堺雅人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。153.173.123.131 (会話) による 2016年3月29日 (火) 21:44個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎外部リンク: WP:ELNO)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

さかい まさと
堺 雅人
本名 堺雅人
生年月日 (1973-10-14) 1973年10月14日(50歳)
出生地 日本の旗 日本兵庫県神戸市
身長 172 cm
血液型 O型
職業 俳優声優
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1992年 -
活動内容 1992年:俳優デビュー
配偶者 菅野美穂(2013年 - )
事務所 田辺エージェンシー
公式サイト 堺雅人プロフィール
主な作品
テレビドラマ
オードリー
新選組!
篤姫
ヒミツの花園
ジョーカー 許されざる捜査官
リーガル・ハイ
半沢直樹
真田丸
映画
クライマーズ・ハイ
南極料理人
クヒオ大佐
ゴールデンスランバー
武士の家計簿
ツレがうつになりまして。
 
受賞
日本アカデミー賞
第32回 優秀助演男優賞
クライマーズ・ハイ
第33回 優秀助演男優賞
ジェネラル・ルージュの凱旋
第35回 優秀主演男優賞
武士の家計簿
第36回 優秀主演男優賞
鍵泥棒のメソッド
ブルーリボン賞
第51回 助演男優賞
アフタースクール
クライマーズ・ハイ
その他の賞
2008年度
第1回東京ドラマアウォード 助演男優賞
第33回報知映画賞 助演男優賞
第21回日刊スポーツ映画大賞 助演男優賞
第82回キネマ旬報ベスト・テン 助演男優賞
第63回毎日映画コンクール 男優助演賞
第63回日本放送映画藝術大賞 放送部門 最優秀助演男優賞
第63回日本放送映画藝術大賞 映画部門 最優秀助演男優賞
2009年度
第17回橋田賞
第62回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 助演男優賞
第31回ヨコハマ映画祭 主演男優賞
第64回日本放送映画藝術大賞 映画部門 優秀助演男優賞
第64回日本放送映画藝術大賞 映画部門 優秀主演男優賞
第1回日本シアタースタッフ映画祭 主演男優賞
2010年度
第66回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演男優賞
第65回日本放送映画藝術大賞 映画部門 優秀主演男優賞
2011年度
第36回報知映画賞 主演男優賞
第66回日本放送映画藝術大賞 放送部門 優秀助演男優賞
2012年度
第3回日本シアタースタッフ映画祭 主演男優賞
第5回東京ドラマアウォード 主演男優賞
第50回ギャラクシー賞 テレビ部門個人賞
2013年度
第78回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演男優賞
第30回新語・流行語大賞 年間大賞
第79回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演男優賞
第21回がんばった大賞 MVP
第17回日刊スポーツドラマグランプリ第40回放送文化基金賞 演技賞
備考
エッセイ「文・堺雅人」
テンプレートを表示

堺 雅人(さかい まさと、1973年10月14日 - )は、日本俳優声優宮崎県宮崎市出身(出生は兵庫県神戸市)。血液型O型。身長172cm、体重60kg。靴のサイズは27cm。3人兄弟の長男。田辺エージェンシー所属。妻は女優菅野美穂

略歴

2歳まで舞子浜の団地に住んでいた。

宮崎市立国富小学校宮崎大学教育学部附属中学校宮崎県立宮崎南高等学校卒業。早稲田大学第一文学部中国文学専修中退。

高校時代は演劇部に所属。通商産業省官僚を目指していたが、数学が苦手であり、国立大学の受験に失敗。早稲田大学第一文学部に入学後は、官僚を諦めて、役者を志すようになる[1]。1992年に早稲田大学演劇研究会を母体にした劇団「東京オレンジ」の旗揚げに参加。同劇団の看板俳優として活躍し、「早稲田のプリンス」と呼ばれた。現在も同劇団の名誉団員である。後に早稲田大学第一文学部を中退。その後田辺エージェンシーに所属。現在は舞台の他、テレビや映画でも活動する。

2004年NHK大河ドラマ新選組!』の新選組総長山南敬助役を演じて一般に名前が浸透し、2005年4月にテレビ情報誌テレビブロス(TV bros.)』が行った「好きな男」ナンバーワンに選ばれた。2008年4月放送の単発ドラマ『世にも奇妙な物語 2008年春の特別編「フラッシュバック」』(フジテレビ)でドラマ初主演。

