三ッ林裕巳
三ッ林 裕巳 みつばやし ひろみ | |
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公式肖像写真(2020年公表) | |
生年月日 | 1955年9月7日(69歳) |
出生地 | 埼玉県幸手市 |
出身校 | 日本大学医学部 |
前職 | 内科医 |
所属政党 | 自由民主党(安倍派) |
称号 | 医学博士[1] |
親族 |
祖父:三ッ林幸三(元衆議院議員、元幸手町長) 父:三ッ林弥太郎(元衆議院議員、元科学技術庁長官) 兄:三ッ林隆志(元衆議院議員) |
選挙区 | 埼玉14区 |
当選回数 | 4回 |
在任期間 | 2012年12月18日[2] - 現職 |
三ッ林 裕巳(みつばやし ひろみ、1955年9月7日 - )は、日本の政治家、医師。自由民主党所属の衆議院議員(4期)。
内閣府副大臣、厚生労働大臣政務官、衆議院厚生労働委員長を歴任。
経歴
埼玉県幸手市生まれ(現住所は同市千塚[3])。幸手市立幸手中学校、埼玉県立春日部高等学校を経て、1982年(昭和57年)3月、日本大学医学部卒業。同年6月、日本大学医学部附属板橋病院第2内科(腎臓、循環器内科)勤務(1994年3月まで)。1983年(昭和58年)4月、春日部市立病院内科勤務(1984年3月まで)。1988年(昭和63年)4月、志木市立救急市民病院内科勤務(1989年5月まで)[4]。
1995年(平成7年)4月、日本歯科大学内科学講座助教授。2008年(平成20年)、日本歯科大学附属病院内科科長。2009年(平成21年)、日本歯科大学附属病院副院長。2011年(平成23年)4月、日本歯科大学生命歯学部内科学講座教授・日本大学医学部臨床教授[4]。
2012年(平成24年)12月、第46回衆議院議員総選挙で自由民主党から埼玉14区に出馬し、初当選[5]。2014年(平成26年)12月、第47回衆議院議員総選挙で再選[6]。2015年10月、厚生労働大臣政務官[7]。2017年(平成29年)10月、第48回衆議院議員総選挙で3選。2019年9月、自由民主党副幹事長。2020年9月、内閣府副大臣(拉致問題、地方創生、少子化対策、子ども・子育て支援、科学技術イノベーション政策、健康・医療戦略、消費者及び食品安全等を担当)。2021年2月12日より社会的な孤独・孤立の問題についての担務が追加される)。
2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で4選。
2022年10月3日、衆議院厚生労働委員長に就任。
政策・主張
- HPVワクチンの積極的勧奨再開に前向きである[8]。
- 憲法改正と集団的自衛権の行使に賛成[9]。
- LGBT法に慎重な立場。
- アベノミクスを評価する[9]。
- 軽減税率の導入に賛成[9]。
- 村山談話・河野談話を見直すべきとしている[9]。
- ヘイトスピーチを法律で規制することに賛成[9]。
- 受動喫煙防止を目的に飲食店等の建物内を原則禁煙とする健康増進法改正に反対。2017年2月15日の厚生労働部会において、「国際基準に進めば本当に正しいのか、日本基準も大事ではないか。あまり禁煙をすすめるのは良くないのではないか」と主張した[10]。
- 2014年のアンケートで、選択的夫婦別姓制度導入に「反対」と回答[11]。
- 日本ケアラー連盟とヤングケアラーの課題等の意見交換を行い、「ヤングケアラーの課題をしっかり取り入れて前に進めていきたい」と述べた[12]。
日本学術会議会員の任命問題
2020年10月7日の衆議院内閣委員会閉会中審査において、日本学術会議の会員候補6名が任命されなかったことをめぐり、論戦が交わされた中、政府側から答弁に立った三ッ林は、「日本学術会議に総合的、俯瞰的観点からの活動を進めていただくため、任命権者である内閣総理大臣が日本学術会議法に基づいて今回の任命を行ったものであり、法律違反という指摘は当たらない。また、憲法第23条に定められた学問の自由は、広く全ての国民に保障されたものであり、特に大学における学問研究及びその成果の発表、教授が自由に行われることを保障したものであると認識している。任命の考え方が、会員等が個人として有している学問の自由への侵害になるとは考えておりません。」と述べた。
また、解釈変更がおこなわれたのではないかという指摘に対しても、「憲法第15条第一項の規定で明らかにされているとおり、公務員の選定、罷免権が国民固有の権利であるという考え方からすれば、任命権者たる内閣総理大臣が推薦のとおりに任命しなければならないというわけではない。日本学術会議会員が任命制になったときからこのような考え方を前提としており、考え方を変えたということではありません。」と回答している。
不祥事
政治資金収支報告書の記載漏れ
三ッ林の資金管理団体「新日本情勢調査会」は、2018年分の政治資金収支報告書に個人2人と4つの政治団体から受けた寄付金計651万円を記載することを怠った。所属する派閥「清和政策研究会」が150万円、日本医師連盟が100万円、日本歯科医師連盟が200万円、埼玉県医師連盟が100万円を寄付していたが、事務所側は作業上のミスだと弁明した[13]。同報告書は公表後の2019年12月3日に訂正された[14]。
選択的夫婦別姓の反対を求める文書の送付
2021年1月30日、三ッ林ら自民党国会議員有志50人は、47都道府県議会議長のうち同党所属の約40人に、選択的夫婦別姓の導入に賛同する意見書を採択しないよう求める文書を郵送した。地方議員や市民団体は、地方議会の独立性を脅かす行為だとして三ッ林らを批判した[15][16][17][18][19]。
人物
旧統一教会との関わり
2018年7月1日、旧統一教会(現在の名称は「世界平和統一家庭連合」)が、総裁の韓鶴子を主賓に迎えて「日本宣教60周年 2018神日本家庭連合 希望前進決意2万人大会」をさいたまスーパーアリーナで開催した。来賓として、三ッ林の他に工藤彰三、柳本卓治、神山佐市、本村賢太郎、宮島喜文の6人の国会議員が招かれた。
