JR東日本E751系電車

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JR東日本E751系電車
JR東日本E751系 特急「つがる」(2006年6月21日 / 浅虫温泉駅 - 西平内駅間)
JR東日本E751系 特急「つがる」
(2006年6月21日 / 浅虫温泉駅 - 西平内駅間)
編成 6両編成 (4M2T) と4両編成 (2M2T)
営業最高速度 130 km/h
設計最高速度 140 km/h
起動加速度 2.0[1] km/h/s
減速度 5.2[1] km/h/s(常用最大)
5.2[1] km/h/s(非常)
編成定員 378人(普)+16人(グ)=394人
全長 21,500 (20,500) mm
全幅 2,946 mm
全高 3,550 mm
車体材質 アルミニウム合金
編成質量 196t
軌間 1,067 mm
電気方式 交流20,000V (50Hz)
編成出力 145kW×16 =2,320kW
駆動装置 TD平行カルダン駆動方式
制御装置 VVVFインバータ制御IGBT素子
制動方式 電気指令式ブレーキ
回生ブレーキ
抑速ブレーキ
耐雪ブレーキ
保安装置 ATS-Ps列車防護無線装置
製造メーカー 東急車輛製造近畿車輛

E751系電車(E751けいでんしゃ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の交流特急形車両

概要[編集]

東北地区の新幹線連絡輸送に使用する485系電車の置き換え用として開発された車両である。

1999年平成11年)から2000年(平成12年)に近畿車輛東急車輛製造で6両編成3本(18両)が製造され、2000年(平成12年)3月11日盛岡駅 - 青森駅間の特急スーパーはつかり」として営業運転を開始した。2002年(平成14年)12月1日東北新幹線盛岡駅 - 八戸駅間開業以降は、特急「つがる」(八戸駅 - 青森駅・弘前駅間)での使用を開始したほか、間合い運用で朝に1往復津軽線青森駅 - 蟹田駅間の普通列車にも使用された。

東北新幹線八戸駅 - 新青森駅間が延伸開業した2010年12月4日以降、特急「つがる」は青森駅 - 秋田駅間の運転となり、車両は485系3000番台電車を使用することになった[2]。これにより、本車両は同年12月3日をもって運用を一時離脱していたが、2011年4月23日以降、4両編成に短縮した上で再度「つがる」に使用されることとなった[3]

構造[編集]

E653系をベースとした車体構造を有する。客室はE653系の普通車モノクラスと異なり、青森寄り先頭車は半室をグリーン席とした クロハE750形 である。グリーン席の座席は従来運用していた485系を踏襲して横2列+2列配置である。普通車はE653系と共通の座面スライド式リクライニングシートで、座席の前後間隔(シートピッチ)もE653系と同一の 910 mm である。

電気機器も、IGBT素子を使用したVVVFインバータ制御装置主電動機電動車ユニットの構成などはE653系と共通だが、本系列は交流 (20 kV / 50 Hz) 専用として設計され、直流電化区間で必要な回路構成は省略された。

暖房容量の増強・出入り口の隙間対策・床下配管の保護など寒冷対策はE653系に比し強化された。海峡線内で使用されている保安装置(ATC-L型)は準備工事のみで未設置のため、青函トンネルは走行できない。

普通車車内
クロハE750形・普通車車内
クロハE750形・グリーン席車内


形式別詳説[編集]

クハE751形
八戸・弘前寄り先頭車で1号車に組成され、指定席(一部は自由席)として運用される。座席数は68席で、空気圧縮機を備える。3両 (1 - 3) が在籍する。
モハE750形
  • 基本番台 (1 - 3)
中間電動車で4号車に組成され、指定席として運用される。座席数は72席で、共用トイレ・男子用トイレ・洗面所を設置する。
  • 100番台 (101 - 103)
中間電動車で2号車に組成され、自由席として運用される。座席数は72席で、共用洋式トイレ・男子小用トイレ洗面所を設置する。
モハE751形
  • 基本番台 (1 - 3)
中間電動車で5号車に組成され、指定席として運用される。座席数は72席で、テレホンカード専用の公衆電話清涼飲料水自動販売機を設置し、パンタグラフや主変換装置を搭載する。
  • 100番台 (101 - 103)
中間電動車で3号車に組成され、自由席として運用される。座席数は72席。業務用室を設置し、パンタグラフ主変換装置を搭載する。
クロハE750形
青森寄りの6号車に組成される半室グリーン席構造の制御車で、指定席として運用される。座席数は普通席22席(2席は車椅子対応)、グリーン席16席。車椅子対応トイレ・男子小用トイレ・洗面所・車内販売準備室・多目的室を設置する。3両 (1 - 3) が在籍する。

改造[編集]

足回りの耐寒機能強化改造と前面排障器(スカート)の形状変更後のE751系
(2009年8月4日 / 八戸駅)
耐寒機能強化改造
2006年(平成18年)末から2007年(平成19年)初頭にかけ全編成が順次郡山総合車両センターに入場し、前面排障器(スカート)の形状変更と足回りの耐寒強化改造工事が施工された。落成当初とは前面の形態が異なっている。

編成・運用[編集]

6両編成3本(18両)が青森車両センターに配置されていた。2011年4月23日以降は4両編成3本に組成され、以下の列車で運用されている。

  • 特急「つがる」(秋田駅 - 青森駅)
    • 下り(青森行き):1号・51号・3号・53号・5号・7号
    • 上り(秋田行き):2号・4号・52号・6号・54号・8号
      • ※51号 - 54号は大館駅始発・終着。
編成
A-101 - A-103 の3編成で運用している。なお、運用を離脱していた2011年2月に順次方転しており、向きが当初と逆になっている。
4両に短縮されたE751系
(A-102編成、2011年7月12日 / 青森駅)
編成番号 形式・車両番号
← 秋田・大館
青森 →
クロハ
E750

-0
モハ
E751

-100
モハ
E750

-100
クハ
E751

-0
A-101 1 101 101 1
A-102 2 102 102 2
A-103 3 103 103 3

過去の運用・編成[編集]

2010年12月3日までは6両編成で組成され、以下の列車で使用されていた。

  • 特急「つがる」
    • 下り(青森・弘前行き):43号・7号・13号・17号・23号・29号・33号
    • 上り(八戸行き):2号・8号・12号・16号・22号・28号・98号
      • ※車両検査や故障により485系で代走する場合があった。
  • 普通列車
    • 津軽線:1往復(青森駅 - 蟹田駅)
  • 臨時列車
編成
A-101 - A-103 の3本で運用していた。2007年3月18日から全車禁煙となった。
編成番号 形式・車両番号
← 弘前・八戸
青森 →
クハ
E751

-0
モハ
E750

-100
モハ
E751

-100
モハ
E750

-0
モハ
E751

-0
クロハ
E750

-0
A-101 1 101 101 1 1 1
A-102 2 102 102 2 2 2
A-103 3 103 103 3 3 3


脚注[編集]

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  1. ^ a b c 日本鉄道車両工業会「車両技術」220号「JR東日本 E751系特急形交流電車」記事。
  2. ^ 2010年12月ダイヤ改正について - 東日本旅客鉄道秋田支社プレスリリース 2010年9月24日
  3. ^ 特急「つがる」へのE751系車両導入について (PDF) - 東日本旅客鉄道秋田支社プレスリリース 2011年4月19日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]