ホームタウン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ホームタウン(hometown)とは、JリーグBリーグなどのスポーツクラブチームが本拠とする地域のことを指す。

用法[編集]

プロ野球などでいうフランチャイズ地域保護権)とは、似ているようでかなり異なる。

フランチャイズは試合の開催などの興行活動を独占的に行うことのできる営業権、興行権の意味合いが強い。これに対してホームタウンには興行権の意味は含まれない。ホームタウンは、クラブチームがその地域社会と密着して活動しているという意味合いが強い。

なお、一般的には「故郷、育った町」という意味である。

Jリーグ[編集]

Jリーグでは、ホームタウンを「クラブと地域社会が一体となって実現する、スポーツが生活に溶け込み、人々が心身の健康と生活の楽しみを享受することができる町」と定義している。

プロ野球のフランチャイズは都道府県を単位としているが、Jリーグでは基本的に市町村単位でホームタウンが制定されている。参加各チームはホームタウンのスタジアムで全主催ゲームの80%を開催することが義務付けられている。また、1999年からは同一都道府県の複数の市区町村をまたいだり、また本拠となる都道府県全域をホームタウンとすることができる「広域ホームタウン」が認められるようになった。ただし、鹿島アントラーズはJリーグに加盟した1992年当初から特例で広域ホームタウンが認められていた。

ちなみに、現在J3を含むJリーグ会員クラブで、全都県ホームタウンとなっているのは札幌秋田山形福島群馬FC東京東京V甲府富山金沢名古屋岐阜鳥取岡山山口徳島愛媛長崎大分琉球の20クラブで、「東京都全域」を本拠地としているFC東京と東京V、「山口県全県」を本拠地としている山口の3クラブを除いては、この中からのメインのホームタウン自治体を定めている。後述の表参照。

なお、やむを得ない事情でホームタウンを移転する場合は、実施する1年前までにJリーグの理事会、実行委員会の承認を得ることが義務付けられている。

過去にJリーグのクラブでホームタウンを移転した例はヴェルディ川崎2001年川崎市東京都に移し、それを機にチーム名を「東京ヴェルディ1969」に変更した事例があるのみ。コンサドーレ札幌(川崎市→札幌市)、水戸ホーリーホック土浦市水戸市)、大宮アルディージャ旧・浦和市旧・大宮市=現在は合併によりさいたま市)、アビスパ福岡藤枝市福岡市)の各チームはそれぞれJリーグ加盟前にホームタウンを移動している。

ホームタウン一覧[編集]

所属は2017年シーズンのディビジョン(横浜フリューゲルスを除く)。

Jリーグ[編集]

