只見町

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ただみまち
只見町
田子倉湖
田子倉湖
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 福島県
南会津郡
団体コード 07367-9
法人番号 8000020073679
面積 747.56km2
総人口 4,272
推計人口、2018年4月1日)
人口密度 5.71人/km2
隣接自治体 南会津郡南会津町檜枝岐村
大沼郡金山町昭和村
新潟県魚沼市三条市東蒲原郡阿賀町
町の木 ブナ
町の花 コブシ
他のシンボル 町の鳥:ウグイス
町の魚:イワナ
只見町役場
町長 菅家三雄
所在地 968-0421
福島県南会津郡只見町大字只見字雨堤1039番地
北緯37度20分55.3秒東経139度18分57秒座標: 北緯37度20分55.3秒 東経139度18分57秒
TadamiTownoffice.JPG
外部リンク 只見町

只見町位置図

― 市 / ― 町・村

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田子倉ダム
只見町寄岩地区の冬。只見は豪雪地帯である
只見川(只見付近)

只見町(ただみまち)は、福島県南会津郡にある

日本有数の豪雪地帯。また、町域を流れる只見川には複数のダムがあり水力発電の基地となっている。秘境ともいえる日本の原風景を残しており「自然首都」をキャッチフレーズにしている。

地理[編集]

隣接している自治体[編集]

  • 新潟県
    • 三条市
      • 現在も新潟県方面への通り抜けは出来ず、現在「八十里越道路」を建設中。現在、只見町と三条市において、八十里越道路暫定的活用検討懇談会が平成23年に設立され、イベントバスツアーなど、日程を限定し、マイクロバスでの車両通行を行いながら、全線開通に向けた利活用の検討が進められている。
    • 魚沼市

気候[編集]

日本の豪雪地帯の中でも特に降雪量が多い地帯で年間降雪量は平均で1294cmにもなり、国から特別豪雪地帯に指定されている。3月の平均気温が12月とまったく同じであり、この傾向は豪雪地帯に多い。冬は寒く比較的長いが夏の気温が高く、とても暑い。10月~5月まで雪が降る。まれに5月下旬まで積雪が残る。

只見町(只見)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) 1.9
(35.4)
2.6
(36.7)
6.0
(42.8)
13.6
(56.5)
20.8
(69.4)
24.4
(75.9)
27.6
(81.7)
29.5
(85.1)
24.4
(75.9)
18.0
(64.4)
11.5
(52.7)
5.2
(41.4)
15.5
(59.9)
日平均気温 °C (°F) −1.5
(29.3)
−1.3
(29.7)
1.2
(34.2)
6.7
(44.1)
13.4
(56.1)
18.2
(64.8)
21.9
(71.4)
23.2
(73.8)
18.8
(65.8)
12.2
(54)
6.0
(42.8)
1.2
(34.2)
10.0
(50)
平均最低気温 °C (°F) −4.8
(23.4)
−5.0
(23)
−2.9
(26.8)
1.2
(34.2)
7.0
(44.6)
13.1
(55.6)
17.9
(64.2)
18.9
(66)
15.0
(59)
8.3
(46.9)
2.1
(35.8)
−1.9
(28.6)
5.8
(42.4)
最低気温記録 °C (°F) −16.1
(3)
−19.6
(−3.3)
−16.3
(2.7)
−7.3
(18.9)
−0.7
(30.7)
4.0
(39.2)
10.8
(51.4)
11.2
(52.2)
5.0
(41)
−5.8
(21.6)
−10.1
(13.8)
−14.9
(5.2)
−19.6
(−3.3)
降雪量 cm (inch) 407
(160.2)
320
(126)
212
(83.5)
84
(33.1)
3
(1.2)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
30
(11.8)
233
(91.7)
1,294
(509.4)
出典 1: 気象庁[1]
出典 2: 気象庁[2]

歴史[編集]

只見は古くは養蚕の生産などで栄えた場所で鉱山も多くあった所である。しかし第二次世界大戦の終結後当町を流れる只見川電源開発は急速な進展を見て今はダムが町の名物である。田子倉ダムを建設中の昭和30年代前半、只見町はダム建設に沸きダム建設作業員、及びそれを支える飲食店関係の人々を含めた人口は3万人を超え、只見町は市制施行へと、一気に機運が盛り上がった[要出典]が、ダム建設終了と共に人口が減り続け現在に至る。只見川沿いを下流に下った会津塩沢駅及び河井継之助記念館がある塩沢地区は、かつて地名の由来となったが産出され製塩が行われていた。

