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安達郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
福島県安達郡の範囲(緑:大玉村 薄黄:後に他郡に編入された区域)

安達郡(あだちぐん)は、福島県陸奥国岩代国)の

人口8,957人、面積79.44km²、人口密度113人/km²。(2024年9月1日、推計人口

以下の1村を含む。

郡域

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1878年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1村のほか、下記の区域にあたる。

歴史

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  • 延喜六年正月九日(906年2月5日) - 安積郡から入野・佐戸の2郷を割き新たに安達郷を立てて3郷からなる安達郡を分立した(『延喜式』民部省頭註)[1]

近代以降の沿革

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糠沢村、白岩村、初森村、長屋村、鈴石村、小浜成田村、西勝田村、稲沢村、松沢村、宮守村、上長折村、下長折村、仁井田村、関下村、青田村、苗代田村、羽瀬石村、青木葉村、横川村、高玉村、石莚村、中山村、針道村、小手森村、南戸沢村、内木幡村、外木幡村、下太田村、北戸沢村、上太田村、茂原村、山木屋村、西新殿村、杉沢村、東新殿村、百目木村、田沢村、吉倉村、米沢村、沼袋村、下川崎村、上川崎村、小沢村、渋川村、油井村、塩沢村、上成田村、下成田村、根崎町、竹田町、亀谷町、本町、松岡町、若宮町、高越町、館野村、北杉田村、南杉田村、本宮村、永田村、原瀬村、箕輪村、椚山村、上大江村、大江新田、下大江村、玉井村、荒井村、大平村、平石村、西荒井村、和田村、高木村
  • 明治元年
  • 明治2年7月20日(1869年8月27日) - 中村藩・笠間藩取締地が福島県(第1次)の管轄となる。
  • 明治4年
  • 明治9年(1876年)(62村)
    • 苗代田村・羽瀬石村が合併して岩根村となる。
    • 青木葉村・横川村が合併して玉川村となる。
    • 油井村・塩沢村・上成田村・下成田村・根崎町・竹田町・亀谷町・本町・松岡町・若宮町の各一部および旧二本松城郭内が合併して二本松町となる。
    • 油井村の一部および上成田村・下成田村・根崎町・竹田町・亀谷町・本町・松岡町・若宮町の残部が合併して成田村となる。
    • 上大江村・大江新田・下大江村が合併して大江村となる。
    • 小手森村が針道村に合併。
    • 宮守村が小浜村に改称。
  • 明治12年(1879年1月27日 - 郡区町村編制法の福島県での施行により行政区画としての安達郡が発足。郡役所を二本松町に設置。

町村制以降の沿革

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1.二本松町 2.本宮町 3.小浜村 4.油井村 5.塩沢村 6.渋川村 7.上川崎村 8.下川崎村 9.岳下村 10.杉田村 11.大山村 12.玉井村 13.荒井村 14.青田村 15.仁井田村 16.岩根村 17.高川村 18.和木沢村 19.白岩村 20.石井村 21.大平村 22.太田村 23.木幡村 24.針道村 25.戸沢村 26.新殿村 27.旭村 28.山木屋村(紫:郡山市 桃:本宮市 赤:二本松市 橙:大玉村 水色:福島市 黄:伊達郡川俣町)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により以下の町村が発足。(2町26村)
    • 二本松町(単独町制、現・二本松市)
    • 本宮町(本宮村が単独町制、現・本宮市)
    • 小浜村 ← 小浜村、小浜成田村、西勝田村、上長折村、下長折村(現・二本松市)
    • 油井村塩沢村(それぞれ単独村制。現・二本松市)
    • 渋川村 ← 渋川村、吉倉村、米沢村(現・二本松市)
    • 上川崎村 ← 上川崎村、小沢村(現・二本松市)
    • 下川崎村 ← 下川崎村(現・二本松市、福島市)、沼袋村(現・福島市)
    • 岳下村 ← 成田村、高越村、永田村、原瀬村(現・二本松市)
    • 杉田村 ← 北杉田村、南杉田村、館野村、箕輪村(現・二本松市)
    • 大山村 ← 大江村、椚山村(現・大玉村)
    • 玉井村(単独村制、現・大玉村)
    • 荒井村青田村仁井田村(それぞれ単独村制、現・本宮市)
    • 岩根村 ← 岩根村、関下村(現・本宮市)
    • 高川村 ← 玉川村、高玉村、石筵村、中山村(現・郡山市)
    • 和木沢村 ← 高木村、糠沢村、和田村(現・本宮市)
    • 白岩村 ← 白岩村、長屋村、稲沢村、松沢村(現・本宮市)
    • 石井村 ← 平石村、鈴石村、西荒井村(現・二本松市)
    • 大平村(単独村制、現・二本松市)
    • 太田村 ← 上太田村、下太田村、外木幡村[一部](現・二本松市)
    • 木幡村 ← 内木幡村、外木幡村[大部分](現・二本松市)
    • 針道村(単独村制、現・二本松市)
    • 戸沢村 ← 南戸沢村、北戸沢村(現・二本松市)
    • 新殿村 ← 西新殿村、東新殿村、杉沢村、初森村(現・二本松市)
    • 旭村 ← 田沢村、百目木村、茂原村(現・二本松市)
    • 山木屋村(単独村制、現・伊達郡川俣町)
  • 明治30年(1897年10月1日 - 郡制を施行。
  • 明治34年(1901年8月14日 - 小浜村が町制施行して小浜町となる。(3町25村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和15年(1940年)4月1日 - 高川村が町制施行・改称して熱海町となる。(4町24村)
  • 昭和29年(1954年
    • 2月1日 - 熱海町の所属郡が安積郡に変更。(3町24村)
    • 3月31日 - 本宮町・荒井村・青田村・仁井田村が合併し、改めて本宮町が発足。(3町21村)
  • 昭和30年(1955年
    • 1月1日(3町9村)
      • 太田村の一部(上太田の一部)が小浜町(即日合併して岩代町)に編入。
      • 二本松町・塩沢村・岳下村・杉田村・石井村・大平村が合併し、改めて二本松町が発足。
      • 油井村・渋川村・上川崎村が合併して安達村が発足。
      • 小浜町・新殿村・旭村が合併して岩代町が発足。
      • 木幡村・針道村・戸沢村および太田村の残部が合併して東和村が発足。
    • 3月1日 - 山木屋村が伊達郡川俣町・飯坂村小綱木村大綱木村富田村福田村小島村と合併し、改めて伊達郡川俣町が発足、郡より離脱。(3町8村)
    • 3月31日(3町6村)
    • 4月30日
      • 白岩村および和木沢村の一部(和田および糠沢の一部)が合併して白沢村が発足。
      • 和木沢村の残部(高木および糠沢の一部)が本宮町に編入。(3町5村)
  • 昭和31年(1956年)4月30日 - 岩根村が本宮町に編入。(3町4村)
  • 昭和32年(1957年)7月1日 - 安達村が信夫郡松川町の一部(下川崎の一部)を編入。
  • 昭和33年(1958年10月1日 - 二本松町が市制施行して二本松市となり、郡より離脱。(2町4村)
  • 昭和35年(1960年
    • 2月1日 - 安達村が町制施行して安達町となる。(3町3村)
    • 4月1日 - 東和村が町制施行して東和町となる。(4町2村)
  • 平成17年(2005年12月1日 - 安達町・岩代町・東和町が二本松市と合併し、改めて二本松市が発足、郡より離脱。(1町2村)
  • 平成19年(2007年1月1日 - 本宮町・白沢村が合併して本宮市が発足し、郡より離脱。(1村)

