JR東日本209系電車
| JR東日本209系電車 | |
|---|---|
0番台 京浜東北・根岸線仕様
(2006年10月8日 / 大宮 - さいたま新都心) |
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| 起動加速度 | 2.5 km/h/s(0番台京浜東北・根岸線,500番台中央・総武緩行線)[1] 2.5 km/h/s(0番台南武線・2200・3000・3100番台)[要検証] 3.3 km/h/s(1000番台) 2.0 km/h/s(2000・2100番台)[要検証] |
| 営業最高速度 | 95 km/h(中央・総武緩行線、南武線、武蔵野線など) 110 km/h(内房線、外房線など) 100 km/h(京葉線) 90 km/h(常磐緩行線) 85 km/h(八高線、東金線、鹿島線など) |
| 設計最高速度 | 110 km/h(950番台は120 km/h) |
| 減速度 | 3.6 km/h/s(1000番台以外)[2] 4.7 km/h/s(1000番台))[3](常用最大) 4.0 km/h/s[要検証](1000番台以外) 4.7 km/h/s(1000番台・常用最大と同じ減速度))[3](非常) |
| 車両定員 | 本文参照 |
| 全長 | 20,420 mm*1 (20,000 mm*2) |
| 全幅 | 2,800 mm*3 2,950 mm*4 |
| 車両質量 | 本文参照 |
| 軌間 | 1,067 mm |
| 電気方式 | 直流 1,500 V(架空電車線方式) |
| 主電動機 | かご形三相誘導電動機 MT68形・MT73形 95kW |
| 歯車比 | 7.07 |
| 制御装置 | VVVFインバータ制御 - GTOサイリスタ素子*5 / IGBT素子*6 |
| 駆動装置 | TD平行カルダン駆動方式 |
| 台車 | 軸梁式ボルスタレス台車 DT61系・TR246系 |
| ブレーキ方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ |
| 保安装置 | ATC-6, D-ATC:0番台京浜東北・根岸線,500番台京浜東北・根岸線 ATS-SN, ATS-P:0番台南武線,500番台中央・総武緩行線,500番台京葉線,500番台武蔵野線,2000・2100・2200・3000・3100番台 ATS-SN,ATC-10:1000番台 |
| 製造メーカー | 東急車輛製造 川崎重工業 東日本旅客鉄道大船工場 (現・鎌倉車両センター) 東日本旅客鉄道新津車両製作所 |
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記号
*1 - *2を除く番台制御車 *2 - 500・950・1000番台 *3 - *4を除く番台 *4 - 500・950番台 * 5 - *6を除く番台 *6 - 2000・2100番台・2200番台 |
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この表について
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209系電車(209けいでんしゃ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の直流通勤形電車。
目次 |
[編集] 概要
日本国有鉄道(国鉄)から大量に引き継ぎ、老朽化が進んだ103系の置き換え、および、一部は輸送力増強用などとして、1993年(平成5年)4月より京浜東北線・根岸線、南武線に本格投入された。これまでの鉄道車両の製造・整備の方法を全面的に改めた新しい設計思想(バリューエンジニアリングの手法)が採用され、JR東日本では本系列以降の車両を「新系列車両」として区分している。
車両デザインは栄久庵憲司率いるGKインダストリアルデザインが手掛けた。1993年度通商産業省(現・経済産業省)選定グッドデザイン商品(当時)金賞・ブルネル賞奨励賞受賞。
設計段階より廃車後のリサイクル計画が策定されるなど、環境問題にも配慮した設計となっている。
派生番台区分として、車体の幅を広げて輸送力を増加させ、中央・総武緩行線用に新製された500番台、地下鉄直通(常磐緩行線⇔千代田線)用の1000番台、八高線・川越線用の3000番台がある。また、東京臨海高速鉄道の70-000形の基本設計は209系と同一であるが、こちらも2004年(平成16年)の組成変更時に6両がJR東日本に売却され、改造の上本系列の3100番台となって八高線・川越線に投入されている(後述)。これに伴い、不足した中間電動車2両が川崎重工業で新造された。
京浜東北線・根岸線用の本系列は、2007年(平成19年)12月22日よりE233系1000番台が本系列の配置数と同数の830両投入されたことにより廃車・転用が進行し、2010年1月24日で運用を終了した。最終運用編成はウラ52編成で5号車には元ウラ1編成の6号車であったサハ209-2が組み込まれていた。
2010年(平成22年)12月現在、0番台が南武線、500番台が中央・総武緩行線と京葉線、武蔵野線、1000番台が常磐緩行線と乗り入れ先の東京地下鉄(東京メトロ)千代田線、2000・2100番台が総武本線、成田線、鹿島線、内房線、外房線、東金線、2200番台が南武線、3000・3100番台が八高線・川越線で使用されている。
本系列はその後のE127系、E217系、E501系、701系の設計のベースとなり、さらに通勤形電車と近郊形電車を融合させた「一般形電車」である[4]E231系や、E233系、E331系、E531系へと発展している。本系列を起源とする「新系列電車」は、JR東日本における電車設計の標準となっただけでなく、他のJRや私鉄などの鉄道事業者の車両開発にも大きな影響を与えた。
[編集] 開発の経緯
1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化後も、JR東日本では通勤形電車として国鉄時代に設計された205系を引き続き製造していた。しかし、国鉄時代大量配備された103系の老朽化による置き換え時期が近付きつつあり、また経済事情の変化や民営化に伴うコストダウンの必要性から、新しい設計思想に基づく新世代車両の開発が行われた。その結果、1992年(平成4年)に新世代車両の試作車として「901系」10両編成3本(30両、A, B, C編成)が登場し、京浜東北線・根岸線で試用された。
新系列車両の開発に当たっては、『重量半分・価格半分・寿命半分』が達成目標として掲げられた。「重量半分」とは、編成単位での総重量の削減と動力車比率の引き下げによる省エネルギー化およびメンテナンス性向上によるランニングコストの削減を「価格半分」とは、一部に製造会社の自由度を認めることと大量生産による調達コストの削減を意味している。そして、「寿命半分」とは、新造から20 - 30年経過した際の車両の陳腐化や、技術進歩の恩恵を受けられなくなることなどを避けるため、税法上の鉄道車両の減価償却期間の13年間を大規模な分解補修を行わずに使用し、その段階で廃車にした場合でも経営上の影響を受けることがないようにするということが目的とされた。
新系列車両開発における主な施策は、次のとおりである。
- 車両本体の製造工法の見直しと新機軸の試用
- 車両や機材のメーカー選定にコンペ方式を導入
- 新しい車体構造の開発
- 台車の取り付け間隔を中央寄りに詰め、両端のドアの下にかからないようにして、車体の補強を少なくして軽量化(910番台およびサハ209-923・924を除く)
- 窓ガラスを外国製の大型1枚固定窓(天地 960 mm)にして部品点数を減少して軽量化
- 客用扉間の寸法を 4,800 mm から 4,940 mm に拡大し、編成全体でみてほぼ均等配置とする(910番台およびサハ209-923・924は 4,910 mm)
- 内装の見直しと新機軸の試用
- 内装のモジュール化
- 中央天井部に蛍光灯台座、冷房ダクト・吹出口を一体成形したFRPユニットを採用
- これには前もって灯具やラインデリア、スピーカーなど配線を含め取り付けておき、隣接ユニットとはコネクトを結線しながら構体に取り付けるだけで天井艤装が完了するという合理的な工法である。
- 濃色の熱線吸収ガラスの採用による日除けカーテンの省略
- 日本初のフランス・フェベレイ社製電気式ドアエンジン(従来は空気式)の試験的な採用
- 1人分ずつ独立したバケット式シート(これも日本国外製)の採用。座面クッションは従来のバネ式からウレタン樹脂に変更し、固めの座り心地となる。また、仕切りを兼ねてシート途中に握り棒(スタンションポール)が設置された。座席の構造も壁だけで支える片持ち式となり、座席の下は空洞で蹴込み板がない。
- 座席の1人当たりのスペースを従来形車両より 20 mm 広い 450 mm 幅に、また、座面高さは従来型車両と同一の 430 mm だが、クッションの沈み込み量が少ない分実質的には高くなっている。
- 車内照明用蛍光灯の配置を従来のレール方向の他に枕木方向に並べたものも試用
- 液晶ディスプレイを用いた車内案内表示装置の試用
- 電気機器の見直しと新機軸の試用
- 他
民営化後のJR各社では、コストダウン策として車両部品や軌道設備用品に日本国外メーカー製品の採用を模索していた。そのため、日本国外製の機器や内装が多く採用されており、一部は量産車にも反映されている。
後述するが、901系ではVVVFインバータ装置や内・外装などで編成ごとに異なる仕様のものが採用され、量産化に向けた最終的な技術の選択と調整が行われた。その結果、VVVFインバータ装置についてはC編成で使用された三菱製GTO素子タイプが、CPにはA編成に使用されたスクリュー式装置が、制御装置はB編成で使用されたワンハンドル式がそれぞれ採用され、1993年に量産車が209系として生産開始された。その量産車ではJR東日本の通勤形電車としては初めてとなるLED式車内案内表示器[5]とドア開閉チャイムが客用ドア上部に設置された。
