「いだてん〜東京オリムピック噺〜」の版間の差分
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
ぽっちゃりぽっちゃん (会話 | 投稿記録) m 演出変更 タグ: サイズの大幅な増減 |
||
1行目: | 1行目: | ||
{{注意|この記事は[[プロジェクト:大河ドラマ]]の編集方針を採用しています。編集される方はご一読下さい。}} |
{{注意|この記事は[[プロジェクト:大河ドラマ]]の編集方針を採用しています。編集される方はご一読下さい。}} |
||
== 概要などは[http://geinou-matome.ga こちら]に移転しました。 大河ドラマ管理人 == |
|||
{{基礎情報 テレビ番組 |
|||
|番組名 = いだてん〜東京オリムピック噺〜 |
|||
|画像 = [[ファイル:Olympic flag.svg|200px]] |
|||
|画像説明 = オリンピック・五輪のシンボルマーク |
|||
|ジャンル = [[テレビドラマ]] |
|||
|放送時間 = 日曜 20:00 - 20:45 |
|||
|放送分 = 45 |
|||
|放送枠 = 大河ドラマ |
|||
|放送期間 = [[2019年]][[1月6日]] |
|||
|放送回数 = 47<ref name="NHK20171129" /> |
|||
|放送国 = {{JPN}} |
|||
|制作局 = [[日本放送協会]] |
|||
|企画 = |
|||
|製作総指揮 = |
|||
|監督 = |
|||
|演出 = [[井上剛 (演出家)|井上剛]]<br />[[西村武五郎]]<br />[[一木正恵]]<br />[[大根仁]] |
|||
|原作 = |
|||
|脚本 = [[宮藤官九郎]] |
|||
|プロデューサー = [[訓覇圭]](制作統括)<br />清水拓哉(制作統括)<br />岡本伸三<br />吉岡和彦(プロモーション) |
|||
|出演者 = [[中村勘九郎 (6代目)|中村勘九郎]]<br />[[阿部サダヲ]]<br /><small>(以下五十音順<!--「[[プロジェクト:大河ドラマ#「Template:基礎情報_テレビ番組」の「出演者」欄のクレジット順]]」のルールにより、主演以下は五十音順以外の順列にしないで下さい。-->)</small><br />[[綾瀬はるか]]<br/>[[荒川良々]]<br />[[生田斗真]]<br />[[池波志乃]]<br />[[大竹しのぶ]]<br />[[小澤征悦]]<br />[[勝地涼]]<br />[[夏帆]]<br />[[神木隆之介]]<br />[[川栄李奈]]<br />[[小泉今日子]]<br />[[シャーロット・ケイト・フォックス]]<br />[[白石加代子]]<br />[[杉咲花]]<br />[[杉本哲太]]<br/>[[田口トモロヲ]]<br />[[竹野内豊]]<br />[[中村獅童 (2代目)|中村獅童]]<br />[[永山絢斗]]<br />[[橋本愛 (1996年生)|橋本愛]]<br />[[古舘寛治]]<br />[[星野源]]<br />[[松尾スズキ]]<br />[[松坂桃李]]<br />[[松重豊]]<br />[[満島真之介]]<br />[[峯田和伸]]<br />[[三宅弘城]]<br />[[宮崎美子]]<br />[[森山未來]]<br />[[役所広司]] |
|||
|ナレーター = [[ビートたけし]](噺) / [[森山未來]](語り) |
|||
|音声 = |
|||
|字幕 = |
|||
|データ放送 = |
|||
|OPテーマ = |
|||
|EDテーマ = |
|||
|外部リンク = https://www.nhk.or.jp/idaten/ |
|||
|外部リンク名 = NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」 |
|||
|特記事項 = |
|||
|時代設定 = [[1908年]]([[明治]]41年) - [[1964年]]([[昭和]]39年) |
|||
}} |
|||
『'''いだてん〜東京オリムピック噺〜'''』(いだてん とうきょうオリンピックばなし)は、[[2019年]][[1月6日]]より放送の[[日本放送協会|NHK]][[大河ドラマ]]第58作<ref name="NHK20170403">[http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/266692.html 2019年 大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」主演は中村勘九郎さん、阿部サダヲさん!] NHKドラマトピックス 2017年4月3日配信 2017年4月3日閲覧</ref>。単に『'''いだてん'''』とも<ref name="sponichi20180407"/>。 |
|||
== 概要 == |
|||
[[日本]]が初めて[[夏季オリンピック]]に参加した[[1912年]](明治45年)の[[1912年ストックホルムオリンピック|ストックホルムオリンピック]]から、[[1940年東京オリンピック|幻となった東京オリンピック]](1940年の予定が、戦争で返上)開催を決めた[[1936年]](昭和11年)の[[1936年ベルリンオリンピック|ベルリンオリンピック]]を挟んで、[[1964年]](昭和39年)の[[1964年東京オリンピック|東京オリンピック]]開催までの52年間の知られざる歴史を章立てに分け{{Efn|当初の公式発表<ref name="NHK20170403" />では「“スポーツ維新”ストックホルム大会篇」「“オリンピックの光と影”ベルリン大会篇」「“復興、平和への願い”東京大会篇」の3章立てであることが記されているが、公式サイトの「登場人物」欄では「ストックホルム大会篇」以降4章立てになっていることが示唆されている。}}、日本人初のオリンピック選手となった「日本のマラソンの父」[[金栗四三]]と、東京オリンピック招致に尽力した[[田畑政治]]([[日本水泳連盟]]元会長)の2人の[[主人公]]をリレーする形式で描く<ref name="NHK20170403" />。主人公が作中で変わる「リレー形式」となるのは『[[葵 徳川三代]]』以来19年ぶり<ref name="sponichi20190106">{{Cite news|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/01/06/kiji/20190105s00041000366000c.html |title=大河「いだてん」異色ずくめの“号砲”7大要素も訓覇CP「結果的」勘九郎が“伝統”背負う|newspaper=スポーツニッポン|date=2019-01-06|accessdate=2019-01-13}}</ref>。 |
|||
