不滅のあなたへ

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不滅のあなたへ
ジャンル 少年漫画
漫画
作者 大今良時
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル 講談社コミックス
発表号 2016年第50号 - 連載中
発表期間 2016年11月9日 - 連載中
巻数 既刊6巻(2018年2月現在)
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不滅のあなたへ』(ふめつのあなたへ)は、大今良時による日本漫画作品である。『週刊少年マガジン』(講談社)にて、2016年第50号から連載中である[1]

あらすじ[編集]

何者かによって、地上へ"球"が投げ込まれた。その"球"はありとあらゆるものの姿をうつし、変化することができる。"それ"は石、コケへと姿を変え、南方から現れたレッシオオカミへと姿を変える。あてもなく歩き続けると、一人の少年に出会う。雪に包まれ、地平線がどこまでも続く世界で少年は一人で生活していた。少年は豊かな土地に夢を馳せ、旅を始めるも挫折。志半ば命が尽きる。"それ"は少年の姿を獲得し、あらゆる刺激を求め、歩きはじめた。

登場人物[編集]

フシ
本作の主人公。他の生物から刺激を受けることで、その生物の姿を獲得できる存在。序盤は石に変化し、次はコケになった。その上で力尽きたレッシオオカミのジョアンに成り代わり、その飼い主の少年の姿になった。以降も自らが刺激を受けた生物の姿をいくつか獲得し、状況に応じて適した姿に変化している。基本的には少年の姿を用いる。
その他にも傷を負ってもすぐに修復できる治癒能力と、死亡しても一定時間後に再生する能力を持つ。名前の「フシ」はこの不死身の性質から名付けられている。非生物であっても刺激を受ければ姿を獲得でき、武器や食料を体から無限に生み出せる。
観察者
真っ黒なローブを着た男。序盤は姿を見せず、物語の不明瞭な部分を補完するナレーターとしての役割だったが、12話で登場し、ノッカーと対峙したフシに助言を与えた。以降は度々フシの前に現れる。
少年
銀髪で明るい性格の少年。海沿いのある集落に一人で棲んでいる。長い間、孤独のせいか独り言が多い。集落にいた大人が楽園と呼ばれる場所を目指して出ていった後、老人と一緒に過ごしていたが、現在は少年の他は全員が死亡しており、レッシオオカミのジョアンと暮らしている。普段は気丈に振る舞い、大人たちが目指した楽園へ自分も行きたいと抱負を語っている。その後ジョアンと楽園を目指して旅立つが、川へ落下した際の負傷が原因で、楽園に到達することなく死亡してしまう。
ジョアン
少年が飼っていたレッシオオカミ(現実問題、オオカミを飼い馴らすことは不可能。)。冒頭の2ヶ月前に少年の元からいなくなり、コケの姿になっていたフシの上で息絶える。
マーチ
丸い目をした、ニナンナに棲む幼女。夢は大人になることで、ままごと遊びでは母親を演じたり、大人になった年上の少女を羨望している。オニグマへの生贄に選ばれ、自分が大人になれずに死ぬことを突きつけられて絶望するが、生贄となる当日にフシと出会い、ヤノメへと旅立つ。木を登って果物を手に入れることに長けている。
パロナ
ニナンナに棲む少女。幼い頃に家族を失い、長らく一人で生活していた。マーチのままごと遊びに参加するなど、マーチと特に仲の良い人物。生贄に選ばれたマーチを救おうと奮闘する。マーチが自分を庇って死んだ際に後を追おうとするが、フシに止められ、マーチの手紙を持ってニナンナへ帰還する。後にハヤセによって殺されたことが判明する。
ハヤセ
ヤノメ人の女性。ニナンナの生贄の儀式に携わり、儀式の当日までマーチを監視していた。オニグマが倒された後はマーチたちをヤノメへ拉致した。脱走したフシたちを追い、マーチに致命を与え、オニグマの姿を借りたフシの反撃で傷を負う。その後37話にて、変わり果てた姿でジャナンダ島へ訪れ島長決定戦へ出場し、決勝でフシと対峙する。戦闘に長けており、フシを眠らせ勝利する。フシに只ならぬ感情を持っており、フシとの間に子どもが欲しいと思っている。
ピオラン
オニグマへの生贄を選ぶ役目を持った祈祷師の老婆だったが、力を持っていないことを看破されてフシたちとともに監禁される。その後フシと2人で旅立ち、フシに人間の言語や生きる術を教えた。フシと共にジャナンダ島に捕らえられるが脱出。しばらくしてフシと合流する。その後、物忘れが激しくなったり人が変わったように攻撃的になったりと認知症のような症状を発症、観察者と何やら取引をした後に死亡してしまうう。
酒爺
グーグー
酒爺と共に塔のような建物で暮らしている少年。幼い頃働いていた市場で度々見かけたリーンに好意を持っている。ある日荷台から転げ落ちた丸太からリーンを庇い、顔面を損傷する大怪我を負う。その後は酒爺に救われ、怪物のように変貌してしまった顔を隠すために仮面を被るようになった。ピオランが連れてきたフシと意気投合し、兄弟のような関係を築く。
リーン
裕福な屋敷で生まれた美少女。丸太の事件で左腕に傷を負い、それを治すために酒爺の店を訪ね、グーグーと再会する。その後、酔っ払ったグーグーに愛していると告げられ、グーグーを意識するようになる。
トナリ
ジャナンダ島で暮らす14歳の褐色肌の少女。7歳の時に母親殺害の容疑がかけられジャナンダ島へ島流しとなった父親を追い島へ渡った。父親が彼女の8歳の誕生日に贈った白紙の本へ、以降の自分の経験を物語と称して書き留めている。
港でフシと出会い、ある人物から「フシは必ず島長決定戦で優勝するから、囚人の船へ乗せるといい」と助言される。以前から島から脱出することを夢見ており、これを実現するためにフシを島へと誘った。
エラン・ジー・ダルトン
屈強な体格の男、トナリの父親。妻を殺した罪で流刑となり、ジャナンダ島へ渡った。島を脱出するために島長決定戦へ出場し、優勝し島長に就くも、仇討ちに遭い死亡する。
ウーロイ
ジャナンダ島で暮らす少年。大柄な体格。好きな食べ物は鶏肉。
ミァ
ジャナンダ島で暮らす少女。趣味はうねうねの髪を見つけること。トナリが9歳の時に彼女と知り合い、似通った境遇にいることから友達になる。木製の折りたたみ椅子を持ち歩き、武器として使用している。絵描きのモデルになることを夢見ている。
サンデル
ジャナンダ島で暮らす褐色肌の少年。11歳。島外へ脱出後は医者になりたいと願っている。
ウーパ
ジャナンダ島で暮らす少女。小柄で、頭に布を巻き、いつも左目を隠している。島生まれで、外の世界を知らないでいる。トナリたちとともにフシを歓迎して、度々牛の血液を勧めている。
ナンド
ジャナンダで暮らす青年。母親が罪を犯し、弟と共に島へ渡った。弟を島外へ連れ出すために島長決定戦へ出場し、準決勝まで勝ち進むもフシに敗れる。