  • 1889年4月1日 - 町村制施行により、只見村・田子倉村・叶津村・蒲生村・塩沢村・石伏村・寄岩村・十島村が合併して南会津郡伊北村(いほうむら)が成立する。同時に郡内で下記の通り町村合併が行われる。
    • 布沢村(坂田村・布沢村が合併)
    • 小梁村(取村・林村が合併)
    • 八幡村(大倉村・二軒在家村・塩ノ岐村が合併)
    • 朝日村(亀岡村・荒島村・熊倉村・福井村・黒谷村・黒沢村・小川村・長浜村・楢戸村が合併)
  • 1940年11月5日 - 布沢村小梁村八幡村が合併し、明和村となる。
  • 1952年11月3日 - 伊北村を只見村と改称。
  • 1955年7月20日 - 明和村と合併して新たな只見村となる。同村とは隣接しておらず、飛地合併となった。
  • 1959年8月1日 - 朝日村を編入、即日町制施行により只見町となる。旧明和村域の飛地状態も解消。
  • 1968年5月1日 - 南郷村大字和泉田の一部を編入。
  • 1994年11月19日 - 千葉県柏市と「ふるさと交流都市提携」を結び、姉妹都市となる。このとき、柏市は青森県柏村(現:つがる市)とも提携を結んだ。

産業[編集]

人口[編集]

Demography07367.svg
只見町と全国の年齢別人口分布(2005年) 只見町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 只見町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
只見町(に相当する地域)の人口の推移
1970年 8,838人
1975年 7,759人
1980年 7,271人
1985年 6,731人
1990年 6,170人
1995年 5,804人
2000年 5,557人
2005年 5,284人
2010年 4,932人
2015年 4,470人
総務省統計局 国勢調査より

交通[編集]

只見駅

鉄道[編集]

町内を東日本旅客鉄道(JR東日本)の只見線が東から西に走り当町から新潟県魚沼市小出駅方面、福島県会津若松市会津若松駅方面への交通の一翼を担っている。町の中心部にある只見駅は単に只見町の玄関口であるというだけでなく只見線の主要駅となっていて只見線では数少ない駅員の配置されている駅となっている。只見線は昭和40年代後半頃まで蒸気機関車C11による貨物列車が運行されていたことから、駅構内には蒸気機関車の進行方向を切り替える人力による転車台が残されている。また近年は臨時運行される観光列車の折り返し地点となっていた。

只見線は典型的なローカル線で、全体を走り通す列車の本数は只見から小出方面へは一日に4往復程度、只見から会津若松方面へは一日に3往復程度といたって少ない。だが、冬季は並行する国道252号が新潟県との県境附近の六十里越(峠)前後の区間で豪雪のため閉鎖となるため、当町から新潟県に抜ける唯一の交通手段となる。当町内の只見線には只見駅のほか会津塩沢駅会津蒲生駅があるが、いずれも無人駅である。2011年(平成23年)7月に発生した集中豪雨により、只見駅から会津若松方面の会津川口駅(金山町)までの区間で、2016年(平成28年)現在も営業休止が続いている。代行バスが運行されているが、JR東日本は単独での復旧が困難との見方を示し、復旧工事すら行われていないことから、このまま廃線になるのではないかとの危機感が強まっている(※ 関連記事「只見線#新潟・福島豪雨による長期路線寸断」も参照)。平成28年12月に、上下分離方式での復旧案が周辺自治体、福島県、JRとで方針が決定した。

東日本旅客鉄道
只見線
金山町) - 会津塩沢駅 - 会津蒲生駅 - 只見駅 - (魚沼市

バス・交通機関[編集]

会津バスが只見駅~梁取~山口車庫(南会津町)間の路線を運行していたが、不採算のため只見駅~梁取間が2007年3月限り廃止され、南会津町営バスとして残った梁取~山口車庫間も2008年3月限り廃止されたため、現在は町内では路線バスは全く運行されていない。2006年10月に町が只見町商工会に委託する形でデマンド型交通只見雪んこタクシー」の運行を平日限定で開始したが、利用できるのは事前に登録した町民のみとなっている。

その他、会津鉄道会津田島駅とJR只見線只見駅を結ぶ「田島・只見ツアーバス」という事前予約制のツアーバスが運行されている。前日正午までの予約・入金で1名から利用ができ、会津バスの不通区間を結ぶ交通機関として利用できる。

道路[編集]

  • 国道252号(例年11月下旬から4月下旬まで冬期間の積雪のため只見町~魚沼市までが通行不可となる。閉鎖時期、再開通時期は積雪量と除雪作業等により毎年変わる。)
  • 国道289号(新潟県方面不通)
国道252号 新潟県境付近は豪雪のため冬季閉鎖される。

最寄りの高速道路インターチェンジは、関越道小出インターチェンジ(夏季のみ)、磐越道会津坂下インターチェンジ、東北道西那須野塩原インターチェンジ

警察[編集]

郵便[編集]

