双葉町

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ふたばまち
双葉町
Flag of Futaba, Fukushima.svg
双葉町旗
Symbol of Futaba Fukushima.svg
双葉町章
町旗:1985年昭和60年)9月1日制定
町章:1972年昭和44年)10月1日制定
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 福島県
双葉郡
団体コード 07546-9
法人番号 8000020075469
面積 51.42 km²
総人口 0
推計人口、2016年10月1日)
人口密度 0人/km²
隣接自治体 双葉郡大熊町浪江町
町の木 栴檀
町の花
町の鳥
双葉町役場
所在地 979-1495
福島県双葉郡双葉町大字新山字前沖28番地
北緯37度26分56.9秒東経141度0分44.4秒
Futaba Town Office.jpg
外部リンク 双葉町

双葉町位置図

― 市 / ― 町・村

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双葉町(ふたばまち)は、日本福島県浜通り中部にある

双葉郡に属するが、1896年以前は標葉郡に属していた地域である。元々は新山町(しんざんまち)と長塚村(ながつかむら)であったが、これら2つが1951年に合併して標葉町(しねはまち)となり、その標葉町が1956年に改名して双葉町となった。

福島第一原子力発電所東京電力)の5号機と6号機が立地している。なお、1号機から4号機までは隣接する大熊町に立地している。

2011年3月11日東日本大震災で被災し、これに誘発されて同日に発生した福島第一原子力発電所事故(以下「福島原発事故」)の影響に伴い、3月19日以降は町役場を埼玉県内に移転していたが、2013年6月17日以降町役場をいわき市に移転している。2016年2月現在もほぼ全域が「帰還困難区域」(除染・復旧工事関係者以外の一般住民の自由な行き来が終日制限される)に指定されている。

地理[編集]

阿武隈山系の東に開けた浜通り地方の中部に位置し、東は太平洋に開ける[1]。行政上では、北の浪江町と南の大熊町に挟まれた位置にある。面積は51.40km2[1]。冬でも雪がほとんど降らないため、福島原発事故の発生前はカーネーションの栽培が盛んであった。

「双葉」という町名は、標葉郡(しねはぐん。夜ノ森以北、相馬氏領)と楢葉郡(ならはぐん。夜ノ森以南、岩城氏領)の合併に因んだ名称であり、こちらの双葉町は旧標葉郡に属する。

隣接する自治体[編集]

歴史[編集]

古代[編集]

国造が割拠した7世紀前半には、現在の双葉町は、染羽国造(しめはのくにのみやつこ)の領土の南限であった。

しかし、律令制が浸透した7世紀後半には、現在の双葉町(長塚)と大熊町(苦麻)の境(概ね福島第一原子力発電所の付近)を境にして、長塚以北は陸奥国に編入された。この時、染羽国造の領土は、陸奥国の標葉郡(しねはぐん)となった。718年には陸奥国から分離されて石城国に編入されるも、720年代には石城国は陸奥国に編入された。

標葉氏統治時代[編集]

平安時代末期の保元年間(1156年 - 1158年)になると、請戸城を本拠地とする標葉隆義の統治下に入り、これ以後はの現双葉町は標葉郡を領土とする標葉氏の統治下に置かれた。現 双葉町の旧名である新山町は、元弘元年(1331年)に標葉隆連が築いた新山城に因んだ名称である。この後に、標葉氏は再び浪江を本拠地とするようになった。

相馬氏統治時代[編集]

1492年になると、標葉氏は相馬氏に滅ぼされ、これ以後の戦国時代後半から戊辰戦争終結まで、現在の双葉町域は相馬氏の統治下に置かれた。江戸時代の中村藩政下では、浜街道長塚宿の宿場町であった。

戊辰戦争勃発から第二次大戦終結まで[編集]

第二次世界大戦終結から福島原発事故発生まで[編集]

  • 1951年昭和26年)4月1日 - 新山町と長塚村が合併し、標葉町(しねはまち)が発足する[2]
  • 1956年(昭和31年)4月1日 - 標葉町から双葉町に改名する[3]
  • 1958年(昭和33年)4月1日 - 浪江町の旧 請戸村域から中野地区、両竹地区(一部)を編入する[4]
  • 1960年(昭和35年)4月1日 - 浪江町の旧 請戸村域から中浜地区(一部)、両竹地区(一部)を編入する[5]
  • 1994年平成6年) - 瑞穂町 (京都府)姉妹都市連携を行う。
  • 2001年(平成13年) - 双葉町の公式サイトを開設する。双葉北幼稚園・南幼稚園が合併し「ふたば幼稚園」が発足する。
  • 2005年(平成17年) - マスコットキャラクターフタバくんが決定する。
  • 2009年(平成21年) - 2008年度決算で、借金返済の重さを示す実質公債費比率が基準値の25%超の29.4%となり、早期健全化団体に指定される。

