仮面ライダーオーズ/OOO

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仮面ライダーシリーズ > 仮面ライダーオーズ/OOO
平成仮面ライダーシリーズ
第11作 仮面ライダーW 2009年9月
- 2010年8月
第12作 仮面ライダーオーズ/OOO 2010年9月
- 2011年8月
第13作 仮面ライダーフォーゼ 2011年9月
- 2012年8月
仮面ライダーオーズ/OOO
ジャンル 特撮テレビドラマ
原作 石ノ森章太郎
脚本 小林靖子
監督 田﨑竜太
出演者 渡部秀
三浦涼介
高田里穂
君嶋麻耶
岩永洋昭
オープニングAnything Goes!
歌:大黒摩季
製作
プロデューサー 本井健吾(テレビ朝日)
武部直美・高橋一浩(東映)
制作 テレビ朝日
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本
放送期間2010年9月5日 - 2011年8月28日(全48話)
放送時間日曜 8:00 - 8:30(30分)
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仮面ライダーオーズ/OOO』(かめんライダーオーズ、欧文表記:KAMEN RIDER OOO[注 1]は、2010年9月5日から2011年8月28日までテレビ朝日系列で、毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に全48話が放映された東映制作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公が変身するヒーローの名称。「平成仮面ライダーシリーズ」第12作目に当たる。

キャッチコピーは「俺が変身する!!!」。

概要

タイトルおよび主人公の「オーズ(OOO)」という名には、以下の意味合いが込められている。

  • 主人公がキーアイテム「オーメダル」のうち3つを組み合わせて戦うこと[1]
  • また、「オーズ」という読みは陰謀を企てる敵怪人の幹部(王)が複数存在する(王s)ということ[1]
  • そして「Over (無限大以上)」=「無限大すら超越した最高の満足」を意味している[2]

人間の「欲望」をメインテーマとし、欲望から生まれる硬貨・オーメダルと、メダルを巡る人間と怪人との争奪戦を描く。敵との戦いの中で新たなオーメダルを獲得し強化していくという点において、初代『仮面ライダー』から続いている「敵の力を利用して敵に立ち向かう」というシリーズ最大の特徴がより前面に押し出されている[2]。キーアイテムの争奪戦、相棒、師弟、種族の苦悩など平成シリーズのテーマを複数取り入れているほか、ヒロイズムに徹した主人公の性格、主人公が異形の者へとなっていく過程と狭間の苦悩といった昭和シリーズの要素をも組み込み、原典回帰の側面も持ち合わせる。

前作『仮面ライダーW』では変身ベルトに2種類のアイテムを組み合わせる事で変身にバリエーションを持たせていたが、本作品の変身はそれをより発展させたものとなっており、変身ベルト「オーズドライバー」に3種類のコアメダルを組み合わせる事で変身を行い、同系統のメダルを組み合わせた変身「コンボ」の他に異なる系統のメダルを組み合わせた変身「亜種」が多数存在し、単純な変身バリエーション数はシリーズ中でも屈指の多さとなっている。

1000回記念

2011年4月3日放送の第28話において、1971年4月3日の『仮面ライダー』第1話から数えて、仮面ライダーシリーズの放送話数が通算1000回を迎えた。これを記念し、第27・28話の前後編では特別編を放送。作中人物が1000回到達を祝福するメタフィクション的な内容となっている。また、1000回にちなんで森下若槻ハリセンボン がカメオ出演した。当日は番組のCMで仮面ライダー40周年の記念CMも流れた。

同時に仮面ライダーシリーズ生誕40周年を迎え、「40周年記念作品」として『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』を2011年4月1日に公開(なお、本作品自体は「40周年記念作品」として制作されている訳ではない[3])。4月2日には本作品と同じくテレビ朝日系で放送されていたバラエティ番組『お願い!ランキング GOLD』の2時間スペシャルにて、歴代仮面ライダーシリーズの名場面も放送された。

本来は第28話ラストの鴻上の台詞にもある通り、1000回記念放送を経て2011年4月1日公開の映画という流れになる予定であったが、後述の放送順延に伴い順序が入れ替わることになり、結果として『仮面ライダー』の初回放送日と重なる形となった。

その他

  • 『キバ』放送時から稼働してきたデータカードダス仮面ライダーバトル ガンバライド」が、本作品の放送開始と同時期に稼動開始する001弾よりオーメダルに対応。従来のカードダスに加え玩具のオーメダルからもデータを読み込んで遊べるようになり、なりきり玩具とカードゲームの両面から商品展開が行われる。
  • スーパーヒーロータイム枠でのデータ放送は、『キバ』から前作『W』および、同時期の「スーパー戦隊シリーズ」の2番組による同じ内容、いわゆる番組視聴による出席簿方式を実施していたが、本作品以降は番組連動データ放送を実施している(『天装戦隊ゴセイジャー』は最終回までこの方式を継続)。
  • オープニングでは、当時正式発表されたばかりの、ARRIのデジタルシネマカメラ「アレクサ」が使われている。本編での投入は後の『ウィザード』からとなる。

あらすじ

西暦2010年秋。「鴻上ファウンデーション」が運営する美術館に収蔵されていた「オーメダル」の封印が解かれ、800年の眠りから目覚めた怪人たち「グリード」が街中へと逃亡。この事態に備えて配備されていた鴻上の戦闘部隊「ライドベンダー隊」もあっけなく壊滅し、美術館も全壊してしまった。

そんな大惨事にも全く気づかず、美術館の事務室で眠りこけていたアルバイト警備員がいた。彼の名は火野 映司。何の欲もなく、わずかな日銭と明日のパンツだけを持ち、世界を放浪している青年である。全壊に際してようやく目を覚ました映司は、室内に偶然落ちていた赤いメダルをアルバイト代と勘違いし、現場から持ち去ってしまう。

働き口を失った映司は街をさまようが、そこに突然宙に浮く腕の怪物アンクが現れ、「俺のメダルを返せ」と要求する。だが、そこに他のグリードの分身ヤミーが乱入。ヤミーは駆けつけた刑事泉 信吾らに重傷を負わせたうえ、アンクにも一方的に危害を加える。映司はアンクを含めた人々を救おうと無謀にもヤミーへ立ち向かうが、そんな彼を見たアンクは「利用できる」と判断すると、さらに2枚のメダルと謎のベルトを映司に手渡し、「死にたくなければ変身しろ」と促す。

こうして映司は、オーメダルの力を使って戦う戦士仮面ライダーオーズとなり、メダルを巡るグリードたちの戦いに巻き込まれていく。

登場人物

クスクシエ

クスクシエの詳細は世界設定・用語を参照。

火野 映司(ひの えいじ)[注 2] / 仮面ライダーオーズ
本作品の主人公。定職・貯金・住居も持たずに各地を放浪している21歳の青年。一人称は「俺」(『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』では「僕」)。
旅好きである母方[4]の祖父に言われた「男はいつ死ぬか分からない。パンツだけは一張羅を履いておけ」との言葉から、その日に履くパンツ・僅かな日銭だけを持って暮らしている。作中を通してエスニック調のファッションを好んで着用している。世の中を達観した様子さえみせるマイペースな性格。しかし、長旅で何度も修羅場を潜ってきた経験から危険な状況・戦闘の渦中にあっても殆ど動揺する事は無く、生身で屑ヤミーを退ける程身体能力も高いがヘビだけは苦手で、恋愛・女性心理に疎い事がコンプレックス。知世子に気に入られ、臨時バイトで訪れた「クスクシエ」に比奈の説得もあって住み込みで働く事となった。
元は裕福な政治家一族の出身。学生時代から困った人を助け、世界中の子供達を救う事・世界を変える事を目標とし、多額の寄付・紛争地帯への旅を行っていた。だがその寄付を内戦の資金に利用されて情勢が悪化し、アフリカの紛争地帯の村で心を通わせた少女[注 3]を目の前で失う。この時、武装勢力の人質にされたが、政治家である家族の根回しにより釈放され、さらにこの一件を「戦地を救った勇敢な政治家の息子」という美談に仕立て上げられてしまった。この事件以来実家とは距離を置く様になる。また世界という現実の前での無力感・無思慮な善意で多くの人を犠牲にしてしまい自分だけが無事に生還してしまった罪悪感から、自分自身の欲望・自らの命に対する執着を失っている。それ以降は母方の姓である火野を名乗る様になった[5]があくまで自称であり戸籍上の本名は違う[4]。故に周囲の願い・エゴを自らが引き受け、己の命さえ全く顧みない度を越えた自己犠牲はアンク・伊達から危険視されていた。より多くの欲望を許容出来る事から欲望の結晶であるオーメダルを使用しても暴走する事の無い「オーズの器」を持つオーズの最適合者、新たなる生命へと進化出来る「真のオーズ」の資質を持つとして鴻上から期待をかけられていた。
しかし後にその欲望の空白を埋める形で恐竜系コア5枚が体内に侵入し、真木と同じ恐竜系グリードに相当する存在となる。それ以来ヤミー・グリードの感知といった能力の獲得や味覚の喪失といった肉体のグリード化が進行すると共に、映司が生命の危機に瀕する事で恐竜系コアが力を発揮し暴走の危険性を孕む事になり、戦いの激化に伴って追い詰められていく。
最終決戦では鴻上に提供された無限のセルメダルを吸収し、さらに初代オーズが使用したタカ・トラ・バッタのメダルで真のオーズに変身し、完全態のウヴァを圧倒する程の戦闘能力を見せ付けた。真木との激闘の末に、アンクの意識が宿った割れたタカ・コア以外のすべてのメダル=力を失ったが、自分が欲していた本当の力は「どこまでも届く自分の腕」「自分と他者を繋ぎ紡がれていき、そして広がっていく手」=「無限の絆」だと再認識した。
戦いが終わった後は比奈たちとの親交を続けながら、割れたタカ・コアを手に再び世界へと旅立った。
劇場版『将軍と21のコアメダル』では仮面ライダーバースにも変身している。
『フォーゼ&オーズ』
鴻上ファウンデーションに研究協力員として所属し、割れてしまったアンクのコアメダルを元に戻す手掛かりを求めている。隕石群落下に伴うポセイドンの出現に伴い、日本に一時帰国する。空港で復活したアンクと再会し、アンクがポセイドンから奪取したコアメダルを提供され、オーズとしての復活を果たした。変身無しでの戦闘が増えており、より洗練された技を披露する。中でも回し蹴りを駆使した戦法を得意とし、迫りくる無数の屑ヤミーを蹴散らした。またパンツへの思い入れも相変わらずである。『フォーゼ編』の終盤にも登場し、共通の敵・カンナギを追う者として弦太朗達に共闘を申し出る。
KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-
世界を放浪する旅の途中「動物が見たい」と言い出して、1人アメリカのブロンクス動物園にやってきたその時、動物園でトラが逃げ出したと聞き、オーズに変身してトラを抑えたその直後、ゲルショッカーグリードとの戦闘になり、さらに駆けつけたデストロングリードとの連戦を強いられる。
1号に化けたショッカーグリードによってオーズドライバーを奪われた上にショッカーのアジトへと捕らわれ、人造グリードのコアメダルによってショッカーオーズに変身させられ、ショッカーグリードに意識を奪われてしまう。だが、結城丈二によってオーズドライバーから人造グリードのメダルを抜き取ったことで意識を取り戻し、彼から爬虫類系コアメダルでブラカワニコンボに変身する。ガランダーグリードにドライバーのコブラ・カメ・ワニのメダルを奪われるが、体内に内包している恐竜系のメダルをアンクに抜き取られプトティラコンボに変身した。
自身も認める大の蛇嫌いで、ショッカーとの最後の決戦で、頭部に無数の蛇が絡んだショッカー首領にも近づきたくないという一心で、タマシーコンボの必殺技「魂ボンバー」で倒したことが明らかになった。ただし、自身が変身したオーズの変身コンボで、蛇の種類であるコブラの要素を持つブラカワニコンボに対しては、平和を守る戦士である仮面ライダーの名を恥じぬ様に我慢している他、自身の姿が鏡に映らなければ大丈夫らしい。
また、先輩ライダー達のことも知ろうと、1号からストロンガーの協力者である立花藤兵衛が作成したデータベースから、歴代のライダーや戦っていた怪人や組織のことも調べていた。
映司グリード
  • 身長:207cm
  • 体重:115kg
恐竜系コア5枚(ティラノ・プテラ各2枚・トリケラ1枚)を体内に持つ映司が真木の手で恐竜系コア2枚(トリケラ・プテラ各1枚)をさらに投入され、力を抑えきれずグリード化した姿。
外見・能力は真木怪人態である恐竜グリードと共通点が多いが、異なる点は上半身の一部の体色が異なること、頭部は髑髏の様な白となっていること、マント状の翼が存在せず両肩は小型のヒレが付いたコンパクトな物になっていること。
スーツは後述する恐竜グリードと頭部を除き共用[6]
アンク[注 2]
映司に協力する鳥系グリード。
石棺から最初に覚醒したが右前腕部しか実体化出来ず、腹いせにオーズドライバーと他のグリードのコアメダル数枚を横領。メダル集めに利用出来ると判断し、偶然自分のコア(タカ・コア)を拾った映司にドライバーを与えた。当初はヤミーの生成といった本来の能力を殆ど失っていたため、終盤までメダル収集・戦闘の殆どをオーズに依存していた。
不完全な「モノ」でしかない自分を含めたグリードを脆い存在と嫌悪しており、バラバラにならない「強い体」・世界を美しいと感じそれを味わう事が出来る「」を持つ完全な存在へと進化するために、自分以外を含めた全てのコアメダルを独占しようと暗躍する。その目的から800年前も他のグリード達とは敵対、同じく全てのコアを欲した当時のオーズと結託するが、土壇場で裏切られ自分のコアを奪取されてしまう。最終的に当時のオーズがコアの力を制御できず暴走してしまい、自分のコアを取り戻そうと手を伸ばした結果、右腕・意識のみが身体から切り離され他のグリードと共に封印されてしまった[注 4]。封印を免れ取り残された体はミイラとして別に残り、後に鴻上の行動によりアンク(ロスト)として別に復活した(グリードを参照)。右手・体が別々に復活しているため、アンクはいくら自分のコアを取り込んでもそれ以上実体化する事が叶わず、完全復活のためには2人のアンクが一体化しなければならなくなっていた。
右腕だけなら飛行して移動可能で、白ヤミー程度なら押さえ込む腕力を発揮するが、右腕だけの状態では行動が制限されるため、普段は信吾の肉体に憑依して行動していた。完全態の実力は完全態である他の4人のグリードを圧倒し、不完全な状態ながらも本来の実力を取り戻してからは人間態のまま怪人態のカザリと互角以上に渡り合う程である。宿主の頭に指を当てる事でその記憶を読み取る事が可能。この能力で得た信吾の知識を利用し現代の社会・技術に順応した。後に映司と共に「クスクシエ」に居候する事になり、仕事(コスプレ)をする事は拒むものの店には顔を出している。復活・憑依後に食べて初めて「美味い」と感じたアイスキャンディーを気に入って頻繁に口にしていた。
超がつくほどひねくれておりケチでがめつく計算高い性格で、常に相手に嫌味を言う毒舌家。表向きは物事を損得勘定でしか捉えないリアリストであるが、最もその行動原理は前述の様に「世界の美しさを感じるため本当の『命』が欲しい」という物であり、根はロマンチストであると言える。基本的に人間の事は「欲望の塊」と蔑んでおり、ヤミーの宿主の命も一切顧みず、映司の事もメダル収集のための手駒としか認識していない。しかし映司の揺るがない信念から、人命を軽視する形での効率的なメダル獲得は事実上不可能であり、自身が無力な事もあって、映司との関係はあくまで「ヤミーを倒す」という一点でのみ繋がった均衡状態にあり、その点に関してはお互いの本質を誰よりも理解しあっている。だが恐竜系コアメダルが映司の体内に侵入した中盤以降を、皮肉交じりではあるが気に掛ける様になり、単なる利害関係とは言えない状態になる。同時にそれまで冷淡だった比奈への態度も徐々に軟化させていく。
物語終盤で、アンク(ロスト)に吸収されてしまう。しかし、吸収される直前、比奈に自身のコアメダル1枚を渡していたことから完全に取り込まれず、オーズ プトティラコンボがアンク(ロスト)の体内のコア3枚を破壊した事でアンク(ロスト)の人格が消滅し復活。二枚の翼による飛翔能力・ヤミー作成能力と、掌から放つ火炎弾など、炎を自在に操る能力も取り戻す。
しかしコアを破壊された影響で身体を保つ事が出来なくなったため、失われたコアの不足分を補うための体として再び信吾の身体を無理矢理奪う形で憑依、それにより映司の怒りを買い遂に彼と決別する事となった。その後は暴走のリスクを承知で、自身の復活に真木の研究を利用しようと考え彼に接触し、真木の思い描くメダルの「器」として集めたコアを提供されていく。そして遂に完全態へと姿を変貌させる。この状態ではアンク(ロスト)の状態で不完全だった頭部の右側に金髪状の装飾が発生している。信吾の肉体に他系統コアを投入する事でグリード化し、失ったコアの代わり兼肉体の骨組みにする事で、800年前の悲願である「強い体」を手に入れたがどこか満たされず、逆にクスクシエでの生活を懐かしむと共に、メダルにしか価値を見出せず人間より遥かに強い欲望を持ちながら、決してそれを満たす事が出来ないグリードへの嫌悪と、「命」を手に入れる決意を新たにする事となる。
映司との日々を忘れられないまま戦いを続け、一度は彼を倒し恐竜系以外のコアを奪ったものの、結局は止めを刺せずに映司を狙う真木を撃退し、彼を救った。それが原因で「器」の候補から外される事となり、提供されたコアの大半を奪われ、さらに真木の攻撃によって意思を内包したタカ・コアにヒビが生じる。だがそれでもなお自分が「満足」している事に気付き、その場に駆けつけた比奈に信吾の体をいずれ返すと伝え、映司のもとへと戻る事を決意する。
最終決戦では映司と共に恐竜グリードに挑むが、映司が恐竜系コアの力で暴走するのを防ぐために、自分の残り全てのコアを映司に託しタジャドルコンボへの変身を促し撃破。しかし恐竜グリードの消滅に巻き込まれて意識を内包したタカ・コアが割れ、最後に「ただのモノでしかなかったグリードが死ぬ所まで来られた。こんな面白い満足出来る事があるか」と、グリードが本来得られない満足感に満たされながら映司に感謝の言葉を遺し、映司が伸ばす腕を示して消滅した。物語の最後には旅する映司の傍らにアンクの右腕の幻影の姿が映っていた。
『フォーゼ&オーズ』
TVシリーズでの最終決戦を終えると同時に消滅してしまったものの、ポセイドンの出現に伴って復活し、帰国した映司の前に突然現れた。
復活後は泉信吾への憑依抜きで人間態のみを形作っており、今回はポセイドンの目を欺くため映司の姿にも擬態している。信吾に憑依する事は無いものの人間の体抜きでもアイスキャンディーを以前と変わらず頬張っている。自らが復活した理由については固く口を閉ざしながらも、以前と同じように久々に映司・比奈との日常を楽しむ。戦闘においては持ち前の策略で、ポセイドンに吸収されていたコアメダルを奪取した。グリード態に変身こそしないが、映司と共に襲いかかる屑ヤミーを相手に戦い、殴る・掴むといった腕を駆使した荒々しいスタイルをとる。「オーズ編」終盤、未来(映司曰く、いつかの明日)で復活を遂げ、ポセイドンを追って未来からやってきたことが判明した。
『KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-』
映司たちのもとに突然現れる。ライダーマンに憑りついた際には「赤いカセットアーム」と形容された。本編終盤のようにタカ・コアにはヒビが入っている。
泉 信吾(いずみ しんご)
グリードが起こした事件を追っていた、警視庁捜査一課の刑事。24歳。
グリード復活直後の事情聴取で映司と知り合うも、遭遇したカマキリヤミーとの戦闘で瀕死の重傷を負い、アンクに身体を乗っ取られた。表向きには失踪扱いになり、後に事情を知った比奈によって休職扱いとなる。アンクが憑依すると整った黒髪から金髪の派手なヘアスタイルに変化する。大抵は怪人態として右腕のアンクが実体化しているが、人間の腕に戻る事も可能。
刑事としては優秀で、妹想いの優しい性格。PC・iPhoneなどのデジタルデバイスマニアでもあり、比奈に文句を言われるほどのめり込んでいた(アンクは信吾のデジタルへの知識を利用し、人間・現代社会に関する情報を積極的に集めている)。鶏肉料理が好物であるため、アンクとしては違和感を覚えている。
アンク憑依当初はアンクが離れると10分も持たない状態にあり、アンクの行動範囲を広げる道具であると同時に、映司を従わせるための人質として使われている。生命が維持されていた事から身体の傷は次第に治癒しており、アンクが憑いていなくとも生命に危機が及ぶ事態にはならなくなり、第41話にてアンクがロストに取り込まれた後で意識を取り戻し、比奈との「再会」を果たす。アンクに憑依されている間の記憶は残っており、自身や比奈のために戦っていた映司の想いを理解して助けになると決意した。そのためメダルの特性やコンボの特徴などについては熟知していたものの、アンクと違いノーコンである事が判明しオーズにメダルを受け渡す練習には四苦八苦していた。だが、アンクの復活後は再び体を乗っ取られ、欠けた鳥系コアを補うための他系統コアの『器』に利用されてしまう。
最終回ではアンクから完全に解放され、警察官に復帰した[7]
泉 比奈(いずみ ひな)
服飾系専門学校に通う少女で、信吾の妹。18歳。
華奢な見た目とは裏腹に、260kgのライドベンダーを軽々と持ち上げる程の人並外れた怪力の持ち主で、それが元で「クスクシエ」のバイトに採用される。彼女自身にとってはコンプレックスの種で加減出来ないことも多いが、困っている人を放っておけない義侠心溢れる性格のため人助けの際にはためらうことなく使用、またグリードに襲われたり捕まった時にも使っている。
両親は既に他界しているためか、唯一の家族である信吾を慕っている。
街中で困っていた映司を助けた事で偶然知り合い、後に映司から信吾がアンクに乗っ取られている事・ヤミーやオーズの存在を告げられる。ショックを受けながらも、映司を説得してクスクシエの住み込みバイトを了承させた。事情を知ってからはヤミーの探索を進んで手伝うことも多く、持ち前の怪力でグリードに立ち向かうこともある。
当初は映司のことを「火野さん」と呼び敬語を使用していたが、映司がクスクシエで働くようになってからは「映司くん」と呼びタメ口になっており、アンクのことも名前で呼ぶようになった。
当初はアンクを信吾と誤解したが、映司から事情を聞かされて以降はアンクを「信吾の生命を維持している怪物」と認識し、アンクの見張り・抑止力となっている。また、それまでアイスキャンディーしか口にしていなかったアンクに、信吾の体調を維持させるためにアイスキャンディー以外の料理を食べさせている。映司やアンクと関わっていくうちに、映司の歩んできた過去・他人に手を伸ばす彼自身の思いを理解していき、自分が映司に対して手を伸ばしたいと考えるようになり、アンクに対しても別離を拒むなど情がわいてきている。
物語の終盤でアンクが余命幾ばくもない状況になり、自分にはもう何もできないことを悟るが、それでも残された時間の中でアンク・映司がもう二度とバラバラにならないように繋ぎ止めていくことに決心を固め、最後の戦いを見守り続ける。
『フォーゼ&オーズ』
映司のことを心配しており、アンク復活の方法が早く見つかることを願っている。戦闘に巻き込まれる場面もあるが怪力は健在。急な帰国後にパンツを置き忘れてきてしまった映司に対し、パンツを送る。
『MASkDE RIDER DECADE EDITION -オーズの世界-』
オーズがいなくなったことで消滅しかけた世界で登場。人並み怪力を持つがゆえに門矢士に人間でないことを暴かれる。それは鳴滝が化けていた姿であり、鳴滝は正体を現すとゾル大佐へと変身をとげる。詳しくは鳴滝ゾル大佐を参照。
白石 知世子(しらいし ちよこ)
「クスクシエ」の店長。30歳。
カラッとした面倒見の良い姉御肌の性格で、日頃は温厚だが、いざという時はかなり過激な性格が顔を見せる。その上腕っ節も強く、複数の警官と素手で戦える。
バイトを名目に住所不定だった映司・アンクを強引に「クスクシエ」に下宿させている。容姿が真木の死別した姉・仁美に生き写しであることから、真木に関心を抱かれている。
グリードなどの戦いの事情は知らず、アンクについては映司から「悪い環境で育ったため汚い日本語しか話せない、世間知らずで引きこもりの外国人青年」と吹き込まれており、実体化した姿を見ても店の特性上コスプレの類と解釈している。アンクを更生させるべく彼を「アンクちゃん」と呼び積極的かつ強引にコミュニケーションを図っており、アンクを閉口させる数少ない存在となっている。
また肝も太く、物語終盤では信吾が店の中からいきなり現れても驚くことなく比奈に引き合わせたり、オーズやアンクに関する全ての事情を比奈から聞いてもすぐに理解、悩む比奈に対し、「全てを助ければいいだけの話」と比奈の肩を押した。
最終決戦の直前、クスクシエの店内に真木の人形が残されているのを見つける。その後もクスクシエを営業しており、久しぶりに来店した比奈達を温かく迎え、テレビ電話で映司と連絡を取っている。

