アオウミガメ

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?アオウミガメ
アオウミガメ
アオウミガメ Chelonia mydas
保全状態評価
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ファイル:Status iucn3.1 EN.svgワシントン条約附属書I
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : ウミガメ上科 Chelonioidea
: ウミガメ科 Cheloniidae
: アオウミガメ属 Chelonia
Brongniart, 1800
: アオウミガメ C. mydas
学名
Chelonia mydas (Linnaeus, 1758)
シノニム
Testudo mydas Linnaeus, 1758
和名
アオウミガメ
英名
Green turtle

アオウミガメ(青海亀、黿、正覚坊、Chelonia mydas)は、動物界脊索動物門爬虫綱カメ目ウミガメ科に分類されるカメ。

目次

[編集] 分布

  • C. m. agassizii クロウミガメ

太平洋(中央アメリカ、ガラパゴス諸島近海)

  • C. m. mydas アオウミガメ

模式標本の産地(模式産地)はアセンション島イギリス)。

インド洋大西洋、太平洋

大規模な産卵地としてはイエメンインドネシアオーストラリア北西部、オマーンコスタリカソマリアが確認されている。日本では小笠原諸島南西諸島を主な産卵場としているが、1999年鹿児島県頴娃町(現南九州市)の海岸[1]で、2008年10月に愛知県豊橋市の表浜海岸[2]でも産卵が確認されている。

採食を行う地域と産卵地の間を回遊(例としてアセンション島で産卵する個体群はブラジル近海で採食を行う、小笠原諸島で産卵する個体群は南西諸島で採食を行う、など)することもある。

[編集] 形態

甲長80-100cm、体重70-230kg。南太平洋の個体群は大型になる傾向がある。項甲板と第1肋甲板は接しない。椎甲板や肋甲板の後部が、その後ろにある甲板の前部と重ならない。椎甲板の枚数は5枚、肋甲板は左右に4枚ずつある。

頭部は小型。吻端はあまり突出しない。咬合面は鋸状で、植物を噛み切るのに適している。

卵は直径4.3-5.3cmの球形。孵化直後の幼体は甲長5cm。

和名「アオウミガメ」や英名"Green Sea Turtle"は体脂肪色であることに直接の由来がある。これは餌の色素が体組織を染めることによる。

  • C. m. agassizii クロウミガメ

背甲は上から見ると前縁が凹んだハート型。

  • C. m. mydas アオウミガメ

背甲は上から見ると楕円形。

[編集] 分類

亜種クロウミガメを独立種とする説もある。しかし頭骨の形態では独立種として分割するほどの差異はないとされ、さらに分子系統学の研究では2亜種を分割するほどの差異はないとされる。

  • Chelonia mydas agassizii Bocourt, 1868 アオウミガメ
  • Chelonia mydas mydas (Linnaeus, 1758) アオウミガメ

[編集] 生態

熱帯から亜熱帯にかけての水深の浅い沿岸域に生息する。幼体は表層に浮遊する藻類などに隠れて生活すると考えられている。

食性は植物食傾向の強い雑食で、主に海草アマモウミヒルモリュウキュウスガモなど)を食べるが藻類キクヒオドシツノマタなど)なども食べる。

繁殖形態は卵生。産卵地の近くにある海洋で交尾を行う。夜間に主に砂浜にある低木の下に穴を掘り、日本では5-8月に1回に80-150個の卵を数回に分けて産む。産卵巣はまず前肢で浅く穴を掘り、その中に後肢を使って深い穴を掘る。卵は45-70日で孵化する。20-25年で性成熟すると考えられているが、飼育下では生後8年で産卵を行った個体もいる。

[編集] 人間との関係

卵も含めて食用とされる事もある。

漁業による混獲、ビニールゴミの誤食、食用の乱獲などにより生息数は減少している。生息地では法的に捕獲(卵も含めて)が禁止されている事が多い。日本では小笠原諸島父島および母島において食用目的のウミガメ漁が認められており、年に135頭の捕獲制限が設けられている。近年人工孵化と稚ガメの放流が行われており、生息数は安定している。

絶滅危惧II類(VU)環境省レッドリスト

ファイル:Status jenv VU.png

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 脚注

  1. ^ 岡田滋・太田英利 「アオウミガメ」 『鹿児島県の絶滅のおそれのある野生動植物 -鹿児島県レッドデータブック動物編-』 財団法人鹿児島県環境技術協会、2003年、85頁、ISBN 4-9901588-0-6
  2. ^ 毎日新聞2008年10月22日

[編集] 参考文献

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、112-113、228-230頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、313頁。
  • 内山りゅう他『決定版 日本の両生爬虫類』平凡社 ISBN 4-582-54232-8
  • 内田亨監修『学生版 日本動物図鑑』北隆館 ISBN 4-8326-0042-7

[編集] 外部リンク