スクール水着

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
水泳帽とスクール水着(男性用はボックス型、女性用は競泳タイプ)

スクール水着(スクールみずぎ)とは、日本小学校から高等学校までの体育教育における水泳用に使われている水着を指す俗称である。略称ではスク水(すくみず)と呼ばれる。

目次

[編集] 概要

材質はナイロンポリエステルなどの化学繊維が大部分である。全体を単色としている物が多く、色は紺か黒がほとんどである。

小学校に関しては制服や標準服を導入している地域と導入していない地域が偏在しているが、スクール水着は北海道を除くほぼ全国で採用されている。

[編集] 種類

[編集] 女子用の水着

ほとんどがワンピース型であり、女子生徒用の水着は近年モデルチェンジが進み、旧旧・旧・新・競泳・スパッツ型の5タイプに大別できる。

[編集] 旧旧タイプ

  • スカート状の上半身部とブルマー状の下半身部が分離している、旧タイプの登場以前に存在していたタイプ。外見上の大きな違いはスカートが後ろにも存在するところ。「旧タイプ」という名称が一般化してから話題に上った、より古い型ということで「旧旧タイプ」と呼称されることが多い。
  • 外観は旧タイプに近似しているが、内部構造は全く異なっており、上半身部は脇の下あたりまでめくり上げることが可能である。ただし上半身部内側に全周にわたり裏布が配してあり、その裏布に下半身部上端が縫い合わされているため上半身部をめくり上げても肌が露出することはなく、また下半身部のみを脱ぐことはできない構造となっている。
  • ボトムラインは旧タイプよりもゆるやかなローレグである。

[編集] 旧タイプ

女性用の水着 旧タイプ
  • 前身頃の股間部の布が下腹部と一体ではなく分割されており、下腹部の裏側で重ねられて筒状に縫い合わせてある。前から見るとスカートのように見えるため、スカート型あるいはダブルフロントと呼称される。また、古くから存在するタイプのため「旧型スクール水着」と呼称され、それを略して「旧スク(きゅうすく)」と呼ぶ例も多い。
  • その独特の形状は機能上の要求から来たものである。その理由には「伸縮性の乏しい布地でも運動時や身長の伸びに応じてある程度伸縮を許容させるため」あるいは「胸元から入る水流を股間部で逃がすため」など諸説がある。多くは背面の形状がU字型となっている。
  • 股間部の布を下腹部ではなく、両サイドの腰部分で接合したモデルも少数存在する。
  • 素材としてナイロンあるいはポリエステルを100%使用している物が多いため伸縮性に乏しく、生地の編み方で伸縮性を持たせるために分厚い生地になることが多い。ただし、1980年代まではワイシャツのように非常に薄く、伸縮性もほとんどない生地を使用したモデルも少数存在していた。
  • 今日では水中での安全確保を目的として教育側より目立つ色が取り入れられているが、漁場などが近場にある場合は漁協団体などからの要請により、目立つ色が入れられるケースがあった。

[編集] 新タイプ

  • ボトム形状は一般的なワンピース水着と同様、前部の布と後部の布が底部で縫い合わされた構造となっており、股間部が分割されていない。背面の形状はU字形だけでなく、レーサーバックと呼称されるY字形を採用した製品も多い。
  • 下半身部の形状は競泳タイプにある程度類似するが、競泳タイプに比べ伸縮性が乏しく旧タイプとあまり変わらない素材を使用しているものも多いので、競泳タイプよりゴワゴワするものも多い。

[編集] 競泳タイプ

  • 基本的に競泳用水着と素材は同一で、スクール水着の中ではさほど地味ではない。基本的に1980年代前半頃の競泳水着のデザインを踏襲しており、ボトムラインがローレグで背中の開きも広くない製品が多い。紺や黒に限らず、色々な色を使用することが多い。
  • 一般的な競泳水着に学校のロゴを入れたりオリジナルデザインにするなどして、スクール水着として使用することもある。その場合、ベースとなった競泳水着によってはボトムラインがややハイレグとなることもある。台湾では比較的強いハイレグカットを導入した例もあるようである。

[編集] スパッツタイプ

  • 近年になって登場した、ボトムラインをスパッツ状とし太腿を半ばまで覆う形状としたタイプ。「ユニタード水着」と呼称される場合もある。トップとボトムを分割しセパレーツとしたり、トップに半袖を追加したタイプも登場している。

[編集] スカートタイプ

  • 近年になって登場した、競泳タイプに腰から下を覆うミニスカート様の飾り布をつけた形状としたタイプ。「パレオタイプ」と呼称される場合もある。飾り布がある他は構造は競泳タイプとほぼ同じである。飾り布は脱着ができる製品とできない製品が存在する。

