貞操帯

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典型的な貞操帯の一例

貞操帯(ていそうたい、英語: Chastity Belt)は、装着者の性交自慰を防ぐ施錠装置つきの下着。女性用が有名だが男性用もある。また、強制的に装着させられる場合と、自発的に装着する場合がある。

目次

[編集] 歴史

16世紀ドイツの貞操帯

そのルーツは、十字軍に従軍する兵士が、妻や恋人の貞操を守るために装着させた事から始まるとの説があるが、定かではない。この場合外征する兵士が身持ちの悪い妻を管理するのが目的とする説と、女性が自身を暴漢から守るために装着したとする説もある。性交そのものを防ぐ究極の避妊具である。拷問刑罰として使用された事もあり、西洋の博物館等には実物が残されている。

最近では主としてSMに利用する道具の一つとして販売・利用されており、そうした目的で作られた貞操帯は本来の貞操を守るという目的を逸脱し、装着者を辱めることが主目的となっている場合も少なくない。

[編集] 構造

貞操を守るという目的の為、旧来から多くは金属製で外部からの破壊に強い素材が選ばれたと考えられる。最近では皮革や、プラスチック系素材を利用したものもある。通常、下半身に着ける下着状、あるいはT型で着脱を封じる為の施錠装置がついている。施錠装置は大型の南京錠を用いるものから専用の錠前を持つものなど多種に渡る。中には南京錠の切断を防ぐためにステンレスバーに埋め込むように施錠するタイプのものも存在している。服の上から身に着ける場合もあるが、通常直接肌の上に着け堅い物質で覆うことで目的を達成しようとする。通常の下着との相違点は施錠装置や素材のみでなく、長期間身につけることを想定し排泄用の小さい穴が開けられているものも多い。穴の大きさは貞操帯によって異なるが、数ミリサイズの小さな穴の場合ものや、比較的大きな穴に内側に棘などが突きだしていたり網がかけられているもの、穴を塞ぐ部品を異なる施錠系統で止めるもの等がある。こうした排泄孔にかぶせられる板は自慰防止板と別称され、排泄のときのみ外せる構造になっているタイプも存在する。また男性用の貞操帯は陰茎を覆うための特殊な構造をもつ場合がある。

[編集] 現代の貞操帯

現代は貞操帯はアダルトグッズ店や、貞操帯メーカーで販売されている。アダルトグッズとして売られている貞操帯は多くがゴム又は革製。採寸の必要なプラスチックや金属製のものはメーカーでのみ取り扱われている場合が多い。

金属製の貞操帯は、トーリーボーイ社、Neosteel社製のものが有名で価格は日本円に換算して10万円前後で国内でも入手可能。購入の際には身体のサイズを細かく採寸して送る必要があり特定個人専用のオーダーメイド品となる。日本人が購入を検討する場合には欧米人との体格の差に注意する必要がある。

現代では貞操帯の需要は女性用よりも男性用が多いことから、貞操帯メーカーでは構造的に複雑になりやすい男性用貞操帯を競って開発し販売をしている。また趣向として貞操帯が用いられる現代では堅牢性のみならず着心地感や、長期間連続着用可能であることをアピールした製品が多い。

[編集] 衛生面

貞操帯は長時間着用することが前提のため、着用したまま入浴や排泄が可能な構造となっている。博物館に残る実物には肛門にあたる板の部分に穴が開けられており、その穴は星型などとがった円を持つ。すなわち不心得者が指などを挿入しようとしてもぎざぎざになっている縁で傷つけられるようになっている。しかしそのため着用したまま排便をした場合はうまく清拭ができないという可能性を含んでいる。また、排尿に関しても先述の自慰防止板が網のようなものであった場合は尿が貞操帯の内側に残り非常に不快になると言える。尿や便の残滓は皮膚の爛れや性器周辺の雑菌の繁殖を促すため衛生的に問題があるとする説もある。 また、皮膚に直接金属が触れる構造になっているものは長時間の着用で皮膚を傷める場合がある。着用したまま入浴した場合はなおさらである。表皮を傷つけても着用を続けた場合、金属アレルギーを起こす可能性がある。