2008年、再び大河ドラマに出演。『篤姫』で徳川家定役を演じた。映画『クライマーズ・ハイ』、『アフタースクール』などの演技が高く評価され、主要映画賞を総なめにする。

テレビ情報誌『TVnavi』内のエッセイ「文・堺雅人」は、2009年3月号にて連載50回目、そして最終回となった(2009年8月に産経新聞出版から単行本として発売)。

2010年7月期の連続ドラマ『ジョーカー 許されざる捜査官』(フジテレビ)で連続ドラマ初主演。その後も映画や連続ドラマの主演を務めるなどしている。

2013年3月、映画『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』での共演をきっかけに交際していた女優の菅野美穂と結婚に向けて準備に入っていることが所属事務所から明かされ[2][3]、同年4月2日、婚姻届を提出した[4]

2013年7月期放送で、主演を務めた連続ドラマ『半沢直樹』はビデオリサーチがオンライン調査を開始して以降、関西地区の最終回の平均視聴率が45.5%で歴代1位、関東地区が42.2%で歴代4位の大ヒットとなった[5]。平成以降に放送されたテレビドラマでは、歴代1位の記録となった。演じる半沢の決め台詞「倍返しだ!」がブームとなり、同年の新語・流行語大賞大賞を受賞した(名義は堺雅人、TBS『半沢直樹』チームの連名として受賞)。

2014年、オリコンの「2014年ブレイク俳優ランキング」で第3位にランクイン[6]

2015年5月4日、妻・菅野美穂の第1子妊娠を明らかにした[7]。8月13日、第1子男児の誕生が公表された[8]

受賞歴

2008年度

2009年度

2010年度

2011年度

2012年度

2013年度

  • 第78回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演男優賞(『半沢直樹』)
  • 第30回新語・流行語大賞 年間大賞(『半沢直樹』)
  • 第79回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演男優賞(『リーガルハイ』)
  • 第21回がんばった大賞 MVP (『リーガルハイ』)
  • 第17回日刊スポーツドラマグランプリ 主演男優賞(『半沢直樹』)
  • 第40回放送文化基金賞 演技賞(『半沢直樹』)

2014年度

人物

特徴

  • CNNの「まだ世界的に名前は売れていないが、演技力のある日本の俳優7人」の一人に選ばれた。

趣味

  • 好角家である。大相撲についてはかなり詳しく、NHKの大相撲中継にゲストとして呼ばれたこともある。特にお気に入りの力士は同じ九州出身の魁皇(現年寄浅香山)。
  • お笑いトリオ東京03のファンであり、単独ライブは第1回公演以外は全て見に行っている。
  • 好きな絵本は『馬のゴン太旅日記』(小学館)。小学校高学年の頃に高学年課題図書に指定されて、原作者の島崎保久に読書感想文を書いて以来、ずっと愛読しているとの事。
  • 中学生の頃からシブサワ・コウの『三國志』のファンで、パソコンを所有している父親がいる友人宅で遊んでいた。大学上京時には、炊飯器、スーパーファミコンを購入し、最初に買ったゲームソフトは『信長の野望[注 1]。朝ドラ[注 2]出演時には、PlayStation版『三國志』を何回も制覇している。好きな『三國志』の武将は「陳宮」「袁紹」の小者タイプ[11]

交友関係

  • 高校時代の恩師に歌人若山牧水研究者の伊藤一彦第一文学部の先輩)がおり、文学的な薫陶はじめ多大な影響を受けたという。2010年には『ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学』(角川書店)という共著を出した。
  • 時代劇ファンの松村邦洋は早くから堺雅人に注目していたが堺の知名度自体が低くモノマネを披露する機会はなかったが、ドラマ半沢直樹が大ヒットし堺雅人の知名度は急上昇し、それに便乗して松村も半沢直樹の堺雅人をモノマネして団長安田と共にプチブレイクする。ある日フジテレビの廊下で偶然堺と遭遇しこれがお互い初対面。松村はモノマネの許可を得ようとしたがその前に堺に「僕のモノマネはセリフが多くて迷惑をかけていませんか?」と心配されたと語っている。うれしくなった松村は同ドラマの名脇役のオネエ監査役の片岡愛之助のモノマネも披露。堺はこれを「なかなか似ていますね」と高評価した。[12]

