENEOS株式会社(英語名称:ENEOS Corporation)に商号変更[1]
    • 7月 - SS取扱のガソリンエンジンオイルが最新の国際規格(API/SP、ILSAC/GF-6)の認証取得(一部対象外あり)に伴ってリニューアルされ、「ENEOSオイル」は100%化学合成油グレードを「ENEOS X PRIME(エネオス エックス プライム)」に、部分合成油グレードを「ENEOS X」にそれぞれ名称を変更。併せて、「Mobilオイル」も合成油の「Mobil 1」や「Mobil Super/Super 3000」、部分合成油の「Mobil Super/Super 2000」、高級鉱物油の「Mobil Super 1000」、汎用鉱物油の「Mobil Special」の15銘柄がリニューアルされた[19]

CM

キャラクター
  • エネゴリ
  • エネグマ(2020年現在は登場していない。)

CMは、2016年から東京オリンピック・パラリンピックをテーマにしたCMを放映しているが、2020年3月に2019新型コロナウイルスの影響で2021年の延期が決定したため、2011~2年に放映されたアニメーションのCMに差し替えられた。このCMは7月に水素をテーマにした新作のCMに切り替わった。

出演タレント

現在

歴代出演タレント

日本石油・新日本石油時代の出演者についてはこちらを、三菱石油時代の出演者についてはこちらを、共同石油・ジャパンエナジー時代の出演者についてはこちらを、東燃ゼネラル石油・エッソ石油・モービル石油時代の出演者についてはこちらを参照。

※声のみ

コマーシャルソング

旧日本石油のコマーシャルソングとして、冬季のストーブ用灯油のCMでの『日石灯油だもんネ』(作詞:五木寛之、作曲:越部信義)がある。この曲は、三菱石油との合併後も歌詞の一部を変更して(日石灯油→日石三菱→ENEOS灯油)引き続き使用されている。

提供番組

ここではJXに統合された2010年7月以降のスポンサー番組のみ掲載する。日本石油・新日本石油時代のスポンサー番組についてはこちらを、三菱石油時代のスポンサー番組についてはこちらを、共同石油・ジャパンエナジー時代のスポンサー番組についてはこちらを参照。

太字は単独提供番組。スポンサークレジットは「ENEOS」となる。 ☆は公式サイトに掲載されている正式の提供番組となる。 ●は2020年10月からは絨毯つきのカラー表示。

テレビ

2020年4月現在 ※ 2010年7月の統合以降、JX日鉱日石エネルギーへの社名変更からのスポンサークレジットはブランド名の「ENEOS」に変更されている。CM本編には社名の「ENEOS株式会社」とそのロゴ(CI)が表示されている。

過去

ラジオ

2010年7月以降、イチローか竹内のどちらかが出演する内容のCM(経営統合をPRするもの)を放送するパターンが増えた。なお同年10月以降は新日本石油時代から提供していたエネファーム(ENEOS時代から引き続き、水川が出演)のCMが追加された。

2020年10月現在

過去

スポーツ関連事業

LEXUS TEAM Le Mans ENEOS

公式スポンサー

不祥事

コンプライアンス違反など

煤塵データ虚偽記載問題
  • 水島製油所に於いて、同製油所から排出される排ガスに含まれる煤塵の量を、1980年頃から30年以上に亘り、実際には測定していないにもかかわらず、測定したように装う形で、虚偽内容を記載し続けていたことが、2011年2月17日付の各新聞報道などによって発覚した。岡山県は、大気汚染防止法違反に当たるとして、同社に対し行政指導を行った[23][24]
  • また、この件を受けて、同社が煤塵濃度の測定について、同社ならびにグループ会社に対して実態調査を実施したところ、和歌山石油精製海南工場(和歌山県海南市)に於いて、40年以上にわたり測定が未実施となっていたことが判明した[25]
液化石油ガスタンクの保安検査での虚偽報告
  • 水島製油所において、2000年以降に実施した保安監査で、液化石油ガス(LNG)のデータに虚偽記載が行われていたことが、2012年7月に明らかになった。内容としては、無届での補修工事や、補修前のデータを実際より優良であるかのように誤認させるなどであった。同年6月に安全基準に適合しないタンクが発見されたことで、虚偽記載が判明。同社は、問題のタンク並びに、これと関連を持つ製造装置について、安全が確認されるまで使用停止とした[26][27]