鴻上ファウンデーション

オーズを支援する謎の巨大財団。ライドベンダー・メダジャリバーなど、セルメダルを利用する武器・装備を生産している。一部の人物は物語の展開と共に離脱・退職しているが、便宜上初登場した時ファウンデーションに属していた人物を本節に記載している。

鴻上 光生(こうがみ こうせい)
鴻上ファウンデーションの会長。43歳。
強面の外見に似合わずケーキ作りが趣味で、会長室に最新のキッチン設備を設置している。「誕生」に至上の価値を見出しており、記念日・誕生日など何かにつけてバースデーケーキを作成し贈呈している。音楽も嗜んでおり、誕生日の歌をピアノで奏でる事もある。常に抑揚を付けた異様なテンションの口調で喋り、「素晴らしい!」・「ハッピーバースデー!」が口癖。人当たりは良いが、口先だけでアンクを手玉に取る程のしたたかさを見せる。
人の欲望が持つ力に魅せられており、現代を「飽和し伸び悩む世界」であると彼なりに憂いて「欲望による世界の再生」を目的として掲げ、欲望の結晶であるオーメダルを追い求めている。メダルを奪い合う事になるグリード・オーズの復活も「よりメダルを効率的に集める手段になる」として歓迎しており、オーズ・アンクに対してはツールを提供する事の代償として「回収したセルの60%を鴻上ファウンデーションに譲渡する」という契約を結ばせた。コアにも興味を示しており、極力残しておくべきだと考えているが、恐竜系コアだけは危険視しており何としても排除すべきだとしている。部下に関しては仕事に対する忠実さ・矜持以上に、それらを無視してでも自分の欲望に忠実でハングリー精神のある者を評価する。故に真木の暗躍を察知しながらも「純粋な欲望による者」として寧ろ歓迎し、バースの装着者に伊達を選んだ理由も、彼が「一億円稼ぐ」という欲望に忠実なためである。逆にプライドが邪魔して欲望に忠実になれない後藤を自己流の表現方法で激しく批判していたが、同時にその成長に期待もしていた様で、伊達に後藤がバース装着者に相応しい資質を持つ人間となるべく育成も任せていた事が伊達の退職間際のやり取りで明かされている。
メダルを収集する最終目的・残りのコアメダルの在り処などは当初映司らに語らなかったが、真木と違い人命を顧みない行動をとる様な非道な行いをする事は無く、映司と対立する様な事は無かった。
自らの目的のためにメダルを集中させる「器」にオーズを見出しており、巨大グリードの一件によってその考えを確かな物とし、オーズへのメダルシステム・コアメダルの提供といった支援を行う方針を固めている。また巨大グリード出現後の年末年始を利用してヨーロッパへと旅行に行き、そこからアンク(ロスト)のミイラ・恐竜系コアメダルなどのキーアイテムをいくつも持ち帰り、物語の節目に投入しては物語を大きく動かすきっかけとなる。映司に対してはより膨大な欲望を許容できる「オーズの器」を持つ人間として期待をかけており、彼のグリード化を止める策として、彼の失った「自分自身に対する欲」を取り戻す事を提案。やがて映司の欲望が目覚めたのを確認すると、彼を真のオーズに覚醒させようと大量のセルメダルを用意する。暴走したメダルの器があらゆる物をセルメダルに変換した際に鴻上ファウンデーション本社ビルも損傷を受けたが、本人は崩壊しかけていた部屋の中で誕生日の歌を歌いながらバースデーケーキを作成し続けるというタフぶりを見せていた。
戦いが終わった後も相変わらず会長室でケーキを作りまくる日々を送る。
『フォーゼ&オーズ』
映司の協力による研究成果を流用し、新たなるコアメダル開発を目指している。自分が開発しようとしていたコアメダルの力を持つポセイドンの襲来に伴い、未来の自分がコアメダル完成に失敗したと悟り、事態の収拾に動く。40年後の未来でも、白髪の老人となりながらも相変わらず我が道を往っている様子で、新たなコアメダル・その制御システムであるポセイドンドライバーの開発に成功し、アクアの力を使いこなせず葛藤するミハルにドライバー・メダルを授けている。
KAMEN RIDER WIZARD EDITION -魔法使いの弟子-
日本三大何をやっているのかよく分からない会社」の1つである鴻上ファウンデーションの社長[注 5]。「黒い魔法石」を面影堂に持ち込み、瞬平の欲望を見抜いて彼に指輪を作らせようとする。バースドライバーの回線を通じ、瞬平にウィザードライバーを通じて指輪を使うよう促す。
里中 エリカ(さとなか エリカ)
鴻上光生の秘書。21歳。
鴻上の仕事を補佐すると共に、映司達に彼のメッセージを伝える役目を負う。指令によっては、オーズらの戦闘にも飛び込みエージェントとしての役割を果たす事もある。鴻上の「欲望に忠実であれ」を体現したかの様な人物で、業務は常に無愛想な態度・派手な格好で行い、時間外労働を徹底的に拒む勤務態度だが、給料さえ出れば全て「仕事」だと割り切るドライな考えの持ち主。しかし映司・後藤達のサポートに積極的に駆けつけたりと仲間思いの一面も見られ、最終回ではクスクシエで笑顔を見せていた。かなりの大食いで、会長室にいる時はたいてい鴻上が趣味で作るケーキの処理役を任されているが、自身は辛党。戦闘時には服装・メイクを念入りに変えるのがポリシーで、ライダースーツ・ゴスロリ服などのこだわりを持つ。
後藤がバース装着者として正式に認められてからは彼のチームパートナーとなるが、いつヤミーが出現するかも分からない状況で休憩時間中を理由にカンドロイドの電源を切ったり、出動前には時間を懸けた念入りな着替え・メイクを欠かさなかったりと、あくまでも自分のペースを貫くが、戦闘では後藤も認める程のサポート力を見せている。
『KAMEN RIDER WIZARD EDITION -魔法使いの弟子-』
正体不明の仮面ライダーウィザードが暴れている現場に、バースに変身して急行。瞬平と凛子を救った後は応戦するも、時間外労働を理由に変身解除、バースドライバーをその場に居た凛子に押し付ける。
後藤 慎太郎(ごとう しんたろう) / 仮面ライダーバース(2代目) / 仮面ライダーバース・プロトタイプ(初代)
鴻上ファウンデーション所属のライドベンダー隊第1小隊長→秘書補佐。22歳。
映司・アンクに接触しツールを提供すると同時に、彼らを監視する任務を負う。かつては警察のエリートであったが、「世界の平和を守る」という理念に賛同して組織に入った。任務に私情を挟む事は無いが、グリードであるアンクには敵意を隠さない。またプライドも高く、自らの「世界平和」という高い理想・グリードに対して無力な現状の狭間で葛藤する事も多い。世界平和より目先の人助けに奔走する映司がオーズに選ばれた事に不満を抱き、当初は鴻上がオーズを全面支援する方針にも反感を持っていた。後に、常に目の前の事に必死な映司のひたむきさこそが自分に足りない物と認識を改め、映司に協力し、アンクにも徐々に態度が軟化するなど、情が芽生えていく。一時期はバースの力を手に入れるべく真木に接近した事もあったが、一般人をも平気で巻き込むやり口には我慢出来ず、早々に決別している。
その後トレーニング中に行き倒れた所をクスクシエの面々に助けられ、彼女らへの恩返し・気持ちの切り替えのため隊員を休業し、クスクシエのアルバイト店員となる。真木とは縁を切ったものの、自身が戦う力=バースの事は諦めておらず、その変身出来る素質を見極めるため、当時の変身者だった伊達を師の様に仰ぎ、以前には見られなかった柔軟な態度・考え方を見せる様にもなった。後にグリード・ヤミーについてさらに情報を集めるため鴻上ファウンデーションへ復帰し、長期離隊によりライドベンダー隊長からは外されたものの、里中の補佐としての任を与えられる。そしてグリード達の攻撃を受けて倒れた伊達からバース・その信念を引き継ぐ。伊達との特訓・実戦で力をつけていたため3体のグリードを圧倒する程の戦闘能力を持ち、初装着ながら目覚ましい活躍を見せた他、バースに取り付けられていた自爆装置を密かに取り外していた。以降は伊達の辞任に伴い、鴻上からも正式にバース装着者として任命される。サポートをする里中のマイペースに振り回されがちだったが、程なく彼女のペースを把握し、割り切った行動も取れる様になる。
「医者にとって重要なのは自分が死なないこと事」として極力無茶な戦い方を避けていた伊達とは異なり、危険を顧みない捨て身の戦法をよく用い、その戦い振りを見たアンクに「伊達よりひどい」と言わしめた。
部下であったライドベンダー隊員は殆ど登場せず、単独で行動する事が多かった。戦いが終わった後は警察官に復帰した。
『フォーゼ&オーズ』
隕石群落下に伴うポセイドンの出現に伴い、映司・伊達と共に招集をかけられ、バース装着員として一時復帰する。里中・伊達とのトリオは健在で、オーズのバックアップに力を尽くす。途中で大ダメージを受け養生するも、鎮痛剤を使い映司のバックアップに臨む。
真木 清人(まき きよと)
第9話より登場。鴻上生体工学研究所の所長。35歳。一人称は基本的に「私」だが、人形から離れると「僕」になる。
ライドベンダーやバースといったメダルシステム開発の功労者。劇中では主に「博士」あるいは「ドクター」の敬称で呼ばれる。
小さな人形(本編中では呼ばれないが、この人形には「キヨちゃん」という愛称がある[8][注 6])を常に携帯し、この人形に対して話しかける形でなければ他人と会話が出来ないコミュニケーション不全者で、人形に何かしらの危害が及ぶと平静を失いパニックを起こす。鴻上とは対照的に、「終末」に大きな価値を見出しており、「物事は終わりを迎えて初めて完成する」という考え方を理念とし、「世界に良き終わりをもたらす」事を使命として活動する。研究室には『来たるべき終末』を表した絵画が飾られている。「良き終わりを」が口癖。
眼鏡をかけ、研究室内・外問わず、黒ずくめの服を着用。生気の少ない無表情を保ち、常に抑揚の少ない口調で無感情に話す。その技術力は非常に高く天才なのは疑い様の無い事なのだが、己の研究以外には全く興味を示さず、「終わり」に価値観を見出している性格上、その過程でどれだけの犠牲が出ようと気に留めない酷薄な性格で、そのなりふり構わない行動から映司の怒りを買った数少ない人物である。研究対象を「観察」する事を好む反面、他人に触られる事・自分が観察される事を何よりも嫌う潔癖症で、研究室に居候する伊達の大雑把な行動がストレスの種になっており大きく取り乱す事もあったが、姉以外で自分に深く接した者として、第38話で若干の情を垣間見せた。
幼少期に両親を失い年の離れた姉である仁美によって育てられており、彼女にだけは心を開いていた。しかし自身の結婚により真木を疎ましく思う様になった仁美が自分を突き放した事から、仁美の眠る寝室に火を放って彼女を焼き殺し「醜く変わる前に、美しく優しいうちに完成させる」という歪んだ使命感に取り付かれる様になった。現在肩に載せている人形は、殺害の直前に「自分の代わりと思え」と仁美から押し付けられた物である。
鴻上とはメダルの持つ力に価値を見出した者同士として基本的に主従関係を保っていたが、自分とは正反対の方針を唱える鴻上の下では使命の達成を見出せず、オーズに不満を抱く後藤を唆したり接触してきたカザリと結託したりと、財団で働く傍ら様々な暗躍を行っていた。伊達経由で姉に容姿が生き写しである知世子の存在を知り対面した結果、姉に関する忌まわしい記憶を思い出し改めて世界の終末の「使命」を再確認し、大量のカンドロイド・研究室の絵画・恐竜系コアメダルを持ち出し、財団と完全に決別してカザリに付く(第30話)。その後カザリの能力によって自分自身に恐竜系コアを投入してその「器」となり、グリードの誰かを完全復活・暴走させた後、最後に自身がそのグリードを始末する事で世界を「無」に帰そうとする。またヤミーを生み出し無差別殺人・オーズ撃破のための作戦を展開する。カザリ・メズール・ガメルに対して指揮権を行使すると共にメダルの管理権を一手にし、事実上グリード勢力のリーダーとなる。
同じく恐竜系コアを取り込んだ映司と比較すると、彼が積極的にグリードの力を受け入れようとしたためかその肉体は怪人態を手に入れる程グリード化が著しく進行しており、映司から残りのメダルを奪おうと狙いを定める。後に暴走のリスクを承知で乗り込んできたアンクをメダルの器にしようと考え、弱体化したカザリから彼が独占していたコアを奪い取りアンクに集中させるが、アンクが映司達と過ごした日々を捨てきれない事に気づき彼を見限る。
最終決戦では最後まで生き残ったウヴァに手に入れたほぼ全てのコアを集中させる事でメダルの器 暴走形態を生み出し、メダルの器を守りながら世界の終末を見届けようとする。そしてグリードとして生きる事を決意したかの様に、姉の形見であった人形を自分自身の様に似せて知世子の元に遺していく。終末を止めようと挑んできたオーズ プトティラコンボ・アンクの連携攻撃を一度は退けるが、映司が吸収していた無限のセルメダルにより極限まで威力を高めた「グランド・オブ・レイジ」を受ける。爆散し倒されたかに見えたが、メダルの器が発するエネルギーフィールドの力を受け復活。しかしアンクが保有していた3枚のコアで変身したオーズ タジャドルコンボに圧倒され、メダルの器の内部に逃亡するも、恐竜系コアメダル7枚によるギガスキャン「ロストブレイズ」の直撃を受け敗北。それにより生じたブラックホールに全身をもがれて飲み込まれ、「自分の終末が完成」する(死ぬ)ことを嘆きながら最期を遂げた。
恐竜グリード
  • 身長:211cm
  • 体重:127kg
真木が恐竜系コアメダルの力を受け入れ、グリード化した姿。
体色は紫で、頭部はティラノサウルスの様な意匠を持ち、胸部にはトリケラトプスの角・フリルを備え、背中から伸びたマント状の翼・両肩にはプテラノドンの特徴を備えている。冷気による凍結能力・掌から放つ物質を「無」に還す紫色の波動・コアメダル破壊能力・マント状の翼による飛行能力といった豊富な能力を備える。アンク同様に欲望の源泉である人間を核としているためかコアメダルが少ない状態でも完全態に到っており、「真のオーズ」となったオーズ プトティラコンボ・アンクの2人を同時に相手しても圧倒する恐るべき戦闘能力を誇り、真木自身は恐竜系コアが全て揃っていればメダルの器 暴走形態でさえも破壊出来ると予測していた。
一部関連書籍[9]では『ノブナガの欲望』に登場した恐竜グリードと同じ名称の「ギル」として紹介されているが、TV本編ではその名称で呼称された事・真木自身がその名称を名乗った事は一度も無い。
伊達 明(だて あきら) / 仮面ライダーバース(初代) / 仮面ライダーバース・プロトタイプ(2代目)
仮面ライダーバースの最初の装着者。30歳。
職業は医師で、かつては世界各国で活動を行う医療チームに所属し、「戦う医者」の異名を取っていた。筋骨隆々とした体躯を持ち、大量のセルメダル・バースのマニュアルを収納したメダルタンクを肩から担いで持ち歩いている。
性格は外見どおりの豪快かつ大雑把。他人への説明は「面倒」、専用のマニュアルを読むのも「嫌」という事で、バースの取り扱いも「適当に触っときゃ何とかなる」と実戦で使い方を覚えていくスタイルを取っている。後藤をも凌ぐ程の高い戦闘能力を誇り、いい加減なスタイルながらも相応の成果を挙げている。しかし医者というだけあって自分自身に対する雑さとは裏腹に観察眼は鋭く、女心の機微にも敏感。紛争地域でも自分達に撤収命令が出た時の事を危惧しており、現地に医療関係の学校を作る事を夢見ていた。映司に対しては友好的で、プライベート時・戦闘時共に共闘する事も多いが、一方で映司の極端に自己犠牲的なスタンスは「目的が何も無いのに戦うのは不気味」「若いのに色んな事や自分からも引いてる」として懐疑的に見ており、当初は深入りしないつもりだったが、人の良い本性から結局は放っておく事は出来ず、度々忠告や助言を行った。なぜかアンクを「アンコ」と呼んでおり、よくヤミーとの戦闘後にセルメダルを巡って喧嘩になっている。おでんが大好物で、本人曰く医療チーム時代には砂漠に鍋を持ち込んで調理した事もあったという。今でも行き付けの露店があり、また大量の缶詰を確保している。一方甘いものは苦手で、鴻上作製のケーキを平然と残して彼を唖然とさせた事がある。日本では真木の研究室に居候しているが、野宿同然のアバウトな生活をしている事で神経質な真木のストレスの種になっている。
過去紛争地帯での医療活動中に巻き込まれて頭を撃たれ、生還はしたものの左後頭部内に銃弾が残っている。生きているのが奇跡といえる状態でいつ脳が傷ついてもおかしくないが、摘出手術も非常にリスクが高い事から、海外の闇医者に手術を依頼しようと考え、高額な費用を捻出すべく鴻上のスカウトを受けてセルメダルの収集を目的に雇われ、「報酬で一億円稼ぐ」という強い野心を抱き戦う。このため、初期は別れる事が前提に指導者となった後藤を除き、映司・佐倉優美(23・24話)などとは深入りする関係を避けていた。セルメダルに関しては報酬のためオーズにも渡さず自身が独占する事を公言しており、しばしばアンクと子供じみた奪い合いを展開する。ただし大雑把な性格から戦闘・訓練などで必要以上に浪費する傾向があるため、収支計算では赤字の割合が多い。一方コアメダルに関しては契約の範疇外であるためか興味は薄く、コアメダルを奪われた映司・アンクの奪還作戦に協力した際も取り戻したコアメダルをあっさり2人に渡している。バースとして戦う事を願う後藤の気持ちを察し、彼の戦闘能力の不足を指摘すると共に、「一億円稼いだら後を任せる」と約束し、練習のためにバースバスターを預け時に協力をさせている。
銃弾については医療チーム時代からの友人である藤田医師と真木しか知らなかったが、物語後半で遂に頭痛・眩暈が表れ始めた事から周囲に発覚。後藤に戦いを強く止められるも信念を曲げるつもりは無く、それどころか真木の誘いを受け1億の報酬と引き換えにグリード一派に協力し、映司達を裏切った。しかしこの裏切りは「真木のグリード化を阻止せよ」という鴻上の密命による物であり、真木の良心に訴え説得を試みるも失敗。グリード達の攻撃に倒れた彼は、後藤にバースを託す。幸い命には別状はなく、円満退職し危険手当・退職金に新たなバースの後継者となりうる後藤の育成功労で5千万、グリード一派への参加時に真木から受け取っていた前金5千万の計1億をちゃっかり手に入れて、手術のために海外へ旅立った。
その後、手術を終えて帰国。里中からバース・プロトタイプを受け取り、後藤と共に再びグリードと戦う道を選ぶ。最終決戦でもメダルの器の生み出した大量の屑ヤミーから一般人を守るため活躍した。
戦いが終わった後は海外で医師として活動している様子。また日本に帰国した際には比奈達と共にクスクシエに来店しており、この際に初めて信吾と対面した。
戦国MOVIE大合戦』では彼にそっくりなノブナガが登場している。
『フォーゼ&オーズ』
隕石群落下に伴うポセイドンの出現に伴い、映司・後藤と共に招集をかけられ、交戦中の里中からその場でプロトバースのドライバーを受け取り変身する。飄々とした性格は変わらず、戦闘面でも非戦闘面でも頼れる兄貴分としての姿を見せる。