[編集] 構造
[編集] 車体
製造コストを削減するため、車両製造会社ごとの車体工法の違いが容認されている。
従来の国鉄や地下鉄および関東地方の大手私鉄の車両は、複数のメーカーが共通の図面を用いて製造し、仕様に違いが出ないように考慮されていたが、本系列ではコンペにより選定し、東急車輛製造と川崎重工業の2社が製造を担当した。東急車輛製造が従来からの骨組み工法を改良[6]して対応したのに対して、川崎重工業は新しく開発したシート貼り合わせ工法(2シート工法[7])を採用しており、外観(窓枠隅の丸み、妻面のビードの有無など)に明らかな相違が見られる。また、内装についても東急車輛製造が従来の化粧板を基本とした組み立てに対し、川崎重工業製の車両でFRP(繊維強化プラスチック)製の内装パネルをビスにより固定する方式を採用するなど、随所に仕様の違いが存在する。また、JR東日本でも当初より自社での車両製造を計画し、東急車輛製造から技術供与を受けて自社の大船工場(大船電車区と統合されて鎌倉総合車両所となり、その後、2006年に工場機能は廃止)において試験的に中間車14両(920番台の2両含む)を製造し、翌1994年(平成6年)からは新津車両製作所を開設して本系列の自社生産を開始した。前身の新津工場→新津車両所時代も含めて同所で車両を製造したのは、107系に続く2例目である。
[編集] 走行機器
MM'ユニットを踏襲し、M車(モハ209形)にはVVVFインバータが、M'車(モハ208形)には補助電源装置・空気圧縮機・集電装置が搭載される[8]。
JR東日本では、1986年(昭和61年)に常磐緩行線用としてVVVFインバータ制御を採用して製造した207系900番台を承継したが、結局量産には至らず、本系列において本格的にVVVFインバータ制御(1C4M方式)を導入した。このインバータ装置は三菱電機製で、素子にはGTOサイリスタが採用されている。
主電動機 (MT68) は交流誘導電動機である。定格出力は 95 kW と低いが、VVVFインバータ装置とともに用いるために起動時などには1時間定格出力以上の過負荷使用を前提としており、実際には直流電動機 150 kW 相当の出力を持っている。その結果、10両編成で 4M6T (地下鉄直通用は従来どおり 6M4T)の動力車比率(MT比)でありながら205系京葉線仕様と同等の起動加速度 2.5 km/h/s ・最高速度 110 km/h を達成している(歯車比は 7.07)。また、整流子のない交流誘導電動機の採用はメンテナンスコストの削減にも貢献しており、主電動機点検蓋の必要もない。
台車は、ボルスタレス台車DT61(電動車)、TR246(付随車)が新たに開発された。空気バネ支持位置を台車枠直上と従来よりも内側に持ってくることで、台車構成が簡略化された[9]。軸箱支持は軸梁式であり、軸バネにコイルバネを採用する[9]。
空気圧縮機は、保守点検で有利なクノールブレムゼ製スクリュー式が採用される。
[編集] 車内設備
内装は一新され、大型の熱線吸収ガラスの採用とカーテンの省略、スタンションポールの付いたバケット式の座席、そして客用ドア上部のLED式車内案内表示器の設置など、メンテナンスの簡素化と同時に利用者へのサービス向上を意図したものとなっている。
| 形式 | 先頭車 | 中間車 | 特記事項の 中間車 |
|---|---|---|---|
| 元901系グループ | 147人 (座席48人) |
156人 (座席54人) |
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| 0・3000番台 3100・2200番台 |
146人 (座席45人) |
156人 (座席54人) |
6扉車 座席使用時155人 (座席30人) 座席収納時157人 (座席0人) |
| 500番台 | 147人 (座席43人) |
162人 (座席54人) |
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| 1000番台 | 141人 (座席46人) |
156人 (座席54人) |
車椅子スペース付 156人 (座席51人) |
| 2000・2100番台 | 142人 (座席51人) |
156人 (座席54人) |
トイレ付き 149人 (座席48人) |
[編集] 形式
- クハ209形 (Tc)
- 奇数向き制御車。運転台を備え、空気圧縮機(初期車両のみ[10])・蓄電池(初期車両以外[11])・整流装置(初期車両以外[11])などを搭載する。
- クハ208形 (T'c)
- 偶数向き制御車。運転台を備え、蓄電池(初期車両以外[11])・整流装置(初期車両以外[11])などを搭載する。
- モハ209形 (M)
- 中間電動車。モハ208形とユニットを組む。VVVFインバータ・集電装置などを搭載する。
- モハ208形 (M')
- 中間電動車。モハ209形とユニットを組む。補助電源装置・空気圧縮機・蓄電池(初期車両のみ[10])・整流装置(初期車両のみ[10])などを搭載する。ただし、1000番台の5号車に位置する車両はこれら機器を搭載しない。
- サハ209形 (T)
- 中間付随車。
- サハ208形 (T')
- 中間付随車で6扉車。
[編集] 番台区分
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試作車(900・910・920番台)・量産車(0番台以降)・950番台(後にE231系900番台へ改番)・更新改造車を登場順に記述する。
[編集] 試作車
1992年(平成4年)3月に登場し、浦和電車区に10両編成3本(30両)が配置された。当初は901系と称したが、1994年(平成6年)1月から3月にかけて量産化改造を行った上で本系列の900・910・920番台とされた。901系としての落成当初は上部側面帯の色が■黒色であったが、量産化に伴い下部側面帯と同様の■スカイブルーに変更された。
0番台の仕様と極力合わせる量産化改造が実施されたが、主要機器はそのままであった。この特殊仕様が保守上の弱点となったことや、車体の老朽化が0番台と比べると顕著となったことから、E233系の導入を待たずして500番台を中央・総武緩行線から転入させ、不足分をE231系の追加導入で補った。
量産車との相違点は、ドア開閉チャイムがないこと、ドア上のLED次駅名表示器を搭載していないこと、車椅子スペースがない、車体の号車番号表示がステッカーではなくアクリル札を使用していること、スカートが小形であること、6扉車が連結されていないこと、などである。また、当初乗務員室仕切り部には窓が3枚配置され、遮光幕としてリニアモーター駆動の横引き式プリーツカーテンが設置されたが、量産化改造時に運転台背面は非常救出口に、中央の窓は通常のロール式の遮光幕にそれぞれ改められた。
- 落成時の901系編成表
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← 大宮
大船 →
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||||||||||||
| 号車 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 製造メーカー | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 形式 | クハ901 (Tc) |
サハ901 (T) |
◇ モハ901 (M) |
モハ900 (M') |
サハ901 (T) |
サハ901 (T) |
サハ901 (T) |
◇ モハ901 (M) |
モハ900 (M') |
クハ900 (Tc') |
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| A編成 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 | 4 | 2 | 2 | 1 | 川崎重工業 | |
| B編成 | 2 | 5 | 3 | 3 | 6 | 7 | 8 | 4 | 4 | 2 | 東急車輛製造 | |
| C編成 | 3 | 9 | 5 | 5 | 10 | 11 | 12 | 6 | 6 | 3 | 下線の2両大船工場 それ以外川崎重工業 |
|
- 制御装置(VVVFインバータ装置)はモハ901形に搭載、補助電源装置(静止形インバータ)はモハ900形に搭載
- 空気圧縮機はA・B編成はクハ901形・モハ901形に搭載、C編成はクハ901形・モハ900形に搭載
1992年(平成4年)5月7日から営業運転を開始した。営業開始当日はA編成とC編成が使用され、先頭車の前面にはヘッドマークが取り付けられたほか、A編成は大宮駅で、C編成は桜木町駅において「祝 21世紀の通勤電車デビュー」と称し、出発式セレモニーが実施された[12]。
2006年(平成18年)に試作車のB編成(ウラ91)を皮切りに翌年の3月にはC編成(ウラ92)が、同年の8月にはA編成(ウラ90)が東大宮へ疎開回送された。その後3編成とも長野総合車両センターへ廃車回送されている。2010年(平成22年)より、クハ209-901が車両番号表記を登場時の「クハ901-1」に復元した上で東京総合車両センターの正門付近で保存されている[13]。
3編成とも試作車であるため、それぞれの仕様は大きく異なっている。901系登場時の各編成の主な仕様は次のとおり。
[編集] 900番台
- 元901系A編成で、製造会社は川崎重工業。
