沖縄美ら海水族館

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沖縄美ら海水族館
沖縄美ら海水族館
施設情報
前身 沖縄国際海洋博覧会の海洋生物園
専門分野 総合
事業主体 内閣府沖縄総合事務局都市再生機構
管理運営 一般財団法人沖縄美ら島財団
開館 (旧館)1979年8月2002年8月31日
(新館)2002年11月1日
所在地 905-0206
沖縄県国頭郡本部町字石川424番地
位置 北緯26度41分41秒
東経127度52分41秒
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沖縄美ら海水族館(おきなわちゅらうみすいぞくかん)は、沖縄本島北西部の本部半島備瀬崎近くにある国営沖縄記念公園・海洋博覧会地区(海洋博公園)内の水族館で、管理・運営は一般財団法人沖縄美ら島財団。「チュらうみ」とは沖縄の方言で「清〔きよ〕ら(しい)海」という意味。

大水槽を泳ぐジンベエザメイルカショーが人気で、沖縄県の著名な観光地となっている。2005年平成17年)にアメリカのジョージア水族館が開館されるまでは世界最大の水族館であった。

概要[編集]

水族館内には水量7,500m³の世界最大級の大水槽『黒潮の海』を設置するほか、総展示槽数は77槽。「沖縄の海との出会い」をコンセプトに、イノー(沖縄の方言でサンゴ礁の縁の浅瀬のこと)、珊瑚礁黒潮の海、深海と様々な海の生物を紹介している。なかでも世界で初めて長期飼育に成功したジンベエザメやナンヨウマンタが人気の展示となっており、ジンベエザメは水族館のキャラクターともなっている。また、「サメ博士の部屋」では、サメについての様々な知識を学ぶことができる他、併設されている「危険ザメの海」水槽には、沖縄近海にも生息する危険ザメの一種であるオオメジロザメイタチザメなどのサメ数種類も飼育されている。2008年(平成20年)7月末の飼育数は約740種21,000点。

また、隣接施設として入場無料の「イルカラグーン」「オキちゃん劇場」(イルカショー)「ウミガメ館」「マナティー館」がある。正式には沖縄美ら海水族館とは別施設であるが、この項で取り上げる。

主な施設[編集]

「黒潮の海」水槽[編集]

水族館の1階から2階を貫く「黒潮の海」水槽は、長さ35m×幅27m、深さ10m、水量7,500m³で世界でも有数の大きさを誇る。観客と大水槽を隔てるアクリルパネルは高さ8.2m、幅22.5m、厚さ60cm、パネル総重量は135トンあり、ギネスブック公認の世界最大のアクリルパネルとなっていたが[1]、2008年(平成20年)10月にオープンしたドバイ水族館のアクリルパネルに記録を更新された。

この「黒潮の海」水槽には、ジンベエザメをはじめとする大型のサメエイなどが回遊し、来館者の視界いっぱいに水槽が広がる雄大な光景を見せている。ジンベエザメは餌を採る際に口を水面に向け垂直の姿勢をとるが、成熟すれば全長9メートルに達するといわれるジンベエザメの尾が水底をこすらないように水槽の深さは10mとされたのである。

この大水槽では給餌解説が行われるほか、上部から水槽を観察する「黒潮探検(水上観覧コース)」(定員制)や水槽に隣接したカフェ「オーシャンブルー」などもあり、沖縄美ら海水族館のハイライトとなっている。

オキちゃん劇場・イルカラグーン[編集]

無料施設で、バンドウイルカミナミバンドウイルカオキゴンドウカマイルカシワハイルカのショーや飼育を見学することができる。

2005年(平成17年)に病気で尾びれの大半を失ったバンドウイルカの「フジ」が人工の尾びれを付けショーに復活したことが話題となったほか、岩貞るみこによって『もういちど宙へ』のタイトルで書籍化され、2007年(平成19年)にこれを原作として映画『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』が製作されたほか、2007年(平成19年)4月時点では水族館公認のイルカ飼育チームのウェブサイトが公開されていた。

マナティー館[編集]

