ファッションヘルス
ファッションヘルス(略称・ヘルス)とは、一般に女性従業員が男性客に個室で性的なサービスを提供する日本におけるいわゆる風俗店の一種。ソープランドのような風呂は設置されておらず個室も狭いことが多い。
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[編集] 概要
原則的にキスやペッティングで客の男性を射精に導く店舗であり、本番行為(性交)は行われない[1]。
「ヘルス」と略すことが多いが、他にも性感ヘルスやニューヘルス、スーパーヘルス、ソフトヘルスなど、ヘルスの名を冠する店は多い。これらの区分について明確な定義は存在せず、各店舗がそれぞれのサービス内容に応じて自称するに任せられている。また、ファッションマッサージという呼び方をする場合や、「○○エステ」と称する店でも営業実態はヘルスと同じ場合がある。
[編集] ヘルスの種類
[編集] 店舗型
- 従来型ヘルス
- 店舗の個室で一般的なサービスを行うタイプ。単に「ヘルス」と言った場合、この形態をさす。後述のデリヘルに対して「箱ヘル」と呼ばれることがある。
- イメヘル
- ファッションサロン
- マンヘル
- マットヘルス
- ローションを大量に体に付着させ、マットの上で体を密着させて行ういわゆるローションマッサージプレイを専門としたお店。
[編集] 無店舗型
- デリバリーヘルス(デリヘル)
- 男性客が待つ自宅やホテルへ女性従業員を派遣し、サービスを行う。駅前などへ女性従業員を派遣し、そこから客と女性従業員が二人でホテルに向かうシステムも存在する。
- ホテルヘルス(ホテヘル)
- 一般的にラブホテル街近くの雑居ビル内などに受付をもち、そこで女性従業員を選ばせ料金を受け取った後、客と女性従業員が二人でホテルに入りサービスを行う。デリバリーヘルスの一種であるが、受付で客と女性従業員が会うことになり、会計も受付で行なうため、デリバリーヘルスとは区別される。ホテル代が別途必要になることが多い。
[編集] 法律上の位置づけ
ファッションヘルスと呼ばれる業態は、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)に定める店舗型性風俗関連特殊営業店の一つに該当する。風適法第2条第1項の6の二では「個室を設け、当該個室において異性の客の性的好奇心に応じてその客に接触する役務を提供する営業」のうち、前号に該当する営業(すなわちソープランド)を除いたものと定義されている。
また、類似した店舗に「韓国式エステ」「台湾式エステ」「中国式エステ」「アロマエステ」などの「〜エステ」という名称の店舗も多く存在するが、基本的にこれらの「〜エステ」という名称の店舗は原則として「性風俗産業」とは違い、「マッサージ業」の区分に法律上該当する。したがって、監督官庁も「公安委員会」ではなく「保健所」となり、最大営業可能時間帯も「性風俗産業」としての「ファッションヘルス」は日の出の時刻相当(午前4時)から翌日の午前1時までなのに対し、「マッサージ業」としての「エステ」はそのような時間帯の規制はない(24時間営業が可能)。その「性風俗産業」としての「ファッションヘルス」と「マッサージ業」としてのエステとの法律上の営業可能行為の違いは、次の通りである。
- 「性風俗産業」:施術を行なう女性従業員は、客の男性に対し、性器を接触もしくは視覚可能な状態において性的サービスが行なうことが可能。
- 「マッサージ業」:施術を行なうものは、客に対し、性器を接触もしくは視覚可能な状態でのサービスが不可能。
[編集] サービス内容
[編集] 一般的な店舗型ヘルスの場合
男性客は個室に案内されると衣服を脱ぎ、シャワーで女性従業員に体を洗われる。(シャワー施設がない場合はお絞りやウェットティッシュ等で陰部等を拭かれる)
女性従業員が全裸や半裸になり、男性の乳首を舐め、手コキ、フェラチオ、玉舐め等を行う。男性は女性従業員を抱きしめ、ディープキスしたり、乳房を揉むなどの行為ができ、乳首・女性器・肛門など性的興味をそそられる部分を触れたり舐めたりして楽しむ。(店や女性従業員により若干制限がある)またシックスナインや股間同士をこすり付ける素股など行うこともある。
