いわきFC
いわきFC | |||
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原語表記 | いわきFC | ||
呼称 | いわきFC | ||
クラブカラー |
レッド[1] ブルー[1] | ||
創設年 | 2012年 | ||
所属リーグ | 日本プロサッカーリーグ | ||
所属ディビジョン | J2リーグ | ||
クラブライセンス | J2 | ||
ホームタウン | 福島県いわき市、双葉郡広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、葛尾村、浪江町[2] | ||
ホームスタジアム |
![]() | ||
収容人数 | 5,600 | ||
運営法人 | 株式会社いわきスポーツクラブ[2][1] | ||
代表者 |
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監督 |
![]() | ||
公式サイト | 公式サイト | ||
| |||
■テンプレート(■ノート)■サッカークラブPJ |
本社のあるいわきFCクラブハウス | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 未上場 |
本社所在地 |
![]() 〒972-8322 福島県いわき市常磐上湯長谷町釜ノ前1-1[1] |
設立 | 2015年12月11日[1] |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 1380001026253 |
事業内容 | サッカークラブの運営、スポーツ教室の運営、スポーツ施設の運営、スポーツに関するライセンスグッズ・コンテンツの販売 |
代表者 | 大倉智 |
主要株主 | 株式会社ドーム |
関係する人物 | 安田秀一 |
外部リンク |
iwakifc |
特記事項:2015年12月、一般社団法人いわきスポーツクラブから運営権を譲受。 |
いわきFC(いわきエフシー、英: Iwaki FC)は、日本の福島県いわき市、双葉郡広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、葛尾村、浪江町をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブ[2]。
概要[編集]
元々は2012年に創設されたサッカークラブで[3]、2013年に「一般社団法人いわきスポーツクラブ」を設立し法人化した、いち地方のサッカークラブに過ぎなかった[4]。
大きな転機が訪れたのは2015年12月のことである。「スポーツの産業化」をキーワードに打ち出す、アンダーアーマーの日本総代理店・株式会社ドーム(東京都江東区)社長の安田秀一と、同学年で、「前に前にとゴールを目指すのがスタンダードになっている」世界のサッカーと「落ちない(降格しない)ように戦っているようにも見える」Jリーグとのギャップを感じていた湘南ベルマーレ代表取締役社長の大倉智が意気投合[5]。加えて、ドームがいわき市に設置した流通センター「ドームいわきベース」のために取得できた土地がかなり広かったことから、敷地内にサッカーグラウンドを整備し、サッカークラブを運営するという構想がスタートする[6]。ドームは子会社「株式会社いわきスポーツクラブ」を設立[7] し、いわきFCの運営権を一般社団法人いわきスポーツクラブから譲り受けて[8]、クラブ運営に本格的に参入。大倉は湘南社長を退任して株式会社いわきスポーツクラブの代表取締役社長に就任した[9]。
ドームへの運営移管後、「スポーツを通じて社会を豊かにする」という理念の下、「いわき市を東北一の都市にする」「日本のフィジカルスタンダードを変える」「人材育成と教育を中心に据える」というクラブビジョンを掲げている[10]。
当初、選手は全員ドームの契約社員として雇用され、午前中はドームいわきベースの敷地内に設けられた練習場「いわきFCフィールド」(2016年11月開場)[11] と商業施設併設のクラブハウス「いわきFCパーク」(2017年6月10日開業)[12][13] を拠点に練習を行い、午後は「ドームいわきベース」でドームのスタッフとして働く、社員選手として生活を送っていた。その後、数年間はプロ契約とアマチュア契約の選手が混在していたが、JFL参戦初年となる2020年1月に所属選手全員とプロ契約を締結し、プロ選手のみが所属するプロサッカークラブとなった。
