「半沢直樹」の版間の差分

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| 放送時間4 = 日曜 21:00 - 21:54
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| 放送枠4 = 日曜劇場
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| 放送分4 = 54
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| 放送回数4 = 10
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| 外部リンク4 = https://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/
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: 東京に本部を置くメガバンク。日本三大銀行の一つ。金融庁検査局検査官だった黒崎に破綻まで追い込まれる。
: 東京に本部を置くメガバンク。日本三大銀行の一つ。金融庁検査局検査官だった黒崎に破綻まで追い込まれる。
; ニューヨーク・ハーバー・信託銀行
; ニューヨーク・ハーバー・信託銀行
:2013年版第一部で登場した、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]・[[ニューヨーク]]に本部を置く世界最大の銀行で、東京に支店がある。他の銀行と合併する度にロゴマークが変わる。西大阪スチール社長・東田満の口座があり、自分の口座をスマホで確認できる。渡真利曰く「プライベートの金融資産が10億円以上でないと口座開設ができない」とのこと。
: 2013年版第一部で登場した、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]・[[ニューヨーク]]に本部を置く世界最大の銀行で、東京に支店がある。他の銀行と合併する度にロゴマークが変わる。西大阪スチール社長・東田満の口座があり、自分の口座をスマホで確認できる。渡真利曰く「プライベートの金融資産が10億円以上でないと口座開設ができない」とのこと。
: モデルは[[バンク・オブ・ニューヨーク・メロン]]。
: モデルは[[バンク・オブ・ニューヨーク・メロン]]。
; 関西シティ銀行
; 関西シティ銀行
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; 倉島健太
; 倉島健太
: 演 - [[吉永秀平]]
: 演 - [[吉永秀平]]
: 融資部融資グループ 調査役
: 融資部融資グループ 調査役
: → 首都圏関連企業へ出向
: → 首都圏関連企業へ出向
: 旧東京第一銀行出身。中野渡派の中堅行員。
: 旧東京第一銀行出身。中野渡派の中堅行員。
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: 証券営業部 次長
: 証券営業部 次長
: 伊佐山の右腕と言われている男。かつて[[ロンドン]]で[[M&A|企業買収]]を手掛けていたことがあり、その分野では国内屈指のバンカーである。国内外の企業買収案件のチーフを一任されている。
: 伊佐山の右腕と言われている男。かつて[[ロンドン]]で[[M&A|企業買収]]を手掛けていたことがあり、その分野では国内屈指のバンカーである。国内外の企業買収案件のチーフを一任されている。
:公開買い付けによるスパイラル株取得が進み、電脳のスパイラル株所有率が48%にまで押し上がるが、電脳に見捨てられたフォックスがスパイラルの傘下となり、両社が手掛けるネット通販事業にマイクロデバイス社のジョン・ハワードが3億ドル出資することが表明されると、スパイラル株が一気に上昇し、スパイラルの買収が目前で阻まれてしまったため、フォックスの企業価値を見抜けていなかったことで伊佐山の怒りを買った。
: 公開買い付けによるスパイラル株取得が進み、電脳のスパイラル株所有率が48%にまで押し上がるが、電脳に見捨てられたフォックスがスパイラルの傘下となり、両社が手掛けるネット通販事業にマイクロデバイス社のジョン・ハワードが3億ドル出資することが表明されると、スパイラル株が一気に上昇し、スパイラルの買収が目前で阻まれてしまったため、フォックスの企業価値を見抜けていなかったことで伊佐山の怒りを買った。


==== 情報システム部 ====
==== 情報システム部 ====
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==== 検査部 ====
==== 検査部 ====
融資など様々な銀行業務の検査を行う部署である一方、別名「島流し待機所」と呼ばれ出世コースを外れた銀行員の出向待ちの部署。
融資など様々な銀行業務の検査を行う部署である一方、別名「島流し待機所」と呼ばれ出世コースを外れた銀行員の出向待ちの部署。
; 富岡義則(とみおか よしのり)
; 富岡義則(とみおか よしのり)
: 演 - [[浅野和之]]
: 演 - [[浅野和之]]
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: 金融庁検査官(2013年版第二部)
: 金融庁検査官(2013年版第二部)
: 黒崎の部下。長方形の顔をしており、半沢曰く「[[モアイ]]」。
: 黒崎の部下。長方形の顔をしており、半沢曰く「[[モアイ]]」。
:疎開資料の隠し場所を探るために半沢を尾行するが、撒かれてしまう。
: 疎開資料の隠し場所を探るために半沢を尾行するが、撒かれてしまう。


; 木下愛(きのした あい)
; 木下愛(きのした あい)
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; 羽根夏子(はね なつこ)<ref group="注">「原作から性別が変更された登場人物」であり、原作の「羽根夏彦」に相当する役回りの人物。テレビドラマ版のプロデューサーによれば、ドラマ版では羽根を「ホテルを愛して、仕事がすべてでのし上がってきた人が陥ってしまった悪」という解釈の元、独身女性という設定に変更したという。</ref>
; 羽根夏子(はね なつこ)<ref group="注">「原作から性別が変更された登場人物」であり、原作の「羽根夏彦」に相当する役回りの人物。テレビドラマ版のプロデューサーによれば、ドラマ版では羽根を「ホテルを愛して、仕事がすべてでのし上がってきた人が陥ってしまった悪」という解釈の元、独身女性という設定に変更したという。</ref>
: 演 - [[倍賞美津子]]
: 演 - [[倍賞美津子]]
: 専務取締役
: 専務取締役
: → 解任
: → 解任
: 伊勢島ホテルの最古参。先代のワンマン社長の尻拭いをさせられてきた自分こそが伊勢島ホテルの社長にふさわしいと考え、大和田の誘いにのり結託してホテルの乗っ取りを企む狡猾な野心家。半沢に「資金をどうにかするのがあなたたちの仕事でしょ」と言い放つなど態度も傲慢。株の運用失敗により120億円の損失を出した張本人であるが、一度会った人の顔と名前は忘れないなど、ホテルマンとしては一流である。
: 伊勢島ホテルの最古参。先代のワンマン社長の尻拭いをさせられてきた自分こそが伊勢島ホテルの社長にふさわしいと考え、大和田の誘いにのり結託してホテルの乗っ取りを企む狡猾な野心家。半沢に「資金をどうにかするのがあなたたちの仕事でしょ」と言い放つなど態度も傲慢。株の運用失敗により120億円の損失を出した張本人であるが、一度会った人の顔と名前は忘れないなど、ホテルマンとしては一流である。
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: 代表取締役社長
: 代表取締役社長
: 35歳で総合商社を退社した後、妻・美幸と共にゼロから電脳雑伎集団を築き上げたワンマン経営者。
: 35歳で総合商社を退社した後、妻・美幸と共にゼロから電脳雑伎集団を築き上げたワンマン経営者。
: 自社の基盤をさらに盤石なものとするためスパイラルの買収を画策するも、買収に際しメインバンクの東京中央銀行から経営状況を調査され粉飾決算を突き止めらることを恐れ、経験の浅い子会社の東京セントラル証券に買収のアドバイザーを委託する。後日、スパイラルの買収案件を掴んだ伊佐山から提示されたスパイラル買収スキームに魅了され、アドバイザーを東京中央銀行に乗り換えるが、最終的には半沢に粉飾決算の事実を突き止められ、森山に裏帳簿のありかまで突き止められたため、観念して粉飾決算を認め、真実を証言する。
: 自社の基盤をさらに盤石なものとするためスパイラルの買収を画策するも、買収に際しメインバンクの東京中央銀行から経営状況を調査され粉飾決算を突き止めらることを恐れ、経験の浅い子会社の東京セントラル証券に買収のアドバイザーを委託する。後日、スパイラルの買収案件を掴んだ伊佐山から提示されたスパイラル買収スキームに魅了され、アドバイザーを東京中央銀行に乗り換えるが、最終的には半沢に粉飾決算の事実を突き止められ、森山に裏帳簿のありかまで突き止められたため、観念して粉飾決算を認め、真実を証言する。
: スパイラル買収に失敗した後日談が描かれた朗読劇では、妻の美幸と離婚したことが語られている。
: スパイラル買収に失敗した後日談が描かれた朗読劇では、妻の美幸と離婚したことが語られている。
; 平山美幸(ひらやま みゆき)
; 平山美幸(ひらやま みゆき)
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: 演 - [[森下創]]
: 演 - [[森下創]]
: 超有名ブランド「JIRO」を手がける人気デザイナー。帝国航空から次期制服のデザインを依頼されている。
: 超有名ブランド「JIRO」を手がける人気デザイナー。帝国航空から次期制服のデザインを依頼されている。



== 用語 ==
== 用語 ==
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|-
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== 関連商品 ==
== 関連商品 ==
=== 映像商品 ===
=== 映像商品 ===
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* [https://www.tbs.co.jp/radio/hanzawa_naoki/ TBSラジオ オリジナルドラマ 半沢直樹 敗れし者の物語 by AudioMovie®] - TBSラジオ
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[[Category:2013年のテレビドラマ]]
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2020年9月18日 (金) 14:21時点における版