その他の人物

初代オーズ
800年前の回想シーンに登場。変身者は当時のとある王で、アンクによるとその人物像は「欲望の塊」だったらしい。
彼が世界を支配する力を欲したことからグリードが誕生。様々な生き物の力で作られたコアメダルを全て自身の体に取り込むことで、神に近い存在へ昇華するためオーズに変身。目的が同じだったアンクと結託し、コアメダルを狙いグリードと闘った。グリードを圧倒した後、アンクを裏切り彼のコアメダルを奪取。最終的にグリードから奪った大量のコアメダルを同時に取り込んだため、力を解放しすぎて暴走。グリードと分離したアンクの右腕を巻き込み、メダルを封印する石棺の一部になってしまった。鴻上はこの暴走を含めて、彼も「グリード化した人間だった」と推測している。鴻上は彼の子孫に当たる[10]
彼が変身したタトバコンボの変身音は、映司が変身したタトバコンボの変身音に比べて低音になっている(30話の回想シーンより)。古文書のイラストではタジャスピナーのような盾とメダジャリバーのような剣を装備していた。
真木 仁美(まき ひとみ)
真木の歳の離れた姉で、その容姿は知世子に瓜二つ。1958年に生まれ、1986年に死去。
両親を亡くした真木の親代わりとして彼を育て、真木の優秀性を見出すとともに、「物語がエンドマークで完成するように、人もまた死で完成する」という見識を教え、真木の歪んでしまった人格形成に多大な影響を与えた人物。
結婚が決まり真木家を出ることになるが、結婚式の前日、それまで世話してきた真木を疎ましく感じるようになり、一方的に突き放すような行動をとる。結果、彼女が変わってしまうことを恐れた真木の手で寝室に火を放たれ、「人は死で完成する」という彼女自身の言葉を具現化する形で焼き殺された。真木の人形も彼女が真木に、「私の代わりと思え」と押し付けたもので、彼女の形見として真木は肌身離さず持っている。
当初は優しい性格と思われたが実際は腹黒い性格だったようで、真木は腹黒い方が「本当の姉さん」で、自身の行為によって「優しく微笑む姉さん」として自分の中で完成したと述懐している。
ただし、あくまでも清人の回想のみの登場であるため、実際はどのような人物であったかははっきりと描かれていない。

グリード

設定面での詳細は世界設定・用語を参照。『MOVIE大戦CORE』ではオーズ・プテラノドンヤミー(雌)の戦闘を傍観する立場にいた他、『将軍と21のコアメダル』では序盤にガラにコアメダルを奪われ、その後はガラを打倒するため、取り戻したコアメダルを映司に貸し出したりと、ウヴァ・カザリ・ガメル・メズールがまとまって行動している。

アンク
  • 身長:45cm(右腕のみ)・214cm(完全態)
  • 体重:3kg(右腕のみ)・117kg(完全態)
鳥系グリード。
本来の姿はタカの特徴を持った頭部・コンドルの様に強靭な爪を備えた脚・クジャクの羽状の模様を体表面に散りばめ、右目部分に金色の羽飾りの様な装飾がある。二枚の翼による飛翔能力・翼から放つ羽を模した火炎弾・掌から放つ火炎弾や火炎放射・炎を纏っての両足蹴りなど、オーズ タジャドルコンボと酷似した戦闘スタイルを取り、戦闘能力もオーズ タジャドルコンボ・プトティラコンボと互角である。
800年前において当時のオーズと目的が一致していた事で結託し、他のグリードと敵対していたが油断した隙を付かれてオーズの裏切り・暴走を赦してしまう。オーズの暴走による巻き添えで封印される際に足掻いた結果、人格を宿した右腕のみが封印され、残りの肉体がミイラ化して眠りについた。その後の消息は、前者はクスクシエのアンク・後者は本項目のアンク(ロスト)の箇所を参照。
ウヴァ[注 2]
  • 身長:208cm
  • 体重:115kg
昆虫系グリード。
本来の姿はクワガタムシの顎状の角・カマキリの鎌や複眼・節足的な突起に覆われたボディを持つ。当初はコア6枚で下半身がセルメンで復活。人間態は緑のジャケットを着たオールバックの青年。
バッタの如き跳躍力・昆虫特有の敏捷性を活かし右腕の2本の鎌を用いる強襲戦を行う他、角から広範囲に緑色の雷撃を放つ特殊能力を備える。完全復活すると他のグリードの様な追加能力は見られないものの戦闘スペックが飛躍的に上昇し、電撃の威力・範囲、メダガブリューに耐えうる程に防御力が上昇する。昆虫型故に炎に弱い事がアンクから語られている。
直情的かつ激情家で、不完全な体に最も焦りを覚え、メダルの収集・奪還に固執する。しかし短気で頭に血が上りやすく思慮が欠ける性格はアンク・カザリに見透かされており、手玉に取られる事も多い。一方で転換する状況を受け止め対応する柔軟さは持ち合わせており、後述のセルメダルによる強化・屑ヤミーを使用して暗躍するなど浅薄というわけではないが、計画性よりも執念深い面が強い。物を叩くなどしてリズムを刻む癖があり、イライラしている時は人間態・怪人態を問わず、ゴルフクラブで周りの物を叩き壊している。アンクに指摘された通り、執念深さ・しぶとさは並大抵の物でなく、コアメダル1枚のみでもセルメダル無しで行動したり、僅か3枚のコアメダル(グリードはメダルが4枚以下になると全身が不完全となる)で上半身を復活させたりしている。また、目的のために度々裏切り・結託を繰り返している。
当初は他のグリードと行動を共にしていたが、カザリの裏切りに怒り、意趣返しにコアメダルの独占を企み、仲間への情も捨て、弱体化したメズールを裏切りコアを奪おうとした。その後はカザリと対立してオーズ・カザリ一味と随所でメダルを奪い合いながら、屑ヤミーを利用して秘密裏にセルメダルを生成するなど、独自の行動を取っていた。新たに進化していくオーズ・カザリ一味に対抗するべく、集めていたメダルを使ってメズール・ガメルを復活させるが、2体がカザリ一味への恐れ・ウヴァへの不信感からカザリ側についた事で孤立してしまい、集中攻撃を受けてメダルの状態に分解されてしまう。しかし放置された意識を宿したクワガタ・コア1枚で行動し、人間に憑依する事で辛うじて生き残っており、映司と決別したアンクの手によってセルを与えられて復活し、共にグリード達のアジトに乗り込み、仲間に加わった。後にアンクを始末しようとしたカザリに逆襲し、2人がかりで追い詰めた末にメダルも奪還した。
真木がアンクを器に使用する事を断念した後、唯一生き残っていたために「メダルの器」に選ばれ、真木の手でコアを揃えられ完全復活を遂げる。オーズ プトティラコンボ・ダブルバースを単独で圧倒する戦闘能力を見せ付けるも、「真のオーズ」へと進化したオーズ タトバコンボの「タトバキック」を受け敗北する。直後に真木の手で他系統のコアを数枚投入され消滅は免れるも、さらに他系統コアを投入され暴走への恐怖から逃亡する。最終的には力を制御出来ずにメダルの器 暴走形態へと変貌してしまった。
なお劇中登場したグリードのうち唯一彼のみ意識を宿したコアを破壊された明確な描写が存在しない。
メダルの器 暴走形態
完全復活したウヴァに真木自身が所持する他系統コア全てを投入した結果、誕生したメダルの怪物。
同じく暴走形態である巨大グリード暴走態よりもはるかに巨大で、黒い正八面体から6種54枚のコアメダル状エネルギーが発生し陣を組んだ様な無機質な外見を持つ。常に空中を浮遊して移動し、欲望のままに周囲にある何もかもをセルメダルへと還元・吸収して、世界を無に還してしまう。溢れ出したセルを無数の屑ヤミーとして放出し続けるために接近さえ困難な上、強力なエネルギーシールドに守られている。またエネルギーフィールドを照射してグリードを復活させる治癒能力も有している。ウヴァ自身の人格は失われているが、恐竜グリードと共に世界を終末に導こうとする自我は有している。恐竜グリードが倒された際に出現したブラックホールによって内側から圧壊していき、爆散した。
カザリ[注 2]
  • 身長:212cm
  • 体重:119kg
猫系グリード。
本来の姿はドレッドヘアー状に編まれたライオンの様なや鋭い牙・トラの様な縞模様のボディを黒いパンクパッションで包んだ容姿をしている。当初はコア7枚で下半身がセルメンで復活。人間態は黄色の上着を着た銀髪の青年。
チーターの如き素早い身のこなし・瞬発力を活かして接近し、伸縮自在の鉤爪を用いる白兵戦を行う他、巨大な黄色の竜巻を発生させる能力を備える。完全復活すると鬣を自由に操る能力を発揮し、鬣1本1本からエネルギー弾を発射する事が可能となる。
普段は髪の毛を弄るなど気だるそうな言動が目立つが、実際はアンク以上に腹黒い策略家で、他者の物を奪う事に快感を覚える性格。また平然と裏切り・騙し討ちも行うため、他のグリード達からもあまり信頼されていない。復活当初はグリード一味の中でブレーン役を担っていたが、自身の仲間意識は希薄で猜疑心も強い事から、裏では仲間を出し抜くなど本音を露にする事は滅多に無い。そういった姿勢からか、アンク・ウヴァからは「臆病」と評されている。一方で計画を塗り替える予想外な事態には弱く完全主義の傾向が見られ、僅かでも自身の計画性を乱す者に不快感を抱く。本人が言う様に基本的には「慎重」であるが、虚栄心・自己顕示欲が強い傾向があり、相手より優位になると慢心し軽率な行動を起こし足をすくわれている。
自分達と関係ないメダルの動きから早々にメダルの争奪戦にオーズ・グリード以外の第3勢力が存在する事を察知し、鴻上ファウンデーションへと辿り着き陰で真木と接触。彼の研究・観察への協力と引き換えに鴻上から渡されるメダルを自身に提供するという契約を交わして結託した。自身も真木の研究に興味を持ち、他のグリードらに見切りをつけてコアメダルを用いた真木の実験に利用、ガメル・メズールの犠牲から得たコアおよび研究成果を「進化」と称して応用し、暴走を回避するための調整を考慮しながら重量系・水棲系コアを取り込む事で、合成系ヤミーの生成・高圧水流・重力操作などの新たな能力を獲得していく。やがて覚醒したばかりのアンク(ロスト)を傀儡として真木と共に集団を結成し、後に復活したガメル・メズールをも仲間に引き入れ、事実上最も勢力を持ったグリードとなっていた。
しかしオーズを危険視するアンク・ウヴァが軍団に介入した事で事態が急変。今まで自分が築いた計画が破綻する事を不快に思い邪魔なアンクを始末しようとするもウヴァの参戦で追い詰められ、コアを奪われ窮地に陥るが、メズールの介入で事無きを得た。だが今度は共にオーズを倒す素振りを見せ、唆したガメルを利用してコアを奪取して完全復活に成功し、他のグリードからもコアを奪い取り、圧倒的な戦闘能力を見せ付ける。
だが捨て身のバースのサポートにより隙が生まれ、オーズ プトティラコンボのメダガブリューの一撃で意識を内包したライオン・コアが破損して弱体化。逃走した先に現れた真木にメダルの器にする様に助けを乞うが、暴走を最大限回避していた姿勢から既に見切りをつけられており、無傷のコアメダルを全て抜き取られてしまう。セルメダルを撒き散らしながら逃亡するものの限界を迎えて倒れ、人間社会=自分が欲していた「世界」に手を伸ばしながらセルに還元、意識を宿したコアが砕けた事で終わりを迎えた。
真木が抜き取ったコアは目的の食い違いからアンクを介して本来のグリード達の手元に戻り、これによりメズール・ガメルが完全復活する事になる。
ガメル[注 2]
  • 身長:230cm
  • 体重:154kg
重量系グリード。
本来の姿はゾウの牙と鼻・サイの角を備えた頭部・ゴリラの腕・ゾウの脚部を兼ねた厚い皮膚で覆われた屈強なボディを持ち、右腕にサイの角の様な突起・左腕に砲門の様な武装をしている。当初はコア7枚で上半身がセルメンで復活。人間態はグレーの服を着た長身の男。
グリード随一の怪力を誇り、伸縮自在の強靭な鼻を武器とした肉弾戦を行う他、地面を叩く事で周囲に激しい地震・銀色の衝撃波を発生させる特殊能力を備える。完全復活すると触れた物体を生物・非生物問わず強制的にセルメダルに変えてしまう。重量系成長ヤミーと同様、強い光に弱い。
口調は片言で動作も鈍重。悪意を持って動く訳ではないが、最も自分の欲望に忠実なグリードであり、何の打算もなく遊び感覚でヤミーを暴れさせて燥いだり、常にその場の思いつきで行動するなど、精神年齢は幼児に近い。また自分に過保護なメズールを慕っており、行動原理が殆ど彼女に依存している。自分のコアメダルへの執着が少ないなど、グリードとしては変わり者。駄菓子が好きで、よく駄菓子の箱を抱え込んで食べているが、実際には味覚が無く、間違えて玩具を食べてしまってもその事に気づかなかった。
中盤では真木・カザリによる「コアメダルを1つの器に集中させる」実験に利用され、水棲系コアメダル7枚を新たに追加された後、メダルを奪われ弱体化したメズールの願いを受け入れ、自らメズールに吸収されて巨大グリード暴走態の一部となりオーズに消滅させられた。
しばらくしてウヴァに復活させられたが、メズールを追う形でカザリ側に付く。
メズールと一緒にいる」事が彼の最大の欲望であったために終盤で完全復活した後も彼だけは特に何かをしようとはしなかったが、メズールが偽りの愛情による「ままごと」を終わりにし彼から離れていった事でメズールを探し求め続け、満たされぬままコアを砕かれた彼女の最期を看取る事となる。その残骸からコアを回収しようとした真木との衝突を経てウナギ・コアを回収し、彼女の意識の消失にも気付かぬまま人間をセルに還元してメズールを再生させようとするが、後藤・伊達の変身したダブルバースと交戦し、終始圧倒するも先の恐竜グリード戦で自身の意識を内包したサイ・ゴリラの計2枚のコアにヒビを入れられており、至近距離から放たれた最大出力の「ブレストキャノンシュート」2発を受け耐えたものの遂に限界を迎え、メズールを想いながら最期を遂げた。残ったコアは真木のプテラカンドロイドにより全て回収された。
メズール[注 2]
  • 身長:214cm
  • 体重:112kg
水棲系グリードで、グリードの紅一点。
本来の姿はシャチを模した頭部・ウナギが巻き付いた様な首元・ウナギが描かれているタコを模したマント・タコの吸盤状の意匠がある脚部に加え、全体的に流線的なフォルムが目立つ。当初はコア8枚の上半身がセルメンで復活し、マントの模様も無地となっている。人間態は青を基調としたセーラー服、もしくは洋服を着た少女。
身体の柔軟性を活かした軽い身のこなしで敵を翻弄する戦法を得意とする。周囲に存在する水を自在に操る能力を備え、掌からは高圧水流を放って攻撃する。調節次第では切断攻撃も可能で、マントは鞭の様に変化させる事も可能。完全復活すれば全身を液状化して、さらなる三次元的な戦闘が可能となる。水棲系ヤミーと共に高熱に弱いが、完全態になると克服するようである。
穏やかな物腰で面倒見が良いが、グリードには愛情が希薄なため表面をなぞっているだけに過ぎず、高いプライドから基本的に他者の事は目下の存在として見下している。故に完全復活後には人間の愛情を手に入れようと強く欲している。仲間の調和を優先しており、他のグリードに獲得したセルメダルを供給し、時には仲介するなどグリードの統率役を担う。特に精神的に幼いガメルに対しては姉か母親の様に接するが、それは実際には自分自身が擬似的に「愛情」に満足するための「ままごと」である。現代から干渉した映司・真木を「○○の坊や」と呼ぶ。
中盤、不穏な行動の多いカザリの真意を警戒していたが、先手を取られてコアの大半を強奪され怪人態も保てない程に弱体化、更にはウヴァにも裏切られ追われる身となってしまう。その後自分のコアを移されていたガメルを吸収した後、真木の手でクワガタ・カマキリのコアとセル5000枚を吸収させられ、力を制御できず巨大グリード暴走態へと急速進化したが、オーズに倒され一度は消滅した。
後に戦力増強のためにウヴァの手で復活させられたが、カザリとアンク(ロスト)の力への恐れ・以前のウヴァによる裏切りを覚えていた事でウヴァを裏切り、カザリに不信感を抱きながらも彼の側に付いた。
アンク(ロスト)が消滅しアンクが復活した後、カザリに不信感を覚えたためかアンクの考えに真っ先に賛同した。カザリの消滅後は彼の独占していたコアを集結させ、かつ真木・グリードの仲介役が消えた事によって、他のグリードと共に真木とアンクから水棲系コアを手に入れる事に成功する。完全復活後は「愛情」を手に入れるために人間の親子を誘拐し自ら作った巣に収集するも、そこに現れたオーズ ラトラーターコンボ、バース・プロトタイプと交戦し圧倒するも、トライドベンダーのパワー・スピードの前に劣勢に陥った末に「グランド・オブ・レイジ」を受けて意識を内包したシャチ・ウナギ・タコの計3枚のコアを砕かれる。最期は駆け付けたガメルの腕の中で、「グリード故に満たされない」という抗えない事実を嘆きながら最期を遂げた。
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
大ショッカーの幹部として登場し、前半は仮面ライダーディケイドと共に天装戦隊ゴセイジャーを襲撃し、最終決戦ではアンデッドのジョーカーと共に超電子バイオマンのレッドワンと交戦した。
巨大グリード暴走態
  • 全長:35m
  • 体重:200t
メズールが自分のコア・ガメルが吸収していたメダル(重量系7枚のコア含む)・セル5000枚・昆虫系2枚のコアを得た事で暴走し誕生した怪物。
メズール・ガメルの人格は完全に失われている。アンク曰く「メダルの化け物」。全体的には巨大なリクガメクラゲを組み合わせた様な重量感のあるフォルムであり、甲羅の様な胴体にはシャチの背びれ・タコの触手を複数備え、サイ・ゾウを組み合わせた様な頭部から先端部にウナギを模した顔が付いた鼻が伸びている。後部にはゾウの尾も生えている。常に空中を浮遊して移動し、強大なパワー・柔軟な防御力を誇るが、水棲系メダルが全て揃っていないためその力を完全に制御出来ておらず、理性を無くして本能のみで暴れまわる。この状態は鴻上には「失敗」、真木には「成功」と思想が対照的な両者から相反する評価を受けている。オーズを追い詰めるも、突如現れたバースの「ブレストキャノンシュート」を受けて昆虫系メダルを排出する。それを回収したオーズ ガタキリバコンボの「ガタキリバキック」を受け爆散し、肉体を構成していたセルメダルが全て消滅し、飛散したコアメダルはアンク・ウヴァ・カザリによって回収された。
アンク(ロスト)[11]
  • 身長:214cm
  • 体重:117kg
物語後半から登場する「アンクの片割れ」。映司と行動を共にするアンクとは存在は同一であるものの異なる自我を持つ。
800年前にオーズの暴走時に右腕と分離して本来人格が存在しなかったはずの身体に「自分=アンクを取り込み一体化したい」という欲望が生まれ、独立した自我が生じた存在。ミイラ状態のまま鴻上の手によって日本に持ち出され、コンドル・コアを抜き取られた事が信号刺激となり覚醒した。なお分離したアンクらが融合した場合には、アンク(右腕)は「弱い方の人格が消える」と推測している。
当初はその時点でアンクが所有するメダル以外全てのコア(5枚)を取り込んでおり、右腕・顔の右半分はセルメンとなっている。露出している内皮は他のグリードとは異なり、紫色であるのが特徴。人間態は小学校高学年あたりの少年。
飛翔・戦闘能力・ヤミーの生成など、本来グリードとして持ちえる能力はこちらに受け継がれている。
当初は己の欲望に従いアンクの捜索のみを目的とし、鳥系成長ヤミーを生み出して活動を開始する。オーズ・アンク・カザリと邂逅した後、彼を利用しようと考えたカザリに言われるがまま仲間に加わる。覚醒して間もない頃は知識・概念を持たなかったため、乱暴かつ毒舌家であるアンクとは異なり、幼い子供の様な口調で話す寡黙な性格だったが、後にカザリも驚く程の急速な精神面での成長を見せる様になり、アンクと同様の策略家としての人格を確立していく。その後アンクの隙を突いて遂に融合を果たしたが、アンクが比奈に自身のタカ・コア一枚を託したため完全復活には至らず、残りの自身のコア・恐竜系コアを手に入れるため真木のヤミーと共にオーズを嗾けるが、暴走状態となったプトティラコンボの猛攻によって両翼をもがれ墜落し、さらにメダガブリューによる追撃を受けて意識を内包していたタカ・クジャク・コンドルの計3枚のコアを破壊され、爆散すると共に人格も消滅した。
恐竜系グリード
中盤から登場した紫のコアメダルの力を宿した、800年前には存在しなかったグリード。
作中では映司・真木がメダルの器となりグリード化した。前者はクスクシエの項の映司グリード、後者は鴻上ファウンデーションの項の恐竜グリードを参照。
設定が異なる『オーズ&ダブル』の『ノブナガの欲望』では、その系統となる「ギル」というグリードが声のみで登場している。

