みさき公園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
みさき公園(みさきこうえん)は、大阪府泉南郡岬町にある、南海電気鉄道が運営する遊園地。南海電鉄創業70周年記念事業として1957年4月1日に開業。2007年4月1日で開園50周年を迎えた。日本動物園水族館協会加盟施設。
なお、園内の運営業務は、経営主体の南海電気鉄道から、営業管理を南海アミューズメント株式会社、施設管理を南海ビルサービス株式会社に委託している。
目次 |
[編集] 概要 「動物園・遊園地・イルカショー・レジャープールの複合型パーク」
公園という名前になっているが、遊園地、動物園、水族館(2000年廃止、イルカ館へ)にレジャープールを擁する複合型レジャー施設である。同種の施設としては、和歌山県にある、南紀白浜アドベンチャーワールドや福岡県の国営海の中道公園などがある。和歌山県と大阪府との境に近い大阪湾をのぞむ丘陵地に位置し、敷地内には自然動物園・アシカショー(休演中)およびイルカショーのステージ・レジャープール「ぷ~るらんどRiO」が併設されている。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン (USJ) の開業や少子化などの影響から苦戦を強いられている関西私鉄経営の遊園地だが、京阪電気鉄道のひらかたパークと共に順調な経営を行っている。なお、姉妹遊園地として大阪府大阪狭山市に「さやま遊園」があったが、2000年に閉園となり、跡地は住宅地となっている。
南海本線みさき公園駅が近いため電車による来園者が多いほか、近畿圏だけではなく電車とフェリーを乗り継いで四国からの来園者も多い。
[編集] 遊園地
1957年の開園以来走りつづけている「ジェットコースター」が設置されている。このジェットコースターは西日本では最古であり、日本全国でも浅草花やしきに次いで2番目に古い。園内の遊戯具は1980年代に設置された宙返りコースター等の絶叫系マシーンが撤去され、子ども向け遊園地に徹している。近年では、USJのオープンにもかかわらず入園者数が増加し、朝日新聞の「社説」に遊園地の成功事例として登場した。
[編集] 動物園
上野動物園長の古賀忠道博士が設計指導して設立された最初の動物園。このため、ドイツのハーゲンベック動物園を範としつつも、日本最初の「動物地理学的配置(地理学展示)」による「無柵放養式展示」を採用した最新の様式を誇った。(1年後に多摩動物公園が同様式を更に拡大充実して開園するなど、日本各地の動物園で古賀忠道博士指導による動物園群が建設される先駆けとなった。)この新様式をもって「自然動物園」を名乗り、日本の動物園史のうえで画期的だったとされる。
動物がのびのびと過ごせるようにした点が特徴。「動物園は平和なり」という古賀園長の理想を具現化したものという。キリンの繁殖実績で顕著な成績を残し、「キリンのみさき公園」との異名をとった。このほか、カンガルーの飼育数日本一やクジャク、ホロホロチョウ、プレーリードッグの放し飼いで有名だった。2004年にキリン、ゾウ2頭、ホッキョクグマなど人気動物が相次いで亡くなったが、2005年には、園内で生まれたチャップマンシマウマの赤ちゃんの命名権を、南海電鉄のレジャー情報専門インターネットサイト「NATTS NET」上でオークション販売するという企画が行われた。また日本初のツキノワグマの行動展示を行っている。
[編集] イルカ館
イルカショーなどの舞台となる「イルカ館」は元「自然水族館」。2000年に閉鎖された。バンドウイルカとカマイルカのショーが行われているショープールは、日本現役最古の陸上イルカショープールとされる「マリンスタジオ」をそのまま使用している。また、オーシャナリウムという大規模水槽を屋内に設置し、沖縄美ら海水族館や海遊館などの大型水族館の大水槽での飼育運営方法に大きく貢献した。この水族館建設に関わった初代水族館長・堀家邦男は、「東洋一」といわれた堺水族館の官舎で誕生し、長じて阪神パーク水族館、みさき公園自然水族館、大分マリーンパレス水族館、サンシャイン国際水族館の建設に関わり、大分マリーンパレス以外ではすべて館長職を務めた水族館の生き証人というべき人物。イルカ飼育は江ノ島水族館などと同時期にスタートし、1958年にイルカの搬送世界最長記録(当時)を樹立したり、1971年には、日本初の「水中遊歩道」(トンネル水槽)を導入した。2005年、初めて飼育下繁殖で生まれたイルカ「みさき」を生育中であったが、2008年2月12日に死亡した。2009年3月1日の開館に向け「新イルカ館」建設中の間にも、イルカショー自体は営業を行った。2月10日にその「新イルカ館」のネーミングライツのスポンサーが伊藤園に、愛称が「伊藤園シャイニースタジアム」に決まった。[1]3月1日にスタジアムがオープンし、そのとなりにあるアシカ舎・ペンギン舎も同時にリニューアルした。
