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胎内市

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胎内市
胎内市旗 胎内市章
胎内市旗 胎内市章
2005年9月1日制定
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
甲信越地方
都道府県 新潟県
市町村コード 15227-7
法人番号 7000020152277 ウィキデータを編集
面積 264.89km2
総人口 26,879[編集]
推計人口、2024年9月1日)
人口密度 101人/km2
隣接自治体 新発田市村上市岩船郡関川村
山形県西置賜郡小国町
市の木 ヤマボウシマツ
市の花 チューリップ
市の鳥 ヤマセミ
胎内市役所
市長 井畑明彦
所在地 959-2693
新潟県胎内市新和町2番10号
北緯38度03分35秒 東経139度24分37秒 / 北緯38.05969度 東経139.41033度 / 38.05969; 139.41033座標: 北緯38度03分35秒 東経139度24分37秒 / 北緯38.05969度 東経139.41033度 / 38.05969; 139.41033
胎内市役所庁舎
胎内市役所庁舎
外部リンク 公式ウェブサイト

胎内市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト

胎内市(たいないし)は、新潟県の北部に位置する2005年9月1日北蒲原郡中条町黒川村の合併により発足。新発田市への通勤率は14.1%(平成22年国勢調査)。

地理

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胎内川と胎内リゾート(2021年9月)

新潟県の北部に位置し、市域は胎内川流域に沿って東西に、「へ」の字に曲がった細長い形をしている。平野部の中条地区と、山間部の黒川地区の間に櫛形山脈があり、それを横切る形で胎内川が流れている。 典型的な扇状地であり、扇央部では胎内川の水は伏流水となるため、夏場の降雨の少ない時期は水無川となることがある。扇端部では、湧水が豊富で「どっこん水」と呼ばれている。

気候

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冬の降水量(降雪量)は多いが、気温そのものはそれほど低くならず、アメダス中条地点の1月の平均最低気温は関東地方の内陸部と同程度である。一方、夏は平均値としてはアメダス東京地点や金沢地点よりもやや涼しい程度であるが、台風シーズンにフェーン現象による異常な高温を観測することがある。

  • 2018年8月23日には台風20号等の影響で吹き込んだ南風がフェーン現象によって熱風となり、市内の中条アメダスで最高気温40.8°Cを観測。これは新潟県ならびに北陸地方の観測史上最高気温である[1]
    • 同日は胎内市中条の他にも三条市(40.4°C)、上越市大潟(40.0°C)の計3ヶ所で40°C以上の最高気温を観測しており、これらは40°C以上の最高気温を観測した時期としては、当時日本国内で最も遅い記録であった。
  • 2019年8月15日には最高気温40.7°Cを観測。これは同年における国内最高気温であった。
  • 2020年9月3日には最高気温40.0°Cを観測。同日最高気温40.4°Cを観測した三条市とともに、前述の40°C以上の最高気温を観測した時期の最も遅い記録を更新した。
    • また、三条市と共に国内観測史上初めて同一の観測地点で3年連続して40°C以上の最高気温を観測した。
胎内市(中条地域気象観測所)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 15.1
(59.2)
22.1
(71.8)
24.2
(75.6)
31.7
(89.1)
33.2
(91.8)
36.3
(97.3)
39.2
(102.6)
40.8
(105.4)
40.0
(104)
33.7
(92.7)
27.3
(81.1)
20.8
(69.4)
40.8
(105.4)
平均最高気温 °C°F 5.1
(41.2)
5.9
(42.6)
10.1
(50.2)
16.6
(61.9)
22.2
(72)
25.7
(78.3)
29.3
(84.7)
31.3
(88.3)
27.2
(81)
21.1
(70)
14.6
(58.3)
8.4
(47.1)
18.1
(64.6)
日平均気温 °C°F 2.4
(36.3)
2.6
(36.7)
5.8
(42.4)
11.4
(52.5)
17.0
(62.6)
21.0
(69.8)
24.9
(76.8)
26.5
(79.7)
22.4
(72.3)
16.4
(61.5)
10.4
(50.7)
5.2
(41.4)
13.9
(57)
平均最低気温 °C°F −0.2
(31.6)
−0.5
(31.1)
1.8
(35.2)
6.5
(43.7)
12.2
(54)
17.0
(62.6)
21.5
(70.7)
22.7
(72.9)
18.6
(65.5)
12.4
(54.3)
6.5
(43.7)
2.1
(35.8)
10.1
(50.2)
最低気温記録 °C°F −9.7
(14.5)
−11.2
(11.8)
−9.7
(14.5)
−1.7
(28.9)
4.0
(39.2)
8.1
(46.6)
12.9
(55.2)
13.3
(55.9)
9.0
(48.2)
1.8
(35.2)
−1.3
(29.7)
−10.5
(13.1)
−11.2
(11.8)
降水量 mm (inch) 266.6
(10.496)
172.5
(6.791)
143.8
(5.661)
120.3
(4.736)
126.8
(4.992)
143.8
(5.661)
241.4
(9.504)
189.0
(7.441)
172.7
(6.799)
190.6
(7.504)
255.9
(10.075)
304.5
(11.988)
2,331.2
(91.78)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 26.4 21.5 18.5 13.0 12.1 11.1 13.8 11.3 13.5 15.6 20.3 25.0 202.4
平均月間日照時間 30.7 52.0 113.2 168.8 200.3 177.9 160.0 201.0 150.4 128.4 82.0 41.8 1,516.9
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1978年-現在)[2][3]

