トランクス

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トランクスを穿いた例

トランクス(boxer shorts, boxers) は、男性下着の一種。一部では「トラパン」、「トラ」の略称で呼ばれ、昔は赤塚不二夫が執筆した雑誌少年サンデーの連載漫画(おそ松くん)に登場するキャラクターから「デカパン」と呼ばれ、また、松本零士少年マガジンで連載した「男おいどん」で太い縦縞のトランクスを(厳密な意味では違うが)「サルマタ」と呼んでいた。

他に、柄がプリントされていることから柄パン(がら-)と呼ばれることもある。 他に、日本ではボクシングなどのパンツをトランクスと称するが、英語では通常「boxer shorts」「boxers」と呼ばれ、「trunks」は、通常短丈のボクサーブリーフを指す。

目次

[編集] 概要

  • 1925年ボクシング用品メーカーのエバーラスト[1]の創設者であるJacob Golombがボクサー用のユニフォームのトランクスの腰回りの部分にこれまでの皮紐からゴムを導入したことで、男性用下着にもゴムが応用されるようになり、現在のトランクスの基本形となった。
  • 米国では1935年ブリーフが出現して、その爆発的人気で陰に隠れた形になったことや、第二次世界大戦の開戦でゴムが戦略物資に指定されたことで、軍用での下着として生産が優先されたことから米国国内では再び紐やボタンの形状となった。他にも、開戦で物資不足が生地にも及び、古着が下着に転用されて、色物や柄物の下着が登場する下地となった。戦後にゴムが戦略物資指定解除となったことで、再びゴムが用いられ、保守的な成人層を中心に大人の下着として再び息を吹き返したが、若年層を中心としたブリーフ人気に押されていた。
  • 日本では大正期頃にメリヤス地の猿股が登場し、その後、材質がキャラコ地で、腰回りを紐で調整するトランクスの原型が若者の間で普及した。成人男性は徴兵により入隊した軍隊から越中褌が支給されて使用を強制されたことから成人男性の下着は越中褌となったが、入隊前の若者は猿股かランニングパンツのようなキャラコ地の下着を着用していた。戦後もブリーフが登場するまでの間は猿股か紐からゴムに代わったトランクスが男性下着の中心となっていた。ブリーフの登場で若年層を中心に爆発的な人気となり、若年層から猿股やトランクスは駆逐されるようになったが、保守的な中高年齢層の間では猿股やトランクスがそのまま着用されていたことから、猿股やトランクスは中高年齢者の下着と位置付けられるようになっていた。
  • 日本では1970年代中頃より、当時はマイナースポーツであったサーフィンが日本で人気化し始めた。サーフィンの適地となる海岸は遊泳禁止地区が多く、脱衣所も整備されていなかったことから浜辺や駐車場で着替えを行うことを余儀なくされたことで、人前で下着姿を露出することが多くなり、若いサーファーは下着と見えにくいトランクスを着用する若いサーファーが増えていた。1978年サザンオールスターズがデビューすると、曲のヒットと共に神奈川県湘南地区の文化が全国化し、サーフィンブームが起こり、サーフィンを行う若者層の間でトランクスを着用する人口が増え始めた。他に、当時の思春期男子が悩まされていた皮膚病(インキン)防止にトランクスが良いとの風評が出てトランクスの普及が始まった。
  • 1984年に米国リーバイス社が、英国で放映した501のテレビコマーシャルの放映で、出演者がジーンズを脱ぐ場面を制作した際に、当時はテレビコマーシャルでブリーフ姿の露出が禁止されていたため、トランクスで演出したことから世界的な脚光を浴びることとなった。
  • 当時はブリーフが幼年層から老年層まで世代間を越えて満遍なく普及してしまい、個性化を求める流行に敏感な青年層が支持する形で世界的に普及し始めた。これはブリーフの着用が幼年層から老年層まで満遍なく普及したことで、下着を自分で選ぶ購買力を持った青年層が他の世代とは違う個性化を求めたこと、ズボンを穿いた時に下着の線が露出しないこと、ブリーフのデザインがより過激化して、前開きもない窮屈感を覚えるようなスーパービキニブリーフまで行き着いてしまい、逆に、よりリラックスした下着が求められるような環境になったこと、白が定番の下着に、カラー化、柄物化に社会が容認するようになっていたこと、スポーツをする機会が一般に普及したことにより、下着姿を他人の前で露出する機会が増えて他者との差別化を求める機運が上がったこと、トランクスがブリーフとは違い下着然と見えにくく、空調が進歩したことで部屋着として使用できることもあり、これまでの男性下着として画一化したブリーフとの差別化を進める上でトランクスが世界的に普及し始めた環境となっていた。
  • 一方、トランクスの着用者が青年層から他の世代に拡大するにつれ、ブリーフ同様、流行に敏感な青年層には他の世代との差別化を求める動きも出てきた。1992年カルバン・クラインが発表したボクサーブリーフに注目が集まり、21世紀に入り青年層の主たる下着はボクサーブリーフに変遷しつつある。