- 制御装置は富士電機製のパワートランジスタ素子 (1,200 V - 300 A) 1C1M(1基につき1個のモータを制御)方式を採用。非同期モードのみで制御するのも特徴である。素子の耐圧が低かったため、各VVVF装置を直列に接続している。各VVVF装置の直流入力にバランス抵抗を接続し、各主電動機の負荷分担変化に対して入力電圧のバランスを確保する方式であったが制御が不安定であり、量産車の主回路方式の候補から真っ先に外れた。量産化改造後も引き続き使用されたが、京浜東北線のデジタルATC化に対応できなかったため、2001年(平成13年)に量産車と同じ装置に交換された。
- 車体は2シート工法(川崎重工業独自の製造方法)
- 側窓は大型1枚窓
- 7人掛け座席部の中央の荷棚を省略(量産化改造に際し増設)
- スクリュー式空気圧縮機(量産車に採用)
- 直動空気式ドアエンジン
- 2ハンドル式マスター・コントローラー(量産化改造に際しワンハンドル化)
- 2007年度(平成19年度)は本系列からE233系1000番台への置き換えに伴う予備車として残存していたが、同年8月28日に運用を離脱し、浦和電車区から東京総合車両センターへ回送、さらに同月30日には同センターから大宮総合車両センター車両検査科東大宮センター(東大宮操車場)に疎開回送された。なお、疎開の際には脱線試験に使用される9号車のサハ209-901を抜いた9両編成で回送された。また、前述の通りクハ209-901は東京総合車両センター正門付近に保存された。
[編集] 910番台
- 元901系B編成で、製造会社は東急車輛製造。
- 制御装置は東芝製GTO素子 (4,500 V - 500 A) 1C1M方式(後に255系に採用)。1C1M方式であるが、VVVF装置を4個並列に接続する個別分散方式となっている。2001年(平成13年)のデジタルATC化に際してはVVVFインバータのソフトを変更したため、ベクトル制御対応になり、停止寸前に非同期モードが入るなど走行音が若干変化している。
- 車体は在来工法を改良したもの
- 前面FRPの厚さが他の編成より薄い
- 台車間距離は 13,800 mm 、先頭車全長は 20,340 mm
- 側窓は2分割方式
- レシプロ式空気圧縮機
- 電気式ドアエンジン
- つかみ棒の設置によるつり革の省略(量産化改造に際しつかみ棒を撤去しつり革を設置)
- 蛍光灯を枕木方向に配置
- 空調の送風にダクトレス方式を採用
- 客用ドアガラスは金属金具押さえ支持。900・920番台は接着式
- 側面行先表示器は偶数号車のみに設置
- 1ハンドル式マスターコントローラー(形状を改良した上で量産車に採用)
- 2006年(平成18年)12月19日に運用を離脱し12月26日に、浦和電車区から東大宮操車場へ疎開回送された。
[編集] 920番台
- 元901系C編成で、製造会社は川崎重工業(1 - 3・6 - 10号車)とJR東日本大船工場(4・5号車)。
- 制御装置は三菱製GTO素子 (2,500 V - 2000 A) による3レベル制御1C4M方式(量産車に採用)
- 車体は川崎重工業製造分が2シート工法、大船工場分が在来工法の改良型
- 大船工場製造分の台車間距離は 13,800 mm
- レシプロ式空気圧縮機
- 直動空気式ドアエンジン
- 側窓は川崎重工業分が1枚窓、大船工場分が2分割方式
- 6号車の車内に液晶式の情報モニタ装置を設置(後に撤去)
- 大船工場分は蛍光灯を枕木方向に配置
- 2ハンドル式マスターコントローラー(量産化改造時に1ハンドル化)
- 2007年(平成19年)3月7日に運用を離脱し、浦和電車区から東大宮操車場へ疎開回送された。
[編集] 0番台
[編集] 概要
- 京浜東北線・根岸線
- 南武線
1993年(平成5年)に登場した量産車である。京浜東北線・根岸線用は同年2月15日より1編成が限定運用で営業運転を開始し、3月1日より5本が本格的な営業運転を開始した[14]。一方、南武線用は同年4月1日より営業運転を開始した。前面は踏切事故対策として骨組を追加して強度を向上させたほか、スカートを大形化、運転室スペースを拡大、運転台背面に非常救出口を設置した。空気圧縮機にドイツ・クノール社製スクリュー式を採用し、1 - 6次車は電動発電機 (MG) のような甲高い動作音が特徴である
動作音。運転席のマスター・コントローラーに左手操作のワンハンドル式を採用。ドアエンジンは量産初期ロットでは従来と同じ日本製の空気式が採用されたが、ウラ(浦和電車区の電略)16編成(3次車)から外国製の戸挟み安全装置付き電気式に変更された。ドア開閉時のチャイムと、扉上部に3色LEDディスプレイによる次駅表示などを行う旅客案内表示器を装備している。また、先頭車には車椅子スペースが設置されたほか、連結面に転落防止幌が設けられた。
[編集] 編成
- 京浜東北線・根岸線用
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← 大宮
大船 →
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| 号車 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 形式 | クハ209 (Tc) |
サハ209 (T) |
◇ モハ209 (M) |
モハ208 (M') |
サハ208 (T') |
サハ209 (T) |
サハ209 (T) |
◇ モハ209 (M) |
モハ208 (M') |
クハ208 (Tc') |
| 搭載機器 | (CP) | VVVF | SIV,CP | VVVF | SIV,CP | |||||
| 車両重量 (t) (落成時) |
23.0 | 21.0 | 27.7 | 28.0 | 24.5 | 21.0 | 21.0 | 27.7 | 28.0 | 22.3 |
- 落成時点の編成では6号車もサハ209であったが、後に6扉構造のサハ208となった。
- クハ209のCPは空気式ドアエンジンを使用する1・2次車(ウラ1 - 15編成)は搭載、電気式ドアエンジンを使用する3次車(ウラ16編成)以降は省略。
- 南武線用
|
← 川崎
立川 →
|
||||||
| 号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 形式 | クハ209 |
< モハ209 |
モハ208 |
< モハ209 |
モハ208 |
クハ208 |
| 搭載機器 | VVVF | SIV,CP | VVVF | SIV,CP | ||
- モハ209のパンタグラフは2012年1月にシングルアーム形に交換された。
2007年(平成19年)10月1日現在、浦和電車区に10両編成78本(780両)と中原電車区に6両編成2本(12両)の合計792両が配置され、京浜東北線・根岸線、南武線で運用されていた。MT比は京浜東北線・根岸線用が 4M6T 、南武線用は 4M2T であり、MT比が高い南武線の車両はVVVFインバータ装置の設定を変更しており、インバータおよびモータから発する変調音が若干異なる。
京浜東北線・根岸線用の車両は登場当初全車が4扉車の編成であったが、ウラ36編成(1995年度製造分で最初の新津車両製作所製車両)から6号車に6扉車を連結した編成となり、1996年(平成8年)から1997年(平成9年)にかけて6扉車サハ208形を多く製造して従来の編成の6号車と差し替え、全編成への6扉車連結を完了させた。なお、従来の編成の6号車(サハ209形)は他の編成に組み込まれていったため一部の編成では、川重製と東急・新津製の車両との混結があった。6扉車を連結した編成には先頭車の前面と6扉車の扉の上部に「6DOORS」のステッカーを貼付していた。車内の座席は折り畳み式で、平日の初電から9時30分までは座席を使用することができなかった。
[編集] 備考
- 車内には、「この電車は、従来の半分以下の電力で走っています。」と表記されたステッカーが試作車も含めて貼付されている。2000番台・2100番台・2200番台(ナハ54編成のみ)ではこのステッカーは貼付されていない。[15]
- ウラ19・21編成では日本テレコム(現・ソフトバンクテレコム)の協力の下にコンテンツ編集・配信センターで蓄積されたコンテンツを駅などに設置された無線伝送装置から無線LANで受信し、車両内にリアルタイムで配信する「デジタルモニタ」というサービスを実験している(過去にウラ35編成で実験していた)。この実験車両では中吊り広告を撤去している。
- ウラ57編成は落成後しばらく電動車ユニットごとに異なる新型VVVFインバータ装置を搭載して試運転を実施していた。試験終了後は通常のインバータ装置に交換された。
- ウラ67編成のクハ209-69は、蒲田電車区構内で脱線事故を起こした影響で台枠が歪んだため、車体が代替新造された。内装品などの一部は元の車体のものが再利用されているが、これは修理扱いで書類上廃車とはされていない。
- 1993年11月上旬には209系0番台10両編成と113系4両編成で異車種の併結試運転が実施されている[16]。ただし、目的についてはJR東日本より公表していない。
- ウラ78編成では、一時期試験的に乗車促進メロディがラッシュ時の混乱を防止するため10時 - 16時の間のみ使用されていた。
- ウラ51・54 - 66編成と南武線用2編成の運行番号表示器は7セグメントマグサイン式からLED式に交換された。また、ウラ2編成は大宮方(クハ209-2)のみ運行番号表示をLED式とされたが、大船方(クハ208-2)は原型のマグサイン式のままとなっていた。
- ウラ49 - 52編成と南武線用2編成(クハ209-13・68、クハ208-13・68)はデジタル無線装置を搭載しているが、ウラ49 - 52編成に関しては、無線切り替えスイッチをアナログ側に固定、南武線用編成は、2009年1月25日よりデジタル無線の使用を開始した。
