ツンデレ

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ツンデレは、キャラクターの形容語のひとつ。 意味は、「普段はツンと澄ました態度を取るが、ある条件下では特定の人物に対しデレデレといちゃつく」、もしくは「好意を持った人物に対し、デレッとした態度を取らないように自らを律し、ツンとした態度で天邪鬼に接する」ような人物、またその性格・様子をさす。 ツンデレは、いわゆるおたく用語を起源とするインターネットスラングであり、完全な定義は存在しない(詳細後述)。なお、一般には2006年頃に広まった[1]

目次

[編集] 概要

インターネットスラングに由来するため定義は流動的かつ感覚的であり、用法の拡散・細分化も著しい。よって一致したツンデレ像があるわけではなく、用例も性別、人間・非人間の別に左右されず、関係や出来事に至るまで幅広い。用法としては、以上の理由より話し手・書き手の主観に委ねられる。

当事者にとってはあくまで「不器用な好意」「障壁のある愛」の表現であり、当人も好意を寄せられている相手も、第三者から指摘されるまでツンデレを自覚していない場合が多い。心理学でいうところの反動形成のようなものとも考えられる[要出典]

受け手にとっては、意のままにならなかった相手に心を開かせる支配欲、もしくは相手に身も心も委ねてしまう被支配欲を満足させる形になる。そのためツン状態にも強い感情・関心を伴う点が重要な要素である。恋愛感情や尊敬の念、母性本能や嫌悪感にせよ、同じくらい強い動機を持ったツン状態とデレ状態のギャップが受け手にとっての魅力となる。

[編集] 各文献による定義

現代用語の基礎知識2007』
(2006年、自由国民社、1247頁)は「(素直クールには)ツンデレ同様、完全な定義というものは存在しない。」と述べている。『現代用語の基礎知識2007』(1238頁)による定義 - 普段はツンツン、二人っきりの時は急にしおらしくなってデレデレといちゃついてくるようなタイプのヒロイン、あるいは、そのさまを指した言葉。
知恵蔵2007』

(2006年、朝日新聞社、125頁)オタク用語から一般に浸透しつつある言葉で、普段はツンツンとしているが、ある条件下になるとデレデレといちゃつく状態や人物を指す。

『イミダス2006』
(2005年、集英社、958頁) 日常ではツンとしているものの、思いを寄せた人と二人きりになると、デレっとすること。
精神科医・名越康文 『ダ・ヴィンチ』2007年2月号
(メディアファクトリー、67頁。)もともと好きな異性の前でデレッとしてしまいがちな女性がそうならないように自分を律してツンツンしているというように、一つの性格の中で移行する(のが、ツンデレである)。

[編集] 歴史

[編集] 由来

もともと上の定義にあてはまるような人物・物語設定自体は創作上決して珍しいものではなく、むしろ「恋愛の王道」的なパターンとして古くから見られる。

[編集] 発祥

「ツンデレ」という用語そのものは、2000年前後にかけて恋愛シミュレーションゲーム、特にギャルゲーの登場人物に対して用いられるようになり、以後一定の概念に基づいて消費されている。

最初期の用例として2002年8月29日の『あやしいわーるど@暫定』における投稿に、『君が望む永遠』の大空寺あゆについて「ツンツンデレデレが良い」、またその後『秋桜の空に』の佐久間晴姫に対して「ツンデレ」とした記述が確認されており、この時期すでに用いられていたことが窺われる。(ただし、この時点では未だ「ツンデレ」という言葉が普及するには至っておらず、ツンデレがサブカルチャーとして広まり始めるのは上記から数年後の2005年以降のために、ここからツンデレという萌え属性が広まったと考えるのは早計である)

その後2ちゃんねる内においてエロゲー板を中心に露出を重ね、ニュー速VIP板2005年流行するなどを経て既成事実的に定着。さらに単純な四文字言葉であるための用便の気軽さと「勘違いしないでよね!」などのわかりやすいフレーズとともに各方面に拡散し、それに従い用例も拡大した。例えば、

