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;[[大島優子]](おおしま ゆうこ/ゆうこ)
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:岡部いわく「AKB48No.1パフォーマー」であり、また内面が男(オヤジ)ではないかといわれている。実が間違ってAKB48の楽屋へ入った際、宮澤と間違えて実の胸を揉み、逃げられた後には「女かと思った」と発言。みのりからは前田と違い選抜総選挙1位の割にはめちゃくちゃくだけていると評され、吉永と組んだ握手会では、吉永に変顔をさせた上で、自分も変顔をして周囲を笑わせたりした。岡部がセンターをしている研究生公演レッスンの様子を高橋と一緒に見て失敗すると予見し、変装したのり(実からしてみれば変装の変装)に岡部の自論とは180度異なる「AKBはみんなが太陽」と説き、AKB48に戻ることを決意させた。チームプレーを重んじており、前田や高橋、篠田、さらにはプロデューサーの秋元と共にみのりらがデビューした研究生公演を観覧した際、岡部の暴走を見て事故が起きると察し、それが現実となってしまうが、その後で再び舞台に立ったみのりと岡部達の熱心さに感銘を受ける。
:岡部いわく「AKB48No.1パフォーマー」であり、また内面が男(オヤジ)ではないかといわれている。実が間違ってAKB48の楽屋へ入った際、宮澤と間違えて実の胸を揉み、逃げられた後には「女かと思った」と発言。みのりからは前田と違い選抜総選挙1位の割にはめちゃくちゃくだけていると評され、吉永と組んだ握手会では、吉永に変顔をさせた上で、自分も変顔をして周囲を笑わせたりした。岡部がセンターをしている研究生公演レッスンの様子を高橋と一緒に見て失敗すると予見し、変装したのり(実からしてみれば変装の変装)に岡部の自論とは180度異なる「AKBはみんなが太陽」と説き、AKB48に戻ることを決意させた。チームプレーを重んじており、前田や高橋、篠田、さらにはプロデューサーの秋元と共にみのりらがデビューした研究生公演を観覧した際、岡部の暴走を見て事故が起きると察し、それが現実となってしまうが、その後で再び舞台に立ったみのりと岡部達の熱心さに感銘を受ける。
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2011年3月16日 (水) 03:17時点における版

Template:継続中の作品

漫画:AKB49〜恋愛禁止条例〜
原作・原案など 元麻布ファクトリー
作画 宮島礼吏
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
発表期間 2010年39号 -
テンプレート - ノート

AKB49〜恋愛禁止条例〜』(エーケービーフォーティーナインれんあいきんしじょうれい)は、原作:元麻布ファクトリー、漫画:宮島礼吏、原案協力:高橋ヒサシによる日本漫画作品。

概要

講談社週刊少年マガジン2010年第39号より連載中。主人公が『AKB48』に入り、そこで研究生から正式メンバーを目指すという内容。

主人公が加入するグループは架空のものではなく実在する女性アイドルグループであり、フィクション作品でありながら結成当初のことなど実際に起きた出来事をベースに物語は進行している。また、登場するメンバーは実名はもちろん、容姿や性格も本人の特徴を反映しており、楽屋の雰囲気も忠実に再現していたり[1]、メンバーの愛称やキャッチフレーズなどの小ネタも散見している[注 1]。プロデューサーである秋元康自身が関与している事[2]やAKB48劇場やメンバーのブログでも連載について触れられていることから、実質上のAKB48公認漫画である。研究生の過酷な実態やアンチの批判的意見、秋元才加の熱愛スキャンダル(後述)も取り上げるなど、単なる提灯漫画ではない点が特徴的といえる。AKB48の実在メンバーが重要な役割で登場するがあくまで脇役であり、水島新司野球漫画の多くにある様に架空の物語で架空の主人公が活躍する作品内に現在進行系の現実の出来事が反映されたり実在プロ野球選手が多数登場して重要な役割を演じるのと似た構成になっている。


注意:以降の記述にはAKB49〜恋愛禁止条例〜に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ

オーディション

アイドルに興味のない高校生・浦山実は、自分が思いを寄せる同級生・吉永寛子に彼氏がいて土曜日に会いに行くという噂を聞き、尾行する。しかしそこはAKB48のライブ会場であり、彼女はコンサートを観に来ただけであった。安心して帰ろうとした実はチケットらしき物(スタッフ用パス)を拾い、せっかくなので吉永と一緒にと思い入り口でそれを提示するとスタッフ用の通路に通される。しかし、道に迷った末に開けたドアの先はAKB48の楽屋で、着替え中のメンバーと鉢合わせしてしまう。痴漢扱いされてメンバーに追いかけられるも何とか逃げ切った実はその後客席で吉永に会い、AKB48に入りたいという想いと、近々オーディションを受ける事を吐露される。実はそんな彼女をフォローすべく自身も女装をし、浦川みのりとしてオーディションに参加。吉永はみのりのフォローと前田敦子に対する思いが評価され合格するが、オーディション会場に現れた前田にメンチを切ったみのりも秋元の目に留まり合格してしまう。