歴史

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市名の由来

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市域を流れる胎内川に由来する。合併にともなう新市名称の公募で「胎内市」が応募数1位であり、選定基準を満たすことから決定した[4]

沿革

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黒川庁舎(旧黒川村役場庁舎)

人口

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胎内市と全国の年齢別人口分布(2005年) 胎内市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 胎内市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
胎内市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 35,651人
1975年(昭和50年) 36,480人
1980年(昭和55年) 35,605人
1985年(昭和60年) 35,567人
1990年(平成2年) 35,517人
1995年(平成7年) 34,830人
2000年(平成12年) 34,278人
2005年(平成17年) 32,813人
2010年(平成22年) 31,424人
2015年(平成27年) 30,198人
2020年(令和2年) 28,509人
総務省統計局 国勢調査より


行政

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氏名 就任年月日 退任年月日
初-3代 吉田和夫 2005年10月2日 2017年10月1日
4代- 井畑明彦 2017年10月2日 現職

議会

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定数16[6]

経済

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桃崎浜地区のチューリップ
シンクルトン記念公園(黒川油田)

農業

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稲作を中心に、野菜類、花き栽培、養豚・養鶏などの畜産、果樹栽培も盛んである。主なものは以下の通りである。

  • やわ肌ねぎ(長ネギ)
  • チューリップ
  • 胎内高原ワイン - 2003年に黒川村(当時)主導でブドウ栽培が始まり、2007年に醸造施設「胎内高原ワイナリー」が設立されてワイン生産が始まった[7]
  • タノブラック、タノレッド(ぶどう)

軽工業

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鉱工業

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平野部の中条地区では石油を背景とした工業が発展し、現在でも工場が数多く立地している。主なものは以下の通りである。

沖合では海底油田ガス田プラットフォームが稼働している。

発電

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胎内川のダムを利用して新潟県が設置・管理する胎内第一~第四水力発電所が稼働中である。

沿岸部には風力発電所が立地している。

  • 日立ウィンドパワー 中条風力発電所(日立産機システム中条事業所内、1990 kW×1基)[8][9]
  • JEN胎内ウィンドファーム(伊藤忠エネクスの孫会社[10]) 胎内風力発電所(2000 kW×10基)[8]

このほか、当市沖から村上市沖にかけての海域で洋上風力発電の計画が進められており、2021年9月には「有望な区域」として国から選定を受けた[11][12]

ライフライン

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観光

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山間部の黒川地区では、旧黒川村時代から積極的な観光開発が行われており、四季を通じて観光産業が盛んである。パラグライダーを楽しむことができる。

商業

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3・8のつく日に熊野若宮神社前で六斎市「中条市」(胎内市露店市場)が開催される[13]

姉妹都市・提携都市

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国内

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旧・中条町が旧・境川村と姉妹都市提携。

海外

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旧・中条町が姉妹都市提携。

教育

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専門学校・各種学校

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高等学校

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中学校

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  • 中条中学校(中条・胎内小学校区)
  • 乙中学校(きのと小学校区)
  • 築地中学校(築地小学校区)
  • 黒川中学校(黒川小学校区)

小学校

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  • 中条小学校
  • 胎内小学校
  • きのと小学校
  • 築地小学校
  • 黒川小学校