- 南武線で使用されていたナハ1編成は、2200番台投入に伴い2009年(平成21年)9月10日に長野総合車両センターに廃車回送された[17]。
- 京浜東北線・根岸線ではE233系への置き換えが進み、2010年(平成22年)1月17日から8日間、1編成にヘッドマークを付けて運転された。
- 南武線用のナハ32編成は、2011年1月に行先表示器がLED化された[18]。また、2012年(平成24年)1月には、パンタグラフがシングルアーム形に置き換えられた。
[編集] 3000番台
[編集] 概要
- 運用線区:
- 車体の帯の色:■オレンジ色、■ウグイス色
- 在籍車両数:川越車両センター…4両編成4本(16両、ハエ61 - 64編成)
1996年(平成8年)3月16日の八高線八王子 - 高麗川間電化開業時に用意された単線区間仕様車で、ハエ61編成が川崎重工業製である他は東急車輛製造製である。これまでの0番台とは仕様が異なるため、番台区分が行われることとなったが、区分は同じ川越電車区(当時)所属の103系3000番台に合わせた「3000番台」に決められた[19]。
基本的な仕様は0番台をベースとしているが、列車交換時の停車時間が長いことを考慮して客用扉が半自動機能対応(ドアスイッチを設置)となっている。車体ラインカラー帯は川越線車両のウグイス色と電化開業で結ばれる中央線や青梅線車両のオレンジ色を組み合わせた2色による新しいものとした[19]。
現在、4編成が3100番台とともに川越車両センターに配置され、八高・川越線の八王子 - 高麗川 - 川越で運用されている。なお、川越車両センターを出庫する電車の一部は、南古谷駅 - 川越駅間でも営業運転を行っている。八高線電化当時は、拝島から青梅線に乗り入れて立川まで直通する運用も存在したが、2010年現在は青梅線には乗り入れていない。
また、基本番台では先頭部と車体部の境目に垂直の黒いラインが存在していたが、E501系に合わせて、この番台区分からは廃止されている。
[編集] 編成
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← 川越
高麗川・八王子 →
|
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| 号車 | 4 | 3 | 2 | 1 |
|---|---|---|---|---|
| 形式 | クハ209 (Tc) |
◇ モハ209 (M) |
モハ208 (M') |
クハ208 (Tc') |
| 車両重量 (t) | 23.3 | 28.0 | 27.8 | 23.1 |
| 搭載機器 | VVVF | SIV,CP | ||
- 後述の3100番台も同様の編成形態である。
2006年(平成18年)12月1日から運行区間のドア扱いが終日半自動になったため、ドアの開け方を表記したステッカーがドア上に貼り付けされた。 また、ハエ63編成は可変座席を設置していた時期があった。2007年(平成19年)には側窓開閉化工事が施工されたが、0番台とは異なり、車体中央部は固定窓で存置されている。
[編集] 950番台
1998年(平成10年)10月に落成したE231系の試作車であり、2000年(平成12年)6月に量産化改造を行ってE231系900番台に改番された。三鷹車両センターに10両編成1本(10両)が在籍し、中央・総武緩行線で運用されている。詳細はE231系900番台の項を参照。
[編集] 500番台
[編集] 概要
(2007年6月12日 御茶ノ水 - 水道橋)
(2008年11月9日 蒲田 - 川崎)
(2010年12月4日 大宮駅)
LED式行先表示装置
中央・総武緩行線の103系を置き換えるために1998年(平成10年)11月に落成し、同年12月29日から営業運転を開始した。このグループは新津車両製作所が初めて独自に設計した車両である(全車両が新津車両製作所製)。
同線では本系列の次世代の通勤車両(→E231系通勤タイプ)の投入が計画され、これに該当する試作車209系950番台(現・E231系900番台)が1998年(平成11年)10月に落成し、量産化に向けて運用されることとなった。
しかし、老朽化した103系に車両故障が頻発したため、209系950番台の量産車(E231系0番台)が登場するまでの間の「つなぎ役」的な車両としての存在として、209系950番台の拡幅車体に0番台の制御・機器システムを組み合わせた車両となっている[20] 。そのため、過渡的かつ折衷的な車両となり170両(10両編成17本)の新製にとどまり、以後は2000年(平成12年)登場のE231系通勤タイプに引き継がれた。
基本的には京浜東北線・根岸線用0番台同様の10両編成で、車両性能も同等としている。ただし、209系950番台で連結されていた6扉車はなく、全車両が4扉車となっている。前面デザインは先に落成した209系950番台の前面と同様としながら、前面FRPカバーを白色に塗装することで、同車との区別を図っている。なお、本番台とE231系0番台(常磐快速線・成田線用)ではFRPカバーが白色塗装であるのに対し、E231系0番台(中央・総武緩行線用)では銀色塗装が基本となっており、印象が異なっている。
車体は209系950番台をベースとした 2,950 mm の拡幅車体(従来車より 150 mm 拡大)とされた[20]。従来車では先頭車の車体長が中間車に比べて 420 mm 長かったが、本番台では中間車と同じ 19,500 mm(全長 20,000 mm)に揃えられた。その関係で先頭車の第1ドア・第2ドア間の寸法が短くなり、従来車ではすべて7人掛けであった扉間の座席がこの部分のみ6人掛けとなっている。台車中心間隔は拡幅車体の採用による曲線での偏倚量の関係(拡幅車体で台車中心間距離を 13,300 mm にした場合、曲線通過時に車体のはみ出しが多すぎてしまう)で、同じ拡幅車体のE217系などと同様に 13,800 mm となっている。
基本的に車内は0番台を基本としており、座席は片持ち式のバケットシートである。このうち、座席クッション材にはウレタンからポリエステル樹脂成形品を使用することで表皮張り替えを容易にしたほか、合わせて廃棄時のリサイクル性も高められている。また、車内非常通報装置は警報式から乗務員と相互に通話が可能な通話式へと変更した。
側面のドア間の窓は従来車がすべて固定式であったのに対し、第1ドア・第2ドア間(先頭車を除く)と第3ドア・第4ドア間にある4枚(先頭車は2枚)の車端寄り3分の2が1枚下降窓に変更された。このため、従来の0番台・3000番台において妻面上部に設けられていた非常換気口を廃止している。その後、先頭車は第2ドア・第3ドア間の固定窓が0番台と同じ手法で開閉窓に変更された(後述)。このほか、行先表示器は字幕式をやめ、LED方式を採用した。
制御装置をはじめとした走行機器類は0番台と同様だが、台車は209系950番台とも共通のヨーダンパ取り付け台座付きである。なお、本系列でヨーダンパ台座付き台車を使用するのは500番台と次に述べる1000番台のみである。また、パンタグラフは電磁鉤外し機能付きのPS28B形菱形を使用している。
[編集] 編成
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← ■蘇我/■千葉/■大宮
■東京/■三鷹/■大船 →
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| 号車 ■ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 号車 ■■ | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
| 形式 | クハ209 -500 (Tc) |
サハ209 -500 (T) |
◇ モハ209 -500 (M) |
モハ208 -500 (M') |
サハ209 -500 (T) |
サハ209 -500 (T) |
サハ209 -500 (T) |
◇ モハ209 -500 (M) |
モハ208 -500 (M') |
クハ208 -500 (Tc') |
| 搭載機器 | VVVF | SIV,CP | VVVF | SIV,CP | ||||||
| 車両重量 (t) (落成時) |
25.5 | 22.4 | 28.9 | 28.5 | 22.4 | 22.4 | 22.4 | 28.9 | 28.5 | 25.6 |
- 2次車のパンタグラフはシングルアーム式である。
|
← 東京・海浜幕張
府中本町 →
|
||||||||||
| 号車 ■ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 形式 | クハ209 -500 (Tc) |
< モハ209 -500 (M) |
モハ208 -500 (M') |
サハ209 -500 (T) |
サハ209 -500 (T) |
< モハ209 -500 (M) |
モハ208 -500 (M') |
クハ208 -500 (Tc') |
||
| 搭載機器 | VVVF | SIV,CP | VVVF | SIV,CP | ||||||
- 1次車は1998年(平成10年)度製で、10両編成9本(90両)が製造された。501 - 509編成が該当する。
- 主電動機はMT68A形で、パンタグラフは前述した「ひし形」のPS28B形である。
- 2次車は1999年(平成11年)度製で、10両編成8本(80両)が製造された。510 - 517編成が該当する。
- 主電動機はE231系と同一のMT73形で、パンタグラフはシングルアーム式のPS33A形である。ただし、E231系とは取り付け方向が逆(パンタグラフの肘が車体中央部向き)である。
[編集] 移動履歴
この番台区分は本系列の中では、貸出や転配が多い。
