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「AKB49〜恋愛禁止条例〜」の版間の差分

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*2010年39号で連載開始記念として前田敦子、高橋みなみ、板野友美、大島優子、渡辺麻友、柏木由紀の6人によるグラビアが掲載された。また、3号連続で6人のカードを付録。表は写真&サイン、裏は宮島礼吏書き下ろしのイラストと直筆コメントが書かれていた。39号は前田と渡辺、40号は大島と板野、41号は高橋と柏木のコンビとなっている。
*2010年39号で連載開始記念として前田敦子、高橋みなみ、板野友美、大島優子、渡辺麻友、柏木由紀の6人によるグラビアが掲載された。また、3号連続で6人のカードを付録。表は写真&サイン、裏は宮島礼吏書き下ろしのイラストと直筆コメントが書かれていた。39号は前田と渡辺、40号は大島と板野、41号は高橋と柏木のコンビとなっている。
*2010年45号の『[[もう、しませんから。]]』で大島優子がインタビューに応じ、第3話のレッスンの状況について語っている。また、作者の[[西本英雄]]が新しいロゴをせがんだところ快諾し、もう(モー)という鳴き声にちなみ牛のイラスト付きのロゴを描いた。ちなみにこのロゴは翌週号(46号)から使用されている。
*2010年45号の『[[もう、しませんから。]]』で大島優子がインタビューに応じ、第3話のレッスンの状況について語っている。また、作者の[[西本英雄]]が新しいロゴをせがんだところ快諾し、もう(モー)という鳴き声にちなみ牛のイラスト付きのロゴを描いた。ちなみにこのロゴは翌週号(46号)から使用されている。
*現実の第11期研究生である[[小嶋菜月]]は本作を読んでおり、「いいことを教えてもらえる」と語っている。
*現実の第11期研究生である小嶋菜月は本作を読んでおり、「いいことを教えてもらえる」と語っている。
*本編の表現方法をめぐり、[[初音ミク]]を引き合いに出したことで、インターネット上では[[VOCALOID]]をバカにしている、AKB対ボーカロイドの戦争だと議論になっている<ref>[http://www.j-cast.com/2011/11/07112400.html 「AKB48」VS「初音ミク」 オタク同士の戦争勃発か]</ref>。また、誌上でVOCALOIDの開発元である[[ヤマハ]]、初音ミクの商標を持つ[[クリプトン・フューチャーメディア]]および初音ミクに関するコピーライトは記載されてない。


== 単行本 ==
== 単行本 ==

2011年11月11日 (金) 03:24時点における版

Template:継続中の作品

漫画:AKB49〜恋愛禁止条例〜
原作・原案など 元麻布ファクトリー
作画 宮島礼吏
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
発表期間 2010年39号 -
巻数 4巻(2011年9月現在)
テンプレート - ノート

AKB49〜恋愛禁止条例〜』(エーケービーフォーティーナインれんあいきんしじょうれい)は、原作:元麻布ファクトリー、漫画:宮島礼吏、原案協力:高橋ヒサシによる日本漫画作品。

概要

講談社週刊少年マガジン2010年第39号より連載中。男性である主人公「浦山実」が「浦川みのり」として『AKB48』に入り、そこで研究生から正式メンバーを目指すという内容。

主人公が加入するグループは架空のものではなく実在する女性アイドルグループであり、フィクション作品でありながら結成当初のことなど実際に起きた出来事をベースに物語は進行している。また、登場するメンバーは実名はもちろん、容姿や性格も本人の特徴を反映しており、楽屋の雰囲気も忠実に再現していたり[1]、メンバーの愛称やキャッチフレーズなどの小ネタも散見している[注 1]。プロデューサーである秋元康自身が関与している事[2]やAKB48劇場やメンバーのブログでも連載について触れられていることから、実質上のAKB48公認漫画である。AKB48の実在メンバーが重要な役割で登場するほか、研究生の過酷な実態やアンチの批判的意見、秋元才加の熱愛スキャンダル(後述)も取り上げられているが、中西里菜がAV女優に転身した件については取り上げられていない。