物語は[[古今亭志ん生 (5代目)|五代目古今亭志ん生]]が語る架空の[[落語]]『オリムピック噺』の語りにのせて進行するという形式で、随所に志ん生自身の人生も挿入され、その視点で見た[[明治]]から[[昭和]]にかけての[[東京]]の変遷も描かれる<ref name="NHK20170403" />。 |
|||
== あらすじ ==<!--基本的に公式サイトの記述に準じています--> |
|||
=== 第1章・ストックホルム大会篇 === |
|||
物語は[[1959年]]、[[インフラストラクチャー|インフラ]]整備が進む五輪招致目前の東京の寄席で開かれた'''[[古今亭志ん生 (5代目)|古今亭志ん生]]'''による「オリンピック初参加にまつわる噺」で始まる。さかのぼる事50年前の1909年、東京。[[柔道]]の創始者・'''[[嘉納治五郎]]'''は「[[スポーツ]]」という言葉すら知られていない時代に日本初のオリンピック選手派遣に向けて悪戦苦闘の末、選手選考会を開催。[[東京高等師範学校]]の学生・'''[[金栗四三]]'''がマラソンで日本人初のオリンピック出場権を勝ち取る。<!--第1話--> |
|||
熊本の山間にある農村で生まれ育った四三は、幼いころ学校まで往復12キロを走る「いだてん通学」で虚弱体質を克服し脚力を身に着ける。[[旧制中学校|中学校]]卒業後は[[海軍兵学校 (日本)|海軍兵学校]]進学を志望するも不合格。幼なじみの'''春野スヤ'''に励まされて気持ちを切り替え、憧れの嘉納治五郎が校長を務める[[東京高等師範学校]]へ進学する<!--第2話-->。慣れない東京で学生生活を送るある日、街中を疾走する集団・'''[[天狗倶楽部]]'''に遭遇した四三は初めて「[[マラソン]]」を知り衝撃を受ける。徒歩部{{Efn|現在の陸上部}}に入部し益々走ることに夢中になる四三はオリンピックのマラソン選考会の参加募集を知り出場。日本では前代未聞の長距離かつ悪天候で、多くの脱落者が発生するなか四三は優勝する。代表選手に内定した四三は、国の代表という重圧や旅費の自己負担などに戸惑い悩む日々を送るが、嘉納の説得、仲間たちの応援、兄・'''実次'''の尽力に助けられ、前向きに練習を重ねていく。1912年5月16日、四三は選手団長の嘉納が出国できないアクシデントの中、監督の'''[[大森兵蔵]]'''と妻の'''[[大森安仁子|安仁子]]'''、短距離走代表の'''[[三島弥彦]]'''の3人と共に開催地である[[ストックホルム]]へ出発する。 |
|||
一方、語り部である志ん生こと'''美濃部孝蔵'''の若き日々も並行して描かれる。浅草を拠点に自堕落に生きていた孝蔵は、ある日'''[[橘家圓喬 (4代目)|橘家円喬]]'''の高座を目にして強く心を惹かれ、落語に傾倒し、ついには円喬の弟子となる。 |
|||
== 制作 == |
|||
[[2016年]][[11月16日]]、2019年の大河ドラマについて、[[宮藤官九郎]]のオリジナル脚本となること、放送時期が[[2020年東京オリンピック]]の前年に当たることから[[近代オリンピック]]がテーマになることが発表された<ref name="NHK20161116">[http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/257134.html 2019年の大河ドラマは「オリンピック×宮藤官九郎」!] NHKドラマトピックス 2016年11月16日配信 2017年4月3日閲覧</ref>。同時に制作統括(チーフ・プロデューサー = CP)に[[訓覇圭]]、演出(チーフ・ディレクター)に[[井上剛 (演出家)|井上剛]]と、宮藤を含めて[[連続テレビ小説]]『[[あまちゃん]]』のスタッフ陣で臨むことも明らかにされている<ref name="NHK20161116"/>。 |
|||
明治以降の日本の近現代のみを舞台とした大河ドラマは、『[[いのち (NHK大河ドラマ)|いのち]]』以来33年ぶりである<ref name="sponichi20190106"/><ref name="NHK20161116" />。これについて宮藤は、「(大河ドラマの主たる題材となる)歴史を動かした人物にも、[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]にも[[幕末]]にもあまり思い入れがないから、自分に大河ドラマは無理だろうと思っていました」「(スタッフから)『できる題材を探しましょう』という優しい言葉を頂き、だんだんその気になり、考えたのが『[[東京]]』と『オリンピック』の物語」と述べている<ref name="NHK20161116" />。 |
|||
[[2017年]][[4月3日]]、制作発表が行われ、作品名や物語の構成が明らかになるとともに、主人公となる[[金栗四三]]役を[[中村勘九郎 (6代目)|中村勘九郎]]、[[田畑政治]]役を[[阿部サダヲ]]の両名が務めることが発表された<ref name="NHK20170403" />。また、物語の語り部として落語家の古今亭志ん生が登場することも併せて発表された<ref name="NHK20170403"/>。中村勘九郎の父である[[中村勘三郎 (18代目)|十八代目中村勘三郎]]は1999年の『[[元禄繚乱]]』で主演を務めており(当時は「(五代目)中村勘九郎」名義)、[[緒形拳]]・[[緒形直人|直人]]親子以来2組目となる「親子二代での大河ドラマ主演」となった<ref name="sponichi20190106"/>。また、大河ドラマ初の[[4K解像度|4K映像]]作品となることも後に明らかにされている<ref>[http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=09824&f=nol170403 《2019年大河ドラマ》主演決定! 宮藤官九郎 × 中村勘九郎 × 阿部サダヲ] NHKオンライン 2017年4月2日配信 2017年4月3日閲覧</ref>。 |
|||
[[2017年]][[11月1日]]の出演者発表第1弾では、劇中音楽を[[あまちゃんの音楽|『あまちゃん』の音楽]]も担当した[[大友良英]]が担当することが併せて発表された<ref name="NHK20171101">{{Cite web|url= http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=12186 |title= 《2019年大河ドラマ》出演者発表 第1弾!青年・金栗四三、故郷・熊本から1912年ストックホルム大会へ! いだてん 〜東京オリムピック噺(ばなし)〜 |work= NHKオンライン |publisher= NHK |date= 2017-11-01 |accessdate= 2017-11-01 }}</ref>。また、同年[[11月29日]]の出演者発表第2弾においては、五代目古今亭志ん生役を[[ビートたけし]]が演じることが発表された<ref name="NHK20171129">{{Cite web|url=http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=12525|title=《2019年大河ドラマ》出演者発表 第2弾! ビートたけしが “落語の神様” 役でナビゲート!|accessdate=2017-11-29|date=2017-11-29|work=NHKオンライン|publisher=NHK}}</ref>。オープニングテーマの作曲も大友が手掛けており、疾走感あふれるサンバ風のものとなっている<ref>{{Cite news|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/12/03/kiji/20181203s00041000066000c.html|title=来年大河「いだてん」OPテーマ曲「あまちゃん」“聖地”久慈市で初の生披露! 大友良英氏作曲のサンバ調|newspaper=スポーツニッポン|date=2018-12-03|accessdate=2019-01-02}}</ref>。 |