半沢直樹
ジャンル テレビドラマ
原作 池井戸潤
2013年版
オレたちバブル入行組
オレたち花のバブル組
2020年版
ロスジェネの逆襲
銀翼のイカロス
脚本 2013年版
八津弘幸
半沢直樹II・エピソードゼロ
槌谷健
李正美
丑尾健太郎
2020年版
丑尾健太郎
金沢知樹
谷口純一郎
演出 2013年版
福澤克雄
棚澤孝義
田中健太
半沢直樹II・エピソードゼロ
松木彩
2020年版
福澤克雄
田中健太
松木彩
出演者 堺雅人
上戸彩
及川光博
片岡愛之助
北大路欣也(特別出演)
香川照之
ナレーター 山根基世
音楽 服部隆之
時代設定 2013年版
1991年 - 2014年
2020年版
2020年
製作
プロデューサー 伊與田英徳
製作 TBSテレビ
放送
放送チャンネルTBS系
映像形式文字多重放送
番組連動データ放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
2013年版
プロデューサー飯田和孝
出演者滝藤賢一
石丸幹二
宇梶剛士
壇蜜
赤井英和
中島裕翔
須田邦裕
モロ師岡
宮川一朗太
緋田康人
吉田鋼太郎
山田純大
森田順平
川原和久
手塚とおる
前川泰之
駿河太郎
倍賞美津子
笑福亭鶴瓶
放送期間2013年7月7日 - 9月22日
放送時間日曜 21:00 - 21:54
放送枠日曜劇場
放送分54分
回数10
公式サイト
半沢直樹II・エピソードゼロ
〜狙われた半沢直樹のパスワード〜
プロデューサー宮崎陽平
出演者吉沢亮
今田美桜
吉沢悠
井上芳雄
北村匠海
尾上松也
緒形直人
放送期間2020年1月3日
放送時間金曜 23:15 - 翌0:45
放送分90分
回数1
公式サイト
特別総集編
放送期間2020年7月5日 - 7月12日
放送時間日曜 21:00 - 22:48
放送分108分
回数2
2020年版
プロデューサー川嶋龍太郎
青山貴洋
出演者賀来賢人
筒井道隆
江口のりこ
西田尚美
石黒賢
今田美桜
池田成志
入江甚儀
山崎銀之丞
角田晃広
今井朋彦
土田英生
児嶋一哉
戸次重幸
益岡徹
井上芳雄
南野陽子
山西惇
古田新太
山田純大
浅野和之
井川遥
木場勝己
段田安則
尾上松也
市川猿之助
柄本明
放送期間2020年7月19日 - 9月27日(予定)
放送時間日曜 21:00 - 21:54
放送枠日曜劇場
放送分54分
回数10
公式サイト

特記事項:
2013年版
初回は54分拡大(21:00 - 22:48)。
第3話は15分拡大(21:00 - 22:09)。
第6話・最終話は25分拡大(21:00 - 22:19)。
第8話は前番組のバレーボール中継延長のため、5分繰り下げ(21:05 - 21:59)。
第9話は10分拡大(21:00 - 22:04)。
2020年版
初回は25分拡大(21:00 - 22:19)。
第2話・第4話・第9話は15分拡大(21:00 - 22:09)。
第8話は撮影スケジュールの都合で延期(以降1週順延。第8話放送予定日であった9月6日には代替としてキャストによる名場面集&トークバラエティー『生放送!!半沢直樹の恩返し』を放送[1])。
テンプレートを表示

半沢直樹』(はんざわなおき)は、TBS系「日曜劇場」で放送された、池井戸潤の小説「半沢直樹シリーズ」を原作としたテレビドラマである。主演は堺雅人

2013年7月7日から9月22日まで、『オレたちバブル入行組』と『オレたち花のバブル組』をベースとした前後編二部構成[2]・全10話が放送された。

2020年7月19日からは、同じく「日曜劇場」で『ロスジェネの逆襲』と『銀翼のイカロス』をベースとした続編が放送されている[3]

2020年版の本編放送に先駆けて、同年1月3日には吉沢亮主演のスペシャルスピンオフドラマ『半沢直樹II・エピソードゼロ〜狙われた半沢直樹のパスワード〜』(はんざわなおきツー・エピソードゼロ ねらわれたはんざわなおきのパスワード)が放送された[4][5]

キャッチコピーは「やられたらやり返す、倍返しだ!!」、「クソ上司め、覚えていやがれ!」(2013年版)[6]

概要

原作では共通の主人公が登場する連続した作品で各巻ごとに異なる書名を用いているが、テレビドラマの放送途中でタイトルが変わるのは好ましくないという判断から統一タイトルに変更された[7]。また「主人公の生き様に焦点を当てる」という意図から、主人公の名前を表題としている[7]

2013年版

本作は、銀行内部での不正を扱ったフィクション作品であり、一般的には視聴率を取りにくい「経済ドラマ」というジャンルである。銀行という男性の世界を舞台にしており、「わかりやすく視聴率を取れるキャラクターが少ない」「女性の登場人物も少ない」「目立った恋愛シーンも無し」「主題歌や挿入歌といったテーマソングも無し」というないない尽くしの作品で、本作以前のテレビドラマ業界の常識に逆行するものであった[8]。制作サイドとしては、主な視聴層を30代以上の男性と想定し、12 - 13%から徐々に視聴率を上げて最終話で20%、平均視聴率15%くらいが取れれば、それで良いと考えていたという[8]

しかし、実力派俳優陣による骨太の演技、わかりやすい主人公と敵、チャンバラを思わせるアクションシーン、リアルかつ時代劇調の脚本・演出、現代社会のサラリーマンのテーマでもある「本当は上司に言いたい!」といった心理を如実に映し出した内容が支持され、第1話から19.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム、以下略)という高視聴率を記録。想定外の大ヒットとなり、実際には女性から未成年層まで幅広い視聴層からの支持を得て、2013年7月クールのドラマで最も大きな反響を得た[8]。その後も視聴率は右肩上がりを続け、第7話で30.0%、第8話で32.9%を記録。関東地区で連続ドラマが2週連続30%台を記録したのは同枠の『GOOD LUCK!!』以来10年ぶりとなった[9]

その後も第9話で35.9%、最終話で42.2%を記録し、同枠の『ビューティフルライフ』(41.3%)を抜いて歴代第2位[注 1]となり、平成の民放テレビドラマ史上第1位となった。また視聴率調査が現在のミノル・メーター方式となった1977年9月26日以降でも、『積木くずし』の45.3%、『水戸黄門 第9部』の43.7%に次ぐ民放テレビドラマ史上第3位の視聴率となった。瞬間最高視聴率は22時17分に記録された46.7%である[10]。2013年の年間視聴率ランキングでは、同年大晦日に第64回NHK紅白歌合戦の後半が44.5%を記録するまで同年の全テレビ番組の平均視聴率首位だった[11]

脚本を担当した八津弘幸は、原作を基に毎回の山場とエンターテインメントへの昇華を意識して脚本を練り上げ、第1話は準備稿を出すまでに20回以上の手直しをしたという[12]。監督もプロデューサーも、ここまでの人気を得られるとは考えていなかった[8]。テレビの常識がいかに適当だったか、マーケティングというものがいかにアテにならないかということを痛感したとしている[8]。またTBSテレビの福澤克雄は「(番組の)実力以上に周りが大騒ぎになった」「子どもたちにまで見ていただいた」とも語っている[13]

テレビドラマ版において主人公の決め台詞として多用された「倍返しだ!」というフレーズは視聴者の間で話題となり、メディアでも盛んに引用されるなど流行語にもなっている[8][7]。2013年版の結末について、池井戸は「すぐに次のドラマの予告が始まったので、『あれっ、これで終わりだっけ?』と(笑)。でも、原作通りでしたね」と語っている。なお池井戸は、福澤がドラマ化の許諾を求め自身の元を訪れた際に自身の全著作を紙袋に入れて持参してきたことを明かしている[14]

2020年版

2020年版は当初、4月19日から放送開始が告知されていたが[15]新型コロナウイルスの流行の影響でドラマ撮影の中断が決定したため放送延期となった[16]。また、2020年版の初回放送に先駆け、2週連続で2013年版の特別総集編が放送される予定であったが[17]、こちらも併せて放送延期が決定し、休止期間中には過去に日曜劇場で放送された作品の特別総集編が代替番組として放送された[注 2]。その後、同年6月21日に、前述の通り7月19日から2020年版を放送開始することが堺・及川・賀来から発表された[3]。また、2020年版の放送開始に伴い、同じく放送が延期されていた2013年版の特別総集編が7月5日、7月12日の2週にわたり放送された[18]

2020年9月6日に放送を予定していた第8話は、新型コロナウイルスの影響による撮影の遅れのため急遽休止し、これより後の回はオンエアを1週飛ばして翌週9月13日以降に順延となった。これに伴い、9月6日は代替番組として「半沢直樹」のキャスト・スタッフによる「1時間の生放送トークバラエティー『生放送!!半沢直樹の恩返し』」に差し替えられることがTBSテレビより発表された[19]

脚本は2013年版の八津弘幸に代わり、『小さな巨人』や『ノーサイド・ゲーム』等を手掛けた丑尾健太郎が担当している[20]

ストーリー

2013年版

第一部

東京中央銀行大阪西支店の外観に使われた[21][22]梅田阪急ビル

半沢直樹は、「上を目指す」と公言する有能な銀行マン。半沢がバンカーとして頭取を目指すことには、ある理由があった。かつて彼の両親が経営していた工場が傾いたことで産業中央銀行に融資を引き揚げられ、追い詰められた父親が自殺したという過去があり、亡き父親のためにも銀行を変えようという信念を持っていたからだ。

半沢が入行した産業中央銀行は2002年に東京第一銀行との合併を経て、世界第三位のメガバンク東京中央銀行となる。しかし上層部では、旧産業中央派と旧東京第一派での醜い派閥争いが繰り広げられていた。

ある日、半沢が融資課課長として勤める東京中央銀行大阪西支店で、名誉ある最優良店舗賞の受賞を目指す支店長の浅野匡から、これまで取引のなかった西大阪スチールへの融資話が持ち上がる。半沢は十分な審査をしようとするが時間を与えられず、浅野の鶴の一声で「無担保で5億円の融資」が決定し実行され、彼の目的通り大阪西支店は目標額を達成し最優良店舗の称号を獲得することとなった。しかしその後、優良企業と思われていた西大阪スチールは粉飾決算が発覚し倒産。社長・東田満は雲隠れし、融資された5億が焦げ付く事態に陥る。

さらに半沢は同期入行で東京本部勤務の渡真利忍からの情報で、浅野支店長が上層部に根回しを行い、5億の融資事故の全ての責任を融資課長である自分に押し付け事態を収拾しようと画策していることを知る。一週間後の聞き取り調査までに雲隠れした社長の東田を見つけなければ、半沢は関連会社に島流し、すなわち出向させられ銀行員にとっての終わりを迎えてしまう。

そんな中、大阪西支店に国税局黒崎駿一による支店査察が入る。これに疑念を抱いた半沢は、コピー機に仕掛けたハードディスクの保持データを調べ、その結果国税局も脱税で西大阪スチールを調べていることを知り、まだ回収できる「隠し資産」が10億円以上あると確信する。さらに元経理課長から裏帳簿を入手し、東田の居場所を突き止め彼に詰め寄るが、東田の愛人藤沢未樹の不意打ちを受けて取り逃がしてしまう。

そして東京本部での聞き取り調査の日。浅野支店長の息のかかった人事部次長らに厳しく責任を追及される半沢は、葛藤の末に浅野支店長との徹底抗戦を決断。次長らに徹底的に反論し、啖呵を切って言い放つ。

私は必ず5億を回収する! 二度と邪魔しないで頂きたい!