メキシコ合衆国大統領から贈られたマナティーが飼育・展示されている。1978年昭和53年)に贈られたオスの「ユカタン」、1997年(平成9年)に贈られたメスの「マヤ」、オスの「琉」の3頭の他、マナティー館で生まれたメスの「ユマ」(ユカタンとマヤの子)がいる(2010年現在)。

ウミガメ館[編集]

タイマイアオウミガメアカウミガメクロウミガメヒメウミガメの5種類のウミガメを飼育・展示している。

かつて使用していた主な施設[編集]

(旧)水族館本体は新水族館開館に伴い、また、イルカスタジオ海の保育園および(旧)水族館アーケード部は、コンクリートの劣化等により、2007年(平成19年)1月末から使用を休止し、現在、すべて撤去されている。

沿革[編集]

沖縄本土復帰記念事業として1975年(昭和50年)に本部町で開催された沖縄国際海洋博覧会において、海洋生物園が出展された。その後、博覧会跡地に国営沖縄海洋博覧会記念公園[2]を整備するにあたり、博覧会施設を受け継いで1979年(昭和54年)8月に開館した。開館当時、水量1,100トンの水槽は世界最大であった。

バブル崩壊後の1991年平成3年)頃から入館者数が減少し始めたことに加え、短期間の博覧会用に建設した施設のため老朽化が著しくなってきたことから[3]内閣府沖縄総合事務局が主体となって新館を建設し、旧来の水族館を2002年(平成14年)8月31日に閉館、沖縄本土復帰30周年に合わせて[3][4]同年11月1日に新館を開館させた。同時に現名称に改称された。

管理運営は海洋博覧会記念公園管理財団が行っている。旧館閉館前の1年間の入館者数は43万人強であったが、新館開館後の1年間のそれは275万人に激増した[5]。当時は、2001年(平成13年)9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件により、在日米軍基地が多い沖縄県が旅行先として敬遠されて観光客数が激減した後、2002年(平成14年)11月中国で発生したSARSにより、今度は日本国外への旅行客が沖縄へ旅行先を振り替えたという観光客の傾向があり、また、ドラマ『ちゅらさん』に代表される沖縄ブームもあった[6][7][8]

2005年度(平成17年度)の入館者数は242万5176人で、以降おおむね横ばいであり2012年度は281万1480人であった。[9]通算来館者は2006年11月12日には1,000万人、2010年3月30日には2,000万人に達したと発表している。

建築概要[編集]

  • 設計 - 国建
  • 施工 - 鹿島建設・屋部土建・阿波根組JV
  • 竣工 - 2002年10月
  • 構造 - RC造(一部SRC造、S造)
  • 規模 - 地上4階
  • 延床面積 - 19,199m²
  • 総水量 - 10,000t
  • 所在地 - 沖縄県国頭郡本部町字石川424

入館料[編集]

  • 大人 - 1,800円
  • 高校生 - 1,200円
  • 小中学生 - 600円
  • 大人年間パスポート - 3,600円(発行日から1年間有効)

Edyでの支払い可能(水族館内のショップや飲食店でも利用可)。

水族館入口のチケット売り場のほか、コンビニエンスストアの店内端末、道の駅許田那覇空港の観光案内所などでは、割引料金で前売券を購入できる。

アクセス[編集]

路線バスによるアクセスは、まず那覇空港旭橋駅前(那覇バスターミナル)などから高速バス等を利用し名護バスターミナルへ行く[10]。この名護バスターミナルから現地までは、以下のバスが走っている。

最寄バス停:「記念公園前」
  • 65番(本部半島(渡久地廻り)線) - 琉球バス交通沖縄バス
  • 66番(本部半島(今帰仁廻り)線) - 琉球バス交通、沖縄バス
  • 70番(備瀬線) - 琉球バス交通、沖縄バス

また、2013年に今帰仁村に本社を置くやんばる急行バスが那覇空港と今帰仁村を途中沖縄自動車道・沖縄美ら海水族館を経由して運行するバス路線を開設した[11]。那覇市内からは唯一の直行便となる。

  • 那覇空港 - 県庁北口 - 古島駅前 - バイパス - 西原IC - 許田IC - 名護市役所前 - 沖縄美ら海水族館 - 運天港

関連作品[編集]

脚注[編集]

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外部リンク[編集]