クハ209-501 - 512以下12編成120両は新製当初より中央・総武緩行線で運用されているが、クハ209-513 - 517以下の5編成50両は、編成ごとで異なる時期にさまざまな貸出・転配がなされ、頻繁に帯色が変更されている。
この番台区分の車体帯色は、2010年(平成22年)12月時点で存在しないものを含めると、黄色(黄1号)・カナリアイエロー(黄5号)・スカイブルー・ワインレッド(赤14号)・「オレンジ+茶」の5種がある。
以下その詳細について述べる。
- 概要
-
- ■中央・総武緩行線…「中央総武」と略記。色は基本的に黄1号だが、例外的に黄5号の車両も存在する。
- ■京浜東北線・根岸線…「京浜東北」と略記。色はスカイブルー。
- ■京葉線…「京葉」と略記。色は赤14号。
- ■■武蔵野線…「武蔵野」と略記。色はオレンジと茶色。
| 登場時 - 現在 | |||||||||
| クハ209-501 - 512以下 12編成 |
■中央総武(黄1号) ラシ51 - 62編成→ミツ501 - 512編成 |
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| 2008 - 2010 | 2010 - 現在 | ||||||||
| クハ209-513以下の編成 | ■中央総武(黄1号) ラシ63編成→ミツ513編成 |
■京浜東北 ウラ82編成 |
■京葉 ケヨ31編成 |
■■武蔵野 ケヨM71編成 |
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| 2008 - 2011 | 2011 - 現在 | ||||||||
| クハ209-514以下の編成 | ■中央総武(黄1号) ラシ64編成→ミツ514編成 |
■京浜東北 ウラ83編成 |
■京葉 ケヨ32編成 |
■■武蔵野 ケヨM72編成 |
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| - 2005 | 2005 - 2006 | 2008 - 2010 | 2010 - 現在 | ||||||
| クハ209-515以下の編成 | ■中央総武(黄1号) ラシ65編成→ミツ515編成 |
■京浜東北 |
■中央総武(黄5号) ミツ515編成 |
■京浜東北 ウラ84編成 |
■京葉 ケヨ33編成 |
■■武蔵野 ケヨM73編成 |
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| -2000 | 2000 - 2009 | 2009 - 現在 | |||||||
| クハ209-516以下の編成 | ■中央総武(黄1号) ラシ66編成 |
■京浜東北 ウラ80編成 |
■中央総武(黄5号) ミツ516編成 |
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| -2000 | 2000 - 2008 | 2008 - 現在 | |||||||
| クハ209-517以下の編成 | ■中央総武(黄1号) ラシ67編成 |
■京浜東北 ウラ81編成 |
■京葉 ケヨ34編成 |
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本番台は当初習志野電車区に集中投入され、中央・総武緩行線で営業運転に就いていた。ただし、2次車最終となる2編成(クハ209-516,517以下2編成、ラシ66,67編成 → ウラ80,81編成)は製造当初から京浜東北線・根岸線への転属を考慮しており、D-ATC装置の搭載準備工事や乗務員室に各種準備工事を施工していた[21] 。
そして、これら2編成は2000年(平成12年)11月に京浜東北・根岸線用のD-ATC化改造に伴う予備車確保用として習志野電車区から浦和電車区に転出し、その代替として習志野電車区にE231系が投入された。転属の際にはD-ATC装置の搭載とラインカラー帯変更、ATS-P形装置の撤去などが実施され、2001年(平成13年)1月5日から京浜東北線・根岸線での営業運転を開始している[22]。その後、この2編成はD-ATC化完了後の2004年3月ダイヤ改正時の列車増発用として使用されることに変更された[23] 。
2003年(平成15年)12月には習志野電車区の廃止に伴い、この時当区に所属していた千ラシ51 - 65編成(クハ209-501 - 515以下15編成)は三鷹電車区(現・三鷹車両センター)へ転属となり、ミツ501 - 515編成となった。
2003年(平成15年)5月からは浦和電車区の209系0番台に車体保全(走行距離240万km毎に実施する定期検査)が開始され、この検査は入場期間が長いことや入場が続き予備車の確保が難しいこともあることから、2005年(平成17年)10月から2006年(平成18年)3月にかけてミツ515編成を一時的に浦和区へ貸し出し、中央・総武緩行線と京浜東北線・根岸線との共通予備車として運用した[23]。当編成は2006年(平成18年)3月に三鷹電車区へ返却されたが、その時の帯色は103系などと同じ■黄5号(他の500番台車両は■黄1号)であった。
さらに2006年(平成18年)10月にから翌2007年(平成19年)3月にかけて、浦和電車区に所属していた209系試作車(209系900・910・920番台)置き換えのため、3編成(ミツ513 - 515編成→ウラ82 - 84編成 クハ209-513 - 515以下3編成)が同区に転出した。代替として三鷹車両センター(当時の三鷹電車区)にE231系3本が追加投入された。これはミツ515編成にとって二度目の浦和区への転配であった。
その後、2008年(平成20年)7月から12月にかけて、京浜東北線・根岸線へのE233系1000番台投入に伴い、ウラ81 - 84編成(クハ209-517,513 - 515以下4編成)は浦和電車区から京葉車両センターへ転出した。これらは京葉線用として2008年(平成20年)12月1日以降順次営業運転を開始し、同線の201系の非分割編成を置き換えた[24]。
当初の計画では京浜東北線・根岸線用の本番台は全5編成が京葉線に転属することが決まっており、4編成については予定通り京葉線用に転属した[25] 。しかし、山手線においてホームドアを導入することが決定しており、同線のE231系500番台の6扉車(サハE230形500番台)を廃車にするために新津車両製作所において代替用4扉付随車(サハE231形600番台・4600番台)の製造を開始した。その際、三鷹車両センター所属のE231系0番台1編成(B27編成)が東京総合車両センターに転属の上、この代替用4扉付随車の配給輸送用として使用されることになった。
このため、将来の京葉線列車増発用として転属を予定していたウラ80編成(クハ209-516以下1編成)は変更により、前述したE231系0番台B27編成が転出した分の補填用として2009年(平成21年)12月に一時的に三鷹車両センターに転属させた[25]。
2010年(平成22年)10月1日現在、三鷹車両センターに10両編成13本(130両)、京葉車両センターに京葉線用10両編成3本と武蔵野線転用予定の8両編成1本(計38両)が配置されている。なお、京葉車両センター配置の京葉線用10両編成は、同線へのE233系投入に伴い[26]、順次、サハ2両を廃車して武蔵野線に転用される予定で[27]、同年12月4日のダイヤ改正より武蔵野線での営業運転を開始した[28]。
[編集] 改造
E217系と同じく制御装置・機器類の更新をすることが2006年(平成18年)12月5日に、自動放送装置の整備をすることが2007年(平成19年)3月6日に、それぞれJR東日本のプレスリリースで発表され、三鷹車両センター所属車については、2008年(平成20年)6月27日に自動放送装置の取り付けが完了した。
このグループの前面排障器(スカート)は2009年(平成21年)内に全先頭車がV字に尖がった形状の大型スカートに交換されている[29]。
[編集] 1000番台
[編集] 概要
- 運行線区:
- 常磐緩行線 取手 - 綾瀬
- 東京地下鉄(東京メトロ)千代田線 綾瀬 - 代々木上原
- 車体の帯の色:■エメラルドグリーン
- 在籍車両数:松戸車両センター…10両編成2本(20両、マト81 - 82編成)
常磐緩行線と帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)千代田線の信号保安システム更新に伴う列車増発に伴い、1999年(平成11年)12月4日のダイヤ改正から営業開始した番台区分である。同線で運用しているE233系2000番台と区別されることなく共通で運用に就いている。
地下鉄直通仕様のため、営団との相互乗り入れ協定に準拠した 2,800 mm 幅車体で、先頭車の長さは中間車と同一としたため第1ドア・第2ドア間の長さが短くなっており、その間の座席が6人掛けであるのは500番台と同様である。台車中心間距離については0番台と同様の 13,300 mm であるが、雨樋端部が千代田線内で限界を支障するため先端が斜めに削られている。地下鉄線内における非常時の脱出用として先頭車前面には非常口(プラグドア)を設置し、乗務員室内に格納式の非常用ハシゴを搭載する(格納枠に収め、乗務員室仕切上部に収納)。
車体の帯は、落成当初に同線で共通運用されていた203系や207系900番台(現在は廃車または運用離脱)に合わせて窓下部にのみ■エメラルドグリーンの帯を配しており、窓上部には配色されていない。また、他車種と同様、代々木上原から小田急電鉄に乗り入れることはない。