仮面ライダー

本作品のキーアイテム・オーメダルの力で変身する戦士の名称。オーズに対しては「仮面ライダー」という単語は鴻上が使用することが多いが、通常は使用されない。ただし他作品の仮面ライダーと競演する映画では「仮面ライダー」を名乗っているほか、第27話では映司が自身を仮面ライダーと認識した上で他の人物と会話している描写がある。またバースは開発段階から「仮面ライダー」の名称が使用されている。

仮面ライダーオーズ

火野映司がオーズドライバーコアメダルを使用して変身する仮面ライダー。全身のベースはで、サークルやライン、頭部はメダルに準ずるカラーリングとなっている。胸部に円形のプレート・オーラングサークルがあり、使用したメダルのモチーフとなる3種類の生物の顔の図柄が描かれ、頭部や四肢に向かってエネルギー流動路・ラインドライブが伸びている。各部位が力を発揮する場合、オーラングサークルの該当部位が発光しラインドライブからエネルギーを送り込む。変身時に現れる無数のメダル状エネルギーは実体を持つため、敵にぶつけて攻撃・防御に使用できるが、あまりに強力な攻撃を受けると消滅し変身が解除される。メダルの組み合わせ次第であらゆる状況に対応可能だが、その反面常に高い状況判断能力が求められ、判断が遅れると隙ができてしまう面がある。故にそれぞれのメダルの特性を把握し、冷静に状況や敵を分析して瞬時にメダルの組み合わせを判断できる頭脳と、高い身体能力と正確な投擲能力があるサポート役がいることが望ましい。

欲望の結晶であるコアメダルの力をその身に宿す性質上、変身する個人が持つ欲望のキャパシティを超えた力を取り込んだ場合グリードと同様に暴走し、周囲総てを取り込み封印の石棺と化してしまう性質を持ち、より大きなキャパシティ=「欲望の器」を備えた人間でなければその力は制御できない。アンクによると現在においては石化したオーズドライバーの封印を解いた映司にしか変身できないらしいが、映司自身はその生い立ちから巨大なキャパシティに中身となる欲望が全く伴っていないという鴻上曰く「オーズの器を持つ」と評される人間であることから、幾度となく変身しコンボを多用しても暴走しない最適合者としての資質を備えていた。しかし映司の空白の欲望に恐竜系コアが侵入してしまった結果、目に映るものを総て破壊しようとする800年前のオーズとは異なった「マイナスの暴走」を引き起こすリスクが発生する要因になっている。

コンボチェンジ
オーズはベルトに装填した3枚のコアメダルの力によって様々な姿に変化する。3枚のコアはそれぞれオーズの頭部・腕部・脚部の3か所に対応しており、メダルを入れ替えることで各部位がメダルに応じた姿に変化する。頭部は各々によって視力・視野といった感覚が強化されるが、オーズは特殊能力によって選択することが多い。メダガブリューを呼び出すなど恐竜系コアの力を使用する際は複眼が一瞬紫になる。腕部は基本的に専用武器が付属し、二刀流による戦法をとる(クジャクアームのみ装備は左腕に装備される)。ちなみにオーズの変身ポーズはアームの種類によって微妙に手先が異なっている[12]。脚部は各自が足を用いた運動能力を特化させるだけでなく、形態によってはモチーフとなる動物の脚を模した形状に変化する物も存在する。
コアには鳥系()・昆虫系()・猫系(黄色)・重量系(銀色)・水棲系()・鴻上によって新たに発見された恐竜系()・『将軍と21のコアメダル』で登場した爬虫類系(オレンジ色)の7種類が存在する。独立している恐竜系[13]を除いてメダルは互換性があり、劇中に登場する変身形態は計算上、頭5種類×腕5種類×脚5種類+4種類(プトティラ・ブラカワニ・タマシー・スーパータトバコンボ)=129種類におよび、これは2015年現在歴代最多のフォームチェンジ数である。メダルは基本的にアンクが管理しており、局面に応じてメダルを映司に渡し、形態を使い分ける。
コアメダルの中で、特定の3枚を組み合わせて変身する形態を「コンボ」と呼ぶ。タトバ・タマシー・スーパータトバコンボを除けば、基本的に同じ系統のコアメダルで成立する。コンボをなさない「亜種形態」以上の戦闘能力と専用の固有能力を発揮するが、その分変身者への負担が大きいため容易に多用できず、大抵の場合は必殺技発動後に変身が強制解除される。変身時にコンボが成立していた場合、スキャナーからコンボ名をメロディに乗せた歌声が発声されるが、亜種形態ではメダル名の発声しか行われない。コンボが成立している場合、カテドラルへの装填時にメダルが発光する。
物語開始時点でオーズ(アンク)が所有していたメダルはタカ(2枚)・トラ・カマキリ・バッタの4種計5枚で、それ以外のメダルは基本的にグリードから奪取した物。メダルを巡ってグリードや鴻上たちとの間で常に争奪戦が展開されており、変身可能な形態の数(または変身自体が可能であるか)も持っているメダルの種類や枚数によって増減する。
タトバコンボ
タカ・トラ・バッタのメダルを使用して変身する基本コンボ。基本カラーは赤・黄色・緑。オーラングサークルは全周が金縁となっており、さらに直接変身した際は全身が金色に、他の形態からコンボチェンジした場合は該当する部位がその色に輝く。コンボチェンジ時の音声コールは「タ・ト・バ! タトバ、タ・ト・バ!」。
タカヘッド
複眼の色は緑、額のオークォーツガーネット色の菱形。視力に優れ、グリードの体内に潜むコアメダルや体色変化によって姿を隠した敵などを視認可能。オーラングサークルの意匠はショッカーマークのオマージュになっている[2]
トラアーム
腕力に優れる。両前腕部に折り畳み式の鉤爪状武器・トラクローが付随しており、敵を引き裂く武器としてはもちろん、壁や地面に突き立ててスピードを殺すアンカーとしても多用される。一方で、威力や使い勝手が比較的低く描写されることが何度かあった。真空刃を放つことで遠方の敵を切り裂いたり、クローにメダルを挟み込むようにして直接敵の体内からコアを奪取できる。他のアームの武器と違ってトラクローは畳んでハンドフリーが可能なため、手持ち武器やライドベンダーの使用にはこのアームが選ばれることが多い。
バッタレッグ
キック力・ジャンプ力・敏捷性に優れる。跳躍しての連続蹴りを始めとした多彩なキック技を得意としており、そのジャンプ力を最大限に発揮する際には足先がバッタ脚へと変化する。
全体的な能力バランスが取れており、持ち前のスピードを活かした近接格闘戦を得意とする。固有能力はないが、コンボであるにも関わらず体力の消耗もほとんどないため汎用性が高い。最初にこの形態に変身し、状況に合わせてメダルを換えていくのがオーズの基本戦術になるが、必ずしも最初からこの形態に変身する必要はない。
鴻上によると800年前のオーズは初変身時にグリード誕生の際に抜き取られた10枚目のメダルによるタトバコンボに変身したとのこと。映司が「無限のセルメダル」を内包しその10枚目のメダルで変身したタトバコンボは鴻上に「真のオーズ」と呼ばれており、メダジャリバーとメダガブリューの二刀流でウヴァ完全体すら圧倒した。
真木によって引き起こされた映司の暴走の一環で変身した際には本来緑である複眼の色が紫となっていた(タトバパープルアイと呼ばれている)。
ガタキリバコンボ
クワガタ・カマキリ・バッタのメダルを使用して変身する昆虫系コンボ。基本カラーは緑。変身時は全身が緑に輝く。コンボチェンジ時の音声コールは「ガータガタガタキリバ、ガタキリバ!」。
クワガタヘッド
複眼の色はオレンジ色、額のオークォーツはエメラルド色の逆二等辺三角形。背面までカバーするほど視野に優れる。クワガタの顎を模した額の角から広範囲に雷撃を放つことができ、ガタキリバコンボ時は分身体同士の連携を図る通信アンテナとして機能する。
カマキリアーム
瞬発力に優れる。両前腕部に着脱可能なブレード状武器・カマキリソードが付随しており、これを使用する高速双剣術で戦う。映司曰く「使いやすい」。ソードは通常逆手に保持するが、マウント状態でも使用可能。
バッタレッグ
タトバコンボの項を参照。
タトバコンボと同様に持ち前のスピードを活かした近接格闘戦を得意とする。精神を含めた全能力をそっくり複製した自身の分身体・ブレンチシェイドを最大50体[14]まで作り出す固有能力を備え、その分身と連携した集団戦も得意としている[注 7]。巨大な敵との戦闘で活躍することが多いが、他のコンボと比べ使用回数が極端に少ない[注 8]。ちなみに、初変身時にちゃんと一人に戻れたことを安心しているところからして、精神的負担が大きいようである。
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイグリーンが豪快チェンジしている。
ラトラーターコンボ
ライオン・トラ・チーターのメダルを使用して変身する猫系コンボ。基本カラーは黄色。変身時は全身が黄色く輝く。コンボチェンジ時の音声コールは「ラタラター! ラトラーター!」。
ライオンヘッド
複眼の色は青、額のオークォーツはトパーズ色の爪型。視覚外の地形を正確に把握できるほど聴力に優れ、暗所でも物体を視認可能。たてがみの部分で乱反射を起こし、強力な光を放って敵の目を眩ませる特殊技ライオネルフラッシャーを使用可能。
他のコンボと異なってモチーフであるライオンの頭部を上から見たデザインとなっており、顎がライオンの鼻、頬の線がヒゲにあたる[15]
トラアーム
タトバコンボの項を参照。
チーターレッグ
スピード・瞬発力・敏捷性に優れる。全形態中最速のスピードを誇り、敵に組み付いて素早い連続蹴りを繰り出す特殊技リボルスピンキックによって高い攻撃力も有する。最大加速時はスチームが噴き出し、足音を消すことで隠密行動も可能。ただしトップスピードの状態からは急に止まれない。
トラクローとチーターレッグを使用して高速で敵を仕留める戦法を得意とする。全身から河川を蒸発させるほどの熱線ライオディアスを放つ固有能力を備えるなど、火力にも優れる形態である。その反面コンボの中でも特に制御が難しいが、全形態中唯一トライドベンダーを制御でき併用することで余分なパワーを伝達し負荷が抑えられるためコンボの安定使用が可能となる。
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイイエローが豪快チェンジしている。
サゴーゾコンボ
サイ・ゴリラ・ゾウのメダルを使用して変身する重量系コンボ。基本カラーは銀色。変身時は全身が銀色に輝く。コンボチェンジ時の音声コールは「サゴーゾ、サゴーゾ!」。
サイヘッド
複眼の色は赤、額のオークォーツはルビー色の変形六角形。姿勢制御能力に優れる。サイの角を模した額の角は頭突きや突進による刺突攻撃に使用され、サゴーゾコンボ時は重力操作能力の核としての役割を果たす。
ゴリラアーム
パワー・パンチ力・強靭さに優れる。両前腕部にガントレット状武器・ゴリバゴーンが付随しており、バゴーンを腕からロケットのように射出する特殊技バゴーンプレッシャーによって遠距離攻撃も可能。サゴーゾコンボ時はドラミングによって重力操作を行う。
ゾウレッグ
脚力に優れる。両足を揃えることで一本のゾウの脚のようになり、高い破壊力の踏み付けを叩き込む特殊技「ズオーストンプ」を使用可能。サイヘッドと組み合わせることで敵をソナーのように感知することも可能。
ゴリバゴーンとゾウレッグを使用する近接格闘戦を得意とする。周囲の重力場を操作する固有能力を備え、特定の対象の周囲の重力を操ることで敵の動きを封じるほか、地震を発生させることも可能。
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイシルバーが豪快チェンジしている。
タジャドルコンボ
タカ・クジャク・コンドルのメダルを使用して変身する鳥系コンボ。基本カラーは赤。タカヘッドがこのコンボ時のみタカヘッド・ブレイブへと強化され、オーラングサークルはタトバコンボと同様に金縁で、タカが頭部・クジャクが胴体(翼)・コンドルが脚部となって一体の不死鳥を描く構図になるなど、他のコンボとは一線を画す外見上の変化が見られる。さらに変身時は全身が赤く輝くと共にを発する。コンボチェンジ時の音声コールは「タージャードルー!」。
企画時では亜種の無い強化形態としてデザイン・設定されていたが、ガンバライドではコンボチェンジ可能とされていたためそれに合わせる形で亜種形態へのコンボチェンジも可能という設定になった。また亜種のない強化形態というコンセプトはプトティラコンボに受け継がれている[16]
本形態は細かく分けると3タイプが存在し、1つ目はテレビシリーズなどで数回変身した「ノーマルver.」。2つ目は『オーズ&ダブル feat.スカル』の『MOVIE大戦CORE』にテレビシリーズに先駆けて初登場した際の、クジャクウイングの形状が異なる[17]・タジャスピナーを装備していない・七色のオーラを操る・プロミネンスドロップ発動時にコンドルレッグが変形しないなど、テレビシリーズ登場時とは異なる「MOVIE大戦COREver.」。3つ目は恐竜グリードとの最終決戦で、アンクの意識を内包したコアメダルを使用して変身した「ロストブレイズver.[18][注 9]」。その際メダル名の発声は通常と異なりアンクの声で行われ、変身時に出現するコアメダル状のオーラの内、アンクのコアであるタカメダルの物のみ緑と黄色を含んでいる。変身完了直後のクジャクウイングも形状が通常と異なり、アンク(グリード態)と同形状の6枚の翼に変化した。また戦闘時は実体を持ったアンクの幻影がオーズを援護する形で現れ、オーズとの波状攻撃で恐竜グリードを翻弄した。
タカヘッド・ブレイブ
タジャドルコンボ時専用のタカヘッド。複眼の色は赤、オークォーツは金色の鳥の嘴形。視力と空間認識能力に優れる。羽根や嘴状の外装甲が追加されており、気流を取り込んで自身のパワーへと変えられるなど、飛行に特化したスペックへと強化される。後に登場するスーパータトバコンボも頭部がこの姿になる。
クジャクアーム
飛行能力と攻撃力に優れる。オーラングサークルから専用武器・タジャスピナー(後述)を左腕に出現させ、コンボを使用しない場合の決め手としても使用される。タジャドルコンボ時には背部に折り畳まれた3対の翼・クジャクウイングを展開して飛行でき、背部にクジャクの尾羽を模した虹色の翼が出現し、これを無数の羽手裏剣・クジャクフェザーとして射出できる。
コンドルレッグ
キック力と飛行補助機能に優れる。爪先と踵にはそれぞれ強靭な爪が付加されており、後者は蹴撃に合わせ真空刃を発生させる。後述のプロミネンスドロップ発動時には膝から下を展開し、猛禽類の脚のような巨大なクローへと変形する。
背中のクジャクウイングで空中を超音速で飛翔する固有能力を備え、体中に付加された外骨格による格闘戦、タジャスピナーからの火炎弾や火炎放射、クジャクフェザーによる広範囲攻撃といった豊富な飛び道具を使用して空中から敵を翻弄・急襲する戦法を得意とする。
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイレッドが豪快チェンジしている。
シャウタコンボ
シャチ・ウナギ・タコのメダルを使用して変身する水棲系コンボ。基本カラーは青。変身時は全身が青く輝くと共にを発する。コンボチェンジ時の音声コールは「シャ・シャ・シャウタ! シャ・シャ・シャウタ!」。
シャチヘッド
複眼の色は黄色、額のオークォーツはターコイズ色の水滴形。水中潜行能力と感知能力に優れ、無呼吸での3時間に及ぶ潜水や光が届かない深海での物体の視認、反響定位による周囲環境の探索といった水中での活動に適した能力を備える。特に反響定位においては障害物を無視して敵を発見するなど、地上でも有効。頭部先端や他の部位から水流を放つ能力も備える。
ウナギアーム[注 10]
柔軟性と攻撃範囲に優れる。両肩の発電細胞から生成した電撃を腕部全体や手持ちの武器に付加し、攻撃力を高められる。両肩には2本の鞭状武器・電気ウナギウィップが付随しており、打ち据えた敵に電撃を流し込んで追加のダメージを与える特殊技ボルタームウィップを使用可能。
タコレッグ
柔軟性と移動範囲に優れる。水色の脚装甲を8本の触腕状に変化・分裂させ、足全体に配置された吸盤によって壁や天井に張り付くことができ、摩擦力を増幅させて姿勢制御にも使用される。コンボ時にはその脚で連続して蹴り付けることで高い攻撃力を持つほか、敵の捕縛も可能。後述のオクトバニッシュ発動時には8本の触腕が絡み合いドリル状に変化する。
電気ウナギウィップと分裂するタコレッグを使用するトリッキーな戦法を得意とする。身体を液状化する固有能力を備え、攻撃の回避や跳躍に多用される。水中戦で真価を発揮するが、地上でも充分な戦闘能力を持っている。
オーズのコンボの中で唯一テレビ本編内でテーマソングが流れていないコンボでもある[注 11]
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイブルーが豪快チェンジしている。
プトティラコンボ
プテラ・トリケラ・ティラノのメダルを使用して変身する恐竜系コンボ。基本カラーは紫。オーラングサークルは他の形態と異なり、コアメダルの縁と同形状に立体化した金縁が特徴であるほか、スーツ部分が白に近い銀色へと変色している。さらに変身時には全身が紫色に輝くと共に凄まじい冷気を発し、後述のエクスターナルフィンとテイルディバイダーが実体化し恐竜のような咆哮をあげる。無の力を有しており、通常では不可能なコアメダルの破壊が可能。コンボチェンジ時の音声コールは「プ・ト・ティラーノザウルース!」。
プテラヘッド
複眼の色は緑、額のオークォーツは琥珀色の嘴形。可視領域に優れる。背部から翼状の姿勢制御器官・エクスターナルフィンが伸び、展開することで飛翔・攻撃に使用可能。口部分からは冷気や衝撃波などに変換した咆哮を放射できる。
トリケラアーム
パンチ力・攻撃力・防御力に優れる。全体が装甲状の外骨格に覆われ、これによって堅牢な防御力を獲得している。両肩には伸縮自在の角状外骨格・ワインドスティンガーが付随しており、これを撃ち出して敵を刺し貫く。
ティラノレッグ
キック力と脚力に優れる。両大腿部に装着された伸縮自在の強化外骨格・テイルディバイダーを組み合わせることで巨大な尻尾状に変化させ、叩き付け攻撃を繰り出せる。
全身の筋肉量が増加すると共に身体を覆う外骨格も装甲のように堅牢な物へと変化し、オーズの全形態を上回る戦闘能力を発揮する。エクスターナルフィンによる飛翔・攻撃、ワインドスティンガー・テイルディバイダー・メダガブリューといった高威力の武装、敵を一瞬で凍結させる強力な冷気を発生させる固有能力といった豊富な攻撃手段を備え、これらを使用する恐竜のような荒々しい戦法を得意とする。防御力や耐久力も群を抜いており、アンク(ロスト)の両足蹴り[注 12]を受けても即座に立ち上がれるほど。恐竜系コアは他種のコアと組み合わせることはできず、亜種形態は存在しない。
恐竜系コアは欲望を持たないゆえにオーズの力を使いこなせていた映司の心の隙間に入り込んでいる。当初は映司が危機に陥るとその意思に関係なく発動し、変身中も自我を奪ったまま敵味方関係なく目の前の相手を襲う暴走の危険性を孕む。この際、勝手にオーズドライバーに収まり(メダルが入っている場合は弾き飛ばす)、オースキャナーを空中浮遊させてスキャンさせるという暴挙に出る。しかし暴走状態では非常に高い戦闘能力を発揮するというメリットもある。一度は映司が戦う力を渇望し戦う意思を強く持つことで制御できるようになったが、彼のグリード化に伴って再びその力を抑え切れなくなり、変身手順を踏まずにプトティラコンボへ変身してしまうことも多かった。また凍結能力はグリード化した映司の力そのものでもあるため、メズール戦では別のコンボ形態で発動してしまった。
『フォーゼ&オーズ』では恐竜系コアが全て失われたことで変身不可能になったため、映司の回想シーン(テレビシリーズ第34話の映像の流用)のみ登場している。なお、MEGA MAXの監督を担当した坂本浩一氏は映画内で他のコンボと同様にプトティラコンボを使用したかったと述べている。[19]
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイピンクが豪快チェンジしている。
『MOVIE大戦アルティメイタム』では、ディレクターズカット版の追加シーンでアクマイザーの装甲車を追撃する際に変身した。同作品に登場したオーズは魔法の力で精神世界「アンダーワールド」に召喚された存在である[20]
『仮面ライダーウィザード』特別編では魔法石の中の世界でレジェンドライダーリングで召喚されたオーズが変身し、怪人軍団と戦った。
タマシーコンボ
タカ・イマジンショッカーのメダルを使用して変身する特殊コンボ。詳細はこちらを参照。
ブラカワニコンボ
コブラカメワニのメダルを使用して変身する爬虫類系コンボ[注 13]。詳細はこちらを参照。
スーパータトバコンボ
スーパータカ・スーパートラ・スーパーバッタのメダルを使用して変身するオーズの新たな最強形態。詳細はこちらを参照。
タカパンバ
タカ・パンダ・バッタのメダルを使用して変身する亜種形態。パンダ・コア(白)は児童雑誌の付録として登場。外見はタトバコンボのアーム部分の色違いで、オーラングサークル・メダルの紋章はトラ・コアの物とは異なる。ガンバライドではテレビシリーズに登場した恐竜系以外のコアとの組み合わせによる亜種形態に変身可能だった。
タカガルバ・タカトラガル
『超バトルDVD』に登場。タトバコンボの組み合わせのうち、トラ・バッタのどちらかをカンガルー・コア(茶色)に換装した亜種形態。タカガルバの場合はグローブをはめたパンチ攻撃を得意とし、タカトラガルではカンガルーのようなフットワークを武器とする。複数の箇所の変身に対応しているのはこのカンガルー・コアのみ。ガンバライドではテレビシリーズに登場した恐竜系以外のコアとの組み合わせによる亜種形態に変身できたが、足には使用できない。
スペック
名称 身長 体重 パンチ力 キック力 ジャンプ力(ひと跳び) 走力(100m)
タトバコンボ 194cm 86kg 4.5t 12t 190m 4.5秒
ガタキリバコンボ 204cm 93kg 4t 12t 200m 5.2秒
ラトラーターコンボ 200cm 89kg 4.5t 9t 80m 0.222秒
サゴーゾコンボ 205cm 110kg 8t 10.5t 55m 6.5秒
タジャドルコンボ 198cm 87kg 6.5t 15t 160m 4秒
シャウタコンボ 203cm 88kg 3.5t 8t 75m 6秒
プトティラコンボ 205cm 95kg 10.5t 20t 210m 3.3秒
オーズ各形態名称一覧
ツール
オーズドライバー
オーズの変身に必要なアイテムのセット。オーメダルと共に石板の状態で封印されていたが、アンクによって持ち出され、映司に渡されて彼が装着したことで石化の封印が解かれた。暴走時はスキャナーとメダルが空中を浮遊し、自動で変身やコンボチェンジを行うこともある。
オースキャナー
オーズドライバーにおいてシステムの核を担うスキャナー。普段は右腰にマウントされている[注 15]。オーカテドラルに装填した3枚のコアメダルを横一線にスキャンすることでメダル名が発声されると共にコアメダルの力を取り込み、変身者の肉体に転送する。さらに変身中にメダルを再スキャンすることで、「スキャニングチャージ!」の電子音声と共に各メダルの力を最大解放し、各形態に応じた必殺技を発動する。
オーカテドラル
オーズドライバーのシステム全体を統括するためのベルト。普段はバックルの状態で携帯され、腰に当てることで自動的にベルトが伸長して装着され、オースキャナーとオーメダルネストが出現する。バックル部に3つのメダル装填口を設けており、ここにコアメダル3枚を装填し、斜めに傾けることでコアメダルの力を覚醒させる。3つの装填口は左から頭部・腕部・脚部に対応している。
オーメダルネスト
左腰に装着される、オーメダルを収納するためのメダルケース。コアメダルの力を封印して暴走を防ぐ。
オーメダル
オーズは変身にコアメダル、ツールの起動にセルメダルを使用する。
メダジャリバー
鴻上ファウンデーションが開発したオーズ専用の大型。第2話において後藤を介して与えられた。全形態で使用でき、主にタトバコンボ時に使用する。序盤は切り札として行使されることも多かったが、後半ではメダガブリューにポジションを取られている。
セルメダルを3枚投入してオースキャナーでスキャンすることで、「トリプル!スキャニングチャージ!」の電子音声と共に必殺技を発動する[注 16]
タジャスピナー
オーラングサークルから取り出し、左腕に装着されるクジャクアーム専用の手甲型エネルギー解放器。主にタジャドルコンボ時に使用する。メダル状の火炎弾や火炎放射を放つほか、リング状の炎を纏って直接殴り付けたり強固な盾としても使用可能。
内部の窪みに7枚のコアメダル[注 17]やセルメダルをはめ込み、オースキャナーでテーブルを回転させながらスキャンすることで、メダルの力を最大解放する「ギガスキャン」を発動し、形態に応じた必殺技を放つ。使用したコアメダルの力を同時に最大解放可能なメダル枚数はオーズのツール中最大数を誇る。
メダガブリュー
恐竜系コアの力で地中から生成される、ティラノサウルスの頭部を模した万能武器。斧型のアックスモードとバズーカ砲型のバズーカモードの2形態をとる。セルメダルを装填して内部で凄まじい圧力をかける機構を備え、抽出したエネルギーを凝縮・高密度化することでエネルギー量を約3倍にまで引き上げる。
ティラノサウルスの口にあたる部分にセルメダルを投入し、噛み砕くように圧縮することで「ゴックン」の電子音声と共にエネルギーが凝縮され、「プ・ト・ティラノ・ヒッサーツ!」の歌と共に形態に応じた必殺技を発動する。恐竜系コアの力を宿しているため、コアメダルを破壊することが可能。
取り込めるメダル量も他のツールを凌駕しており、恐竜グリードとの最終決戦では空を覆うほどの量のセルメダルを吸収し、その上で破損せず絶大な威力を発揮しきった。
主にプトティラコンボ時に使用するが、アックスモードのみなら他コンボでも生成・使用でき、必殺技発動時にはコンボ名とそれに合わせた歌(カラオケバージョン)を発声する(玩具ではタジャドルコンボは存在しない)。
アックスモード
大斧形態。超高硬度クリスタルの刃は自己修復能力を持つ。メダジャリバーとの二刀流での使用も可能。
バズーカモード
バズーカ砲形態。メイングリップとサブグリップ曲げて変形させる。砲身内部で圧縮されたセルのエネルギーを循環・増幅し、砲撃する。
必殺技
一部の技を除き、いずれの技もスキャニングチャージを行って発動し、それぞれのコンボの固有能力が発揮されることが共通している。基本的に劇中で技名が呼ばれることはない。
全形態共通
オーズバッシュ
メダジャリバーから放つ衝撃波で空間ごと敵を両断する。切断後、敵以外は時間が逆行したように修復される。
コンボ形態の必殺技
括弧内は使用コンボ。
タトバキック(タトバ)
バッタ脚に変化したバッタレッグで跳躍し、落下しながら空中に発生した赤・黄色・緑の3つのオーリングを潜り抜けて両足蹴りを叩き込む。リングを潜る度にメダルの動物を表すエフェクトが発生し、命中すると赤・黄色・緑の3色の「OOO」の文字が浮かび上がる。最終話では右足での跳び蹴りを放っている。
劇中では発動中に邪魔が入ったり、倒した直後に敵が復活してしまうなど、この技だけで敵を完全に倒したことはなかった。
ガタキリバキック(ガタキリバ)
無数のブレンチシェイドと共に一斉に跳び蹴りを叩き込む。内部から攻撃するために使用する場合もある。なおスキャニングチャージを実行する場合にはそれぞれの個体が行う必要がある。通常は分身した状態からスキャニングチャージを行うが、『フォーゼ&オーズ』の『MOVIE大戦MEGA MAX』ではスキャニングチャージを行った後に分身して放っている。
ガッシュクロス[注 18][21](ラトラーター)
全身を輝やかせつつ前方に出現した黄色の3つのオーリングを潜り抜けながら急接近し、トラクローでX字に切り裂く。命中すると黄色の「OOO」の文字が浮かび上がる。突撃直前にトラクローでスピードを殺す場合もある。
サゴーゾインパクト(サゴーゾ)
その場で跳躍し、着地の衝撃と共に発生した波紋状の銀色の3つのオーリングで敵を地面に捕縛し、手元に引き寄せて頭突きと両手のパンチを同時に叩き込む。命中後、破壊された地面は修復される。
プロミネンスドロップ(タジャドル)
クジャクウイングで飛翔しながら前方に発生した赤の3つのオーリングを潜り抜け、クロー状に変形して炎を纏ったコンドルレッグで両足蹴りを叩き込む。破壊力は120t[22]
『MOVIE大戦CORE』での後述のダブルライダーキックではクロー状に変形せずに放っている。
マグナブレイズ(タジャドル)
クジャクウイングで飛翔しながらタカ・クジャク・コンドルコアとセルメダル4枚でギガスキャンを発動し、不死鳥を模した炎を纏って突撃する。破壊力は100t[22]
セルメダルエネルギー弾(正式呼称不明 / タジャドル)
セルメダル7枚でギガスキャンを発動し、7枚のセルメダルを模したエネルギー弾を回転させながら放つ。
ロストブレイズ[22](タジャドル)
恐竜グリードとの最終決戦で使用。恐竜系コアメダル7枚でギガスキャンを発動し、恐竜系コアを模した7枚のメダル状エネルギーを回転させながら放つ。破壊力は200t[22]
アンクの幻影が同時に放った火炎弾を巻き込んで射出され、恐竜グリードに直撃した後に時空を超えるワームホール[注 19]を発生させた。この技の使用後、恐竜系コアメダルは全て砕け散ったため、一度きりの大技となった。
オクトバニッシュ(シャウタ)
身体を液状化して跳躍し、ウィップで敵を捕らえドリル状に変化して水を纏ったタコレッグで貫く。事前の動作をカットして直接放つ場合もある。
ブラスティングフリーザ[21](プトティラ)
ワインドスティンガーで貫いた敵をエクスターナルフィンの羽ばたきによる冷気で凍らせ、尻尾状に変形させたテイルディバイダーを叩き付けて粉砕する。
グランド・オブ・レイジ(プトティラ)
エネルギー刃を纏ったメダガブリュー・アックスモードで敵を斬り裂く。アックスモードの仕様上他コンボでも使用でき、さらに発動した直後に別の亜種形態へ変身し、その能力で威力を高めることも可能。破壊力は170t。
恐竜グリードとの最終決戦では、映司が体内に内包していた空を覆うほどの無数のセルメダルを吸収して発動し、ティラノサウルスの頭部を模したオーラと共に巨大なエネルギー刃で恐竜グリードを3回に渡って切り刻んだ。
ストレインドゥーム(プトティラ)
メダガブリュー・バズーカモードからセルメダルのエネルギーを凝縮した強力な破壊光線を放つ。破壊力は200t。
亜種形態の必殺技
ラキリバ(名称不明)
ライオネルフラッシャーで敵の視界を封じ、バッタレッグのジャンプ力を活かして空中からカマキリソードで刺し貫く。
ハイスピードスラッシュ(タカキリーター)
タカヘッドで敵を補足し、赤・緑・黄色の3つのオーリングを潜り抜けながら敵に突進してカマキリソードで斬り裂く。後藤の放ったバズーカの弾が当たってしまい不発に終わった。
タジャスピナーファイヤー(タカジャバ)
タカ・クジャク・バッタコアとセルメダル4枚でギガスキャンを発動して放つ。攻撃を放つ寸前にヤミーの親に阻まれたため不発に終わった。
バゴーンプレッシャー(シャゴリタ)
タコレッグの吸着力で足元を固定し、シャチヘッドの水を纏って威力を強化したバゴーンプレッシャーを放つ。