初公演まで

晴れてAKB48の12期研究生になったみのりと吉永であるが、初顔合わせの時に秋元から出たのは「12期は不作と聞いている」という言葉であった。ダンスレッスンでは11期生との差を見せつけられるが手を抜かずに踊り切った事を秋元に評価され、またレコーディングでもうまく歌えなかったが高橋みなみのアドバイスによって歌唱力も飛躍的に向上する。改めて行われたレコーディングで研究生のエースである岡部愛に歌詞を消される嫌がらせを受けるが、みのりは吉永に対する思いを歌に込めてオリジナルの歌詞で歌い切る。それを見ていた秋元は次の研究生公演でみのりをセンターに抜擢する。これに対し、岡部から受けたセンターのプレッシャーと、本来吉永を助けるためにAKB48に入ったのにもかかわらず逆に吉永に迷惑をかけるのではとの思いから、みのりは実に戻ることを決意してカツラを捨てて消えようとするが、それを見ていた前田に一方的に言われ、また変装して様子を見に来たところへ現れた大島優子の言葉、そして消えたみのりをフォローしている吉永の姿を見て、捨てたカツラを探してAKB48に戻る。そして初めての研究生公演、うまく盛り上げているみのりと吉永に対してセンターの座を奪われて危機感を抱いていた岡部が暴走し、みのりと激突・転倒。2人とも足を骨折したことで公演中止の危機に瀕するが、みのりは続ける意思を告げて公演は続行。無事公演は終了し、インターネットの掲示板では「神を見た」などの評価を受けるが、事故の影響でしばらく研究生公演は自粛されることになる。

1万円公演

みのりの怪我が回復し研究生公演が再開されようとした時、チームA公演で秋元は「研究生公演のチケット代を1万円に引き上げ、2ヶ月以内に満員にしなければ研究生全員を解雇にする」という方針を打ち出す。岡部は反発しようとするがみのりはそれを受け入れ、「やるしかない」と諭す。研究生公演は再開されてたものの値上げの影響で客は数人と激減。それでも何とかなるという楽観論の中みのりはチームKの代役に呼ばれる。みのりはチームKの練習の厳しさと団結力を見て改めて危機感を覚え、楽観的な他研究生に「傷をなめあっている」等こきおろし、やる気を奮い立たせる。そしてチームK公演で研究生に押されステージに立つみのりであるが、チームKとのレベル差は歴然で何もできないままアンコールのステージにも立てず涙を流す。しかし代わりに入った岡部がチームKに負けないダンスを披露し、「センターなんだからもっとしっかりしてよね」と言われたみのりはすべての振りを覚えようとさらなる猛練習を重ねるようになる。