第二部

東京中央銀行本店前のロケがおこなわれた[23]東京日本橋三井本館[24]

西大阪スチールの債権回収における活躍で、半沢が東京中央銀行本部・営業第二部次長に栄転し、1年が経過しようとしていた。半沢は営業第二部のエースとして、数十人の部下達を現場で取り仕切り、自ら最前線で活躍していた。

そして金融庁検査を二週間後に控えた最中の東京中央銀行で、大口取引先であり最近200億円の融資がなされた伊勢島ホテルが、実は株の運用失敗により新たに120億円もの損失を出していたことが判明。経営再建のため中野渡謙頭取は伊勢島ホテル社長・湯浅威からの依頼で、半沢をホテルの再建担当に任命する。もし伊勢島ホテルの経営再建案が金融庁に認められなければ1,000億円以上という莫大な引当金の確保が求められることになり、東京中央銀行の経営に大きく影響する事態となる。

しかし、今の段階で融資した200億を引き上げると伊勢島ホテルの経営破綻が懸念されたため、取締役会において200億の引き上げは断念し、なんとしても伊勢島ホテルの経営再建を図ることで金融庁検査を乗り切る方向に決定した。しかし、株の運用失敗による巨額の損失を出した張本人である伊勢島ホテルの女性専務・羽根夏子は、なぜか東京中央銀行へ非協力的であった。

実は羽根専務はその裏で、120億の損失を銀行に告発した経理課長の戸越茂則を解雇しており、さらに大和田暁常務と組んで社長をも失脚させ、自分がトップの座を奪おうと暗躍していたのだ。一方、湯浅社長は経営再建に奔走しており、伊勢島ホテルの件を任された半沢との面会では経営改善の決意を表明する。

そんな中、メインバンクである東京中央銀行への戸越の告発を揉み消したのが、京橋支店支店長・貝瀬郁夫であることが判明する。京橋支店の歴代の支店長には、大和田とその部下である岸川慎吾といった旧産業中央派が歴任している。不正の疑いの濃い大和田に対して、半沢はバンカーの誇りを持って言い放つ。

私は担当として、どんなことをしてでも伊勢島ホテルを守ります!

エピソードゼロ〜狙われた半沢直樹のパスワード〜

東京セントラル証券の外観に使われる東京日本橋の柳屋ビル

半沢が出向した東京中央銀行の子会社東京セントラル証券では、証券取引システムの大規模リニューアルを行うためのコンペが実施され、新興IT企業スパイラルと実績があるワールドビッグデータが共同でシステムの開発を行うことになる。

この開発が成功すれば数億の売上に繋がるスパイラルでは、手際よくトラブルの処理をした実績のある新人プログラマー高坂圭がプロジェクトリーダーに抜擢される。高坂は東京セントラル証券の担当である城崎勝也浜村瞳らと折衝を重ねシステム導入までこぎつけるが、暫くしてセントラル証券で旧型システムへのブルートフォースアタックによる不正アクセスが発生し、スパイラルでは共有クラウド上にトロイの木馬が仕掛けられる。立て続けに外部からのシステム攻撃を受けたある日、浜村が身に覚えのないインサイダー取引を行ったとして謹慎処分を課せられる。

そんな中で迎えたシステム移行日当日、新システム稼働のデモンストレーションにおいて使用した半沢のパスワードが、何者かのハッキングにより盗み出され、顧客口座から300億円が不正送金される事件が発生する。

2020年版

第一部

東京セントラル証券のビル前にある東京証券取引所

東京中央銀行内での数々の不正を明らかにするも、子会社である東京セントラル証券へ営業企画部長として出向を命じられた半沢は、処遇に腐ることなく部長として毅然とした態度で仕事に邁進していた。

ある日、東京セントラル証券は大手IT企業である電脳雑伎集団から株式取得に掛かる費用が1500億円以上という、新興IT企業スパイラルの買収に関するアドバイザー業務を委託される。それはセントラル証券にとってかつてない大型案件であるが、敵対的買収になることは明らかであり、半沢は電脳が巨額買収に経験の浅いセントラル証券に買収業務を委託したことを不審に感じる。

セントラル証券では半沢の部下で東京中央銀行からの出向者である諸田祥一が、買収プロジェクトチームを編成してスパイラル買収のスキームを練らせる。それまで電脳の営業担当であったプロパー社員の森山雅弘は経験不足を理由にチームから外され納得がいかなかったが、買収スキームは一向にまとまらず、ようやく決定した内容を報告しに電脳へ赴くも、電脳社長の平山一正から返答が遅れたことを理由に契約破棄を突き付けられる。

電脳の一方的な契約破棄に森山は食らいつき、独自に準備していた買収スキームの提案に赴くが、その際に図らずも電脳の財務担当の玉置克夫との会話から電脳がスパイラルの買収案件のアドバイザーを他社へ乗り換えた事実を知る。半沢はこれまでの電脳の不可解な言動から、買収契約を横取りしたのは親会社である東京中央銀行ではないかと疑念を抱くが、それはセントラル証券内部に電脳による巨額買収の情報をリークした人物がいるということを意味していた。

そして半沢の仕掛けた策略により、諸田が銀行への復帰を見返りに東京中央銀行証券営業部・部長の伊佐山泰二に電脳との買収契約の情報をリークし、東京中央銀行が強引に子会社のセントラル証券の仕事を横取りしていた事実を掴むが、あと一歩のところで伊佐山の息のかかったシステム部の行員により証拠となる情報リークのメールをサーバーから削除されてしまう。証拠を揉み消し勝ち誇った顔をする黒幕の伊佐山に対し、半沢は啖呵を切って言い放つ。

私はこのまま終わらせるつもりはありません。この借りは、必ず返します!

第二部

スパイラル買収をめぐり、電脳雑伎集団の粉飾を突き止め、不良債権となる恐れのあった500億円の追加融資を阻止し銀行を救った半沢は、東京中央銀行本部・営業第二部次長に復帰し、着任早々、大和田からの推薦で破綻寸前の帝国航空の再建という困難な超大型案件を中野渡頭取から任される。時を同じくしてニューヨーク支店から本部に復帰した紀本平八が債権管理担当常務に就任し、半沢は紀本の管轄の元、帝国航空の再建に取り組むこととなる。

半沢は早速帝国航空に赴くが、社長の神谷巌夫以下経営陣は公共交通機関として利益よりも路線を維持する社会的意義を尊重し、前任の再建担当である審査部の曽根崎雄也もその考えに同調しており、経営危機への危機感が希薄であった。半沢は経営陣に毅然とした態度で赤字路線の撤廃、リストラなどの抜本的な改革を訴える中、支持率が低迷する進政党的場一郎内閣が内閣改造を行い、サプライズ人事として元アナウンサーの女性議員・白井亜希子国土交通大臣に任命される。白井は目玉政策として帝国航空の改革を挙げ、再生タスクフォースの立ち上げと銀行への債権放棄の検討を発表。帝国航空に700億円の債権を保有する東京中央銀行もその7割に当たる500億円もの債権を放棄せねばならず、半沢は大和田から政策実行前に帝国航空を再建し、債権を回収するよう命じられる。

政府からの理不尽な要求をはねつける為、半沢は帝国航空のメインバンクである開発投資銀行との共闘による債権放棄の拒否を目指し、帝国航空の再建案を立案する。途中、架空請求で資金を横領していた東京中央銀行から帝国航空への出向者・永田宏から妨害を受けるがそれを乗り越え、OBをはじめとする帝国航空からの再建案の支持を取り付け、開投銀の谷川幸代との共闘の道に一縷の望みを繋ぐ。その後、半沢は再建タスクフォースリーダーの弁護士・乃原正太との面談で「企業再生ノウハウのない銀行は、黙ってタスクフォースに任せておけばいい」と「国民の総意」を根拠に高圧的な態度で債権放棄を迫られるが、横暴な政府の要請には「法的根拠」がないと論破し放棄を拒否する旨を伝える。

しかし、政府に楯突く半沢に圧力をかけるため、白井は幹事長・箕部啓治に依頼し金融庁に圧力をかけ帝国航空再建計画の与信判断を実施させ、自らは大臣の権限を用い帝国航空の整備士の受け入れ先であったスカイホープ航空の新規路線認可を却下するなど、敵対行為を繰り返す。政府の脅威を感じる中、中野渡は銀行として進むべき正しい道を判断し、前回追加融資150億円を通すため説明に虚偽があったことを金融庁に報告し、業務改善命令を受け入れ謝罪する。それは半沢や東京中央銀行のバンカー全員にとって屈辱的な瞬間であった。業務改善命令受け入れの報道を見て、半沢は傲慢な政府に怒り心頭に発し言い放つ。

俺は必ず帝国航空を再建してみせる。やられたらやり返す、倍返しだ!