注意:以降の記述にはAKB49〜恋愛禁止条例〜に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ

アイドルに興味のない高校生・浦山実は、自分が思いを寄せる同級生・吉永寛子に彼氏がいて土曜日に会いに行くという噂を聞き、尾行する。しかしそこはAKB48のライブ会場であり、彼女はコンサートを観に来ただけであった。安心して帰ろうとした実はチケットらしき物(スタッフ用パス)を拾い、せっかくなので吉永と一緒にと思い入り口でそれを提示するとスタッフ用の通路に通される。しかし、道に迷った末に開けたドアの先はAKB48の楽屋で、着替え中のメンバーと鉢合わせしてしまう。痴漢扱いされてメンバーに追いかけられるも何とか逃げ切った実はその後客席で吉永に会い、AKB48に入りたいという想いと、近々オーディションを受ける事を吐露される。実はそんな彼女をフォローすべく自身も女装をし、浦川みのりとしてオーディションに参加。吉永はみのりのフォローと前田敦子に対する思いが評価され合格するが、みのりも秋元の目に留まり合格してしまう。

登場人物

AKB48関係者の()内は読みがな/愛称の順(/で区切られていない場合は読みがなのみ)。

漫画オリジナルの人物

AKB48研究生

浦山 実(うらやま みのる)/浦川 みのり(うらかわ みのり/みのりっち)※男でいる時は「実」表記、女装している時は「みのり」表記とする。
本作の主人公で、『AKB48』12期研究生。12月24日生まれ。身長167cm。妹がいる。
片思いしている吉永がAKB48のオーディションを受けることを知り、彼女を合格させるため、剃毛と厚化粧のほかストレートロングヘアーのかつらをかぶって女装し、浦川みのりとして自身もオーディションに参加。オーディションで前田の発言が原因でそれが失敗しかけたことで、自己紹介で好きなメンバーについて聞かれた時に「あっちゃん(前田)以外」「あっちゃんはやる気がないから嫌い」と挑発してフォローしようとする。吉永を合格させるまでは計画通りだったが、AKB48に入る気がなかった自分まで特別枠として合格してしまう。
正真正銘の男であるが美女顔で細身、さらにミスチルの高音が出せるくらい男のわりには声が高音であるため女装をすると男であることに気付かれない。女装をしてなくても板野に「カワイイ顔してない?」と評されたり、彼の後姿を見た大島が宮澤と間違て胸を揉むほど。ただし、体つきは完全に男である。
元々は野球をやっており、体力は普通の男並みにある。前田がシャワー室に閉じ込められた時に女の力では壊せないドアを蹴り壊し、研究生公演での負傷後、ギブスが取れたばかりなのに板野を抱えてダッシュした。
吉永 寛子(よしなが ひろこ)
『AKB48』12期研究生で、実と同高校の女子生徒。平成6年5月19日生まれの17歳。身長155cm。普段は運動音痴で歌が苦手なおとなしい子であるが、前田敦子の大ファン(いわゆる「前田推し」)でクラス内の会話ですら前田を批判する話題を聞くと怒って雑誌をくしゃくしゃにするほど熱くなる。以前にも研究生オーディションを受けるが落選。今回が最後と決めたオーディションでは自身の出番の最中に推しメンである前田本人が現れ、前田の心無い一言と緊張のあまりアピールできず、そのまま終了となり落ち込むが、みのりのメンチに対して反論したことが功を奏し合格する。
最初はみのりが前田を嫌っていると思い込み気に入らない様子であったが、シャワー室に閉じ込められた前田をみのりが助けたこと機に誤解と分かり仲良くなる。それ以降はみのりを尊敬して一緒にいることが多くなり、みのりが岡部の誤ったセンター論で逃げた時も自分が1時間遅く伝えたとみのりをかばい、様々なトラブルに遭遇してそれにみのりが真っ先に立ち向かった時[注 2]、みのりを信じて次にアクションを起こす。
岡部 愛(おかべ あい)
『AKB48』11期研究生。ツインテールの髪型をしている。研究生公演ではセンターを任されていた実力者で、人気も高くAKB48の次期エース候補と評されている。表面上は後輩である12期研究生を優しくフォローする良い先輩を演じていたが、見えないところで手を抜き、影では要領の悪い12期生を蔑むなど本性は狡猾で腹黒い。また自分が目立とうと独り善がりな言動も多く、秋元や高橋、大島はそれに気付いて岡部に否定的な意見を言う。その結果みのりを嵌めようとして逆にみのりの隠された才能を見出す結果となり、センターの座を奪われてしまう。
センターを外された後も独り善がりな行動を繰り返すが、自分の勝手な演出が原因で起きたトラブルのフォローに走るみのり達やスタッフを見て自分の行動の愚かさに気付き、その後Xデー公演でみのりが吉永を見舞いに病院に行った時には全面的にみのりを信用する態度が目立つようになる。
ダンスの才能は折り紙つきで、名古屋から東京へ向かう新幹線の中で「転がる石になれ」の振り付けを覚え、チームKの公演で踊れないみのりに代わりステージに立って完璧に踊り切っている。
水野 春子(みずの はるこ)
『AKB48』12期研究生で研究生公演メンバー。12期研究生のうち、みのり以外では黒髪でない唯一のメンバーである。寮生活をしている。研究生公演の客が入らなくても楽しければいいという考えであったが、みのりの発言に触発され、同期生のセンターであるみのりを支える態度も目立つようになる。チームKの公演に出ることになったみのりに対して根性注入のビンタをしたり、戸賀崎にXデー公演の中止を宣言された時も「私たちがみのりを信じなくて誰が信じる」とみのりを擁護し、みのりが戻ってきた時は自分の頬を引っ叩き「みのりのことをさっき少し疑った」と反省する。
田子 千明
『AKB48』12期研究生で研究生公演メンバー。よく水野らとつるみ、弱音を吐くことが多いが、チームK公演終了後に練習し続けるみのりに触発され残って練習をするなどみのりに影響されることがある。みのりがXデー公演直前に劇場を抜けた結果戸賀崎に公演中止を宣言された時も、みのりが吉永を心配してのアクションであると理解して「(みのりを)信じたことに悔いはない」と言い切る。
前園(まえぞの)
『AKB48』12期研究生で研究生公演メンバー。お団子お下げの髪型が特徴。研究生公演のレーディングの時みのりと吉永と一緒に収録した。よく水野や田子とつるんでいる。
深海(ふかみ)
『AKB48』12期研究生。研究生公演のレコーディングの時みのりと吉永と一緒に収録した。パート割表に名前が掲載され姿も確認できるが現時点で顔の描写はなく、研究生公演のメンバーに選ばれたかは不明。