登場人物

漫画オリジナルの人物

AKB49研究生

浦山 実(うらやま みのる)/浦川 みのり(うらかわ みのり/みのりっち)※男でいる時は「実」表記、女装している時は「みのり」表記とする。
本作の主人公で、『AKB48』12期研究生。身長167cm、妹がいる。AKB48には興味が無かったが、ひょんなことからライブのスタッフパスを拾いメンバー楽屋へ間違って入り、メンバーから痴漢扱いされる。コンサート会場で想いを寄せている吉永がオーディションを受けることを知り、彼女を合格させるため女装し、みのりとして自分も参加する。オーディションでは自身の出番の直前に会場へ途中入場し、その時に出番だった吉永の歌を酷評した前田の態度の悪さに怒り、自己紹介時に好きなメンバーについて聞かれた際は「あっちゃん(前田)以外」と答え、さらに「あっちゃんはやる気がないから嫌い」などとメンチを切る。吉永を合格させるまでは計画通りだったが、AKB48に入る気がなかった自分まで特別枠として合格してしまう。正直な性格で、加入した後もダンスも歌もできない吉永のためにあの手この手で行動を起こし、そのおかげで吉永は成長の兆しを見せるが、それ以上に努力と才能をプロデューサーである秋元に評価されている。しかし、何故自分が合格したか理解していないなど当の本人はそれに気付いていない。AKB48に入った目的が吉永を支えることであるため、研究生公演のセンターに抜擢されたが公演の失敗により吉永が公演から降ろされることで逆に自分が足を引っ張るのではと思ったみのりは実に戻ることを決意し一度は姿をくらまそうとするが、前田と大島の言葉と戻ることを信じていた吉永を見て、再びみのりとして活動する決意をする。
正真正銘の男であるが美少女顔で細身、さらにミスチルの高音が出せるくらい男のわりには声が高音であるため女装をすると男であることに気付かれない。女装をしてなくても板野に「カワイイ顔してない?」と評されたり、彼の後姿を見た大島が宮澤と間違えて胸を揉むほど。しかし、前田からは男と気づかれている様子である。体力は普通の男並みにあり、前田がシャワー室に閉じ込められた時に女の力では壊せないドアを蹴り壊しり、ダンスレッスンでも同期生があまりの厳しさからボロボロになる中、ただ一人湿布などを貼らずに踊り続け、さらにはギブスが取れたばかりなのにもかかわらず板野を抱えてダッシュしたりもできる。みのりに女装する際は剃毛と厚化粧のほかストレートロングヘアーのかつらをかぶっている。公演時はツインテールにしているため岡部と見間違えることがあるが、岡部は後ろ髪も束ねてツインテールに充てているのに対し、みのりは後ろ髪を束ねず伸ばしたままであることで見分けがつく。衣装は妹のものを無断で借りていた[注 2]がなじめず、第3話以降は自前のものを着ているがそれを吉永に突っ込まれると慌てて女らしい服を買っていた。
吉永 寛子(よしなが ひろこ)
『AKB48』12期研究生で、実と同高校の女生徒。生物の授業を履修している。普段は運動音痴で歌が苦手なおとなしい子であるが、前田敦子の大ファン(いわゆる「前田推し」)でクラス内の会話ですら前田を批判する話題を聞くと怒って雑誌をくしゃくしゃにするほど熱くなる。以前にも研究生オーディションを受けるが落選。今回が最後と決めたオーディションでは自身の出番の最中に推しメンである前田本人が現れ、前田の心無い一言と緊張のあまりアピールできず、そのまま終了となり落ち込むが、みのりのメンチに対して反論したことが功を奏し合格する。先述の件でみのりが前田を嫌っていると思い込み気に入らない様子であったが、シャワー室に閉じ込められた前田をみのりが助けたこと機に誤解と分かり仲良くなる。みのりが姿を消した時に心配し、集合時間を過ぎても現れない時も間違った集合時間を教えたと嘘をついて待ってもらうよう頼み、その様子を見たみのりはAKB48に戻る。本人曰く、変顔が得意とのことで、何度かそれを披露したが、いずれもみのりや大島に「可愛いだけ」と突っ込まれている。(握手会ではコンビを組んだ大島に変顔の実演までされる)みのりの正体が実であることには気づいていないようで、AKB48劇場で女装を解いた実と鉢合わせになった時にみのりとは知り合いという実のその場しのぎの説明にも特に疑っている様子はない。
岡部 愛(おかべ あい)
『AKB48』11期研究生。ツインテールの髪型をしている。研究生公演(柏木由紀ポジション)ではセンターを任されていた実力者で、人気も高くAKB48の次期エース候補と評されている。表面上は後輩である12期研究生を優しくフォローする良い先輩を演じているが、レッスンでは見えないところで手を抜き、影では要領の悪い12期生を蔑むなど本性は狡猾で腹黒い。しかし、彼女の手抜きは秋元に早いうちに見抜かれており、その事を窘められた上に、自身が見下している12期生のほうが評価される事となる。その事を切っ掛けにみのり達に敵意を募らせ、レコーディンクでみのりの歌詞カードに修正テープで細工をする妨害を行うが、逆にみのりの隠された才能を見出す結果となり、センターの座を奪われてしまう。「センターは太陽」「研究生公演は椅子取りゲーム」と自論を展開しみのりに重圧を与えたが、そのチーム軽視の態度を見ていた大島や高橋にこのままでは公演は失敗すると否定される。しかし岡部にはそれが伝わらず、公演がみのりと吉永のペースで進み自分のファンを奪われそうになったことで焦り出し、目立とうと独りよがりな行動をとった結果みのりと激突し、2人が転倒・骨折するという事故が発生。舞台裏でみのりに対し「12期マジ大嫌い」と本音を言うが、「ライバルなんだから覚悟を決めて私と戦え」とみのりに諭され、再び舞台に立つ。ダンスの才能は折り紙つきで、チームKの公演で踊れないみのりに代わりステージに立ち、名古屋から東京へ向かう新幹線の中で振り付け覚え、完璧に踊り切っている。
水野 春子(みずの はるこ)
『AKB48』12期研究生。12期研究生のうち、みのり以外では黒髪でない唯一のメンバーである。研究生公演のメンバー(北原里英ポジション)に選ばれ 、吉永と公演の衣装を褒め合っていた。研究生講演の客が入らなくても楽しければいいという考えであったが、みのりの発言に触発され、反発した間山と口論になる。チームKの公演に出ることになったみのりに対して根性注入のビンタをする。みのりの生誕祭公演で多くの客が入ったことにまんべんの笑みを浮かべ、「あんたの生誕祭じゃないでしょ」と突っ込まれる。
田子 千明
『AKB48』12期研究生[注 3]で、研究生公演のメンバー。よく水野らとつるみ、弱音を吐くことが多いが、チームK公演終了後に練習し続けるみのりに触発され残って練習をするなどみのりに影響されることがある。
間山(まやま)
『AKB48』研究生(何期かは不明)。「魅力がないから客が入らない」というみのりの発言に反発するが、それに同意した水野に対しても食いつき、それがきっかけで研究生同士で口論になる。
前園(まえぞの)
『AKB48』12期研究生で研究生公演のメンバー。(奥真奈美ポジション)お団子お下げの髪型が特徴。 。研究生公演のレコーディングの時みのりと吉永と一緒に収録した。
深海(ふかみ)、
『AKB48』12期研究生。研究生公演のレコーディングの時みのりと吉永と一緒に収録した。パート割表に名前が掲載され姿も確認できるが現時点で顔の描写はなく、研究生公演のメンバーに選ばれたかは不明。

スタッフ

サクラ
AKB48劇場」の現場チーフ。舞台制作会社のスタッフ。時間をかけて舞台のせりを丁寧に拭いたり、マイクを揃えたりするのでトロいと評される。しかし高橋や指原には「サクラちゃんが現場にいるなら絶対にいい舞台になる」と全幅の信頼を寄せられる存在である。みのりに「今の研究生公演で満員にするのは難しい」と言うが、その後高橋との話で裏方の想いに気付いて率先してチームを引っ張るみのりを見て、真剣な表情になる。