金融機関

産業中央銀行
主人公の半沢が就職した銀行であり、同期の渡真利と近藤、大和田、岸川、浅野、貝瀬らもこの銀行の出身者である。通称「旧S」。バブル崩壊後、多額の不良債権(2兆900億円)を抱え、生き残るために2002年に東京第一銀行との合併を実行する。
産業中央銀行時代の支店は現在も産業中央銀行出身者が占めている。
東京第一銀行
中野渡[注 3]、紀本、高木専務取締役らが在籍していた銀行であり、2002年に巨額の不良債権を抱えた産業中央銀行との合併を実行する。通称「旧T」。
東京中央銀行
東京に本部を置くメガバンク第三位の大手銀行。日本三大銀行の一つ。2002年に東京第一銀行と産業中央銀行が合併して誕生した。
旧Tと旧Sの派閥争いが絶えず、部署ごとに銀行派閥の名残りがある。
頭取は旧T出身[注 3]の中野渡。東京中央銀行の頭取は代々旧T出身者で占められている。
白水銀行
東京に本部を置くメガバンク。日本三大銀行の一つ。東京中央銀行よりも情報力は少ないものの、優良銀行である。
半沢と渡真利の大学時代の同級生の油山が本部融資部次長を務めている。
大同銀行
東京に本部を置くメガバンク。日本三大銀行の一つ。金融庁検査局検査官だった黒崎に破綻まで追い込まれる。
ニューヨーク・ハーバー・信託銀行
2013年版第一部で登場した、アメリカニューヨークに本部を置く世界最大の銀行で、東京に支店がある。他の銀行と合併する度にロゴマークが変わる。西大阪スチール社長・東田満の口座があり、自分の口座をスマホで確認できる。渡真利曰く「プライベートの金融資産が10億円以上でないと口座開設ができない」とのこと。
モデルはバンク・オブ・ニューヨーク・メロン
関西シティ銀行
2013年版第一部で初登場した、関西圏における第二地方銀行。マキノ精機への融資を止めていた。東田名義の個人口座と東田の愛人である藤沢未樹名義の個人口座、東京中央銀行大阪西支店支店長の浅野匡名義の個人口座があり、彼らはこの銀行で不正な金のやり取りを行っていた。
モデルは関西アーバン銀行(現:関西みらい銀行)。
内海信用金庫
石川県金沢市に本店を構える信用金庫。半沢が中学時代の頃、父の慎之助が営む半沢ネジの融資を打ち切った産業中央銀行に代わり融資を行った。
東京セントラル証券
半沢が出向した、東京中央銀行の子会社証券会社。業歴が浅く、大型買収のノウハウも持ち合わせていない。これまで扱ってきた大型案件は銀行から回されたものばかりで、市場の真の厳しさを知っているとは言えない。東京中央銀行からの出向社員と生え抜き社員の間で確執がある。
開発投資銀行
政府系金融機関であり、帝国航空のメインバンクとして2,500億円もの融資を行っている。
モデルは日本政策投資銀行

登場人物

名前の読みや人物描写は原作及び公式サイト相関図および放送に基づく。

主人公と親友

半沢直樹(はんざわ なおき)
演 - 堺雅人(少年期:中島凱斗
産業中央銀行八重洲通り支店(新人行員時代)[注 4]
→ 東京中央銀行 東京本部 審査部 調査役(2013年版以前)[注 5]
→ 大阪西支店融資課 課長(2013年版第一部)
→ 本部 営業第二部 次長(2013年版第二部)
→ 東京セントラル証券 営業企画部 部長(2020年版第一部)
→ 本部 営業第二部 第一グループ 次長(2020年版第二部)
旧産業中央銀行出身。1970年12月8日生まれ[注 6]石川県金沢市出身。慶應義塾大学体育会剣道部慶應義塾大学経済学部のOB。
本作の主人公。1992年[25]、産業中央銀行に入行する。「やられたらやり返す、倍返しだ!!」をモットーにし、曲がったことを誰よりも嫌う。それ故に上司の反感を買ってしまうことが多いが、部下からの信頼は厚い。亡き父親・慎之助の作ったネジを形見のように常に携帯している。
金沢市立線西小学校 → 市立線山中学校 → 県立金沢星条高校を経て慶應義塾大学経済学部を卒業し、当時の産業中央銀行に入行する。
東京第一銀行との合併を経て、西大阪スチールの融資事故が起こる2年前に大阪西支店の融資課長に着任。部下たちと仕事に邁進していたが、融資事故の一件から浅野の策略を知り、徹底抗戦の末、彼の不正を見逃す引き換えとして東京本部営業第二部への栄転を果たす[ep 1]。栄転後は父親を自殺に追いやった大和田と伊勢島ホテルの経営再建問題を発端に衝突し、取締役会で100倍返しに成功。その目覚ましい功績から昇進間違いなしと思われていたが、中野渡から東京セントラル証券への出向を命じられる[ep 2]
セントラル証券出向後も営業企画部・部長として仕事に邁進していたが、電脳雑伎集団から舞い込んできた大型案件を親会社である東京中央銀行が横取りしたことに反発し銀行への倍返しを誓言。部下である森山と共に事態の究明に奔走し、スパイラルとの間にアドバイザー契約を締結し銀行との対立姿勢を明確にする。
スパイラルによるフォックス逆買収を実現させるためにフォックスの経営状況報告書を白水銀行の油山から極秘で入手するなど、グレーな方法を駆使しながらも電脳によるスパイラル買収を阻止するために活躍。銀行や黒崎らと対峙する中で「なぜ電脳は東京中央銀行ではなく、東京セントラル証券にアドバイザーを依頼したのか」という疑問に辿りつき、その鍵を握っているとされる電脳の財務担当役員である玉置へ接触を図ろうとするがその動きを感知した平山夫妻の先回りにより玉置は退職し子会社である電脳電設に雲隠れしてしまう。それでも諦めずに電脳電設本社まで赴いて玉置親子と接触し、開発した次世代スイッチング電源の特許を電脳に買い取られ電脳に逆らえなくなっていたことを知ると、伊佐山の妨害にあいながらもセントラル証券の営業力を総動員させ特許を取り戻す道筋をつけ、玉置から電脳が粉飾決算を行っているという事実とそれを示す裏帳簿のありかを引き出す事に成功。さらに、伊佐山の裏切りに怒り心頭の大和田に接触し「電脳への500億の追加融資の稟議の是非を問う役員会において自身に発言の機会を与えること」と「伊佐山の妨害によって頓挫していた電脳電設の特許買戻しを支援してくれる企業への根回し」を要請し一時的に大和田と手を組む。そして単身役員会に乗り込み、電脳の粉飾決算の事実を指摘。スパイラル買収を阻止するとともに、銀行への倍返しに成功する。その功績を評価され東京本部営業第二部へ復帰すると、大和田の推薦もあり中野渡から直々に帝国航空の再建担当に任命される。
当初は帝国航空の経営陣の反発を受けながらも、独自の視点から帝国航空は自力で再建可能な企業であると看破し、独自の経営再建案を提出。途中、永田の虚偽の再建草案の流布により社員たちから猛反発を受けるも、永田の背任行為を暴き改めて帝国航空の可能性を熱弁し、経営陣や社員たちの信頼を得る。その後、乃原に債権放棄案を呑むよう強要されるも、毅然としてこれを拒否する。
白井の横槍で東京中央銀行が金融庁による帝国航空の与信判断を受けた際、黒崎に金融庁に報告した帝国航空再建案の数値が本来のものと違っている事を指摘され、それは曾根崎個人の判断ではなく何者かの指示によって実行したものだと疑念を抱くが、中野渡が銀行として正しい判断をして虚偽の説明があったことを報告したことで、金融庁からの業務改善命令を受け入れることになる。自責の念に駆られた半沢は、改めて政府への倍返しと書類の改ざんを指示した黒幕を突き止める決意を新たにする。
一連の出来事から常務の紀本の政府寄りの動きを疑い、彼が政府の内通者である疑惑が強まったことを受け、利害が一致している大和田の協力を取り付ける。そして出向が決まっていた曾根崎を問い詰め、帝国航空再建計画案の数字の改ざんを指示した黒幕が紀本である事を突き止める。
役員会で債権放棄拒絶を主張するも、紀本の横槍で債権放棄受け入れの方向に意見が固まってしまうと、「メインバンクの開発投資銀行が債権放棄を拒絶する方向を示した場合はこれに準ずる」という条件を提案し、頭取の中野渡の承認を受け付帯させることに成功。それを受けてタスクフォース合同報告会では、開投銀の谷川より事前にSMSメールにて債権放棄見送りの方針を伝えられたのを受け、改めて債権放棄拒絶を表明。遅れて到着した谷川も債権放棄見送りを宣言したことで他の銀行もそれに追従、政府及び再生タスクフォースの目論見を打破した。
10年前の牧野副頭取の自殺に不審な点がある事から、旧Tと箕部の関係を調べ、その結果旧Tが箕部に行っていた不可解な20億円の融資に関するクレジットファイルのありかを突き止め、入手するも、それを察知した箕部に呼び出されて、牧野副頭が不正融資を行っていた企業からリベートを受け取っていた口座の入金記録を提示され、これまで伏せていた箕部の不正を金融庁に報告して東京中央銀行を取業務停止命令にすると脅されてしまい、苦渋の末、箕部に屈服した。
渡真利忍(とまり しのぶ)
演 - 及川光博
本部 融資部 調査役(2013年版)
→ 本部 融資部企画グループ 次長(2020年版)
旧産業中央銀行出身。 慶應義塾大学経済学部出身。
1992年[25]、産業中央銀行に入行する。「人事が全て」と公言するほどの情報通[注 7]。入行当時はプロジェクト・ファイナンス志望だった。非常にクールで整然とした物言いをしていたが、半沢が東京本店に栄転してからは直接会う機会が多くなり、伊勢島ホテルの一件もありかつての熱い情熱が再燃してきている[注 8]。自らの豊富な人脈と情報網で、大和田派に関する情報や行内の動向を収集しており、同期の友人である半沢・近藤らを常にサポートしている。
行内だけでなく社外にも人脈と情報網を持ち、箕部の身辺調査を行う半沢に箕部の元番記者から話を聞きだす場をセッティングしたこともある。
近藤直弼(こんどう なおすけ)
演 - 滝藤賢一
秋葉原東口支店融資課 課長代理(2010年頃)
→ 大阪本店営業システム課 課長補佐(2013年版第1話)
→ 本部 人事部付(2013年版第2話)
→ タミヤ電機 経理部 部長(2013年版第6話 - 第9話)
→ 本部 広報室 調査役(2013年版最終話)
→ 本部 広報室 次長(2020年版)
旧産業中央銀行出身。慶應義塾大学体育会剣道部。慶應義塾大学商学部出身。
1992年[25]、産業中央銀行に入行する。半沢とは大学以来の同じ剣道仲間。半沢・渡真利よりもトップクラスで課長代理として出世したが、秋葉原東口支店時代の上司・小木曽から融資ノルマ達成の極度のストレスを与え続けられた結果統合失調症を患い、半年間休職する。
出向先でも当初は銀行の融資を得るための道具として扱われ再び精神を病みそうになったが、直樹との剣道の手合わせなどを通じ本来の自分を取り戻し、職場での自分の地位の確立に成功[ep 3]。しかし今度は業務の過程で会社の粉飾に気付いてしまい、会社の浄化のため社長や部下の経理課長と対立する事になる[ep 4]。このため一時は会社中から疎まれた挙げ句、別の会社へ出向させられる危機を迎えたが粘り強く社長と経理課長を説得させた末、大和田常務主導による迂回融資を突き止めて会社の浄化に成功し半沢に大和田への強力な攻撃材料を与える事になった。しかしそれを阻止しようとする大和田の「本部復帰を条件に迂回融資に関するタミヤ電機社長の証言などの資料を渡す」という取引を家族などの事を考えた末に受け入れてしまう[注 9][ep 5]。その翌日半沢に詫び、半沢達も彼の家族達の事を考えた行動に理解を示し不問とした。その後は大和田の失脚を狙う半沢達と共に大和田を追い込む資料集めに奔走する[ep 2]
2020年版ではシンガポールに長期出張中で日本国内を離れているため登場しない。