スタッフ

サクラ
AKB48劇場」の現場チーフ。舞台制作会社のスタッフ。時間をかけて舞台のせりを丁寧に拭いたり、マイクを揃えたりするのでトロいと評される。しかしそのやり方は高橋に「ステージを大事にしている」と認められていて、高橋や指原には「サクラちゃんが現場にいるなら絶対にいい舞台になる」と全幅の信頼を寄せている。みのりに「今の研究生公演で満員にするのは難しい」と言うが、その後高橋との話で裏方の想いに気付いて率先してチームを引っ張るみのりを見て、みのりが高橋の再来ではないかと感じるようになった。

その他

奥平 学(おくだいら まなぶ)
実の通う学校の古文の先生。教師を辞めようと考えていた時にたまたまAKB48劇場の前を通り、みのりの初舞台を見てからみのりの大ファンになる。昼ご飯をおにぎり1個でしのぎ、それにより浮いたお金でみのりの生誕祭公演のチケットをばら撒いたうえ、自分の分のチケットも目の前で紛失して立ち去ろうとしていたグループに与える。それを公演に来たファンから聞いたみのりは「(彼を騙すことができないから)ファンを辞めてほしい」と頼むが、自分がファンを辞める時はみのりが選抜のセンターになった時だと語る。その思いは純粋で、Xデー公演で高橋に「なぜみのりを応援するか」と聞かれた時に、「ただただこの先も劇場で彼女を見たいだけ」と語る。
吉永寛子の父親
オーディション時は海外赴任していたが最近になり帰国。厳格な性格で、吉永がシュシュをしていただけで外させたりアイドルのDVDを破壊したりした。吉永がアイドルをしていることを知ると連れ戻し謹慎させるが、脱走したことで劇場まで追いかけて再び連れ戻そうとする。しかしアイドルの道を選んだ吉永の抵抗と戸賀崎の体を張ったフォローで諦め、「二度と帰ってくるな」と突き放す一方で帰り際に娘の体を気遣う一面も見せている。

