妙高市
みょうこうし 妙高市 | |||
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国 |
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地方 |
中部地方、北陸地方 甲信越地方、信越地方 北信越地方、上信越地方 広域関東圏 | ||
都道府県 | 新潟県 | ||
市町村コード | 15217-0 | ||
法人番号 |
6000020152170 ![]() | ||
面積 |
445.63km2 | ||
総人口 |
31,116人 [編集] (推計人口、2019年10月1日) | ||
人口密度 | 69.8人/km2 | ||
隣接自治体 |
上越市、糸魚川市 長野県:長野市、飯山市、上水内郡信濃町、北安曇郡小谷村 | ||
市の木 | ブナ | ||
市の花 | シラネアオイ | ||
市の鳥 | オオルリ | ||
妙高市役所 | |||
市長 | 入村明 | ||
所在地 |
〒944-8686 新潟県妙高市栄町5番1号 北緯37度1分30.7秒東経138度15分12.7秒 | ||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||
ウィキプロジェクト |
妙高市(みょうこうし)は、新潟県上越地方にある市である。平成の大合併により新井市(あらいし)が周辺2町村を編入し、現在の名称に改称した。
目次
地理[編集]
- 新潟県南西部に位置し、長野県と接している。面積445.52km2は、県土のおよそ3.5%にあたる。
- 経度・緯度での位置:東西…東経138度00分12秒 - 138度22分57秒/南北…北緯36度48分00秒 - 37度04分15秒
- 広袤(こうぼう)(幅と長さ):東西33.7km/南北30.1km
- 周囲の長さ:186.2km
- 土地の使途
- 宅地:10.77km2
- 農地:36.88km2
- 山林・その他:397.97km2。市は森林セラピー基地に認定されている。
- 山:妙高山、火打山、斑尾山、大毛無山(おおけなしやま)、毛無山、袴岳、古塔山、高床山
- 河川:関川、矢代川、土路川、ニグロ川、太田切川、白田切川、渋江川、十三川、片貝川
- 湖沼:沼池(ぬまのいけ)、いもり池、よし八池
新井市街地は、商店や工場が集積している。周辺部は里山と農地が広がり、主に稲作が行われている。商品作物としては大鹿のタバコ栽培が有名であったが、現在大鹿地区ではタバコは栽培されていない(周辺地域では、ごく僅かながらも栽培されている)。妙高山に近い地域は、妙高戸隠連山国立公園地域も含まれる。斑尾山周辺とあわせ、温泉やスキー場など、自然豊かな観光資源を持つ。
隣接している自治体[編集]
新潟県
長野県
気候[編集]
暖候期には日照が長く降水量は減少し、寒候期に降水・降雪が増加する日本海側気候で、四季の差が明確である。ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候 (Cfa)に属する。国内有数の豪雪地帯を含むため、豪雪地帯対策特別措置法における特別豪雪地帯に指定されている。旧新井市街地を中心とした平野部では比較的温暖であるが、旧妙高村、妙高高原町域をはじめとした山間部ではやや冷涼な気候となる。気温を対象要素に含む気象庁の観測地点は、標高350mと山間部に位置する関山にある。
春は降水量が減少し、好天となる日が多い。夏は暑い日が多いが、関山において、最高気温35℃以上の猛暑日を記録したのは1984年、1990年、1994年の3回を数えるのみであるのに対し、平野部では2006年から2016年にかけて猛暑日を記録しなかった年は、2009年と2016年の2年のみであるなど、暑さは地域による差が大きい[1]。秋は降水量が増え、日照が短くなるものの、フェーン現象の影響を受けて高温を記録することもある。冬期の降雪量は多く、市内全域において積雪が見られる。関山では真冬日を記録することもあるが、曇天の日が多く放射冷却が発生しにくいため、早朝に厳しい冷え込みが見られることは少ない。最低気温が氷点下10℃を下回ることはまれである。
日照時間は平年値で1452.7時間であり、決して長いとはいえない。1988年あるいは1991年のように、年間合計が1000時間に届かなかった年もあり、2010年までは概ね1500時間以下で推移していた。いっぽうで2011年以降は1600時間を超える年が目立つなど、年による変動が大きい。
以下、関山における観測記録を列挙する。
- 気温 - 最高35.5℃(1990年(平成2年)8月22日)、最低-10.5℃(2012年(平成24年)1月31日)