その他
所属団体・議員連盟
- 自民党たばこ議員連盟[22]
- もくもく会[21]
- 日本会議国会議員懇談会[23]
- 神道政治連盟国会議員懇談会[23]
- みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会[23]
- 国際観光産業振興議員連盟
- 日本の尊厳と国益を護る会
- TPP交渉における国益を守り抜く会
- 臓器移植を考える議員連盟事務局長
- HPVワクチンの積極的勧奨再開を目指す議員連盟幹事長代行
- 吟道議員連盟事務局長
- 邦楽器商工業振興議員連盟事務局長
- 日本の節句文化を継承する議員連盟幹事長
- つくばエクスプレス利用建設促進議員連盟事務局長
- オウム真理教対策議員連盟事務局長
- 日本ウイグル国会議員連盟事務局長
- 地下鉄8号線延伸建設促進議員連盟事務局長
脚注
- ^ 国立国会図書館. “博士論文『意識下高血圧自然発症ラットにおける青斑核の血圧と行動への影響』”. 2023年4月1日閲覧。
- ^ 平成24年(2012年)12月18日埼玉県選管告示第96号(衆議院小選挙区選出議員選挙において当選した者の住所及び氏名並びに候補者届出政党の名称)
- ^ “自由民主党埼玉県支部連合会 政治資金収支報告書(平成30年分定期公表)” (PDF). 埼玉県選挙管理委員会 (2019年11月28日). 2019年12月2日閲覧。
- ^ a b 三ッ林ひろみ公式サイト|プロフィール
- ^ “三ッ林裕巳 衆院選2012”. 読売新聞. 2016年7月3日閲覧。
- ^ “三ッ林裕巳 衆院選2014”. 読売新聞. 2016年7月3日閲覧。
- ^ “第3次安倍改造内閣 大臣政務官名簿”. 首相官邸. 2016年7月3日閲覧。
- ^ 2020年3月3日 第41回「日本の医療の未来を考える会」 リポート https://www.iryounomirai.com/news/study/3196/
- ^ a b c d e 2014年衆院選 毎日新聞候補者アンケート
- ^ “2017年2月15日の受動喫煙対策法の厚生労働部会の各議員の発言に突っ込んでみた”. 2018年4月22日閲覧。
- ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
- ^ “吉良 英敏県議会議員と日本ケアラー連盟より要望を受けました。”. 自由民主党埼玉県第選挙区支部 支部長 衆議院議員三ッ林ひろみ (2021年2月25日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ “三ツ林衆院議員の資金管理団体、寄付651万円記載漏れ”. 読売新聞. (2019年12月1日) 2019年12月5日閲覧。
- ^ “新日本情勢調査会 政治資金収支報告書(平成30年分定期公表)” (PDF). 総務省 (2019年11月29日). 2019年12月2日閲覧。
- ^ “【全文】夫婦別姓反対を求める丸川大臣ら自民議員の文書、議員50人の一覧”. 東京新聞 TOKYO Web (2021年2月25日). 2021年2月25日閲覧。
- ^ “全国40議長に別姓反対文書 自民・丸川氏、高市氏ら閣僚経験者も連名”. 東京新聞. (2021年2月25日) 2021年3月2日閲覧。
- ^ 飯田樹与 (2021年2月25日). “夫婦別姓反対を求める丸川担当相らの文書 「地方の意思決定を無視、失礼だ」埼玉県議長が不快感”. 東京新聞 2021年3月2日閲覧。
- ^ “丸川大臣「残念すぎる」選択的夫婦別姓、反対議員50人へ質問状 市民団体”. 東京新聞. (2021年2月27日) 2021年3月2日閲覧。
- ^ 奥野斐 (2021年4月1日). “選択的夫婦別姓 自民議員が反対派に思うこと「理解不足と差別思想を感じた」”. 東京新聞 2021年4月7日閲覧。
- ^ “三ツ林ひろみプロフィール”. 自由民主党埼玉県第選挙区支部 支部長 衆議院議員三ッ林ひろみ. 2022年8月1日閲覧。
- ^ a b “北九州市医報(平成29年7月)第720号 - オリンピックと屋内全面禁煙法・条例(その33)”. 北九州市医師会 (2017年7月1日). 2018年7月21日閲覧。
- ^ “2019年12月号_2面”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2019年11月25日) 2020年7月21日閲覧。
- ^ a b c 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 三ッ林ひろみ公式サイト(旧) - ウェイバックマシン(2015年8月1日アーカイブ分)
- 三ッ林裕巳 (@hiromitsubayasi) - X(旧Twitter)
- 三ッ林裕巳 (hiromi.mitsubayashi) - Facebook
- 三ッ林裕巳 - Ameba Blog
公職 | ||
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内閣府副大臣 赤沢亮正 藤井比早之 田野瀬太道→丹羽秀樹 長坂康正 江島潔 堀内詔子 中山泰秀 岩井茂樹→渡辺猛之と共同 2020年 - 2021年 |
次代 大野敬太郎 黄川田仁志 赤池誠章 小林史明 池田佳隆 山本博司 細田健一 石井正弘 渡辺猛之 務台俊介 鬼木誠 |
先代 髙階恵美子 橋本岳 |
厚生労働大臣政務官 太田房江と共同 2015年 - 2016年 |
次代 堀内詔子 馬場成志 |
議会 | ||
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衆議院厚生労働委員長 2022年 - |
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