実在人物

個別に紹介された人物のみ掲載。キャプテン以外のメンバーの並びは初登場順。

AKB48メンバー

チームA

AKB48結成時に誕生したチーム。12期生の初顔合わせ時や研究生公演チケット料値上げ発表時に公演を行っている。岡部がアンダーとして公演に参加。また、みのりもアンダーとして参加している。

高橋みなみ(たかはし みなみ/たかみな、みなみちゃん)
チームAキャプテン[注 3]。作中ではいじられキャラとして描かれている。AKB随一の小柄でもあり、尻尾[注 4]を上げるとみのりの身長とぴったりの高さで、髪を結んでいるリボンは驚くと反応する。歌唱力がありまた面倒見がよく、みのりが歌を教えてほしいと土下座するとそれを引き受けて腹式呼吸を教え、さらに個性を理解させるために神ドリンクを作ってみのりに飲ませた。
研究生公演のレコーディングでみのりの才能を目のあたりにして惚れてしまい、それ以降みのりと顔を合わせると顔を真っ赤にしてパニクったり逃げ出したりしてしまう。またXデー公演ではなかなか戻ってこないみのりにしびれを切らして「みのり」コールに加わって選抜メンバーを唖然とさせる。
小嶋陽菜(こじま はるな/こじはる、にゃんにゃん)
実が間違ってAKB48の楽屋へ入った際、化粧液をとりに楽屋へ戻ったところへ実とぶつかるが、リアクションが遅く逃げられる。かなりの天然気質で抜けている所が多く見受けられ、高橋がみのりの件で落ちこんでる時には「金欠とか?」と推測したり、みのりと組んだ握手会でも「幽霊にないのって 手だっけ? 足だっけ?」ととぼけた発言をしている。しかし、時にはそのとぼけた発言が物事の本質を突いているなど、天然とは言い切れない一面も時たま見せる。なお、この事に関して本人は自覚しているのかは不明。
篠田麻里子(しのだ まりこ/まりこ、まりこさま)
努力家であり、みのりと吉永が初公演前日に居残りレッスンをしていた時にマネージャーの静止に耳を貸さず無言で劇場のステージに上がり自主トレを開始。吉永の緊張をほぐして踊り切らせる。カレー好きで2人のためにココイチカツカレーを差し入れ、カレーをおごってもらうことを条件に研究生公演を観に来ることを約束し、実際に観に来る。渡辺の「みのり男発言」を涙が出るほど大笑いして否定するなど、みのりを女だと信じきってる模様。
前田敦子(まえだ あつこ/あっちゃん)
グループ内でもトップクラスの人気を誇るAKB48の中心的メンバーだが、時折見せる無愛想でやる気の無さそうな雰囲気からアンチも少なくない。実が間違ってAKB48の楽屋へ入った際には痴漢扱いをされ逃げる実に目もくれなかったり、研究生オーディション会場に突然来たりとプロデューサーの秋元からは「彼女はまるで猫」と評されている。12期研究生オーディションに姿を現し、その場で吉永の歌を批判したことで怒ったみのりにメンチを切られる。オーディション終了後にその気がないのに合格して逃げようとするみのりにこき下ろしているとも暗に男であることを指摘しているともとれる言葉を浴びせ続けるも、その場に居合わせた吉永には自身を擁護したことに礼を言ったうえ、批判したことについても謝罪した。舞台に100点ではなく100%の演技をするのがポリシーで、高熱の中シャワー室に閉じ込められた時も自分の体調よりテンションが99%に落ちたことを気にしていた。オーディションやシャワー室から助けた時のやりとりからみのりが男であることに気付いた様子であり、みのりが実に戻ってAKB48から去ろうとしたとき実を転ばせてガリガリ君を差し出し、センターは所詮ただの真ん中と説いた。一方で渡辺の「みのり男発言」に対しては、高橋を引き合いに出して気さくに受け流していた。
指原莉乃(さしはら りの/さっしー)
みのりがチームAのアンダーとしてレッスンに参加した時に初登場。公演のMCをビビッてやっていることを高橋に注意される。みのりが高橋を助けた時にその姿からみのりが高橋を襲っていると勘違いし土下座させようとするが、勘違いとわかると自分が土下座しようとする。また渡辺の「みのり男発言」にロッカーを叩くほど哄笑し、「まゆゆの異次元トーク」としてブログに載せようとする。
チームK