福島原発事故以後[編集]

  • 2011年(平成23年)
  • 2012年(平成24年)
    • 12月10日 -双葉郡町村長から双葉地方町村会長の辞任要求を受けた町長井戸川克隆が辞任した。新会長には広野町長山田基星が就いた[13]
    • 12月20日 - 町議会が井戸川克隆町長の不信任決議を全会一致で可決する。
    • 12月26日 - 町長が町議会を解散する。
  • 2013年(平成25年)
    • 1月5日 -町長井戸川克隆は避難先の埼玉県加須市で行われた仕事始めの訓示で「目標を暫定的に30年後とする」との方針を示した[14]
    • 1月23日 - 町長が2月12日付けでの辞職を表明する。
    • 5月28日 - 町域が、「帰還困難区域」と「避難指示解除準備区域」の2つに再編される[15]
      • 日中の立ち入りが許される「避難指示解除準備区域」に指定されたのは沿岸部の3地区、町の4%に過ぎず、残り96%の地域は「帰還困難区域」に指定されており、除染と瓦礫撤去作業に携わる作業員以外の一般住民は一時帰宅を含めた町内への立ち入りが厳しく制限されている。
    • 6月11日 -町長伊沢史朗は旧騎西高避難所閉鎖に向け、福島県いわき市内に町民向けの集合住宅を新たに確保する方針を示した。「旧騎西高避難所の町民の約半数が埼玉県に残りたいと考えている」アンケート結果を県に報告した事を明らかにした[16]
    • 6月17日 -福島県いわき市内に町役場仮庁舎「いわき事務所」開所[17]
    • 7月19日 - 双葉町は埼玉県加須市の旧騎西高避難所を閉鎖する方針を固め、避難所の住民に移転先の希望を聞く調査を行った[18]
  • 2014年(平成26年)
    • 3月27日 - 町は埼玉県加須市の旧騎西高避難所を埼玉県に返還した。2013年12月に最後の住民が退去し、片付けと清掃が完了したため。町長伊沢史朗が埼玉県知事上田清司に謝意を伝え鍵を渡した[19]
    • 5月7日 - 小学館の漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載された人気漫画「美味(おい)しんぼ」に、東京電力福島第一原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す場面があった問題で、町は小学館に抗議文を発送した。抗議文の内容は「原因不明の鼻血などの症状を訴える町民が大勢いるという事実はない」「風評被害を生じさせ、双葉町民と福島県民への差別が助長されると危惧している」というもの[20]
    • 8月24日 -  町が福島県いわき市錦町に建設を進めてきた、ふたば幼稚園、双葉南、双葉北両小、双葉中の仮設校舎が完成し、落成式が行われた[21]
    • 11月7日 - 双葉町民向けに福島県が整備した県営の災害公営住宅、鉄筋コンクリート造り3階建て1棟(20戸)が福島県郡山市で完成した[22]
  • 2015年(平成27年)
    • 1月14日 - 1月13日、原発事故に伴う除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設の受け入れを町長が提案し町議会が了承した[23]
    • 3月25日 - 環境省双葉町の仮置き場から施設内にある一時保管場へ除染廃棄物の搬入を開始した[24]
    • 4月16日 - 双葉町教委と筑波大は、双葉町が保有する東日本大震災の資料をホームページ「福島県双葉町の東日本大震災関係資料を将来へ残す」で公開した[25]
    • 5月20日 - 環境省による本格除染が始まる[26]

行政[編集]

  • 町長:伊澤史朗(2013年(平成25年)3月10日就任、1期目)
  • 歴代町長
氏名 就任 退任 備考
1 天野楯夫 1951年(昭和26年)4月30日 1955年(昭和30年)4月29日
2 冨沢理七 1955年(昭和30年)4月30日 1963年(昭和38年)4月29日 在職中町名変更
3 田中清太郎 1963年(昭和38)4月30日 1985年(昭和60年)
4 岩本忠夫 1985年(昭和60年)12月8日 2005年(平成17年)12月7日
5 井戸川克隆 2005年(平成17年)12月8日 2013年(平成25年)2月12日
6 伊澤史朗 2013年(平成25年)3月10日 現職

姉妹都市・提携都市[編集]

地域[編集]

人口[編集]

2015年は全住民避難に伴い計測不能(0人)のため、記載されていない。

Demography07546.svg
双葉町と全国の年齢別人口分布(2005年) 双葉町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 双葉町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
双葉町(に相当する地域)の人口の推移
1970年 7,424人
1975年 7,602人
1980年 8,017人
1985年 8,219人
1990年 8,182人
1995年 7,990人
2000年 7,647人
2005年 7,170人
2010年 6,932人
総務省統計局 国勢調査より