|||
[[2018年]][[3月30日]]の出演者発表第3弾において、題字を[[横尾忠則]]が担当することが発表された<ref name="NHK20180330">{{Cite web|url= http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=13960 |title= 《2019年大河ドラマ》出演者発表 第3弾!そして、番組のタイトル題字はあの人に…!! いだてん 〜東京オリムピック噺(ばなし)〜 |work= NHKオンライン |publisher= NHK |date= 2018-03-30 |accessdate= 2018-03-30 }}</ref>。横尾自身もマラソン好きということもあり(本人曰く、[[兵庫県立西脇工業高等学校|出身高校]]が[[全国高等学校駅伝競走大会|駅伝]]で最多優勝記録を持っているとのこと{{Efn|横尾の出身校である[[兵庫県立西脇工業高等学校]]は長らく[[全国高等学校駅伝競走大会]]の男子最多優勝記録を持っていたが、2014年・2015年に連続優勝した[[広島県立世羅高等学校]]に上回られている。}})、「他の人に依頼されなくてよかった」と感想を述べている<ref name="kadokawa20181213">{{Cite news|url=https://news.walkerplus.com/article/172316/|title=「いだてん」ポスター解禁!横尾忠則氏がこだわり明かす『他の人に依頼されなくてよかった』|newspaper=NewsWalker|publisher=[[KADOKAWA]]|date=2018-12-13|accessdate=2018-12-16}}</ref>。同年[[11月9日]]の公式ホームページ開設に際して題字が公開されたが、「ロゴも走っているように見えるといいな」との発想から、「いだてん」の四文字の上に[[三脚巴]]を重ねたデザインとしている<ref name="kadokawa20181213"/>。 |
[[2018年]][[3月30日]]の出演者発表第3弾において、題字を[[横尾忠則]]が担当することが発表された<ref name="NHK20180330">{{Cite web|url= http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=13960 |title= 《2019年大河ドラマ》出演者発表 第3弾!そして、番組のタイトル題字はあの人に…!! いだてん 〜東京オリムピック噺(ばなし)〜 |work= NHKオンライン |publisher= NHK |date= 2018-03-30 |accessdate= 2018-03-30 }}</ref>。横尾自身もマラソン好きということもあり(本人曰く、[[兵庫県立西脇工業高等学校|出身高校]]が[[全国高等学校駅伝競走大会|駅伝]]で最多優勝記録を持っているとのこと{{Efn|横尾の出身校である[[兵庫県立西脇工業高等学校]]は長らく[[全国高等学校駅伝競走大会]]の男子最多優勝記録を持っていたが、2014年・2015年に連続優勝した[[広島県立世羅高等学校]]に上回られている。}})、「他の人に依頼されなくてよかった」と感想を述べている<ref name="kadokawa20181213">{{Cite news|url=https://news.walkerplus.com/article/172316/|title=「いだてん」ポスター解禁!横尾忠則氏がこだわり明かす『他の人に依頼されなくてよかった』|newspaper=NewsWalker|publisher=[[KADOKAWA]]|date=2018-12-13|accessdate=2018-12-16}}</ref>。同年[[11月9日]]の公式ホームページ開設に際して題字が公開されたが、「ロゴも走っているように見えるといいな」との発想から、「いだてん」の四文字の上に[[三脚巴]]を重ねたデザインとしている<ref name="kadokawa20181213"/>。 |
2019年3月24日 (日) 16:35時点における版
この記事はプロジェクト:大河ドラマの編集方針を採用しています。編集される方はご一読下さい。 |
概要などはこちらに移転しました。 大河ドラマ管理人
2018年3月30日の出演者発表第3弾において、題字を横尾忠則が担当することが発表された[1]。横尾自身もマラソン好きということもあり(本人曰く、出身高校が駅伝で最多優勝記録を持っているとのこと[注釈 1])、「他の人に依頼されなくてよかった」と感想を述べている[2]。同年11月9日の公式ホームページ開設に際して題字が公開されたが、「ロゴも走っているように見えるといいな」との発想から、「いだてん」の四文字の上に三脚巴を重ねたデザインとしている[2]。
4月4日、金栗の故郷・熊本県でクランクイン[3][4]。8月上旬から3週間程度をかけ、1912年大会当時のスタジアム(ストックホルム・スタディオン)の姿がほぼ残るストックホルムでのロケ[5]が予定されており、準備に時間がかかるため、例年よりも早めのクランクインとなった[4]。
11月9日、公式Twitterアカウントが開設され、最初の投稿で予告編 (PR) 映像が公開された[6]。また、公式サイトが開設された。
12月14日、初回試写会が行われ[7]、ドラマの最後に大河ドラマでは異例の「このドラマは史実を基にしたフィクションです」という注釈テロップが付けられることが明らかになった[8]。この意図について訓覇CPは「(基本的にドラマなのでフィクションだが)意外に事実が多く、事実とは何かを考える機会にもなる」「事実の大切さとフィクションの楽しさを両方持っているという自分の思いも込めた」と述べている[9][8]。
登場人物
主人公
- 金栗四三(かなくり しそう)
- 演:中村勘九郎(幼少期:久野倫太郎 / 船元大馳朗)