- 最大降水量 - 186ミリ(1982年(昭和57年)9月12日)
- 最大瞬間風速 - 25.9メートル(2010年(平成22年)1月13日)
- 最深積雪 - 362センチ(1984年(昭和59年)3月1日)
- 夏日最多日数 - 92日(2013年(平成25年))
- 真夏日最多日数 - 37日(2012年(平成24年))
- 猛暑日最多日数 - 1日(1994年(平成6年)、1990年(平成2年)、1984年(昭和59年))
- 熱帯夜最多日数 - 8日(1999年(平成11年))
- 冬日最多日数 - 110日(2005年(平成17年))
- 真冬日最多日数 - 39日(1984年(昭和59年))
妙高市(関山)(1981年 - 2010年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 3.3 (37.9) |
3.6 (38.5) |
7.4 (45.3) |
15.2 (59.4) |
20.5 (68.9) |
23.4 (74.1) |
27.0 (80.6) |
28.9 (84) |
24.4 (75.9) |
18.7 (65.7) |
12.8 (55) |
6.8 (44.2) |
16.0 (60.8) |
日平均気温 °C (°F) | −0.1 (31.8) |
0.1 (32.2) |
3.2 (37.8) |
9.9 (49.8) |
15.3 (59.5) |
19.2 (66.6) |
22.9 (73.2) |
24.5 (76.1) |
20.1 (68.2) |
14.1 (57.4) |
8.3 (46.9) |
3.0 (37.4) |
11.7 (53.1) |
平均最低気温 °C (°F) | −2.9 (26.8) |
−3.1 (26.4) |
−0.5 (31.1) |
5.1 (41.2) |
10.7 (51.3) |
15.6 (60.1) |
19.7 (67.5) |
21.1 (70) |
16.8 (62.2) |
10.5 (50.9) |
4.6 (40.3) |
−0.1 (31.8) |
8.2 (46.8) |
降水量 mm (inch) | 325.1 (12.799) |
209.7 (8.256) |
135.8 (5.346) |
69.7 (2.744) |
88.7 (3.492) |
133.2 (5.244) |
188.1 (7.406) |
135.8 (5.346) |
168.7 (6.642) |
136.7 (5.382) |
150.9 (5.941) |
253.2 (9.969) |
2,013.4 (79.268) |
降雪量 cm (inch) | 422 (166.1) |
319 (125.6) |
175 (68.9) |
25 (9.8) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
15 (5.9) |
229 (90.2) |
1,185 (466.5) |
平均月間日照時間 | 74.5 | 87.9 | 118.6 | 167.1 | 175.8 | 126.1 | 123.0 | 156.5 | 107.8 | 117.6 | 105.7 | 84.2 | 1,452.7 |
出典: 気象庁 |
歴史[編集]
北国街道が南北に走っており、新井地区は宿場町新井宿となっていた[2]。
- 1954年(昭和29年):新井町、矢代村(やしろむら)、斐太村(ひだむら)、鳥坂村(とりさかむら[3])、泉村、平丸村(ひらまるむら)、水上村(みなかみむら)、上郷村(かみごうむら)及び和田村の一部が合併し、新井市となる。
- 1955年(昭和30年):和田村の一部、原通村(はらどおりむら)の一部を編入合併。
- 1956年(昭和31年):水原村の一部を編入合併。
- 2005年(平成17年)4月1日:中頸城郡妙高高原町ならびに妙高村を編入、「新井市」から「妙高市」へと改称[4]。
人口[編集]
![]() | |
妙高市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 妙高市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 妙高市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
![]() ► 妙高市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政[編集]
- 市政の目標(スローガン):「生命地域(バイオ・リージョン)創造」
- 市長:入村明
- 副市長:市川達孝
- 議会:定数18[5]
- 市議会議長:関根正明
