不滅のあなたへ

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不滅のあなたへ
ジャンル 少年漫画
漫画
作者 大今良時
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル 講談社コミックス
発表号 2016年第50号 - 連載中
発表期間 2016年11月9日 - 連載中
巻数 既刊7巻(2018年6月現在)
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不滅のあなたへ』(ふめつのあなたへ)は、大今良時による日本漫画作品である。『週刊少年マガジン』(講談社)にて、2016年第50号から連載中である[1]

あらすじ[編集]

観察者によって、地上へ"球"が投げ込まれた。その"球"はありとあらゆるものの姿をうつし、変化することができる。"それ"は石、コケへと姿を変え、南方から現れたレッシオオカミへと姿を変える。あてもなく歩き続けると、一人の少年に出会う。雪に包まれ、地平線がどこまでも続く世界で少年は一人で生活していた。少年は豊かな土地に夢を馳せ、旅を始めるも挫折。志半ば命が尽きる。"それ"は少年の姿を獲得し、あらゆる刺激を求め、歩きはじめた。その様子を、観察者は常に俯瞰していた。

ニナンナ編[編集]

ニナンナの村で暮らすマーチは「大人になること」を夢見ていた。しかしその夢はあっさりと絶たれた。山に住む巨大なオニグマへ捧げられる生贄として、マーチは選ばれたのだった。儀式を司るヤノメ人のハヤセがそれを伝えると、マーチは反抗したが、彼女と彼女の親を含め、誰にもそれを拒むことはできなかった。儀式の当日、マーチを家族のように思う少女パロナが、マーチを運ぶ一行を襲った。隙を狙ってマーチは脱走。その途中で、体を散々に壊された"それ"と遭遇した。食べ物を与えると、"それ"は母親を追うように後を負ってきた。マーチは"それ"をフシと名づけたが、その直後にハヤセによって連行され、オニグマの贄として祭壇へ磔にされた。彼女を救おうとパロナが割って入るが、直後にやってきたオニグマに攻撃され、絶体絶命かと思われた。そこへ、マーチを追ってきたフシが現れる。フシはオニグマの牙をものともせず、オオカミの姿となってオニグマを瀕死に追いやった。フシに興味を持ったハヤセは彼を手中に収めようと、マーチとパロナ諸共ヤノメへ連行した。

ヤノメ編[編集]

マーチたちは、生贄を選んでいた祈祷師ピオランとともに、馬車でヤノメへ向かっていた。ピオランは祈祷師を騙った罪人として移送されていたのだった。ヤノメへ到着してすぐ、一行はハヤセに薬を盛られて眠り投獄される。獄中でマーチは、同じく連れてこられた瀕死のオニグマの看護を任された。マーチは、これまで一方的に崇拝、畏怖されてきたオニグマを憐れみ、優しく接した。そんな中でオニグマは、穏やかな表情で最期を迎えた。その頃、別の檻に捕らえられていたパロナは脱獄の計画をたてていた。これが見事に成功し、マーチたちは馬車で逃亡する。しかし、追跡するハヤセの矢によってマーチは絶命する。オニグマに変貌したフシがハヤセの部隊を倒した後、フシとパロナは村へ生還し、マーチを死を両親に伝えた。フシは一人、ハヤセの追跡から逃れるために村を離れた。

フシはどさくさに紛れて逃亡していたピオランと再会する。ピオランはフシに知識を与えた。フシはマーチの情報を得たことで「大人になる=多くを知る」ことを覚え、知識を貪欲に飲み込み、会話を成立させるまでになった。2人はタクナハへ向かっていた。その道中、フシは得体の知れない怪物に襲われる。困惑する彼の前に、観察者が現れる。観察者はフシに、怪物がフシの得た情報を奪う力を持つ、フシの敵であると教える。フシはオニグマやマーチの力を駆使し、辛くも勝利、奪われた情報を取り戻した。

タクナハ編[編集]