半沢家

半沢花(はんざわ はな)
演 - 上戸彩[26]
ヒロイン。直樹の妻で専業主婦。非常に夫思いで、その言葉が直樹の心の救いや、仕事上の問題解決のヒントにもなっている。結婚前はフラワーアレンジメントの仕事をしていた。銀行での夫の立場が悪くならないよう、気の進まない社宅での奥様会に気を使いながらも参加している。
2020年版では自宅でフラワーアレンジメントの教室を開いている。また、帝国航空の再建に奔走して連日旦那の帰りが遅くなっていることもあり、先輩のフラワーアレンジメント教室も手伝いに行っていたが、そこで店の5周年記念に飾る花を買い求めに来た上越やすだの新山と偶然出会い、上越やすだに乗り込んで食事に現れた半沢を驚かせる。
半沢隆博(はんざわ たかひろ)
演 - 二宮慶多
直樹と花の息子。幼稚園児。2013年版第一部において家族で住んでいた大阪では、銀行での融資事故により父親の直樹の立場が悪くなったことが原因で幼稚園で父を馬鹿にされ喧嘩を起こしていた[ep 1]
半沢慎之助(はんざわ しんのすけ)
演 - 笑福亭鶴瓶
直樹の父親。夫婦で金沢「半沢ネジ」というネジ工場を経営していたが、直樹が中学生の時に取引の半分を占めていた駒田工業が倒産し、見切りを付けた産業中央銀行から融資を打ち切られたことで絶望。後に内海信用金庫から融資の話が来る前に首吊り自殺する。「人と人とのつながりを大切にし、ロボットみたいな仕事だけはしてはいけない」という言葉を直樹に遺す。
半沢美千子(はんざわ みちこ)
演 - りりィ
直樹の母親。内海信用金庫から融資を受けて半沢ネジの倒産を回避し、夫が遺した樹脂製ネジの事業を軌道に乗せる。会社を継がなかった息子に代わって工場を切り盛りしている。2013年版第二部では息子を連れて実家を訪れた花に、自身の夫で直樹の父親である慎之助を自殺に追い込んだ張本人が大和田であることを話す[ep 6]

