コブシ
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コブシ(2005年4月)
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| 分類 | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Magnolia kobus DC.[1] | |||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||
| コブシ(辛夷) | |||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||
| Kobushi magnolia |
コブシ(辛夷、学名:Magnolia kobus)は、モクレン科モクレン属の落葉広葉樹の高木。早春に他の木々に先駆けて白い花を梢いっぱいに咲かせる。別名「田打ち桜」。
特徴[編集]
果実は集合果であり、にぎりこぶし状のデコボコがある。この果実の形状がコブシの名前の由来である。
高さは18m、幹の直径はおおむね60cmに達する。3月から5月にかけ、枝先に直径6-10cmの花を咲かせる。花は純白で、基部は桃色を帯びる。花弁は6枚。枝は太いが折れやすい。枝を折ると、芳香が湧出する。果実は5-10cmで、袋果が結合してできており、所々に瘤が隆起した長楕円形の形状を成している。
アイヌ地方では「オマウクシニ」「オプケニ」と呼ばれる。それぞれ、アイヌの言葉で「良い匂いを出す木」「放屁する木」という意味を持つ。樹皮は煎じて茶の代わりや風邪薬として飲まれる。一方、北海道のコブシは「キタコブシ」と呼ばれることもある[2]。
遠見だと桜に似ていること、花を咲かせる季節が桜より早いことから、ヒキザクラ、ヤチザクラ、シキザクラなどと呼ばれる。これらの呼称は北海道、松前地方を中心に使われる[2]。
産地[編集]
九州、本州、北海道および済州島に分布。「コブシ」がそのまま英名・学名になっている。日本では「辛夷」という漢字を当てて「コブシ」と読むが、中国ではこの言葉は木蓮を指す。
用途[編集]
- 庭木
- 街路樹
- 建材として、樹皮を付けたまま茶室の柱に用いられることがある。
- 花蕾は鼻炎、鼻づまりなどに効果がある。生薬名は「辛夷(しんい)」といい漢方薬に配合される。
- 花は香水の原料にもなる。
- 赤い種子のみを集めて焼酎・砂糖に漬けると、一風変わった香りの果実酒を作ることができる。
- コブシの咲き具合に応じて種子を撒くなど、農作業の指標として用いられることもある。
- 栃木県ではコブシが花を咲かせるのを目安に、サトイモの植えつけに着手する。それゆえ芋植え花と呼ばれる。
文化[編集]
コブシモドキ[編集]
コブシモドキ(学名:Magnolia pseudokobus)はモクレン科の落葉高木。コブシの近縁種とされる。
1948年に阿部近一、赤澤時之の二人により徳島県相生町で発見された。発見された当時、株から出た枝が地面を這って、土に接した部分から根が出ていたことから、「ハイコブシ」の別名もつけられた。4月中旬に直径12-15cmの花を多く咲かせ、コブシよりやや開花が遅いことなどが特徴。また、葉の大きさもコブシより若干大きめである。その後も何度か再調査が行われたが、発見された一株以外は見つかっておらず、またこれは三倍体であることから種子も出来ないこと、四国にそもそもコブシが自生していないことなどから謎の多い植物として現在も語り継がれている。野生種は既に存在しないと考えられているが、徳島県の相生森林美術館をはじめとした数箇所で当時の株から挿し木などで増やされたものが栽培されている。環境省のレッドデータブックでは野生絶滅(EW)、徳島県のレッドデータブックでは絶滅と評価されている。
脚注[編集]
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info( 2017年5月27日). コブシ
- ^ a b キタコブシ(北拳) - 北海道ホームページ
参考文献[編集]
- 草川俊「有用草木博物事典」(東京堂出版)