その他

奥平(おくだいら)
実の通う学校の古文の先生。教師を辞めようと考えていた時にたまたまAKB48劇場の前を通り、みのりの初舞台を見てからみのりの大ファンになる。昼ご飯をおにぎり1個でしのぎ、それにより浮いたお金でみのりの生誕祭公演のチケットをばら撒いたうえ、自分の分のチケットも目の前で紛失して立ち去ろうとしていたグループに与える。それを公演に来たファンから聞いたみのりは「(彼を騙すことができないから)ファンを辞めてほしい」と頼むが、自分がファンを辞める時はみのりが選抜のセンターになった時だと語る。

実在人物

個別に紹介された人物のみ掲載。キャプテン以外のメンバーの並びは初登場順。()内は読みがな/愛称の順(/で区切られていない場合は読みがなのみ)。

AKB48メンバー

チームA

AKB48結成時に誕生したチーム。12期生の初顔合わせ時や研究生公演チケット料値上げ発表時に公演を行っている。岡部がアンダーとして公演に参加。また、みのりもアンダーとして参加している。

高橋みなみ(たかはし みなみ/たかみな、みなみちゃん)
チームAキャプテン[注 4]。作中ではいじられキャラとして描かれている。尻尾[注 5]を上げるとみのりの身長とぴったりの高さで、髪を結んでいるリボンは驚くと反応する。歌唱力に定評がありまた面倒見がよく、みのりが歌を教えてほしいと土下座するとそれを引き受けて腹式呼吸を教え、さらに個性を理解させるために神ドリンクを作ってみのりに飲ませた(詳細は用語参照)。みのりの事が気になり研究生公演のレコーディングに訪れ、そこでみのりの才能を目のあたにして惚れてしまい、それ以降みのりと顔を合わせると顔を真っ赤にしてパニクったり逃げ出したりしてしまう。みのりがアンダーとして練習に参加した時には挙動不審になり、その後二人きりでレッスンをした時はキュン死しそうになって逃げ出し、引っかけて倒れてきた鏡に押し潰されそうになったところをみのりに助けられる。その流れからみのりに告白しかかる[注 6]が、結局他のチームAのメンバーに発見され機会を逃してしまう。裏方のサクラの掃除のしかたの意味を理解していて、サクラを信用しているが、サクラが難しいといった1万円公演で劇場を満員にするという約束を今の研究生なら「きっとできると思う」と信じている。
小嶋陽菜(こじま はるな/こじはる、にゃんにゃん[注 7]
実が間違ってAKB48の楽屋へ入った際、化粧液をとりに楽屋へ戻ったところへ実とぶつかるが、リアクションが遅く逃げられる。天然気質で抜けている所が多く、高橋がみのりの件で落ちこんでる時には「金欠とか?」と推測したり、みのりと組んだ握手会でも「幽霊にないのって 手だっけ? 足だっけ?」ととぼけた発言をしている。しかし、時にはそのとぼけた発言が物事の本質を突いているなど、天然とは言い切れない一面も時たま見せる。
篠田麻里子(しのだ まりこ/まりこ、まりこさま)
実が間違ってAKB48の楽屋へ入った際、板野のパンツを見損なった実にスカートの中を見られて周りが「どんだけ見たかったのパンツ」と呆れていた中、「ありえないんだけど」とつぶやいた。努力家であり、みのりと吉永が初公演前日に居残りレッスンをしていた時にマネージャーの静止に耳を貸さず無言で劇場のステージに上がり自主トレを開始。みのりと吉永も見よう見まねで踊った結果、吉永の緊張がほぐれて踊りきることができた。カレー好きで2人のためにココイチカツカレーを差し入れ、カレーをおごってもらうことを条件に研究生公演を観に来ることを約束し、実際に観に来たが、カレーをおごってもらったかどうかは不明。渡辺の「みのり男発言」を涙が出るほど大笑いして否定するなど、みのりを女だと信じきってる模様。
前田敦子(まえだ あつこ/あっちゃん)
グループ内でもトップクラスの人気を誇るAKB48の中心的メンバーだが、時折見せる無愛想でやる気の無さそうな雰囲気からアンチも少なくない。実が間違ってAKB48の楽屋へ入った際には痴漢扱いをされ逃げる実に目もくれなかったり、研究生オーディション会場に突然来たりとプロデューサーの秋元からは「彼女はまるで猫」と評されている。12期研究生オーディションに姿を現し、その場で吉永の歌を批判したことで怒ったみのりにメンチを切られる。それが気に入らなかったのか、オーディション終了後に合格して逃げようとするみのりを徹底的にこき下ろすも、その場に居合わせた吉永には自身を擁護したことに礼を言ったうえ、批判したことについても謝罪した。舞台に100点ではなく100%の演技をするのがポリシーで、高熱の中シャワー室に閉じ込められた時も自分の体調よりテンションが99%に落ちたことを気にしていた。オーディションやシャワー室から助けた時のやりとりからみのりが男であることに気付いた様子であり、みのりが実に戻ってAKB48から去ろうとしたとき実を転ばせてガリガリ君を差し出し、センターは所詮ガリガリ君の棒と説いた(詳細は用語参照)。一方で渡辺の「みのり男発言」に対しては、高橋を引き合いに出して気さくに受け流していた。
大家志津香(おおや しづか/しいちゃん)
みのりがチームAのアンダーとしてレッスンに参加した時に初登場。公演が楽しすぎて雑になる点を高橋に注意される。
指原莉乃(さしはら りの/さっしー)
みのりがチームAのアンダーとしてレッスンに参加した時に初登場。公演のMCをビビッてやっていることを高橋に注意される。みのりが高橋を助けた時にその姿からみのりが高橋を襲っていると勘違いし土下座させようとするが、勘違いとわかると自分が土下座しようとする。また渡辺の「みのり男発言」にロッカーを叩くほど爆笑し、「まゆゆの異次元トーク」としてブログに載せようとする。
チームK