シングーグーの兄弟は幸福を夢見て働いていた。グーグーは市場で見かける少女リーンに思いを巡らせていた。リーンは子供ながらに働くグーグーを憐れみ、彼に高価な指輪を手渡した。グーグーがそれから帰宅すると、シンが置き手紙を残し、金と共に消えていた。途方に暮れて散歩していたグーグーは、荷車から落ちた丸太からリーンを庇い、顔面を失う大怪我を負った。しかし、街の変わり者酒爺によって救われ、以降は仮面を被って彼の元に住み込んだ。グーグーは酒爺によって、体内で酒を保管するよう改造されていたが、そのときは知らずにいた。それからしばらくが経った頃、2人の元にピオランとフシが訪れた。グーグーは風変わりなフシを気に入り、彼を弟分のように可愛がった。いざこざがありながらも平和に暮らす彼らの元へ、再び怪物――ノッカーが襲いくる。フシは前回以上に苦戦、グーグーは体内の酒を用いて火炎放射を覚え、協力して大勝利を上げた。 4年が経過した。グーグーは屈強になり、フシは1度足りとも姿を変化させず、青年へと成長を遂げていた。グーグーはリーンと懇意になっていたが、顔面のせいで思いを伝えきれなかった。リーンの屋敷で彼女の誕生日会が開かれた日、石を吸収して力をつけたノッカーが襲来した。襲撃によって屋敷は崩壊し、グーグーはリーンを庇い、絶命する。グーグーの姿を得たフシはノッカーを退けたが逃してしまう。フシはタクナハに別れを告げ、ピオランと共にノッカーを追った。

ジャナンダ島編[編集]

新たな力を獲得しようと密林を目指すフシとピオランは、何らかの「手違い」から、罪人とその家族を隔離するジャナンダ島へ送られてしまう。フシは手違いを犯した張本人である少女トナリから、島を出るには、島長を決める闘技場で優勝するのが唯一の方法だと告げられ、訳も分からず出場し、勝ち抜きの本戦へ進出する。トナリはフシを島長に仕立て、仲間と共に脱出しようと企てていた。一方的なトナリにフシは反抗するが、結局成り行きで戦いに出場し、順当に勝ち上がった。その途中で、かつて自身を助けたパロナの姿を獲得、彼女の死を知った。残すは決勝戦というところで、ノッカーが島に現れる。一部の情報を奪われたフシは苦戦するが、トナリたち島民の力を借りて勝利し、奪われた情報を取り戻した。これをきっかけにトナリたちとも和解し、彼らと協力して島からの脱出を図る。ついに決勝戦、その相手はフシを追い島へやってきたハヤセだった。多彩な姿を持つフシ相手に、ハヤセは熟練の技術と毒を用いて勝利した。そして、島長の権利をトナリに譲渡するのを条件にフシを手に入れる。トナリたち子供とピオランは島を脱出し、フシは囚われの身となった。しかし、トナリはフシを助けようと、1人島へ舞い戻る。2人は無事に落ち合うが、再びノッカーの襲撃。ノッカーは島の死体を操り、ゾンビの如く攻撃を仕掛けた。フシと島民は必死に応戦するが、多くの死者を出してしまう。事後、フシはハヤセを縛って連れ、島を離れた。海上で縛ったままのハヤセを置き去りにし、フシは1人で陸へ上がった。その後、ハヤセは生き残っていたノッカーに襲われる。フシは道中で再会したピオランと共に旅立つが、彼女は老いに犯されていた。ピオランはフシにのみ見える観察者に、フシの傍で生まれ変わりたいと告げて、息を引き取った。

サールナイン島編[編集]

ピオランの死後、フシはサールナイン島で40年を過ごし、襲来するノッカーを撃退する日々を送っていた。そんなある日、彼の元へフシの守護団を名乗る一行と、団長のヒサメという少女が現れる。ヒサメはハヤセの孫で、彼女が左腕に宿していたノッカーの核を備えていたため、ハヤセの生まれ変わりと呼ばれていた。フシはハヤセとの因縁からヒサメを嫌ったが、純真な彼女に次第を受け入れ、ノッカーが襲った村へと行動を共にする。道中、フシは村へ支援にやってきた男女と出会う。女性はフシを助けようとやってきた、成長したトナリだった。ヒサメの左腕と交戦した結果、トナリはノッカーに根を張られ、ついに絶命する。彼女の姿を獲得したフシは初めて彼女の正体を知った。その後フシは、敗走していたヒサメを守護団に届け、観察者の提案で街へ出る。

ウラリス王国編[編集]