  • 只見郵便局(集配局)
  • 明和郵便局(集配局)
  • 朝日郵便局
  • 塩沢簡易郵便局
  • 布沢簡易郵便局

学校[編集]

只見高等学校
  • 只見町立只見小学校
  • 只見町立朝日小学校
  • 只見町立明和小学校
  • 只見町立只見中学校 (2007年只見町立朝日中学校と只見町立明和中学校と只見町立只見中学校を統合した)
  • 福島県立只見高等学校

只見ユネスコエコパーク[編集]

只見ユネスコエコパークは、福島県西端、新潟県の県境近くに位置し只見町全域と桧枝岐村の一部にまたがる78032ヘクタールの生物圏保護地域で、原則立ち入りを禁止する「核心地域」、立ち入りが可能な「緩衝地域A」「緩衝地域B」、人が生活する「移行地域」にわけられる。 このうち、ブナの天然林400平方キロメートルは国内最大規模とされ、山間地の豪雪地帯が育んだ自然と文化が共存する地域が世界的に貴重と評価され、北海道・東北では初の指定となった。JR只見線にこれをデザインしたラッピング気動車や代行バスも運行されている。 豪雪がもたらす厳しくも豊かな自然環境とそこに生きる人々がテーマであり、周囲は会津朝日岳浅草岳など1000m級の山に囲まれているため、平地ですら3-5mもの積雪になる文字通りの豪雪地帯である。それゆえブナ林など落葉広葉樹がそだつ環境でありながら、地質的な要因と毎年繰り返される雪崩により基岩が露呈、急峻な雪食地形(アバランチェ-シュート)となり、それに適合したモザイク植生が生まれる。尾根づたいいにはキタゴヨウなどの針葉樹林、斜面にはミヤマナラなど、安定地にはブナ林、谷沿いにはトチノキ、サワグルミなどの渓畔林が成立している。この変化にとんだ植生構造によりクマタカ、イヌワシなどの猛禽類はじめ、ツキノワグマ、ニホンカモシカやニッコウイワナ、サンショウウオなどが高い密度で生育している。2014年(平成26年)6月指定。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

会津只見考古館
  • 只見温泉
  • 深沢温泉むら湯
  • 旧叶津番所
  • 水久保城
  • 河井継之助記念館
  • Jパワー只見展示館
  • 歳時記会館(物産販売・食事処)
  • ただみ・ブナと川のミュージアム(只見町ブナセンター)、水の郷・只見川公園
  • 会津只見考古館
  • 成法寺
  • 奥只見ダム
  • 田子倉ダム
    • 奥只見・田子倉両ダム相互間を結ぶ只見川沿いの一般道はなく、かつその中間部にある大鳥ダムは関係者以外立ち入り禁止となっているため、当町中心部から奥只見ダムへは直接行けない(南会津町&桧枝岐村経由または新潟県魚沼市経由で大きく迂回する形。但し桧枝岐村七入以西の国道352号と魚沼市経由ルートは冬季閉鎖されるため、奥只見ダムも冬期間は立ち入り不可)。
  • 黒谷ダム(世界一のゴム引布製起伏堰
  • 三石神社
  • 恵みの森(ブナ原生林

近年は2月第2土日に雪まつりというイベントがある。会場は駅前に隣接した広場。 積雪2mという環境から雪は豊富であり、奥会津地域で最古の歴史をもつイベントである。 なお、このときの雪を広場に積み上げておくだけで、5月連休まで一部は溶けずに残っている。 この雪を何かに使えないか検討中。2006年平成18年)7月にはこの雪で雪ダルマを作りSL列車を歓迎した。[要出典]

以前は7月下旬には水の郷まつりが開催され、イワナのつかみとりなどが行われていたが、現在は10月初旬の土日に、「只見・水の郷うまいものまつり」として食の祭典と合わせて、田子倉ダム見学、いわなのつかみどり、ステージイベントが行われている。

姉妹都市[編集]

上記のとおり、1994年11月19日に姉妹都市となった。それ以前(1980年代)より、柏市にある公民館の1つである「永楽台近隣センター」と交流があり、永楽台近隣センター(及び、隣接の永楽台近隣公園)のイベントで只見町の物産品販売が行われていた。
現在は、「チューリップフェスティバル」「あけぼの山農業公園まつり」、柏まつりにおいて毎年只見町の物産販売が行われ、祭りのイベントの1つである「柏おどりコンテスト」にも参加している。

著名な出身者[編集]

参考文献[編集]

只見ユネスコエコパーク-その理念と概要(只見ユネスコエコパーク推進協議会刊行)

その他[編集]

脚註[編集]

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  1. ^ 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2011年6月22日閲覧。
  2. ^ 観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2010年4月23日閲覧。

外部リンク[編集]