素股

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素股(すまた)は、主に男性器女性にはさみ、圧迫・摩擦する性行為である。いわゆる正常位の体勢で互いの性器が密着する場合がほとんどであるが、挿入行為が存在しないため、そのものだけであるという意味の「素」に擦る部位の「股」が合成されてできた俗語である。

女性が生理中などの場合、フェラチオ手コキなどで射精に至る場合が多いが、最近では挿入に近い感覚を得ることが可能な素股が多用されるようになった。このように、陰茎を膣に挿入できない事情がある場合のほか、男女間の愛を確かめ合うペッティング同性間の性行為においても用いられることがある。

男性女性間の素股行為[編集]

男性から見た素股の方法[編集]

陰茎の摩擦
素股による性感を陰茎に及ぼすには、多くの場合摩擦行為が必要となる。
陰茎に効率よく摩擦を生じさせるためには、女性の股に陰茎を挟むことが一般的である。女性の股に陰茎を挟む方法としては、女性が仰向けになって横になり男性が覆いかぶさる態勢になり陰茎を女性の股に挟む場合(いわゆる伸展位、しがらみ)と、女性が四つんばいになり男性が後ろから女性の股に挟む場合(いわゆる後背位、浮き橋)、さらには女性が横向きになって横になり男性が地面と水平の状態で女性の股に挟む場合(松葉崩し)など、陰茎を膣に挿入した態勢に準じて考えることが出来る。
潤滑剤には、愛液唾液ローションと呼ばれるものが一般的である。特に勃起状態で敏感な粘膜質の肌を直接女性の股で摩擦すると、不快感を及ぼす可能性が高い。そこで、陰茎や摩擦する女性の体の部分に潤滑剤を塗布しておけば、抵抗を弱めることが出来、快感を得ることが出来る。
性的快感
陰茎の摩擦によって、陰茎には性的快感をもたらす。性的快感によって、陰茎の勃起の程度が高まったり、陰茎の先端部にある尿道口から精液がにじみでてくる。また、この性的快感が最高潮になった時点で、後述の射精が生じる場合が多い。
射精・性的満足
素股による摩擦行為によって性的快感が高まったとき、陰茎先端部の尿道口から精液が放出される。
妊娠を望まない場合は膣口から陰茎を離して射精することで妊娠のリスクを抑えることができる。
また男性は、そのまま正常位の場合はそのまま射精すれば腹射となり、例えば、女性の乳房の上や顔、陰毛、自らの体などに精液を放出することもでき、男性の性的充足感は高い。とはいえ、相手方の女性にとって不本意な部分に放出することは避けることが望ましいと考えられる。

女性から見た素股の方法[編集]

外陰部の密着
素股をするには、まず外陰部に男性の陰茎を密着させなければならない。
いわゆる正常位の状態で女性が手で男性の陰茎を自身の性器に押さえつけるようにすると大きな快感をもたらす。
密着させる女性の外陰部の部分としては、陰核(クリトリス)、小陰唇大陰唇、膣前庭(会陰)、膣口が考えられる。
陰核(クリトリス)に陰茎を密着させた場合、この付近には感覚受容器が多いために強く性感をもたらす。女性の性感は外性器では通常陰核部分で生じるために、陰茎をこの部分に密着されなければ、素股行為によって女性は性感を得ることができなくなってしまう。
しかし、素股は男性の陰茎を強く密着させるためにあまりに強い性感であるために、却って不快感を及ぼす場合がある。また、陰核には包皮があるが、陰核包皮が逆に包皮内部を露出しなかった場合には性感は弱くもたらされることになる。
しかし、素股は後述のように通常摩擦行為が必要となるが、陰核は小陰唇による谷の先端部分にあるから、陰茎が女性の股からすべって抜けてしまったりする可能性がある。
さらに、密着させる場合には陰唇を広げて陰茎を挟むようにするか否か、あるいは陰唇内部を直接密着させるか否かも、この時点で判断する必要がある。
陰唇を広げて陰茎を挟んだり、直接陰唇内部と陰茎を密着させた場合、小陰唇内側にある尿道口付近にあるスキーン腺による愛液が、陰茎に直接付着させることができなめらかに摩擦行為に及ぶことが出来る可能性がある。また、愛液が出ていることを素股行為当事者同士が実感できて性的興奮が高まる。
陰部の圧迫
素股による性感を女性が感じるには、多くの場合圧迫行為が必要となる。
外陰部に効率よく圧迫を生じさせるためには、上述のように女性の股に陰茎を挟んで摩擦行為をすることが一般的である。
陰毛がある場所で陰茎で強く摩擦行為をされると、陰毛が小陰唇や大陰唇のヒダの内側に巻き込まれ、薄い粘膜質の皮膚に擦過傷を及ぼす危険がある。
また、あまりに摩擦抵抗が強い状態であれば、股で陰茎を挟む力を弱めたり、抵抗を弱めるために潤滑剤を用いることが考えられる。
性的快感
外陰部、特に陰核(クリトリス)の圧迫によって、陰核に性的快感をもたらす。性的快感によって、陰核が勃起したり、小陰唇内側で膣前庭部にある尿道口付近にあるスキーン腺から愛液がにじみでてくる。また、この性的快感が最高潮になった時点で、性的満足が生じる場合が多い。
性的満足
素股による摩擦行為によって性的快感が高まったとき、女性は性的絶頂(オーガズム)を迎える。
この時、特に、妊娠を望まずに素股行為に及んだ場合は、男性の陰茎から放出される精液が膣内に侵入しないようにする必要がある。なぜならば、性的に興奮した女性の外性器は充血し広がったりしている場合があるからである。
 妊娠を望まない場合、及び男性の性的充足感を得させる為には男性の射精時、身体の任意の場所に手コキなどで射精させることにより、望まない妊娠を避け、男性側に充足感を与えることができる。