- 東京高等師範学校の学生。日本人初のオリンピック選手となった「日本のマラソンの父」。実践と検証を重ねる実直な性格で、競技の分析ノートや旅行日記などを詳細に記録する。また中学校で教えられて以来、体質改善になると信じて、裸で頭から冷水を浴びるのを日課としている。
- 熊本県玉名郡春富村に生まれる。幼少期は体が弱かったが、独自の呼吸法と共に往復12キロメートルの通学路を走るいだてん通学により虚弱体質を克服。目標としていた海軍兵学校に落ちた後、東京高等師範学校に進学、上京する。東京では慣れない生活に疲弊するも、夏休みに帰省から戻った際に立ち寄った浅草でマラソンと出会い熱中、徒歩部に入部する。
- 高師のマラソン大会で嘉納から表彰された際には、発奮し「脂抜き走法」など無茶な練習を強行する。そこで体調を崩したことから「自然ニ従へ」の教訓を得て、羽田で行われたオリンピックの予選大会に出場。マラソンで世界記録を塗り替えて優勝するとともに、オリンピック代表選手に内定する。
- 当初はオリンピックとは何かも知らず、単なる力試しとして予選に参加していたため、事の大きさを知り困惑するが、嘉納の説得を受け、参加を決める。しかし、嘉納から「旅費は自費で」と言われたため兄に金の都合を頼む手紙を送る。
- 田畑政治(たばた まさじ)
- 演:阿部サダヲ
- 日本水泳連盟元会長。日本オリンピック委員会委員。
- 渋滞中に待ちきれず外へ飛び出すなど、せっかちな人物。また、イライラしている時にタバコを逆向きに吸って火傷しそうになり、熱がるという癖がある。落語は志ん生ではなく圓生派。
三島家
大隈重信や乃木希典など政財界の実力者との交流を持つ資産家一家。
- 三島弥彦(みしま やひこ)
- 演:生田斗真
- 三島子爵家の御曹司。天狗倶楽部のメンバー。
- スポーツ万能で、雑誌『冒険世界』の企画では痛快男子十傑に選ばれた運動会の覇王。女性ファンも数多く存在する。しかし家族からはスポーツに対する情熱を冷ややかに受け止められている。そんな家族の反対から、羽田で行われたオリンピックの予選大会は審査員を務める予定でいたが、気持ちを抑えきれず、飛び入りで競技に参加。結果、優勝し、四三と同じく日本人初のオリンピック短距離走の代表選手に選ばれる。
- シマ
- 演:杉咲花
- 三島家に仕える女中。
- 弥彦の活躍を応援している。
- 三島弥太郎(みしま やたろう)
- 演:小澤征悦
- 弥彦の長兄。横浜正金銀行頭取。
- スポーツに熱中する弟に手を焼いており、スポーツそのものを嫌悪している。そのため嘉納治五郎や弥彦からオリンピックに関する融資を持ちかけられた際はこれを拒否している。
- 三島和歌子(みしま わかこ)
- 演:白石加代子
- 弥彦の母。鹿児島県出身で、女西郷と呼ばれる女傑で、仕込み刀の杖を持ち歩く。
- 当時人気を博した新聞小説『不如帰』では、登場人物である冷酷な姑のモデルとされた。しかし字が読めないためその内容を知らず、活動写真化された同作を見て初めて描かれ方を知り激怒。またこれ以上あらぬ醜聞を広げぬため、オリンピック予選会への弥彦の出場に反対する。弥彦がオリンピック代表選手内定後も反対し続け、テーブルマナーを学びに来た四三や可児にも冷淡な態度を示すが、弥彦がストックホルムへ旅立つ際には、自らが日の丸を縫い付けたユニフォームを手渡し、涙ながらに応援し見送る。
天狗倶楽部とその関係者
天狗倶楽部は明治末期に野球愛好家の押川春浪が創設した私的団体、現在でいう「サークル」に相当する組織。ユニフォームのワッペン「TNG」やメンバーがよく脱ぐといった設定も史実に準拠している。メンバーを呼ぶ際は、上の名字を取って「○○天狗」と呼んでいる[10]。
- 吉岡信敬(よしおか しんけい)
- 演:満島真之介
- 天狗倶楽部のメンバー。早稲田大学OB。
- 本庄(ほんじょう)
- 演:山本美月
- 雑誌『冒険世界』の女性記者。天狗倶楽部周辺を取材する。
- 中沢臨川(なかざわ りんせん)
- 演:近藤公園
- 天狗倶楽部のメンバー。京浜電鉄の社員。
- 押川春浪(おしかわ しゅんろう)
- 演:武井壮
- 天狗倶楽部の創設者。作家。
東京高等師範学校・大日本体育協会
東京高等師範学校は東京高師と省略される場面が多い。大日本体育協会は東京高師とは別組織だが校内に協会が設置され、協会理事も同校の教員らが名を連ねる。
経営陣・教員・協会役員
- 嘉納治五郎(かのう じごろう)
- 演:役所広司
- 東京高師校長。柔道の創始者。
- 第1話のキーパーソンであり、“平和の祭典”であるオリンピックの精神に惹かれて、日本のオリンピック初参加を実現するために奮闘する[11]。
- その後、オリンピック予選会においてマラソンで優勝した四三と短距離走で優秀な成績を収めた弥彦を選手としてストックホルムに送ることを決める。しかし国からの援助はなく、予選会開催のために多くの借金を重ねた上に、辛亥革命に巻き込まれた清からの留学生を救うための出費で莫大な借金をし、資金が不足。四三と弥彦に自費での出場を提案し、丸め込むような形で説得する。
- 大森兵蔵(おおもり ひょうぞう)
- 演:竹野内豊
- 米国体育学士。日本語の会話の中に英語を混ぜる癖があり、その度に安仁子に翻訳される。
- アメリカ留学中にアルバイトで安仁子のハウスボーイをしたことがきっかけで結婚に至った経緯から、オリンピックに同行出来ずに僻む可児と永井から、妻の尻に敷かれている旨嘲笑される。
- 可児徳(かに いさお)
- 演:古舘寛治
- 東京高師助教授。徒歩部部長。嘉納の下で大日本体育協会の立ち上げに右往左往しつつ、オリンピック初参加の準備に奔走する。
- 嘉納の行動に振り回されがちではあるが、協会の資金で勝手に優勝カップを作るなど時折大胆な行動に出る。また、酒に酔うと威勢が良くなる。
- 永井道明(ながい どうめい)
- 演:杉本哲太
- 東京高師教授。金栗たちの暮らす寄宿舎の舎監も務める。
- 日本人の体力向上を先決する考えのもと、肋木と共にスウェーデン体操を体育に取り入れた日本スポーツ界のパイオニアの一人。頑固で融通が利かない性格で、嘉納と対立する場面も少なくない。学生には厳しくも愛をもって接しており、マラソンにおいて学生の体調や命を第一とする言動を取っている。
- 嘉納から日本初となるオリンピック参加についての相談を受けた際には「ドランドの悲劇」を引き合いに出し、国の命運を選手に託し、人命よりも勝利にこだわる大会と見解し不愉快と感じたことと、肉体的に未熟な日本人にとって無理があると考え反対する。オリンピック予選会の後から大日本体育協会の活動に本格的に参加。四三のオリンピック出場に向けて積極的に関わり始める。
- 福田源蔵(ふくだ げんぞう)
- 演:嶺豪一
- 東京高師地歴科の教師。
- 大森安仁子(おおもり アニコ)
- 演:シャーロット・ケイト・フォックス
- 大森兵蔵の妻。
- 米国人であるが日本語が堪能で、兵蔵が無意識に発する英語を即座に日本語訳することもしばしば。笑い上戸な性格で、それゆえに周囲を困惑させることもある。
- 出発1か月前、三島家で四三にテーブルマナーを教える。
- 岸清一(きし せいいち)
- 演:岩松了[12]
- 武田千代三郎(たけだ ちよさぶろう)
- 演:永島敏行[12]
- 二階堂トクヨ(にかいどう トクヨ)
- 演:寺島しのぶ
東京高師の学生たち
- 平田(ひらた)
