岩泉町
いわいずみちょう 岩泉町 | |
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国 |
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地方 | 東北地方 |
都道府県 | 岩手県 |
郡 | 下閉伊郡 |
市町村コード | 03483-5 |
法人番号 |
2000020034835 ![]() |
面積 |
992.36km2 (境界未定部分あり) |
総人口 |
8,949人 [編集] (推計人口、2019年10月1日) |
人口密度 | 9.02人/km2 |
隣接自治体 |
宮古市、盛岡市、久慈市、 下閉伊郡普代村、田野畑村、 岩手郡葛巻町、九戸郡野田村 |
町の木 | アカマツ |
町の花 | キリ |
町の鳥 | ヤマドリ |
岩泉町役場 | |
町長 | 中居健一 |
所在地 |
〒027-0595 岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字惣畑59-5 北緯39度50分35.3秒東経141度47分47秒 |
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岩泉町(いわいずみちょう)は、岩手県の中央部から東部に位置する下閉伊郡の町。本州で最も面積の広い町である。水の透明度が高いことで有名な龍泉洞(鍾乳洞)の町として知られ、観光地としてはもとより、その水がミネラルウォーターとして販売されている。 町内における中心地区の水道水は龍泉洞の水であり、大川や釜津田の集落では近くの湧水が利用されている。岩泉町は、町営のバスに「森と水のシンフォニー」と謳われるとおり各地で水が涌いており、水に恵まれた町である。
1978年、町内の茂師(もし)で日本で初めてとなる恐竜化石「モシリュウ」が発見された[1]。
目次
地理[編集]
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北上高地の東部に位置する。町の大半は山とそれに囲まれた盆地、谷である。東部の小本(おもと)地区は太平洋に面しており、三陸地方の一部である。岩泉町は北上山地が、大きく横たわる地帯であるため、山や地下にある龍泉洞などに関連した寺社も多い。
- 山:宇霊羅山(「龍泉洞」はここの地下にある)、鉄山(鉄鋼産業が盛んだったから。岩泉駅近くの駅の寺に、ここで採れた、鉄を使った灯篭あり。町文化財に指定されている。)
- 河川:小本川、清水川、安家川、大川(「大川七滝」は渓流釣りや紅葉で有名)、小川など。
沿岸部や小本川沿いの一部を除いてまとまった平地が少なく、東京特別区の面積627.57km2を遥かに上回る992.36km2の町域面積に対し、可住地面積は74.29km2で、僅か7.4%に過ぎない。この為、山あい谷あいの河川沿いに集落が点在している。
歴史[編集]
沿革[編集]
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行にともない、岩泉村・尼額村・乙茂村・猿沢村・二升石村の計5か村が合併して新制の北閉伊郡岩泉村が発足。安家村・有芸村と組合村を形成。
- 1896年(明治29年)3月29日 - 北閉伊郡・中閉伊郡・東閉伊郡が合併して下閉伊郡が発足。下閉伊郡岩泉村となる。
- 1922年(大正11年)8月1日 - 町制施行し、岩泉町となる。これにともない町村組合の形態が岩泉町外二箇所組合となる。
- 1928年(昭和3年)10月31日 - 安家村・有芸村との組合を解消。
- 1956年(昭和31年)9月30日 - 安家村・有芸村・大川村・小本村と合併し、新制の岩泉町が発足。
- 1957年(昭和32年)4月1日 - 小川村を編入。
- 2010年(平成22年)7月31日 - JR岩泉線が土砂崩れ事故で脱線・運休(バス輸送への切替後、2014年4月1日付で正式に廃線)。
- 2011年(平成23年)3月11日 - 東日本大震災で、小本地区が大きな津波被害を受ける[2]。
- 2016年(平成28年)8月30日 - 台風10号が台風の統計開始以来、初めて東北太平洋側へ直接上陸。町内でも大雨となり小本川が氾濫し、町中心部の高齢者施設で9名の死者を出すなど甚大な被害を受けた[3]。
行政[編集]
姉妹都市・友好都市[編集]
地域[編集]
人口[編集]
10,069人 4,589世帯 2015年12月31日現在
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岩泉町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 岩泉町の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 岩泉町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