チームAに続いて誕生したチーム。戸賀崎曰く「体育会系で団結力がある」とのことで、練習中はメンバー同士で激論を戦わせており、その光景は、大島優子のアンダーとして参加したみのりが「戦場」と表するほど。

秋元才加(あきもと さやか)※秋元康プロデューサーとの区別のため「秋元」ではなく「才加」表記とする。
チームKキャプテン[注 5]。典型的な体育会系気質で礼儀や挨拶には人一倍うるさく、マイクを手にするとききちんと挨拶をしなかったみのりに尻(ケツ)キックをかますなど、礼儀がなっていない後輩や研究生には容赦が無い。レッスン中に練習内容について宮澤と口論になるも、(現実の)スキャンダルを蒸し返されさらに激怒した。熱愛報道で仲間に迷惑をかけたことを気にしており、記者に囲まれた時も涙ながらに謝っていたが、チームKのメンバーや実に助けられる。
大島優子(おおしま ゆうこ/ゆうこ)
岡部いわく「AKB48No.1パフォーマー」であり、また内面が男(オヤジ)ではないかといわれている。実が間違ってAKB48の楽屋へ入った際、宮澤と間違えて実の胸を揉み、逃げられた後には「女かと思った」と発言。みのりからは前田と違い選抜総選挙1位の割にはめちゃくちゃくだけていると評され、吉永と組んだ握手会では、吉永に変顔をさせた上で、自分も変顔をして周囲を笑わせたりした。岡部がセンターをしている研究生公演レッスンの様子を高橋と一緒に見て失敗すると予見し、変装したみのり(実からしてみれば変装の変装)に岡部の自論とは180度異なる「AKBはみんなが太陽」と説き、AKB48に戻ることを決意させた。チームプレーを重んじており、前田や高橋、篠田、さらにはプロデューサーの秋元と共にみのりらがデビューした研究生公演を観覧した際、岡部の暴走を見て事故が起きると察し、それが現実となってしまうが、その後で再び舞台に立ったみのりと岡部達の熱心さに感銘を受ける。
板野友美(いたの ともみ/ともちん)
一人称は「友」。実が間違ってAKB48の楽屋へ入った際には逃げる実にスカートの中を見せるが、しっかり見せパン(黒パン)を履いていた。新しいジャージを買いに行った際、ファンに囲まれてたところをみのりが他のメンバーがいたと嘘をつきファンが気を逸らした隙に彼女を抱えてバスまでダッシュし救われる。恋愛禁止について合コンに連れて行ってあげるという嘘の誘いをして2人を試すも、「選抜の人がそんなこと言わないでください」と吉永が怒ったのを見て合格を与える。チーム練習では他メンバーと激論を交わすほどの熱心さを見せる。
峯岸みなみ(みねぎし みなみ/みいちゃん)
才加と宮澤が口論をしていた直後にご飯が届いたことを知らせに現れ、微妙な雰囲気になっているのは自分が先にご飯を食べたためと思っていた。チームKはサラダドレッシングであるとみのりに教える。渡辺の「みのり男発言」に対しては他の選抜メンバーが大笑いする中で、1人だけ笑わずに驚いたような顔つきをしていた。
宮澤佐江(みやざわ さえ)
サバサバした性格から、メンバーからは「男と言えば男だし」と言われている。立ち位置について才加と口論になり、才加に全体のバランスが悪くなる原因は宮澤が手を抜いていると指摘され、激昂しスキャンダルを蒸し返し険悪な雰囲気になる。しかし実際は騒動の責任を一人で背負おうとしている才加を気にしており、記者に囲まれて責められている才加を護っていた。アンダーとして参加したみのりと、アンダーのアンダーとして参加した岡部のやり取りを影から見て、いずれ正規に上がってくると予想し、同時に団結力を高く評価していた。
チームB