クラブ名 活動区域 ホームタウン 所属
北海道コンサドーレ札幌 北海道 札幌市を中心とする北海道全域 J1
ブラウブリッツ秋田 秋田県 秋田市由利本荘市にかほ市男鹿市を中心とする全県 J3
グルージャ盛岡 岩手県 盛岡市 J3
ベガルタ仙台 宮城県 仙台市 J1
モンテディオ山形 山形県 山形市天童市鶴岡市を中心とする全県 J2
福島ユナイテッドFC 福島県 福島市会津若松市を中心とする全県 J3
鹿島アントラーズ 茨城県 鹿嶋市神栖市潮来市鉾田市行方市 J1
水戸ホーリーホック 茨城県 水戸市 J2
栃木SC 栃木県 宇都宮市 J3
ザスパクサツ群馬 群馬県 草津町前橋市を中心とする全県 J2
浦和レッドダイヤモンズ 埼玉県 さいたま市 J1
大宮アルディージャ 埼玉県 さいたま市 J1
ジェフユナイテッド市原・千葉 千葉県 千葉市市原市 J2
柏レイソル 千葉県 柏市 J1
FC東京 東京都 東京都 J1
東京ヴェルディ 東京都 東京都 J2
FC町田ゼルビア 東京都 町田市 J2
SC相模原 神奈川県 相模原市 J3
川崎フロンターレ 神奈川県 川崎市 J1
横浜F・マリノス 神奈川県 横浜市横須賀市大和市 J1
横浜FC 神奈川県 横浜市 J2
Y.S.C.C.横浜 神奈川県 横浜市 J3
湘南ベルマーレ 神奈川県 厚木市伊勢原市小田原市茅ヶ崎市秦野市平塚市藤沢市大磯町寒川町二宮町 J2
アルビレックス新潟 新潟県 新潟市聖籠町 J1
ヴァンフォーレ甲府 山梨県 甲府市韮崎市を中心とする全県 J1
AC長野パルセイロ 長野県 長野市須坂市中野市飯山市佐久市千曲市坂城町小布施町高山村
山ノ内町木島平村野沢温泉村信濃町飯綱町小川村栄村佐久市
J3
松本山雅FC 長野県 松本市塩尻市山形村安曇野市大町市池田町 J2
カターレ富山 富山県 富山市を中心とする全県 J3
ツエーゲン金沢 石川県 金沢市野々市市かほく市津幡町内灘町を中心とする全県 J2
アスルクラロ沼津 静岡県 沼津市 J3
清水エスパルス 静岡県 静岡市 J1
藤枝MYFC 静岡県 藤枝市焼津市島田市牧之原市御前崎市吉田町川根本町 J3
ジュビロ磐田 静岡県 磐田市 J1
名古屋グランパス 愛知県 名古屋市豊田市みよし市を中心とする全県 J2
FC岐阜 岐阜県 岐阜市大垣市を中心とする全県 J2
京都サンガF.C. 京都府 京都市宇治市城陽市向日市長岡京市京田辺市木津川市亀岡市[1] J2
ガンバ大阪 大阪府 吹田市茨木市高槻市豊中市池田市摂津市箕面市 J1
セレッソ大阪 大阪府 大阪市堺市 J1
ヴィッセル神戸 兵庫県 神戸市 J1
ガイナーレ鳥取 鳥取県 鳥取市倉吉市米子市境港市を中心とする全県 J3
ファジアーノ岡山FC 岡山県 岡山市倉敷市津山市を中心とする全県 J2
サンフレッチェ広島F.C 広島県 広島市 J1
レノファ山口FC 山口県 山口市下関市山陽小野田市宇部市防府市周南市美祢市萩市下松市岩国市光市長門市柳井市周防大島町和木町上関町田布施町平生町阿武町【山口県全県】 J2
カマタマーレ讃岐 香川県 高松市丸亀市を中心とする全県 J2
徳島ヴォルティス 徳島県 徳島市鳴門市美馬市松茂町板野町藍住町北島町吉野川市を中心とする全県 J2
愛媛FC 愛媛県 松山市を中心とする全県 J2
ギラヴァンツ北九州 福岡県 北九州市 J3
アビスパ福岡 福岡県 福岡市 J2
サガン鳥栖 佐賀県 鳥栖市 J1
V・ファーレン長崎 長崎県 諫早市長崎市を中心とする全県 J2
ロアッソ熊本 熊本県 熊本市 J2
大分トリニータ 大分県 大分市別府市佐伯市を中心とする全県 J2
鹿児島ユナイテッドFC 鹿児島県 鹿児島市 J3
FC琉球 沖縄県 沖縄市を中心とする全県 J3
横浜フリューゲルス 神奈川県 横浜市(長崎県熊本県鹿児島県[2] 消滅

Jリーグ百年構想クラブ[編集]

ここでは、将来的にJリーグ参戦を目指すJリーグ百年構想クラブを取り上げる。

クラブ名 活動区域 ホームタウン 所属
ヴァンラーレ八戸 青森県 八戸市十和田市五戸町三戸町田子町階上町南部町新郷村おいらせ町 JFL
栃木ウーヴァFC 栃木県 栃木市 JFL
tonan前橋 群馬県 前橋市 関東2部
東京武蔵野シティFC 東京都 武蔵野市 JFL
奈良クラブ 奈良県 奈良市を中心とする全県 JFL
FC今治 愛媛県 今治市 JFL

Bリーグ[編集]

Bリーグでは発足初年度となる2016-17シーズンの加盟要件としてホームタウンを定め、その地域内にホームアリーナを設置することを挙げ、B1ではホームゲームの8割、B2では6割をホームアリーナで開催することを原則としている[3]。なお、青森愛媛の2クラブは2016-17シーズンでは特定のホームタウンを定めておらず、ホームアリーナも指定していなかったが、翌2017-18シーズンからそれぞれ指定した。

クラブはホームタウンにおいて、社会貢献活動を含めて地域社会と一体となったクラブ作りを行い、スポーツの普及および振興に努めなければならないとしており、地域に密着した活動が求められている[4]。また、ホームタウンの変更は原則としてできないが、理事会の承認を受けて同一の都道府県内にある市区町村をホームタウンに追加することは可能である。やむを得ない理由により、ホームタウンを変更する場合には、変更の日の1年以上前までに理事会に申請し、その承認を得なければならない[4]

ホームタウン一覧[編集]

所属、地区は2017-18シーズンのカテゴリ[5]

