井の頭自然文化園

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井の頭自然文化園のヤギ舎(2006年4月28日)

井の頭自然文化園(いのかしらしぜんぶんかえん)は、東京都武蔵野市(分園は三鷹市)にある都立の動物園井の頭公園の一角にある。開園は1942年(昭和17年)。

東京都建設局が所管していたが、指定管理者制度の導入に伴って、恩賜上野動物園多摩動物公園葛西臨海水族園とともに、2006年4月1日からは財団法人東京動物園協会に運営が引き継がれた。

目次

[編集] 概要

目玉となる大型動物はアジアゾウの「はな子」で、その他にはニホンカモシカアライグマなど可愛らしい動物が飼育されている。観光名所とは言えないが、樹木が多く、地元の住民の憩いの場となっている。「モルモットコーナー」や「ヤギ舎」、「リスの小径」のように動物と触れ合ったり、間近で観察したりできる施設が多い。

2006年からは環境省に協力し、飼育下個体群の危険分散等を目的として、絶滅危惧IA類に分類されているツシマヤマネコの分散飼育に取り組んでいる。(体調不良で公開を中止していたが、2008年2月22日から再開)

武蔵野市御殿山にある本園と、三鷹市井の頭にある分園に分かれている。本園ではおもに哺乳類鳥類が飼育され、井の頭池に囲まれた分園では水鳥が飼育されている。また、本園には「熱帯鳥温室」、分園には魚類両生類を飼育する「水生物館」がある。

本園の一角には「彫刻園」が設置され、長崎平和祈念像の作者として有名な彫刻家北村西望の作品が展示されている。平和記念像は彫刻園のアトリエで製作されたもので、その原型を鑑賞できる。

また、本園の一角には小さな遊園地(素朴なメリーゴーラウンドコーヒーカップ・豆電車など)が設置されており、幼児向けの楽しい遊園地として親しまれている。

[編集] 代表的な飼育動物

[編集] 開園までの歴史

1905年渋沢栄一が井の頭御殿山御料地の一角(現在の自然文化園本園)を皇室から拝借して、非行少年を収容する東京市養育院感化部(のちの井の頭学校)を創設した。1917年、御料地全体が東京市に下賜され、井の頭恩賜公園が開園。1934年、現在の分園の位置に「中之島小動物園」が開園した。

1939年井の頭学校が移転すると、この地に大きな動物園を作る計画が進められた。当初は上野動物園に匹敵する「一大動物園」が構想されたが、戦時中のために予算と物資が不足し、大型動物を集めることができず、「自然生態観察園」という趣旨に変更されて1942年5月17日に開園した。

開園当時にはキリンが2頭飼育されていたが、2頭とも終戦までに死亡している。

参考文献:「井の頭自然文化園50年の歩みと将来<資料編>」(東京都建設局、1992年)

[編集] 年表

[編集] はな子

アジアゾウのはな子(2006年4月28日

はな子は、井の頭自然文化園で飼育されているメスのアジアゾウ。1947年タイ生まれ。戦後はじめて来日したゾウである。1949年に上野動物園に贈られ、戦争中に餓死させられたゾウ「花子」の名前を継いだ。現在日本で飼育されているゾウの中では2番目の長寿(長寿日本一は小田原動物園の「ウメコ」で1945年生まれ)。

はな子は、1950年に始まった上野動物園の「移動動物園」という企画で全国や東京都下を巡回し、井の頭自然文化園を3年連続で訪れた。武蔵野市や三鷹市ではな子の誘致運動が起こり、1954年に上野動物園から井の頭自然文化園に引っ越した。

1980年代に歯が抜け落ちて左下一本だけとなった。バナナやリンゴをすりつぶした流動食で体を維持している。

[編集] 基本情報

  • 所在地:東京都武蔵野市御殿山1-17-6
  • 交通:JR中央本線京王井の頭線吉祥寺駅から徒歩10分
  • 面積:115,500平方メートル(本園82,500平方メートル、分園33,000平方メートル)
  • 飼育動物数:本園は哺乳類や鳥類など約90種、700点、分園は魚類や鳥類など約100種、4,000点
  • 開園時間:9:30~17:00(入園は16:00まで)
  • 休園日:月曜日(祝日に当たるときは翌日)、年末年始
  • 入場料:大人400円、65歳以上200円、中学生150円、小学生以下無料

[編集] 外部リンク