大河出演

  • 新選組!』での山南役の演技の際、たびたび見せる笑顔はもともと近藤勇土方歳三天然理心流一派を見下すような笑顔だったのだが次第に見守るような笑顔に変わったと本人も語っており、この笑顔は山南のトレードマークともなった。なお、山南が切腹する第33回「友の死」は、視聴者からの支持が高く、2004年末に「アンコール2004」という形で、1話のみ異例の再放送をしている。
  • 大河ドラマに出演する前には同じ新選組をテーマにした映画『壬生義士伝』(2003年)に沖田総司役として出演していた。その映画の撮影中に山南敬助役をオファーされている。
  • 2016年の大河ドラマ『真田丸』で主人公・真田信繁役に抜擢され、主演を務めた。ちなみに、前述の『新選組!』と『真田丸』はどちらも脚本を三谷幸喜が務めている。

リーガル・ハイ

  • リーガル・ハイ』の主人公である、毒舌で偏屈な弁護士の古美門研介は当たり役[13]となり、2年間で続編が2本(スペシャルドラマ、連続ドラマ二期)作られ、堺にとっては初の主演作シリーズ化となった。

半沢直樹

  • 半沢直樹』の原作者である池井戸潤は、『リーガル・ハイ』における堺の演技を観て、主人公のキャスティングに堺を推した。
  • 主演を務めた半沢直樹の決め台詞「倍返し」がブームとなり、流行語大賞を受賞して自身の代表作となった。

出演

テレビドラマ

映画

舞台

  • 東京オレンジ公演(1992年 - 1999年)※これ以後も不定期に参加している
  • ミヤギサトシプレゼンツ「本牧マクベス」(1995年1月@相鉄本多劇場
  • 双数姉妹「コサック」(1995年5月、シアタートップス
  • 双数姉妹 featuring 東京オレンジ「コサック TOKИOへ行く」(1995年7月 - 8月、早大大隈講堂裏特設テント)
  • curate246-T「バイブ」(1996年7月、シアターサンモール
  • ネルケビューネ「5人の帰れない男達」(1996年12月、シアタートップス)
  • 「ソウル・オブ・マンダリン」(1997年1月、六本木キャラメル)
  • 桜月流美剱道「スサビ」(1997年3月、シアターV赤坂)
  • サードステージ「コーマ・エンジェル」(1997年6月、シアターサンモール)
  • 「水の味」(1998年5月、紀伊国屋サザンシアター
  • 「Zenmai」(1998年10月、シアターコクーン
  • リーディング公演「ピッチフォーク・ディズニー」(1999年7月、シアタートラム
  • サードステージ「ビューティフル・サンディ」(2000年2月、俳優座劇場近鉄小劇場
  • 「VAMP SHOW」(2001年6月 - 7月、PARCO劇場大阪シアタードラマシティ
  • 「エレファント・バニッシュ」(2003年5月 - 6月、世田谷パブリックシアター、大阪シアタードラマシティ)
  • 朗読劇「天国の本屋3-恋火」(2003年8月、銀座ヤマハホール)
  • 「喪服の似合うエレクトラ」(2004年11月 - 12月、新国立劇場
  • 「お父さんの恋 -Family Tale-」(2005年3月 - 4月、PARCO劇場、大阪シアタードラマシティ、他)
  • 演劇企画・二人の会「宮城野」(2005年8月、宮崎県立芸術劇場
  • 「噂の男」(2006年8月 - 9月、PARCO劇場、大阪シアタードラマシティ、他)
  • 恐れを知らぬ川上音二郎一座」(2007年11月 - 12月、シアタークリエ
  • 劇団☆新感線蛮幽鬼」(2009年10月 - 11月、新橋演舞場梅田芸術劇場

テレビアニメ

OVA

劇場アニメ

DVD

  • やさぐれぱんだ〈白盤〉〈黒盤〉 - 青年 役(2007年)
  • やさぐれぱんだ〈金盤〉〈銀盤〉〈銅盤〉 - 青年 役(2008年)