ドームのノウハウを生かしたフィジカルトレーニングを主体とした練習に特徴があり、選手全員が専門の栄養士が管理する食事を原則3食取り、サプリメントの供給を受けるなど、選手の肉体強化に主眼を置いた練習方針となっている[14]。なお、2022年に株式会社ドームの発行済み株式の過半数を伊藤忠商事株式会社が取得しているが、クラブの運営方針自体に変更はないとコメントされている[15]。
エンブレムは、いわき市のシルエットを模したものに右肩上がりの太いラインが入れられており、地域と共にあるチーム像、チームと共に上昇していくいわき市の姿を表している[1]。チームカラーは、ハワイのキングが着用する伝統衣装にちなんだ「KINGレッド」と、小名浜港をはじめとしたいわきの湊を象徴する「湊ブルー」[1]。マスコットキャラクターはJリーグ参入時の2022年に創設された、フタバスズキリュウをモチーフとした2体のキャラクター(一体がもう一体を帽子のように被っている)で、公募により浜通りに由来する「ハーマー&ドリー」の名前が名付けられた。
クラブスローガンは「WALK TO THE DREAM」[16]。
歴史[編集]
県リーグ(2012年 - 2017年)[編集]
- 2012年
- いわき市において6月に創設[3]。
- 2013年
- 福島県社会人サッカーリーグに参入。同年11月11日に「一般社団法人いわきスポーツクラブ」を設立し法人化[4]。
- 2015年
- 株式会社ドームが、東日本大震災からの復興や地域活性化を掲げ、いわき市内に物流センター「ドームいわきベース」を建設するとともにサッカークラブの立ち上げを計画[7][17]。12月11日に「株式会社いわきスポーツクラブ」を設立、同月28日、いわきFCの運営権を一般社団法人いわきスポーツクラブから譲り受けた[8]。
- 2016年
- 1月13日、ドームキックオフパーティ2016にて、クラブビジョンを発表[10]。将来のJリーグ参入を目指すことや、いわき市内にサッカー専用スタジアムを建設する構想なども発表した[10]。監督に元オランダ代表のピーター・ハウストラが就任[10]。強化・スカウト部門のスタッフに、湘南のスタッフだった田村雄三[18] と、株式会社ドームに勤務していた平松大志が就任[18][19]。。
- 2月9日、新入団選手発表プレスカンファレンスが行われ、1月に実施した選手選考のトライアウト「コンバイン」やスカウトで入団が決まった全22選手を発表。前年から引き続き在籍する選手は2名のみとなり20人が新加入となった[16]。クラブのシニアアドバイザーに元日本代表の金田喜稔が就任したことも発表された[16]。
- 福島県リーグ2部で全勝優勝、第23回全国クラブチームサッカー選手権大会も優勝した。第52回全国社会人サッカー選手権大会は準々決勝で敗退。
- 8月14日には、スポーツを通じて東日本大震災からの復興や地域振興を目的としたイベント「いわきドリームチャレンジ2016」の一環として、FC東京とのチャリティーマッチをいわきグリーンフィールドで開催している[20]。同イベントの収益の一部をいわき市東日本大震災遺児等支援事業基金に寄付した[21]。
- 2017年
- 前シーズン終了後、ピーター・ハウストラが監督を退任[22]、後任には強化・スカウト本部長の田村雄三が兼務し、代表取締役の大倉智が新設された総監督に就任した[23]。
- 選手はアンドレ・クルルを含め14名が退団。一方で期限付き加入中だった平岡将豪が完全移籍加入、ファジアーノ岡山ネクストから山下宏輝が完全移籍加入。大卒8名と高卒4名が新入団した。
- 第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会福島県予選となる福島民報杯・NHK杯 第22回福島県サッカー選手権大会では決勝でJ3の福島ユナイテッドFCを下して天皇杯初出場を決め、本戦の2回戦でJ1の札幌に延長戦で勝利した[24]。
- 福島県リーグ1部で優勝(10戦全勝)し[25]、東北社会人サッカーリーグ2部南に昇格。全国クラブチームサッカー選手権大会では2年連続で優勝したが、第53回全国社会人サッカー選手権大会は2回戦で敗退した。
東北リーグ(2018年 - 2019年)[編集]
- 2018年
- 田村体制2年目。FW高柳昂平が盛岡に完全移籍した一方で、京都からGK永井建成が完全移籍加入。
- 東北2部南リーグでは2桁得点の試合を4試合記録するなど他チームを圧倒。第17節(10月14日)の試合の勝利を以てリーグ優勝(その後リーグ18戦全勝)と1部昇格を決めた。
