タイツ

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タイツ(白色)
タイツ(網柄)

タイツTights)は、一般的にはストレッチサテン地、ナイロン地など伸縮性を持たせた地で縫製されたフィット性のあるズボン

保温を目的とした衣類の一種で、腰から足のつま先までを覆うパンティストッキング(以下は「パンスト」とする)型状の製品が多い。また、タイツは衣服であり、靴下ではない。

概要[編集]

  • 日本では戦前、戦後はウール糸で編まれた厚手の「バルキータイツ」が流通していた。
  • 女性向けのもののほか、前開きなどの男性用もある。
  • スポーツ競技やパフォーマンス等で使用することを目的とし、頭部まで覆う全身タイツがある。「ゼンタイ」ともいい、日本が発祥である。日本国外でも「ZENTAI」で通じ、全身タイツはレオタードからの派生である。
  • また、1990年代前半からは一部の女子中学生・高校生たちが履いていたが、2000年代以降はタイツを履く機会や関心が戻ってきて、多くの女子中学生・高校生たちの間で流行して履かれるようになった。理由は女子中学生・高校生たち曰く、「女の色気があるから」、「色っぽく見せるため」、「防寒用で履く」、「冠婚葬祭などでも履ける」、「いくらお腹が空いていても履いているだけでお腹が空いていたのが治る」などである。欠点は通気性タイプの上履きを履いている時にパンストやタイツを履くと、あまりの生地の薄さのせいで、逆に脚が冷えることである。
  • 網タイツも「タイツ」と呼ばれるが、パンティストッキングに近い。

パンティストッキングとの比較[編集]

メリット[編集]

  1. 耐久性が優れている。
  2. 体温を保ちながらも脚線美を作り出し易く伝線しにくい。
  3. 保温性の効果が高く、冷え性の予防効果につながる。
  4. 下着が透けにくい。

デメリット[編集]

  1. 1枚あたりの価格がやや高価である。
  2. パンティストッキングと同様に夏場の炎天下の時期などは蒸れ易い。

時代の変化[編集]

  • かつては衣類の衣替え同様、冬にストッキングからタイツへ、春にタイツからストッキングへ替えることが多かったが、2008年頃から冬に限らず、夏でも冷え性対策としてタイツを着用する若い女性が急増している。2005年以降、着用色別の売り上げは黒色が大多数を占めるが、カラータイツと呼ばれる派手な色のタイツを着用する者もいる。2010年以降の売上は橙色、黄色、桃色系が上位を占める。またチェック柄系リブ系も人気が急上昇している。

歴史的服飾[編集]

ルイ14世。白いショースを着用している
  • 歴史的には中世ヨーロッパショース(ホーズ)と呼ばれる下半身を包む股引状の衣服が男性用に広く着用された。これは乗馬や運動のしやすさや防寒性の必要からの形状であり、現代のタイツの元祖といえるものだが、階層によって様々な形状のものが着用された。農民階級には左右が縫い合わせられておらず、通常は紐で腰に結んでおき、労働時には畳んで長靴下状にして激しい運動を行うというもの、商人・都市住民用につま先がないもの等さまざまな形状のホーズが存在し、素材も毛織物から、より粗末な素材と多岐に渡った。イングランドヘンリー8世の時代には、ショース(ホーズ)のふくらはぎ部分に詰め物をして、足を美しく見せるといった流行もあった。
  • 伸縮性を持つ素材がほとんど存在しなかったため、今日のタイツ同様、下半身を一体で包む形状のものは、着用者の体格に合わせて織り上げる高価なものであり、結果的に経済力に余裕のある王族貴族ギルドの幹部など一部富豪しか着用できなかった。
  • それ以来、日本の女性の間でも大ブームとなり、透明性と着用感を商品開発の主流として来た。当時は伝線したものを修理する業者なども存在した程、高級品でかつ稀少なものであったが「女性とパンティストッキングは日増しに強くなった」と形容される程、量販態勢になり普及品となり、また技術の進化で伝線や劣化のし難い商品が開発される様になり、社会人女性の通年の防寒用靴下としてや、女子学生制服の冬の防寒対策として用いられている。
  • タイツは1990年代前半まで、女子中学生・高校生にとっての身近なファッションとして愛用されていたが、それ以降の生脚ブームの到来によって社会人女性や一部の学校の制服、冠婚葬祭の場面でしか着用する機会や関心がない時代が続いた。しかし、近年のパンスト・タイツブームによって再び中学生・高校生から社会人女性のタイツを履く機会や関心が戻って来た。社会人女性の通年の防寒用靴下としてや、女子学生制服の冬の防寒対策として用いられている。


関連項目[編集]