仮面ライダーバース

真木を中心とした鴻上生体研究所がオーズ・グリード・ヤミーの戦闘データをベースに開発した生体強化スーツシステム及びシステムを装着した仮面ライダー。その名称は誕生を意味している。欧文表記はKAMEN RIDER BIRTH。

メダルを除いたツールは完全に鴻上ファウンデーション製である。オーズと比較するとコアメダルの力を使用せず、バース・CLAWsなどセルメダルのパワーを最大限に解放するという汎用性を重視した設計思想とツールによる変身システムのため、優れた身体能力を持つ者なら誰でも変身できる。戦闘能力はオーズと比較しても遜色はないが、開発者の真木によるとあくまでセルメダル専用システムであり、コアメダルの力を使用するオーズとは異なり、グリードに対しては直接決定的なダメージを与えられないとされる。実際消耗品であるセルを戦闘中に順次補給しなければならず、セルを収納する大容量の容器の携帯やセル補給の際にできる隙をカバーするためのサポート役が必要となる制限が存在し、オーズの戦闘能力が上昇してきていたこともあり、劇中では自身で止めを指すことは少なくサポートに回ることが多かった。また開発時に自爆装置が取り付けられていたが、真木が研究所を出た時に後藤によって解除されている。

物語前半では伊達明が変身し、状況に応じて補助にCLAWsを使用することはあるものの、主に持ち前のパワーを活かしたプロレス技を駆使する格闘戦を得意とする。変身前にも携帯しているタンクから直接。またはカンドロイド経由でセルを補給する単独戦を行っていたが、後藤がバースバスターを使いこなせるようになってからは後藤のサポートを受ける。専用のマニュアルは所持していたものの、ほとんど手を付けず後藤に譲っている。

第38話からは伊達の意志を受け継いだ後藤慎太郎が装着者となる。マニュアルの熟読と豊富な戦闘経験を活かし、CLAWsやバースバスターを有効的に活用したアグレッシブな戦法を得意とする。こちらは変身時に使用するためのセルを1枚専用の腕輪に装着・携帯し、小型のリュックにセルを貯蓄しているが、セルを大量に使用する戦法からリュックの位置を失念したり、サポート役の里中が時間に律儀(よほどの理由がない限り、勤務時間外に働かない)なため彼女の欠員で窮地に追いやられることもある。

フォーム
通常形態
基本形態。全身のベースは黒で、ボディ各部の計10か所に半球状のシールドで覆われたリセプタクルオーブ(後述)が配置されている。頭頂部にはマスターサーバーを保護する大きな半球シールド・バースヘルムードがあり、その外周を沿うように配置されたU字型の黒いソリッドシールドの奥には赤く発行するカメラアイ・Uフラッシャーがある[23]
変身中は変身者の声が拡声器を通したような音声になる。劇中では変身中のヘルメット内部の装着者の顔が描写される場面もある。
バース・デイ
バース・CLAWsを全て装備したバースの重武装形態。攻撃力と機動力を兼ね備えた強力な形態だが、全てのCLAWsを装備するのに時間が掛かるというリスクがあり、伊達は接近戦を挑みながら強引に、後藤はカッターウイングで敵を撹乱させることで時間を稼いでいる。セルの消費も激しいが、同形態中はセルを投入せず自動的にセルバッシュモードを起動可能。
スペック
名称 身長 体重 パンチ力 キック力 ジャンプ力(ひと跳び) 走力(100m)
仮面ライダーバース 199cm 92kg 3.5t 8t 45m 5秒
バース・デイ 250cm 155kg 設定未発表
ツール
バースドライバー
バースの変身ベルト。バックル左側のメダル装填口にセルを投入し、バックル右側のレバーを回転させて中央状のカプセルを展開することで、セルから得られたエネルギーを使用してシステムを稼働させる。
セルを1枚投入した場合はメダルのエネルギーを利用した物質転送機能が作動し、バースのスーツ及びCLAWsを転送・再構成することで、バースへの変身及び武装を行う。セルを一度に2枚投入した場合は「セルバースト!」の電子音声と共に瞬間的に通常出力の290%ものエネルギーを解放する「セルバッシュモード」が起動し、ユニットの威力を大幅に高めて各ユニットに応じた必殺技を発動する。セルバッシュモードを複数回連続で起動させ、ユニットの威力をさらに高めることも可能。劇中ではブレストキャノンでしか使用しておらず、他のユニットでも起動可能かどうかは不明。
オーメダル
変身・武装・必殺技発動といった一連のアクションは全てセルメダルのみを使用して行う。
バースバスター
バース専用の携行型火器。セルメダルを内部に装填してセルから抽出したエネルギーを転換し、メダル状の高威力のエネルギー弾として射出する銃撃を行う。威力や射撃速度は自在に調節可能。伊達が勝手に後藤にあげてしまったことと里中の参戦に伴って計3機開発されており、最初に作られたオリジナルは後藤が所有している。変身前でも使用可能だが反動が強く、ライドベンダー隊で鍛えたはずの後藤でさえ初使用時はうまく使用できなかった。だが里中は初回から難なく使いこなせた。
セルの装填は銃口下部に接続されている着脱可能なメダル収納ポッドを取り外し、一度ポッドにセルを一気に貯蓄した後本体に順次装填するといった形をとる。銃撃後エネルギーを抽出されたセルは本体からポッドへと排出され、一回のポッド脱着によって排出されたセルの放棄→新たなセルの貯蓄→装填といった一連のアクションを効率的に遂行可能な機構となっている。
ポッドは複数個が製造されており、あらかじめセルを貯蓄しておくことで迅速なメダルの補給が可能となるように里中が持ち歩いている。
セルバーストモード
セルを貯蓄したポッドを銃口に接続することで、ポッドが追加型の強化砲塔となった必殺砲形態。「セルバースト!」の電子音声と共に後述の必殺技を発動する。
バース・CLAWs
バースは胸部・背部・両肩・両腕・両腿・両脚の合計10か所にカプセル[24]のエネルギー中継ユニット・リセプタクルオーブが配置されており、戦闘支援ユニットシステム・バース・CLAWs[25]を転送し・連結することで換装・運用する能力を備える。“CLAWs”とは「Cannon・Leg・Arm・Wing・System」の各文字から頭文字を取った物である[25]
バースドライバーにセルメダルを1枚投入することで物質転送機能が作動し、選択したユニットが応じた箇所のオーブから転送・装着される機構となっており、局面に応じてユニットを換装しながら戦闘を行っていく。ユニット換装時にはユニット名が電子音声で再生される(野太い男性の声で、その発音は日本人風)。一部のユニットにはセルメダルを磁石のように吸い寄せて回収する機構が備わり、攻撃した敵の表皮から剥ぎ取ったメダルを吸い付ける形でメダル奪取の任務を効率的に遂行できる。
ブレストキャノン
胸部に装着する遠距離型砲撃ユニットで、弾丸状のエネルギーを射出する。基本カラーは赤。
バースバスターと同様に出力調整ができ、出力最大時の威力は全ユニット中非常に高いが、バース自身を砲台と化すこととチャージに時間が掛かることから動きが制限されるリスクがある。CLAWs・サソリへの合体時は胴体を構成する。
キャタピラレッグ
両脚部に装着する移動支援兼近接格闘ユニットで、キャタピラベルトを回転させることで悪路や壁面であろうが高速での滑走が可能。基本カラー紫。
単なる移動の他、ドリルアームと合わせた突進攻撃・ユニット自身の重量を利用してのキック力の上昇に加え、回転するキャタピラを押し付けてグリード・ヤミーの身体からメダルを削り取るといった副次効果による攻撃兵装としても利用可能。CLAWs・サソリへの合体時は脚部を構成する。
クレーンアーム
右腕全体に装着する中距離型支援ユニットで、ワイヤーに接続されたフックを射出する腕部と射出したワイヤーを巻き上げるウインチとなっている肩部から構成される。基本カラーは緑。
敵を拘束したり引き寄せる攻撃や壁面にフックを打ち込んでの立体的な移動、飛散したセルメダルを遠くから一気に回収するなど、その使用範囲は幅広い。ドリルアームと同時換装することでクレーンの先端にドリルアームが装着され、中距離からのドリル攻撃も可能になる。CLAWs・サソリへの合体時はドリルアームと併せて尾部を構成する。
ドリルアーム
右前腕部に装着する近接型格闘ユニットで、アーム先端のドリルを高速回転させセルメダル同士の結合その物を破壊し削り取る。基本カラーは青。
その特性と高い穿孔力により、硬い装甲を持つ敵でもピンポイントに弱点を打ち砕ける。一度パワーアップしたカザリとの戦闘で破損したが、即座に真木が修復し、合成系ヤミーを強引に分離させてセルメダルに還元するほどの性能に強化された。カッターウイングを遠隔操作する際のアンテナとしても機能する。CLAWs・サソリへの合体時はクレーンアームと併せて尾部を構成する。
ショベルアーム
左前腕部に装着する近接型格闘ユニットで、アーム先端の大型クローで捕えた敵を片手で持ち上げ、振り回せるほどのパワーを持つ。基本カラーは橙。
CLAWs中最大の出力を誇り、クローを敵に叩き付けて強力な打撃力を発揮するほか、掴んで締め上げるといった強力な攻撃を繰り出せる。CLAWs・サソリへの合体時は左腕を構成する。
カッターウイング
背部に装着する飛行型支援ユニットで、空中を飛行してストロンジウムで構成された主翼で敵を切り裂く。基本カラーは黄。
オーブから切り離してブーメランのように遠隔操作し、遠方の敵を切り裂くことも可能。CLAWs・サソリへの合体時は鋏のような形状となって右腕を構成する。伊達はバース・デイやCLAWs・サソリのために全てのユニットを出す際にしか使用しておらず、後藤が装着者となってから初めて単独で使用された。
CLAWs・サソリ
ドライバーに1000枚のセルを投入することで発動する、各ユニットが合体して完成するサソリ型の装甲戦闘支援型ドロイド。
あらかじめ設定された自律戦闘プログラムに従い、バースの支援を行う。バースの頭部に内蔵されているマスターサーバー・ネットワークで接続されているため、ドライバー装着者が直接指揮を取ることも可能。ジャブで腕部による攻撃・回し蹴りで旋回など、バースのアクションにシンクロして動く。分解しても稼働しており、分散することによるダメージの軽減や再合体しての奇襲も可能。尻尾のドリルの先端からは強力な七色の光線を乱射可能。両腕となるカッターウイングとショベルアームの連結基部にはクレーンアームと同様にワイヤーによって射出可能な機能が備えられている。
必殺技
括弧内は使用フォーム。
セルバースト(通常)
バースバスター・セルバーストモードからより強力なエネルギー弾を放つ。
ブレストキャノンシュート(通常・バース・デイ)
セルバッシュモードを起動し、ブレストキャノンからメダルのエネルギーを増幅させた強力なビームを放つ。セルバッシュモードを複数回連続で起動させることで、さらに強力な極太のビームを放つ。

