キョン
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キョン Muntiacus reevesi
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| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Muntiacus reevesi (Ogilby, 1839) |
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| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| キョン | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Reeves's muntjac |
キョン(羗、英名:Reeves's muntjac、学名:Muntiacus reevesi、中国名:黄麂、山羌)とは哺乳綱偶蹄目シカ科ホエジカ属に分類されるシカである。環境省指定特定外来生物。
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分布 [編集]
中国東部、台湾に自然分布。日本(房総半島、伊豆大島)やイギリス[1]に移入。
形態 [編集]
体長70-100cm、肩高40-50cm、体重10-15kg。オスには短い角と牙がある。目の下方に臭腺(眼下腺)の開口部があり、これがつぶった眼のように見えるため、四目鹿(ヨツメジカ)とも言う。
歯式は、0/3・1/1・3/3・3/3=34[2]。
学名や英語名は東インド会社の茶の鑑定人で1812年に広東を訪れ、この種の記録を残したイギリス人John Reevesにちなむ。
和名は「羌」を台湾語で読んだ「kiong」(キオン)による。
生態 [編集]
森林、低木林に生息する。群れは形成せず単独で生活する。
草食性で木の葉や果実などを食べる。
繁殖形態は胎生で1回に1匹の幼体を出産する。特定の繁殖期はなく、雌は1年を通じて繁殖する[3]。
保全状況評価 [編集]
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1(2001))
外来種問題 [編集]
日本では元々動物園などで飼育されていた個体が逃げ出して野生化している。
千葉県では勝浦市にあった観光施設から逸走(いっそう)したものと考えられる[4]。千葉県では既に1984年~1990年頃から生息しており[5]、02年から急激に増加して2007年12月現在、野生キョンの棲息数は平均4000頭に達していると推定される[6]。そこで千葉県は2000年に「県イノシシ・キョン管理対策基本指針」をまとめ、防除計画の策定を進め、駆除に取り組んでいる[7]。伊豆大島では、島内の動物園からの逸走個体が定着しているが、有害駆除は実施していない[8]。
千葉県と伊豆大島の両地域では、キョンによるイネ、トマト、カキ、ミカン、スイカなどの農作物被害が発生している[8]。自然植生の食害も懸念され、ニホンジカが嫌って食べないアリドオシを採食する[8]。さらに、庭にまで侵入して樹木や花を食べ漁ったりする[4]。
外来生物法により、2005年に特定外来生物に指定されたため、許可なく日本国内に持ち込んだり国内で飼育したりすることは禁止されている。
日本での化石の記録はないが、リュウキュウムカシキョン(Dicrocerus sp.)の化石が琉球列島で見つかっている[2]。
利用 [編集]
なめし皮はきめがとても細かく、セーム革の中でも最高級品とされる。楽器やカメラレンズ、骨董品、刀剣などの手入れのほか、最近では洗顔にも良いとして注目を浴びている。
肉質は柔らかく、脂肪も少ない。福建料理、台湾料理、安徽料理などの中華料理では、薄切りまたは細切りにして、単独で、あるいは野菜と共に炒め物などにされる。
脚注・参考文献 [編集]
- ^ “Muntjac make Birmingham their home”. BBC Birmingham. 2011年6月24日閲覧。
- ^ a b S. D. Ohdachi, Y. Ishibashi, M. A. Iwasa, and T. Saitoh (2009-07). The Wild Mammals of Japan. SHOUKADOH. ISBN 978-4-87974-626-9.
- ^ 阿部永・石井信夫・伊藤徹魯・金子之史・前田喜四雄・三浦慎悟・米田政明 『日本の哺乳類 改訂版』 東海大学出版会、2005年7月20日。ISBN 4-486-01690-4。
- ^ a b 鈴木欣司 『日本外来哺乳類フィールド図鑑』 旺文社、2005年7月20日。ISBN 4-01-071867-6。
- ^ 「千葉県キョン防除実施計画」 千葉県、平成21年3月[1]。
- ^ 『東京新聞』2007年12月25日[2]。ただし正確には約3400±2000頭の推定生息数。
- ^ 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著) 『決定版 日本の外来生物』 平凡社、2008年4月21日。ISBN 978-4-582-54241-7。
- ^ a b c 村上興正・鷲谷いづみ(監修) 日本生態学会(編著) 『外来種ハンドブック』 地人書館、2002年9月30日。ISBN 4-8052-0706-X。