- 第98回天皇杯全日本サッカー選手権大会福島県予選となる福島民報杯・NHK杯 第23回福島県サッカー選手権大会では決勝では、2年連続対戦となったJ3の福島を下して天皇杯出場を決めたが、本戦では1回戦敗退となった。第54回全国社会人サッカー選手権大会では準決勝で松江シティFC(中国)に敗れるものの、3位決定戦でおこしやす京都AC(関西1部)を下して3位入賞となった(レギュレーションの関係で全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2018には進めず[26])。
- 2019年
- 田村体制3年目。3年間在籍のDF古山瑛翔、MF板倉直紀、FW菊池将太(岩手に移籍)、さらに前年加入のMF河村英侑とGK永井建成が退団。一方でHonda FCから前年のJFLベストイレブンのDF日高大を獲得したほか、熊本を退団したGK似鳥康太が加入。また、新卒者を中心に11名の選手を獲得した。
- リーグ戦ではブランデュー弘前FCに2分、前年JFLから降格したCobaltore女川に1勝1分した以外はすべて2勝で、無敗で東北1部を制し全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2019へ進出、1次ラウンドを2勝1分で1位通過、決勝ラウンドも2勝1分の成績で優勝を果たすとともに、翌年のJFL昇格の権利を獲得した。このJFL昇格確定後、日本プロサッカーリーグにJ3リーグ入会の第1条件である「Jリーグ百年構想クラブ」入会認定を受けるための書類を提出した[27]。大倉は「今回の申請は、先を見据えてさらに上のカテゴリーに進むための手続きではありますが、私たちの目的はあくまでJリーグ入りではなく、スポーツを通じて『いわき市を東北一の都市にする』ことが変わらぬ目的であり、『復興から成長』へ向かって活動する中でより一層活動の輪を広げ、発信していくためには必要なステップだと捉えております。」と述べている。
2020年 - 2021年(JFL)[編集]
2020年[編集]
- クラブスローガン:WE PLAY ON~魂の息吹(いぶ)くフットボールで人の心をゆさぶる
田村体制4年目。DF熊川翔(横浜FCに移籍)、DF附木雄也(奈良クラブに移籍)、FW吉田篤志(栃木シティFCに移籍)、FW小枇ランディ(ポルトガル2部・UDオリヴェイレンセに移籍)、FW赤星魁麻(高知ユナイテッドSCに移籍)ら13名が退団・引退したほか、MFバスケス・バイロンがチリ1部のウニベルシダ・カトリカに期限付き移籍した。
一方で岡山からMF松本健太郎、ソニー仙台FCからDF田中龍志郎とFW鈴木翔大を獲得、また、新卒で山口大輝(流通経済大学)、岩渕弘人(仙台大学)ら6名が加入した。
シーズン途中には、作新学院大学から黒宮渉、SC相模原から小田島怜を獲得する一方、按田頼がノルブリッツ北海道FCへ移籍したほか、8月25日に今吉晃平が現役を引退、10月27日にはウニベルシダ・カトリカに期限付き移籍していたバスケス・バイロンが2020年12月31日までの移籍期間を切り上げて復帰した。
2月25日、Jリーグ百年構想クラブとして承認[28][29]。今回の承認に伴い、ホームタウンを従来のいわき市に、双葉郡6町2村(双葉町、広野町、楢葉町、富岡町、大熊町、浪江町、川内村、葛尾村)を加えた、計9市町村へ拡大することも併せて発表された[29]。その後、6月30日には、2021年J3リーグ加盟へ向けたJ3リーグライセンスの申請を行った[30]。9月15日にJリーグからJ3ライセンスが交付された。
新型コロナウイルスの影響により、JFLリーグ戦は7月から1回戦総当たり方式でスタート。開幕から5戦は勝ちと負けを交互に繰り返し、第22節の時点で3位となっていたが、その後第23節から3連敗を喫し、第26節の引き分けで11位まで転落。その後2連勝したものの、ホーム最終戦の第29節ヴィアティン三重戦での引き分けでJ3昇格争いから後退、続く最終節テゲバジャーロ宮崎戦で敗れJFL1年目は7位で終了、今季のJ3昇格が消滅した。
2021年[編集]
- クラブスローガン:HUMBLE & HUNGRY. ― 成長を、挑戦を貫く ―
田村体制5年目。MF平澤俊輔が現役引退、MF前田尚輝がフィンランド2部・ムサン・サラマ、DFウェズレイ・ロドリゲスが鹿児島ユナイテッドFC、FW片山紳がMIOびわこ滋賀へ移籍。MF寺村浩平が奈良クラブ、FW吉田知樹が高知ユナイテッドSC、GK似鳥康太がブランデュー弘前FCへ期限付き移籍し、合計7名が退団した。