性的興奮が高まりペニスが勃起すると、最終的に女性従業員がフェラチオや素股、手コキで射精させる。(女性の口内へ射精させたり(口内射精)、シックスナインで射精させる場合もある。)
再度シャワーで女性従業員に体を洗われ、衣服を着た後に女性従業員の見送りを受けて退店する。
事前の交渉により、男性客が一切服を脱がず、女性従業員が全裸になり、男性客が指マンやクリいじりやアナルくすぐりするようなCMNF状態のプレーもあり、多くの女性従業員は断らないが嫌がる女性もいれば感激してくれる女性もいる。写真撮影OKのところで、自分の着衣の姿と全裸の女性とのツーショット写真をとり、大切にすることも可能である。
女性従業員の中には、タトゥーを入れている人もいる。顔写真でチェックできる店が一般的である。
特に女性の肛門への指入れは、痛くて嫌われることがあり、AFとして料金を請求されることもよくある。
料金は一般的には7,000円〜30,000円程度で30分〜90分程度楽しめる。高級派遣ヘルスになると、2時間で100,000円というものもある。男性客から見れば1万円前後という金額で女性の裸を自由に触り、舐め、フェラチオを受けられるため、風俗業界の中でもファッションヘルスの人気は高い。
[編集] サービスの多角化
店舗間の競争激化のため、各店は工夫を凝らしサービス内容が多角化している。例えば女性従業員に好みの制服を着せ、それを脱がしながら裸にするコスチュームプレイや、痴漢やセクハラといったシナリオで役を演じるイメージプレイなど、元々イメージクラブ(イメクラ)で始まったサービスも行われている(これをイメヘルという)。店によっては女性従業員の放尿を見たり、聖水といって男性客が飲んだり顔にかけたりするオプションもある。
通常のヘルスに飽きた客のために、逆に女性従業員が下着を脱がず、手のみを使った性的サービスを提供するソフトヘルスや、性感エステもある。ソフトサービスのため、通常のヘルスに比べて素人っぽい女性従業員も多く、より自然な雰囲気を好む男性客も多いという。
また、入室後洗っていない男性器をいきなり女性従業員が咥える即尺プレイなど高級ソープランドでのサービスを取り入れる店もある。
[編集] 有名なヘルス街
- 名古屋:約360店舗ある、入場料など他の地域にない慣習がある。
- 横浜曙町界隈:東日本最大のヘルス街。
- 札幌すすきの:北海道随一の歓楽街。
- 仙台国分町:東北地方最大の歓楽街。
- 福岡中洲:全国的にも有名な福岡の歓楽街。
- 東京新宿歌舞伎町界隈:日本有数の風俗街であるが、『歌舞伎町浄化計画』の影響で、現在は派遣型ヘルスがメインになっている。
- 東京池袋:派遣型ヘルス(ホテル型)が多く、ジャンルも多岐多様に渡っている(人妻系、ギャル系など)。
- 東京渋谷:新宿、池袋と並ぶ東京3大ヘルス街。現在はデリヘル、ホテヘルに転換している。
[編集] 詐欺的集客
真面目にサービスを提供している業者も多いが、悪徳な業者も少なくない。中には詐欺同然ともいえる行為を行う業者も存在するため、利用する前の情報収集は重要である。
- 誇大表現
- 出勤していない女性従業員を出勤扱いにする。在籍しておらず辞めている女性従業員を在籍扱いとする。
- 振り替え
- 予約した女性従業員が急に体調が悪くなったと言われ別の女性従業員をあてがわれる。体調不良や出勤の直後または当日に生理になって早退もしくは休むという実例はあるものの、実際は最初から人気のある女性従業員の予約を重複受付している場合が多い。
- ダミー出勤
- これは上記の振り替えとの合わせ技で使うことが多い。本来は出勤していない女性従業員を出勤表に上げて、出勤数の水増しを行うことである。写真指名がなかなかされない、予約が滅多に入らない不人気な女性従業員をわざと混ぜて行う手口が多い。人気がある女性従業員だと、受付終了といってごまかす。
- 写真の修整
- 女性従業員の写真を修整・加工して提示する(パネルマジック)。また、全く別人の場合もある。
[編集] 脚注
- ^ 『セックスというお仕事』 p.45
[編集] 出典
- 石井慎二 他編著『別冊宝島124号 セックスというお仕事』 1990年12月 JICC出版社