- 妙高市役所本庁
- 妙高市役所妙高高原支所
- 妙高市役所妙高支所(妙高市ガス上下水道局を併設)
- 市役所・支所へ設置されている課など
- 議会事務局
- 総務課
- 企画政策課
- 会計課
- 監査委員事務局
- 健康保険課
- 福祉介護課
- 環境生活課
- 市民税務課
- 農業委員会事務局
- 農林課
- 観光商工課
- 建設課
- こども教育課
- 生涯学習課
- ガス上下水道局
- 財務課
- 妙高高原支所
- 妙高支所
- 新井頸南広域行政組合環境施設課
経済[編集]
産業[編集]
- 産業別割合(平成12年)
- 第1次産業…9.5%
- 第2次産業…37.8%
- 第3次産業…52.7%
- 商業の状況(平成14年):駅周辺の商店街や国道沿いの大規模商業施設が中心。(事業所数…570ヶ所/商業人口…2739人/販売額…44269百万円)
- 工業の状況(平成15年):半導体、化学製品の生産が中心。(工場数…78ヶ所/工業人口…4518人/出荷額…163630百万円)
- 農業の状況(平成12年):一大穀倉地帯を築き上げている頸城地方ゆえ、市内全域で、稲作が盛んである。(農家数…3201戸/農業人口…13431人/農業算出額…3427百万円)
工場をおく主な企業[編集]
事業所をおく主な企業[編集]
特産品/名産品[編集]
- 妙高天狗の隠し酒
- 君の井(お酒)
- 鮎正宗(お酒)
- 千代の光(お酒)
- 新井ビール(お酒)
- 山もち・・・丸めたご飯にクルミ味噌をつけて焼いたもの。もちで作る人もいる。
- 笹ずし
- かんずり
- 笹団子
- 妙高ゆきエビ・・・妙高山麓の雪解け水を使い養殖したエビ
- とん汁・・・バリエーションで「とん汁ラーメン」(新潟限定のカップラーメンとしても販売[1])もある。
- 大葉
観光資料[編集]
![]() |
- 年間観光客数:3,489,030人(平成15年)
- 観光目的(平成15年)
- スキー:42.6%
- 温泉:19.1%
- 自然景観:18.3%
- 祭事:7.1%
- 登山:5%
- 観光産業:3.1%
- 名所・旧跡:0.3%
- その他:4.5%
姉妹都市・提携都市[編集]
板橋区
吹田市(旧:妙高高原町と交流)
北名古屋市
スロベニア グラデッツ市
スイス ツェルマット村(旧:妙高高原町と交流)
オーストリア シュルンス村(旧:妙高村と交流)
オーストリア チャグンス村(旧:妙高村と交流)
※出典[2]
施設[編集]
文化・スポーツ施設[編集]
- 妙高市文化ホール
- わくわくランドあらい
- 妙高ふれあいパーク
- 妙高高原メッセ
保健・福祉[編集]
- 新潟県立妙高病院
- JA新潟厚生連 けいなん総合病院
- 妙高診療所
- 高齢化率24.6%(平成12年)
- 1組の夫婦からの平均出生人数:1.69人(平成15年)
- 上水道給水率96.6%(平成16年3月末)
- トイレの水洗化率84.3%(平成16年3月末)
教育[編集]
高等学校[編集]
中学校[編集]
- 妙高市立新井中学校
- 妙高市立妙高高原中学校
- 妙高市立妙高中学校
小学校[編集]
- 妙高市立新井小学校
- 妙高市立新井中央小学校
- 妙高市立新井北小学校
- 妙高市立新井南小学校
- 妙高市立斐太北小学校
- 妙高市立妙高高原北小学校
- 妙高市立妙高高原南小学校
- 妙高市立妙高小学校
特別支援学校[編集]
保育園・認定こども園[編集]
- 第三保育園
- ひまわり保育園
- 和田保育園
- 斐太北保育園
- 斐太南保育園
- 矢代保育園
- さくらこども園
- よつばこども園
- 妙高保育園
- 妙高高原こども園
- ときわ保育園
交通[編集]
鉄道路線[編集]
- 新幹線
- 市域北側に隣接する上越市大和地内に2015年3月14日、北陸新幹線の「上越妙高駅」が開業した。市域に新幹線駅は設置されていないが、路線は市域南東から北部へと縦貫している。なお市域から同駅へは在来線の妙高はねうまラインで接続している。
- 地元行政側からJR東日本に対して提案する駅名称については、上越市と妙高市、新潟県上越地域振興局の行政側と、上越商工会議所、公益社団法人上越観光コンベンション協会、一般社団法人妙高市観光協会の両市財界関係者などから成る「新幹線まちづくり推進上越広域連携会議」が検討を進めた。駅名に「上越」を採用した場合は市域外を経由する上越新幹線や上越線と混同する恐れや、当市に加え地域のシンボルで観光面でも認知度の高い妙高山を表す「妙高」を名称に加えるか否か等々に関して慎重に議論を進め、同会議は2012年「上越」と「上越妙高」の2案を地元案としてJR側へ要望した結果、同社は2013年6月7日、駅名を「上越妙高」とする旨を発表した(詳細は上越妙高駅#駅名称についてを参照)。