東京中央銀行

本社を置くのは、2002年に東京第一銀行と産業中央銀行を合併した際の産業中央銀行東京本部庁舎である。

取締役会・執行役員会

中野渡謙(なかのわたり けん)
演 - 北大路欣也特別出演
東京中央銀行 ニューヨーク支店 支店長(2002年頃)[注 10]
頭取
旧東京第一銀行出身[注 3]。1973年度入行。「人」を大切にすることに重きを置いている[注 11]
2013年版第二部では、伊勢島ホテルの一件で湯浅社長からの要望もあり、先の大阪西支店での融資事故を解決した半沢を伊勢島ホテルの担当に指名した[ep 3]
半沢の追及によって反中野渡派の代表格であった大和田常務の不正が明らかになるが、あえて大和田を軽い処分で済ませることで、敵であった大和田とその派閥を逆に自らの勢力に取り込むことに成功する[ep 2]
2020年版第一部の冒頭で、業績悪化の一途を辿る帝国航空の再建案を大和田に一任する。電脳雑伎集団のスパイラル買収案件で、親会社の東京中央銀行と子会社の東京セントラル証券が対立することに半沢が仁義を切った際には、日頃自身の標榜する「顧客第一主義」の考えに則り対立を容認した。その後は本店へ栄転した半沢を、大和田からの推薦もあり帝国航空の再建担当に任命する。
曾根崎が帝国航空に150億円の追加融資を通すため、金融庁調査で虚偽の報告をしていたことを中野渡はいずれ不正は暴かれるという考えから正直に金融庁に報告、謝罪したことで東京中央銀行は業務改善命令を受けることになり、帝国航空の債権放棄の拒否が難しくなる局面を迎える。のちに開かれた帝国航空への債権放棄の是非を問う役員会議で、紀本の自身の進退を賭けた表明もあって債権放棄を受け入れる方向に意見を固めつつも、半沢から提示された「主力銀行である開発投資銀行が債権放棄を拒絶した場合はこれに準ずる」という条件付きで承諾する。
大和田暁(おおわだ あきら)
演 - 香川照之
産業中央銀行 金沢支店 融資課 (1980年代前半)[注 12]
→ 東京中央銀行 京橋支店・支店長(2013年版以前)
→ 常務取締役(2013年版)
→ 取締役(2013年版最終話・2020年版)
旧産業中央銀行出身[注 13]1957年8月12日生まれ。東京都港区出身。港区立赤坂旭丘小学校 → 都立金城中学校 → 私立帝都麻布台高校を経て東京大学法学部を卒業し、産業中央銀行に入行。現在は東京都大田区久が原在住。
最年少で常務取締役に抜擢された出世頭。派閥意識が強く、駆け引きに長けているが常に冷静で、これまで目にかけてきた部下であっても切り捨てる時は容赦がない。かつて半沢ネジへの融資の打ち切りを宣告し、慎之助が自殺するきっかけを作った張本人。更にそれは半沢ネジの取引先だった駒田工業倒産の損失を避けるため、わざと彼に情報を伝えず自宅を担保にさせるよう仕向けるための策略であった[ep 2]。旧産業中央の巣窟「京橋支店」では支店長を務めるなど重要ポストを歴任。大和田派の浅野が支店長を務める大阪西支店で起こった5億の融資事故の報告を受けてその過程で半沢の存在を知り「旧産業中央銀行出身の優秀な男」として彼に興味を持ち、5億の回収に奔走する半沢を庇う働きを見せた[注 14]。そして半沢が最終的に5億の回収に成功したため、彼の脅しを受けた支店長の浅野からの依頼で半沢を東京本部第二営業部の次長として栄転させ[注 15][ep 1]、後に半沢を自分の派閥に取り込むべく彼に誘いまで掛けていた[ep 3]
その一方で、旧東京第一銀行出身の現頭取である中野渡を追い落として次期頭取となる目論みの為、伊勢島ホテルの羽根専務と結託してホテルに不正融資を実行させ、金融庁検査を間近に控えた東京中央銀行に200億もの損失が出るよう仕組んだ。しかし同時に、頭取からの指名で伊勢島ホテルの担当となり、その不正の事実を嗅ぎ付けた半沢から宣戦布告されたことで遂に彼と敵対。金融庁検査を乗り切ることを名目に羽根専務をホテルの社長にして、それに反対する担当の半沢を更迭・出向することで彼を担当に任命した中野渡頭取も引責失脚させる策略を巡らすが、半沢の尽力により伊勢島ホテルの経営再建が成功したことで失敗。更には近藤の働き掛けにより、自身が彼の出向先であるタミヤ電機を利用して妻の貴子が経営する会社へ迂回融資していた件の証言を取られ一時は窮地に陥るが、それを伏せるため事前に近藤と接触し、タミヤ電機社長の迂回融資に関する証言の報告書を自分に渡すことを条件[注 16]に、東京中央銀行の希望するポストに戻すという提案で懐柔した[注 9]。しかし、取締役会での半沢の追及と岸川の土壇場での裏切りによって、難題となっていた伊勢島ホテルへの融資問題の黒幕だったことが露見したばかりか、タミヤ電機を通じて迂回融資していた事実まで明らかになってしまう。更には第6話で交わしていた約束を理由に半沢から土下座するよう迫られ、取締役たちの前で部下である彼に土下座をした[ep 2]
不正が露見したことで、重く厳しい処分が待っているものと思われたが[注 17]、中野渡から言い渡された処分は平取締役への降格[注 18]という異例の軽さであった[ep 2]。行内融和を目指す中野渡が旧産業中央銀行系の有力派閥のトップである大和田に恩を着せ大和田派を自らの勢力に取り込むための措置とみられ、これにより二度と中野渡に逆らえなくなった。
その後は中野渡の忠実な部下に転身し、銀行に居残る。自身への処罰を寛大なものにした中野渡に多大な恩義を感じている。一方、これまで目をかけていた伊佐山の裏切り[注 19]に激しい怒りを燃やし、電脳雑伎集団によるスパイラル買収計画にも三笠への敵愾心から取締役会において懸念を示す。その中でも四面楚歌の状態にあった半沢に接触し「態度次第では(半沢の処遇を)人事部にかけあってもいい」と持ちかけるが断られた。
三笠から常務のポストに推薦すると持ち掛けられ、役員会で電脳への500億円の追加融資の決済に合意する事を了承し、敵対する存在である三笠に恩を売りつけたと思っていたが、後任に着くはずだった常務の退任撤回、さらに中野渡から提示された帝国航空の再建担当の体制草案に改革の陣頭として立つはずであった自身の名前はなく、担当チームを率いる伊佐山の名前だけがあった事を不審に思い、伊佐山を問い詰めた結果、体よくスパイラル買収に利用されていただけだったと気づく。伊佐山に怒り心頭の大和田は、半沢からの要請で自身にとっても利害関係が一致したことから、一時的に彼と手を組み、役員会で半沢に発言する場を与え[注 20]、証券営業部が電脳の粉飾決算を見落としたままでスパイラル買収を進めようとしている事実を報告させ、結果として自身を裏切った伊佐山と敵対する三笠の両人を追い落とす事に成功する。
その後、中野渡に帝国航空の再建担当に半沢を推薦。半沢の債権放棄を拒絶するべきという意見にも同調し[注 21]、半沢に協力して曾根崎から黒幕が紀本である事を引き出す。その後の役員会議で、紀本の「役員生命を賭けてでも債権放棄を通す」という言質を取り、常務の座から追い落とそうとするも紀本に同調する旧T系の役員たちの反対にあい頓挫する。そして、中野渡の恩に報いるため、利害関係が一致した半沢と三度手を組み、紀本と箕部の悪事を暴こうと奔走する。しかし、二人の動きを嗅ぎつけた箕部から直々に呼び出され、牧野副頭取が不正融資を行っていた会社からリベートを受け取っていた書類を見せられ、東京中央銀行に業務停止命令が下る可能性も示唆され、狼狽する。
高木(執行役員)(たかぎ‐)
演 - 志垣太郎[27]
専務執行役員。中野渡派。
岸川慎吾(きしかわ しんご)
演 - 森田順平
京橋支店・支店長(2013年版以前)
→ 取締役・業務統括部長(2013年版)
→ 関連会社へ出向処分(2013年版最終話)
旧産業中央銀行出身[注 22]。大和田派の筆頭。大和田の後任で貝瀬の前任京橋支店長でもあり伊勢島ホテル融資事故などこれまでに大和田に付き従い彼の不正にも加担しており、第二部においても大和田と共に半沢を陥れようとしていた。しかし、岸川の娘の婚約相手が奇しくも、金融庁の黒崎であり、そのことを嗅ぎ付けた半沢から、不正行為を行内及びマスコミにもリークすると脅され、それが嫌ならば「銀行員の良心」に従って大和田の不正を明日の取締役会で証言するよう要請される[ep 2]
取締役会では大和田に圧力をかけられ傾きかけるが、半沢に前述の件で威圧され、結局は大和田の不正を追及した半沢の報告書に間違いがないことを証言。更にはそれにより自分を切り捨てようとした大和田に反抗し、今までの胸の内を吐露し泣き崩れてしまう。その後、詰め腹を切らされる形で出向させられた(出向先は不明)。
高木(専務)(たかぎ‐)
演 - 三浦浩一
専務取締役
旧東京第一銀行出身。中野渡派を自認している。
取締役会では大和田や岸川らといった旧S出身の取締役を下に見ている節がある。
荒木裕二(あらき ゆうじ)
演 - 稲健二
取締役
旧東京第一銀行出身。紀本派。1981年度入行。
電脳によるスパイラル買収のための追加融資を審議する役員会で、電脳の粉飾を見落としていた伊佐山を叱責する。
帝国航空の再建に対し「帝国航空は既に死に体で、再建は無理と言い逃れするのではないか」と半沢に詰め寄るが、大和田になだめられる。
故・牧野副頭取の元部下で彼の命日には「棺の会」の一員として墓前に集まり追悼している。
武田健輔(たけだ けんすけ)
演 - 右近良之
取締役
旧東京第一銀行出身。紀本派。1982年度入行。
故・牧野副頭取の元部下で彼の命日には「棺の会」の一員として墓前に集まり追悼している。
三笠洋一郎(みかさ よういちろう)
演 - 古田新太[28]
副頭取(2020年版第一部)
→ 電脳雑伎集団へ出向
証券部出身。物静かな男だが、決して温厚ではなく性格は極めて冷酷。同じ証券部畑である伊佐山が大和田を裏切って電脳のスパイラル買収案件を手土産に接近してきた際には、彼を自分の派閥に受け入れる。伊佐山の要請であるスパイラル株買収の融資増額の後押しを引き受け、スパイラル株を所有する加納と清田に揺さぶりをかけて、時間外取引によりスパイラル株の30%を取得する。
半沢がスパイラルとのアドバイザー契約締結で東京中央銀行への対立姿勢を明確に打ち出すと怒りを顕わにし、完膚なきまでに叩き潰せと伊佐山に指示を出す。そして自らもスパイラルがフォックスを逆買収しようとする動きがあることを証券取引等監視委員会に密告し、スパイラルのアドバイザーであるセントラル証券に監視委員会の監査が入ったことをマスコミにリークすることでスパイラルの株価を急落させ、スパイラル株を容易に買い占められるよう仕掛けるが、半沢たちの尽力でスパイラルによるフォックスの逆買収が成功し、瀬名がIT界の超大物であるマイクロデバイス社のジョン・ハワードからスパイラルとフォックスの子会社であるコペルニクスが手がけるネット通販事業に対し3億ドルの出資を取り付けたことでスパイラルの株価が急激に上昇し、逆にスパイラル株の過半数取得に500億円の追加融資が必要となる状況に追い込まれる。スパイラルの買収が暗礁に乗り上げ、自身の面目を潰されそうになった三笠は役員会で追加融資の決済の合意を取り付けるため、行内融和を建前にしつつ、常務のポストに推薦することを持ち掛け敵対する大和田に頭を下げ協力を願い出る。
役員会ではスパイラル買収への融資増額の意義を熱弁し、大半が融資の方向に傾いたが、大和田の手引きで役員会に単身乗り込んできた半沢によって、証券営業部が電脳雑伎集団の粉飾決算を見落としていたことを報告される。三笠は粉飾決算を見抜けなかった責任を伊佐山になすりつけ自身は責任を逃れようとするが、三笠の妨害により伊佐山が粉飾決算を調査する機会を握りつぶされた[注 23]こと、さらに平山夫妻からスパイラル買収を穏便に済ませる見返りに賄賂を受け取っていた証拠[注 24]を半沢に突きつけられ、言い逃れのできない状況に陥る。
その後スパイラル買収の追加融資の稟議が否決されると、伊佐山・諸田と共に財務状況の立て直しという名目で電脳に出向させられた。
紀本平八(きもと へいはち)
演 - 段田安則
東京中央銀行 東京本部 審査部長(2010年頃)[注 25]
→ 伊勢志摩支店 支店長(2014年頃)[注 26]
→ ニューヨーク支店 支店長(2020年版第一部)
→ 常務取締役(債権管理担当)(2020年版第二部)
旧東京第一銀行出身。審査部出身。1980年度入行。
行内に広い人脈を持つ有力者の一人。ニューヨーク支店より本店へと異動を命ぜられ、常務取締役(債権管理担当)に着任したエリートバンカー。
曾根崎からの報告と白井訪問の際の態度を見て、半沢を帝国航空の担当から外すよう、中野渡に進言する。実は裏で政府と繋がっており、曾根崎に命じて帝国航空の再建計画案の数値の改ざんを指示した張本人であった。役員会議では進退を賭けた決死の演説で債権放棄を受け入れる方向に誘導することに成功するも、主力銀行である開発投資銀行が民営化されることで政府からの支配が弱まったことを契機に債権放棄を拒絶することを決定し、東京中央銀行など他の銀行も開投銀の回答に倣うことを表明していたことから、目論見は頓挫する。
半沢の策略で箕部のクレジットファイルの隠し場所が、牧野副頭取が新山に残した遺書に書かれているというデマを半沢と結託した大和田に吹き込まれ、新山のもとに遺書を確認に行ったことで、暗に箕部への不正融資に自身が関与していたことが発覚する。しかし箕部への融資は回収済みで、他の不正融資は牧野副頭取が行っていたと警察は処理しており「わざわざ過去を掘り返し棺を開けるような真似をするな」と開き直り半沢を懐柔しようとしたため、銀行員には時効はなくけじめをつけなければいけないと半沢に問い詰められる。
牧野副頭取が自殺した後、紀本の口座に大金が入金された噂があったことが新山から言及されており、半沢からはその金の流れは紀本が箕部に不正融資した際のリベートであったと睨まれている。
牧野治(まきの おさむ)
演 - 山本亨
元副頭取(故人)
前身の旧T時代から副頭取を務め、合併後の東京中央銀行でも引き続き副頭取を務めている。旧T時代の不良案件の処理を行っていたが、10年前の2010年9月6日に仕事部屋として使用していたホテルの浴槽で自殺を遂げている。旧T時代の不正融資に関与しており、そのことを理由に自殺したと言われている。
彼の命日には「棺の会」と称し当時の部下たちが追悼のため彼の墓前に集まっている。

人事部

東京中央銀行の中のエリートコースで、大阪西支店長の浅野が人事部長を務めた部署である。
小木曽忠生(おぎそ ただお)
演 - 緋田康人
秋葉原東口支店・支店長
→ 本部 人事部 次長(2013年版第1話 - 第3話)
→ 出向(ラジオドラマ第2章)
→ 再出向(ラジオドラマ第2章後編)
旧産業中央銀行出身。浅野支店長(元人事部長)の元部下。
陰湿かつ粘着質な性格で、激しく机を叩きながら相手を叱責するパワハラの常習犯。秋葉原東口支店長時代に当時課長代理だった近藤を融資ノルマ達成の圧力による心労からの休職に追い込んだ張本人でもある。元上司の浅野に肩入れし、第一部において反抗的な態度を取る半沢を転落させるために様々な嫌がらせを仕掛ける。
浅野と共に大阪西支店の裁量臨店を計画し、初日に半沢らが用意した資料を次々と不正に抜き取り、書類に不備があるように仕組んで糾弾した。しかし臨店の最終日、半沢の対抗策と渡真利の機転のきいた芝居で、抜き取った資料を自分の鞄の中に隠し持っていたことを突き止められる。それでも自らの不正を認めず言い逃れようとするが、中西の告白と証拠の録音で不正が明白となり敗北。その後左遷扱いで出向させられた[ep 7]
その後、東京中央銀行本部の澤田監査部長からホテルの領収書の記録を隠蔽してほしいと依頼されるが、後にこの不正に加担したとして地方にある関連子会社への再出向が決まる[ep 8]
横山(よこやま)
演 - 信太昌之
人事部 次長(2020年版第一部)
東京セントラル証券に三木の東京中央銀行への人事異動の内定情報を報告に現れる。
半沢が電脳のスパイラル買収を阻止すると、半沢の東京中央銀行本部・営業第二部次長への異動の内示に現れ、同時に三笠、伊佐山、諸田が財務立て直しの名目で電脳に出向させられる情報も岡社長に伝えている。

