只見川

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只見川
只見川 2006年5月28日撮影
只見川と蒲生岳JR会津塩沢駅(寄岩橋)付近より
水系 一級水系 阿賀野川
種別 一級河川
延長 145.2 km
平均流量 -- m³/s
流域面積 2,792.0 km²
水源 尾瀬沼
福島県群馬県
水源の標高 -- m
河口・合流先 阿賀川喜多方市
流域 日本の旗 日本
群馬県新潟県福島県
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会津蒲生岳より見る只見川と寄岩橋。
奥只見湖より更に上流部の只見川。新潟・福島県境の金泉橋にて
阿賀野川水系最大の支流只見川源流部

只見川(ただみがわ)は、福島県会津地方を中心に流れる阿賀野川水系一級河川である。阿賀野川水系最大の支川であり本川である阿賀川の上流部よりも流路が長い。

地理[編集]

群馬県と福島県の境界にある尾瀬沼に源を発し尾瀬を西へ流れる。いくつかの滝を経て新潟県と福島県の県境を北へ流れ、福島県南会津郡只見町の田子倉に至り北東へ向きを変える。わずかながらの平地を作りながら伊南川野尻川滝谷川を合わせ、柳津只見県立自然公園の中を流れ、福島県喜多方市山都町三津合で阿賀川(阿賀野川)に合流する。

流域の尾瀬沼から田子倉附近までは銀山平と大津岐以外には集落がない、人跡まばらな土地となっている。銀山平は新潟県魚沼市に属し、江戸時代に銀の採掘により栄えた集落であるが奥只見ダムの完成により大部分が水没している。大津岐は南会津郡檜枝岐村に属し、只見川に大津岐川が合流する地点にある集落で、奥只見ダムの南にあたる。田子倉附近からは、ほかの川とも合わさって若干の平地をなしているため、比較的大きな集落も存在する。雪解けの豊富な水量によりいくつかの渓谷を形作っておりライン下りも盛んである。

2021年秋、福島県の只見柳津県立自然公園越後三山只見国定公園に編入されることになり、さらに只見川下流部の周辺地域も同時に国定公園に編入されることになった[1]

流域の自治体[編集]

群馬県
利根郡片品村
新潟県
魚沼市
福島県
南会津郡檜枝岐村、南会津郡只見町、大沼郡金山町、大沼郡三島町河沼郡柳津町、河沼郡会津坂下町、喜多方市

支流[編集]

  • 銀山川
  • 滝谷川
    • 東川
  • 大谷川
  • 沼沢川
  • 入原川
  • 野尻川
    • 玉川
      • 見沢川
        • 畑沢川
        • 輪ノ沢川
    • 柳沢川
  • 風来沢川
  • 山入川
    • 打越川
    • 大岐川
  • 塩沢川
  • 小塩沢川
  • 浦生川
  • 叶津川
  • 伊南川
    • 楢戸川
    • 小川沢川
    • 後田川
    • 初瀬川
    • 黒谷川
      • 大白沢川
      • 小幽沢川
      • 大幽沢川
    • 布沢川
      • 太田川
    • 野々沢川
    • 塩岐川
    • 下山沢川
    • 富沢川
    • 深沢川
    • 鹿水川
    • 小屋川
    • 久川
    • 小滝川
    • 白沢川
    • 宮沢入川
    • 舘岩川
      • 西根川
      • 湯の岐川
      • 鰌沢川
      • 伊与戸川
      • 保城川
      • 自源寺川
    • 下の沢川
      • 上の沢川
    • 舟岐川
  • 田の口沢川
  • 白戸川
  • 柚沢
    • 南沢
    • ミノコクリ沢
  • 大津岐川
    • 一の沢
    • 滝沢
    • 大ヨッピ川
  • ヨッピ川
    • 猫又川
  • 北ノ又川
    • 中ノ岐川
    • 中荒沢川

河川施設[編集]

