ウミガメ科

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ウミガメ科
アオウミガメ
アオウミガメ Chelonia mydas
保全状況評価
ワシントン条約附属書I
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : ウミガメ上科 Chelonioidea
: ウミガメ科 Cheloniidae
Gray, 1825
亜科、属

ウミガメ科(-か、Cheloniidae)は、動物界脊索動物門爬虫綱カメ目に属する科。模式属はアオウミガメ属。

分布[編集]

インド洋太平洋大西洋アラフラ海珊瑚海地中海メキシコ湾

外洋を回遊するため広域に分布する種もいるが、一部の海域のみに分布が限定された種もいる。

形態[編集]

背甲および腹甲を持つ。背甲と腹甲の継ぎ目(橋)には下縁甲板という甲板があり、この甲板は現生種では本科の構成種とメキシコカワガメ科のみにしかなく原始的な形態とされる。

分類[編集]

アカウミガメ属 Caretta

アオウミガメ属 Chelonia

タイマイ属 Eretmochelys

ヒメウミガメ属 Lepidochelys

ヒラタウミガメ属 Natator

絶滅群[編集]

生態[編集]

海洋に生息する。外洋を回遊する種もいるが、主に沿岸部や浅い海に生息する。完全水棲(海棲)で、産卵を除いて上陸することはない。

食性は主に動物食で、甲殻類貝類カイメンサンゴ等を食べるが、アオウミガメは植物食傾向が強く海草海藻等も食べる。

繁殖形態は卵生。海岸に上陸し穴を掘って卵を産む。ヒメウミガメ属では昼間に集団で産卵(アリバダ)することもある。

人間との関係[編集]

卵も含めて食用とされることもある。

漁業による混獲や海洋汚染、食用や皮、鼈甲目的の乱獲等により生息数は激減している。科単位でワシントン条約附属書Iに掲載され、商業目的での国際取引は禁止されている。各国で保護活動が進められているものの、生態の不理解(例を挙げると卵を掘り出した際に上下を変える→発生が停止する、孵化した幼体を昼間に放流する→天敵に捕食される可能性が高くなる等)から問題もある。

日本においても、アカウミガメ・アオウミガメ・タイマイの3種が生息するが、埋め立てや護岸工事による砂浜の破壊により産卵地がほとんど消滅しており、近い将来の絶滅が予想される。

画像[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、1102-113、228-230頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社、2000年、110、218-219頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社、2000年、106-110、203-204頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』、講談社、2000年、107、217頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』、講談社2001年、94-96、170頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』、講談社、2001年、128、275頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、177、313頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生・はちゅう類』、小学館2004年、68-69頁。