クライマーズ・ハイ
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クライマーズ・ハイは、横山秀夫による小説作品。ならびにこれを原作とするNHKで放送されたテレビドラマ、東映/ギャガ・コミュニケーションズ共同配給の映画。
著者が上毛新聞記者時代に遭遇した日本航空123便墜落事故をもとに、事故時の群馬県の架空の地元新聞社を舞台にしたものである。
目次 |
[編集] 小説
『別冊文藝春秋』に掲載された。週刊文春ミステリーベストテン2003年第1位、2004年本屋大賞第2位受賞。2003年8月に文藝春秋から単行本として出版され、2006年には文春文庫で刊行された。
[編集] あらすじ
1985年8月12日、北関東新聞社の遊軍記者で、販売部の人間が多く所属する「登ろう会」メンバーの悠木和雅は、同じく登ろう会の安西耿一郎と一緒に、県内最大の難関である谷川岳の衝立岩に登山へ向かう予定だった。帰宅しようとしたその時、社会部記者の佐山達哉から「ジャンボが消えた」と連絡が入る。翌朝、悠木は粕谷編集局長から日航全権デスクを命ぜられる。同新聞社にとって、「大久保・連赤」以来の大事件を抱えることになる。
クライマーズ・ハイとは、登山家の興奮状態が極限まで達し、恐怖感が麻痺してしまう状態。
[編集] テレビドラマ
[編集] 概要
NHK総合・デジタル総合において土曜ドラマの枠内で二部構成で放送されたドラマの特別番組。2005年12月10日と12月17日に両日午後7時30分から8時45分(JST)に放送された。2006年9月30日と10月7日に再放送されている。またDVDも発売・レンタルされている。
[編集] キャスト
[編集] 北関東新聞社
- 悠木和雅(日航全権デスク):佐藤浩市
- 岸文平(政治部デスク):松重豊
- 田沢直人(社会部デスク):光石研
- 佐山達哉(社会部・群馬県警記者クラブ):大森南朋
- 神沢夏彦(社会部):新井浩文
- 望月亮太(元社会部):安居剣一郎(回想)
- 稲岡信也(文芸部):岡本信人
- 亀嶋格(整理部長):石井愃一
- 編集部庶務のおばさん:橘ユキコ
- 依田千鶴子(編集部庶務):久遠さやか
- 安西耿一郎(販売部):赤井英和
- 等々力竜司(社会部長)岸部一徳
- 守屋政志(政治部長):谷本一
- 粕谷亘輝(編集局長):大和田伸也
- 追村忠士(編集局次長):塩見三省
- 伊東康夫(販売局長):綿引勝彦
- 白河社長:杉浦直樹
[編集] その他
- 悠木弓子(悠木の妻):美保純
- 安西小百合(安西の妻):岸本加世子
- 安西燐太郎(安西の息子):高橋一生
- 望月彩子(望月の従妹):石原さとみ
- 末次勲(安西の登山仲間):伊武雅刀
- 登山指導員:寺島進
- 遺族の女性:中村優子
[編集] スタッフ
[編集] 受賞
[編集] 時代考証
- 悠木和雅(佐藤浩市)が劇中で乗っている初代ホンダ・トゥデイは、1985年9月発売であり、ドラマ中の8月時点ではまだ発売されていない。
- 悠木が末次(伊武雅刀)を訪ねて行った先の図書館に、やはり1985年8月には刊行されていない『名探偵コナン』のコミックスが並んでいる。
- 劇中登場したテレビニュースは制作したNHKの事故発生当時の特番映像を多数使用している。
[編集] 映画
| クライマーズ・ハイ Climber's High |
|
|---|---|
| 監督 | 原田眞人 |
| 製作 | 若杉正明 久保理茎 |
| 脚本 | 加藤正人 成島出 原田眞人 |
| 出演者 | 堤真一 堺雅人 尾野真千子 高嶋政宏 山崎努 |
| 音楽 | 村松崇継 |
| 主題歌 | 元ちとせ「蛍星」(イメージソング) |
| 撮影 | 小林元 |
| 編集 | 須永弘志 原田遊人 |
| 配給 | 東映 ギャガ・コミュニケーションズ |
| 公開 | 2008年7月5日 |