チームAに続いて誕生したチーム。戸賀崎曰く「体育会系で団結力がある」とのことで、練習中はメンバー同士で激論を戦わせており、その光景は、大島優子のアンダーとして参加したみのりが「戦場」と表するほど。

秋元才加(あきもと さやか)※プロデューサーの秋元と区別するため「秋元」ではなく「才加」表記とする。
チームKキャプテン[注 8]。典型的な体育会系気質で礼儀や挨拶には人一倍うるさく、マイクを手にするとききちんと挨拶をしなかったみのりに尻(ケツ)キックをかますなど、礼儀がなっていない後輩や研究生には容赦が無い。レッスン中に練習内容について宮澤と口論になるも、(現実の)スキャンダルを蒸し返されさらに激怒した。熱愛報道で仲間に迷惑をかけたことを気にしており、記者に囲まれた時も涙ながらに謝っていたが、チームKのメンバーや実に助けられる。
大島優子(おおしま ゆうこ/ゆうこ)
岡部いわく「AKB48No.1パフォーマー」であり、また内面が男(オヤジ)ではないかといわれている。実が間違ってAKB48の楽屋へ入った際、宮澤と間違えて実の胸を揉み、逃げられた後には「女かと思った」と発言。みのりからは前田と違い選抜総選挙1位の割にはめちゃくちゃくだけていると評され、吉永と組んだ握手会では、吉永に変顔をさせた上で、自分も変顔をして周囲を笑わせたりした。岡部がセンターをしている研究生公演レッスンの様子を高橋と一緒に見て失敗すると予見し、変装したみのり(実からしてみれば変装の変装)に岡部の自論とは180度異なる「AKBはみんなが太陽」と説き、AKB48に戻ることを決意させた。チームプレーを重んじており、前田や高橋、篠田、さらにはプロデューサーの秋元と共にみのりらがデビューした研究生公演を観覧した際、岡部の暴走を見て事故が起きると察し、それが現実となってしまうが、その後で再び舞台に立ったみのりと岡部達の熱心さに感銘を受ける。
板野友美(いたの ともみ/ともちん)
一人称は「友」。実が間違ってAKB48の楽屋へ入った際には逃げる実にスカートの中を見せるが、しっかり見せパン(黒パン)を履いていた。新しいジャージを買いに行った際、ファンに囲まれてたところをみのりが他のメンバーがいたと嘘をつきファンが気を逸らした隙に彼女を抱えてバスまでダッシュし救われる。恋愛禁止について合コンに連れて行ってあげるという嘘の誘いをして2人を試すも、「選抜の人がそんなこと言わないでください」と吉永が怒ったのを見て合格を与える。チーム練習では他メンバーと激論を交わすほどの熱心さを見せる。
峯岸みなみ(みねぎし みなみ/みいちゃん)
才加と宮澤が口論をしていた直後にご飯が届いたことを知らせに現れ、微妙な雰囲気になっているのは自分が先にご飯を食べたためと思っていた。チームKはサラダドレッシングであるとみのりに教える。渡辺の「みのり男発言」に対しては他の選抜メンバーが大笑いする中で、1人だけ笑わずに驚いたような顔つきをしていた。
宮澤佐江(みやざわ さえ)
サバサバした性格から、メンバーからは「男と言えば男だし」と言われている。立ち位置について才加と口論になり、才加に全体のバランスが悪くなる原因は宮澤が手を抜いていると指摘され、激昂しスキャンダルを蒸し返し険悪な雰囲気になる。しかし実際は騒動の責任を一人で背負おうとしている才加を気にしており、記者に囲まれて責められている才加を護っていた。アンダーとして参加したみのりと、アンダーのアンダーとして参加した岡部のやり取りを影から見て、いずれ正規に上がってくると予想し、同時に団結力を高く評価していた。
チームB

3番目に誕生したチーム。2011年7号現在、研究生公演が「B5th」のセットリスト[注 9]を使っており、事実上研究生チームはチームBのアンダーの立場にある。

柏木由紀(かしわぎ ゆき/ゆきりん)
チームBキャプテン。第2回総選挙8位で、神セブンの次のポジションにいる。清楚な格好で握手会に臨み、岡部の胸チラ&揺すり攻撃にさらされるが、天使みたいでカワイイと逆に岡部に圧倒的な存在感を見せつける。どの客にも丁寧に対応し、「握手会は握手から始まる交流の場、10秒の公演」と岡部に優しく諭す。
渡辺麻友(わたなべ まゆ/まゆゆ)
実が間違ってAKB48の楽屋へ入った際、逃げる実とぶつかり転ぶが、実のことより自分の前髪が崩れたことを気にしていた。オタクな面があり、口癖は「やびゃあ」。癇癪持ちだが、根は素直。みのりが男であると勘付いており、それを他の選抜メンバーに説いたが誰からも相手にされず、証拠を得るためみのりを尾行。変装を解いてトイレから出てきた実を撮影しその場で迫るが、実はたまたま目の前にあった男装カフェのバイトをするため男に扮したと説明。それに対し渡辺は騙されたばかりかその姿に萌え、次の日に自分も男装をしてみのりに抱きつき、「お兄様」と呼ぶようになる。

