八重山列島

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八重山列島
八重山列島(与那国島周辺は写っていない)
八重山列島の位置
与那国島
石垣島
八重山列島の位置
地理
場所 太平洋東シナ海
座標 北緯24度00分 - 24度40分
東経122度45分 - 124度30分
所属群島 南西諸島先島諸島
島数 23島(うち有人島は12島)[1]
主要な島 西表島(289.28km²)[2]
石垣島(222.63km²)[2]
与那国島(28.91km²)[2]
面積 586.42 km2 (226.418 sq mi)
国土地理院、2011年10月1日現在)[3]
最高標高 526 m (1,726 ft)[4]
最高峰 於茂登岳
所属国
都道府県 沖縄県
市町村 石垣市
八重山郡竹富町与那国町
最大都市 石垣市 (人口 46,922人[5])
住民
人口 52,438人
国勢調査、2010年10月1日現在)[5]
人口密度 89.4 /km2 (231.5 /sq mi)
(面積[6]、人口[5]共に2010年10月1日現在の数値を基に算出)
八重山列島のランドサット画像
沖縄本島と八重山列島の位置図

八重山列島(やえやまれっとう)または八重山諸島(やえやましょとう)は、南西諸島西部の島嶼群で、先島諸島の一部を成す。「八重山」は八重山方言では「やいま」、沖縄方言では「えーま」と発音される。

概要[編集]

石垣島竹富島小浜島黒島新城島(上地島、下地島)、西表島由布島鳩間島波照間島石西礁湖周辺の島々と、これらから西に離れた与那国島の合計10の有人島、及び、周辺の無人島からなる島嶼群である。1641年に薩摩藩によって大和在番が設置された[7]行政区分では、沖縄県石垣市八重山郡竹富町及び与那国町の1市2町からなり、有人島では、石垣島が石垣市、与那国島が与那国町にそれぞれ属し、他の8島はすべて竹富町に属する。東に宮古列島、北に尖閣諸島がある。1962年風土病であったマラリアが撲滅された。

八重山」の名称の由来には諸説がある。1719年に刊行された『中山伝信録』には、「八重山、一名北木山、土名彜師加紀、又名爺馬」との記載がある。このうち、「彜師加紀」は「いしかき」、「爺馬」は「やま」と読むとされる。この記載では、現在の石垣島と八重山列島とが必ずしも区別されていないが、「八重山」は「爺馬」=「やま」への当て字であると考えられている。

地理[編集]

有人・無人島[編集]

面積が0.01km²(100m四方)以上の島を列挙した。

有人島
無人島
  • 大地離島(石垣市)
  • 平離島(石垣市)
  • 川平湾小島(石垣市)
  • マジパナリ(石垣市)《真謝離》
  • ムクパナリ(石垣市)《婿離》
  • ユミパナリ(石垣市)《嫁離》
  • マヤパナリ(石垣市)《マヤ離》
  • サイパナリ(石垣市)《サイ離》
  • クバパナリ(石垣市)《クバ離》
  • キダパナリ(石垣市)《キバ離》
  • チャバンチキパナリ(石垣市)《チャバンチキ離》
  • 嘉弥真島(竹富町)
  • 仲御神島(竹富町)
  • 内離島(竹富町)
  • 外離島(竹富町)
  • ウ離島(竹富町)
  • 鳩離島(竹富町)
  • 赤離島(竹富町)
  • 祖納地崎(与那国町)

地勢[編集]

面積が100km²以上の島は石垣島と西表島の2島で、標高500m程度の山塊を含み、河川もよく発達している。それ以外の島は隆起珊瑚礁の島で、標高も100mに達しない。

生物的自然[編集]

低地の隆起珊瑚礁には、熱帯要素の強い植物群落が成立する。内湾や河口域にはマングローブ林が発達するが、その種数は日本の他地域より多く、たとえばマヤプシキは日本ではこの地域でしか見られないし、より熱帯域では普通種であるニッパヤシゴバンノアシもわずかに観察される。より内陸の低地でもウラジロアカメガシワオオイワガネなど、いずれも熱帯域に広く分布するもので、日本ではこの地域までしか見られないものである。

石垣島、西表島には標高の高い山塊があり、水条件もよいため、その多くは照葉樹林に覆われていた。ただし、特に石垣島では開発のためにその面積を大きく減じている。このような森林はオキナワウラジロガシなどを主体としたもので、ヒカゲヘゴなどの木生シダ類を多く含んでいる。また着生植物にとみ、リュウキュウセッコクリュウキュウトリノスシダの大株にシマシシランがさらに着生して樹状に大きな塊を作り、またツルアダンが多数這い上る姿は、日本の他地域では見られない特徴となっている。