一方で千葉からFW古川大悟、京都からDF江川慶城、岩手からGK射庭康太朗を完全移籍で、徳島からDF奥田雄大を期限付き移籍で獲得した。このほか東海大学主将の米澤哲哉など大卒5名が加入し、合計9名が新加入となった。
リーグ戦は、開幕3連勝や第7節からの4連勝など序盤から好調を維持、第17節FC TIAMO枚方戦に敗れるまで開幕16戦負けなしを記録し、10勝5分1敗の首位でシーズンを折り返した。
そして、11月3日の第29節で東京武蔵野ユナイテッドFC戦の勝利で、JFL年間4位以内を決めて2022年のJ3加盟要件をクリアした[31]。監督の田村雄三は2022年度までにJFA 公認S級コーチを取得できないため、2022年度のトップチーム監督からは退くことになった。なお、コーチとして引き続きチームには残る方針[32]。
11月25日のJリーグ理事会にて、2022年からのJリーグ入会が承認された[2]。11月27日の第33節で鈴鹿ポイントゲッターズ戦の勝利で、1試合を残して初優勝を決めた。なお、JFLの優勝とJ3昇格を同時に達成した初のチームとなる[33]。
2022年 (J3)[編集]
2022年[編集]
クラブスローガン:BE TOUGH 立ち止まるな、成長を、挑戦を貫け
指導者ライセンスの関係で田村雄三が監督を退任(スポーツディレクターに異動)し、後任に松本コーチの村主博正が就任。また、クラブ創設者であり、経営権譲渡後はアカデミースタッフとして在籍していた向山聖也が、神奈川県リーグ1部に在籍する品川CC横浜のヘッドコーチ就任の為に退団した[34]。
FWバスケス・バイロンが東京Vへ完全移籍。DF田辺陽太、DF奥田雄大の期限付き移籍が満了。そのほか、FW平岡将豪、GK似鳥康太ら10名が移籍・引退等で退団。一方で、鹿島からFW有馬幸太郎、長野からGK田中謙吾、富山からGK田中勘太を完全移籍で、横浜FCからDF星キョーワァンを期限付き移籍で獲得したほか、大学生6名が新加入。
ホーム開幕戦となった第2節SC相模原戦でJリーグ初勝利を挙げると、開幕5戦を3勝2分で2位に浮上、第6節ホームFC今治戦でJリーグ初の敗戦を喫したが、第7節から7試合負けなしで、3連勝した第12節には初の首位浮上、その後一旦2位に後退したものの、前半戦終了となる第17節に2度目の首位浮上を果たす。第18節が新型コロナウイルス感染症の陽性者存在のため延期され一旦2位となるが、第19節に3度目の首位浮上を果たすと、そのまま首位を維持する。
後述のスタジアムのJ2基準化を前提とした特例規定を適用し、6月30日に2023年のJ2ライセンス申請を行い[35]、同10月25日公表のJリーグ理事会によるライセンス審査結果により2023年度のJ2ライセンス交付が正式に認められた[36]。
11月6日、第32節ホーム鹿児島ユナイテッドFC戦に勝利し、ほぼ同時刻に2位藤枝MYFCが敗れたことにより、2023年のJ2に昇格することがまず決定、その約1時間後に3位松本山雅FCも敗れたことにより、J3優勝も併せて決定した。JFLからJ3参戦1年目の優勝・かつJ2昇格決定は、2015年のレノファ山口以来の快挙となった。
2023年(J2)[編集]
2023年[編集]
クラブスローガン:RELENTLESS 容赦なく、挑み続けろ
村主体制2年目。
ホームスタジアム・練習場[編集]
スタジアム[編集]


2022年のJ3参戦時のホームスタジアムはJヴィレッジスタジアム(広野町)で、いわきグリーンフィールド(いわき市)でも試合を行う。2020年・2021年のJFL参戦時はいわきグリーンフィールドが主たるホームスタジアムとしていた。2019年まで(県リーグ・地域リーグ時代)はクラブ所有のいわきFCフィールド(いわき市)でホームゲームを行っていたが、いわきFCフィールドが人工芝のためJFLの開催要件を満たさず、ホームスタジアムを変更した経緯がある[37]。
いわきグリーンフィールドは2020年のJ3ライセンス申請時にJ3のスタジアム要件(観客席5000席以上など)を一部満たしていないため主たるスタジアムをJヴィレッジスタジアムとした経緯があり[30][38]、加えてJヴィレッジスタジアムも夜間照明がナイトゲーム実施に必要な照度を満たしていないといった問題があったことから、いわきグリーンフィールドを所有するいわき市が2021年度に改修事業に着手。観客席の増設や夜間照明設備・大型映像装置の設置、ドーピングコントロールルームなどの諸室の新設などを行うとしている[39]。
現在はいわきグリーンフィールドで試合をすることが多い
新スタジアムの検討[編集]