- 演:前原滉
- 東京高師の学生。
- 徳三宝(とく さんぽう)
- 演:阿見201
- 東京高師の学生、柔道家。
- 野口源三郎(のぐち げんざぶろう)
- 演:永山絢斗
- 東京高師の学生。四三の徒歩部の後輩。
- 四三が「脂抜き走法」を試した際にはこれに付き合うものの、途中で根負けし水を飲む。その後、オリンピック予選会に出場。マラソンの途中で蒸しパンを無銭飲食しつつ、好成績を収める。
- 橋本三郎(はしもと さぶろう)
- 演:高橋周平
- 東京高師の学生。四三の徒歩部の後輩。
- 野口と同様に、四三と「脂抜き走法」を試す。
東京の人びと
美濃部孝蔵と家族
- 美濃部盛行(みのべ もりゆき)
- 演:土佐和成
- 孝蔵(志ん生)の父。職業は警察官。孝蔵が10歳の頃、大事にしていた煙管を質屋に売り飛ばした事に激怒して、街中で槍を持って追い回した末に彼を勘当する。
- 美濃部てう(みのべ てう)
- 演:山本裕子
- 孝蔵(志ん生)の母。
政界・財界関係者たち
- 大隈重信(おおくま しげのぶ)
- 演:平泉成
- 早稲田大学総長。
- 加納久宜(かのう ひさよし)
- 演:辻萬長
- 日本体育会会長。健康な心身を育成するための体育を重要視する立場から、日本人のオリンピック参加に否定的な立場を取る。
- 小笠原文部大臣(おがさわら もんぶだいじん)
- 演:春海四方
- 文部大臣。オリンピック参加のための資金提供を断る。
- 内田公使(うちだ こうし)
- 演:井上肇
- 駐スウェーデン公使。本名内田定槌(さだつち)。
- 伊藤博文(いとう ひろぶみ)
- 演:浜野謙太[注釈 2]
- 初代内閣総理大臣。
- 田島錦治(たじま きんじ)
- 演:ベンガル
- 京都帝国大学教授。
- 永田秀次郎(ながた ひでじろう)
- 演:イッセー尾形
東京市井の人びと
- 小梅(こうめ)
- 演:橋本愛
- 浅草の遊女で孝蔵の友人。熊本の阿蘇出身。凌雲閣の袂を根城に客引きをしており、四三や美川にも声をかける。
- 客のとして相手をした美川から、遊女から足を洗うよう迫られるようになり、彼を苦手視する。
- 清さん(せいさん)
- 演:峯田和伸
- 浅草の人力車夫で孝蔵の兄貴分的存在。健脚の持ち主。
- 最終学歴小学校卒業であるにも関わらず、学歴詐称[注釈 3]してマラソン大会に度々出場。羽田の大予選会にも出場し、四三と知り合う。その後四三がオリンピックへの参加を決めると、練習に協力。ストックホルムに似た道として、芝から日本橋を通って浅草までの道を往復するというコースを教える。
- 黒坂辛作(くろさか しんさく)
- 演:三宅弘城[注釈 4]
- 大塚の足袋屋「播磨屋」の店主。頑固な職人気質の人物。
- オリンピック予選会に臨む四三にぴったりの足袋を誂えるが、走りにくかった旨を言われ塩を撒いて店頭から追い出すほど激怒する。しかし考えを改め、オリンピックに挑む四三の意見を取り入れながらマラソンに向いた足袋作りに改良を重ね、提供し続ける。四三がストックホルムへ出発する直前には、日の丸を縫い付けたユニフォームを餞に贈る。
- 黒坂勝蔵(くろさか かつぞう)
- 演:阿久津慶人
- 黒坂辛作の息子。
- 黒坂ちょう(くろさか ちょう)
- 演:佐藤真弓
- 黒坂辛作の妻。
- 増野(ますの)
- 演:柄本佑
落語家たち
- 橘家円喬(たちばなや えんきょう)
- 演:松尾スズキ
- 売れっ子の落語家。孝蔵が落語家を目指すきっかけになる人物。
- オリンピック代表選考会に参加する清さんに代わり人力車夫をしていた孝蔵と出会う。その際、孝蔵に弟子入りを懇願され、専属の車夫として雇う。
- 万朝(まんちょう)
- 演:柄本時生[12]
熊本の人びと
金栗家
熊本県玉名郡春富村に在住。元は代々続く造り酒屋あったが、病弱である信彦の代で廃業し、実次の収入と農業で生計を立てている。
- 金栗実次(かなくり さねつぐ)
- 演:中村獅童(幼少期:中澤準[16])
- 四三の長兄。役場で働く一方で、病弱で早世した父に代わり家長として四三を見守る。
- 登校を嫌がる幼い四三を叱咤し「勉強部屋」と称する小部屋に閉じ込めたり、危篤の父に対し最後の願いとして四三の中学進学を認めさせるなど、四三の勉学への道に情熱を注ぐ。東京高師に進学した四三から送られた、校内の長距離走で3位になった報告の手紙に対して、勉学に打ち込むよう叱責する返事を送るが、四三がオリンピック代表選手に選ばれた際には喜び、渡航費用の工面に奔走する。
- 金栗信彦(かなくり のぶひこ)
- 演:田口トモロヲ
- 四三の父。胃弱を患っている。
- 病弱な四三を丈夫にするため、その当時第五高等中学に赴任していた嘉納治五郎に四三を抱っこしてもらおうと街まで行くが失敗。しかし家族には抱っこをしてもらえたと説明し、最後までその嘘を貫き通して死去する。
- 金栗シエ(かなくり シエ)
- 演:宮崎美子
- 四三の母。長距離走で入賞した四三に、将来は教職になると思い東京高師に入れているのだから遊んでいないで勉強するよう、手紙で叱りつける。
- 金栗スマ(かなくり スマ)
- 演:大方斐紗子
- 四三の祖母。
- 金栗キヨメ(かなくり キヨメ)
- 演:川面千晶
- 実次の妻。自身の出産時の呼吸が、四三独特の呼吸法のヒントとなる。
- 又作(またさく)
- 演:白石拳大[16]
- 四三の次兄。
- 松雄(まつお)
- 演:深田真弘[16](幼少期:伍藤奏[17])
- 四三の三兄。
- エツ
- 四三の長姉。
- ソヨ
- 四三の次姉。
- 末子(すえこ)
- 演:山口朋華[18](幼少期:りり花[19])
- 四三の妹。
金栗家を取り巻く人びと
- 春野スヤ(はるの スヤ)
- 演:綾瀬はるか(幼少期:原島凛々[16])
- 四三の幼馴染で、のちに四三を陰で支える妻となる人物。
- 女学校に通う頃には名家・池部家との縁談を受け、四三がストックホルムへ旅立つ直前に池部家に嫁入りする。
- 美川秀信(みかわ ひでのぶ)
- 演:勝地涼
- 四三の郷友。夏目漱石を敬愛し東京の華やかさに憧れ、東京高師に入学するが永井の高圧的な態度に辟易し啖呵を切って以来、劣等生として扱われる。
- 春野先生(はるの せんせい)
- 演:佐戸井けん太[注釈 5]
- 石貫村の医師。スヤの父。四三の父である信彦の最期を看取る。
- 五条教諭(ごじょう きょうゆ)
- 演:姜尚中
- 四三の母校である玉名中学校の教諭。四三ら生徒に、風邪の予防方法として冷水浴を勧める。
- 池部重行(いけべ しげゆき)
- 演:髙橋洋
- 玉名村の庄屋。
- 池部幾江(いけべ いくえ)
- 演:大竹しのぶ
- 池部重行の母。
- スヤの紹介で四三の渡航費用の借金を願い出る実次に対し、金栗家の畑を買収し同家に無償で貸し出すという名目で金を贈与する。
外国人
- クーベルタン
- 演:ニコラ・ルンブレラス
- 近代オリンピックの創始者。
- 欧米人だけの大会だったオリンピックにアジア代表として日本の参加を望み、そのための「適任者」として治五郎に目をつける。
- ジェラール
- 駐日仏国大使。
- ダニエル
- 演:エドヴィン・エンドレ
- ストックホルム大会での日本選手団ガイド。
- ラザロ
- 演:エドワード・ブレダ