仮面ライダーバース・プロトタイプ

  • 身長:199cm
  • 体重:92kg
  • パンチ力:3.5t
  • キック力:8t
  • ジャンプ力:ひと跳び45m
  • 走力:100mを5秒

試作1号となるバースドライバーを使用して変身するデータ計測用に作製された実験モデル。通称プロトバース。戦闘スペックは正規のバースと同様だが、実戦投入を想定していなかったため、あくまでも実験予測値である。

カザリ完全態との決戦で中壊した正規のバースドライバーの修理期間中に後藤が代用品として一時的に使用。正規のバースドライバー修理後は帰国した伊達がプロトバースの装着者となって戦線復帰し、2体によるコンビネーションでオーズの戦闘をサポートした。

リセプタクルオーブ周辺にデータ収集用の赤いセンサーが追加され、複眼発光する際の色が緑である[注 20]などといった点が正規のバースと異なる。

本編の直接の続編である『フォーゼ&オーズ』で仮面ライダーポセイドンとの戦闘でベルト部分にダメージを受け廃棄処分されたが、『フォーゼ&オーズ』の後に公開された『スーパーヒーロー大戦』では登場している。この時変身は解除しなかったがその声は伊達の声であった。

ツール
バースドライバー(試作1号)
正規のバースと同様の変身ベルト。セルバッシュモードも使用可能だが、劇中では正規のバースと同様にブレストキャノンでしか使用しておらず、クレーンアームでも起動可能かどうかは不明。
オーメダル
正規のバースと同様に変身・武装・必殺技発動といった一連のアクションは全てセルメダルのみを使用して行う。
バースバスター
正規のバースが使用する物と同様。劇中では必殺技である「セルバースト」は使用していない。
バース・CLAWs
正規のバースと同様の装備だが、使用可能な装備がブレストキャノンとクレーンアームの2種類に限定されている。性能や手順は正規のバースと同様。
ブレストキャノン
胸部に装着する遠距離型砲撃ユニット。正規のバースと同様の外見・性能を持つ。
クレーンアーム
右腕全体に装着する中距離型支援ユニット。正規のバースと同様の外見・性能を持つ。ウヴァ完全態との戦闘で簡単に破壊された。
必殺技
ブレストキャノンシュート
正規のバースと同様。

共通マシン

ライドベンダー
  • 重量:260kg(カンドロイド積載時)
鴻上ファウンデーションが開発した可変形型特殊モーターサイクル。自販機形態のマシンベンダーモードとバイク形態のマシンバイクモードの2形態をとる。特徴的な円形のパーツはオーズの変身ツールであるオースキャナーをモデルとしている。
複数台存在し、普段はマシンベンダーモードで街中に配置されているが、セルメダルを投入することで各種戦闘機能を発動する。ライダーの他にも鴻上ファウンデーション所属部隊やアンクも使用する。基本的に街中に配置された物の中から最寄の機体を使用するが、戦闘機能を使用する前にはセンサーに触れて鴻上に認証された者であるかどうかの指紋・掌紋照合をしなければならない。付近にオーズがいる場合などは独特の効果音でその位置を知らせる。
一度投入したメダルは返却されない。遠隔操作でマシンバイクモードへの変形を強制的に不可にすることもでき、実行は所有権を握る鴻上の意志によって行われる。
マシンベンダーモード
  • 全長:2.124m
  • 全幅:0.925m
自販機形態。セルメダルを投入し、ボタンを押すことで「○○(モチーフとなった生物)カン」の電子音声と共にカンドロイドがカンモードの状態で射出される。射出されるカンドロイドは基本的に1枚のメダルにつき1体だが、特定の順番でボタンを押すことで大量に射出される。鴻上に認証されていない一般人の場合は通常の自販機として機能する。
マシンバイクモード
  • 全長:2.32m
  • 全幅:0.92m
  • 全高:1.125m
  • シート高:0.66m
  • ホイールベース:1.64m
  • 最高時速:610km/h
  • 最高出力:395kw
  • 乗車定員:1名
  • ベース車種:HONDA・Shadow Phantom750
バイク形態。セルメダルを投入し、再びセンサーに触れることで変形する。ヘルメットと手袋も備え付けてある。セルメダルは変形キーと同時にエネルギー源であるため、メダルが切れるとガス欠を起こしてしまう。
トライドベンダー
  • 全長:2.52m
  • 全幅:1.02m
  • 全高:1.125m
  • シート高:0.66m
  • 重量:320kg
  • ホイールベース:1.64m
  • 最高時速:800km/h
  • 最高出力:465kw
  • 乗車定員:1名
ライドベンダーが巨大化したトラカンドロイドと合体したライドベンダーの強化形態。ライドベンダーの前輪が左右に展開することで後輪部を構成し、スペースの空いたフロント部にトラカンが合体して前輪となり、左右に分割したフロントカウルの間にカンドロイドの前足部分がはめ込まれ、虎の顔を模した形状となって完成する。合体によってOSが切り替わり、マシン自体が生きているかのような自律行動をとるようになる。
トラカンドロイドと同じ属性を持つオーズ ラトラーターコンボのみ制御でき、他の形態では暴れてしまい搭乗すらできない。ラトラーターコンボの余剰エネルギーを吸収して自らの動力へと変換することで、機体は爆発的な走行能力とパワーを発揮すると共に、オーズは安定したコンボ形態の運用が可能となる。
各ホイールが大型化していることで出力が飛躍的に上昇し、前輪から伸びた鋭い爪状のフレームによる白兵戦やメダル状のエネルギー弾発射による遠距離戦が可能。フロントカウル部は敵を咬み砕く近距離用の武器となり、咆哮と共にエネルギー波を放つことで隠れた敵を引きずり出せる。また空中飛行も可能。

カンドロイド

鴻上ファウンデーションが開発したサポートメカ。ライドベンダーから入手でき、型のカンモードからオーメダルの分類に基づく生物型のメカモードに変形する。

番組制作初期では過去の仮面ライダーをモチーフとする案があり、その名残りとして顔に涙ライン(泣き顔)がある[26]。缶のままでも転がって移動することが可能。

大量に量産されており、一度に多数を使用する物量作戦で様々な任務をこなす。主にライドベンダーから射出して入手するが、使用するだけならばオーズだけでなくアンクを初めとする他の人物にも可能。また鴻上ファウンデーションに所属している伊達・後藤・里中はライドベンダーを介さず、常に何体かを携行するという扱いを取っている。

知能や使用者への忠誠心は高く、人語を理解してある程度の意思疎通も可能。括弧内は基本カラー。

タカカンドロイド(
  • 全長:164mm
  • 全幅:300mm
  • 全高:80mm
  • 最高飛行速度:250km/h
  • 連続駆動時間:72時間
タカメカモードに変形するカンドロイド。
口の部分で物を掴む(咥える)ことができ、ヤミーの追跡やセルメダルの収集などに利用される。他のカンドロイドを運搬することも多く、バッタカンドロイドと連携して高所の偵察などにも使用される。
タコカンドロイド(水色
  • 全長:265mm(8本アーム展開時)
  • 全幅:100mm
  • 全高:185mm
  • 連続駆動時間:84時間
タコメカモードに変形する水陸両用のカンドロイド。
脚部をジャイロ回転させて飛行し、互いに連結し合ってライドベンダーが走行可能な道や衝撃を吸収するネットを形成する。威嚇用の墨を吐き出すことも可能。
バッタカンドロイド(
  • 全長:199mm
  • 全幅:55mm
  • 全高:114mm
  • 連続駆動時間:96時間
バッタメカモードに変形するカンドロイド。
ビデオカメラや通信機としての機能を持っており、連絡手段や諜報活動に利用される。跳躍だけでなく、腹部のローラーによる走行も可能。
トラカンドロイド(黄色
  • 全長:1000mm
  • 全幅:1020mm
  • 全高:790mm
  • 連続駆動時間:108時間
トラメカモードに変形するライドベンダー拡張強化用カンドロイド。
独自の機能でセルメダルのエネルギーを物質化することで巨大化し、ライドベンダーに合体してトライドベンダーにパワーアップさせる。他の機体とは違って主眼がライドベンダーのパワーアップのみに置かれているため、カンドロイド自体に攻撃能力はない。
電気ウナギカンドロイド(
  • 全長:350mm
  • 全幅:90mm
  • 全高:55mm
  • 連続駆動時間:112時間
ウナギメカモードに変形するカンドロイド。
放電能力を持ち、複数機を連結させれば敵の動きを封じるリングを形成する。地面を這って移動し、ヤミーを見つけると「ヤミー」と鳴き声をあげて知らせる。
ゴリラカンドロイド(
  • 全長:74mm
  • 全幅:106mm
  • 全高:72mm
  • 最高歩行速度:55km/h
  • 連続駆動時間:108時間
ゴリラメカモードに変形するカンドロイド。
両腕を振り回し、その遠心力でメダルを投擲して回収する。ヤミーの感知も可能だがグリードには反応しない。伊達が所有しており、プライベートでも彼をサポートしている場面がある。伊達離脱後は後藤も使用している。
クジャクカンドロイド(オレンジ色
  • 全長:95mm
  • 全幅:140mm
  • 全高:153mm
  • 最大瞬間風速:105.5m/s
クジャクメカモードに変形するカンドロイド。
クジャクの尾羽状のカッターが展開し、空中を飛行してすれ違いざまに敵を切り裂く。カッターの回転によって発生する小型竜巻や生物の脳波に干渉する微弱な電磁波などを使用してメダルの回収を妨害する者の排除を行う。
プテラカンドロイド(
  • 全長:215mm
  • 全幅:346mm
  • 全高:45mm
  • 連続駆動時間:120時間
プテラメカモードに変形する次世代型カンドロイド。従来のカンドロイドでは排出される余剰エネルギーを蓄積・再利用することで瞬間的な高出力の発揮が可能。
共振現象による物質破壊や超音波を使った情報伝達など、音を使用した機能が搭載されている。
トリケラカンドロイド(深緑
  • 全長:196mm
  • 全幅:53mm
  • 全高:70mm
  • 連続駆動時間:136時間
トリケラメカモードに変形する次世代型カンドロイド。プテラカンドロイドと同様に余剰エネルギーの活用が可能。
磁場を転用させることで真空状態を作り出し、角を使用して物体を弾き飛ばすことが可能。

世界設定・用語

本作品ではカバラ錬金術をモチーフにした設定が多く見られる。

クスクシエ
舞台である夢見町にある[27][注 21]、日替わりで世界各国の料理を出す多国籍料理店。店長である知世子の趣向により、毎回様々な国際料理のフェアをしており、従業員はテーマに沿った衣装(コスプレ)に身を包む決まりとなっている。知世子以外は店に正式に所属している訳ではない。
クスクシエとなる40年前は立花藤兵衛が経営し、少年仮面ライダー隊の本部でもあった「スナック・アミーゴ」だったことが『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』で描写されている。
鴻上ファウンデーション
オーズを支援する謎の巨大財団。ライドベンダーやメダジャリバーなど、セルメダルを利用する武器・装備を生産している。
一部の人物は物語の展開と共に離脱・退職している。
オーズ
本作品のキーワードの一つで、人物によっては様々な解釈がなされている。
真のオーズ
真偽は不明だが新世界の王と称される存在。
理由は明かされないが、鴻上はこの存在を生み出そうとし、最終的にその器として映司を選ぶ。
劇中では過去のオーズや錬金術師ガラ(劇場版3作目)が一度に大量のコアメダルを取り込む事で成そうとしたが前者は制御できず、暴走した末にグリードごと封印されるという結末を迎え、後者も人としての形を失い凶暴化してしまっている。逆に映司はコアメダルの中で最も強力な恐竜系のみを体内に宿し、後は鴻上が収集していた無数のセルメダルを吸収することで、人間の姿を保ったままこの境地に至った。その間は失敗した過去のオーズが初めて変身したというタトバコンボの力により、グリードの内でも高い戦闘力を誇るウヴァを正面から圧倒する程に驚異的な力を見せた。

オーメダル

作中のキーアイテムで、800年以上前に当時の錬金術士達が人工の生命を作るため、地球に生息する様々な生物のパワーを凝縮して作った神秘のメダル。
人間をオーズに変身させるとともに、グリードの身体を構成する細胞の役目を果たす。メダルの表面には生物のシンボルマークが描かれている。以下の2つの種類が存在する[注 22]
仮面ライダーW』第47話に登場した財団Xのネオン・ウルスランドの持つ携帯端末にオーメダルの情報が記載されている。
コアメダル
金色の基盤に、それぞれの属性の配色(鳥系〈赤〉・昆虫系〈緑〉・猫系〈黄〉・重量系〈灰〉・水棲系〈青〉・恐竜系〈紫〉・爬虫類系〈橙〉[29])を持つメダル。
7種類のカテゴリー[注 23]に分類され、カテゴリーごとに10枚[注 24]のコアメダルが作られた。生物のパワーがより大きく封じられたものであり、基本的に増殖したり消滅することはないが、恐竜系コアによる干渉によって破壊することが可能となる。この10枚から1枚を抜き取り、9枚という「欠けた」数字にしたことで、「足りないが故に満たしたい」という欲望が誕生・増幅、それらがグリードの元となっている。グリードにとっては身体の核に当たるため、彼らはオーズの持つコアを執拗に狙っている。
7種のうち恐竜系コアだけは10枚揃った状態で800年前にも世に出ることはなく、グリードを生み出すこともなく封印されたまま現在に至っていた。しかし、鴻上によって日本に持ち出され、財団から離反した真木によって解放されるとともに、1枚のメダル(プテラ・コア)を抜き取られることによって自律意志が発生、抜き取った1枚を含めた5枚ずつが映司と真木の肉体に取り込まれ現代に復活を果たした。また、恐竜系コアは他のコアメダルを破壊する能力を持ち合わせており、真木と映司によって800年前にはなかったコアの減少が生じている。
最終的に恐竜グリードの崩壊によって発生したブラックホールに吸い込まれ、恐竜系コアメダルは10枚のうち7枚が粉々となり、3枚が恐竜グリードと共にそれぞれ消滅。他のコアメダルもその所在が不明となってしまった。
裏面はカテゴリーごとに頭部用には1本・腕部用には2本・脚部用には3本の横線が入っている。
後日談である『フォーゼ&オーズ』の『オーズ編』で、ブラックホールに吸い込まれたコアメダルは40年後の未来に飛ばされ、その時代の仮面ライダーである湊ミハル(仮面ライダーポセイドン)の体内に取り込まれたことが判明している。そのミハルが現代へとタイムスリップし、同じく未来から来たアンクがミハルの体内から一通り(恐竜系・爬虫類系を除く25枚)のコアメダルを奪取したことで、映司は再びオーズに変身することが可能になった。
『スーパーヒーロー大戦』では3枚1組のメダル6種(爬虫類系を除く)がそれぞれ6色のライダーキーとなり海賊戦隊ゴーカイジャーが各コンボに豪快チェンジした。
セルメダル
銀一色のメダル。裏面は全カテゴリー共通で×のマークになっている。
コアメダルほどのパワーはないものの、人間の欲望を糧にして際限なく増殖することができ、グリードの身体の大部分を構成するとともに、人間(あるいはその欲望)をヤミーに変える力を持つ。コアとは異なり力を使い果たすと消滅してしまうため、オーズはセルをツールに力を与えるための消耗品として扱う。
グリードが封印されている間に鴻上ファウンデーションによって研究・開発が行われ、ライドベンダーやメダジャリバー、カンドロイドに仮面ライダーバースといったセルを利用するための装備が生み出された。
なお、セルの用途は全カテゴリー(鳥系・昆虫系・猫系・重量系・水棲系・恐竜系・甲殻類系)共通であり、とくに使い分けることはない。