![]() ► 岩泉町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
2015年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、8.91%減の9,841人であり、増減率は県下33市町村中23位。
経済[編集]
産業[編集]
農林漁業、畜産、酪農などの第一次産業が主産業であり、肉牛の日本短角種の産地として知られる。また特産品として、マツタケの全国有数の産地として知られており、東京や関西方面など各地に出荷されている。
ミネラルウォーターやヨーグルトなどの食品加工業も盛んであり、「岩泉ヨーグルト」「龍泉洞の水」「龍泉洞珈琲」などの製品が岩手県内で広く流通しているほか、ヨーグルトは県外・首都圏の一部スーパーでも販売されている。
畜産・酪農[編集]
- 岩泉ホールディングス株式会社 乳業事業部(旧・岩泉乳業)
- 中洞牧場
農業[編集]
- (株)岩泉農業振興公社
- (株)岩泉きのこ産業
漁業[編集]
食品・水加工[編集]
- 岩泉ホールディングス株式会社 産業開発事業部
木工製品[編集]
レジャー[編集]
町内金融機関[編集]
- 岩手銀行岩泉支店(町指定金融機関)
- 北日本銀行岩泉支店(町指定代理金融機関)
- 新岩手農業協同組合(JA新いわて)岩泉支所(町収納代理金融機関)
- 岩手県信用漁業協同組合連合会小本田野畑支店(町収納代理金融機関)
公的機関・施設[編集]
- 岩泉町役場
- 岩泉警察署
- 宮古地区広域行政組合消防本部・岩泉消防署
- 岩手県沿岸広域振興局土木部岩泉土木センター
- 岩泉町民会館
- 岩泉町立図書館
郵便[編集]
教育[編集]
小学校[編集]
- 岩泉町立岩泉小学校
- 岩泉町立大川小学校
- 岩泉町立釜津田小学校
- 岩泉町立小川小学校
- 岩泉町立門小学校
- 岩泉町立安家小学校
- 岩泉町立有芸小学校
- 岩泉町立小本小学校
中学校[編集]
- 岩泉町立岩泉中学校
- 岩泉町立釜津田中学校
- 岩泉町立小川中学校
- 岩泉町立安家中学校
- 岩泉町立小本中学校
高校[編集]
医療[編集]
- 済生会岩泉病院
交通[編集]
空港[編集]
:ともに相当離れており、岩泉町との往来には、花巻空港は盛岡市、三沢市は青森県八戸市などを経由して車や鉄道で移動する必要がある。
鉄道路線[編集]
- 盛岡駅とは宮古駅でリアス線とJR山田線を乗り継いで行き来できる。主に小本地区で利用されている。町内の他地区では、特に岩泉線の廃止後、JRバス東北早坂高原線を利用して盛岡を往来する住民や観光客が多い。また、宮古駅から106急行バス(岩手県北バス)というルートもある。
- 岩泉小本駅から北へ向かえば、久慈駅でJR八戸線に連絡できる。
かつて存在した鉄道路線[編集]
道路[編集]
高速道路[編集]
地域高規格道路[編集]
一般国道[編集]
県道[編集]
主要地方道[編集]
一般県道[編集]
道の駅[編集]
バス[編集]
- JRバス東北
- 岩手県北バス
- 小本線
- 岩泉消防署前 ⇔ 岩泉病院前 ⇔ 小本駅 ⇔ 小本 ⇔ 田老 ⇔ 宮古駅
- 小本線
- 東日本交通
- 岩泉町民バス
- 小本線(小本) 国境・上荒沢口線(小川) 大川・釜津田線(大川) 安家洞線(安家) 大坂本・松ヶ沢線(安家) 茂井・半城子線(安家) 有芸線(有芸) 沢中・夏節線(岩泉) 鼠入線(岩泉)
- 田野畑村営バス
- 龍泉洞・沼袋・田野畑方面
港湾[編集]
岩泉町出身の有名人[編集]
- 金澤弘和 空手家
- 円舘金 Kin Endate 天文学愛好家(小惑星ハンター)。北海道美幌町在住。
- 三浦リカ 女優
- 三浦国宏 元アマチュアボクシング日本王者 ロサンゼルスオリンピック・ソウルオリンピック日本代表
- 鳴尾直軌 元プロサッカー選手 グルージャ盛岡監督
- 八重樫協二 ピストン堀口門下生 元岩泉町長
- 佐々木達彦 アマチュアボクシングの名監督 三浦国宏を一から育てた。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]
ギャラリー[編集]
その他[編集]
- 国土庁「水の郷百選」認定。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ^ 岩手県立博物館 モシリュウ
- ^ 岩泉町『東日本大震災記録 復興への足跡』(平成24年3月)
- ^ “9人死亡の岩手・岩泉町、避難指示出さず 台風10号”. 日本経済新聞. (2016年8月31日) 2018年6月5日閲覧。
外部リンク[編集]
- 岩泉町の5歳年齢階級別人口の推移
岩泉町に関連する地理データ - オープンストリートマップ
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