あぶくま高原道路

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地域高規格道路
主要地方道
あぶくま高原道路
Japanese Route Sign Number 4.svgJapanese Route Sign Number 2.svg
福島県道42号標識
E80 あぶくま高原道路
路線延長 35.9 km
開通年 2001年 - 2011年
起点 矢吹IC
終点 小野IC
接続する
主な道路
記法
E4 東北自動車道
E49 磐越自動車道
テンプレート(ノート 使い方) ウィキプロジェクト 道路

あぶくま高原道路(あぶくまこうげんどうろ)は、福島県西白河郡矢吹町矢吹インターチェンジ (IC) から福島県田村郡小野町小野ICに至る日本の高速道路自動車専用道路)の愛称である。福島空港・あぶくま南道路ともよばれる。高速道路ナンバリング(高速道路等路線番号)では「E80」が割り振られている。

概要[編集]

東北自動車道 矢吹ICと磐越自動車道 小野ICを結ぶ自動車専用道路で高速道路と一体となって高速交通ネットワークを形成する道路で、福島空港へのアクセス路となり、また地域の広域的な連携・交流の活性化や緊急・災害時におけるバイパスとしての機能が期待されている道路でもある[1]。「あぶくま高原道路」は募集により決定された愛称で[2]道路法上の路線名は主要地方道福島県道42号矢吹小野線であり、全区間が地域高規格道路福島空港・あぶくま南道路に指定されている[1]建設時から、当道路と東北自動車道、磐越自動車道で首都機能移転候補都市三角形に囲むことから、トライアングルハイウェイと呼ばれていた。

1994年度(平成6年度)より一部区間の事業が着手され、2001年(平成13年)3月に最初の開通区間となる矢吹IC - 玉川IC間を供用開始。2011年(平成23年)3月26日に全線開通予定のところ、同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により開通式典は中止になり、全線開通は延期となったが[要出典]、のちに予定より2日早い3月24日に矢吹IC - 小野IC間の35.9キロメートル (km) が開通したことが発表された[1]。この地震の影響により、既供用区間の福島空港IC - 石川母畑IC、蓬田PA - 小野IC間が一時通行止めになったり、予定されていた蓬田PAの仮出入口の廃止日時も繰り上げられた。

福島空港ICを境に、西側は有料区間、東側は無料区間に分かれる。有料道路区間となる矢吹中央IC - 玉川IC間は、福島県道路公社管轄の有料道路である。第1種第3級の自動車専用道路であり、延長は6.6 km、1999年(平成11年)1月4日着工、2001年(平成13年)3月26日完成、事業費は31.6億円[3]、料金は普通自動車 310円である[4]。料金徴収期限は完成の30年後である2031年3月26日までである。 なお、ETCは利用できない。

路線データ[編集]

  • 区間:矢吹町(東北自動車道 矢吹IC) - 小野町(磐越自動車道 小野IC)[1]
  • 延長:35.9 km[1]
  • 幅員:22.0 m(道路部)[1]
  • 道路規格:1種3級(自動車専用道路 設計速度80 km/h[1]
  • 事業主体:福島県[1]

インターチェンジなど[編集]

  • インターチェンジ番号欄の背景色がである部分については道路が供用済みの区間を示している。
  • 路線名の特記がないものは町村道
IC番号 施設名 接続路線名 起点から
の距離
終点から
の距離
備考 所在地
1 矢吹IC E4 東北自動車道
国道4号
0.0 35.9 福島県 矢吹町
2 矢吹中央IC 福島県道44号棚倉矢吹線(町道経由)
福島県道106号石川矢吹線(町道経由)
3.9 32.0
- 矢吹料金所 -
3 玉川IC 国道118号
福島県道42号矢吹小野線
10.5 25.4 玉川村
4 福島空港IC 福島県道42号矢吹小野線
福島県道63号古殿須賀川線
13.6 22.3
5 石川母畑IC 福島県道42号矢吹小野線
福島県道40号飯野三春石川線
17.1 18.8 石川町
6 平田西IC 福島県道42号矢吹小野線(村道経由) 21.1 14.8 平田村
- 蓬田PA 福島県道42号矢吹小野線 24.0 11.9 小野方面旧仮出入口。2011年3月11日廃止。
7 平田IC 国道49号 27.3 8.6
8 小野IC 国道349号
E49 磐越自動車道
35.9 0.0 小野町

歴史[編集]

平成6年度より、最初の事業区間となる矢吹町、玉川村及び小野町の一部区間について事業着手され、1994年(平成6年)8月に矢吹IC - 福島空港間および平田村(国道49号) - 小野IC間(延長21 km)の路線計画が公表される。同年12月に本路線の全体計画が地域高規格道路の計画路線に指定され、翌1995年(平成7年)4月、あぶくま高原自動車道建設事務所を平田村大字永田に設置するとともに、一部区間が地域高規格道路の整備区間に指定された。さらに、平成8年度から矢吹町の未着手区間について事業着手がなされ、平成9年度から玉川村の国道118号 - 福島空港間について事業着手された[1]