変遷表

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自治体の変遷
明治22年以前 明治22年4月1日 明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和64年 平成1年 - 現在 現在
二本松町 二本松町 二本松町 昭和30年1月1日
二本松町
昭和33年10月1日
市制
平成17年12月1日
二本松市
二本松市
塩沢村 塩沢村 塩沢村
岳下村 岳下村 岳下村
杉田村 杉田村 杉田村
石井村 石井村 石井村
大平村 大平村 大平村
小浜村 明治34年8月1日
町制
小浜町 昭和30年1月1日
岩代町
岩代町
新殿村 新殿村 新殿村
旭村 旭村 旭村

太田村 太田村 太田村

昭和30年1月1日
東和村
昭和35年4月1日
町制
木幡村 木幡村 木幡村
針道村 針道村 針道村
戸沢村 戸沢村 戸沢村
油井村 油井村 油井村 昭和30年1月1日
安達町
渋川村 渋川村 渋川村
上川崎村 上川崎村 上川崎村
下川崎村 下川崎村 下川崎村 昭和30年3月31日
信夫郡
松川町に編入
昭和32年7月1日
安達町に編入
信夫郡
松川町の一部
 昭和40年6月1日
福島市に編入
福島市
本宮町 本宮町 昭和29年3月31日
本宮町
本宮町 本宮町 平成19年1月1日
本宮市
本宮市
荒井村 荒井村
青田村 青田村
仁井田村 仁井田村
岩根村 岩根村 岩根村 昭和31年4月30日
本宮町に編入

和木沢村 和木沢村 和木沢村 昭和30年4月30日
本宮町に編入

昭和30年4月30日
白沢村
白沢村
白岩村 白岩村 白岩村
大山村 大山村 大山村 昭和30年3月31日
大玉村
大玉村 大玉村
玉井村 玉井村 玉井村
山木屋村 山木屋村 山木屋村 昭和30年3月1日
伊達郡
川俣町の一部
伊達郡
川俣町
高川村 昭和15年4月1日
町制改称
熱海町
昭和29年2月1日
安積郡
昭和40年5月1日
郡山市の一部
郡山市

行政

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歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治12年(1879年)1月27日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

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  1. ^ 井上通泰上代歴史地理新考 東山道
  2. ^ 明治元年12月23日(1869年2月4日)の「諸藩取締奥羽各県当分御規則」(法令全書通番明治元年太政官布告第1129)に従って設置された県だが、明治政府が権知県事を任命したわけではなく、そのため明治政府の公文書には全く記録が残っておらず、正式な県とは認められていない。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 7 福島県、角川書店、1981年3月1日。ISBN 4040010701 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目

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先代
安積郡
行政区の変遷
906年 -
次代
(現存)