いわき市内における(スタジアム要件を満たす)サッカースタジアムの整備については、2018年度にいわき市が将来的なまちづくりの観点から「いわき市スタジアムを中心としたまちづくり事業可能性調査」を実施[40]、MICE施設としての利活用の可能性も視野に入れた検証を行った結果、「いわきFCの躍進とともに、未来にわたって、いわき市民が一体となって地域経済の好循環を生み出していくためには、起爆剤となる中核施設としてのスタジアム整備が必要と考えられる」と整理した上で、平・小名浜・内郷・常磐の4地区を候補としてそれぞれ異なるコンセプトのスタジアムが建設しうるとしつつも、具体的な構想は限りなく白紙に近かった[41]。
しかしいわきFCがJ2昇格が視野に入った2022年11月1日、いわき市長の内田広之がいわきFC主導でJ1ライセンス基準を満たすホームスタジアム整備計画を行う場合に市として協力する方針を示した。2023年J2ライセンス取得の条件とされた2025年までの整備計画策定・2027年までの着工・2031年開幕前の完成を目指し、今後具体的な協議に入るとしている[41]。
練習場[編集]
2016年10月、いわき市常磐地区に練習グラウンド兼スタジアムの「いわきFCフィールド」やクラブハウスを備えた複合施設いわきFCパークが完成し、ここを拠点に練習を行っている。FDKいわき工場(いわき電子)の跡地を利用して整備したもの。当時県リーグレベルのチームが専用グラウンド・クラブハウスを設置することは話題にもなった。
成績[編集]
タイトル[編集]
リーグ戦[編集]
- J3リーグ
- 日本フットボールリーグ
- 東北社会人サッカーリーグ1部
- 東北社会人サッカーリーグ2部南
- 福島県社会人サッカーリーグ1部
- 2017
- 福島県社会人サッカーリーグ2部
- 2016
- 福島県社会人サッカーリーグ3部東ブロック
- 2015
カップ戦[編集]
- 福島民報杯・NHK杯 福島県サッカー選手権大会
- 2017, 2018, 2019, 2021
- 全国クラブチームサッカー選手権大会:2回
- 2016, 2017
- 全国地域サッカーチャンピオンズリーグ:1回
ユニフォーム[編集]
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チームカラー[編集]
- レッド(KINGレッド)、 ブルー(湊ブルー)
- いわき市のシンボルマークにも使われているレッドとブルーをチームカラーとし、いわきの街・人と共に発展していくサッカークラブにするとの願いが込められている[1]。
ユニフォームスポンサー[編集]
掲出箇所 | スポンサー名 | 表記 | 掲出年 | 備考 |
胸 | 磐栄ホールディングス | BHC Banei Holdings Company |
2022年 - | 2021年5月 - 同年12月は鎖骨右側 |
---|---|---|---|---|
鎖骨 | 昭和アステック | ΛSTEC | 2022年6月 - | 左側に表記 |
スターツコーポレーション | STARTS | 2022年 - | 右側に表記 2016年10月 - 2019年はパンツ | |
背中上部 | トーカンオリエンス | TOKAN ORIENS | 2017年 - | |
背中下部 | ロート製薬 | ROHTO | 2020年7月 - 同年12月 2021年4月 - |
|
袖 | 浜通り交通 | HAMADORI KOTSU | 2016年8月 - | |
パンツ前面 | 北電子 | Kitac | 2023年 - | |
パンツ背面 | 東邦銀行 | 東邦銀行 | 2023年 - |
ユニフォームサプライヤーの遍歴[編集]
- 2016年 - 現在:アンダーアーマー
歴代ユニフォーム[編集]
FP 1st | ||||
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FP 2nd | ||||
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歴代ユニフォームスポンサー表記[編集]
年度 | 箇所 | サプライヤー | |||||||
胸 | 鎖骨左 | 鎖骨右 | 背中上部 | 背中下部 | 袖 | パンツ前面 | パンツ背面 | ||
2016 | - / DNS |
解禁前 | - | - / HAMADORI KOTSU |
- / STARTS |
解禁前 | UNDER ARMOUR | ||
2017 | DNS | - | TOKAN ORIENS | HAMADORI KOTSU | STARTS | ||||