| 上映時間 | 145分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| IMDb | |
2007年10月に製作が発表され、2008年7月5日公開。事故現場となった上野村において特別試写会がおこなわれ、多くの村民が鑑賞した。
[編集] キャスト
- 悠木和雅(遊軍・日航機事故担当全権デスク):堤真一
- 佐山達哉(社会部・県警キャップ):堺雅人
- 玉置千鶴子(地域報道班)尾野真千子
- 等々力庸平(社会部長):遠藤憲一
- 岸円治(政経部デスク):田口トモロヲ
- 田沢善吉(社会部デスク):堀部圭亮
- 吉井弁次郎(整理部):マギー
- 神沢周作(地域報道班):滝藤賢一
- 伊東康男(販売局長):皆川猿時
- 亀嶋正雄(整理部長):でんでん
- 守屋政志(政経部長):矢島健一
- 黒田美波(元・社長秘書)野波麻帆
- 安西小百合(安西耿一郎の妻):西田尚美
- 粕谷隆明(編集局長):中村育二
- 追村穣(編集局次長):螢雪次朗
- 安西燐太郎(安西耿一郎の息子・成長後):小澤征悦
- 安西耿一郎(販売部):高嶋政宏
- 白河頼三(社長):山崎努
[編集] スタッフ
- 配給:東映、ギャガ・コミュニケーションズ
[編集] 受賞
- 第21回日刊スポーツ映画大賞
- 助演男優賞(堺雅人)
- 第21回石原裕次郎賞(原田眞人)
- 第51回ブルーリボン賞
- 作品賞
- 助演男優賞(堺雅人)
- 第32回日本アカデミー賞
- 優秀作品賞
- 優秀監督賞(原田眞人)
- 優秀脚本賞(加藤正人・成島出・原田眞人)
- 優秀主演男優賞(堤真一)
- 優秀助演男優賞(堺雅人)
- 優秀撮影賞(小林元)
- 優秀照明賞(堀直之)
- 優秀美術賞(福澤勝広)
- 優秀録音賞(矢野正人)
- 優秀編集賞(須永弘志・原田遊人)
- 映画館大賞「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第12位
[編集] その他
- 北関東新聞社のビルは前橋市内の空きビルをそのまま利用したもので、社名ロゴが入った看板も掲げられた。
- 北関東新聞社は群馬県を拠点とする架空の地方新聞社の設定だが、実際に埼玉県さいたま市(旧岩槻市)に同名の会社が存在する。月刊・季刊の情報誌発行がメインであり、日刊新聞の発行は行っていない。劇中の北関東新聞社とたまたま同名であるだけで、モデルになった訳では無く設定に影響も及ぼしていない。別社名で1970年に設立され、1989年に現社名の株式会社 北関東新聞社に社名変更をした。関東地区を細分化すると、群馬県は北関東地区になるが、埼玉県を北関東と位置付ける事はまず無いため、埼玉県に北関東新聞社が存在する事は想定外だったに違いない。ちなみに、この会社の北関東新聞社への社名変更時期は原作の別冊文藝春秋掲載よりも早い。
- 再現された墜落事故現場は、群馬県高崎市近郊の倉渕ダム残土捨場の山林斜面に造られ、機体残骸の位置も忠実に再現された。
[編集] 時代考証について
時代考証は当時の状況に忠実に再現されているが、当時には存在しない物や言葉が使用された箇所が若干ある。
- 時刻表にJRの文字(当時は国鉄だった)
- 墜落現場を取材する報道陣が1987年発売のBETACAM-SP方式の一体型VCR(ソニー製BVV-5)を装着したカメラを使用しているカットがある。劇中、比較的多く登場するテレビカメラマンのカメラには旧型のBVV-1が合体されているが、それは1985年当時も使用されていた機種である。
[編集] 小説/DVD
- クライマーズ・ハイ(単行本)ISBN 978-4163220901
- クライマーズ・ハイ(文庫本)ISBN 978-4167659035
- クライマーズ・ハイ(テレビドラマ)ASIN: B000EPFPBK
- クライマーズ・ハイ(映画)ASIN B000EPFPBK
[編集] 外部リンク
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