3番目に誕生したチーム。2011年7号現在、研究生公演が「B5th」のセットリスト[注 6]を使っており、事実上研究生チームはチームBのアンダーの立場にある。

柏木由紀(かしわぎ ゆき/ゆきりん)
チームBキャプテン。第2回総選挙8位で、神セブンの次のポジションにいる。清楚な格好で握手会に臨み、岡部の胸チラ&揺すり攻撃にさらされるが、天使みたいでカワイイと逆に岡部に圧倒的な存在感を見せつける。どの客にも丁寧に対応し、「握手会は握手から始まる交流の場、10秒の公演」と岡部に優しく諭す。
渡辺麻友(わたなべ まゆ/まゆゆ)
チームBのセンター。実が間違ってAKB48の楽屋へ入った際、逃げる実とぶつかり転ぶが、実のことより自分の前髪が崩れたことを気にしていた。キャラ設定が忠実に再現されており、いわゆる「オタク」。口癖は「やびゃあ」。癇癪持ちだが、根は素直。みのりが男であると勘付いており、それを他の選抜メンバーに説いたが誰からも相手にされず、証拠を得るためみのりを尾行。変装を解いてトイレから出てきた実を撮影しその場で迫るが、実の苦し紛れの男装趣味の説明に騙されたばかりかその姿に萌えてしまい、自分も男装をしてみのりに「お兄様」と抱きつく。三次元化(キャラブレ)は絶対に許さない。
北原里英(きたはら りえ/きたりえ)

スタッフ

秋元康(あきもと やすし)
『AKB48』のプロデューサー。オーディションでみのりを気に入り、特別枠で合格させる。オーディションで黒い服がいたか尋ねたり、みのりに対して「君、男だろ」、12期生に対して「不作と聞いている」などとでまかせを言ったりするなど、その行動や考えはみのりや吉永などの研究生だけでなく劇場支配人の戸賀崎をも翻弄している。「AKBは生き方が公演」という信条を持ち、公演だけではなくレッスンやレコーディングにもよく姿を見せ、表面上だけでなく研究生の「真の実力」を見極める事にも余念が無い。吉永のノートから「浦川みのり」が実の女装であることに勘付いた節もあるが、それでも「もう少し見たくなった」とメンバーに残すことを決断し、完売を決める250枚目のチケットを購入する。
戸賀崎智信(とがさき とものぶ)
AKB48劇場」の劇場支配人。メンバーの目付役でもあり、「挨拶ができない子はAKBにいらない」と礼節に厳しい。「アイドルに必要なのは何事も折れない鉄の芯」という信条を持ち、吉永を見舞いに行ったみのりを「真のアイドルになれていなかった」と評価して公演中止を指示しようとする。その一方で父親に引っぱたかれそうになった吉永の間に入りアイドルの信念を説くなど情に厚い部分もある。

設定

時系列

本作で主人公は12期メンバーとして参加するが、連載開始の時点(2010年8月25日)では研究生を含むメンバーが決まっているのは10期生までとなっている。岡部が所属する11期生はオーディションの最終審査が終了しているが研究生候補の立場でメンバーの公表はされておらず(研究生として披露されたのが2010年10月11日)、みのりや吉永が所属する12期生は募集もされていない。このため物語は連載開始時点から近未来のパラレルワールドという話で進められ、11期生以降のメンバーは漫画オリジナルということになる。なお、第1話の序章で「CDが全世界で11億枚売れた」「ビートルズを超えた」等と書かれているが、物語のさらに未来のことであり当然架空の設定である。

