ソナチネ (映画)

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ソナチネ
監督 北野武
脚本 北野武
製作 奥山和由
出演者 ビートたけし
国舞亜矢
音楽 久石譲
撮影 柳島克己
編集 北野武
配給 松竹
公開 日本の旗 1993年6月5日
アメリカ合衆国の旗 1998年4月10日
上映時間 93分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
製作費 5億円
興行収入 8000万円
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ソナチネ』は、ビートたけしが「北野武」名義で監督した4作目の日本映画である。1993年6月5日全国松竹系ほかで公開。日本アカデミー賞音楽賞受賞。

キャッチコピーは「凶暴な男、ここに眠る。


ストーリー[編集]

広域暴力団・北島組の友好団体・中松組が、沖縄の阿南組と戦争になった。そこで北島組組長の北島とその幹部の高橋は、北島組傘下の村川組組長の村川に、「手打ちになるだろうから何人か組員を連れて、中松を助けろ」と命令する。

数日後、沖縄に上陸した村川達は上陸早々、阿南組による事務所の爆破や銃撃で多数の組員を失う。事態の複雑さを悟った村川達は市街から離れ、沖縄の最先端にある中松組の隠れ家ヘ避難する。やるべきとこが見つからぬまま、暇を持て余した村川達は、偶然に知り合った女・幸を加えまるで子供に戻ったかのように日々遊んで過ごす。

やがて中松組から阿南との抗争は手打ちになった告げられるが、その直後に中松組は何者かの手によって壊滅してしまう。そしてついに魔の手は村川達にも及び始めた。次々に消されいく仲間を見て不審に思った村川は、高橋が沖縄を訪れていることをつかみ、その宿泊しているホテルに向かう。エレベーター内で鉢合わせた高橋は、中松や村川の仲間を消した殺し屋を連れていた。激しい銃撃戦の末、殺し屋を始末した村川は高橋を連れ出す。村川の激しい拷問の末、高橋は事の真実を全て白状した。

実は北島組は北海道との抗争に備えて、阿南組と手を組もうと考えていたのだ。だが兄弟分でもある中松組が阿南組と抗争をしていたため、なかなか手を打つ事ができなかった。そこでその抗争をきっかけにして阿南組と手を組み、中松組を潰そうと動き出した。村川達を沖縄ヘ送ったのは中松組を誘き出す為のおとりであり、事を成して用済みになった村川達も中松同様、口封じの為に消そうとしていたのだ。

真実を知った村川は、阿南組との会合にやってくる北島をホテルにて待ち伏せる。生き残った組員がホテルの電源を落とし、従業員が騒めく暗闇の中を、村川はマシンガンを手に北島組と阿南組のいる部屋ヘと向かう。

出演者[編集]

スタッフ[編集]

作品解説[編集]

日本の国際映画祭「第10回東京フィルメックス」で北野自身は一番思い入れの深い作品に『ソナチネ』を挙げ、「自分の最後の作品にしようと思って、好きなもん撮ってやろうって作った作品と製作時は思っていた」と語っている。

前作『あの夏、いちばん静かな海。』に続き音楽家の久石譲が参加している。久石が担当したこの音楽では沖縄民謡をサンプリングする手法が取り入れられている。

本作の宣伝ポスターやパッケージ、オープニングに映った槍に刺さっている青い魚は、「ナポレオンフィッシュ」という魚である。

評価[編集]

1994年ロンドン映画祭カンヌ国際映画祭で上映され、欧州を中心に高く評価された。これを契機に、2016年現在でも「キタニスト」として知られる北野映画ファンが世界的に誕生した。前世紀末にはイギリスBBCによって「21世紀に残したい映画100本」に、『西鶴一代女』(溝口健二監督、1952年)、『東京物語』(小津安二郎監督、1953年)、『椿三十郎』(黒澤明監督、1962年)、『』(黒澤明監督、1985年)などと共に選ばれた。また、クエンティン・タランティーノ監督も絶賛しアメリカで公開させた。ビデオ・リリースの際は「タランティーノ・プレゼンツ」と謳われた。

ノーベル文学賞受賞者の大江健三郎は、『たけしの誰でもピカソ』(テレビ東京)出演時に、この作品が好きだと答えている。

考察[編集]

この作品は、1作目の『その男、凶暴につき』から現在に至るまで見られる、突然訪れる圧倒的な暴力シーンと、2作目の『3-4X10月』から始まる沖縄のシーンが見られ、プロデューサーの奥山が『その男、凶暴につき』の続編と位置付けていた事からも、初期北野作品の集大成としての要素を持つ作品である。

以後の『HANA-BI』にはメロドラマとしての要素が、また『BROTHER』にはエンターテインメントとしての要素が盛り込まれていることに比して、静謐で狂気的なムードが全編を支配する純正のバイオレンス映画として、北野映画に「バイオレンス」を追求するファンに高く評価されている。

受賞歴[編集]

  • タオルミナ国際映画祭・「カリッディ金賞」
  • コニャック国際映画祭・批評家賞
  • イギリスBBC「21世紀に残したい映画100本」に選出
  • (第67回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第4位、第15回ヨコハマ映画祭日本映画ベストテン第3位)

外部リンク[編集]