- ストックホルム大会マラソンポルトガル代表選手。
- サミュエル
- 演:ピーター・エリクソン
- ストックホルム大会の記者。ダニエルの父。
- ザーリング
- 演:マックス・ベッカム
- ストックホルム大会陸上競技スウェーデン代表選手。
1964東京五輪招致チーム
- 平沢和重(ひらさわ かずしげ)
- 演:星野源
- 外交評論家、ジャーナリスト。東京五輪招致のためのスピーチを務める。
- 岩田幸彰(いわた ゆきあき)
- 演:松坂桃李
- 日本オリンピック委員会常任委員。
- 東龍太郎(あずま りょうたろう)
- 演:松重豊
- 東京都知事。
- 北原秀雄(きたはら ひでお)
- 演:岩井秀人
- 外務省の役人。東京五輪招致に向けたスピーチの本来の担当者だったがアキレス腱断絶の怪我により出られなくなってしまう。
- 田畑うら(たばた うら)
- 演:根岸季衣[12]
志ん生一家と弟子たち
- 古今亭志ん生(ここんてい しんしょう)
- (美濃部孝蔵 → 古今亭志ん生)
- 演:ビートたけし(青年期:森山未來 / 幼少期:荒井雄斗[21])[注釈 6]
- 落語家。本名美濃部孝蔵(みのべ こうぞう)。
- 本作のナビゲーターに相当し、志ん生が語る落語という体で、金栗四三とオリンピック黎明期の物語が語られる[9]。一方、青年時代の志ん生(孝蔵)は本作のナレーションに相当し、志ん生の噺の登場人物のひとりでありながら、あたかも後世の志ん生の目線での解説役をも兼ねる[22]。
- 小学校を中退し、10歳の頃から「飲む、打つ、買う」に精通していた悪童。父親の煙管を質に入れていた事がバレて、勘当された。青年時に吉原の付き馬から逃げるため寄席に飛び込み、橘家円喬の落語に出会う。そこから落語に傾倒、寄席に通い始める。
- その後、オリンピック予選会が羽田で開かれた際には、それに清さんが出場するため車夫の仕事を代行する。そこで偶然円喬と遭遇し、弟子入り。浅草から日本橋を通って芝までを実際に走りながら、円喬の「富久」を背中で聞くという稽古を受ける。
- 美濃部りん
- 演:池波志乃[注釈 7](青年期:夏帆)
- 志ん生の妻。
- 五りん(ごりん)
- (小松 → 五りん)
- 演:神木隆之介
- 本名は小松。母の形見である、亡き父が出征先の満州から送った絵葉書に「志ん生の『富久』は絶品」と書かれていたことから志ん生を慕い、昭和35年に弟子入りを志願する。親からの言いつけで健康法として冷水を頭から被る。また、祖母が昔播磨屋で働いていた。
- 知恵(ちえ)
- 演:川栄李奈
- 小松の恋人。苗字は阿部(あべ)。
- 五りんが志ん生を探すのに付き合い、一緒に志ん生の自宅を訪れる。
- 美津子(みつこ)
- 演:小泉今日子
- 志ん生の長女。
- 今松(いままつ)
- 演:荒川良々
- 志ん生の弟子。
その他の人物
- 慶(けい)
- 演:深沢敦[注釈 8]
- 活動写真化された『不如帰』で描かれた、三島和歌子をモデルとした登場人物。
- 村田富江(むらた とみえ)
- 演:黒島結菜
- 村田大作(むらた だいさく)
- 演:板尾創路
- 人見絹枝(ひとみ きぬえ)
- 演:菅原小春
スタッフ
- 作:宮藤官九郎
- 音楽:大友良英
- 題字:横尾忠則
- 噺[注釈 9]:ビートたけし
- 語り[注釈 9]:森山未來
- テーマ音楽演奏:NHK交響楽団
- テーマ音楽指揮:下野竜也
- テーマ音楽編曲:江藤直子
- 演奏:大友良英スペシャルビッグバンド / 芳垣安洋オルケスタ・ナッジ!ナッジ!
- タイトルバック画:山口晃
- タイトルバック製作:上田大樹
- 劇中地図製作:武藤文昭
- スポーツ史考証:真田久 / 大林太朗
- 風俗考証:天野隆子
- 時代考証:古川隆久 / 松重充浩
- 撮影協力:熊本県 / 日本スポーツ協会 / 日本陸上競技連盟 / 日本水泳連盟 / 講道館 / 茨城県つくばみらい市 / 笠間市 / 那珂市 / 常陸太田市 / 千葉県千葉市 / 木更津市 / 九十九里町 / 静岡県掛川市 / 三重県桑名市 / 熊本県熊本市 / 和水町 / 玉名市 / 菊池市 / 山鹿市 / 宇城市 / 美里町 / 芦北町 / 人吉市 / 球磨村 / 静岡県島田市 / 川根本町 / 栃木県足利市 / 千葉県フィルムコミッション / 京都市メディア支援センター / 大阪フィルム・カウンシル / 栃木県フィルムコミッション / いばらきフィルムコミッション / 龍谷大学 / 清泉女学院 / 諏方神社 / 九十九里町漁業協同組合 / 西本願寺 / 笠間稲荷神社 / スウェーデンストックホルム市 / エーケロー市 / ウプサラ市 / ストックホルム・スタディオン / スウェーデン国立文化財庁 / ムンソ教会 / 王立ユールゴーデン管理局
- 映像提供:日本オリンピック委員会 / 資料映像バンク / 国立映画アーカイブ / 記録映画保存センター / ジョンEアレン / BFIナショナルアーカイブ
- 資料提供:長谷川孝道 / 林美也子 / 筑波大学 / 絵葉書資料館 / 玉名市立歴史博物館 / 熊本大学五高記念館 / 小泉八雲記念館 / 日本近代文学館 / 日本カメラ博物館 / 日本スポーツ振興センター / 秩父宮記念スポーツ博物館 / 和水町
- 衣装コーディネート:宮本まさ江
- VFXスーパーバイザー:尾上克郎 / 石原渉 / 佐藤敦紀
- VFXプロデューサー:結城崇史
- 海外ロケコーディネーター:ロクサナ・リー
- 海外コーディネーター:クラウディア・バルボア
- 所作指導:橘芳慧
- マラソン指導:金哲彦
- 落語指導:古今亭菊之丞
- 寄席指導:橘右樂
- 芸能指導:友吉鶴心
- 陸上競技指導:大山下圭悟
- ダンス指導:近藤良平 / 木下菜津子
- 馬術指導:田中光法
- 英語指導:塩屋孔章 / ネイサン・ベリー
- フランス語指導:杉浦愛力
- 車夫指導:梶原浩介
- 柔道指導:鮫島元成
- 兵式体操指導:木下秀明
- 茶道・華道指導:井関宗脩
- アクション指導:舟山弘一
- 明治ことば指導:春日ゆら
- 道路工事指導:石川一彦
- 測量指導:山下正一
- 書道指導:金敷駸房
- 熊本ことば指導:志水正義 / 宗真樹子 / 境浩一朗
- 薩摩ことば指導:早水真理
- 名古屋ことば指導:橋本信明
- 助産指導:三宅はつえ
- 医事指導:保坂義雄
- 農業指導:嘉永大憲
- わら細工指導:中島安啓
- 野球指導:二宮功
- 理容指導:本田浩一
- 足袋指導:山中薫
- カメラ指導:田村政実
- マナー指導:西出ひろ子
- ピアノ指導:大竹くみ
- バーテンダー指導:井口法之
- 国旗考証:吹浦忠正
- 制作統括:訓覇圭 / 清水拓哉
- プロデューサー:岡本伸三 / 家冨未央
- 演出:井上剛 / 西村武五郎 / 一木正恵 / 大根仁
- 副音声解説:宗方脩
いだてん紀行
放送
放送時間
- NHK BS4K:毎週日曜 9時-9時45分
- NHK BSプレミアム:毎週日曜 18時-18時45分
- 総合テレビ:毎週日曜 20時-20時45分
- (再放送)総合テレビ:毎週土曜 13時05分-13時50分 / BS4K:毎週日曜 8時-8時45分
放送日程
- 初回は15分拡大。
