マルチメディアステーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マルチコピー機から転送)

マルチメディアステーション(Multimedia Station、略称:MMS)は、コンビニエンスストアチェーンの店舗内などに設置された、双方向通信が可能な情報通信端末マルチメディア端末マルチメディアキオスク(MMK)情報キオスクマルチコピー機などとも言う。

概要[編集]

コンビニエンスストアなどがオンラインシステムを活用して情報商材(チケット類=いわゆるプレイガイド機能、デジタルコンテンツ等)を取り扱うために、顧客自らの操作により商材を直接注文できるように設置したものである。現在では機能の向上により様々な商材を扱えるようになっている。

顧客は画面上のタッチパネルを操作して注文を行う。チケット類の購入にあたっては端末からクーポンを出力させ、レジにてクーポンおよび代金と引き替えにチケットを受け取る。

主に、日本、台湾のコンビニエンスストアで普及している。

類型[編集]

MMS特化型
MMSの機能に特化したもの。端末そのものは現金を取り扱わない。
ATM複合型
現金自動預け払い機(ATM)にMMSの機能をあわせたもの。ATMの機能が重視されており、現金取り扱い(金融機関の入出金、料金払い込みなど)以外の機能は限定的。形態としてはコンビニATMに類似している。
綜合警備保障が主導して「MMK」(「マルチメディアキオスク」の略)の名称で展開している。
その他
セブン-イレブンでは「マルチコピー」と称し、店頭のコピー機にMMSの機能を複合させている。商品購入時に発行される申込券はレシートタイプではなく、A4のコピー用紙に印刷される。
また、公衆ファクシミリにMMS的な機能を持たせている事例もある(ヤマト運輸の「クロネコFAX」、初期のFamiポートなど)。
収納代行専門に行う端末もあり、ツルハの店舗やCGCグループ加盟スーパーマーケットあるいはイオンリテール運営の一部を除くイオンのサービスカウンターなどで、コンビニ決済対応あるいは専用の払込用紙での支払い受付を行っている。
2000年代の初頭には、D.C.T(デジキューブ)、MusicPOD(ブイシンク)、MusicDeli(メディアラグ)など、端末本体にMDを挿入して音楽コンテンツを購入できるタイプもあった。

取り扱い品目例[編集]

端末などにより扱わない品目も存在する。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2010年10月以降、順次撤退[3]

出典[編集]

  1. ^ 「再編・淘汰 一段と加速 どうなる今年の流通業 外食 店舗を情報拠点に 高速通信やゲーム端末」日本経済新聞2002年1月4日付朝刊、18ページ
  2. ^ ガストなどのファミレス卓上端末プラスeでのプレイ”. IQ診断力脳. アキュートエンターテインメント. 2008年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月5日閲覧。 “インターネットアーカイブによる2008年4月20日時点のアーカイブページ”
  3. ^ 沖縄県労働金庫による案内

関連項目[編集]