モリサワ

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株式会社モリサワ
Morisawa&Company Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 556-0012
大阪府大阪市浪速区敷津東二丁目6番25号
電話番号 06-6649-2151
設立 1948年12月
業種 ソフトウェア
代表者 森澤嘉昭
資本金 1億円
従業員数 230名
関係する人物 森澤信夫
外部リンク http://www.morisawa.co.jp/
特記事項:創業は1924年7月
  

モリサワは、手動写植機電算写植機のメーカーであり、近年ではDTPフォントや、組版ソフトウェア、オンデマンド印刷機などを開発・販売しているメーカー。

印刷出版業界におけるPostScriptフォントの第1位の市場シェアを誇る。

目次

[編集] 歴史

創業者は森澤信夫石井茂吉と共に「写真植字機研究所(のちの写研)」を設立、エンジニアとして初期の写研機の開発を支えた。のちに森澤は同社を退社(意見の違いが原因と言われる)、1948年、独自に「写真植字機製作株式会社」として創業したのが、現在のモリサワ(1971年に社名変更)である。本社は大阪市浪速区(創業時の本社は大阪市西成区)、代表取締役会長兼社長は森澤嘉昭(創業者の次男)。

手動写植機の市場において第2位の位置を占め、時代が電算写植に移ってもその立場をキープしていた。社内で独自の書体を設計し、写研には及ばぬまでも好評を博した。ゴシックMB101のシリーズなどは特に人気が高く、「お上品な写研にはできない野武士の風格」と評するデザイナーもいた。

1984年からは、3年に一度の「国際タイプフェイスコンテスト モリサワ賞」を開催するなど、日本の書体設計を牽引する存在である。(現在は休止中)

MacintoshによるDTPの波がやってきたとき、写研方針により書体をオープンにせずに独自路線を歩んだが、ここでモリサワはアドビと提携し、Macintosh用フォントとして自社の書体を販売する道を選んだ。当初これは社内外から懐疑的な声も多く、またフォントのスタンダードの地位を巡っては様々な戦いがあったが、写植機メーカーとしての定評と書体およびフォントプログラムの品質、プリンタメーカーとの提携などの策が奏功し、1990年代を通じて同社の書体は、DTPにおけるデファクトスタンダードとして盤石の基盤を築く。

近年ではOpenTypeフォントをリリースし、いわゆる次世代DTPへの布石を打っている。これにより、Windows環境でも同社の人気ある書体が使用できるようになった。また、Windows上で同社の書体を使いたいという需要も多く、ViewフォントというWindows用ATMフォントも販売していた。これはプリンタのCIDフォントを指定する専用のスクリーンフォントであったが、意図的に輪郭線のサンプリング品質を落としたため(Macintoshのようにインストールプロテクトがかけられなかったための窮余の策という意見もある)、非PSプリンタで出力すると粗い密度の印字物しか得られなかった。また、MacintoshのPSフォントとの文字セットの違いや欧文数字のグリフの違いなど互換性が高いとは言えなかった。現在はそういった欠点などすべてがOpenTypeフォントで包括できることから、同社ではViewフォントの販売は終了、OpenTypeに移行している。

[編集] PSフォントの変遷

和文(日本語)PostScript (PS)フォントは、当初OCF形式のものが販売されていた。これは1バイトの欧文PSフォントを多数積み重ねた構造をしていたため、処理が重いなどの問題があり、のちに構造を簡素化するなどの対処でこれを改善したCID形式のフォントが販売された。しかし同社のCIDフォントは、OCFフォントとPSフォント名が同一だった。そのため新旧のフォントを混在させると様々な問題が生じた。同社としては、ユーザーがインストールしているOCFフォントをすべてCIDフォントに置き換えれば問題ないとして有料アップグレードを推奨していたが、既に安定した出力環境を構築していたユーザーは変更による不安定化(の危惧)と出費を懸念したことなどがあり、買い替えは進まなかった。また、PDFへの文字埋め込みや、Illustratorなどのツール上での文字のアウトライン情報の抽出も不可能という仕様であったため、デザイナーなどから不評の声が上がっていた。(CIDフォントにアウトライン不可の制限をかけると、出力にもエラーが出やすいという説もある)

CIDフォントのアウトラインプロテクトは、技術的な問題ではなく純粋に政治的・商業的な目的であったという。OCFフォントに関しては、当時の技術ではアウトラインプロテクトとコピープロテクトが同一のプログラムで実現されていたため、片方を外すことが他方を解除することと同義であった。専用のソフトウェアも秘密裏に流通したが、CIDフォントへの移行に伴ってそれは姿を消した。

そういった問題点を解消するため、モリサワは仕様を一部改訂した「New-CIDフォント」をリリースした。これはフォント名の先頭にA-CIDと付けることでOCFフォントと区別し共存できるようにしたほか、アウトライン抽出も可能とするなど改善が加えられている。そのため、同社のPostScriptフォントには「OCF」「CID(旧CID)」「New-CID」の3種類が存在する(ただし、illustratorのバージョンによっては各フォントを同時に使用していると区別がつかない場合もある)。また、それぞれの商品を販売する段階で、アウトラインデータのバグ補修/同一文字コードにおける字形の変形(字体変更のほか、エレメントの微調整も含む)を行っており、互換性が完全同一とは言い難い側面もある。

[編集] 代表的なフォント

  • PostScript、OpenType製品
    末尾のアルファベットはウェイト(文字の太さ)をあらわす。EL=ExtraLight, L=Light, R=Regular, M=Medium, DB=DemiBold, B=Bold, EB=ExtraBold, H=Heavy, EH=ExtraHeavy, U=Ultra で、順に太くなる。
    また、教科書ICAやリュウミン、新ゴなどについては、このほかにも「学参フォント」と呼ばれるバージョンの製品がある。これは、カナなどを文部科学省が定めた字形にしたもの。
  • 自社システム専用フォント(商品名:Lフォント)(上記以外のうちの一部)
    • アロー
    • ツデイ
    • ハッピー
    • ソフトゴシック
    • ゼンゴシック

[編集] 代表的な写植機

(一部)

  • MC-1
  • MC-2
  • MD
  • MD-T (テレビテロップ用)
  • MC-6
  • MC-58
  • MC-2001
  • MC-100
  • MC-P
  • MK-300
  • MK-500
  • ライノトロン
  • ROBO

[編集] CD-ROM

  • 文字と人間 1999 人類が生んだ200を超える文字(ヒエログリフ、楔形文字からデジタルフォントまで)の歴史を地域や時代ごとに豊富な図版と映像で解説し、文字学の基礎を学べる。

[編集] 外部リンク