女装

上述の登場人物の通り主人公は男であり、AKB48として活動している時は女装をしている。作中で容姿や体型などで女に近いことを強調しているが、一部のメンバーから男であることに気付かれている描写がある。またいくら女装をしていたとしても戸籍などは男のままであり、合格時などで身分証明書を求められた場合どのように対応しているのかについては不明。但しあくまでフィクション作品上の設定であり、「少女少年」シリーズや「THE IDOLM@STER Dearly Stars」、「あいどるDays」など男が女装をしてアイドル活動を行っている作品は本作が連載される前から存在し、男の娘という用語が生まれるまでに至っている。また、現実でもファッションモデル佐藤かよなど、無整形ながら自らカミングアウトするまで事務所関係者を含め周囲に男とは全く気付かれなかった例がある。


以上でAKB49〜恋愛禁止条例〜に関する核心部分の記述は終わりです。


その他

  • 2010年39号で連載開始記念として前田敦子、高橋みなみ、板野友美、大島優子、渡辺麻友、柏木由紀の6人によるグラビアが掲載された。また、3号連続で6人のカードを付録。表は写真&サイン、裏は宮島礼吏書き下ろしのイラストと直筆コメントが書かれていた。39号は前田と渡辺、40号は大島と板野、41号は高橋と柏木のコンビとなっている。
  • 2010年45号の『もう、しませんから。』で大島優子がインタビューに応じ、第3話のレッスンの状況について語っている。また、作者の西本英雄が新しいロゴをせがんだところ快諾し、もう(モー)という鳴き声にちなみ牛のイラスト付きのロゴを描いた。ちなみにこのロゴは翌週号(46号)から使用されている。
  • 現実の第11期研究生である小嶋菜月は本作を読んでおり、「いいことを教えてもらえる」と語っている。
  • 本編の表現方法をめぐり、初音ミクを引き合いに出したことで、インターネット上ではVOCALOIDをバカにしている、AKB対ボーカロイドの戦争だと議論になっている[3]。また、誌上でVOCALOIDの開発元であるヤマハ、初音ミクの商標を持つクリプトン・フューチャーメディアおよび初音ミクに関するコピーライトは記載されてない。

単行本

講談社少年マガジンコミックスより発刊。通常版は少年マガジンKC、特装版はプレミアムKC

脚注

注釈
  1. ^ 例えば第1話の扉絵にある「朝滑龍」は高橋が番組の相撲対決でつけた四股名(詳細は高橋みなみの項目を参照)であったり、高城亜樹の麦茶ネタも高城のキャッチフレーズから引用されたものである。
  2. ^ 具体的には「1万円公演で2ヶ月以内に満員にしなければ解雇」という秋元の無謀ともいえる要求に応じた時や岡部の勝手な演出で舞台装置が壊れ、その修繕の時間を稼ぎ出すためにステージに一人で立った時
  3. ^ と同時に事実上のAKB48総合キャプテンである。もともとAKB48では落ちこぼれであったが、草創期に黙々と練習に取り組む背中で1期生を牽引してきたところもある。
  4. ^ 高橋の髪型の別名。本作ではリボンをつけた変形ポニーテールとして描かれているが、実際はポニーテールというよりハーフアップに近い。
  5. ^ 2010年10月16日に週刊誌に掲載された広井王子との熱愛報道について責任を取る形で辞任し、才加が個別紹介された第13話の時点でチームKはキャプテン不在だった。2011年2月27日にキャプテン復帰。
  6. ^ 作品中では「B6th」と表記しているが、2011年2月現在のチームB公演が「B5th/シアターの女神」であり、9号の浦川みのり生誕祭の公演で「シアターの女神」の1曲目「勇気のハンマー」の衣装を着ていることから、おそらく誤植と思われる。
出典・引用

関連項目

  • AKB48
  • 秋元康
  • You, Be Cool! - 週刊少年マガジンを発行する講談社の音楽部門であるキングレコード系列のレーベルであり、AKB48が所属している。
  • うざりの - 週刊少年マガジンの系列誌である『月刊ヤングマガジン』で2010年11月号から連載が開始されたAKB48チームAメンバー指原莉乃が主人公の4コマ漫画
  • 高橋みなみ - メンバー一の早起きでメイクまで済ませて待機(素顔を他人に見せたことがない)、スポーツ新聞を読むなどのオヤジ言動、一緒に入浴したがらないなどのエピソードから“実は女装した男性では”と周囲で囁かれ、ネタにされている。

外部リンク