AKB48の劇場公演
AKB48の劇場公演(エーケービー フォーティエイトのげきじょうこうえん)は、AKB48がAKB48劇場等で行っているライブである。
概要
AKB48は、結成時からAKB48の専用劇場である「AKB48劇場」を持ち、メンバーによる劇場公演を行っている。劇場公演は、原則としてチーム単位で行うが、2007年7月1日から2008年4月19日まで行われたひまわり組公演では、当時のチームA、Kのメンバーからの日替わり混成メンバーで行われた。また、2009年6月4日 - 10月23日にシアターGロッソで行われた公演は、全メンバーからの日替わり出演で行っていた。また、2011年4月3日までは研究生をメインとした公演も行われていた[1]。研究生公演は、正規チーム公演の演目・衣装を借用して行われた。
なお、2010年以降に開始した演目についてはオープニングの前に研究生が前座ガール(ズ)として楽曲を披露するようになった。
AKB48劇場での公演は、2011年11月23日現在、総公演回数2454回、総動員数約61万人を数える[2]。
AKB48劇場での通常公演
各公演は、チーム名と序数を取って、「A1st」または「A1」のように略記されることも多い。
チームA
- 旧体制(全522公演)
- PARTYが始まるよ:2005年12月8日 - 2006年3月31日(98公演)
- 会いたかった:2006年4月15日 - 8月11日(70公演)
- 誰かのために:2006年8月20日 - 2007年1月25日(83公演)
- ただいま恋愛中:2007年2月25日 - 6月26日(31公演)
- リバイバル公演:2008年4月20日 - 10月11日(86公演)
- 恋愛禁止条例:2008年10月19日 - 2010年5月27日(154公演)
- 新体制
- 目撃者:2010年7月27日 -
- 2012年3月31日現在、70公演実施
チームK
- 旧体制(全451公演)
- PARTYが始まるよ:2006年4月1日 - 7月5日(61公演)
- リバイバル公演:2006年11月8日 - 12月14日(9公演)
- 青春ガールズ:2006年7月8日 - 11月6日(77公演)
- 脳内パラダイス:2006年12月17日 - 2007年6月22日(64公演)
- 最終ベルが鳴る:2008年5月31日 - 2009年4月4日(150公演)
- 逆上がり:2009年4月11日 - 2010年2月21日(90公演)
- 新体制
チームB
- 旧体制(全542公演)
- 青春ガールズ:2007年4月8日 - 10月2日(94公演)
- 会いたかった:2007年10月7日 - 2008年2月21日(73公演)
- パジャマドライブ:2008年3月1日 - 2009年2月1日(209公演)
- アイドルの夜明け:2009年2月8日 - 2010年4月16日(166公演)
- 新体制
- シアターの女神:2010年5月21日 -
- 2012年3月31日現在、377公演実施
チーム4
- 僕の太陽:2011年10月10日 -
- 2012年3月31日現在、60公演実施
ひまわり組
- 僕の太陽:2007年7月1日 - 11月30日(124公演)
- 夢を死なせるわけにいかない:2007年12月8日 - 2008年4月19日(108公演)
研究生・チーム研究生
- 研究生公演 ただいま恋愛中(A4th):2008年5月22日 - 10月7日(41公演)
- チーム研究生公演 アイドルの夜明け(B4th):2009年3月6日 - 2010年4月12日(121公演)
- チーム研究生公演 恋愛禁止条例(A5th):2010年4月17日 - 6月18日(30公演)
- チーム研究生公演 シアターの女神(B5th):2010年6月20日 - 2011年4月3日(151公演)
2011年4月8日以降は公演形態がチーム別から演目別になっており、各演目(目撃者・RESET・シアターの女神・僕の太陽[4])における研究生の参加数が過半数(9名以上)になると料金が一律1000円値下げの割引公演(従来のチーム研究生公演と同じシステム)となった。ただし、正規メンバーは基本的に従来のチーム別公演のみに出演するため、実質的には各公演のメンバーに研究生が加わった形となっている。これにより従来のチーム研究生公演という名称は消滅したが、2012年3月29日から13期研究生を中心として出演メンバー全員が研究生メンバーである「RESET」公演が行われている。
CD/DVD販売
2012年3月現在
チーム | CD/DVD | 1st | 2nd | 3rd | 4th | 5th | 6th |