街で生活を始めたフシの元には、度々守護団が現れた。ヒサメの孫は彼女の左腕の力を継承し、その孫、その次もまた同じだった。フシは6代目の継承者であるカハクという青年と行動するが、途中で、ウラリス王国のボンシェン王子によって捕らえられる。彼の部隊を仲間に引き入れたいと考えたフシは敢えて捕らえられた。

登場人物[編集]

フシ
本作の主人公。あらゆる物から強い刺激を受けることでその性質を記憶・模倣する存在。当初は自我、意識と呼べるものさえ持たない球体だったが、石、コケのコピーを経た後、彼の上で力尽きたレッシオオカミのジョアンをコピーしたことで意識を獲得、その後、ジョアンの飼い主の少年の姿になり、徐々に自我と呼べるものを確立していった。
少年の姿になって以降も自らが刺激を受けたものをいくつも獲得し、状況に応じて適した姿に変化している。最も自分だと思える姿として、少年の姿が標準となっている。
上記で挙げた模倣能力の他、無尽蔵の再生能力を誇る。名前の「フシ」はこの不死身の性質から名付けられている。非生物であっても刺激を受ければ姿を獲得でき、武器や食料を体から無限に生み出せる。
観察者
真っ黒なローブを着た人物。序盤は姿を見せず、物語の不明瞭な部分を補完するナレーターとしての役割だったが、やがて実体を現しノッカーと対峙したフシに助言を与えた。以降は度々フシに助言を施す。僅かな例外を除けばフシ以外からは認識されず、フシを含めた世界の存在側からは触れることができない。
少年
銀髪で明るい性格の少年。名前は作中で語られなかった。故郷である海沿いの集落にいた大人が楽園と呼ばれる場所を目指して出ていった後、老人と一緒に過ごしていたが、現在は少年の他は死に絶え、レッシオオカミのジョアンと暮らしていた。気丈に振る舞い、大人たちが目指した楽園へ自分も行きたいと抱負を語る。その後ジョアン(の姿を得たフシ)と楽園を目指して旅立つが、川へ落下した際の負傷が原因で、楽園に到達することなく息絶えた。死に際にジョアンに、自分を忘れないでと言い残す。
ジョアン
少年が飼っていたレッシオオカミ。冒頭の2ヶ月前に少年の元からいなくなり、コケの姿になっていたフシの上で息絶えた。その姿は嗅覚を必要とする際などにたびたび使われる。

ニナンナ・ヤノメの人々など[編集]

マーチ
ニナンナに棲む幼女。大人になることに執着し、大人になってゆく子供たちを羨望していた。パロナとのままごと遊びに興じることが多い。ある日オニグマへの生贄に選ばれ、自分が大人になれずに死ぬことを突きつけられて絶望するが、フシとの出会いがきっかけでヤノメへと旅立つ。木を登って果物を手に入れることに長けている。パロナを射た矢から彼女を庇って絶命した。
パロナ
ニナンナに棲む少女。幼い頃に家族を失い、長らく一人で生活していた。マーチのままごと遊びに参加するなど、マーチと特に仲の良い人物。生贄に選ばれたマーチを救おうと奮闘する。マーチが自分を庇って死んだ際に後を追おうとするがフシに止められ、マーチの手紙を持ってニナンナへ帰還する。その後、ジャナンダ島に現れたハヤセによって殺されたと判明する。
ピオラン
オニグマへの生贄を選ぶ役目を持った祈祷師の老婆だったが、力を持っていないことを看破されてフシたちとともに監禁される。その後フシと2人で旅立ち、フシに人間の言語や生きる術を教えた。フシと共にジャナンダ島に捕らえられるが脱出。しばらくしてフシと合流する。その後老いに蝕まれ、認知症のような症状を発症したのち、やがて死亡する。その直前に見えざる観察者と取引を交わし、フシの傍に生まれ変わりたいと願った。
ハヤセ
ヤノメ人の女性。ニナンナの生贄の儀式に携わり、儀式の当日までマーチを監視していた。オニグマが倒された後はマーチたちをヤノメへ拉致した。フシの奇跡的な戦いを目撃して以来、彼に執着する。脱走したフシたちを追い、マーチに致命を与え、オニグマの姿を借りたフシの反撃で傷を負う。その後ジャナンダ島へ訪れ島長決定戦へ出場し、顔全体を覆う大けがを負った姿で現れてフシと対峙、圧倒した。ジャナンダ島を出た後にノッカーに寄生され、死亡したかに思われたが、その前に子孫を残していた。彼女の子孫はフシの守護団となり、度々フシの前に姿を現した。

