オオメジロザメ

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オオメジロザメ
Bullshark Beqa Fiji 2007.jpg
オオメジロザメ
Carcharhinus leucas
保全状況評価[1]
NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
Status iucn3.1 NT.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii
: メジロザメ目 Carcharhiniformes
: メジロザメ科 Carcharhinidae
: メジロザメ属 Carcharhinus
: オオメジロザメ C. leucas
学名
Carcharhinus leucas
(Müller and Henle, 1839)
英名
Bull Shark
Carcharhinus leucus distmap.png
オオメジロザメの生息域

オオメジロザメ Carcharhinus leucas(大目白鮫、英: Bull Shark)は、メジロザメ目メジロザメ科に属するサメウシザメ(牛鮫)とも呼ばれる。沖縄の地方名はシロナカー[2]

分布[編集]

紅海モルディブ地中海をのぞいたあらゆる熱帯温帯の海域に生息している。淡水域にも進入することができ、ミシシッピ川ザンベジ川アマゾン川を3,500kmもさかのぼったところ、ニカラグア湖グアテマラなどの淡水の湖にもいる。日本でも沖縄周辺の海域や河川[3]で生息が確認されている。

形態[編集]

Tiburon Toro.jpg

最大で全長400cm、体重316.5kg[4]。雌は雄よりも大きく、成魚の雌は平均240cm、体重130kg程度、雄は平均225cm、体重95kg程度である[5]。雌の寿命は約16年であるのに対し、雄は約12年である[5]。体型は流線形だが、太く頑強である。吻は非常に短く、尖らずカーブする。背側の体色は灰色で、腹側は白色である。

生態[編集]

オオメジロザメの遊泳

胎生。胎盤形成型。成熟サイズは雄157-226cm、雌180-230cm[6]。妊娠期間は10-11ヶ月で、産仔数は1-13尾[6]。産まれたときのサイズは56-81cm[6]

雑食性(肉食性の傾向が強い)で多種多様なのものを食べる。

人との関わり[編集]

保全状況[編集]

淡水や汽水域では人の活動の影響を受けやすいと考えられるため、環境国際自然保護連合からは「軽度懸念」と評価されている。

水族館での飼育[編集]

沖縄県の国営沖縄水族館(現:沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館)で1978年から飼育され、現在に至るまで長期間の飼育記録を更新し続けている。なお、沖縄美ら海水族館で飼育されているオオメジロザメのうちの1匹が、2006年8月31日に、11匹の幼魚を出産している。水族館で飼育されているオオメジロザメの水槽内出産は、1993年にも、国営沖縄水族館(沖縄美ら海水族館の前身)で観察されている。繁殖賞を受賞している[2]

危険性[編集]

1996年7月23日沖縄県宮古島で52歳の男性がこのサメと思しきサメに襲われ死亡した例を含め人を襲った記録も極めて多く、気性も荒いことから、ホホジロザメイタチザメヨシキリザメなどと並ぶ最も危険なサメである。淡水域まで侵入し、より大型のホホジロザメやイタチザメと較べて、狭い場所や浅い場所にも入り込むうえ、気性も荒いことから、襲われる可能性は最も高いといわれる。

参考文献[編集]

  1. ^ Simpfendorfer, C. & Burgess, G.H. 2005. Carcharhinus leucas. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1. <www.iucnredlist.org>. Downloaded on 30 June 2011.
  2. ^ a b 美ら海生き物図鑑:オオメジロザメ 沖縄美ら海水族館
  3. ^ @nifty:デイリーポータルZ:川に人食いザメ!?沖縄・国際通りでサメを釣れ!!
  4. ^ Carcharhinus leucas Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2011.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version (06/2011).
  5. ^ a b Biological Profiles: Bull shark Florida Museum of Natural History, Ichthyology Department.
  6. ^ a b c Leonard J. V. Compagno (1984) "FAO Species Catalogue Vol.4, Part 2 Sharks of the World: An Annotated and Illustrated catalogue of shark species known to date". Food and Agriculture Organization of the United States.

関連項目[編集]