  • 個人の性格や恋愛関係そのもの、それらを含む場面や出来事全体をも指して言うようになった。
  • ツンデレ=二次元女性キャラであったものが、男性キャラや同性愛、実在の人物に対して使用されることが多くなった。
  • 広く動物・事物の振る舞いも含め、猫が勝手気ままに行動する、機械が大事なところで故障するといった例をツンデレと表現するなどが挙げられる。アニメ・ゲーム制作者側がツンデレを積極的にアピールする事例も増え、『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』(2006年)ではツンデレがギャグとして用いられている。

ツンデレを説明する言葉に、「人前ではツンツン、二人きりになるとデレデレ」というものがある。ツンデレが普及した今ではこれは最近広まった間違った解釈だと言われることもあるが、少なくともこの解釈は2005年にサブカルチャーとしてツンデレが広まり始めたころから存在するものなので[1]最近広まったというのは間違いである。

なお、最近では男性キャラのツンデレも増えている[要出典]。例)森薫作のエマのウィリアムの弟アーサー、宮部みゆき作のブレイブストーリーのミツルなどそのほかいろいろな作品で見受けられる。

[編集] 代表的なキャラクター

『イミダス2006』は代表的なキャラクターを「大空寺あゆ」(君が望む永遠)としている(958頁、「主要な萌えの属性とキャラクター」)。

[編集] 現在

2006年にかけて、週刊誌などマスメディア上で「ツンデレ」の語が用いられた[2]。これは例えばティーン向けファッション雑誌で理想の恋愛像や魅力的な女性像などとして紹介するもので、この場合以下のような観点から特殊な用例であると考えられる。

  • 交友が深まるにつれてデレデレになっていくのは普通の恋愛過程であり、これは「デレた」とは言えても「ツンデレ」とは言えない。ツンデレの場合は最初から相手への関心が強く、その気持ちの方向性がプラス(デレ)かマイナス(ツン)かの違いであるというだけで、相手に向ける気持ちの量は最初から最後まで一定である。またツンからデレに移行するときの落差や期間がかなり急で、ツン状態やデレ状態の峻別が明瞭である。
  • マスメディアでは自立した人であるとかこだわりを持った人、クールな人などとをツンとして紹介されることも多い。ツンの認識に個人差があるとはいえ、ツンのみで一つの性格を成しうるものではなく、あくまでデレとともに対照的かつ表裏一体をなす性格を指す。

ツンデレキャラにはまっている人たちを「ツンデレラ(ツンデレラー)」と呼ぶことがあるが、「ツンデレ」よりもよほど浸透していない同語は2006年の新語・流行語大賞にノミネートされた(入賞は逃した)。これをもってメディアによるキャンペーンは一応の役割を終え、この意味での流行は終息を見たとする意見もある。

商業化傾向にともない、ツンデレキャラの乱発や、特にマンガ・ゲーム作品のアニメ化の際にツンデレキャラばかりがクローズアップされたり、性格ジャンルのみに頼り切った作品が乱発されるようになり、アニメ、マンガ、ゲームなどオタクサブカルチャー全体で作品の質が低下したとする評価もある。同時にファンの間ではツンデレに拒絶反応を示すとともに差別化のためむやみに性格をジャンル化したがる傾向が強まり、かえって飽きが進んでいる面がある。

2007年1月末に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた新作おもちゃの流通関係者向け展示会「トイフォーラム2007」で、使い込むにつれ音声ガイダンスの態度が軟化するという「ツンデレ」ナビゲーションモードを搭載したワンセグ携帯テレビがタカラトミーから発表されている。後に、対象や価格などが玩具の範囲を超えていることからタカラトミーでの開発を断念。関連会社のイー・レヴォリューションより発売された。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] 注釈

  1. ^ イミダスには2006年版から収録されていることから、この時期に一般に広まったと見られる。