- なお妙高市は、新幹線開業に伴い並行在来線として東日本旅客鉄道(JR東日本)から経営分離された信越本線のうち、新潟県側の妙高はねうまラインを継承したえちごトキめき鉄道に出資しているのに加え、長野県側の北しなの線を継承したしなの鉄道と沿線自治体などから成る「しなの鉄道北しなの線運営協議会」にも参加している。また隣接する長野県飯山市とは、長野県北部8市町村と妙高市によって構成される信越9市町村広域観光連携会議(信越自然郷)において連携事業を実施している関係から、飯山駅千曲川口に直結する同市の施設「飯山市観光交流センター」の運営費の一部を負担している。
- 在来線
- 市内には在来線駅が4駅設置されている。
バス路線[編集]
市内の路線バスは頸城自動車グループの頸南バスが主に運行を行っているほか、同グループ内他社の上越市方面からの路線も乗り入れる。この他、妙高市が事業主体のコミュニティバス路線「市営バス」が運行されており、運行業務は頸南バスが受託している。
新井地区周辺[編集]
新井駅近くに頸南バス・新井バスターミナルが置かれている。
妙高高原地区周辺[編集]
定期路線バスほか、スキー場関連会社の運行するシャトルバス・周遊バスが冬季に多く運行される。2012年秋まではアルピコ交通妙高営業所おかれ、地区の路線バスが運行されていたが、頸南バス(その後、市営バス)へ移管された。
道路[編集]
※中郷ICは上越市中郷区に所在
- 一般国道
- 一般県道
- 妙高市内の道路総延長(平成16年3月末) : 1068.7km[要出典](妙高市 - 下関とほぼ同じ)
- 内訳
- 高速道路:19.2km
- 国道:36.8km
- 県道:145.9km
- 市道:672km
- 農道:92.3km
- 林道:102.6km
- 道の駅
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]
- 苗名滝(日本の滝百選)
- 惣滝(日本の滝百選)
- 笹ヶ峰高原(休暇村 妙高、笹ヶ峰牧場)
- 妙高高原温泉郷
- 豊葦地区
- アパリゾート上越妙高(桶海地区)
- 国立妙高少年自然の家
- 関川関所道の歴史館
- 陸上自衛隊関山演習場
- 鮫ヶ尾城跡(国史跡)
- 斐太遺跡
- 長沢茶屋
- 高床山森林公園
- 経塚山公園
- 平丸びょうぶ岩
スキー場[編集]
- 妙高高原温泉郷周辺
- その他
イベント[編集]
- 妙高山山開き
- 妙高山麓時代まつり
- あらいまつり
- 関山神社(火祭り)
著名な出身者[編集]
- 森蘭斎(江戸時代の絵師)
- 岡田清和(貼り絵作家)
- 駒村俊介(クロスカントリースキー選手)
- 恩田祐一(クロスカントリースキー選手)
- 常陽山正治(大相撲、振分部屋)
- 霜鳥典雄(大相撲、時津風部屋)
- 松野泰己(ゲームクリエイター)
- 三船浩(歌手)
- 伊藤麻子(元新潟放送アナウンサー)
- ワタナベ・コウ(裁縫家、漫画家)
- 清水礼留飛(スキージャンプ選手)
- HIKAKIN(ヒューマンビートボクサー、YouTuber)
- SEIKIN(歌手、作曲家、YouTuber)
- 後藤はつの(画家、113歳まで存命であった。)
- 高木郁乃(シンガーソングライター、Jungle Smile)
- 小松伸之(ドラマー)
- 岡田典之(空想委員会ベーシスト)
その他[編集]
東洋経済新報社の「住みよさランキング」では2014年から2018年にかけて5年連続で新潟県内1位を記録した[7]。
脚注[編集]
- ^ “妙高市の気候(新井消防署での観測記録)”. 妙高市. 2019年5月17日閲覧。
- ^ 新井駅周辺ぶらりお散歩マップ - 妙高市.2019年9月1日閲覧。
- ^ 妙高市教育委員会・妙高市教育研究会発行「わたしたちの妙高市」P104に鳥坂城(とりさかじょう)とある。
- ^ “市町村の変遷一覧表”. 新潟県 総務管理部市町村課. 2019年9月1日閲覧。
- ^ “妙高市議選 開票結果(選管最終)”. 新潟日報. 2019年7月31日閲覧。
- ^ 妙高市の斑尾高原地区の住所表記は「妙高市大字樽本」であるが、同地区にあるホテル・スキー場・店舗等はすべて「長野県飯山市斑尾高原」(〒389-2257)の住所表記を用いている。電話もすべて飯山MAの電話番号(市外局番:0269)となっている。
- ^ “全国814市区「住みよさランキング」 妙高市が5年連続県内トップ 上越市は3位”. 上越タウンジャーナル. (2018年6月30日) 2019年9月1日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 行政
- 観光
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