[編集] メディア関係
なお、はるき悦巳原作の漫画・アニメ「じゃりン子チエ」の中では「ニコニコ遊園地」として登場している。1994年、フジテレビ系テレビドラマ「裸の大将・イルカに乗った清」(関西テレビ制作)で杉本彩がイルカショーのトレーナー役を演じ、1日でイルカの背中に乗って水上を滑走する「サーフィン」を披露し、ロケ地となった当公園のスタッフから驚嘆された。福島県出身ながら大阪府に在住経験のある女優・伊東美咲は、過去に大阪・毎日放送「ちちんぷいぷい」の番組内のコーナーで「みさき公園」から芸名をとったことが紹介されている。またテレビ東京系「ペット大集合!ポチたま」の「ガンバレ1年生岬の動物園」というコーナーで、新人イルカトレーナーと獣医師の成長ぶりが取り上げられている。2006年6月から連載開始の「県庁の星-第2部-」(ビッグコミックスペリオール、今谷鉄柱作画)では、閉鎖寸前の第3セクターのテーマパーク「ワイワイランド」を、県庁職員が再生させるストーリーのモデルとして取材協力している(このため、ワイワイランドの園内風景はみさき公園とそっくりである)。
[編集] イベント関係
その他、仮面ライダーシリーズ・スーパー戦隊シリーズやそれいけ!アンパンマン等のキャラクターショー、お笑い芸人やETキングなど音楽系のライブ公演などが行われることもある。
[編集] 休園・リニューアル
毎年1月中旬から2月上旬にかけて、園内の点検整備等のための休園期間を設けている。2007年11月下旬~2008年3月1日まで工事を実施し、観覧車や動物園の一部が一新した。4月1日からはパークトレイン「みさき号」が運行開始。同日から、関西私鉄を中心とした非接触型ICカード「PiTaPa」による決済を開始。営業中の遊園地としては唯一PiTaPaによる決済が受けられる。(エキスポランドが先行導入していたが休業中。)駐車場も機械化され、PiTaPa決済が可能である。また今までの乗り物券から変わりアトラクションカードが新しく導入され、(例)100円分の場合→100mipoとポイント制になった。ちなみにmipoとは、みさきポイントの略字である。
2009年3月1日には、メインゲートが新しくなり、新イルカ館「伊藤園シャイニースタジアム」もオープンした。
[編集] 利用料金
PiTaPaやクレジットカード(VISA、MasterCard、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、アプラス)が入園ゲート、駐車場、飲食物販施設 (一部を除く)で使え、PiTaPaはそれらに加えて飲み物の自動販売機でも使える。
- 入園料金
- 通常営業期間
- おとな (中学生以上)1,000円、こども (3歳から小学生)500円
- 春季・秋季イベント開催期間
- おとな1,300円、こども700円
- プール開場期間
- 入園+プール: おとな2,000円、こども1,200円
- 入園のみ: 通常営業期間と同じ
- プール入場のみ (入園券を持っている場合): おとな1,400円、こども900円
- 南海電車・南海バスの定期券、minapitaカードを提示の場合
持っている人はもちろん、同伴者も (5名まで)約2割引で入園できる。
- 通常営業期間
- おとな (中学生以上)800円、こども (3歳から小学生)400円
- 春季・秋季イベント開催期間
- おとな1,050円、こども550円
- プール開場期間
- 入園+プール: おとな1,600円、こども1,000円
- 入園のみ: 通常営業期間と同じ
[編集] ぷ~るらんどRiOイメージキャラクター起用暦
- 2006年6月に「ぷ~るらんどRiO」イメージキャラクターとして「なかやまきんに君」が起用される。
- 2007年6月に「ぷ~るらんどRiO」イメージキャラクターとしてザ・プラン9の「なだぎ武」が起用される。
- 2008年6月に「ぷ~るらんどRiO」イメージキャラクターとして「NON STYLE」と「ガリガリガリクソン」が起用される。
[編集] 脚注
- ^ みさき公園の「新イルカ館」のネーミングライツのスポンサーを株式会社伊藤園に決定! 愛称「伊藤園シャイニースタジアム」として3月1日から営業開始! - 南海電気鉄道株式会社、2009年2月10日