基本的な機器構成は同時期に製造されていた500番台に準じているが、主電動機はE231系と同一のMT73形に変更されている。さらに相互乗り入れ協定に必要な性能を確保するため、電動車の比率向上 (6M4T) により起動加速度を 3.3 km/h/s に強化し、常用最大減速度と非常減速度は 4.7 km/h/s を確保している[30]。編成中の7号車には千代田線用の誘導無線送受信機と妻面・床下に誘導無線アンテナを設置している[30]ほか、パンタグラフは剛体架線に対応したPS21形を搭載している。電動車比率の高い本番台では編成中にモハ208形が3両連結されるが、補助電源装置(SIV)、空気圧縮機は編成中2台で十分なことから5号車のモハ208形はこれら補機を準備工事としている。
その他の仕様は500番台に準じており、車内では車椅子スペースが営団車に合わせて2・9号車に設けられている。
側面の行先表示器は行先と路線名を交互に表示するタイプで、路線名の部分は「常磐線・各駅停車」「千代田線直通・各駅停車」「常磐線直通・各駅停車」(それぞれ「・」を境に2段表示)と表示される。行き先は路線名の表示パターンごとに設定されており(路線名を表示せずに行先のみの固定表示のものもある)、通常は綾瀬駅で適宜切り替える。また、案内装置は千代田線内でもJR線と同様の表示が行われているため、千代田線の駅ナンバリングには対応していない。
[編集] 編成
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← 取手
代々木上原 →
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||||||||||
| 号車 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 形式 | クハ209 -1000 (Tc) |
◇ モハ209 -1000 (M) |
モハ208 -1000 (M') |
サハ209 -1000 (T) |
◇ モハ209 -1000 (M) |
モハ208 -1000 (M') |
サハ209 -1000 (T) |
◇ モハ209 -1000 (M) |
モハ208 -1000 (M') |
クハ208 -1000 (Tc') |
| 搭載機器 | VVVF | SIV,CP | VVVF | VVVF | SIV,CP | |||||
| 車両重量 (t) | 25.5 | 28.6 | 28.2 | 22.1 | 28.6 | 25.5 | 21.9 | 28.6 | 28.2 | 25.5 |
なお、203系と207系900番台の置き換え用として2009年(平成21年)度よりE233系2000番台が導入され、同年9月9日より営業運転を開始しているが、209系1000番台についてはE233系導入後も引き続き使用される[31]。
[編集] 3100番台
- 運用線区:
- 八高線…八王子 - 高麗川
- 川越線…高麗川 - 川越( - 南古谷)
- 車体の帯の色:■オレンジ色、■ウグイス色
- 在籍車両数:川越車両センター…4両編成2本(8両、ハエ71・72編成)
2005年(平成17年)に八高・川越線八王子 - 高麗川 - 川越間に投入された番台区分である。現在、2編成が3000番台とともに川越車両センターに配置され、八高・川越線の八王子 - 高麗川 - 川越で運用されている。なお、川越車両センターを出庫する電車の一部は、南古谷駅 - 川越駅間でも営業運転を行っている。
車体の帯の色は、3000番台と同様のオレンジ色とウグイス色(■■)である。
同線の103系3000・3500番台を置き換える際、当初は全編成を205系3000番台(4両編成7本)で置き換える計画であった。しかし、2004年(平成16年)10月16日ダイヤ改正において埼京線と東京臨海高速鉄道りんかい線の相互直通運転の拡大が実施され、その際JR東日本では埼京線205系10両編成1本の車両増備が必要となった。この捻出用に205系3000番台転用予定車2編成分が充当されてしまい、205系3000番台の最終的な配置は4両編成5本に計画変更された[32]。
この不足分を補うために同時に実施された東京臨海高速鉄道70-000形全車10両編成化に伴う編成組み替えの際に余剰となった70-000形の先頭車4両と中間車2両の計6両をJR東日本が購入し[33]、改造したのが本番台である。さらに、翌2005年3月には不足する中間車2両を新製し、4両編成2本の計8両を本番台とした。
りんかい線からの6両は、民鉄・第三セクター鉄道に在籍していた車両がJR車籍に編入された最初の例である[34]。元々東京臨海高速鉄道70-000形はJR東日本の209系をベースとして製作された車両であり、制御システムは共通で運用されている3000番台に合わせたものとなっている。編入にあたっては以下のように改造が施工されている。
- 外観ラインカラー、前面部分のカラーリングを本系列3000番台に準拠したものへ変更
- 前面行先表示器を字幕式からLED式に変更
- ドアスイッチの設置を伴う半自動ドア機能の追加
- ATC装置の撤去とATS-P形パターン変更・ATS-Sn形の設置
- 準備工事のみであったEB装置とTE装置の本設
- VVVFインバータ装置とブレーキ制御装置、制御伝送装置の改修など
ハエ71編成は、先頭車が70-000形からの編入車である。中間電動車(モハ209・モハ208-3101)は新製車で、すでに新製が次系列のE231系電車に移行している時期であったが、あえて本系列で新製され、GTO素子を用いたインバータ装置を搭載している他、車内の内装と座席の色を先頭車に合わせている。この2両が本系列最後の新製車となった。
ハエ72編成は全車が70-000形からの編入車であるが、先頭車の扉上部にある車内の旅客案内表示器は全扉配置のままとなっている。中間車は2002年製で、案内表示器が千鳥配置となっているほか、ドアの構造がハエ71編成と同様に異なっている。
編成と新旧の車両番号対照は下表のとおり。括弧内はりんかい線時代の番号。
- 編成
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← 川越
高麗川・八王子 →
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| 号車 | 4 | 3 | 2 | 1 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 形式 | クハ209-3100 (Tc) |
◇ モハ209-3100 (M) |
モハ208-3100 (M') |
クハ208-3100 (Tc) |
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| 編成 | ハエ71編成 | クハ209-3101 (70-020) |
モハ209-3101 (新造) |
モハ208-3101 (新造) |
クハ208-3101 (70-029) |
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| ハエ72編成 | クハ209-3102 (70-030) |
モハ209-3102 (70-027) |
モハ208-3102 (70-028) |
クハ208-3102 (70-039) |
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[編集] 2000番台・2100番台
- 運行線区 (2010年12月4日現在):
- 車体の帯の色:■黄色、■青色
- 在籍車両数:幕張車両センター…4両編成42本:168両、6両編成26本:156両 (計324両を2012年度中までに導入予定)
千葉支社管内で運用されている113系・211系[35]置き換え用に導入される車両で、10両編成を組成していた0番台を4両編成または6両編成に組成変更されたものである。帯色は同支社管内の211系に準じた■■黄色と青色の房総色である。
ドアエンジン方式の差異から、空気式ドアエンジン装備車(種車が2次車以前)は2000番台、電気式ドアエンジン装備車は2100番台(種車が3次車以降)に区分されている。
6両編成の車両については、元々の10両編成からサハ4両が単純に取り除かれたものであるが、4両編成については他の編成の先頭車と電動車(中間車)から再組成したものも存在する。そのため、4両編成の先頭車の一部には2000番台の空気式ドアエンジン車両が含まれる。
外観では行先表示器のLED化、排障器(スカート)を強化型へ交換、併結運転のため、全ての先頭車に電気連結器と自動解結装置が搭載されている。また、2000番台の先頭車には蓄電池と整流装置 (ARf) が搭載されていなかったため、廃車となったモハ208形から流用された[36]。
車内は先頭車両の客用ドア間の座席をセミクロスシートへ改造、「ドア3/4閉スイッチ」の設置、2号車に組成されるモハ208形への車椅子対応の大形トイレ(真空式)設置も行われている[37]。さらにトイレ設置に伴い窓が埋められ、床下には汚物処理装置も搭載された。車内非常通報装置は警報式から乗務員と相互に通話が可能な通話式へと変更した。次に述べる機器更新などにより、特にトイレが取り付けられたモハ208形の自重は改造前の 29.9 t から 31.5 t に増加している[36]。
このほか、転用改造に合わせてE217系と同じく主要機器の更新工事(機器更新)を実施している。
内容としてはVVVFインバータ装置と補助電源装置(静止形インバータ)を制御素子としてGTOサイリスタを用いたものからIGBTを用いたものに更新している。さらに、ブレーキ制御装置や制御伝送装置、戸閉制御装置など主要機器についても更新されている。
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← 安房鴨川・銚子
千葉 →