法務部

銀行の法務・司法担当部署。

大田(おおた)
演 - 長谷川公彦[29]
法務部・部長(2013年版第一部)
半沢の意を受けた渡真利の要請によりハワイオアフ島にある東田の別荘の差し押さえを行ったが、黒崎から自分の息子が経営する飲食店に関する弱みを突かれ、大阪国税局査察部に別荘を譲ってしまう[ep 9]

東京本部営業第二部

内藤寛(ないとう ひろし)
演 - 吉田鋼太郎
営業第二部 部長(2013年版)
2013年版第二部での半沢の上司であり、部下である半沢の能力を認め信頼している一方[注 27]、上層部からの不条理な指令も必要と判断した時には受け入れ、渋る半沢を説得するなど、バランス感覚にも秀でる[注 28]。本作品で唯一まともな上司として描かれている。
小野寺順治(おのでら じゅんじ)
演 - 牧田哲也
営業第二部 調査役(2013年版第一部)
半沢を尊敬している。半沢からの信頼も厚く、共に伊勢島ホテルを担当する。
坂本新之助(さかもと しんのすけ)
演 - 岡山天音
営業第二部 調査役(2013年版第一部)
素直な性格で、半沢からも目を掛けられている。花が実家に送った伊勢島ホテルに関する疎開資料を、半沢の指示で金融庁より先に回収する[ep 4]
田島春(たじま しゅん)
演 - 入江甚儀
審査部 調査役(2020年版第一部)
→ 営業第二部 調査役(2020年版第二部)
審査部からの異動。半沢と共に帝国航空の再建担当に任命され、半沢の部下として行動を共にする。
宮崎(みやざき)
演 - 堀丞
半沢率いる帝国航空再建チームの一員。

融資部

東京中央銀行の融資中枢部署で、支店が企業に融資をするための審議などをしている。同期の渡真利も調査役・次長として勤務している。
倉島健太
演 - 吉永秀平
融資部融資グループ 調査役
→ 首都圏関連企業へ出向
旧東京第一銀行出身。中野渡派の中堅行員。
問題を起こし、大和田派に与みしていないこともあり関連企業への出向が決まるが、大和田に土下座をして処分取り消しを嘆願する[ep 9]
川原敏夫
演 - 井上肇
融資部融資グループ 調査役
西大阪スチールに5億円の融資審査を半沢から依頼される[ep 10]
灰田雅樹
演 - 加藤虎ノ介
融資部臨店グループ 調査役
大和田派で、小木曽の腰巾着。半沢を出向させるために浅野・小木曽が仕掛けた裁量臨店の検査役を務め、小木曽と共に半沢ら大阪西支店融資課のメンバーを徹底的に糾弾した。しかし、その異常さに気付いた半沢らが持ち物検査を行った際にいかがわしい雑誌が発見され、大阪出張を利用して風俗店で遊興していた可能性を暴露される羽目になった。更には小木曽の不正が発覚したことで立場を失い、半沢にこれまでの非礼を謝罪するよう迫られ、渋々謝罪した[ep 7]
寺内健太郎
演 - 松永博史
融資部臨店グループ 調査役
中立派で、灰田や加納ほど露骨ではないが、小木曽の意に沿う立場。急に決定した大阪西支店の裁量臨店の検査を担当した[ep 7]
加納正明
演 - 西沢仁太
融資部臨店グループ 調査役
中立派だが、小木曽の言いなり同然の立場。急に決定した大阪西支店の裁量臨店の検査を担当した[ep 7]
福山啓次郎(ふくやま けいじろう)
演 - 山田純大
融資部 次長(2013年版第二部 第8話~最終回、2020年版第8話 - )
旧産業中央銀行出身で、データが全てと公言する合理主義者。以前「MOF担」だったことがあり、金融庁にパイプを持っている。他人の顔を一切見ずに横柄な口調を飛ばす性格で、常にタブレットPCを持ち歩き、情報処理に長けている。大和田派のホープとまで呼ばれており、半沢に代わる伊勢島ホテルの担当に大和田と岸川から指名されるが、内藤が半沢の更迭に反対したため、大和田の発案により行われた模擬金融庁検査で自身と半沢どちらが担当として適正かを見極められることとなる[ep 6]
その模擬検査では検査官役を務め、伊勢島ホテルの経営状況から湯浅社長の能力を疑問視し「経営は人で決まる」という持論とデータで大和田の目論みである湯浅社長の辞任と羽根専務の社長昇格を主張。一時は半沢を追い詰めたかに見えたが、逆に半沢から羽根どころか湯浅にも会っていないことを見破られ、その弁解で岸川の意見を聞いて判断したと主張したことが仇となり、己の持論と行動の矛盾を突かれ敗北。その無様な負け姿をさらしたため大和田からも見限られてしまった。その後、岸川の命令で偽の疎開資料を作り東京中央銀行を危機に陥れようとするも、それを知った半沢に脅されて事実を吐かされた[ep 2]
2020年版では箕部と東京中央銀行の接点を調べるために半沢から協力を要請された大和田の指令で、紀本の過去についての調査や箕部の融資内容が書かれたクレジットファイルを探しに動く。クレジットファイルの在りかを探るため半沢の策略で芝居を打ち、無数の資料が保管されてある書庫センターからクレジットファイルを見つけ出すことに貢献した。

法人部

旧東京第一銀行出身者が多く集まっている。
時枝孝弘(ときえだ たかひろ)
演 - 髙橋洋
法人部 調査役(2013年版第二部)
名古屋の企業の取締役へ出向
旧東京第一銀行出身。九州大学出身。半沢とは同期入行。
半沢が担当する約3か月前に伊勢島ホテルを受け持ったが、前任の古里から意図的に不十分な情報しか与えられず、その後明らかになった伊勢島ホテルの資金運用失敗に伴う莫大な損失の責任を一身に負わされる形で出向させられてしまう[ep 3]
灰谷英介(はいたに えいすけ)
演 - みのすけ
法人部 部長代理(2020年版第二部)
旧東京第一銀行出身で紀本一派。1988年度入行。「棺の会」の一員。
旧T時代に箕部へマンションの建設資金として5年間無担保で20億円の融資の取次を行っており、そのことを調べに来た半沢のことを冷たくあしらう。後に半沢の策略で紀本の指示で箕部のクレジットファイルが保管されている書庫センターに書類[注 29]を確認に行ったところを田島と富岡に尾行され、クレジットファイルの保管場所を突き止められる。

証券営業部

伊佐山泰二(いさやま たいじ)
演 - 市川猿之助[28]
証券営業部 部長(2020年版1話 - 第3話)
→ 電脳雑伎集団へ出向(2020年版第4話)
周囲から「大和田の愛弟子」と呼ばれる程の大和田派の行員であり、いずれ頭取にまで出世し自分を取締役まで引き上げてくれると期待を寄せていた大和田を失脚させた半沢に恨みを抱き、それ以来彼を異常なまでに敵対視する。しかし、諸田からリークされた電脳雑伎集団のスパイラル買収案件を成功に導き、ひいては証券部門と自身の地位を銀行内で向上させるために大和田を裏切り[注 30]、三笠派に鞍替えして三笠にスパイラル買収案件への融資増額の後押しを要請する。半沢に諸田からのリークによる電脳のアドバイザー横取りを突き止められても、息のかかったシステム部の行員にリーク情報が書かれたメールを受信記録ごとサーバーから削除させ、シラを切り通す。
裏で太洋証券やフォックスと手を組み、フォックスをスパイラルの「ホワイトナイト」として送り込んで、スパイラルの新株を取得したフォックスを電脳が一気に吸収合併することでスパイラルの株式の過半数を取得する詐欺まがいの買収スキームを立てていたが、半沢らの活躍や三木の買収スキームの情報提供により目論見を頓挫させられると、自身の電脳のアドバイザー契約の横取りを棚に上げ、半沢のスパイラル買収阻止の動きを逆恨みによるグループの利益に反する背任行為だと謝罪を要求するが、「顧客第一主義」でスパイラルから要請された買収防止アドバイザー就任による筋の通った正当な行為であり、非難される筋合いはないと半沢にやり込められる。その後、スパイラル買収のため500億円の追加融資を進めようと役員会に稟議を上げるが、電脳の粉飾を見破れず半沢の糾弾に合い、さらに三笠に全責任を擦り付けられ、半沢に対する謝罪を強要された。
その後スパイラル買収の追加融資の稟議が否決されると、三笠・諸田と共に財務状況の立て直しという名目で電脳に出向させられた。
野崎三雄(のざき みつお)
演 - 小久保寿人[30]
証券営業部 次長
伊佐山の右腕と言われている男。かつてロンドン企業買収を手掛けていたことがあり、その分野では国内屈指のバンカーである。国内外の企業買収案件のチーフを一任されている。
公開買い付けによるスパイラル株取得が進み、電脳のスパイラル株所有率が48%にまで押し上がるが、電脳に見捨てられたフォックスがスパイラルの傘下となり、両社が手掛けるネット通販事業にマイクロデバイス社のジョン・ハワードが3億ドル出資することが表明されると、スパイラル株が一気に上昇し、スパイラルの買収が目前で阻まれてしまったため、フォックスの企業価値を見抜けていなかったことで伊佐山の怒りを買った。