スタッフ

秋元康(あきもと やすし)
『AKB48』のプロデューサー。オーディションでみのりを気に入り、特別枠で合格させる。オーディションで黒い服がいたか尋ねたり(詳細は用語参照)、みのりに対して「君、男だろ」、12期生に対して「不作と聞いている」などとでまかせを言ったりするなど、その行動や考えはみのりや吉永などの研究生だけでなく劇場支配人の戸賀崎をも翻弄している。レッスンやレコーディングにもよく姿を見せ、表面上だけでない研究生の「真の実力」を見極める事にも余念が無い。
戸賀崎智信(とがさき とものぶ)
AKB48劇場」の劇場支配人。メンバーの目付け役でもあり、「挨拶ができない子はAKBにいらない」と厳しく言う。

設定

時系列

本作で主人公は12期メンバーとして参加するが、連載開始の時点(2010年8月25日)では研究生を含むメンバーが決まっているのは10期生までとなっている。岡部が所属する11期生はオーディションの最終審査が終了しているが研究生候補の立場でメンバーの公表はされておらず(研究生として披露されたのが2010年10月11日)、みのりや吉永が所属する12期生は募集もされていない。このため物語は連載開始時点から近未来のパラレルワールドという話で進められ、11期生以降のメンバーは漫画オリジナルということになる。なお、第1話の序章で「CDが全世界で11億枚売れた」「ビートルズを超えた」等と書かれているが、物語のさらに未来のことであり当然架空の設定である。

女装

上述の登場人物の通り主人公は男であり、AKB48として活動している時は女装をしている。作中で容姿や体型などで女に近いことを強調しているが、一部のメンバーから男であることに気付かれている描写がある。またいくら女装をしていたとしても戸籍などは男のままであり、合格時などで身分証明書を求められた場合どのように対応しているのかについては不明。但しあくまでフィクション作品上の設定であり、「THE IDOLM@STER Dearly Stars」や「あいどるDays」など男が女装をしてアイドル活動を行っている作品は本作が連載される前から存在し、男の娘という用語が生まれるまでに至っている。また、現実でもファッションモデル佐藤かよなど、無整形ながら自らカミングアウトするまで事務所関係者を含め周囲に男とは全く気付かれなかった例がある。

用語

AKB48関連

AKB48
「会いに行けるアイドル」をコンセプト2005年12月8日に誕生[注 10]し、秋葉原のAKB48劇場をホームグラウンドに活動している女性アイドルグループ。デビュー公演での来場者数はわずか7人とメンバーより少なかったが諦めずに舞台に立ち続けた結果ファンが増えていき、翌2007年からのメディア展開を皮切りに紅白歌合戦出場、全国ツアーの開催、姉妹ユニット誕生など拡大路線をとり続け、現在ではシングルCDオリコンチャート初動50万枚超えや日本武道館横浜アリーナ等の大規模会場によるコンサートを開催するなど一躍トップアイドルの座に上り詰めるまでに至っている。チームは大まかにA・K・Bの3つに分かれており、それぞれのチームがスケジュールごとにAKB48劇場で講演を行っている。また、AKB48としての活動期間に空白が生じる場合は所属している芸能事務所ごとに活動を行ない、『ノースリーブス』や『渡り廊下走り隊』などの派生ユニットを作って活動することがある。
48の由来はAKB48結成当初の運営会社で、現在も一部メンバーが所属しているoffice48の社長の姓からつけられたとされているが、プロデューサーの秋元は商品番号であると位置づけている。そのため研究生を除くメンバー数はチームBが結成されてから48人前後で推移している。ちなみに漫画のタイトルの人数になったことは短期間であるが連載開始の時点で1度だけある[注 11]
研究生
オーディションに合格した者はそのままAKB48の正規メンバーになるのではなく「研究生」として所属する[注 12]。研究生はダンスレッスンやボイストレーニングなどに励む傍ら、研究生だけの公演である「研究生公演」と称しAKB48劇場のステージに立ったり、正規メンバーの公演で欠員が生じた場合に代役として出演したりすることがある。また、定期的に研究生を対象とした「セレクション審査(チーム研究生オーディション)」が開催され、不合格者または都合により辞退した場合はAKB48から脱退することになる[注 13]。正規メンバーになるにセレクション審査に合格し続けながら各チームにて要員を補充する必要が発生するまで待ち、かつプロデューサーをはじめとするスタッフに認められる必要があるなど狭き門となっている。
なお、本作では省略されているが9期生オーディション以降では研究生のさらに下の「研究生候補」という立場が設けられ、オーディションに合格した者は研究生ではなく研究生候補として所属することになる[注 14]。研究生候補は短期間でのダンスレッスンやボイストレーニングを経てセレクション審査に一度合格すれば研究生に自動昇格するが、研究生候補の間はAKB48のメンバーとしてカウントされず、名前の公表もされない。つまり研究生候補のまま審査に不合格または辞退した場合はAKB48メンバーとして在籍した記録そのものが残らないことになる。
選抜
AKB48は大所帯のためシングルリリースやCM雑誌などメディア展開するときに一部のメンバーを抽出する方式であるスター・システムを採用している。メディアに対しての露出が通常のメンバーに比べて格段的に高いことなどから研究生を含め選抜入りは憧れと目標であり、選抜入りするためには研究生から正式メンバー入りする時以上の努力が必要になる。選抜の選出方法はCDに付属している投票券を使用してのファン投票やじゃんけんによる運任せの方法など様々であるが、基本的にはプロデューサーをはじめとするスタッフによる選出で決められている。なお、本作でも選抜常連メンバーの露出が圧倒的に高い。
握手会
AKB48では定期的に握手会という恒例イベントがあり、握手券を持参することでお気に入りメンバーと握手をすることができる。握手券はシングルの特典として付与され、1枚につき1回握手をすることができる。選抜など人気メンバーになると長蛇の列になるが、一方で研究生など不人気メンバーのところは閑散とすることが多く、人気メンバーと組んでも握手をスルーされることが多い。