---|---|---|---|---|---|---|---|
A | CD | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
DVD | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | |
K | CD | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
DVD | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | |
B | CD | × | × | × | ○ | ○ | - |
DVD | ○ | ○ | ○ | ○ | × | - | |
4 | CD | × | - | - | - | - | - |
DVD | × | - | - | - | - | - | |
ひまわり | CD | × | × | - | - | - | - |
DVD | ○ | ○ | - | - | - | - | |
研究生 | CD | × | × | × | × | - | - |
DVD | × | × | × | × | - | - |
公演内容
演目
公演ではオリジナル曲によるライブが披露される。チームや組により曲目は異なる。公演の時間はアンコールを含めて約1時間40分 - 50分。メンバーの生誕祭などがあると公演時間が長引くことがある。また、ニューシングルが発売された時期には、アンコール曲に追加して披露されるのが恒例になっている。
公演フォーマット
2008年以降に初演の公演では、おおむね以下のようなフォーマットが取られている。なお、A6th・K6th・B5thでは、overtureの前に研究生によるオープニングアクト(A6th・K6thは前座ガールズ、B5thでは前座ガール)が入る。また、終演後にハイタッチ会が行われるようになってからは、終演アナウンスが省略されている。
- 日替わりメンバーによる開演前アナウンス
- overture
- 全体曲(4曲程度)
- 自己紹介と本日のお題
- ユニット曲(5曲程度)
- MC(メンバー数人)
- 全体曲(3曲程度)
- MC(メンバー全員を2グループに分けて)
- 全体曲(1曲)
- (アンコール)
- 全体曲(2曲程度)
- アンコールのお礼
- 全体曲(1曲)
- 挨拶
- 日替わりメンバーによる終演アナウンス
演出
照明とセリ、ステージ後方のどんでん返しなどを使用した演出が行われる。 曲によっては、以下のような演出道具が使われることもある。
ステージ衣装
一回の公演では、早着替え用の重ね着も含めると、メンバーあたり6着程度の衣装を着用する。2011年時点での公演は16人で行うことを前提としているので、予備やバックダンサーの衣装を含めると1公演あたり100着以上の衣装を用意している。特にユニット曲など1曲のみで使用する衣装では、曲のイメージを強く反映したデザインとなっている。
楽器演奏
公演の中で、メンバーが楽器演奏を披露するものがある。
- 「PARTYが始まるよ」公演の「あなたとクリスマスイブ」でのピアノ演奏
- 「脳内パラダイス」公演の「友よ」でのバンド演奏
- 「アイドルの夜明け」公演の「アイドルの夜明け」でのマーチングバンド演奏
- シングル「GIVE ME FIVE!」発売に伴う各チーム公演でのバンド演奏
生誕祭
メンバーの誕生日を祝うイベントのこと。通常は誕生日またはその前後にあたる公演日に行われる[5]。おおまかな流れとしては、通常通りの公演の最後の挨拶の途中で仕切り役のメンバー[6]により「ちょっと待った。今日は○○(メンバー名)の生誕祭です。」などと発言して挨拶を中断すると「涙サプライズ!」のBGMが流れる[7]。舞台袖からバースデーケーキが用意され、ろうそくに火が灯される。観客と共に全員で「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」を合唱し、当人がろうそくの火を吹き消し、観客にお礼の言葉や今後の抱負などを話すという流れである。オーソドックスな演出ツールは、サイリウム、バースデーケーキ、花束の贈呈だが、メンバーの両親や公演に出演していないメンバーからの手紙が読まれるなどの演出が行なわれることがある。
- 演出と演出ツール
舞台の上での演出やケーキ、花束は劇場側が用意する。サイリウムなど客席での演出ツールは自主的に集まったファンたちが生誕祭の実行委員会を構成し、資金を出し合って調達する。
- フラワースタンド