脚注

  1. ^ a b "JXTGグループの運営体制および商号の変更について" (PDF) (Press release). JXTGホールディングス株式会社. 28 November 2019. 2019年11月28日閲覧
  2. ^ a b 石油便覧
  3. ^ "新日本石油株式会社とコスモ石油株式会社との業務提携強化について?燃料油品質関連特許に関するクロスライセンス契約を締結?" (Press release). JXTGエネルギー. 15 September 2004. 2017年9月9日閲覧
  4. ^ "業務提携に関する基本協定締結について" (Press release). JXTGエネルギー. 20 June 2006. 2017年9月9日閲覧
  5. ^ 元は、旧第一勧業銀行(旧・みずほ銀行)→旧みずほコーポレート銀行を継承したもの。現在のみずほ銀行は、みずほコーポレート銀行が旧・みずほ銀行を吸収合併して改称した銀行。
  6. ^ 三井銀行時代には日石本社ビル内に支店を所有していた。
  7. ^ a b "SSブランドの「ENEOS」への統一について" (Press release). JXTGエネルギー. 6 September 2017. 2017年9月9日閲覧
  8. ^ JXTGエネ、全給油所「ENEOS」に統一 「エッソ」は終了
  9. ^ JXTG、全給油所を「エネオス」に統一へ…「エッソ」「モービル」「ゼネラル」は消える
  10. ^ エッソ・ゼネラル・モービル
  11. ^ この為、三菱グループの企業であるもののPontaは使用不可となる(Pontaは、昭和シェル石油が導入している為)。
  12. ^ "JXホールディングス株式会社と東燃ゼネラル石油株式会社との経営統合契約等の締結について" (PDF) (Press release). JXホールディングス、東燃ゼネラル石油. 31 August 2016. 2017年9月9日閲覧
  13. ^ "SSブランド統一に関わるスケジュールおよび施策について" (Press release). JXTGエネルギー株式会社. 15 January 2018. 2020年7月7日閲覧
  14. ^ "当社機能材事業の一部譲渡について" (Press release). JXTGエネルギー株式会社. 29 March 2018. 2020年7月7日閲覧
  15. ^ "培地のリーディングカンパニー「Irvine Scientific Sales Company」「アイエスジャパン」の買収完了に関するお知らせ" (Press release). 富士フイルム株式会社. 5 June 2018. 2018年11月13日閲覧
  16. ^ "ENEOSとタイムズカープラスが連携 サービスステーションがカーシェアリングの拠点に!" (Press release). JXTGエネルギー株式会社. 21 November 2018. 2020年7月7日閲覧
  17. ^ "2月1日から家庭向け都市ガス「ENEOS都市ガス」はじめます!" (Press release). JXTGエネルギー株式会社. 21 January 2019. 2020年7月7日閲覧
  18. ^ "航空給油事業会社の集約・再編について" (Press release). JXTGエネルギー株式会社. 19 November 2018. 2020年7月7日閲覧
  19. ^ "2020年7月、ENEOSのSSオイルを一新!~最新規格に対応する「ENEOS Xシリーズ」・「Mobilオイル」を新発売~" (PDF) (Press release). JXTGエネルギー株式会社. 6 April 2020. 2020年7月7日閲覧
  20. ^ "吉田 羊さん・吉岡 里帆さんを起用した新テレビCMを放映開始!" (Press release). JXTGエネルギー. 5 October 2016. 2017年9月9日閲覧
  21. ^ かつてFM横浜で放送されていた三菱石油→日石三菱一社提供ラジオ番組『DIAMOND SUPERSTATION』・日本石油時代に巨人の星星飛雄馬役でEnaカード(現・エネオスカード)CMに出演していた。
  22. ^ a b JRN・NRN系AM局
  23. ^ "水島製油所における大気汚染防止法に基づく定期検査の未実施について(お詫び)" (Press release). JXTGエネルギー. 17 February 2011. 2017年9月9日閲覧
  24. ^ JX日鉱日石:30年間、排ガスばいじん虚偽記録 毎日新聞 2011年2月17日
  25. ^ "当社グループ製造拠点における大気汚染防止法に基づくばいじん濃度測定の調査結果について" (Press release). JXTGエネルギー. 25 February 2011. 2017年9月9日閲覧
  26. ^ "水島製油所における高圧ガス保安法に基づく保安検査の不備について(お詫び)" (Press release). JXTGエネルギー. 13 July 2012. 2017年9月9日閲覧
  27. ^ JXが水島製油所で保安検査の虚偽報告 安全確認まで運転見合わせ 産経新聞 2012年7月13日

関連項目

外部リンク