作品関連

恋愛禁止条例
本作の副題であり、AKB48メンバーに対しての公式ルールでもある。AKB48に所属している場合は原則男女交際を禁止(但し片思いはOK)されており、交際が発覚した場合は原則解雇または脱退という形になる。そのルールは徹底しており、男性とのツーショット撮影をしたプリクラが流出したことで「自覚に欠けた軽率な行動を取った」という理由で解雇されるケースも発生している[注 15]。AKB48以外でも女性アイドルグループの間では「ファンの感情を考慮し恋愛をしてはいけない」という不文律が今も残っており、例えば『SPEED』では所属メンバーの恋愛報道が出た際に本人や事務所が否定したり、『モーニング娘。』では恋愛発覚を理由にグループを脱退したケースがある[注 16]
なお、「恋愛禁止条例」の名前はチームAおよびチーム研究生の劇場公演名としても使われていた[注 17]
黒い服
オーディションの審査に来た秋元康がスタッフに「黒い服を着た子はいるか?」と尋ね、オーディション終了後に戸賀崎が本来落選するはずのみのりが黒い服を着ていたから合格させたのではと秋元に尋ねたが、秋元は「黒い服なんて着てたか?」と否定した。実は黒い服そのものが合格基準ではなく黒い服を着つつも虹色に輝ける人物を探しており、みのりはオーディションでそれを魅せたことからである[注 18]
神ドリンク
歌唱力に自信のないみのりに対し高橋がカラオケボックスで飲み物を大量に注文し混ぜたもの。それぞれの飲み物をAKBメンバーの個性と見立て、それを混ぜることで不思議が魅力が生まれることをみのりに説明し励ますために作りみのりに飲むよう勧めた。例えられたメンバーとその飲み物は高橋がオレンジジュース、前田がりんごジュース、篠田がジャスミンティー、小嶋がミルクココア、高城が麦茶、そしてみのりはカレーソーダである。混ぜた飲み物は見た目は悪く味も決してうまくはないが飲めないというほどではなく、みのりはそれを一気飲みしたところ不思議なことに歌唱力が向上し、以降「神ドリンク」と呼びおまじないとして飲用することになった。
ガリガリ君の棒
みのりが研究生公演のセンターの重圧に耐えられず吉永に迷惑をかけられないと抜け出し、カツラを捨てて実に戻ろうと決意したときに前田が現れ、食べかけのガリガリ君を実に差し出した。実のことを知らないはずの前田がガリガリ君を差し出したため正体がばれたと戦々恐々の実に対して「誰がセンターに向いているかなんて神様だってわからない」「自分も言われるままにセンターをやっていただけ」「センターになったからって人がすぐに変われるわけがない」などと説き、最後に「センターなんて所詮ガリガリ君の棒と一緒、ただの真ん中」と言ってその場を去った。なお、前田は去り際に「あの子(みのり)に言っといて」とみのりの正体を知っていることを隠すかのような発言をしている。
太陽
メンバーの中心に例えられるもの。12期研究生の初公演でセンターで踊るメンバーのみを太陽に例えていた岡部は自分に代わりセンターになったみのりやみのりのフォローで目立つ吉永が気に入らず、自分をアピールする行動に出たところみのりとぶつかり事故を起こしてしまう。一方、AKBのメンバー全員を太陽に例えた大島優子の言葉を受けたみのりは怪我をおして公演を続けることを願い出ただけでなく、釣られて出るといったものの不貞腐れる岡部に「太陽になってもらわないと公演が成功しない」「一人でも待っている人がいるなら死ぬ気で頑張る」と諭し、その結果失敗の恐れがあった公演は無事成功をおさめた。なお秋元曰く、太陽を照らすほど大きな星(かがやき)も広い宇宙には在るらしい。
ジャージ
レッスンでの必需品。AKB48のレッスンが激しく洗うのが全然追いつかないため皆3着は買ってるらしい。板野は「ボロボロになったジャージが私(トモ)の勲章」と言っている。なお、彼女曰く「AKBはどこまでいっても芸能界の研修生であるため、恋愛禁止条例がなくとも夢を追いかけるので精一杯で恋愛(コイ)する暇なんて1秒もないのは正規も研修生も同じ」らしい。
サラダドレッシング、竜巻
いずれもチームKに例えられているもの。サラダドレッシングは峯岸がチームKは気が強い者同士が多く、普段は水と油の関係であるが、振れば振るほどおいしい関係になることから例えとして挙げている。また団結力に長けているチームKの公演はメンバー1人1人が全力で振り切り、調和と自己主張の境界線となるショーになるため、舞台に立つ者はまるで竜巻の中にいるようになるとして秋元とみのりが例えている。研究生の立場であるみのりは公演でその竜巻に呑まれ、何もできないままアンコールのステージに立つこともできなかったが代わりにステージに立った岡部は抜群の能力と移動中に覚えた振り付けで乗り切った。なお、大島優子がセンターに立つときは竜巻の威力は数倍に膨れ上がるという。
幽霊
握手会でみのりと組んだ小嶋が例えた言葉。みのりが休憩に入ろうとした時、「幽霊にないのは手?足?」と尋ねる。どういうことかわからないまま他の研究生の様子を伺いに行ったみのりは人気メンバーに握手が集中してスルーされ続けて落ち込む研究生メンバーを見て小嶋の発した言葉の意味を察する。他のメンバーも休憩に入った時みのりは皆にガツガツ行こうと提案、さらに口紅を使ってメッセージを伝えるなどの策を講じた結果、グッズは普段より売ることができた。なお、小嶋はみのりのシャツにプリントされていた「GHOST」の文字を見て尋ねただけのようで、みのりの早とちりだった可能性が高い。