クラブ名 活動区域 ホームタウン 所属 地区
レバンガ北海道 北海道 札幌市 B1
青森ワッツ 青森県 青森市 B2
岩手ビッグブルズ 岩手県 盛岡市 B2
仙台89ERS 宮城県 仙台市 B2
秋田ノーザンハピネッツ 秋田県 秋田市 B2
パスラボ山形ワイヴァンズ 山形県 天童市 B2
福島ファイヤーボンズ 福島県 郡山市 B2
サイバーダイン茨城ロボッツ 茨城県 水戸市 B2
栃木ブレックス 栃木県 宇都宮市 B1
群馬クレインサンダーズ 群馬県 前橋市 B2
千葉ジェッツふなばし 千葉県 船橋市 B1
アースフレンズ東京Z 東京都 大田区 B2
アルバルク東京 東京都 渋谷区 B1
サンロッカーズ渋谷 東京都 渋谷区 B1
横浜ビー・コルセアーズ 神奈川県 横浜市 B1
東芝川崎ブレイブサンダース 神奈川県 川崎市 B1
新潟アルビレックス バスケットボール 新潟県 長岡市 B1
富山グラウジーズ 富山県 富山市 B1
金沢武士団 石川県 金沢市 B2
信州ブレイブウォリアーズ 長野県 千曲市 B2
三遠ネオフェニックス 愛知県 豊橋市[6] B1
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 愛知県 名古屋市 B1
豊通ファイティングイーグルス名古屋 愛知県 名古屋市 B2
シーホース三河 愛知県 刈谷市 B1
滋賀レイクスターズ 滋賀県 大津市 B1 西
京都ハンナリーズ 京都府 京都市 B1 西
大阪エヴェッサ 大阪府 大阪市 B1 西
西宮ストークス 兵庫県 西宮市 B1 西
バンビシャス奈良 奈良県 奈良市 B2 西
島根スサノオマジック 島根県 松江市 B1 西
広島ドラゴンフライズ 広島県 広島市 B2 西
香川ファイブアローズ 香川県 高松市 B2 西
愛媛オレンジバイキングス 愛媛県 松山市 B2 西
ライジングゼファーフクオカ 福岡県 福岡市 B2 西
熊本ヴォルターズ 熊本県 熊本市 B2 西
琉球ゴールデンキングス 沖縄県 沖縄市 B1 西

その他の種目[編集]

  • フットサルFリーグでは、クラブ数が少ないため、リーグ開始当初は3回総当りを採用しており、それぞれのホームタウンでの1回ずつにプラスし、リーグ主管によるセントラルマッチ(中立地開催)での1回総当りを加えていたが、2013-14年シーズンのみ4回総当たり(便宜上2ステージ制)となり、原則的には「ホーム・アンド・アウェー2回ずつ」になったが、従来通りリーグ主管中立開催試合(同シーズン12試合)も継続した。
  • バレーボールVリーグでは、「ホームタウン」制度として、そのクラブの練習所のある所在地を本拠地として位置づけているものがあるが、プロ野球やJリーグのような完全なホーム・アンド・アウェーではなく、中立地でのセントラル開催が多い。
  • バスケットボール女子のWリーグでは、ホームタウン制度を採用しており本拠地での試合を「ホームタウンゲーム」として行っているが、完全なホーム・アンド・アウェーとはなっていない。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 京都サンガF.C. ホームタウン追加についてJリーグ公式ウェブサイト、2014年4月23日
  2. ^ 1992~95年までは横浜市をホームタウンとしながら、当時の九州地区にはJクラブがなかった事やスポンサーが全日空であった事などを踏まえて、九州3県(長崎県、熊本県、鹿児島県)を特別活動地域に指定し、天皇杯以外の横浜F主催ゲームも含めてホームタウンと同じ権限を持って活動していた。ただ、1996年に福岡がJリーグに昇格した為に特別活動地域のカテゴリーは消滅し、チームそのものも1998年に横浜マリノス(当時)へと吸収合併された。
  3. ^ “川淵「新リーグの略称は『JPBL』」第3回タスクフォース後のチーム説明会”. スポーツナビ. (2015年3月25日). http://sports.yahoo.co.jp/sports/basket/all/2015/columndtl/201503250002-spnavi 
  4. ^ a b Bリーグ規約(PDF) B.LEAGUE公式サイト
  5. ^ B.LEAGUE 2017-18シーズン競技レギュレーション(PDF) B.LEAGUE公式サイト
  6. ^ リーグの発表による。同クラブは愛知県東三河地域・岡崎市静岡県浜松市近郊・湖西市をホームタウンとしており、前身となる浜松・東三河フェニックス時代はこの地域をホームタウンとして活動していた。

関連項目[編集]