オニグマ[編集]

背に無数の矢が突き刺さった巨大な熊。ニナンナに降り立った人間がオニグマの富を勝手に奪い、怒りから人間を食べるようになったと言い伝えられていた。フシとの戦いで致命傷を負い、行動不能に追い込まれる。その後ヤノメへ移送され、マーチの治療を受けるものの息絶える。その後はフシがオニグマがの姿を獲得し、度々ノッカーとの戦闘に使用している。

タクナハの人々[編集]

グーグー
兄のシンと共に召使いとして働く少年。市場で見かけるリーンに思いを寄せていた。ある日、荷台から転がった丸太からリーンを庇い、顔面を損傷する大怪我を負う。その後は酒爺に救われ、怪物のように変貌してしまった顔を隠すために仮面を被るようになった。ピオランが連れてきたフシと意気投合し、兄弟のような関係を築く。酒爺による人体改造によって体内に酒を貯蔵し、それを利用した火炎放射でノッカー退治に協力する。2度目の襲撃で、崩壊した屋敷からリーンを庇って絶命する。
リーン
裕福な屋敷で生ま育った美少女。丸太の事件で左腕に傷を負い、それを治すために酒爺の店を訪ね、グーグーと再会する。その後、酔っ払ったグーグーに愛していると告げられ、グーグーを意識するようになる。グーグーからユメキキョウを送られ、彼が命の恩人だと知ったのをきっかけに思いを伝えようとするが、直後にノッカーの襲撃でグーグーが死亡してしまう。その後は誰とも結婚しないと父親に告げ、亡きグーグーに思いを馳せていた。それからおよそ40年後に、死亡していたことが判明している。
酒爺

ピオランの元恋人である老人。酒に関する研究に没頭し、犯罪紛いの行為にまで及んでいるため、周囲からは奇人と呼ばれている。大怪我をしたグーグーを救い、彼の体に酒を保管する新たな臓器を移植した。40年後、死亡していたことが判明した。

シン

グーグーの兄。グーグーとともに熱心に働いていたが、悪い友人とつるむようになり、ある日金を持って姿を消した。その後改心した様子でグーグーの元へ訪れ、彼との関係を修復しようとする。彼もまた40年後、死亡していたことが判明した。

ジャナンダ島の人々[編集]

トナリ
ジャナンダ島で暮らす14歳の褐色肌の少女。7歳の時に母親殺害の容疑がかけられジャナンダ島へ島流しとなった父親を追い島へ渡った。父親が彼女の8歳の誕生日に贈った白紙の本へ、以降の自分の経験を物語と称して書き留めている。港でフシと出会い、ある人物から「フシは必ず島長決定戦で優勝するから、囚人の船へ乗せるといい」と助言される。以前から島から脱出することを夢見ており、これを実現するためにフシを島へと誘った。最初は飄々とした態度からフシと対立していたが、やがて和解し、協力してノッカーを倒した。
第7巻にて、推定50代の初老の女性となって再登場。フシと別れた後は島長として務めつつ、その頃から定期的に毒物を服用し、その量をどんどん増やして毒への耐性を作っていくという訓練を始めていた模様。フシとの再会時時点ではすでに現存するほとんどの毒物に対する抗体を得ており、その体をフシに獲得させるため、フシを追って島を出た。ヒサメの左腕のノッカーに寄生され、苦しみながら息絶えた。
エラン・ジー・ダルトン
屈強な体格の男、トナリの父親。妻を殺した罪で流刑となり、ジャナンダ島へ渡った。島を脱出するために島長決定戦へ出場し、優勝し島長に就くも、仇討ちに遭い死亡する。
ウーロイ
ジャナンダ島で暮らす少年。大柄な体格。好きな食べ物は鶏肉。弓矢の扱いに長けている。トナリを庇ってノッカーに寄生されて死亡した。
ミァ
ジャナンダ島で暮らす少女。趣味はうねうねの髪を見つけること。トナリが9歳の時に彼女と知り合い、似通った境遇にいることから友達になる。木製の折りたたみ椅子を持ち歩き、武器として使用している。絵描きのモデルになることを夢見ている。トナリたちとともにノッカーと戦うが、ノッカーに寄生されて死亡した。
サンデル
ジャナンダ島で暮らす褐色肌の少年。11歳。島外へ脱出後は医者になりたいと願っている。ウーロイたちが死亡した中、トナリと共に生還し、島の統治に協力していた。成長後は医者になり、トナリと共にフシを追った。
ウーパ
ジャナンダ島で暮らす少女。小柄で、頭に布を巻き、いつも左目を隠している。島生まれで、外の世界を知らないでいる。トナリたちとともにフシを歓迎して、度々牛の血液を勧めている。トナリに協力してノッカーと戦うが、ノッカーに寄生され、一行から初めての犠牲者となった。
ナンド
ジャナンダで暮らす青年。母親が罪を犯し、弟と共に島へ渡った。弟を島外へ連れ出すために島長決定戦へ出場し、準決勝まで勝ち進むもフシに敗れる。カツヤマ拳法の使い手で、戦いの序盤では体術だけでフシを圧倒した。40年後、死亡していたことが判明した。