劇場ロビーにフラワースタンドが2006年10月ごろから設置されるようになった。手配をするのは生誕祭の実行委員会などである。劇場側が用意するものではない。
アンダー
メンバーが個人の仕事や体調不良などで休んだ場合、アンダー(understudy:代役)を立てて公演を行う。
アンダーは、そのメンバーの担当部分すべてを一人で行う場合と、ユニット曲と全体曲とで別々に立てる場合とがある。アンダーは、研究生またはチーム内の別のメンバーや、他チームのメンバーが務める。チーム内でアンダーを務める場合、そのメンバーの元々のポジションに別のアンダーが入ることもある。
なお、ソロパートを持つメンバーが突然の体調不良などで欠席となった場合、公演中でも他のメンバーが、アンダーを演じたり、また、アンダーの手配が間に合わず、その曲目が中止になってしまうこともある。
チケット販売
劇場への入場チケットの販売方法は、2011年現在では専用サイトによる予約抽選制となっている。抽選後、当選のメールを受け取った者のみが、劇場のインフォメーションカウンターで入場チケットを購入することができる。 チケットの種別・枚数は以下の通り。
- 公式モバイルサイト「AKB48 mobile」会員 または 「二本柱の会」会員(100枚)
- 遠方(関東地方1都6県外居住者)(15枚)
- ファミリー・カップル(10枚)
- 女性および、小学生・中学生(10枚)
- 一般(115枚)
- 2・3・4は、指定された座席に座る。それ以外はロビーで行う入場順抽選によって劇場への入場順が決定する。
- 女性客限定ライブや、遠方客優先ライブなどが実施されることもある。
シアターGロッソでの通常公演
2009年5月より、東京ドームシティアトラクションズ内シアターGロッソでも不定期で公演や握手会を実施していた。ただし、こちらは専用劇場ではなくスーパー戦隊シリーズのキャラクターショー等との共用であった。
- シアターGロッソ公演 夢を死なせるわけにいかない:2009年6月4日 - 10月23日(40公演)
特別公演
AKB48劇場での特別公演
チームの枠を外れて通常の公演とは異なるセットリストにより行われる。
元旦公演(1月1日)や○周年記念特別公演(12月8日)など定期的に行われるものや、CD購入特典やタイアップ企業のキャンペーンなど不定期に行われるものがある。2012年3月11日には、2011年の同日に発生した東日本大震災の復興支援特別公演が行われた[8]。
シアターGロッソでの特別公演
- AKB48 in シアターGロッソ プレオープン特別公演:2009年5月29日 - 6月3日
SUNSHINE STUDIOでの特別公演
- AKB48 in SUNSHINE STUDIO(2008年6月15日) - 選抜メンバー
- SKE48公演開始まであとわずか!最後の気合いを入れにAKB48がやってきた!(2008年9月13日) - A・K選抜メンバー
TOKYO DOME CITY HALLでの特別公演
- 「見逃した君たちへ」〜AKB48グループ全公演〜(2011年5月24日 - 6月8日・10日 - 12日)
- 「見逃した君たちへ2」〜AKB48グループ全公演〜(2012年5月3日 - 24日)
脚注
- ^ これ以降もスケジュールの都合上、研究生が出演メンバーの大半を占めることはある
- ^ 当日の公演終了時点での数。『bayfm meets AKB48 6th Stage〜誰かのために〜』(bayfm、2011年11月23日放送)にて、DJの門脇知子が発言。
- ^ うち、1公演は出演メンバー全員が研究生の公演。
- ^ 2011年10月 -
- ^ おおむね誕生日から2か月以内に行われるのが通例であるが、本人の仕事のスケジュールと所属チームの公演日程が合わず行われないこともある。また、複数のメンバーの生誕祭をまとめて行うこともある。2011年にはドラマ収録期間中(7月)に誕生日を迎えて劇場での公式生誕祭が出来なかった前田敦子のために、収録終了後の11月に非公式生誕祭として実施した例もある。
- ^ 生誕祭のメンバーと特に仲が良いメンバーが仕切り行うことが多い。
- ^ 2009年以降。それ以前は「誕生日の夜」をBGMとして使用していた。
- ^ この日は、SUNSHINE STUDIO(SKE48劇場)、NMB48劇場、HKT48劇場でも同じ開演時刻で復興支援特別公演が行われ、公演ではこの4会場と、東京ビッグサイトで「負け惜しみコングラチュレーション」劇場盤握手会を行なっていたSDN48を合わせた5か所(東京ビッグサイトは公演前半のみ)を生中継で結んだ。