グリード/ヤミー

グリード
七つの大罪の一つ「強欲」(greed)の名を冠し、個体ごとに9枚(3種×3枚)のコアメダルを核、大量のセルメダルを細胞として構成された、人間の「欲望」を糧に力を増大させる擬似生命体。
800年前に10枚(2種×3枚・1種×4枚)作られたコアから1枚[注 25]を抜き取り、9という「欠けた」数字にした結果「足りないが故に満たしたい」という欲望が生まれ、その欲望が進化して自律意志を持ちメダルを肉体として誕生した。
800年前コアを求めた当時のオーズに敗北し、メダルへと還元された状態で石棺に封印されていたが、現代に甦り活動を再開した。オーズ(OOO)がコアメダル3つを駆使して戦うのに対し、グリードである彼らも「あらゆる生物の姿をした怪物達の王達」と言える存在のため、彼らも一種の「オーズ(王S)」と言える[1]
オーメダルと同様鳥系・昆虫系・猫系・重量系・水棲系など、各々はそれぞれの種族に属する複数の動物の特徴を備えている。人間の欲望を感知して自分のセルと融合させることでヤミーを創り出し、セルを増やして己の糧とする。ヤミーを遥かに超える戦闘力を持ち、自身の身体をメダルに戻しての神出鬼没な移動が可能。また、彼らが現れる場所にはそれぞれのイメージカラーの布が垂れ下がる。なお、オーズの必殺技の直撃など大きなダメージを受けると、身体を維持できなくなりメダルとしてバラバラに飛散するが、その状態でも意識は消失せず残ったコアに残り、一定以上のコアとセルを用いることで再度復活することが可能。本来はコア自体は消滅することがない為「不滅」の存在であるが、意識を内包したコアが破壊された場合には人格ごと消滅、単なるメダルとなり二度と復活できなくなる。
「足りないが故に満たしたい」という欲望が起源であり存在理由であるが、逆にその欲望が満たされる喜びを感じることのできる肉体的および精神的機能が退化してしまっており、その結果満たされることのない欲望が否応なしに加速されてただ欲し続けることしかできない存在と化している。故にメダルが9枚揃い完全復活を果たした際には、満たされない根深い欲望から人間もろとも足りないものを欲して食らい、やがて世界そのものを食らいつくしてしまう。
核であるコアメダルが9枚未満であると、装甲が欠けて茶や紫の肌が露出した「セルメン」と呼ばれる不完全な状態となる。アンクを除く4体のグリードが、この状態で復活。足りないメダルを集めて完全体となるため、ヤミーによってセルを集めるとともに、アンクが持ち去ったコアを執拗に付け狙う。一方でアンクや鴻上ファウンデーションらもグリードが持つコアの奪取を狙っており、三つ巴の争奪戦が展開される。なお、自分以外のコアを吸収してパワーアップすることも可能だが、何枚メダルがあろうと自分のメダル9枚が揃っていない限り完全復活には至らず、メダルの力を完全に制御することはできない。
外見上の共通点はバイザー状の眼と初代ライダーベルトのような形状の中央に凹みのあるベルトで、このベルトはセルメン時は空洞になっているが、完全体時はバックルが金色(恐竜グリードと映司グリードは銀色)になり、黄色い宝石状のパーツが埋め込まれる。ただし、恐竜グリードと映司グリードはコアメダルが少なくてもこのパーツが存在する。また、アンクと恐竜グリードは、コアメダルの代用品として、欲望の源泉である人間を核に据えているため、コアメダルが少ない状態でも完全態に到っており、映司グリードはストーリーの展開上、すべてのコアメダルを手に入れて完全態になることはなかった。人間をコアメダルに代用しているグリードは純正のグリードとベルトのカラーリングが異なる[30]
アンク以外の4体は復活した当初は怪人態のまま暴れていたが、人間社会で目立つことを避けるため、間もなくアンクを真似て人間の姿に変化して行動するようになる[注 26]。ヤミーの宿主を見抜けるアンクも、人間に変化したグリードは見抜くことができない。後に現代において、鴻上の行動によってアンクの分離した身体が別の自我を持ったアンク(ロスト)として新たに覚醒したことに加え、恐竜系コアを取り込んだ映司と真木の2人が恐竜系グリードへと変化している。
ヤミー
グリードが自身を構成するセルメダルと人間(以下、宿主と表記。作中では「ヤミーの親」と呼称される)の欲望によって造り出す、彼らの分身とも言える怪人。
基本的には、グリードが目をつけた宿主にメダルの投入口を作り、そこにセルを投入することで誕生(ただし欲望が小さすぎるとヤミーが生み出せない)し、宿主の欲望に基づいた行動をとることによって体内のセルを増殖させ、グリードにそれらを譲渡する。
ヤミーを誕生させる触媒となった宿主には、基本的に肉体的な損傷はないが、中にはヤミーを生み出した記憶や自覚がなく、さらには抑制力を失って禁断症状のようにその根本となる欲に依存する者もいる。
その肉体は大量のセルで構成されているため、攻撃を受けると傷口からメダルが溢れ出し、必殺技などで完全に滅せられると大量のメダルに戻る。また、グリードにセルを譲渡する時も、自らの肉体をメダルに還元して消滅する。一部のヤミーは、親となるグリードと同じ属性の自然要素を用いた攻撃を持つものもいる。
個体の名称は「(動物の和名)ヤミー」。スーツ造形のものと、CG合成によるヤミーの二種類が存在し、前者はベルトをした人間型の動物の姿をし、後者はモチーフとなった動物そのものに「欲望を掴む」ことを暗喩する手が体の各所に配されている。どちらも人のような顔が付いているのが特徴である[注 27]
なお、以下のように生み出すグリードによって分類され、そのヤミーの成長方法(欲望を収集する手段)が異なる。後藤はこの分類を「属性」と称している。
  • 名前の由来は「美味しそう」という意味の英語である[32]
昆虫系成長ヤミー
ウヴァによって生み出される。セルを宿主に投入すると、ミイラのような白ヤミー(身長:195cm / 体重:75kg)という姿で宿主から分離して誕生。
宿主が抱く「欲望」を満たすための行動を、ヤミーが替わりに実行することで成長、独自の姿に変化する。欲望が、「欲しい」という「物欲」である場合はその対象(物体だけでなく才能などの概念も含む)を摂取、「したい、なりたい」という「欲求」であった場合はそれに基づいた「行動」を実行することで成長する。また、元になった欲望が複数の強い思いが秘められた多重構造であった場合、成長するにしたがって2体以上のヤミーに分離してしまうこともある。成長スピードが早く短時間にセルメダルを稼げるが、自分以外の者に奪われる危険性もあるため、大抵はヤミーの作り主であるウヴァが自ら戦線に出てきてサポートする。
なお、成体は会話が可能なほど知能が高い個体が多く、メダル収集のほか刺客として送り込まれることもある。
猫系成長ヤミー
カザリによって生み出される。セルを投与した宿主に白ヤミーの段階で寄生し、欲求のままに暴走させ、満たされた欲望を直接摂取して成長する。
寄生された宿主は欲望を暴走させるが、場合によっては本人が満足と判断していても、ヤミーが勝手に暴走し続けることもあるため、他のタイプよりも宿主への危険性が高い。成長しきると逆に宿主を己の体内に取り込んでしまうため、宿主を体内から救出した上で倒さなければならない。また、宿主を拘束するなどして動きを止め、禁断症状状態にして分離させる方法もある。その特性上、人命を最優先する映司にとっては最も戦いづらいタイプである。
なお、成体はモチーフとなった生物に加えて、宿主の容姿・欲望に基づいた外見をとるのが特徴。
重量系成長ヤミー
ガメルによって生み出される。人間ではなくガメルが自身にセルを投入することで、最初から成長体で誕生。生み出す起因となったガメル自身の「欲求」(その場の思いつき)を満足させるために行動する。
ガメルと同様、鈍重ながらもアンクに「頑丈なのが取り柄」と言われるほど耐久力に優れており、後述の合成系ヤミーにもその性質が反映されている。生み出す際セルを大量に消費する必要があるが、満たした欲望の受け皿が自分自身であることから増殖したメダルは直接ガメルの体に蓄積され、後でヤミーから回収する手間がなく奪われる危険性も少ない。逆にヤミーそのもののセルは能力を使う度消費されていくため、このヤミーを倒しても得られるメダルは1枚だけである。
また、すぐに成長体として誕生することから、現場での戦力確保を目的に生み出させられることもある。
水棲系成長ヤミー
メズールによって生み出される。セルを投与した宿主の近くに「巣」を作り、宿主の欲望を糧に巣の中で無数の卵を白ヤミーを介さずに成長させる。巣と卵は周囲の風景に溶け込むよう擬態しているため、孵化するまでは機械などを使用しない限り人間には認識できない。
成長に時間がかかるものの、一度に大量のヤミーが誕生するため、効率よく大量にセルを集められるメリットがある。ただし、卵の状態のヤミーは無力であるため、一部のヤミーが途中で孵化して行動するようなことはあれど、このタイプの方法でセルを増殖させるには、暴走する宿主本人の行動が要となっているためより親の選別が重要となる。
鳥系成長ヤミー
アンクおよびアンク(ロスト)によって生み出される。セルを投入した宿主から白ヤミーとして分離し、その欲望に基づいた行動を起こすなどウヴァの昆虫系ヤミーと類似している。
相違点として、宿主の思い入れがある区間(巣)を拠点にして、宿主の欲望を満たすために「餌」を運ぶという親鳥のようなプロセスを取り、場合によっては宿主の欲望を暴走させるという特徴がある。また、白ヤミーから成長する際には、鳥の卵から再生されるようなエフェクトがかかる。
最初はアンク(ロスト)によって作られていたが、ロストが消滅し本体が力を取り戻してからはそちらによって作られることとなる。
なお、アンク(ロスト)によって作られた個体は、腕のアンクには従おうとしない。
合成系成長ヤミー
複数の属性を組み合わせることで誕生した新種のヤミー。劇中ではカザリが別属性のコアを取り込むことで単独で作った個体と、メズールが自身の欲望をヤミーの素とするガメルにセルを投入することで作った個体が登場する。
育成方法は特に決まっておらず様々なグリードの用いる方法で育つ。成長後の姿が2種類の異なる生物をモチーフとしており、両者の特性を備えるため戦闘力が上がっているだけでなく、一方の弱点を他方の性質によって無効化するため、よりオーズを苦戦させる存在となっている。厳密にいえば2匹のヤミーが融合したものであり、任意で通常のヤミー(1つの系統のみ)を生み出すことができる。
また、合成系も一方のヤミーが何らかの理由で破損した場合、残ったヤミーが突然変異、暴走するおそれがある。
戦闘員系ヤミー
打倒仮面ライダーを願う千堂院 / ショッカー骨戦闘員の欲望が肥大した事によって、繁殖していた合成獣系ヤミーの卵から孵った特殊なヤミー。
宿主であるショッカー骨戦闘員の命令に忠実であり、「出動!!」の掛け声で一斉に現れる他、最低でも屑ヤミー以上の能力を有して主にスティックを用いて戦闘する。劇中、骨戦闘員本人もナイフを手に参戦しており、元ショッカー所属なだけあって格闘術の心得がある。
歴代シリーズに登場した戦闘員の姿を冠してはいるが実体はセルメダルで形成された複製に過ぎず、カザリがそれ目当てと気づいた骨戦闘員は利用された事に憤怒し、オーズに加勢している。
恐竜系成長ヤミー
恐竜系コアを投入され、その「器」となった真木によって生み出される。人間ではなく物体にセルを投入することで最初から成長体で誕生。公式では「恐竜」系となっているがモチーフは恐竜に限らず、その他の絶滅種および幻想生物、即ち本来現世には「存在しない」生物全てが該当する。
恐竜系コアが「存在しない」生物の特徴によって「無」の欲望を持つことから、周囲の欲望を「無」に返すことを行動原理とし、セル=欲望の増幅ではなく純粋な破壊活動を行う。セルを増幅しないため、このヤミーを倒しても得られるメダルは重量系同様1枚だけである。
破壊活動の内容は媒体となったものに込められた想いによって左右されるが、大抵は真木が自分の所有物から作り出すため無差別殺人や刺客としての役割が多い。
他系統のヤミーよりも遥かに高い戦闘能力を持つ。
屑ヤミー
  • 身長:180cm
  • 体重:75kg
グリードがセルを半分に割って生み出す下級のヤミー。
劇中ではウヴァしか使用しなかったが、アンクの発言によると他のグリードも生み出すことができるようである。また、メダルの器 暴走形態からも無数に発生する。
『フォーゼ&オーズ』の『オーズ編』では、仮面ライダーポセイドンが生み出した[注 28]他、オーメダルの運用技術を得た財団X側の個体も登場した。
外見は白ヤミーと酷似しているが、包帯の巻かれている面積が狭く、顔の中心に黒丸があるなどの差異がある。物理攻撃に対しては即座に復帰する耐久力を持つが、白ヤミー以上に鈍重で、オーズの特殊攻撃や人間の対物火器などには耐性がなく、直接の戦闘力も皆無。人間に寄生することでセルを増殖することも可能だが、人間1人につき1日1枚と増殖ペースは極めて遅い。しかし、宿主がいらずに量産が容易(1枚につき2体)なことに加え、破損したメダル故にグリードでも気配を感知できず隠密行動時に発見される危険性も少ないというメリットがあり、陽動や時間稼ぎに利用される戦闘員のほか、大量の人間に寄生させることにより時間をかけながらも秘密裏にセルを儲けていくといった役割を担う。

キャスト

本作品の怪人「グリード」は、人間に憑依、あるいは擬態するという設定のため、一部を除きその人間態を演じる俳優が怪人態でも声を担当している。

また、三浦涼介(『超星艦隊セイザーX』)、岩永洋昭(『トミカヒーロー レスキューフォース』)、松本博之(『美少女戦士セーラームーン』)とそれぞれ過去に特撮ヒーロー番組にメイン格で出演した経験を持つ俳優がレギュラー出演している。

レギュラー・準レギュラー

  • 火野映司 / 仮面ライダーオーズ(声) / 映司グリード(声) - 渡部秀
  • アンク(人間態 / 怪人態の声) / 泉信吾、オースキャナー音声(最終変身時) - 三浦涼介[注 29](2役)
  • 泉比奈 - 高田里穂
  • 鴻上光生 - 宇梶剛士
  • 里中エリカ - 有末麻祐子
  • 後藤慎太郎 / 仮面ライダーバース(2代目、声) / 仮面ライダーバース・プロトタイプ(初代、声) - 君嶋麻耶
  • 伊達明 / 仮面ライダーバース(初代、声) / 仮面ライダーバース・プロトタイプ(2代目、声) - 岩永洋昭(16 - 38,46 - 48)
  • 白石知世子、真木仁美 - 甲斐まり恵
  • ガメル(人間態 / 怪人態の声) - 松本博之(1 - 16,36 - 46)
  • ウヴァ(人間態 / 怪人態の声) - 山田悠介(1 - 36,43 - 48)
  • カザリ(人間態 / 怪人態の声) - 橋本汰斗(1 - 44)
  • メズール(人間態) - 未来穂香(5 - 16,36 - 46)
  • 真木清人 / 恐竜グリード(声) - 神尾佑 (9 - 48)
  • アンク(ロスト / 人間態) - 飛田光里 (30 - 42)

声の出演

  • メズール(怪人態) - ゆかな(1 - 16,36 - 45)
  • アンク(ロスト / 怪人態) - 入野自由(29 - 42)
  • オースキャナー音声、メダガブリュー音声 - 串田アキラ
  • ナレーション、バースドライバー音声、バースバスター音声 - 中田譲治

主なゲスト

演者の左の括弧内はそれぞれの登場話。太字はグリードがヤミーを生み出すきっかけとなった人物。

スーツアクター

スタッフ

チーフプロデューサーは『仮面ライダーキバ』の武部直美、メインライターは『仮面ライダー電王』の小林靖子、サブライターは『仮面ライダーディケイド』の米村正二が再登板となるほか、少年社中で活動する毛利亘宏がゲストライターとしてシリーズに初参加した。この他、主要スタッフのほとんどがシリーズ初参加だった『W』とは打って変わり、音楽の中川幸太郎や、クリーチャーデザインの出渕裕篠原保なども含め、本作品ではシリーズを支えてきたスタッフたちで固められている。

一方冬の映画版である『MOVIE大戦』には、テレビシリーズには未参加のスタッフも関わっており、『CORE』では脚本に井上敏樹が、『MEGA MAX』では監督に坂本浩一がそれぞれ起用されている。

音楽

主題歌「Anything Goes!
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - Tatsuo / 編曲 - Tatsuo、中川幸太郎 / 歌 - 大黒摩季
OP冒頭でのコンボ形態の映像が各話によって変化しているほか、サビに入る前の部分でその回のワンシーンがピックアップされている。
サビ直前に渡部による「変身!」という掛け声が入る(CD版ではこの掛け声は入らない)。
最終回はOPがなく、EDとして使用される。
挿入歌
挿入歌が実質のEDテーマとなっており、以下のテーマ曲(「レッツゴー!!ライダーキック」・「WIND WAVE」を除く)が主に戦闘シーン時に流れている。
なお、各コンボの戦闘テーマ曲のタイトルは対応するコンボ名のもじりとなっている(一部除く)。歌詞カードには表記されていないが曲中のタイトルの詞部分は一箇所だけテーマのコンボ名に変えられている。また、テンポやコード進行が統一されているため、それぞれの曲のAメロ・Bメロ・サビを他の曲と入れ替えても(アレンジ等の違いによる若干の違和感を除けば)繋がって聞こえるようになっており、これによって亜種形態にも対応できるという[44]。2011年7月27日発売の『仮面ライダーオーズ Full Combo Collection』には、それを利用し各曲をメドレー形式に編集した「OOO Combo Change Medley」が収録されている。「Shout out」はシャウタコンボのテーマとして制作されたがタイミングの都合がつかず、TVシリーズでは未使用だったが『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』の劇中歌として使用された。
「Regret nothing 〜Tighten Up〜」(第5・7・13話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司(C.V.渡部秀)
タトバコンボの戦闘テーマ。元々は「どの形態でも使える曲を」という事で作られたが、完成後にタトバのテーマという事に変更された。タイトルの「Tighten Up」もその際に追加されたという。
「Got to keep it real」(第6・16話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司(C.V.渡部秀)
ガタキリバコンボの戦闘テーマ。
「Ride on Right time」(第9・10・15・40・42・45話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司(C.V.渡部秀)
ラトラーターコンボの戦闘テーマ。ラップ部分は緋村剛が歌っている。
「Sun goes up」(第12話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司(C.V.渡部秀)
サゴーゾコンボの戦闘テーマ。
「Shout out」
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編集 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司 (C.V.渡部秀)
シャウタコンボの戦闘テーマ。
「Time judged all」(第20・22・23・25・28・最終話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司×アンク(C.V.渡部秀・三浦涼介)
タジャドルコンボの戦闘テーマ。
レッツゴー!! ライダーキック[45](第27話)
作詞 - 石森章太郎 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 藤浩一、メール・ハーモニー
仮面ライダー』の初代オープニングテーマ。鴻上が自身の制作する映画の趣旨を説明する際のBGMとして使用されている。
「WIND WAVE」(第35話)
作詞 - つよし / 作曲 - あやの / 編曲・歌 - つよしとあやの
つよしとあやのが演じるストリートミュージシャン「路端ライオン」の持ち歌として、弾き語りの形で使用。元々は前作『仮面ライダーW』と連動したインターネットラジオ「WIND WAVE」の番組「向かい風 一本勝負!!」の企画で作られたものだが、『W』本編では使用されず、映像では本作品が初使用となる。ノークレジット。
「POWER to TEARER」(第36・44話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司×串田アキラ(C.V.渡部秀・串田アキラ)
プトティラコンボの戦闘テーマ。
「Reverse / Re:birth」(第38・46・47話)
作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:Tatsuo(everset) / 歌:伊達明&後藤慎太郎(C.V.岩永洋昭&君嶋麻耶)
仮面ライダーバースの戦闘テーマ。
「Anything Goes! "BALLAD"」(最終話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - Tatsuo / 編曲 - 中川幸太郎、五十嵐“IGAO”淳一 / 歌 - 大黒摩季
OPテーマのバラード。挿入歌だが公式で本作品のエンディングテーマとして紹介されている。

放送日程

サブタイトルは全編通して「○○と××と△△」といったフォーマットで統一され、各話に登場する事柄を含んだものとなっている。また本作品では全エピソードが完全に2話完結方式として構成されており、各エピソードの後編にあたる偶数話の冒頭では、前話のおさらいを3つに纏めて説明している。各話のAパート冒頭並びにBパート終了時には、その時点でオーズが所持しているメダルが画面周辺に表示される[注 31]

特番などによる放送休止は以下の通り。

またこれらとは別に、全国高校野球選手権大会中継の放送時期には朝日放送などのように、同番組の放送に伴う放送日時の変更を行った放送局もある。

放送日 放送回 サブタイトル 登場怪人 脚本 監督
2010年09月05日 1 メダルとパンツと謎の腕 小林靖子 田崎竜太
9月12日 2 欲望とアイスとプレゼント
9月19日 3 ネコと進化と食いしん坊 柴崎貴行
9月26日 4 疑いと写メと救いの手
10月03日 5 追いかけっこと巣とセレブ 金田治
10月10日 6 お洋服と契約と最強コンボ
10月17日 7 ダメ亭主と罠と大当たり 諸田敏
10月24日 8 サボリと無欲と休憩中
10月31日 9 ずぶぬれと過去と灼熱コンボ 柴崎貴行
11月14日 10 拳と実験と超バイク
11月21日 11 旅人とアゲハ蝶と有名人 米村正二 金田治
11月28日 12 ウナギと世界と重力コンボ
12月05日 13 シャム猫とストレスと天才外科医 小林靖子 石田秀範
12月12日 14 プライドと手術と秘密
12月19日 15 メダル争奪と輸送車と器 諸田敏
12月26日 16 終末とグリードと新ライダー
  • 巨大グリード暴走態
2011年01月09日 17 剣道少女とおでんと分離ヤミー 柴崎貴行
1月16日 18 破壊と理由とウナギムチ
1月23日 19 赤いメダルと刑事と裏切り 石田秀範
1月30日 20 囮と資格と炎のコンボ
2月06日 21 バッタと親子と正義の味方 毛利亘宏 田崎竜太
2月13日 22 チョコと信念と正義の力
2月20日 23 キレイと卵と眠る欲望 小林靖子 諸田敏
2月27日 24 思い出と恋と海のコンボ
3月06日 25 ボクサーと左手と鳥ヤミー 柴崎貴行
3月20日 26 アンクとリングと全部のせ
3月27日 27 1000と映画と戦闘員 米村正二 石田秀範
4月03日 28 1000と仮面ライダーと誕生日
4月10日 29 姉と博士(ドクター)とアンクの真実 小林靖子 田崎竜太
4月17日 30 王とパンダと炎の記憶
4月24日 31 恩返しとたくらみと紫のメダル 諸田敏
5月01日 32 新グリードと空白と無敵のコンボ
5月08日 33 友情と暴走と残されたベルト
  • プテラノドンヤミー(♂)[注 34](声 - 神奈延年)(33話)
  • フクロウヤミー
毛利亘宏 石田秀範
5月15日 34 親友と利用とその関係
5月22日 35 夢と兄とバースの秘密 田崎竜太
5月29日 36 壊れた夢と身体とグリード復活
6月05日 37 眠りと1億とバース転職 小林靖子 諸田敏
6月12日 38 事情と別れと涙のバース
6月26日 39 悪夢と監視カメラとアンクの逆襲 石田秀範
7月03日 40 支配と誕生会と消えるアンク
7月10日 41 兄妹と救出と映司去る 舞原賢三
7月17日 42 氷とグリード化と砕けた翼
7月24日 43 ハゲタカと対立とアンクリターンズ 柴崎貴行
7月31日 44 全員集合と完全復活と君の欲
8月07日 45 奇襲とプロトバースと愛の欲望 諸田敏
8月14日 46 映司グリードとWバースとアンクの欲望
8月21日 47 赤いヒビと満足と映司の器 田崎竜太
8月28日 48 明日のメダルとパンツと掴む腕
  • メダルの器 暴走形態