以上でAKB49〜恋愛禁止条例〜に関する核心部分の記述は終わりです。


その他

  • 2010年39号で連載開始記念として前田敦子、高橋みなみ、板野友美、大島優子、渡辺麻友、柏木由紀の6人によるグラビアが掲載された。また、3号連続で6人のカードを付録。表は写真&サイン、裏は宮島礼吏書き下ろしのイラストと直筆コメントが書かれていた。39号は前田と渡辺、40号は大島と板野、41号は高橋と柏木のコンビとなっている。
  • 2010年45号の『もう、しませんから。』で大島優子がインタビューに応じ、第3話のレッスンの状況について語っている。また、作者の西本英雄が新しいロゴをせがんだところ快諾し、もう(モー)という鳴き声にちなみ牛のイラスト付きのロゴを描いた。ちなみにこのロゴは翌週号(46号)から使用されている。

単行本

講談社少年マガジンコミックスより発刊。通常版は少年マガジンKC、特装版はプレミアムKC

脚注

注釈
  1. ^ 例えば第1話の扉絵にある「朝滑龍」は高橋が番組の相撲対決でつけた四股名(詳細は高橋みなみの項目を参照)であったり、高城亜樹の麦茶ネタも高城のキャッチフレーズから引用されたものである。
  2. ^ 第1話でみのりがオーディションで着ていた黒い服を第7話で妹が着ていた描写がある。
  3. ^ 第3話で吉永らと一緒に着替えをしていた描写がある
  4. ^ と同時に事実上のAKB48総合キャプテンである。もともとAKB48では落ちこぼれであったが、草創期に黙々と練習に取り組む背中で1期生を牽引してきたところもある。
  5. ^ 高橋の髪型の別名。本作ではリボンをつけた変形ポニーテールとして描かれているが、実際はポニーテールというよりハーフアップに近い。
  6. ^ 高橋はみのりを女と思っている
  7. ^ 公式は「こじはる」。高橋・前田・峯岸みなみなどが「にゃんにゃん」と呼んでいて、2011年7号までは高橋以外小嶋を呼んでいなかった。みのりは2011年8号から小嶋を「こじはるさん」と呼んでいる。
  8. ^ 2010年10月16日に週刊誌に掲載された広井王子との熱愛報道について責任を取る形で辞任し、才加が個別紹介された第13話の時点でチームKはキャプテン不在だった。2011年2月27日にキャプテン復帰。
  9. ^ 作品中では「B6th」と表記しているが、2011年2月現在のチームB公演が「B5th/シアターの女神」であり、9号の浦川みのり生誕祭の公演で「シアターの女神」の1曲目「勇気のハンマー」の衣装を着ていることから、おそらく誤植と思われる。
  10. ^ ここでいうデビュー日はAKB48劇場開場日のこと。なお、デビューシングル発売日基準だと2006年2月1日
  11. ^ 2008年7月13日に宮崎美穂が正規メンバーになってから同年7月30日に北原里英が正規メンバーになるまでのおよそ2週間の間49人で活動していた。
  12. ^ 研究生制度ができたのは4期オーディション以降であり、3期以前はそのまま正規メンバーとして活動している。
  13. ^ 但し、セレクション審査で不合格のメンバーは次のオーディションでは最終審査から参加でき、実際に再加入したメンバーも存在する。なお、本作では審査の区分けはされておらず、最終審査だけが描かれている。
  14. ^ 非公式ではあるが研究生の証言から研究生候補のシステムは6期オーディションから存在していた模様。但し現在のシステムと違い研究生としての実力には達していないものの見込みのある者に対して「仮合格」を与え、次のオーディションまで候補生としてレッスンに参加できた。このシステムから正規メンバーになれた例として松井咲子(6期オーディションで仮合格、7期オーディションで合格。期生としては正式合格となった7期扱いである)がいる。
  15. ^ 但し交際報道が出ても本人が否定した場合は処分されないケースもある。
  16. ^ モーニング娘。と矢口真里藤本美貴の項を参照。
  17. ^ 現在このセットリストはチームA、チーム研究生ともに使われておらず、みのりが公演デビューした時の劇場公演は「シアターの女神」と連載開始時点で実際チーム研究生の劇場公演としても使用されているものである。
  18. ^ 虹色という言葉は性的少数者などにも使われる言葉であるが、秋元がみのりを男だと気付いているかは不明。
出典・引用

関連項目

外部リンク