陰茎を膣に挿入できない事情[編集]

陰茎を膣に挿入できない事情には様々な事情がある。

妊娠を避けなければならない場合
通常性交は、陰茎を膣に挿入して行う。しかし、陰茎を膣に挿入した場合、陰茎の先端にある外尿道口から精液が漏出したり射精したりした場合、精液が膣内や子宮口に及び精子が卵子と受精してしまい、女性が妊娠する可能性がある。
妊娠を目的とするのではなく、性交当事者間の愛を確かめるために、性交を行う場合には、妊娠を避ける必要がある。
性行為をしつつも妊娠を避ける避妊の方法には、コンドームなどの避妊具避妊薬などの方法もあるが、最も確実な方法は、陰茎を膣内に挿入しないことである。
この場合に、素股行為に及ぶ場合がある。
女性が月経中の場合
月経中、すなわち生理中には、血液などの経血が子宮口や膣から排出される。この場合に、陰茎を膣に挿入すると、膣内や子宮口からの経血の排出が妨げられることになる。正常な月経を経るためには経血の排出がされなければならないために、陰茎の膣への挿入を避ける場合がある。
また、月経中の膣内に陰茎を挿入することで、膣や陰茎に感染症を引き起こす可能性がある。さらに、月経中の膣内に陰茎を挿入すると、粘性の高い膣内にある経血によって、陰茎と膣内壁の摩擦が円滑にできなかったりすることによる触覚的な不快感を生じさせる。あるいは、経血による視覚的な不快感を生じさせることが多い。
この場合、タンポンを膣内に挿入するなど、何らかの形で経血の排出に対する措置を取りつつも、素股行為に及ぶことで、女性が月経中でも性行為をすることができる。
陰茎と膣の大きさが適合しない場合
性交は、陰茎を膣に挿入するのが通常であるが、陰茎と膣の大きさが適合しない場合がある。
例えば、婚姻した未成年者の少女と少年が性交する場合に、少年の陰茎が少女の膣が許容できる程度に比べて大きい場合、少年の陰茎を膣に挿入すると、少女の膣に裂傷を負わせる可能性がある。また、仮に裂傷を負わせなかったとしても、陰茎の挿入によって少女は強い摩擦を膣内壁に受けることとなり、不快感を及ぼす場合がある。
この場合、未成年者である夫婦が、愛を確かめるために性行為をしつつも、陰茎の膣への挿入を避けるために、素股行為に及ぶ場合がある。
あるいは、婚姻した未成年者の男児と少女が性交する場合に、男児の陰茎が仮に真性包茎で勃起しても少女の膣に適合しない大きさだった場合、少年の陰茎を膣に挿入しても、膣と陰茎に摩擦が生じることがなく互いに性的快感が生じなかったり、包茎に負担がかかることで不快感を及ぼす場合がある。
やはりこの場合も、性行為をしつつも挿入をさけるために素股行為に及ぶ場合が考えられる。
売春防止法による場合
売春防止法においては、「何人も、売春をし、又はその相手方となってはならない」(3条)と規定されている。「売春」とは、「対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交すること」(2条)と規定されている。
これによると、対償を受けて(その約束をして)女性が、不特定の男性の陰茎を膣に挿入することや、対償を受けて(その約束をして)男性が、不特定の女性の膣に陰茎を挿入することは、刑事処分の対象となるかはともかくとして、法律上禁じられている。
性風俗店などの「業」(12条)として、または個人で、金銭などの対償を受けつつも、陰茎の膣への挿入行為をすることを避けることがある。
この場合に、素股行為に及ぶという事情がある。
多くの場合、風俗嬢と呼ばれる女性が、客の男性に行う擬似本番行為と言われている。
また、この場合に問題となる性風俗店は、一般に「ファッションヘルス」や「イメクラ」などと呼ばれる非本番系風俗店である。

女性同士の素股[編集]

女性同士でも素股行為は可能である。
この場合、女性器同士を密着させることで、素股行為ができる。
その際における、素股行為の方法などは貝合わせの項目を参照。

男性同士の素股[編集]

男性同士でも素股行為は可能である。
この場合、陰茎を男性の股に挟むことになる。この場合、睾丸部分に強く密着させることになると、痛みを及ぼすことになる。
その他、男性同士の素股行為の方法などは兜合わせの項目を参照。

関連項目[編集]