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| 6両編成 | 号車 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 形式 | クハ209 (Tc) |
◇ モハ209 (M) |
モハ208 (M') |
◇ モハ209 (M) |
モハ208 (M') |
クハ208 (Tc') |
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| 車両重量(t) | 26.9 | 28.6 | 29.9 | 28.6 | 31.5 | 26.9 | |
| 搭載機器 | VVVF | SIV,CP | VVVF | SIV,CP | |||
| 4両編成 | 号車 | 4 | 3 | 2 | 1 | ||
| 形式 | クハ209 (Tc) |
◇ モハ209 (M) |
モハ208 (M') |
クハ208 (Tc') |
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| 車両重量(t) | 26.9** | 28.6 | 31.5 | 26.9** | |||
| 搭載機器 | VVVF | SIV,CP | |||||
- 4両編成の車両重量は2100番台のものである。**印の2000番台クハ209形は27.0t、クハ208形は26.2tである。
2009年(平成21年)10月1日(東金線は2010年3月13日ダイヤ改正以降、鹿島線は2010年12月4日ダイヤ改正以降)から営業運転を開始した[38]。営業運転開始後しばらくの間は途中で増結や分割を行わない運用に充てられた[39]。2010年12月4日のダイヤ改正では、総武本線・成田線などでも4両編成単独での運用を開始した[40]。今後、2012年度中までに4両42本と6両26本の計324両を配置する予定となっている[37][41]。
また、当番台は先頭車のセミクロスシート化や中間車へのトイレの設置など、改造規模が大きいため、1編成当たりの改造工期は4両編成で約2か月、6両編成で約2か月半を要する。このため、車両の捻出ペースと比べて改造ペースが追いつかないため、改造待ち編成の保管場所として長野、郡山、秋田の各総合車両センター、仙台、青森の各車両センター、高萩駅、直江津駅を中心に、JR東日本エリア全域にわたり疎開留置させているが、青森車両センターなど、使用中止となっていた線路をメンテナンスのうえ復活させた箇所もある。また保管場所は回送ロスを少なくするため、改造場所となるべく近いところとしている[42]。2010年4月1日現在、4両編成14本、6両編成7本が投入されている。
-
新設された
バリアフリー対応トイレ
[編集] 2200番台
南武線用の車両で、0番台を改造したものである。帯色は南武線用0番台に準じた黄色、オレンジ色、ぶどう色(■■■)の3色である。
南武線では配属時期が違う0番台が配属されており、そのため空気式ドアエンジン車(1次車のナハ1編成)と電気式ドアエンジン車(8次車のナハ32編成)が混在する状態では、メンテナンス上の観点から好ましくないため、電気式ドアエンジン車に統一することとして配置された[37]。
2000番台・2100番台と同様に機器更新や行先表示器のLED化が施工され、2009年(平成21年)6月12日より営業運転を開始した。2000番台・2100番台と異なりスカートは0番台時代のままである。
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← 川崎
立川 →
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| 号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 形式 | クハ209 -2200 |
◇ モハ209 -2200 |
モハ208 -2200 |
◇ モハ209 -2200 |
モハ208 -2200 |
クハ208 -2200 |
| 搭載機器 | VVVF | SIV,CP | VVVF | SIV,CP | ||
6両編成3本計18両が配置されている。導入名目は以下の通りである[43]。
- ナハ52編成(2201編成・2009年5月改造)は空気式ドアエンジンを装備する209系ナハ1編成(2009年9月に廃車)の代替用として配置された[37]。
- ナハ53編成(2202編成・2009年7月改造)は仙石線103系RT-235編成の置き換え用に捻出される205系1200番台1本の代替用として配置された[37]。
- ナハ54編成(2203編成・2010年2月改造)は2010年3月13日のダイヤ改正における横須賀線武蔵小杉駅開業に伴う南武線の列車増発用として配置された。
[編集] 側窓開閉化改造
試作車と0・3000・3100の各番台車では、側窓が各車端部の2枚(先頭車)ないし4枚(中間車)しか開かない構造になっていた(ドア間の大窓はすべてはめ殺しの固定窓)。これを補うために貫通路の上部に換気口があり、異常時などで指示があった場合にはカバーのネジを緩めて開くことができるようになっている。しかし、2005年(平成17年)に京浜東北線大森 - 蒲田間で列車(ウラ3編成)が長時間にわたって立ち往生した際に、換気性能の悪さ[44]から多数の乗客が体調不良を訴え、停電時における長時間停車時の問題点が浮上した。このため、同年末からドア間の大窓を開閉可能とする改造工事が、緊急性の高い京浜東北線・根岸線用0番台については下十条運転区において、他線の車両については各車両基地で、それぞれ改造作業が施工された。ただし、試作車(900/910/920番台)は対象外となった。
この改造では、車体の構造上と改造工事の簡略化を図るためにE231系のような1枚下降式ではなく、はめ殺しの大窓を縦方向に約2:1の割合で二分割し、大きい方の部分に上段下降、下段固定の2段窓を用いて開閉可能にするもので、改造対象は各車両6枚の大側窓のうち4枚に限定されている。
編成数が多いことから各編成の4・5・7号車の窓改造が優先的に行われ、それが完了した後は順次他の号車の窓改造を行った。ただし、6号車の6扉車は工事対象外であった。また、南武線用0番台と八高・川越線用3000・3100番台、および0番台と同様の車体・窓構造の常磐線用E501系についても全車両に施工された。中央・総武緩行線用500番台とE231系900番台(209系500番台と同様の窓構造となっていた)、常磐緩行・千代田線用1000番台は、E217系後期車と同様に先頭車の車体中央の窓のみ施工された。2005年(平成17年)末のウラ38編成(2両の片側のみ)から工事が始まり、2007年(平成19年)4月までに完了した。
[編集] ホーム検知装置の取り付け
営業運転中にホームのない場所でドアが開く事故を防止するため、浦和電車区所属の全83編成を対象に、ホームの有無を超音波センサーで検知する、ホーム検知装置を取り付ける工事が行われた。この装置により、操作する車掌スイッチ側にホームがない場合や、オーバーランで列車がホームから外れた場合、全てのドアが開かなくなった。ただ、従来どおり非常コックでの開操作は可能であり、緊急時にこの装置が妨げとなることはない。当初は試作車3編成も対象とされていたが、E233系1000番台への置き換えが発表され、それに先駆けて試作車が廃車になることから試作車は対象外とされ、後に三鷹車両センターから転入した500番台3本は試作車の代わりに対象として含まれた。
設置箇所は、両先頭車の前端両側で、高さはホームに揃えてある。外付けとなったため、センサーと信号線カバーが目立つ。運転室内には車掌スイッチの上にホーム検出を知らせる装置が取り付けられた。前後どちらかのセンサーでもホームが無いことを検知した場合、開操作を行っても扉が開かないうえ、警報が鳴る仕組みとなっている。全車が浦和電車区で施工され、2007年(平成19年)3月までに完了した。
なお、後に登場するE233系1000番台、5000番台でもこの装置は装着している(同系列の0番台、2000番台、3000番台には装着されていない)。
[編集] 訓練機械
0番台の一部電動車MM'ユニットを、廃車後、クハ208形・クハ209形と同様の運転台を新設(廃車の運転台は再用されておらず、全くの新造である)して訓練車に改造したもので、首都圏の訓練センターに残る、103・105系ベースの訓練機械を置換えるため、2両編成3本が投入された。 旧モハ209・モハ208-76は大宮総合訓練センターに、旧モハ209・モハ208-39(大船工場製)が横須賀線久里浜駅構内の横浜支社総合訓練センターに、旧モハ209・モハ208-40が武蔵野線新秋津駅構内の八王子支社訓練センターにそれぞれ配置された。いずれも機械扱いで車籍はない。
[編集] MUE-Train
在来線用試験電車「MUE-Train」[45](ミュートレイン)は、在来線車両の技術革新のために製作された試験電車で、2008年10月に元ウラ2編成から7両が改造された。川越車両センターに配置され、10月より東北本線(宇都宮線)・高崎線などで各種試験を開始した。
形式のみ「ハ」→「ヤ」に変更されているものの、車両番号はすべて種車のままである。埼京線や川越線の車両と同じ向きになっているため、宇都宮線・高崎線などでの試験時は、他の編成の方向とは逆に、上野方先頭車が7号車となって運転されている[46][47]。 MUE-Trainにおいて高速データ通信「WiMAX」で使用するアンテナの形状や設置位置が試行され、「成田エクスプレス」用E259系に反映されている。また、2010年(平成22年)7月1日より営業運転を開始したE233系5000番台にも適用された。
[編集] その他
- 鉄道博物館に0番台の京浜東北線・根岸線仕様車のモックアップがあり、運転シミュレータとして使用されているほか、0番台を模したミニ運転列車も存在する。
