旧岩崎邸庭園
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| 旧岩崎邸庭園 Kyu-Iwasaki-tei Teien |
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| 所在地 | |
| 分類 | 都立庭園 |
| 面積 | 16,912.88m2 |
| 設備・遊具 | 旧岩崎家住宅(洋館、撞球室、和館) |
| 告示 | 2001年10月1日開園 |
旧岩崎邸庭園(きゅういわさきていていえん)は、東京都台東区池之端にある都立公園である。指定管理者制度により東京都公園協会が運営している。三菱財閥岩崎家の旧邸宅を公園として整備したもので、園内の歴史的建造物は国の重要文化財に指定されている。
目次 |
[編集] 概要
- 所在地:東京都台東区池之端1-3-45
- 主な施設:洋館、撞球室、和館、庭園、売店等
- 主な植物:サクラ、イチョウ、もみじ、モッコク、シュロ、ヒマラヤスギ
- 開園年月日:2001年(平成13年)10月1日
- 開園面積:16,912.88m²
[編集] 沿革
- 江戸期:越後高田藩榊原家中屋敷(大名庭園を造園)
- 明治初期:牧野弼成(旧舞鶴藩主)邸
- 1878年(明治11年):岩崎弥太郎、牧野弼成から邸地を購入
- 1896年(明治29年):岩崎久弥の本邸が竣工
- 1923年(大正12年):関東大震災、避難所として地元住民に開放
- 1945年(昭和20年):GHQが接収、諜報機関「キャノン機関」本部となる(岩崎家は和館の一部に居住)
- 1947年(昭和22年):財産税の物納として国有財産化
- 1948年(昭和23年):岩崎久弥一家、成田へ転居
- 1953年(昭和28年):日本政府に返還
- 1961年(昭和36年):洋館および撞球室を重要文化財に指定
- 1969年(昭和44年):和館大広間を重要文化財に指定。司法研修所庁舎建設のために和館の大部分を撤去。湯島ハイタウン、池之端文化センター等の建設により敷地が約1/3となる
- 1994年(平成6年):司法研修所の移転に伴い、文化庁に移管
- 2001年(平成13年):東京都に移管、都立公園として開園
- 2003年(平成15年):洋館内部の改修が完了、通年公開を開始
[編集] 旧岩崎家住宅
三菱財閥3代目社長、岩崎久弥が茅町本邸として用いた屋敷のうち3棟が現存する。いずれも重要文化財。
[編集] 洋館
1896年(明治29年)に竣工し、岩崎家の迎賓館として用いられた木造下見板張りの西洋館。お雇い外国人として来日し、独立後は三菱・岩崎家の仕事を数多く手がけたジョサイア・コンドルの設計である。
南面に大きなベランダが張り出したスタイルには、コンドルが得意としたベランダ・コロニアル様式がよく表れている。晩年の作品に比べると装飾性が強く、四角い塔の張り出す玄関や外観の装飾はジャコビアン様式を基調とし、客室にはイスラム風のデザインを施すなど様々な様式を織り交ぜている。岩崎久弥の留学先であったペンシルベニアのカントリー・ハウスのイメージも取り込まれている。なお、東側のサンルームは後年(明治40年代)の増築である。
- 設計 - ジョサイア・コンドル
- 竣工 - 1896年(明治29年)
- 構造 - 木造2階建、煉瓦造地下室付、煉瓦造地下室付、玄関部塔屋付、スレート葺
- 建築面積 - 531.5m²
- 国宝重文区分 - 重要文化財
なお、1915年(大正4年)にコンドルが作成した建替計画図が静嘉堂文庫に収蔵されている。鉄筋コンクリート造3階建・建坪348坪の大規模な洋館に立て替え、和洋併置をやめて家族の居室も洋館内に完結する計画であったが実施には至らなかった[1]。
[編集] 和館
洋館と同時期に竣工した、書院造を基調とした和風建築である。迎賓館としての洋館に対し、生活の場としては和館が使用された。船底天井の渡り廊下で結ばれた和洋の屋敷は、和洋折衷館の初期のスタイルを伝えている。
設計は大工棟梁の大河喜十郎と伝えられている。長大で良質な木材がふんだんに用いられている。釘隠しなど各所に岩崎家の家紋である三階菱の意匠が見られる。1969年(昭和44年)に大広間が重要文化財に指定されたが、同時期に和館の大部分が取り壊された。往時は550坪に達する大邸宅であったが、現存するのは大広間と茶室の周辺のみである。
- 設計 - 大河喜十郎(推定)
- 竣工 - 1896年(明治29年)
- 構造 - 木造、桟瓦及び銅板葺
- 建築面積 - 319.6m²
- 国宝重文区分 - 重要文化財
[編集] 撞球室
木造ゴシック様式のビリヤード室。校倉造の外観はスイスの山小屋風。洋館と同じくジョサイア・コンドルの設計である。洋館の地下室とは地下通路で結ばれている。外観のみ公開。
- 設計 - ジョサイア・コンドル
- 竣工 - 1896年(明治29年)頃
- 構造 - 木造1階建、スレート葺
- 建築面積 - 138.0m²
- 国宝重文区分 - 重要文化財
[編集] 庭園
大名庭園の形式を一部踏襲する庭は、本邸建築に際して池を埋め立てて広大な芝庭とし、庭石・灯篭・築山などを配した和洋併置式の庭園として改修された。現在の庭園は国有化以降の用地転用・売却により大幅に削り取られているが、今も残る雪見灯篭や亭跡の石敷が往時の姿を偲ばせている。
[編集] アクセス
- 東京地下鉄千代田線 湯島駅(C13出口) 徒歩3分
- 東京地下鉄銀座線 上野広小路駅(G15出口) 徒歩10分
- 都営地下鉄大江戸線 上野御徒町駅(E09出口) 徒歩10分
- JR山手線 御徒町駅 徒歩15分
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 国立科学博物館産業技術史資料情報センター 産業技術史資料データベース 資料番号102210261591 『岩崎家茅町(久弥邸)建替計画案』
[編集] 参考文献
- 藤森照信・増田彰久 『歴史遺産日本の洋館 第1巻 明治編1』 講談社、2002年。ISBN 4-06-261481-2。
- 後藤治・三船康道/監修、歴史・文化のまちづくり研究会/編 『東京の近代建築』 地人書館、2000年。ISBN 4-8052-0672-1。
[編集] 外部リンク
- 公園へ行こう - 財団法人東京都公園協会
- 三菱人物伝-岩崎久彌物語-茅町本邸物語
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