学校[編集]

原発事故により双葉高等学校はいわき明星大学に校舎を設置している。また、小中学校はすべて休校している。

交通[編集]

道路[編集]

一般国道
主要地方道
一般県道
高速道路

鉄道[編集]

路線バス[編集]

名所旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

出身著名人[編集]

脚注・出典[編集]

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  1. ^ a b 双葉郡双葉町 - 市町村詳細データ”. ふくしま・ふるさとUIターン(公式ウェブサイト). 双葉町. 2011年4月3日閲覧。
  2. ^ 1951年5月19日、総理府告示第150号「町村の廃置分合」
  3. ^ 1956年3月31日、総理府告示第135号「町の名称変更」。
  4. ^ 1958年4月1日、総理府告示第94号「町の境界変更」。
  5. ^ 1960年4月1日、総理府告示第110号「町の境界変更」。
  6. ^ 双葉町 役場ごとさいたま市へ - NHK(2011年3月19日付)[リンク切れ]
  7. ^ a b 東日本大震災:アリーナ避難者、全員移転終える/埼玉 - 毎日新聞社(2011年4月1日付)
  8. ^ 双葉町 公式ウェブサイト〈災害版〉、2011年4月1日閲覧。
  9. ^ 福島・双葉町の避難住民、加須市の廃校に避難場所移転 - FNN(2011年3月30日付)
  10. ^ 福島原発事故 集団避難・双葉町の小中高生 制服新調や転入説明会”. 東京新聞(ウェブサイト). 東京新聞社 (2011年4月3日). 2011年4月3日閲覧。
  11. ^ 苦悩する自治体/双葉町(25) 迫られる重い決断 町民の不満どう受け止める”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2011年10月31日). 2015年3月26日閲覧。
  12. ^ 大熊、双葉町など候補地 中間貯蔵施設 環境相が正式要請”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2011年12月29日). 2015年3月23日閲覧。
  13. ^ 会長の井戸川双葉町長辞任 後任に山田広野町長 双葉地方町村会”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2012年12月11日). 2015年3月26日閲覧。
  14. ^ 双葉町長「帰還まで30年」 仕事始めで表明 セシウム半減期理由に”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2013年1月5日). 2015年3月26日閲覧。
  15. ^ 福島・双葉町、2区域に再編 住民帰還、見通し立たず - MSN産経ニュース(2013年5月28日付)
  16. ^ いわきに集合住宅確保へ 双葉町、避難所閉鎖見据え”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2013年6月12日). 2015年3月26日閲覧。
  17. ^ 古里絆より強く 顔合わせ活動充実へ 双葉町役場いわき開所 「つながりなくさない」”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2013年6月18日). 2015年3月26日閲覧。
  18. ^ 大熊、双葉町など候補地 埼玉の避難所 年内にも閉鎖 双葉町が方針 23日から住民に移転先希望調査”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2013年7月20日). 2015年3月23日閲覧。
  19. ^ 埼玉県に旧騎西高返還 双葉町長、上田知事に鍵渡す”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2014年3月28日). 2015年3月23日閲覧。
  20. ^ 美味しんぼ問題 小学館に抗議文 双葉町 - 福島民報「福島第一原発事故」アーカイブ(2014年5月8日付)
  21. ^ 双葉町の幼稚園、小・中学校仮設校舎がいわきに完成 施設充実、学び後押し”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2014年8月25日). 2015年3月26日閲覧。
  22. ^ 初の県営災害公営住宅 郡山に2棟完成 富岡、双葉町民が入居へ”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2014年11月8日). 2015年3月26日閲覧。
  23. ^ 双葉町も中間貯蔵建設受け入れ 予定地2町足並みそろう”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2015年1月14日). 2015年3月26日閲覧。
  24. ^ 双葉でも搬入開始 中間貯蔵”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2015年3月26日). 2015年3月30日閲覧。
  25. ^ 双葉町保有の震災資料HPで公開”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2015年4月17日). 2015年7月11日閲覧。
  26. ^ 双葉で本格除染開始 環境省 特別地域全て着手”. 福島民報(ウェブサイト). 福島民報社 (2015年5月21日). 2015年7月11日閲覧。
  27. ^ 常磐道の追加インターチェンジの設置について 国土交通省 2015年6月12日掲載・閲覧
  28. ^ 常磐道のIC設置を許可=18、19年度に2カ所-太田国交相 時事ドットコム 2015年6月12日掲載・閲覧

参考文献[編集]

  • 『双葉町史』第一巻(福島県双葉郡双葉町、1995)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]