ボクサーブリーフ

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ボクサーブリーフ(正面)
ボクサーブリーフ

ボクサーブリーフ: boxer briefs)は、男性用下着の一種。

トランクスの形でブリーフと同じ伸縮性のあるフィット素材で作られ、日本では「ボクサーブリーフ」、「ボクサー」、「ボクサーパンツ(前開き穴のないボクサーブリーフ)」、「ニットトランクス」など、メーカーによって呼称は異なる。ただし、英語圏では「boxers」といった場合、日本で呼ばれる「トランクス」を指し、逆に、「trunks」がフィット素材のボクサーブリーフを指している。米英を始めとして、カナダ、オーストラリアの製造業者の間では「boxerbriefs」の一語で綴る用語で統一している。

構造[編集]

  • 生地は通常のブリーフと同様、綿や伸縮性のある化学繊維を使用しているものが一般的で、体に密着するような構造となっている。通常のブリーフを腿部分を覆う程度まで伸ばし、スパッツ状にしたような構造である。通常トランクスには排尿のための前開きがあるが、ボクサーブリーフにはデザイン重視のため前開きが無いものもある。
  • ローライズボクサーブリーフの中には股下が極端に短く、普通のブリーフとそれほど変わらないものも登場している。また、ローライズという名のとおり、ゴムバンド位置も通常よりかなり低めである。このため2000年代以降デザイン性に優れたブリーフや男性用ビキニが注目を浴び、若者のシェアを伸ばし始めている。普通のボクサーブリーフは、スポーツのときに着用するレギンスに似ている。ボクサーブリーフ状のステテコが存在する。
  • 腹部を押さえヒップの垂れを補正するファウンデーションとしての機能をもったロングボクサーブリーフ、柔らかい肌触りとデザインを重視した女性用ボクサーブリーフなどもある。

歴史[編集]

1992年カルバン・クラインが普及ブランドとして立ち上げたck Calvin Kleinに於いて、1910年代に流行った下着「ユニオンスーツ英語版を現代風にアレンジしたデザインで発表し、その巧みな広告宣伝と普及価格で提供したことから世界的な人気商品となった。デザインは猿股を現代風にアレンジしたリバイバル下着に過ぎないものだが、ブリーフとトランクスの機能を折衷したものであることと当時よりも繊維の材質や裁断、縫製技術が格段に進歩していることで、過去を知らない世代には抵抗なく新規の下着と認識されたことから現在では男性用下着において高いシェアを占めるようになった。 1980年代中頃より人気化したトランクスも時間の経過と共に各世代に普及したことから、ファッションに敏感な青年層が他の世代との差別化を求めだしたことで、トランクスからボクサーブリーフに移行を始めた。

主流になったのは2000年頃からで、後に股上の浅いローライズボクサーブリーフも登場し、ローライズジーンズとともに着用されるようになった。ボクサーブリーフ登場後、トランクスの人気度は徐々に下がり、今ではボクサーブリーフも市民権を得るまでに至っている。下着製造メーカーにとってもトランクスよりも高い付加価値があり利益率も高いことから、男性下着の主力商品となった。

しかし、2014年現在、中高年層あるいは小学校低学年にまでボクサーブリーフ着用者が広がっており、今後はさらに差別化を求めた青年層が新たなファッションを求めていくことが予想される。例として、若干高価であるが、プリントのデザインが凝ったボクサーブリーフが多数量販店で売られるようになっている。また、売り場では1パック数千円する高価なボクサーブリーフ(高級ブランドの名前がゴムバンドに入っていることが多い)と500円未満で買える安価なボクサーブリーフ(基本的にシンプルなデザイン)とが分かれているケースもある。

ちなみに、ボクサーブリーフのような丈長下着が半ズボン衰退の一因にもなった。これはボクサーブリーフなどの丈長下着だと半ズボンからハミパンになってしまうからである[1]

新たなステレオタイプ[編集]

大多数が白ブリーフを穿いていたステレオタイプから、現在は黒色のボクサーパンツを大多数の男性が穿くのがステレオタイプとなっている。

サイズ[編集]

ラインナップは基本的にM(ウエスト76~84cm)~LL(ウエスト92~100cm)が多い。Sサイズ(ウエスト68~76cm)を展開しているメーカーもある。

日本で購入できる主なブランド[編集]

など多数

着用率[編集]

  • 2006年頃から着用率はトランクスを抜き首位となった。 [要出典]
  • グンゼBODY WILDやカルバン・クライン等のボクサーブリーフをドラマで若手人気俳優が着用していることから若年世代の大半がトランクスからボクサーブリーフへ移行した。 [要出典]

関連項目[編集]

参考図書[編集]

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 大津のまちの小児科医・姿を消した“半ズボン少年” 2011年5月31日小児科 伊吹病院