2018 | - | ||||||||
2019 | |||||||||
2020 | STARTS | - | DNS | - / ROHTO |
- / e+ イープラス |
- | |||
2021 | - / BHC Banei Holdings Company |
- / ROHTO |
DNS | ||||||
2022 | BHC Banei Holdings Company |
- / ΛSTEC |
STARTS | ROHTO | - | ||||
2023 | ΛSTEC | Kitac | 東邦銀行 |
スポンサー[編集]
プリンシパルパートナー[編集]
- スターツコーポレーション
- トーカンオリエンス
オフィシャルパートナー[編集]
- チームオフィシャルバスを運用し、チームの移動時に使用される。
- ホームゲームの際はスタジアムでのブース設営や移動編集車の配備が行われ、試合後すぐに号外の配布が現地で行われることがある。
- ときわ会
- Freecom英会話教室
- 福島トヨペット株式会社
- ユースチームなどの移動に用いるバス(トヨタ・コースターを提供)
- ふたばロボット株式会社
- アドビシステムズ株式会社
- 株式会社北電子
ビジネスパートナー[編集]
- 常磐開発株式会社
- 株式会社東日本計算センター
- 常磐共同ガス株式会社
- 株式会社磯上商事
- 日栄地質測量設計株式会社
- 株式会社高萩重機
- 誠和梱枹運輸株式会社
- コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社
- 城北化学工業株式会社
- 福浜大一建設株式会社
- いわき信用組合
- 東邦銀行
- 株式会社ヤマキ寝具
- 常光サービス株式会社
- 株式会社セーフティサービス
- パルシステム福島
- 株式会社渡辺組
- 昭和産業株式会社
- 社団医療法人養生会 かしま病院
- 医療法人そうまクリニック
- 丸紅ロジスティクス株式会社
- 木村ミルクプラント株式会社
- 三菱商事ファッション株式会社
- 田村建材株式会社
- イエステーションいわき(アドレス株式会社)
- BÉLAIR LAB
- 仙波糖化工業株式会社
- 株式会社鈴商
- 株式会社TFY
- 株式会社ジャクパ
アカデミー[編集]
U-18[編集]
- 所属選手
- 成績
年度 | リーグ戦 | クラブユース U-18 |
U-18監督 | |||||||||
所属 | 試合 | 順位 | 勝点 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | |||
2018 | Fリーグ福島3部(F3)いわき | 10 | 2位 | 23 | 7 | 2 | 1 | 67 | 3 | 64 | - | |
2019 | 8 | 優勝 | 21 | 7 | 0 | 1 | 65 | 4 | 61 | - | ||
2020 | 4 | 2位 | 9 | 3 | 0 | 1 | 30 | 4 | 26 | - | ||
2021 | 12 | 優勝 | 27 | 9 | 0 | 0 | 83 | 0 | 83 | 東北予選敗退 | - | |
2022 | Fリーグ福島2部(F2) | 18 | 優勝 | 51 | 17 | 1 | 0 | 7 | 8 | 69 | 東北予選敗退(5位) | |
2023 | Fリーグ福島1部(F1) |
U-15[編集]
- 所属選手
- 成績
年度 | U-15 リーグ戦 |
U-13 リーグ戦 |
高円宮杯 U-15 |
クラブユース U-15 |
U-15監督 | ||||||||||||||||||
所属 | 試合 | 順位 | 勝点 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 所属 | 試合 | 順位 | 勝点 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | ||||
2017 | 福島3部 | - | 県予選敗退 | 県1次敗退 | |||||||||||||||||||
2018 | 福島 | 10 | 3位 | 23 | 7 | 2 | 1 | 35 | 11 | 24 | - | ||||||||||||
2019 | 福島2部 | 15 | 優勝 | 43 | 14 | 1 | 0 | 141 | 6 | 135 | 9 | 優勝 | 24 | 8 | 0 | 1 | 29 | 3 | 26 | 東北予選敗退 | 東北GL敗退 | ||