  • ブリーフとは異なって体に密着せず、伸縮性がない場合が多い。材質はブロード織物などの布地を使用している。
  • 近年では「動きやすい」・「軽い」・「睾丸が窮屈にならない」などの理由に着用者が増えている。多くの場合は綿製であるが、綿でなくブリーフと同様に伸縮性のあるニットトランクスもあり、他にも化学繊維を使用したもの、高級なものでは製の商品もある。
  • 以前は第二次性徴期〜成人の着用が主で、従来、ブリーフのイメージが強かった第一次性徴期でも、最近では着用者が増えている。早い方では、3・4歳の幼児から穿く者もおり、サイズが小さい方では身長90-110cm向けの製品が販売されている。
  • 最近では、俗に「バミューダパンツ」と呼ばれるものもある。これはイギリスバミューダ諸島の住民が着用するバミューダショーツと同様に膝丈(いわゆるバミューダ丈)であることに由来する。ただし、一般にバミューダパンツあるいはバミューダショーツと呼ばれる衣類はアウターウエアであるため、注意が必要である。

[編集] 構造

  • 他の種類の下着であるブリーフなどよりは下着然としたものではないことで、下着には見られない色、柄を採用したものが多い。その為、皮脂などによる汚れが目立ちにくい。
  • 前開きは当初はボタンや金属フックを用いて閉じられていたが、その後、縫製技術が進歩したことでボタンやフックを用いることはなくなったり、ゴムの耐久性が増したことで前開きのない前閉じ型のトランクスも出現するようになった。
  • 発売当初は無地やストライプ柄が主流であったが、その後、普及するに連れて多様化するようになった。柄の種類はチェック柄、キャラクター柄、プリント柄、先染め柄、模様柄、ストライプ柄などがある。スタイルは総柄パネル柄に分けられる。基本的に、総柄が多く、プリント・ブランド物などを中心に多く見かける。パネル柄はキャラクター物のみに存在し、前後(陰部お尻の部分)別々のプリントがなされている。柄の例としては、バック部分若しくはフロント部分に大きくキャラクターなどがプリントされたり、バックに小さくマーク、文字やロゴマークなどのワンポイントがプリントされているものがある。

[編集] 形状

トランクスには2種類の形があり、ジョギングパンツ短パン(ボックス型、半ズボン型とも呼ばれる)に分けられる。

  • ジョギングパンツ型は丸みを帯びた形で、太腿の部分に丸みを持ったスリット(切り込み)と、裾にラインがあるのが特徴のタイプである。(パネル柄の場合、柄とは別に単色が使用される。)
ほとんど、このジョギングパンツ型が流通しており、子供用のトランクスは一部を除いて大部分がこの形に統一されている。
  • 短パン型はその名の通り短パン(半ズボン)型をしており、四角くて角張った形を持つタイプである。
子供用にはあまり見られないが、成人用に多く使われている形で、多くは前部に排尿時などで性器を出すための前開き穴があり、横と裾の部分にラインがない。成人用ではジョギングパンツ型でも前開き穴があるものが大半であり、子供用のトランクスに関しては半数ぐらいは前閉じであるが、大人用は大半が前開きであり、キャラクター物など以外では、非常に希少にしか前閉じ型は存在しない。

[編集] 着用率

  • 2005年頃までは着用率首位を占めていたが、ボクサーブリーフの人気上昇に伴い、トランクスの着用例が徐々に率が下がるようになった。ボクサーブリーフが青年層の間で流行り出したことが要因と推測される。
  • 現在ではトランクスを着用するのは10代と20代あたりで、30代になってくるとボクサーブリーフが主流となりつつある。
  • 1990年代には、中学校〜高校にかけて着用を始める例が多かったが、現在は幼児用のトランクスまで発売されるほどトランクスの着用年齢は低年齢化している一方、30代以上の世代ではボクサーブリーフの流行で、その着用率は徐々にであるが減少している。


[編集] その他

  • トランクスはブリーフと違い長めの裾で、短パン感覚で穿けると言うこともあり、若者や子供を中心に、下着以外にも部屋着としても使われていることがある。また1970年代には学校体育などで使われた紺や青などのナイロン製ゴムウエストショートパンツのことを「トランクス」と称していた。

[編集] 主なメーカー

[編集] 主なブランド

日本ではデパートスーパーマーケット衣料品店、コンビニエンスストア雑貨店などで容易に購入できる。

海外の高級ブランドの中にはボクサーブリーフ、ブリーフのみでトランクスを製造していない場合もある(Ginch Gonch、2(x)ist など)

[編集] 関連項目

[編集] 参考書籍

[編集] 脚注

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