放送回 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 紀行 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
第1章 「ストックホルム大会」編 | |||||
第 | 1回1月 6日 | 夜明け前 | 井上剛 | 嘉納治五郎&井上康生 | 15.5%[24] |
第 | 2回1月13日 | 坊っちゃん | 金栗の故郷を訪ねて | 12.0%[25] | |
第 | 3回1月20日 | 冒険世界 | 西村武五郎 | 天狗倶楽部 | 13.2%[26] |
第 | 4回1月27日 | 小便小僧 | 一木正恵 | 脂抜き走法 | 11.6%[27] |
第 | 5回2月 3日 | 雨ニモマケズ | 井上剛 | 羽田運動場 | 10.2%[28] |
第 | 6回2月10日 | お江戸日本橋 | 西村武五郎 | 日本橋 | [29] | 9.9%
第 | 7回2月17日 | おかしな二人 | 一木正恵 | 高橋大輔&地元支援 | [30] | 9.5%
第 | 8回2月24日 | 敵は幾万 | 井上剛 | 旧新橋停車場 | [31] | 9.3%
第 | 9回3月 | 3日さらばシベリア鉄道 | 大根仁 | 大森夫妻 | [32] | 9.7%
第10回 | 3月10日 | 真夏の夜の夢 | 西村武五郎 | ストックホルム | [33] | 8.7%
第11回 | 3月17日 | 百年の孤独 | 100年後のいだてん | [34] | 8.7%|
第12回 | 3月24日 | 太陽がいっぱい | 一木正恵 | マラソンコース | |
第13回 | 3月31日 | 復活 |
- 視聴率は総合テレビでの放送分であり、ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。
関連商品
サウンドトラック
- 大河ドラマ いだてん オリジナル・サウンドトラック 前編(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)
- (2019年3月6日発売、VICL-65131)
書籍
- 公式ガイドブック
-
- NHK大河ドラマ・ガイド いだてん(NHK出版)
- 前編(2018年12月25日発売、ISBN 978-4149233802)
- NHK大河ドラマ・ガイド いだてん(NHK出版)
ドラマと所縁のある地域の反応
主人公の一人である金栗四三の出身地、旧熊本県玉名郡春富村が含まれる和水町と、玉名市・南関町の1市2町による地域協議会が2017年10月に発足した[35]。2019年1月6日のドラマ放送開始にあわせ、玉名市繁根木の旧玉名市役所庁舎跡地に大河ドラマ館(2019年1月13日から2020年1月12日)、和水町大田黒の三加和温泉ふるさと交流センター敷地内に金栗四三ミュージアムが2019年1月11日から2020年1月13日までの1年間の予定で開館し、金栗四三を記念したマラソン大会も開催される[36]。また金栗四三の生家が2019年1月11日から12月23日まで特別に公開される[37]。なお、和水町では初回放送日の2019年1月6日に和水町三加和公民館にてパブリックビューイング (PV) が行われる予定であったが、放送3日前の1月3日に和水町で震度6弱を記録する地震が発生し、同公民館が避難所に指定されているため、PVが中止となった[38][39]が、地域おこし協力隊有志により会場を変更して開催にこぎつけた[要出典]。なお、第2話については熊本市内の2箇所(くまもと県民交流館パレア(くまモンスクエア)とNHK熊本放送局)にてPVが行われる[40]。
またもう一人の主人公である田畑政治の出身地である静岡県浜松市でも、同市を舞台とした2017年NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』に引き続き、商工会議所が作品に関連する商品開発を進める方針[41]。また、ロケが行われることになるつくばみらい市のワープステーション江戸では、完成したばかりの新ゾーンが撮影に用いられることになっており、地元の期待が高まっている[42]。
脚注
注釈
- ^ 横尾の出身校である兵庫県立西脇工業高等学校は長らく全国高等学校駅伝競走大会の男子最多優勝記録を持っていたが、2014年・2015年に連続優勝した広島県立世羅高等学校に上回られている。
- ^ 前年(2018年)の大河ドラマ『西郷どん』にも同役で出演していた[13]。
- ^ ゼッケンに「田せ早(早稲田)」と書かれていた。
- ^ 発表当初の配役はピエール瀧で[14]、第4回から第10回まで同役を演じたが、3月19日付で三宅に交代[15]となった。
- ^ 当初志賀廣太郎の出演が予定されていたが体調不良のため降板[20]。
- ^ クレジット上は、ビートたけしが「古今亭志ん生」役、森山未來が「美濃部孝蔵」役と振り分けられている。
- ^ 池波はりんの長男である十代目金原亭馬生の長女であるため、実の孫が祖母を演じることとなる[23]。
- ^ 深沢は慶役の他に(橘家円喬の)先輩噺家役も演じている。
- ^ a b 古今亭志ん生の「オリムピック噺」という落語で展開される物語との設定[9]のため、志ん生(ビートたけし)によるナレーションを「噺」と表記し、志ん生の「噺」に登場する美濃部孝蔵(森山未來)のナレーション[22]を「語り」と表記している。
出典
- ^ “《2019年大河ドラマ》出演者発表 第3弾!そして、番組のタイトル題字はあの人に…!! いだてん 〜東京オリムピック噺(ばなし)〜”. NHKオンライン. NHK (2018年3月30日). 2018年3月30日閲覧。
- ^ a b “「いだてん」ポスター解禁!横尾忠則氏がこだわり明かす『他の人に依頼されなくてよかった』”. NewsWalker (KADOKAWA). (2018年12月13日) 2018年12月16日閲覧。
- ^ “2019年 大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」出演者発表 第2弾”. NHKオンライン. NHK (2017年11月29日). 2017年11月29日閲覧。
- ^ a b “来年大河「いだてん」主演・中村勘九郎が熊本ロケ公開 中学生役に驚き 4月撮入は異例の早さ”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2018年4月7日) 2018年4月7日閲覧。
- ^ “来年大河「いだてん」ストックホルムで異例の海外ロケ 制作P「当時のスタジアムがほぼ残っている」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2018年7月20日) 2018年7月20日閲覧。
- ^ “次期大河「いだてん」ツイッター開設 勘九郎、阿部サダヲ、綾瀬らが動画でPR”. スポーツニッポン (スポーツニッポン新聞社). (2018年11月10日) 2018年11月10日閲覧。