2020 | 福島1部 | 6 | 優勝 | 18 | 6 | 0 | 0 | 32 | 3 | 29 | 東北みちのくリーグ南 | 新型コロナウイルスの影響により中止 | 県予選敗退 | 県4位 | |||||||||
2021 | 14 | 優勝 | 40 | 13 | 1 | 0 | 70 | 8 | 62 | 12 | 6位 | 7 | 1 | 4 | 4 | 8 | 18 | -10 | 東北予選敗退 | 東北GL敗退 | |||
2022 | 14 | 2位 | 27 | 9 | 0 | 5 | 46 | 23 | 23 | 16 | 県予選敗退 (2位) |
県4位 |
Girls U-15[編集]
- 所属選手
- 成績
年度 | リーグ戦 | 皇后杯 | U-15女子 選手権 |
G U-15監督 | |||||||||
所属 | 順位 | 試合 | 勝点 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | ||||
2017 | 福島グループ1 | 5位 | 5 | 3 | 1 | 0 | 4 | 1 | 22 | -21 | - | ||
2018 | 2位 | 6 | 10 | 3 | 2 | 1 | 19 | 11 | 8 | - | |||
2019 | 優勝 | 8 | 21 | 7 | 0 | 0 | 49 | 5 | 44 | - | |||
2020 | 優勝 | 2 | 6 | 2 | 0 | 0 | 7 | 2 | 5 | - | |||
2021 | 3位 | 4 | 6 | 2 | 0 | 2 | 8 | -14 | -6 | 県予選敗退 | 県予選敗退 | - | |
2022 | 県予選敗退(2位) | 東北予選敗退 | - |
メディア[編集]
テレビ[編集]
- はまなかあいづToday(2020年4月13日・2021年9月6日、NHK総合・福島)
- 福島That's学辞典(2020年5月29日、KFB福島放送)
- やべっちFC〜日本サッカー応援宣言〜(2020年6月7日、テレビ朝日)
- スポヂカラ!「復興の力に サッカーいわきFC」(2020年12月26日、NHK BS1)
- 福島県域再放送(2020年12月28日、NHK総合・福島)
- ニュースシブ5時(2021年3月9日、NHK総合)
- NHKニュースおはよう日本(2021年5月5日、NHK総合)
- Nスタふくしま(2021年9月6日、テレビユー福島)
ラジオ[編集]
雑誌[編集]
- トレーニングマガジン(2020年12月21日、ベースボールマガジン)
- コーチングクリニック(2021年4月号、ベースボールマガジン)
- Tarzan(No.807、マガジンハウス)
関連項目[編集]
脚注[編集]
出典[編集]
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- ^ これまでは所属するクラスに関係なく、同大会4位までに入賞すれば地域チャンピオンズに飛び級出場できたが、2018年からは地域1部の2位、または3位に入り、かつ同大会4位以内に入らないと地域チャンピオンズに出場できなくなるルールの改正がなされ、いわきFCは東北2部のため、出場できなくなった
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- ^ 2023年シーズン「J2クラブライセンス」交付のお知らせ
- ^ 宇都宮徹壱 (2019年11月25日). “8部から4年でJFLへ! いわきFCが揺るがない「昇格することを目的化しない」姿勢”. REAL SPORTS. 2019年12月2日閲覧。
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- ^ “グリーンフィールド、客席5000席に いわき市改修計画”. 福島民友. (2022年2月27日) 2022年11月3日閲覧。
- ^ “いわき市スタジアムを中心としたまちづくり事業可能性調査報告書について”. いわき市総合政策部創生推進課 (2019年6月4日). 2022年1月24日閲覧。
- ^ a b “いわきFCのJ1基準スタジアム整備へ いわき市、計画に協力”. 福島民友. (2022年11月2日) 2022年11月3日閲覧。
外部リンク[編集]
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