インターネットドラマ

  • 深津絵里のblack comedy ブラコメ(2006年、GyaO

ラジオドラマ

  • FMシアター「滅頂」(1997年8月16日)
  • FMシアター「かつて海だった街」(1999年9月11日)
  • 青春アドベンチャー「不思議屋薬品店」(2002年11月18日 - 29日)
  • ポップスライブラリー「ジュリエットの悲鳴『危険な席』」(2003年1月12日 - 16日、NHK-FM) - 朗読
  • SUNTORY THEATER ZERO-HOUR「美しい村」「風立ちぬ」「菜穂子」(2004年10月4日 - 8日、J-WAVE) - 朗読
  • CHRISTMAS DRAMA SPECIAL「ハゴロモ」(2006年、J-WAVE)

バラエティ・情報番組

ナレーション

  • ホリデーにっぽん「湯せんぺいはわが人生」(2005年9月、NHK)
  • にっぽん再発見「かまぼこ板に描かれた“昭和”〜香川 お年寄りたちの絵物語〜」(2005年9月19日、NHK BS-hi
  • ザ・ノンフィクション「笑顔でさようなら」(2005年10月30日、フジテレビ)
  • ハイビジョン特集「よみがえる源氏物語絵巻-浄土を夢見た女たち-」(2005年11月17日、NHK BS-hi)
  • BS民放5局共同スペシャル番組「新・日本百景 100年後に残したい日本の姿」九州・沖縄編(2007年12月28日、BS日テレ
  • 銘酒誕生物語-九州が生んだ人気焼酎を訪ねて-(2008年1月2日、WOWOW)
  • スポーツ大陸斎藤佑樹・重圧と戦った4年間」(2010年11月21日、NHK)
  • 2013皇室スペシャル 陛下の覚悟〜つらぬいた365日 その原点〜(2013年2月17日、テレビ朝日)

CM

出版

連載

  • TVnavi 「文・堺雅人」 2005年2月号〜2009年3月号 全50回
  • CREA 「月記」 2009年10月号〜2013年4月号

単行本

新書

文庫解説

注釈

  1. ^ ゲームの特定名の記述は無い。
  2. ^ 特定のドラマ名は挙げていない。

脚注

  1. ^ INLIFE 男の履歴書 堺雅人
  2. ^ 堺雅人&菅野美穂、超ビッグカップル来月結婚!”. sanspo.com(紙面から). サンケイスポーツ (2013年3月22日). 2013年3月21日閲覧。
  3. ^ 菅野美穂「結婚したいジタバタ子」だったが…堺雅人と結婚へ”. スポニチアネックス. スポーツニッポン (2013年3月22日). 2013年3月22日閲覧。
  4. ^ ファンのみなさまへ(2013年4月3日)、田辺エージェンシー、2013年4月3日閲覧。
  5. ^ 「半沢直樹」平成1位の42・2%!
  6. ^ “2014年 ブレイク俳優ランキング”. オリコン. (2014年12月19日) 
  7. ^ 菅野美穂 今秋ママに!堺雅人と結婚2年待望第1子「静かに心の準備」”. Sponichi Annex (2015年5月5日). 2015年5月5日閲覧。
  8. ^ 菅野美穂、第1子の男児出産「家族が増えた喜びでいっぱい」”. SANSPO.COM (2015年8月14日). 2015年8月14日閲覧。
  9. ^ 島村幸恵 (2012年10月22日). “「家政婦のミタ」がグランプリで5冠! 東京ドラマアウォード2012発表”. シネマトゥデイ. 2012年10月23日閲覧。
  10. ^ 第50回ギャラクシー賞入賞作品一覧放送批評懇談会、2013年5月2日閲覧。
  11. ^ NHK出版『NHK大河ドラマ・ストーリー 真田丸 前編』「スペシャル対談 堺雅人 シブサワ・コウ」P84、87。
  12. ^ <http://news.livedoor.com/article/detail/8355062/>
  13. ^ テレビ試写室 : 「リーガルハイ」 堺雅人の“毒舌弁護士”再び “半沢”パロディーも”. MANTANWEB. 毎日新聞 (2013年10月9日). 2013年10月9日閲覧。
  14. ^ NHKスペシャル 知られざる大英博物館 - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス

外部リンク