用語[編集]

土地[編集]

ニナンナ
マーチやパロナが棲む国。無数の集落によって構成されている。巨大な山の神オニグマの言い伝えが残される聖地。毎年無垢な少女1人が生贄としてオニグマに捧げられる風習が長らく続いている。
ヤノメ
ハヤセが棲む国。ニナンナよりも格段に栄えている。ニナンナの生贄の儀式を執り行う役目を持つ。
ジャナンダ島
殺人犯とその家族が収容される島。島民の証として、罪人には三角形の中に丸が描かれた、家族には三角形のみの焼印が掌に押される。島には法律が制定されておらず、殺人が横行している。
島最大の行事として、闘技場にて島長を決める戦いが行われている。最初に8組に分かれて予選を行い、最後まで立っていた者が決勝本戦へと進む。本戦は一対一の勝ち抜き戦。優勝者は島の全権限を手にし、どのような横暴も通すことができる。ただし優勝者を狙った殺人が毎回起こっているため実質的には意味を成していない。島長が死ぬと三日後には新たな大会が催されるなど大会は不定期かつ高頻度で行われている。

その他[編集]

オニグマ
背に無数の矢が突き刺さった姿の、巨大な熊。ニナンナに降り立った人間がオニグマの富を勝手に奪い、怒りから人間を食べるようになったと言い伝えられる。フシとの戦いで致命傷を負い、行動不能に追い込まれる。その後ヤノメへ移送されるが、息絶える。その後はフシがオニグマがの姿を獲得し、度々ノッカーとの戦闘に使用している。
ノッカー
フシを追跡する存在。

書誌情報[編集]

出典[編集]

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  1. ^ “大今良時が地上に投げ入れられた“それ”を描く新連載、ロバート秋山との対談も”. コミックナタリー (株式会社ナターシャ). (2016年11月9日). http://natalie.mu/comic/news/208644 2017年6月18日閲覧。 
  2. ^ 『不滅のあなたへ(1)』(大今良時)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年6月18日閲覧。
  3. ^ 『不滅のあなたへ(2)』(大今良時)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年6月18日閲覧。
  4. ^ 『不滅のあなたへ(3)』(大今良時)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年6月18日閲覧。
  5. ^ 『不滅のあなたへ(4)』(大今良時)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年9月15日閲覧。
  6. ^ 『不滅のあなたへ(5)』(大今良時)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年11月18日閲覧。
  7. ^ 『不滅のあなたへ(6)』(大今良時)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2018年2月16日閲覧。

外部リンク[編集]