他媒体展開

他テレビシリーズ

仮面ライダーW
作中に登場した携帯端末にオーメダルの情報が表示された。
仮面ライダーウィザード
仮面ライダーオーズが登場。

映画作品

仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ
仮面ライダーW』の映画作品。火野映司/仮面ライダーオーズが先行登場。
仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』(2010年12月18日公開)
本作品と『仮面ライダーW』のクロスオーバー作品。TVシリーズ(放映時)第13話から第18話のOPと提供画面にて、同作品の映像が使用された。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』(2011年4月1日公開)
本作品と『仮面ライダー電王』を面としたクロスオーバー作品。TVシリーズ(放映時)第27話から第32話のOPと提供画面にて、同作品の映像が使用された。
劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』(2011年8月6日公開)
本作品単独による映画作品。TVシリーズ(放映時)第43話から第47話までのOPと提供画面にて、同作品の映像が使用された。
仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』(2011年12月10日公開)
本作品と『仮面ライダーフォーゼ』をメインとしたクロスオーバー作品。
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』(2012年4月21日公開)
仮面ライダーシリーズスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。火野映司/仮面ライダーオーズと泉比奈、仮面ライダーバース、仮面ライダーバース・プロトタイプ、ヤミーが登場。
仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』(2012年12月8日公開)
『仮面ライダーフォーゼ』と『仮面ライダーウィザード』のクロスオーバー作品。火野映司/仮面ライダーオーズと仮面ライダーバースとヤミーが登場。
仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』(2013年4月27日)
仮面ライダーシリーズスーパー戦隊シリーズ宇宙刑事シリーズのクロスオーバー作品。仮面ライダーオーズが登場。
仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』(2012年12月8日公開)
『仮面ライダーフォーゼ』と『仮面ライダーウィザード』のクロスオーバー作品。火野映司/仮面ライダーオーズと仮面ライダーバースとヤミーが登場。
仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』(2013年12月14日公開)
『仮面ライダーウィザード』と『仮面ライダー鎧武/ガイム』のクロスオーバー作品。仮面ライダーオーズが登場。
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』(2014年3月29日公開)
平成仮面ライダーシリーズ15作記念作品。仮面ライダーオーズが登場。
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』(2015年3月21日公開)
『仮面ライダーシリーズ』と『スーパー戦隊シリーズ』のクロスオーバー作品。仮面ライダーオーズが登場。

ネットムービー

ネット版 オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー 〜ガチで探せ!君だけのライダー48〜
ネット版 仮面ライダーオーズ ALL STARS 21の主役とコアメダル
ネット版 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大変 〜犯人はダレだ?!〜

オリジナルDVD

『仮面ライダーオーズ 超バトルDVD クイズとダンスとタカガルバ』
スタッフ
  • 監督 - 山口恭平
  • 脚本 - 米村正二
  • 制作・発行 - 小学館
どちらかを選びながら進む方式のDVD。映司・アンク・比奈のほか、バイソンヤミーとシャチパンダヤミーが登場。
カンガルーメダルを用いた亜種としてタカガルバ・タカトラガルが登場するほか、本作品のみの亜種としてタカトラゾが登場する。

ゲーム

全作品とも発売はバンダイナムコゲームス(バンダイレーベルとバンプレストレーベル、現:バンダイナムコエンターテインメント)。

仮面ライダー クライマックスヒーローズ オーズ
2010年12月2日発売、PlayStation PortableWii用ソフト。
『仮面ライダー クライマックスヒーローズシリーズ』第3弾。初の2機種での発売となる。主役ライダーのオーズが登場。
オール仮面ライダー ライダージェネレーション
2011年8月4日発売、ニンテンドーDS用ソフト。
プレイヤーキャラとしてオーズとバースが登場する。
ロストヒーローズ
2012年9月6日発売、ニンテンドー3DS、PlayStation Portable用ソフト。
コンパチヒーローシリーズ作品の内の一つ。15名プレイヤーキャラの一人であるオーズ、アシストキャラのバースとアンクが登場。

映像ソフト化

  • テレビ本編を再編集した『ヒーロークラブ』のDVDが2010年12月3日と2011年1月21日に発売。全2巻。
  • テレビシリーズ本編のDVDとBDは共に全12巻予定の各巻4話収録で2011年2月21日より順次発売。仮面ライダーシリーズのテレビシリーズBDは初。また、47話『赤いヒビと満足と映司の器』と48話(最終話)『明日のメダルとパンツと掴む腕』に約8分の未公開シーンを加えて1本のストーリーとして再編集した『ファイナルエピソード ディレクターズカット版』が2012年2月21日に発売。TVシリーズのディレクターズカット版の発売は『仮面ライダー電王』の特別版(最終3部作)以来となる。また、平成仮面ライダーシリーズのディレクターズカット版がBDで発売されるのは本作品が初である。

プロモーションビデオ

大黒摩季Anything Goes!
ライブステージで暴れるウヴァとオーズが戦う。オーズはタトバコンボのほか大黒摩季から渡されたメダルでタカキリバにチェンジしている。
仮面ライダーGIRLSLet's Go RiderKick 2011
曲の合間に1号・電王・オーズが登場。さらに多数のショッカー戦闘員が仮面ライダーGIRLSを襲い、変身ベルトを装着してライダーコスチュームに身を包んだGIRLSと戦う。歌唱が終わると、3人のライダーがGIRLSと対面する。オーズはタトバコンボ、電王はソードフォームのみ登場。
松平健 feat.映司&アンク(C.V.渡部秀・三浦涼介)『手をつなごう〜マツケン×仮面ライダーサンバ〜
映司と吉宗が江戸時代と現代風の衣装のダンサーをバックに歌唱。アンクは当初、近くの椅子に座って見守っていたが、映司に引き連れられて参加する。映画からのシーン流用もある。オーズはタトバコンボのみ登場。
火野映司(渡部秀)&アンク(三浦涼介) 『Time judged all』
『Full Combo Collection』に収録。歌唱を担当する映司とアンクのほか、オーズタジャドルコンボが登場する。
伊達明&後藤慎太郎(C.V.岩永洋昭&君嶋麻耶)『Reverse / Re:birth』
映画監督となった伊達が主演の後藤やアシスタントの里中エリカ(有末麻祐子)と共に映画を撮影する様子が描かれる。バースも登場し、ダンサーたちと共に踊りを披露している。
綾小路翔VSマーティ・フリードマン『SAMURAI STRONG STYLE』
映画で共闘したオーズとフォーゼが掛け合いを見せた他、戦闘員ダンサーズの一員として屑ヤミーが登場する。

小説作品

KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-
TV本編と『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』の後日談で、『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』の設定も引き継いでいる『HERO SAGA』の一編。『月刊ホビージャパン2013年2月号から2014年1月号掲載。
小説 仮面ライダーオーズ
講談社キャラクター文庫、2012年11月30日発売。著:毛利亘宏 ISBN 978-4063148626
「第一章:アンクの章」「第二章:バースの章」「第三章:映司の章」の3部構成となっている。
「第一章:アンクの章」
グリードの誕生と『王』との確執、アンクの悩みを描いた作品。
「第二章:バースの章」
バースドライバーの装着者が伊達から後藤に引き継がれる前後を人格を持ったドライバーの目線でコメディタッチに語られる作品。伊達よりも前に後藤がバースに変身していたと語られる等、『MOVIE大戦CORE』の設定も一部引き継いだ描写が見られる。
「第三章:映司の章」
本編終了後旅を続けていた映司と運命に巻き込まれる女性アルフリードとのエピソード。本編終了後の映司がコアメダルを一揃い所持している等、『MOVIE大戦MEGAMAX』の設定も一部引き継いだ描写が見られる。

脚注

注釈

  1. ^ タイトル・ロゴには「仮面ライダーオーズ」「KAMEN RIDER」「OOO」が併記されている。
  2. ^ a b c d e f それぞれの名前は、映司は初期案「借金ライダー」から「火の車」と「某借金まみれの漫画の主人公の名前」から、また名字と名前を1字ずらすと「はねおうず」(羽 オーズ)になるが、これは制作側も「まったく考えていなかった」とのこと。アンクはヒンドゥー語の「目(タカの目)」、他グリードは人間の欲望に関連する日本語「奪う」「飾る」「がめる」「愛ずる」が由来となっている。アンクも「圧する」に因んで「アッシュ」という名前も候補に挙がっていた。参照:仮面ライダーオーズ/OOO 第4話 「疑いと写メと救いの手」|東映[テレビ]”. 2011年6月30日閲覧。
  3. ^ HERO SAGA KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-』では、名前は「ルウ」とされている。
  4. ^ この詳細は小説版アンクの章にて詳細に語られている。
  5. ^ この3つの内、2つ目が『仮面ライダー555』のスマートブレイン社となっているが、3つ目は不明。
  6. ^ 玩具「仮面ライダー大集合スイング8」で商品化の際にも「キヨちゃん(真木博士の人形)」という名称になっている。次作の『仮面ライダーフォーゼ』でも演じた神尾が持ってきた模様で登場している。また、『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』の第一話に神尾がゲスト出演した際、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のバエの人形をキヨちゃんのように腕に載せた状態で登場しており、オリジナルのキヨちゃんと思しき人形も背景で数カット登場した。
  7. ^ 『将軍と21のコアメダル』において分身したガタキリバコンボが別のコアメダルをスキャンして、テレビシリーズに登場した7系統のコンボと同作品に登場したブラカワニコンボを含め、8体のオーズが集結するという能力を披露した。『ガンバライド』ではこの能力にボンディングエイトクラッシュという名称が付けられている。
  8. ^ 『仮面ライダーOOO(オーズ) ALL STARS 21の主役とコアメダル』ではCGによる分身の作成にコストがかかり過ぎることが理由として挙げられている。
  9. ^ 『ワールドコレクタブルフィギュア』では「ラストエピソードver.」とも呼称。
  10. ^ 玩具では「電気ウナギ・コア」と扱われており、テレビ朝日公式サイトでもコンボ紹介では電気ウナギと称している。
  11. ^ 『フォーゼ&オーズ』の『オーズ』編でテーマソングが初使用された。
  12. ^ 劇中ではタジャドルコンボのプロミネンスドロップと相殺するほどの威力。
  13. ^ 爬虫類系コアメダルは劇場版の映像を流用した形でテレビシリーズ第44話にも登場している。
  14. ^ これらに関しては制作発表会・玩具・雑誌・『ガンバライド』・『仮面ライダー クライマックスヒーローズ』シリーズ・『21の主役とコアメダル』で確認可能。
  15. ^ 変身・コンボチェンジ完了時は自動的にマウント状態に戻るが、戻らない場合もある。
  16. ^ TVシリーズに先駆けて登場した『運命のガイアメモリ』ではスキャンしても音声は発声されなかったが、ディレクターズカット版では「スキャニングチャージ!」の音声のみ修正されていた。
  17. ^ 劇中では鳥系・昆虫系・恐竜系コアメダルを使用。
  18. ^ ロストヒーローズでは「ラトラータークロス」という名称になっていた。DVD3巻特典映像ではライオディアスの名称だった。
  19. ^ このワームホールが40年後の未来に繋がってしまったことが、『フォーゼ&オーズ』で起きた出来事の発端になる。
  20. ^ 『フォーゼ&オーズ』では複眼の発光色が正規のバースと同様に赤になっている。
  21. ^ 一部書籍の用語集では東京都武蔵野市にあり、番地が「7-30-6」と明記されている[28]
  22. ^ 劇中には存在しないが、玩具として前作のガイアメモリ同様に歴代ライダーのオーメダルや雑誌・映画オリジナルのコアメダルがあり、ガイアメモリ以上の種類での商品展開がなされている。のちに『フォーゼ&オーズ』内でXアマゾンストロンガーのメダルが登場している。
  23. ^ 『MOVIE大戦CORE』にて、詳細不明の(サソリ・カニ・エビ)〈黒〉のコアメダルも登場しているがこれはオーズの変身には使用されていない。また雑誌インタビューにて犬系〈白〉の存在が示唆されている。その他にもショッカーメダルイマジンメダル(『レッツゴー仮面ライダー』)や未来のコアメダル(サメ・クジラ・オオカミウオ、およびスーパータカ・スーパートラ・スーパーバッタ)X、アマゾン、ストロンガーのコアメダル(『フォーゼ&オーズ』)などが登場した。
  24. ^ 爬虫類系のみオーズが徳川吉宗から渡された3枚とガラが所有していた3枚の計6枚だけ確認され残りの4枚の所在は不明。
  25. ^ 鳥系はタカ・昆虫系はバッタ・猫系はトラが1枚ずつ抜かれている。重量系と水棲系はどれが抜かれたか不明。
  26. ^ カザリの言動から人間体は既存の人間の姿をそのままコピーしている模様である。
  27. ^ 基本的にスーツ造型は出渕、CG合成は篠原が担当している[31]。例外として出渕がクラゲヤミー1体、篠原が重量系成長ヤミー2体、ライオンクラゲヤミーを除く合成系成長ヤミー3体、ユニコーンヤミー、軍鶏ヤミーの計7体を担当している。
  28. ^ ディレクターズカット版では、ウヴァの意識が宿っていたクワガタ・コアメダルの力で生み出したことが判明した。
  29. ^ 最終回、タジャドルコンボへの変身時のオースキャナーによる「タカ・クジャク・コンドル」のメダル名の発声のみ。
  30. ^ a b 仮面ライダーフォーゼ』からの特別出演。
  31. ^ ただし第27話と第28話のAパート冒頭は仮面ライダーシリーズの放送回数が表示され、第28話のBパート終了時は前述に記載した鴻上の台詞が挿入される。
  32. ^ これに伴い、話数も当初の予定より1話分短縮されている。
  33. ^ 第26話放映時は地震の影響で、提供クレジットが表示されず、CMACジャパンに差し替えられた。
  34. ^ 32話の個体とは別個体。

出典

  1. ^ a b c 仮面ライダーオーズ - ドラマ詳細データ
  2. ^ a b c 『オトナファミ』No.26、エンターブレイン。 
  3. ^ 週刊TVガイド』2010年7月9日号、東京ニュース通信社。 
  4. ^ a b ハイパーホビー』10月号、徳間書店 
  5. ^ 仮面ライダーオーズ/OOO 第33話「友情と暴走と残されたベルト」|東映[テレビ]”. 2011年5月13日閲覧。
  6. ^ 『ファイナルエピソード ディレクターズカット版』コメンタリーより。
  7. ^ 『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』パンフレット
  8. ^ 東映公式サイトでの記事
  9. ^ 『ハイパーホビー』2011年9月号、徳間書店。 
  10. ^ 仮面ライダーオーズ/OOO東映公式サイト 最終話を終えて~その4~のファイナルステージの項目より。
  11. ^ テレビ朝日公式サイトより。初登場時の放映の字幕では「真アンク」と表記されていた。
  12. ^ ハイパーホビー』2011年6月号。 
  13. ^ 『てれびくん』2011年5月号。 『宇宙船』 vol.132。 『ハイパーホビー』2011年5月号。 
  14. ^ 『ハイパーホビー』2010年11月号。 
  15. ^ 特写写真集 2012, p. 20.
  16. ^ 『ライダーグッズコレクション2011 仮面ライダーオーズ』ワールドフォトプレス、2011年。 
  17. ^ 『仮面ライダーオーズ/OOO 公式読本』より。
  18. ^ S.I.C.フィギュアシリーズ』より。
  19. ^ 『MOVIE大戦MAGAMAX』ディレクターズカット版のオーディオコメンタリーより。
  20. ^ 『MOVIE大戦アルティメイタム』ディレクターズカット版のオーディオコメンタリーより。
  21. ^ a b 石森プロ・東映(協力)『平成仮面ライダー徹底ガイド』株式会社レッカ社。 
  22. ^ a b c d OPF 76 2016.
  23. ^ OPF 11 2014.
  24. ^ モチーフはカプセルトイである『フィギュア王プレミアムシリーズ10 ライダーグッズコレクション2011』より。
  25. ^ a b 『ハイパーホビー』2011年1月号。 『特撮ニュータイプ』2011年1月号。 
  26. ^ 『ライダーグッズコレクション2011 仮面ライダーオーズ』ワールドフォトプレス、2011年。 
  27. ^ 仮面ライダーオーズ/OOO 第39話「悪夢と監視カメラとアンクの逆襲」のページ >「春海四方さん」の節参照。|東映[テレビ]”. 2011年6月30日閲覧。
  28. ^ 『仮面ライダーオーズ/OOOキャラクターブック Count the medals!』東京ニュース通信社、2011年。 
  29. ^ 映画『将軍と21のコアメダル』および第44話に登場。
  30. ^ 『宇宙船』 vol.134
  31. ^ [1]
  32. ^ 仮面ライダーオーズ/OOO 第2話「欲望とアイスとプレゼント」|東映[テレビ]”. 2011年7月4日閲覧。
  33. ^ a b 仮面ライダーオーズ/OOO 第5話 「追いかけっこと巣とセレブ 」|東映[テレビ]”. 2011年6月30日閲覧。
  34. ^ a b c d e f g 『仮面ライダーオーズ/OOOキャラクターブック Count the medals!』。 
  35. ^ 「宇宙船vol.136特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2012」『宇宙船』vol.136(2012.春号)、ホビージャパン、2012年3月31日、別冊p.5、ISBN 978-4798603681 
  36. ^ a b c d e 『仮面ライダーオーズ/OOOキャラクターブック VOL.2 Happy Birthday......』。 
  37. ^ 第1話オープニングクレジットより。
  38. ^ 『HERO VISION』 vol.40。 
  39. ^ a b 仮面ライダーオーズ/OOO 第14話 「プライドと手術と秘密」|東映[テレビ]”. 2011年6月30日閲覧。
  40. ^ 仮面ライダーオーズ/OOO 第37話 「眠りと1億とバース転職」|東映[テレビ]”. 2011年6月30日閲覧。
  41. ^ まさか!現場で!”. 金田進一 誕生!(金田進一オフィシャルブログ) (2011年1月23日). 2011年8月27日閲覧。
  42. ^ 『仮面ライダーフォーゼ公式読本 FOURZE GRADUATION』
  43. ^ a b c 『『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』とライダー40年の歩み 40YEARS CHRONICLE』。 
  44. ^ DJ HURRY KENN Ride the Groove(2010年12月13日配信分)より。
  45. ^ OPテロップでの表記は「レッツゴーライダーキック」。
  46. ^ Twitter / @勇吹輝: 昨日のオーズ…ネコマミーじゃなくてネコヤミーかも。シ ...”. 2011年4月23日閲覧。
  47. ^ Twitter / @勇吹輝: そういえば今日のオーズのヤミーはわしが演りました。ワ ...”. 2011年8月4日閲覧。

参考文献

  • 『決定版 仮面ライダーオーズ ひみつ超百科』講談社〈テレビマガジンデラックス〉。ISBN 9784063048117 
  • 『決定版 仮面ライダーオーズ&オールライダー ひみつ情報超百科』講談社〈テレビマガジンデラックス〉。ISBN 9784063048148 
  • 『決定版 仮面ライダーオーズ&海賊戦隊ゴーカイジャー 映画超百科』講談社〈テレビマガジンデラックス〉。ISBN 9784063048193 
  • 『仮面ライダーオーズ/OOO 特写写真集 OOO』ホビージャパン〈DETAIL OF HEROES〉、2012年3月30日。ISBN 978-4-7986-0374-2 
  • 『週刊 仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル』デアゴスティーニ・ジャパン
    • 「仮面ライダーデータベース 仮面ライダーバース」『週刊 仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル』11号、2014年12月30日、FILE 16 SHEET 02。 
    • 「仮面ライダーデータベース 仮面ライダーオーズ タジャドル コンボ」『週刊 仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル』76号、2016年3月29日、FILE 05 SHEET 02。 

外部リンク

テレビ朝日系列 日曜8時台前半
スーパーヒーロータイム第2枠 / ニチアサキッズタイム第3枠)
前番組 番組名 次番組
仮面ライダーW
(2009年9月6日 - 2010年8月29日)
仮面ライダーオーズ/OOO
(2010年9月5日 - 2011年8月28日)
仮面ライダーフォーゼ
(2011年9月4日 - 2012年8月26日)