宮本武蔵 (NHK新大型時代劇)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
宮本武蔵
ジャンル ドラマ
放送時間 44分
放送期間 1984年4月4日~1985年3月13日(45回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 日本放送協会
演出 岡本憙侑 他
原作 吉川英治
脚本 杉山義法
出演者 役所広司
古手川祐子
中康次
奥田瑛二
小林麻美
草笛光子
江原真二郎
高橋惠子
新井春美
瑳川哲朗
藤堂新二
河原崎建三
三浦浩一
待田京介
今福正雄
鈴木光枝
南田洋子
黒沢年男
池上季実子
田村高廣
津川雅彦
竹脇無我
西村晃
丹波哲郎
石坂浩二
テンプレートを表示

宮本武蔵』(みやもとむさし)は、NHK総合テレビで1984年4月4日から1985年3月13日まで放映されたテレビドラマNHK新大型時代劇の1作。全45話。

概要[編集]

吉川英治の小説『宮本武蔵』を原作とし、剣豪宮本武蔵の青年時代から巌流島の決闘までを描いている。原作にほぼ忠実に添い、それまで映画・テレビドラマ等で映像化されなかったエピソードなども多く拾い上げられている。

脚本担当の杉山義法は「タケゾウがムサシになるまでを青春編としてジックリ描きたかった」との理由から、原作の「地の巻」部分を意図的に膨らませた。また、1971年の大河ドラマ『春の坂道』(原作:山岡荘八)の脚本を担当したこともあって柳生宗矩に対する思い入れがあり、本作でも宗矩を原作以上に頻繁に、かつ重要な役どころで登場させている(当時『春の坂道』の映像が全く失われていた、とされていたことも影響している)。劇中に「大和の蛙」などの『春の坂道』の作品世界を彷彿させる言葉が登場するのはそのためである[1]

エピソード[編集]

  • この作品の挿入歌として、役所広司が歌う「独行道(どくぎょうどう)」(杉山義法作曲、三枝成章作曲)が使われた。歌はおおむね好評で、レコード化の話もあったが、原作者・吉川英治の遺族から「原作のイメージと合わない。使うのを止めて欲しい。レコード化も止めて欲しい」というクレームが上がったため、以後使うことは見送られた[2]。総集編では別のBGMに差し替えられている。この「独行道」は、第20回、第21回の挿入歌として流されている(第20回では、海岸を歩く武蔵を背景に、歌詞が字幕で流されている)。
  • プロデューサーの澁谷康生は、佐々木小次郎の配役に頭を悩ませていたが、澁谷が担当していた当時制作中の大河ドラマ徳川家康』の出演者の滝田栄長門裕之らと食事に出かけた時、長門が連れてきた中康次に一目惚れし、小次郎役に彼を抜擢した。当時の中は全くの無名に近い俳優であり、このキャスティングは大冒険で、澁谷と旧知と間柄であった中のマネージャーはこのオファーに足がふるえたという[3]
  • 前述の通り、澁谷が大河ドラマ『徳川家康』の担当をしていたため、同作との共通の出演者がかなり多い(役所広司、奥田瑛二、池上季実子、津川雅彦、石坂浩二、宅間伸、鈴木光枝ほか多数)。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

武蔵をめぐる人々[編集]

小次郎をめぐる人々[編集]

柳生一門[編集]

吉岡一門[編集]

宝蔵院[編集]

武蔵の対決者とその家族・主従[編集]

その他[編集]


放送[編集]

放送回 放送日 演出
第1回 1984年4月4日 故郷出奔 岡本憙侑
第2回 1984年4月11日 関ヶ原の雨 吉村芳之
第3回 1984年4月18日 お甲と朱実 布施実
第4回 1984年4月25日 岐れ路 岡本憙侑
第5回 1984年5月9日 戦後の風 吉村芳之
第6回 1984年5月16日 ふるさと無宿 布施実
第7回 1984年5月23日 お通乱れ笛 岡本憙侑
第8回 1984年5月30日 沢庵の罠 吉村芳之
第9回 1984年6月6日 恋の千年杉 布施実
第10回 1984年6月13日 宿命の二人 岡本憙侑
第11回 1984年6月20日 花田橋涙橋 吉村芳之
第12回 1984年6月27日 都大路の春 松本享一
第13回 1984年7月4日 陽なた陽かげ 布施実
第14回 1984年7月11日 めぐりぞ逢わん 吉村芳之
第15回 1984年7月18日 槍の宝蔵院 松本享一
第16回 1984年8月1日 芍薬の使者 岡本憙侑
第17回 1984年8月8日 柳生無刀取り 永山あつし
第18回 1984年8月15日 愛憎の季節 布施実
第19回 1984年8月22日 わすれ貝 吉村芳之
第20回 1984年8月29日 必殺鎖鎌 永山あつし
第21回 1984年9月5日 風雲五条大橋 布施実
第22回 1984年9月12日 清十郎無残 吉村芳之
第23回 1984年9月19日 雪の三十三間堂 石井愼
第24回 1984年9月26日 生死一路 布施実
第25回 1984年10月3日 一乗寺下り松 吉村芳之
第26回 1984年10月17日 女滝男滝 石井愼
第27回 1984年10月24日 漂泊流転 岡本憙侑
第28回 1984年10月31日 夢想流杖術 布施実
第29回 1984年11月7日 江戸新開地[4] 高橋幸作
第30回 1984年11月14日 逆襲法典ヶ原 吉村芳之
第31回 1984年11月21日 武蔵江戸入り 布施実
第32回 1984年11月28日 小次郎血風録 高橋幸作
第33回 1984年12月5日 危険な賭け 岡本憙侑
第34回 1984年12月12日 秩父騒動 布施実
第35回 1984年12月19日 将軍狙撃 秋山茂樹
第36回 1985年1月9日 夢無残 吉村芳之
第37回 1985年1月16日 春告げ鳥 布施実
第38回 1985年1月23日 栄達の門 永山あつし
第39回 1985年1月30日 独行道 石井愼
第40回 1985年2月6日 甦る剣 岡本憙侑
第41回 1985年2月13日 お通受難 吉村芳之
第42回 1985年2月20日 世の潮路 高橋幸作
第43回 1985年2月27日 懐かしき人々 松本享一
第44回 1985年3月6日 愛の海峡 ―決戦前夜― 吉村芳之
最終回 1985年3月13日 決闘巌流島 岡本憙侑

関連作品[編集]

  • 吹奏楽曲『Overture "FIVE RINGS"』 - 本作のオープニングテーマ等を、三枝成彰が吹奏楽曲に再構成したもの。1985年の第33回全日本吹奏楽コンクールの課題曲の委嘱を受けて作曲された。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 昭和60年8月7日「宮本武蔵 総集編 第一回「恋の千年杉」放送に先駆けておこなわれた「プレマップ」内インタビューによる。
  2. ^ 『TVドラマ・プロデューサー』澁谷康雄著(太陽企画出版)
  3. ^ 『TVドラマ・プロデューサー』澁谷康雄著(太陽企画出版)
  4. ^ 冒頭に「宮本武蔵 第二部」のクレジットが入る

外部リンク[編集]

NHK総合 水曜20時台
前番組 番組名 次番組
宮本武蔵