[編集] 男子用の水着

上半身下半身のみ着用し、大部分が競泳型、ビキニ型、サーフ型の3種類である。男性用のものは「海水パンツ(海パン)」と呼ばれる場合が圧倒的に多い。一部紺や黒に限らず、色々な色を使用することがある。

[編集] 競泳型

  • ボックス型やスパッツ型とも呼ばれている。
  • 素材としてナイロンやポリエステルなどを使用していることが多い。
  • 伸縮性が高く、肌と密着し締め付けの強いものが一般的である。
  • 泳ぎやすさなどを考慮し、このタイプを採用・推進している学校が多い。
  • 従来は太腿の大半を露出した型が主流だったが、近年、太腿を半ばまで覆うでのミドルトランクス型や膝上まで覆うロングトランクス型も登場している。

[編集] ビキニ型

  • ブリーフ型とも呼ばれている。
  • ボックス型に比べるとやや伸縮の良いスパンデックス素材を使用していることが多い。
  • 一般的な競泳水着にロゴを入れるなどして使用することもある。

[編集] サーフ型

  • 近年登場した、短パンとほとんど同じ形をした水着。他の水着と違い、肌に密着していない。中にサポーターが縫いつけられているものもある。裾は短い物から長いものまである。
  • 肌との密着性が低く水泳の授業では適さないため、学校指定品として採用されている学校は少ない。

[編集] その他

[編集] 下着・サポーター

必要に応じて、スクール水着の下に水着用の下着となる水着用サポーターを着用する。思春期を迎え、第二次性徴が一定程度進む小学校高学年頃の女子、中高生頃の男女でサポーターを着用する者が多くなる。女子の一定サイズ(メーカーによって対応が異なるが、概ね150またはSサイズ)以上のスクール水着はこの頃に着用する女子の乳房の発達が一定以上進んでいる者が多いため、バストパッドの取り付けに対応している場合があり、バストパッドは裏布にはめ込むタイプ、フックに引っかけるタイプなどがあり水着に付属している場合もあるが、これらがない場合は裏布にバストパッドを取り付ける必要がある。男性用及び女性下半身用のサポーターは一定のサイズ(メーカーによって対応が異なるが概ねSサイズ)以上の大きさから市販されている。小学校高学年頃の女子や中高生頃の男女では学校から水着・水泳帽とセットで水着用サポーターを配布・購入したり、サポーターの着用を義務づけている学校もある。ただし、水着の種類によっては第二次性徴が一定以上進んでもサポーターが不要な場合があったり、前述の男子用サーフ型のように始めから縫い付けられている為に不要な場合もある。

[編集] 水泳帽

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

学校の水泳授業では必ず水泳帽が用いられる。衛生面のほか、髪の毛による循環濾過式プールのフィルター目詰まりを防止するのが主な理由だが、学年や泳力を区別するための目印として色分けされたものを着用する場合も多い。

[編集] 水泳帽の素材

現在はシリコーンゴムポリウレタン、ナイロンメッシュ素材のような実用的なものが中心である。1980年頃まではナイロンタフタやナイロンサテン素材が主流で、頭の上に乗せるだけのデザインである男子の水泳帽とは対照的に女子の水泳帽はあご紐付きの、被ると耳の隠れるフード型で、男子に比べ長く伸ばす傾向のある頭髪を中に収められるように頭部をすっかり覆うものだった。このタイプの水泳帽は戦前から用いられていたが、現在では全く見かけなくなった。これはシリコーンゴムやメッシュ素材のようなシンプルなものに比べ、裏地(ナイロンメッシュや、半透明ビニール素材)があり、また、帽子の周囲にゴムを通してあるので製造工程も複雑で、大量生産が難しくなったのと、価格の安いシンプルな物、競泳タイプのものなどが相次いで登場し、このタイプの学校での需要が減ったためである。

[編集] 着替え方

男子の上半身は衣類を脱いで上半身になるだけで良いが、男子の下半身と女子は水着に着替えるまたはその逆の際、体になる必要があることから、ラップタオルを用い更衣を行うことが多い。小学校低学年では男女共に同じ教室内で着替える場合があっても、思春期の女子を中心にラップタオルを用いてもラップタオルに中は裸体であることには変わりが無く精神的苦痛になりやすいことから、思春期を迎える女子が多くなる小学校中学年以上は男女を別室で着替えさせる学校が一般的。ただし、男女同室から男女別室へ切り替える学年や着替える場所などの対応は学校によって様々であり、専用の更衣室が用意されている学校もある。

水着への着替えを割愛する場合があり、スクール水着を家庭で着用、その上に衣類を着た上で登校し、授業前に上に着ている衣類を脱衣してスクール水着姿になる。授業前の脱衣時は学年問わず男女同室でも問題が無いが、逆に授業後濡れている水着の上に上着を着ることは出来ず、男子の下半身と女子は裸体になる必要があるため、授業後の着替えに限り男女別室の対応を取る場合もある。

[編集] 関連項目

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語