守護団[編集]

ヒサメ
ハヤセの孫で、9歳にしてフシの守護団団長を務める少女。フシに出合い頭にくっついて彼女を困惑させた。以降もフシに対してくっつきたがり、彼女の孫、その子孫たちにも同じ癖が見受けられる。彼女の左腕にはノッカーが寄生しているが、それ以上の侵食はせず共存関係にある。このことからハヤセの生まれ変わりと呼ばれており、ハヤセもまた「自身の孫に生まれ変わる」という遺言をのこしていた。フシと別れた後、17歳で娘・オウミを出産し、オウミの妊娠中に死去。
オウミ
ヒサメの娘。フシに挨拶をした時点でウシオを身籠っていた。
ウシオ
オウミの娘。ヒサメに次ぎ、ハヤセの継承者の2代目。髪型はオウミのものを後継している。ヒサメやオウミに比べるとやや遠慮がち。
チスイ
ウシオの孫。3代目の継承者。
カハク
6代目の継承者。その歴史の中で初の男性。継承者は本来女性であるが、先代が女性を産まずに死んだためやむなく彼が後継した。先祖たちにあったまとわりつく癖は当初見られなかったが、女の姿になったフシに一目惚れして以降は先祖同様執拗に絡んでいる。
世代を経たことで左腕のノッカーとはかなり同調しており、自らの意思で自在に操れるまでになっている。冷静で穏やかな少年であるが、パロナの姿にときめくなど、男性的な一面も見せている。

ウラリス王国[編集]

ボンシェン・ニコリ・ラ・ティスエィピーチ=ウラリス
ウラリス王国の第1王子。ボン様、ボン王子と呼ばれる。尊大な態度のナルシストだがやや幼稚さが抜けきっていない人物。その性格ゆえに王位継承が叶わず、フシを捕らえて手柄を立てることで王を見返そうと躍起になっている。
死者と不自由なく会話できるほど強力な霊能力の持ち主であり、幼少期から王宮に居つく霊たちに様々なことを教わりながら過ごしていた。一方、霊が見えない周囲の者からは奇人扱いされており、一度は悪魔祓いの儀式まで受けさせられた。
寝かしつけ役をしていた霊――トナリから不死身の少年、フシの手がかりをもらい、彼の元へ現れた。パロナの姿をしていたフシの背後にマーチやオニグマの姿を目撃するなど、その目は偽りではない模様。
国王
ボリューミーな髪型で穏やかな表情の男性。ボンとトルタとポコアの父親。犠牲的なトルタを次期国王に選んだ。
女王
奇抜な装いの女性。ボンとトルタとポコアの母親。ブロッコリー嫌いのボンのために、料理にこっそりブロッコリーを忍ばせていた。
トルタ

父親似の穏やかな表情の男性。ボンの弟ボンからは鼻たれトルタと呼ばれる。小遣いを孤児院や病院に寄付するという人格者の面が評価され、次期国王に選ばれた。

ポコア
愛らしい容姿の女性。ボンの妹。幼少期は舌っ足らずな喋り方だった。
フェン
ウラリスの城のキッチンに住む男性。坊主頭に刀剣が突き刺さっている。女王が料理にブロッコリーを忍ばせるとボンに告げ口した。ボンにしか姿が見えないことから、幽霊の類であると推測される。
ニクソン
みすぼらしい装いの男性で、左腕がない。ボンの剣の相手をしていた。こちらもボンにしか姿が見えず、物体をすり抜けて行動していることから、幽霊の類であると推測される。