その他の教育施設

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  • 新潟県少年自然の家

交通

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鉄道路線

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高速バス

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かつては新潟市と山形市を結ぶZao号胎内BSに停車していたが、胎内BSは2020年3月に廃止となりZao号は市内に停車しなくなった。

路線バス

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中条中央病院に停車中の「のれんす号」(2022年3月)

新潟交通観光バスなどによる路線バスは2017年9月までに全て廃止となり、以下の2つの公共交通に再編された。

道路

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高速道路

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一般国道

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道の駅

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事・ご当地グルメ・スポーツ

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名所・旧跡・観光スポット

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現在でも原油が湧き出ている臭水油坪(国の史跡
乙寶寺
地本の水芭蕉群生地

温泉・レジャー

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国設胎内スキー場
胎内高原ビール園

胎内川沿いはリゾートとして開発されており、胎内スキー場、ゴルフ場、天文台、ホテルなどがある[18]

祭事・催事

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ご当地グルメ

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  • 胎内黒豚バーガー
  • 胎内黒豚らぁめん
  • 白鳥(黄餡をマシュマロ生地で包んだ菓子、封のシールには郷土銘菓と書かれている)
  • 乙まんじゅう

スポーツ

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  • たいない高原マラソン
  • 胎内ディアーズXリーグ所属)
  • 胎内市総合グラウンド陸上競技場(日本陸上競技連盟第3種公認)

出身人物

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板額御前。市内飯角の生まれとされる

ゆるキャラ

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  • リップル
  • 板額ちゃん - 胎内市飯角出身の板額御前をPRするキャラクター
  • やらにゃん - 胎内検定のマスコット。平成22年12月15日に胎内市の特別住民として登録された。

脚注

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  1. ^ 新潟・胎内で40.8度=北陸初の40度台-気象庁”. 時事ドットコム. 2018年8月23日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2021年7月11日閲覧。
  3. ^ 観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2021年7月11日閲覧。
  4. ^ 胎内市の合併経過新潟県
  5. ^ 新潟県:任期満了日(定数)一覧
  6. ^ 胎内市議選、9月23日投開票に”. 新潟日報. 2018年12月9日閲覧。[リンク切れ]
  7. ^ “市直営ワイナリーで町おこし(胎内市)―国内品評会で金賞受賞(信越巡って発見)”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (2016年7月14日) 
  8. ^ a b “新潟県新発田市、胎内市の海岸線に並ぶ風力発電機”. にいがた経済新聞. (2020年6月27日). https://www.niikei.jp/37988/ 
  9. ^ “低風速にも向く発電システム、新潟県で2MW”. ITmedia. (2014年3月24日). https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1403/24/news088.html 
  10. ^ 当社連結子会社による風力発電事業の株式取得に関するお知らせ』(プレスリリース)伊藤忠エネクス、2013年12月25日https://www.itcenex.com/ja/news/2013/t80pff0000001mda-att/131225.pdf 
  11. ^ “村上・胎内沖 洋上風力の有望区域に 国が選定 県内初”. 新潟日報. (2021年9月14日). オリジナルの2021年10月4日時点におけるアーカイブ。. https://archive.md/AIlTw 
  12. ^ 洋上風力発電事業について」(PDF)『市報たいない』第379号、胎内市、2021年10月1日、7頁。 
  13. ^ 中条中心部”. 阿賀北の文化・歴史ガイドマップ(胎内市編). 新潟県新発田地域振興局 企画振興部. 2024年6月15日閲覧。
  14. ^ “新潟・胎内市、無料観光バス運行 外国人客を誘致”. 日本経済新聞. (2019年4月22日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44054320S9A420C1L21000/ 
  15. ^ 胎内市・観光周遊バス ホリデー胎内 ご利用案内 平成22年4月1日改正 - 胎内市(アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  16. ^ H24 胎内市地域公共交通協議会の会議資料 - 胎内市(アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  17. ^ 胎内市文化財一覧表 - 胎内市.2019年5月17日閲覧。
  18. ^ 第2次胎内リゾート活性化マスタープラン(全体版) - 胎内市.2019年5月17日閲覧。
  19. ^ “マウンテンバイクコース 胎内に誕生 5日オープン 有志が手弁当で整備”. 新潟日報. (2020年9月3日). オリジナルの2020年9月3日時点におけるアーカイブ。. https://archive.md/v7RhK 

関連項目

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外部リンク

[編集]
行政


観光