ヤンデレ

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ヤンデレとは、愛する人を想うがあまりに精神が病んでしまった人間のことを指すキャラクターの形容語のひとつ。「病み」と「デレ」の合成語であり[1]、決して「ヤンキーデレ」の略称ではない。広義には、精神的に病んだ状態にありつつ他のキャラクターに愛情を表現する様子をいう。一方、狭義には、好意をもったキャラクター(「デレ」)が次第に精神的に病んだ状態になることをいう[2][3]。ただし、定義は流動的で語の使用者によって意味が異なることも多い[4]。例えば、 『にゅーあきば.こむ』では「心を病んだヒロインへの萌え属性」としており[5]インプレスが開設しているニュースサイト『ケータイWatch』では「精神的に病んでいるかのようにデレデレしてしまうキャラクターのこと」としている[6]

目次

[編集] 概要

厳密な精神医学理論の背景があるわけではなく、主として別段医療知識に基づかないゲームプレイヤー、およびゲーム評論によるヒロイン分析法によって作られたキャラクター類型であるが、パラフィリア(性的倒錯)や躁鬱状態に陥った状態で描かれることが多い。正常な状態からヤンデレ化することを闇化(病み化)黒化などともいう 。

一見、普通の人間のように見えるが、好意を抱いている相手にはデレであり、話が進むにつれて、何らかの要因などにより、病んでしまう(ヤン)キャラクター、もしくはその状態のことを指す。その原因を見ていくと、相手への過度な依存心を満たせなくなった時に病んでしまう状態(病み化、闇化、黒化)となり、一般人が行う範疇を逸脱する行為を行ってしまうのがヤンデレの特徴である。

例として挙げられる行動としては、相手を自分の側にだけ置いておきたいが為に監禁ストーキング行為(相手のことを四六時中見ていたい)、調教(相手を自分好みに仕立て上げたい)などの異常行為が行われる。挙句の果てには、殺害(相手を完全に自分のものにしたい、自分を裏切った罰)および心中(相手を殺して自分も死ぬ)という強行手段にまで及ぶ場合がある。さらに、本人は相手を困らせていることや自分が悪であることに無自覚であり、所謂「愛する故の過ち」や「愛があれば、何をやっても許される」などと思い込んでいる。これも全ては、相手への依存心を満たせなくなった状況下で無意識に選択してしまった依存の代替行為である。 逆を言えば依存心が満たされれば、自然と病み行動をしなくなるのが、ヤンデレの特徴でもある。その点では境界性人格障害と似ているとも言える。ヤンデレを根本的に治すには、依存心をどう克服するかが最も重要とも言える。

また、愛情を包み隠さず、かなりストレートに愛憎を表現することがヤンデレの魅力とされていて、交際相手への愛情表現の異常な度合いがファンの間で好まれる。

[編集] 歴史

ヤンデレという語が知られるようになったのは、2005年に発売されたアダルトゲーム『School Days』、および同年に放送されたアニメ『SHUFFLE!』がきっかけである[7]。その後、ヤンデレのキャラクターが登場する漫画やアニメ、ゲームが注目されるようになり、ブームとなった[7]

[編集] 考察

『School Days』を制作したオーバーフローメイザーズぬまきちはヤンデレの流行について、「自分に対する一途さや寄せられる好意をより強く求めたい感じたいというあらわれの1つ」であると述べている[8]そして、『School Days』のヒロイン桂言葉がヤンデレキャラと呼ばれていることに対しては、「ヤンデレというものを狙っていたわけではないので、『しめしめ、やった』というよりも、ありがたい授かりものという感覚ではあります。」と述べている[9]。また、『ひぐらしのなく頃に』の原作者・竜騎士07は、プライドの下がりきった男性が、自分無しでは生きていけない「恋愛依存症の女の子」を求めた結果がヤンデレであると述べている[10]。また、キャラクターのビジュアル面での要素が飽和状態になっていることを指摘した上で、「ツンデレ・ヤンデレは外面から内面の時代になったあらわれ」であるとしている[11]

なお、アニメ版『SHUFFLE!』では、原作では全く描かれていないヒロインのヤンデレ化を、声優や原作ゲーム会社のスタッフが疑問視するコメントをしている。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^GyaO、“ヤンデレ”アニメ「School Days」をR指定で配信 -最終話が「Nice boat.」と称えられた話題作」 AV Watch、2008年12月1日。
  2. ^ 『まじカル! 2008SP』、p.20。
  3. ^ http://crusherfactory.net/~pmoon/mt/001571.html
  4. ^ 病み鍋PARTY
  5. ^ http://www.new-akiba.com/archives/2007/02/post_7725.html
  6. ^ http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/37583.html
  7. ^ a b 『まじカル! 2008SP』、p.21。
  8. ^ 『まじカル! 2008SP』、p.35。
  9. ^ 『まじカル! 2008SP』、p.31。
  10. ^ 『まじカル! 2008SP』、p.37。
  11. ^ 『まじカル! 2008SP』、p.38。

[編集] 参考文献、参考資料