- 簡素化された内・外装に加え、登場当初「13年後に廃車を検討する」が「10年程度で廃車する」または「メンテナンス不要の使い捨て電車」などと報道されたことで、鉄道ファンの中にもそれが定着し独自の俗称が付けられた。
- 福島県白河市にあるJR東日本総合研修センターには、本系列をベースにした研修用機械「E991系」がある。
- 優先席付近のつり革は、浦和電車区配置の0番台を除き、2008年(平成20年)3月までにオレンジ色のE233系タイプのものに交換された。
[編集] 動向
[編集] これまでの動き
- 京浜東北線・根岸線用の0・900番台は、車両故障が多発するようになった上、搭載されている電機系機器の生産の縮小・終了が相次いだことから、保守が難しくなったため、走行機器の更新を行わずに2007年(平成19年)12月から2010年(平成22年)1月までにE233系1000番台に置き換えられた(既述)。
- 900番台・910番台・920番台は0番台より先に運用を離脱し一旦東大宮操車場に疎開回送され、その後長野総合車両センターに廃車回送された。そして0番台で最初に廃車回送されたのは、2007年(平成19年)12月14日に長野総合車両センターへ回送されたウラ37編成であった。
- 京浜東北線・根岸線で運用されていた0番台の転用にあたり、千葉支社で運用される113系のほか、八王子支社と高崎支社で運用される115系の置き換え案もあったが、115系は3両単位での運用であり中間車の先頭車改造が必要とされることから、先頭車改造の必要のない千葉支社の113系の置き換えに決定した[48]。
- これらの転用工事に際し、車両回送などの牽引電気機関車が不足するため、JR東日本所有のEF81形6両と、EF64形1000番台3両について、209系の密着連結器にも対応する双頭自動連結器への変更と、ブレーキシステム読替装置設置などの改造が両形式の計9両に対して施工された[49]。
[編集] 今後の予定
0番台でも中期以降に製造された編成を中心に、多くの車両(主に電動車、制御車)が東京総合車両センター、大宮総合車両センター、秋田総合車両センターなどJR東日本管内の計5箇所の車両センターで2000,2100,2200番台への転用改造を受けている[50]。また東京総合車両センター・大宮総合車両センター・長野総合車両センターは6両編成の改造も担当している。
一方で南武線用0番台のナハ32編成と、500・1000・3000・3100番台は電子機器の更新を実施して引き続き運用を続ける予定である。また、中央・総武緩行線用の500番台は自動放送装置が設置されている。
前述のとおり、京葉車両センター配置の500番台編成は京葉線へのE233系導入に伴って武蔵野線へ転用される予定である[27]。
[編集] 脚注
- ^ 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2003年6月号特集「JR東日本209系・E231系」内52頁参照。
- ^ No.21 - Autumn2007【特集:究極の安全をめざして】 (PDF) - JR東日本:研究開発>テクニカルレビュー
- ^ a b 交友社「鉄道ファン」1999年11月号新車ガイド記事参照。
- ^ JR東日本:車両図鑑(在来線E231系)
- ^ 次停車駅を日本語と英語で表示。順番は漢字→英語→半角片仮名である(例:次は 東 京 →Next Tokyo→次は トウキョウ)。
- ^ ただし、コストダウンのため自動溶接を大幅に採用するなどしている。
- ^ プレス機械を有効活用する方式で、プレスした2枚のパネルで強度を確保する工法。この工法は側構体に楕円型の凹凸(穴)を設けたインターパネル(内板)に車体外板を組み合わせて強度を確保する。
- ^ 『鉄道ファン』1996年4月号、交友社、1996年、p.46
- ^ a b 『鉄道ファン』1996年4月号、交友社、1996年、p.48
- ^ a b c 戸閉装置が空気式である車両
- ^ a b c d 戸閉装置が電気式である車両
- ^ 交友社「鉄道ファン」1992年7月号CAR INFO「JR東日本 901系電車営業開始」を参照。
- ^ 「クハ209-901,クハ901-1となって東京総合車両センター構内に展示」交友社『鉄道ファン』railf.jp 209系情報局2010年8月27日
- ^ 交友社「鉄道ファン」1993年5月号記事「東京圏ダイヤ改正にともなう車両転配の全容」を参照。
- ^ 下部に「省エネ電車209系の消費電力は103系電車の47%」と記載。後継のE231系電車の一部車両にもこのステッカーが表示された車両がある。
- ^ 交友社「鉄道ファン」1994年2月号124頁POST記事「209系+113系,併結試運転行われる」参照。
- ^ イカロス出版『jtrain』Vo.36(2010年)P91
- ^ 「南武線ナハ32編成に小変化」交友社『鉄道ファン』railf.jp 209系情報局 2011年1月17日
- ^ a b 交友社「鉄道ファン」1996年5月号新車ガイド記事参照。
- ^ a b 交友社「鉄道ファン」1999年2月号「JR東日本209系500番台」参照。
- ^ 交友社「鉄道ファン」2009年4月号特集「209系第2章へ」参照。
- ^ 弘済出版社「鉄道ダイヤ情報」2001年2月号126頁「JR東日本京浜東北線・根岸線209系500番台が営業運転開始」記事を参照。
- ^ a b 鉄道ピクトリアル2007年3月号特集「京浜東北・根岸線」記事参照。
- ^ 「209系500番台、京葉線で営業運転を開始」交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2008年12月3日
- ^ a b 交友社「鉄道ファン」2010年11月号記事「山手線用6扉車取換え計画」記事参照。
- ^ 京葉線に最新型電車を導入 (PDF) 2009年9月2日 東日本旅客鉄道
- ^ a b 『鉄道ダイヤ情報』2009年11月号P71。
- ^ 「武蔵野線で209系500番台が営業運転を開始」交友社『鉄道ファン』railf.jp 209系情報局 2010年12月8日
- ^ 交通新聞社「JR電車編成表2011冬」を参照。
- ^ a b 交友社「鉄道ファン」1999年11月号新車ガイド「JR東日本209系1000番台」参照。
- ^ 2007年(平成19年)3月8日付けの交通新聞より
- ^ 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2005年8月号記事を参照。
- ^ 車籍編入は同年12月16日付。なお、東京臨海高速鉄道での廃車は同年10月14日付。
- ^ 後に高千穂鉄道のTR-400形気動車を九州旅客鉄道が購入し、キハ125形400番台とした例がある。
- ^ 113系246両55本は廃車となる予定だったが、211系70両14本はサハ211形28両14本を廃車し3両編成化した上で豊田車両センターに転配し、同センター配置の115系42両13本を置き換える内容の流れ図が『鉄道ファン』2009年11月号(通巻583号)p65に掲載。
- ^ a b イカロス出版『jtrain』Vol.36(2010年)
- ^ a b c d e 交友社『鉄道ファン』2009年11月号
- ^ 「209系2000番台・2100番台 営業運転を開始」交友社『鉄道ファン』railf.jp 209系情報局 2009年10月2日
- ^ 『鉄道ファン』2010年1月号
- ^ 「209系,総武本線・成田線での運用を本格的に開始」 - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 209系情報局 2010年12月6日
- ^ 普通列車の車両変更について (PDF) JR東日本千葉支社
- ^ 『鉄道ファン』2009年11月号(通巻583号)68ページ
- ^ ネコ・パブリッシング「レイルマガジン」2010年5月号「JR東日本2010年3月13日ダイヤ改正車輛のうごき」記事を参照。
- ^ 特に先頭車は、運転室側には全く開口できる窓や通風孔がない。
- ^ MUltipurpose Experimental Train(多目的試験車)の略称。
- ^ “JR東日本プレスリリース” (2008年10月7日). 2008年11月4日閲覧。 (PDF)
- ^ 『鉄道ダイヤ情報』 交通新聞社、2008年11月。
- ^ 白土裕之「速報! 209系転用計画の全貌」『鉄道ファン』2009年11月号(通巻583号)64 - 65p, 交友社
- ^ 白土裕之「速報! 209系転用計画の全貌」『鉄道ファン』2009年11月号(通巻583号)71 - 73p, 交友社
- ^ 最初に転用改造を受ける目的で入場した車両は元ウラ22編成で、この編成は前述の2200番台となって出場している。
[編集] 参考文献
- 交友社「鉄道ファン」
- 1993年5月号「新車ガイド209系」
- 1996年5月号新車ガイド「JR東日本209系3000番台」(東日本旅客鉄道 (株) 運輸車両部車両課)
- 1999年2月号新車ガイド「JR東日本209系500番台」(東日本旅客鉄道 (株) 運輸車両部車両開発プロジェクト 松崎弘二 著)
- 1999年11月号新車ガイド「JR東日本209系1000番台」(東日本旅客鉄道 (株) 運輸車両部車両部企画課開発プロジェクト主席 井上修 著)
- 2005年6月号CAR INFO「JR東日本209系3100番台」(取材協力:JR東日本)
- 2009年4月号特集「209系第2章へ」
- 2010年11月号新車ガイド「JR東日本209系転用改造車」(東日本旅客鉄道 (株) 東京支社 運輸車両部車両課 設計グループ)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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