用語[編集]

生態系[編集]

レッシオオカミ
寒冷地に生息する狼。作中ではジョアンが登場した。
カニフラワー
甲羅の背に大きな花が生えた蟹。食用として重宝されており、作中では身を丸ごと茹で、花はむしり取ってサラダにされた。目が虫でできているため視力が極めて低い。
ミユツビフクロウ
毒性のあるフクロウ。トナリがリガードという名前の同種を飼っていた。3本の指の1つから毒を出す。毒はニシアサガオのものと似ている。
ヒトカケノコウモリ
強力な毒を持つコウモリ。幼少期のトナリが誤って服用し、彼女が毒の耐性を作るきっかけになった。
タネガエル
毒性のあるカエル。
ウミカガシ
毒性のあるヘビ。
ニシアサガオ
少量で人間を眠らせる毒を持つ。ハヤセがこの毒を愛用した。
ブスレンゲ
数分で死をもたらす毒性の花。
ウラミカズラ
毒性のある植物。

土地[編集]

ニナンナ
マーチやパロナが棲む国。無数の集落によって構成されている。巨大な山の神オニグマの言い伝えが残される聖地。毎年無垢な少女1人が生贄としてオニグマに捧げられる風習が長らく続いている。
ヤノメ
ハヤセが棲む国。ニナンナよりも格段に栄えている。ニナンナの生贄の儀式を執り行う役目を持つ。
ジャナンダ島
殺人犯とその家族が収容される島。島民の証として、罪人には三角形の中に丸が描かれた、家族には三角形のみの焼印が掌に押される。島には法律が制定されておらず、殺人が横行している。
島最大の行事として、闘技場にて島長を決める戦いが行われている。最初に8組に分かれて予選を行い、最後まで立っていた者が決勝本戦へと進む。本戦は一対一の勝ち抜き戦。優勝者は島の全権限を手にし、どのような横暴も通すことができる。ただし優勝者を狙った殺人が毎回起こっているため実質的には意味を成していない。島長が死ぬと三日後には新たな大会が催されるなど大会は不定期かつ高頻度で行われている。

その他[編集]

ノッカー
フシを追跡する正体不明の生命体。作中で確認できるだけで少なくとも数十体以上存在し、どの個体も共通して球体に血管のような触手ががからみついた姿をしている。その触手を物体に刺し神経のように内部を這わせることで物体を生物・無生物問わず支配下に置くことができ、それらに寄生することで事実上の擬態を行うことができる。
またフシが獲得した姿(≒記憶)を奪う力もあり、奪われた記憶の中に人物または物体があった場合、フシはその人物・物体への変身ができなくなる。
自我があるかさえ不明だが、共通してフシに敵対するような素振りを見せており、ことあるごとにフシから記憶を奪おうとするほか市井の人間を襲っては死傷者を出している。対峙したフシ曰く「からっぽ」であることから、少なくとも魂は持ち合わせていないようである。

書誌情報[編集]

出典[編集]

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  1. ^ “大今良時が地上に投げ入れられた“それ”を描く新連載、ロバート秋山との対談も”. コミックナタリー (株式会社ナターシャ). (2016年11月9日). http://natalie.mu/comic/news/208644 2017年6月18日閲覧。 
  2. ^ 『不滅のあなたへ(1)』(大今良時)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年6月18日閲覧。
  3. ^ 『不滅のあなたへ(2)』(大今良時)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年6月18日閲覧。
  4. ^ 『不滅のあなたへ(3)』(大今良時)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年6月18日閲覧。
  5. ^ 『不滅のあなたへ(4)』(大今良時)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年9月15日閲覧。
  6. ^ 『不滅のあなたへ(5)』(大今良時)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年11月18日閲覧。
  7. ^ 『不滅のあなたへ(6)』(大今良時)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2018年2月16日閲覧。
  8. ^ 『不滅のあなたへ(7)』(大今良時)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2018年6月17日閲覧。

外部リンク[編集]