[編集] 貞操管理

現代では、貞操帯は望まぬ性交から身を守るという用途で使われることは希で、装着者が自らの意思で性交自慰の自由を奪われることを望んで使われることが多い。(他者に無理矢理装着させるのは犯罪行為に当たる)。

単独で貞操帯を着用する場合と、他人に貞操帯の鍵を渡し管理してもらう場合がある。

[編集] 施錠機構

貞操帯に用いられる施錠機構は、市販のシリンダー錠南京錠などが用いられる。また、使い捨ての破壊鍵(プラスチック製など)による簡易的な施錠方法もある。 プラスチック製の鍵を用いるメリットとしては、同じくプラスチック製の貞操具と組み合わせて使用する場合、空港などの金属探知機を通り抜けることができることである。これにより、海外旅行中でも装着を維持することができる。 この場合、破壊鍵には一意な番号が振ってあり、自己で開錠した場合はもとに戻せず、開錠した事が分かるようになっている。

[編集] 男性用貞操帯の特殊な構造

現代の男性用貞操帯は、古来からの女性用のものとは若干異なる目的で装着される場合が多い。 本来の機能である「装着者の貞操を守る(性交の防止)」に加え、装着者の自慰行為を防止する、いわゆる「射精管理」のための責め具としてである。

男性用貞操帯は、女性用のように単に性器を覆うだけではなく、男性器に合わせた特殊な構造を持っている。男性器を貞操帯全体で押さえつけ外界から完全に隔離することで、装着者の性交と自慰の自由を封じる構造をもつ。男性は陰茎への刺激によって自慰を行い射精に至るため、物理的にこれを阻害する。装着中は、性交と同時に自慰もできなくなるため精液は溜まる一方となるが、夢精を防ぐことは不可能であるという。また、装着中は排尿に制限を受けるとともに、完全な勃起も不可能になることも責め具としての機能のひとつである。

男性用貞操帯は、陰茎と陰嚢を体の側で固定するリングと、非勃起状態の陰茎の形に合わせて根元から下向きに曲がった硬質の管状パーツ(ペニスチューブ)と、リングと管状のパーツとを結合するピンと、そのピンが抜けないように固定する南京錠とから構成されている。

ペニスチューブのサイズは、男性器の最大勃起時よりやや小型か、かなり小型で作られる場合が多い。これは、ペニスチューブから性器を抜き取れなくするためであるが、それと同時に勃起しようとした際に適度な拘束感と苦痛を装着者に与える事が狙いである。また、ペニスチューブの先端下方にはスリット状の穴が空けられており、この穴から排尿できるようにしてある。

装着は、陰茎が萎縮している状態で行う。陰茎の全体をペニスチューブに挿入し、男性器は根元から下向きに折り曲げた状態で固定するスタイルが一般的。陰茎を収めたペニスチューブと陰嚢の裏側に取り付けたリングとをピンで結合し鍵をかけることで、陰嚢がペニスチューブとリングとの間に挟まれ、陰茎がペニスチューブから抜き取れないようになる。

この構造ゆえに、ペニスチューブの先端下方の穴より排尿する際、陰茎先端の位置が体に対して固定されるため立位で男性用小便器に正しく排尿することが困難になり、小用の際には女性のように座位を強要される。

[編集] オプション

貞操帯には装着者を辱める為に、男性器を模した張型を内側や外側に取り付ける場合がある。この需要は意外に多く、大抵の貞操帯メーカーでは内側に取り付ける性具をオプションとして販売している。

装着者を責め立てる為、貞操帯の内側、装着時に女性器肛門に挿入される位置に性具が取り付けられたり、貞操帯を装着したまま女性と性行為を行う為のものが陰茎が本来ある位置に取り付けられたりする。

[編集] 関連項目

[編集] 内部リンク

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