- ^ “勘九郎「いだてん」初回試写会に出席 「宮藤官九郎さんからの挑戦状のような1話」 newspaper”. スポーツニッポン新聞社. (2018年12月14日) 2018年12月14日閲覧。
- ^ a b “来年大河「いだてん」、異例の注釈「史実を基にしたフィクション」”. スポーツ報知. (2018年12月14日) 2019年1月13日閲覧。
- ^ a b c 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。「sponichi20190106
」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません - ^ “【いだてん】「天狗倶楽部」「血まみれ」ウソみたいなホントの話”. ORICON News. (2019年1月13日) 2019年1月14日閲覧。
- ^ 片山香帆 (2019年1月7日). “『いだてん』革新的大河ドラマの幕開け! 役所広司が切り拓いたオリンピックへの第1歩”. リアルサウンド. 2019年1月8日閲覧。
- ^ a b c d “2019年 大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」出演者発表 第4弾”. NHK (2018年12月14日). 2018年12月14日閲覧。
- ^ “浜野謙太、伊藤博文役で『西郷どん』から『いだてん』へ異例のリレー出演”. ORICON NEWS. 2019年3月6日閲覧。
- ^ 『NHK大河ドラマ・ガイド いだてん 前編』,44-45P
- ^ “出演者変更のお知らせ NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』”. 2019年3月24日閲覧。
- ^ a b c d theatreacademyの2019年1月13日のツイート、2019年1月20日閲覧。
- ^ “ブルースカイモーションTop”. 2019年1月20日閲覧。
- ^ central_123の2019年1月9日のツイート、2019年1月20日閲覧。
- ^ “りり花 - スマイルモンキー”. 2019年1月20日閲覧。
- ^ “志賀廣太郎、19年大河『いだてん』体調不良で降板 代役は佐戸井けん太”. ORICON NEWS (oricon ME). (2018年4月26日) 2018年4月26日閲覧。
- ^ officemgeinoの2019年1月14日のツイート、2019年1月20日閲覧。
- ^ a b “「完全にたけしなんだけど...」 いだてんの「志ん生」、予想以上の好評のワケ”. J-CASTニュース. (2019年1月7日) 2019年1月13日閲覧。
- ^ “池波志乃「いだてん」で女優復帰「祖母の役だから」20年近く休業”. Sponichi ANNEX. スポーツニッポン新聞社. (2018年3月30日) 2018年3月30日閲覧。
- ^ “いだてん:19年大河初回視聴率15.5% 「西郷どん」超えで発進”. MANTAN WEB. (2019年1月7日) 2019年1月7日閲覧。
- ^ “いだてん:19年大河、第2回視聴率は12.0%で3.5ポイントダウン 金栗四三の知られざる少年時代…”. MANTAN WEB. (2019年1月15日) 2019年1月15日閲覧。
- ^ “いだてん:19年大河、第3回視聴率13.2%で回復 四三、マラソンと運命の出会い”. MANTAN WEB. (2019年1月21日) 2019年1月21日閲覧。
- ^ “いだてん:19年大河、第4回視聴率は11.6% 四三はマラソンに夢中!?”. MANTAN WEB. (2019年1月28日) 2019年1月28日閲覧。
- ^ “いだてん:19年大河、第5回視聴率は10.2%と1.4ポイントダウン 四三、ライバルたちと激しいデッドヒートの末…”. MANTAN WEB. (2019年2月4日) 2019年2月4日閲覧。
- ^ “いだてん:19年大河 第6回視聴率は9.9%で初の2桁割れ 四三、オリンピック派遣を拒否?”. MANTAN WEB. (2019年2月12日) 2019年2月12日閲覧。
- ^ “いだてん:第7回視聴率は9.5%で番組ワースト更新 四三&弥彦、五輪行きに家族は…”. MANTAN WEB. (2019年2月18日) 2019年2月18日閲覧。
- ^ “NHK大河「いだてん」第8話3週連続1桁9.3%”. nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社. (2019年2月25日) 2019年2月25日閲覧。
- ^ “いだてん:第9回視聴率は9.7%とやや回復 17日間にも及ぶ長旅に四三は…”. MANTAN WEB. (2019年3月4日) 2019年3月4日閲覧。
- ^ “いだてん:第10回視聴率8.7%と初の8%台 白夜に苦しむ四三 弥彦もボロボロ…?”. MANTAN WEB. (2019年3月11日) 2019年3月11日閲覧。
- ^ “いだてん:第11回視聴率8.7% 四三と弥彦、夢の大舞台へ!”. MANTAN WEB. (2019年3月18日) 2019年3月18日閲覧。
- ^ 大河ドラマ「いだてん」3市町協議会が発足しました(玉名市役所2017年10月16日 2018年3月1日閲覧)
- ^ “熊本県県北広域本部、来年の大河ドラマ「いだてん」PR”. 観光経済新聞. (2018年7月21日) 2019年1月6日閲覧。
- ^ 日本マラソンの父金栗四三ミュージアム (PDF) - 2018年11月20日閲覧
- ^ "NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」パブリックビューイングin和水町の中止について" (Press release). 和水町まちづくり推進課. 4 January 2019. 2019年1月6日閲覧。
- ^ “いだてん初回PV中止 和水町・金栗四三生家は無事”. 西日本新聞. (2019年1月5日) 2019年1月6日閲覧。
- ^ "大河ドラマ「いだてん」パブリックビューイングを開催します" (Press release). 熊本県観光物産課. 7 January 2019. 2019年1月13日閲覧。
- ^ 2019年大河「いだてん」 浜松商議所、“ポスト直虎”へ始動(2018/1/31 17:09)(静岡新聞2018年1月31日、3月1日閲覧)
- ^ つくばみらい市. “ワープステーション江戸がリニューアル! - つくばみらい市”. 広報つくばみらい. 2018年6月21日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 大河ドラマ「いだてん」 (@nhk_td_idaten) - X(旧Twitter)
- 大河ドラマ「いだてん」 (@nhk_idaten) - Instagram
- 大河ドラマ「いだてん」 - allcinema
NHK 大河ドラマ | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
いだてん〜東京オリムピック噺〜
|