流域は主に越後山脈に属しているため起伏が激しく落差が非常に大きい。さらに流域は日本でも指折りの豪雪地帯であるため水量が豊かであり、このため只見川は非常なエネルギーを隠し持っているといえる。かつては下流の町々で増水時に氾濫を起こすなどしたが、太平洋戦争1951年(昭和26年)に国土総合開発法に基づく只見特定地域総合開発計画の対象地域に指定された後は電源開発がすすみ、水力発電によりこのエネルギーを有効に活用できるようになった。それまでにも水力発電所の計画は東京電燈や日本発送電により行われていたが、電源開発東北電力等により田子倉より下流に相次いで只見ダム滝ダム本名ダム上田ダム宮下ダム柳津ダム片門ダムといった多数のダムが完成し、上流には田子倉ダム奥只見ダム大鳥ダムという特に大きなダムが作られている。

ただしこれらのダムは何れも発電専用ダムであり、治水ダム多目的ダム全く建設されていない。かつて1960年代には支流の伊南川に大桃ダムという多目的ダムが建設省によって計画されてはいたが、立ち消えになっている。

並行する交通[編集]

JR只見線会津坂本駅(河沼郡会津坂下町)附近から田子倉駅(南会津郡只見町、現在は廃止)附近までこの川に沿って走り、国道252号も河沼郡会津坂下町・柳津町・大沼郡三島町・金山町・南会津郡只見町の内でこの川に沿っており、奥会津とよばれる秘境地帯である。

なお檜枝岐村と只見町(奥只見ダム~大鳥ダム~田子倉ダム)の間は只見川に並行する道路が一切ない人跡未踏の地(途中にある大鳥ダムは一般人通年立ち入り禁止)であるため、檜枝岐村と只見町は陸続きでありながら直接の行き来が不可能となっている(南会津町経由または新潟県魚沼市経由で大きく迂回する形。但し魚沼市経由ルートは冬期閉鎖)。

橋梁[編集]

下流より記載

柳津町飯谷に位置する。1982年度より市町村道整備事業として福島県により建設された。架橋地点が柳津ダムの調整池となっており水深が深いため、橋脚基礎にはニューマチックケーソン工法が用いられた。上部工には耐候性鋼材と亜鉛メッキが用いられ、塗装補修工事の必要をなくし維持費の低減を図っている。総工費は12億7000万円[6]。当橋梁の架設により只見川最後の渡船となる「麻生の渡し」が廃止された。
只見町塩沢地区の国道252号と十島集落を結ぶ。1963年、滝ダムの建設に伴い全長157m、幅員2.5mの旧橋梁が架けられたが、乗用車の対面交通も大型車の通行も不可能な狭隘な橋梁であったことから現在の橋梁に架け替えられた。総工費は18億9300万円[8]
  • 寄岩橋(国道252号)
  • 第八只見川橋梁(只見線会津塩沢〜会津蒲生間) - 桟道橋
  • 蒲生橋(国道252号)
  • 五礼橋
  • 柴倉橋
  • 常盤橋国道289号
  • 町下橋
    - この間、只見ダム湖 -
  • 万代橋
    - この間、田子倉湖 -
  • 下大鳥橋
    - この間、大鳥ダム -
  • 上大鳥橋 -
    - この間、奥只見湖 -
  • 金泉橋[9]国道352号
    - これより上流は尾瀬ヶ原 -

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 「只見柳津」が国定公園に 会津の県立公園、21年秋にも編入へ 2021年7月10日閲覧、福島民友新聞
  2. ^ 橋梁年鑑 飯谷大橋詳細 - 日本橋梁建設協会
  3. ^ 虹橋70号 - 日本橋梁建設協会
  4. ^ 橋梁年鑑 麻生大橋詳細 - 日本橋梁建設協会
  5. ^ 重橋床式吊橋(麻生大橋・浮島橋)について - 川田工業
  6. ^ 福島県の橋梁 平成2年度版 - 福島県土木部
  7. ^ 川を渡る橋07 - 中日本建設コンサルタント
  8. ^ 福島県の橋梁 平成10年度版 - 福島県土木部
  9. ^ せせらぎ かわら版 No.6 -魚沼と尾瀬を結ぶ 国道352号金泉橋 (PDF) - 新潟県. (2013年11月)、2018年7月7日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]