シャム (ネコ)

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メスのシャムネコ。乳腺が張っており、肢先が細い。

シャム(シャム猫、シャムネコ、暹羅猫、Siamese(英)、サイアミーズ)は、タイ王国原産で短毛種のである。V字型の顔、長く細くて美しい尾と四肢、ピンと張った肉の薄い耳、青い目に光の加減によって赤く見える瞳が特徴。口は小さく、爪は危険なほど鋭い。前足をよく使い、高いところを好む。

シャム猫のタイプには、大きく分けて丸顔な傾向を有したトラッドスタイルと、現在のショーキャットの基準に適した細身なモダンスタイルが存在する。その中間的な形態をクラシックスタイルと称する場合もある。一般的にシャム猫を言う場合は後者を指す事が多い。伝統的な丸顔のイメージから前者を愛好する者も少なくない。クラシックなシャム猫は声はハスキーな声で鳴くものも多いが、品種改良により必要以上には鳴かない猫に変遷してきている。

また厳密にはシャム猫ではないが、日本国内ではシャム猫との交配でポイントの毛色を発現する遺伝子を有している雑種猫は多く、雑種猫間の交配によってシャムの毛色をした猫が出現することがある。この場合、ポイントとアイカラー以外の特徴は両親からの遺伝による部分が大きく、一般的に言われているシャム猫の特性を備えない場合も多い。

シャム猫の特徴的な毛並みであるポイントカラーはブルー、シール、ライラック、・チョコレート・レッド・トーチ・リンクスに分けられる。どれも茶色の薄さの度合いである。このポイントの色の濃さはに体温が影響しており、生まれたばかりは白い被毛に覆われているが、耳や尻尾の先などの体温の低い部分からポイント色の発生が見られ、やがて耳、顔、足と尻尾の先に特徴的なポイントを生じる。そのため、老猫では全体的に毛色が濃くなる傾向がある。

血統的に近いロシアンブルーと同様に、幼少期にポイントの中に薄いダビーが見受けられることがある。

主にタイ王室や貴族、寺院など、高貴な血筋の家系でのみ飼うことができたとされる猫種。1800年代イギリスに輸出され、その特徴的な毛色からショーキャットとして注目を集め、世界に広がった。多くのペット猫種の例に漏れず、第二次世界大戦を挟んだことで種の危機に瀕した事があり、そのためにクラシックやモダンといった差異ができている。

[編集] 昔話の中のシャム猫

Siamese cat 1960.jpg

タイで伝わる話として、シャム猫の声と目の色について次のような話が紹介されている。

シャム猫の夫婦をある僧侶が飼っていた。ところが、しばらくその僧侶が旅に出るので、シャム猫夫婦に仏様の像を護るよう頼んだ。そこで、2匹は朝も夜も仏様の前から離れず、尾を仏様に巻き付け、夜も目を凝らして闇を見つめ、仏様をお護りした。その僧侶が帰ってきた時には、目は赤く、尾はくるりと回り、声もしわがれ、顔も黒くなっていたという(保育社カラーブックス「ねこ」などより)。

[編集] 関連種

同国原産のコラットは、19世紀に英国の地へと紹介された際に、『純青色のシャム』との形容を受けた。

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