2001年(平成13年)3月に最初の開通区間となる矢吹IC - 玉川IC間(延長10.5 km)を供用開始。2002年(平成14年)9月に玉川IC - 福島空港間(3.1 km)が供用開始されて、東北自動車道と福島空港間が有料自動車専用道路で結ばれる[1]。福島空港まで開通した翌年の2003年(平成15年)9月以降から、無料区間にあたる福島空港と磐越自動車道とを結ぶ区間について地域高規格道路の整備区間に指定され、2004年(平成16年)に平田IC - 小野IC間(延長8.6 km)を供用し、さらに福島空港IC - 平田IC間の山間部の平成22年度供用を目指して整備がすすめられた[1]2009年(平成21年)3月に蓬田PA - 平田IC間(3.3 km)、同年8月に福島空港IC - 石川母畑IC間(3.5 km)の開通と順調に路線は延長されていったが[1]2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に起因する東日本大震災の被害を受け、道路は全面通行止めとなる。3月24日に石川母畑IC - 蓬田PA間(6.9 km)の供用開始により全線(矢吹IC - 小野IC間35.9 km)が開通となるものの、この年の震災復旧のための災害対策基本法に基づく緊急交通路の指定により、緊急車両や一部車両に限り無料通行が認められる通行規制が敷かれるとともに、被災した道路復旧工事が行われた。震災発生から1年度の2012年(平成24年)3月、復旧工事終了によって通行止めが解除されて有料区間の無料開放が終了された。

年表[編集]

  • 2001年(平成13年)3月27日 : 矢吹IC - 玉川IC間開通
  • 2002年(平成14年)9月18日 : 玉川IC - 福島空港IC間開通
  • 2004年(平成16年)11月25日 : 平田IC - 小野IC間開通
  • 2009年(平成21年)
    • 3月26日 : 蓬田PA - 平田IC間開通
    • 8月4日 : 福島空港IC - 石川母畑IC間開通
  • 2011年(平成23年)
    • 3月11日 : 東北地方太平洋沖地震の影響により、矢吹IC - 石川母畑IC間、蓬田PA - 小野IC間通行止(既供用区間の全部の通行止め)。
    • 3月15日 : 石川母畑IC - 蓬田PA間開通。ただし、福島空港IC - 小野IC間は緊急車両等のみ通行可能(災害対策基本法に基づく緊急交通路の指定(3/22 10:00からは道路交通法に基づく規制))だった。(この間、矢吹IC - 福島空港IC間は引き続き通行止め。)
    • 3月24日 : 石川母畑IC - 蓬田PA間一般車両にも供用開始(福島空港IC - 小野IC間の道路交通法に基づく規制の解除)。同時に矢吹IC - 福島空港IC間も通行止め解除。これに伴い、矢吹IC - 小野IC間の全線にわたり通行可能となった。本来は、3月26日に全線開通を予定していたが、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響で開通は延期となった。しかし、その後3月24日に全線開通させた事が発表された。
    • 6月20日 : 有料区間の無料措置を実施。無料の対象は被災証明書、罹災証明書を有している車両と中型車、大型車、特大車に限定[5]
    • 10月17日 : 東北地方太平洋沖地震の復旧工事のため、矢吹IC - 矢吹中央IC間で通行止。
    • 12月1日 : 有料区間の一時的な無料開放開始[6]
    • 12月28日 : 東北地方太平洋沖地震の復旧工事のため通行止となっていた矢吹IC - 矢吹中央IC間通行止解除。
  • 2012年(平成24年)
    • 1月10日 : 東北地方太平洋沖地震の復旧工事のため、矢吹中央IC - 玉川IC間通行止。
    • 3月28日 : 東北地方太平洋沖地震の復旧工事のため通行止となっていた矢吹中央IC - 玉川IC間を2日間前倒しで通行止解除。
    • 3月31日 : 有料区間の一時的な無料開放を終了。

主なトンネルと橋[編集]

  • うつくしま大橋(1,260 m、矢吹TB - 玉川IC間)
  • 川辺トンネル(350 m、玉川IC - 福島空港IC間)
  • 青井沢1号トンネル(196 m、石川母畑IC - 平田西IC)
  • 青井沢2号トンネル(145 m、石川母畑IC - 平田西IC)
  • 西山1号トンネル(213 m、石川母畑IC - 平田西IC)
  • 西山2号トンネル(305 m、石川母畑IC - 平田西IC)
  • 上蓬田トンネル (184 m、平田IC - 小野IC間)
  • 雁股田トンネル(639 m、平田IC - 小野IC間)
  • こまちトンネル(115 m、平田IC - 小野IC間)

トンネルの数[編集]

区間 上り線 下り線
矢吹IC - 玉川IC 0 0
玉川IC - 福島空港IC 1 1
福島空港IC - 石川母畑IC 0 0
石川母畑IC - 平田西IC 4 4
平田西IC - 平田IC 0 0
平田IC - 小野IC 3 3
合計 8 8

地理[編集]

通過する自治体[編集]

接続する高速道路[編集]

その他[編集]

福島県が発注した公共工事談合疑惑が持ち上がったが、その報道では当道路が放送されていた。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l あぶくま高原道路”. 福島県ホームページ. 道路計画課. 福島県 (2015年5月30日). 2018年4月10日閲覧。
  2. ^ あぶくま高原道路の概要”. 福島県ホームページ. あぶくま高原道路管理事務所. 福島県 (2013年12月1日). 2018年4月10日閲覧。
  3. ^ 有料道路の概要 (PDF)”. 福島県道路公社. 2018年4月10日閲覧。
  4. ^ 福島県道路公社の有料道路 料金表”. 福島県道路公社ホームページ. 福島県道路公社. 2018年4月10日閲覧。
  5. ^ 平成23年6月20日からの有料区間の無料措置について - 福島県道路公社[リンク切れ]
  6. ^ あぶくま高原道路の平成23年12月以降の無料開放について (PDF)”. 福島県道路公社 (2011年11月22日). 2018年4月10日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]