この地域は固有種が多く、その多くは石垣島、西表島に分布する。イリオモテヤマネコのように西表島にのみ分布するものもあるが、多くは両島に分布するものである。

放送[編集]

テレビラジオとも、石垣島の石垣中継局は石垣島、西表島東部、そして両島間にある周辺の島々(竹富島・小浜島・黒島ほか)、さらに石垣島から約60km離れた波照間島をカバーしている(石垣島のテレビの場合、南部は石垣中継局、北部は川平テレビ中継局がカバーしている)。また祖納テレビ中継局は西表島西部と鳩間島、与那国中継局は与那国島をそれぞれカバーしている。

ラジオ[編集]

  • NHKと民放の琉球放送(RBCiラジオ)ラジオ沖縄(ROK)が石垣島・西表島・与那国島にそれぞれ中継局がある。なおFM沖縄は中継局が設置されていない。
    • NHKは1972年6月に石垣島にラジオ第1第2の中継局を設置、1976年には石垣島と与那国島にFM放送の中継局が設置された。
    • 長らくAMが石垣局が八重山全域、FMは石垣局が石垣・竹富両市町、与那国局が与那国島をそれぞれカバーしていたが、AM(中波)では隣国の台湾中華民国)や中国大陸等の放送局との混信で、特に西表島西部や与那国島では夜間のAMの受信は困難で短波のNHKの国際放送を受信する人も少なくなかった。そこで1991年11月に西表島西部(祖納)にラジオ第1が、2003年10月には同じくラジオ第2、与那国島にラジオ第1と第2がFMによる中継局を設置し、AMに関しては受信状況がかなり改善された(西表島西部はFM放送の中継局は未設置だが石垣島中継局からの電波で受信可能)。
    • 民放は長らくRBCiラジオが宮古島にある中継局、ラジオ沖縄は沖縄本島の親局から直接受信していたが、NHK同様夜間になると台湾や中国大陸等からの混信で受信で、西表島西部と与那国島では受信不可能だった(石垣島では一部地域で親子ラジオの中央放送社がRBCiラジオを再送信していた)。そこでNHKに続いて2004年4月にRBCiラジオとラジオ沖縄も石垣島・西表島・与那国島にFMによる中継局を設置した。
  • 2007年7月に八重山地域では初のコミュニティFMとなるFMいしがきが開局し、石垣島の南側の大半と同島に近い竹富町の離島で聴取可能となった。
ラジオ中継局周波数一覧

(周波数単位は石垣島のNHK1&2はkHz、あとは全てMHz)

所在地 出力 NHK1 NHK2 NHKFM RBCi ROK FMいしがき
石垣島 NHK1&2は1kW,あとは100W 540 1521 87.0 89.0 87.8 76.1
西表島 すべて10W 85.2 83.1 83.9 81.5
与那国島 すべて10W 83.5 80.3 85.8 84.7 79.5

テレビジョン[編集]

  • NHKと民放がアナログ・デジタルともに石垣島の石垣と川平、西表島西部の祖納、与那国島に中継局がある。ただし琉球朝日放送(QAB)はデジタルのみである。
  • アナログ放送は民放がいずれもUHFでの放送のため、RBCテレビは10、OTVは8と親局と同じチャンネルに合わせているところが多く、石垣島の日刊紙八重山毎日新聞や八重山日報のラテ欄でもRBCは10、OTVは8とch表示している(NHKは石垣局のチャンネルを表示、また西表局エリアではNHK総合が8chであるためOTVは他の空chにリモコンを合わせる)。
    • NHKは前身の沖縄放送協会(OHK)が1967年12月22日に八重山地域の親局となる石垣局が宮古島と同時に開局。翌日には川平局、西表(祖納)局、与那国局が開局した。当時は沖縄本島~宮古島、同島~石垣島には海底ケーブルが未敷設だったため沖縄本島(1968年12月に開局)や宮古島とは別々の番組編成だった。1972年5月の本土復帰と同時にNHKの総合テレビとなるが親局だった石垣局(八重山局)は宮古局に統合され、宮古総合テレビジョンの中継局となった。しかし本島と宮古島には海底ケーブルが未敷設だったため本島とは別の番組編成だった。このため朝の連続テレビ小説大河ドラマ等は1日~1週遅れ、大晦日恒例の紅白歌合戦は翌日の元日の夜に放送された。
    • 1976年12月にようやく本島と宮古島に海底ケーブルが敷設され、ようやく本島・日本本土と終日同時放送となり、あわせて教育テレビの放送も開始された。
    • 1980年代前半には石垣島にケーブルテレビ石垣ケーブルテレビが開局し、民放の番組を時差配信した。
    • 1993年12月16日にようやく民放の琉球放送(RBC)と沖縄テレビ(OTV)が放送開始、これまでNHKしかなかった多くの八重山の住民にとっては念願の民放開局だった。
    • 2008年12月にNHKの石垣局で地上デジタルテレビ放送が開始され、2009年4月にNHKの石垣局以外の中継局(川平・祖納・与那国・内道)、10月には民放も全局で開始されアナログでは未放送だった琉球朝日放送(QAB)も放送が開始された。
  • NHKのアナログ放送は電波を伝送するため高い出力で電波を出していたが、西表~与那国の伝送方法が改善し、1998年に西表局は100Wから30Wに減力、与那国局はVHFからUHFに切り替えた。川平局が500Wで出しているのは西表局へ伝送するため。民放も石垣から与那国へ伝送している。
  • 琉球朝日放送(QAB)は開局以来長らくアナログ中継局を設置しておらず、ケーブルでの再配信も行われていないので受信できなかったが、2009年に開局14年にしてようやくデジタル放送開始とともに見られるようになり、テレビ朝日系の番組も14年ぶりに見られるようになった。
  • 2011年7月24日、23時59分ごろ、NHKは本島と同時に停波したが、那覇では23時54分に停波した民間放送が沖縄で最後に砂嵐状態になったのは与那国島であり(NHKの係員は現地でスイッチを切っているが民間放送までスイッチを切ったかは不明、キャリア切れの自動停波だと約5分かかる)、これを以て沖縄県のアナログテレビ放送は52年弱の歴史に幕を閉じている。
  • 与那国島では台湾から100kmあまりしか離れていないため、台湾のテレビ放送も受信できるといい、かつては日本の総理大臣や沖縄県知事よりも台湾の総統をよく見ていたという。
テレビ中継局一覧
所在地 中継局名 (種別) 出力 総合 教育 RBC OTV QAB
石垣島 石垣 (アナログ) 1kW 9 12 30 28
(デジタル) 100W 26(1) 24(2) 33(3) 35(8) 36(5)
川平 (アナログ) V500W,U300W 11 6 44 46
(デジタル) 30W 22(1) 18(2) 19(3) 20(8) 21(5)
西表島 祖納 (アナログ) V30W,U100W 8 1 23 25
(デジタル) 1W 17(1) 13(2) 32(3) 42(8) 48(5)
与那国島 与那国 (アナログ) 10W 37 39 41 43
(デジタル) 1W 36(1) 45(2) 29(3) 35(8) 47(5)
内道 (アナログ) 0.1W 49 51 53 55
(デジタル) 0.01W 19(1) 18(2) 20(3) 21(8) 22(5)
  • アナログ放送は内道局を除いてNHKはVHF、民放(RBC・OTV)はUHFで放送。
  • デジタル放送のカッコ内の数字はリモコンキーIDの番号

関連項目[編集]

沖縄県に属する諸島

脚注[編集]

  1. ^ 離島関係資料(平成24年1月) 第1 指定離島・島しょ・人口 (PDF)”. 沖縄県企画部地域・離島課 (2012年8月29日). 2012年10月21日閲覧。 - 面積0.01km²以上の島の数。尖閣諸島9島(魚釣島、久場島、南小島、北小島、飛瀬、沖ノ南岩、沖ノ北岩、沖ノ北岩北、大正島)を除く。
  2. ^ a b c 平成23年全国都道府県市区町村別面積調 島面積 (PDF)”. 国土地理院 (2011年10月1日). 2012年10月21日閲覧。
  3. ^ 平成23年 全国都道府県市区町村別面積調 沖縄県 (PDF)”. 国土地理院 (2011年10月1日). 2012年10月21日閲覧。 - 八重山諸島に属する市町村の面積の合計。ただし、尖閣諸島の面積5.56km²を除く。
  4. ^ 沖縄県市町村別最高点一覧”. 沖縄県企画部土地対策課 (2004年10月). 2012年10月21日閲覧。
  5. ^ a b c 平成22年国勢調査確報値 沖縄県の人口、世帯、住居 (PDF)”. 沖縄県企画部統計課 (2011年10月28日). 2012年8月12日閲覧。 - 八重山諸島に属する市町村の人口の合計。
  6. ^ 平成22年 全国都道府県市区町村別面積調 (PDF)”. 国土地理院 (2010年10月1日). 2012年10月21日閲覧。- 八重山諸島に属する市町村の面積の合計。ただし、尖閣諸島の面積5.56km²を除く。
  7. ^ http://www.museums.pref.okinawa.jp/museum/issue/report/image/yonaguni/yonaguni8.pdf

外部リンク[編集]