情報システム部

苅田光一(かりた こういち)
演 - 丸一太[30]
情報システム部開発グループ 次長(2020年版)
半沢と同じ慶應義塾大学からの同期入行。大学では相撲部に所属。半沢からの依頼で伊佐山が諸田から電脳雑伎集団のスパイラル買収案件情報をリークされた証拠のメールを調査するが、直前に伊佐山の息のかかったシステム部の行員によって受信記録ごとサーバーからメールデータを削除されてしまう。

審査部

定岡崇之(さだおか たかゆき)
演 - 小須田康人
審査部 審査役(2013年版第一部)
旧産業中央銀行出身。浅野支店長の元部下。小木曽と共に半沢を5億の融資事故の件で責め立てるも、ことごとく論破され悔しがった[ep 10]
曾根崎雄也(そねざき ゆうや)
演 - 佃典彦
審査部 次長(2020年版第5話 - 第6話)
→ 出向(2020年版第7話)
縄張り意識が強く、審査部による帝国航空の再建タスクが一向に進まないことに業を煮やした中野渡頭取により営業二部の半沢をリーダーとする新体制に再建担当を変更されたことを縄張りを荒らされたと見なし、半沢を敵対視する。
帝国航空へ前回150億円の追加融資を行った際に金融庁へ提出した東京中央銀行による再建計画の数字が、帝国航空が発表した再建計画の数字と違っていた理由は帝国航空の山久の事務的ミスであると黒崎に虚偽報告し、金融庁の聞き取り調査をしのいで既成事実をつくり、その後、整備士の人員整理に頭を悩ませていた山久に口裏を合わせ続けてさえいてくれればタスクフォース主導の再建に誘導し、人員整理せずとも帝国航空に穏便に整備士を残留させることができると山久を懐柔する。そして翌日、自身が再建担当に再任されるよう半沢を再建担当から外す嘆願書を捏造し、山久に書類の内容を確認させず彼の名前でその書類に捺印する。しかし、半沢がスカイホープ航空から帝国航空の余剰人員受け入れの確約を取り付けたことで、受け入れ先の心配がなくなった山久から曾根崎に偽証するよう懐柔されたことを証言してもらい、頭取を前にした聞き取り調査で曾根崎が山久を懐柔する様子を山久が録音した音声データが公開され不正が発覚、半沢に糾弾される。曾根崎が金融庁調査で黒崎に虚偽の報告をしたことを中野渡頭取は不正はいずれ暴かれるとの考えから正直に金融庁に報告し、東京中央銀行は業務改善命令を受けることになり、帝国航空の債権放棄の拒否が難しくなる局面を迎える。その後、大和田に出向先[注 31]を優遇する条件を出され、帝国航空への融資を通すため再建案の数値を改ざんする指示を出していたのは政府とつながりのある紀本であることを白状した。

検査部

融資など様々な銀行業務の検査を行う部署である一方、別名「島流し待機所」と呼ばれ出世コースを外れた銀行員の出向待ちの部署。

富岡義則(とみおか よしのり)
演 - 浅野和之
検査部 部長代理(2020年版第8話- )
旧産業中央銀行出身。「東京中央銀行の生き字引」と呼ばれる存在。半沢が新人時代、産業中央銀行八重洲通り支店に赴任した時に世話になった大先輩。大和田も新人行員の頃に銀行員のイロハを教わったと彼のことを慕っている。半沢や大和田からは親しみをこめて「トミさん」と呼ばれている。「出向待機所」とも言われる検査部に10年在籍している。
箕部の融資の詳細を探る半沢に協力を申し込まれ、全国に7か所ある書庫センターのどこかにクレジットファイルが保管されているのではないかと助言を与える。

大阪西支店

大阪西支店は旧産業中央銀行系の支店で、融資高は全国でもトップクラスを誇る。関西圏に50店舗ある銀行の一つであり、関西地区四大店舗(大阪本店・難波支店・千日前支店・大阪西支店)の一つでもある。支店の所在地は関西のターミナル梅田にある阪急梅田ビル内にある。

浅野匡(あさの ただす)
演 - 石丸幹二
大阪西支店・支店長(2013年版第一部)
→ レイエス工機マニラ中央工場へ出向(ラジオドラマ第1章前編)
→ 退職(ラジオドラマ第1章前編)
旧産業中央銀行出身。元人事部長。東京都港区出身。西大阪スチール社長の東田は中学時代の同級生。
大阪西支店において、部下である半沢に対しては殊の他高圧的で傲慢な態度を取り[注 32]、派閥の長である大和田には低姿勢で接する。中学時代の同級生である東田と結託して西大阪スチールに5億の融資を騙し取られるよう仕組み、更にはその見返りとして融資した5億の内の5千万もの金を東田から受け取るという不正を働いた[注 33]。そして後に融資事故の件が知れ渡った際、最初は支店のために融資事故の責任を融資課長として全て背負うよう半沢に説得口調で頼んだが、彼がそれに反発したため敵対[ep 10]。それ以降は行内で根回しするなどして半沢に様々な圧力をかけるようになり彼を出向に追い込もうとするが、藤沢未樹を味方につけた半沢が東田の隠し資産を探し当て見事に5億を回収、同時に不正の証拠を握られたことで形勢が逆転。刑事告発も辞さない構えの半沢により、家庭や仕事上の立場まで崩壊寸前に追い込まれるが、その場へ来て事態を察した妻の利恵が半沢に懇願したことで、彼から不正の件を見逃してもらう代わりに自分と部下を希望の部署へ異動させるという条件を提示されてそれを受け入れた。そして第1話で交わしていた約束通り、半沢に土下座をして詫びた。その後、取引に従い半沢ら融資課メンバー全員を希望の部署へ異動させたが、最終的には大和田にも切り捨てられる形で、出向取り消しとなった半沢の代わりとしてマニラの零細企業へ出向させられた[ep 1]
この一連の裏には株取引の失敗で重ねた5千万もの借金を返済する目的があり、これが東田との結託と全ての不始末を自分に従わない半沢に被せるという陰謀の根本だった。
本部では長年人事畑出身で人事部長時代には小木曽や定岡が部下であり、5億の融資事故に裁量臨店を仕掛けたりするなど人事権を持つ力は支店長になっても衰えていない様子。
家族に妻・利恵や2人の娘、息子がいる。大阪西支店長時代は妻子を東京に残しての単身赴任だった。出向が決まった後、妻にはまた一緒に暮らせてホッとしていると打ち明けられた。
出向先のマニラで働いていたが、利恵から会社を辞めて日本に戻りのんびり暮らさないかと言われ退社する。退社後は利恵と二人で北関東の田舎町で暮らすことになる[ep 11]
江島浩(えじま ひろし)
演 - 宮川一朗太
大阪西支店・副支店長(2013年版)
旧産業中央銀行出身。浅野支店長の腰巾着にして「虎の威を借る狐」を地で行く男。浅野の顔色を伺いつつ部下たちには横暴な態度を取り威張り散らしている。上司である自分達に常に反抗的な半沢を快く思っておらず、西大阪スチールの融資事故の件で5億の回収に奔走する半沢を、浅野の意を汲んで妨害していた。浅野が出向になったのに伴い、次の支店長に自分が就くと思い込んでいたが、結局は他から来た新支店長の就任が決定したことであえなく撃沈した[ep 1]
中西英治(なかにし えいじ)
演 - 中島裕翔
大阪西支店融資課(2013年版第一部)
→ 難波支店融資課 主任待遇
入行2年目の若手行員。新人であるが正義を貫く半沢を尊敬し慕っており、浅野と小木曽が仕組んだ裁量臨店の場では、半沢を陥れるための小木曽の不正を目撃したことを小木曽の脅しに屈さず証言した[ep 7]
浅野の失脚後、半沢が彼に突き付けていた条件により、希望していた関西地区最大規模の難波支店へ主任待遇で異動となった[ep 1]
垣内(かきうち)
演 - 須田邦裕
大阪西支店融資課(2013年版第一部)
ニューヨーク支店融資課
当初は浅野からの指示で半沢の行動を監視していたが、結局は尊敬する半沢を裏切ることは出来ず、途中で浅野の命令を辞退した[ep 12]
浅野の失脚後、半沢が彼に突き付けていた条件により、かねてからの希望だったニューヨーク支店へ異動した[ep 1]
角田(かくた)
演 - モロ師岡
大阪西支店融資課(2013年版第一部)
→ 大阪西支店融資課・課長
旧産業中央銀行出身。課内の良きまとめ役であり、半沢にとっては唯一の年上の部下[注 34]。出世よりも地元に一生根付いていこうと決めている。
浅野の失脚後、半沢が彼に突き付けていた条件により、自身だけは大阪西支店に残って半沢の後任として融資課長の座に就いた[ep 1]
山村(やまむら)
演 - 小林徹[31]
大阪西支店業務課 為替担当
東田の個人口座から東亜細亜リゾートへの5千万円の振込依頼書を発見し、中西に知らせた。国税が二回目の調査に来た際、半沢が保管庫に先回りし振込依頼書の原本を抜き取ったため、とばっちりを食う形で江島から管理の杜撰さを叱責された[ep 9]
松下(まつした)
演 - 森山米次
大阪西支店総務課 庶務担当
店の警備員。元技術者。国税が査察に入った際、半沢の指示でコピー機の内部に外付けハードディスクを取り付け、秘密裏に本体データとの同期を図る。結果、データの確保に成功し、国税が西大阪スチールを調査していることを突きとめることになった[ep 10]

京橋支店

旧産業中央銀行出身者が歴代支店長に名を連ねる支店であり、戸越曰く「東京中央銀行の闇の中枢」である。貝瀬の前任は岸川、岸川の前任は大和田である。
貝瀬郁夫(かいせ いくお)
演 - 川原和久
京橋支店・支店長
旧産業中央銀行出身。大和田派に属する。かなりの見栄っ張りでプライドが高い性格。
戸越の内部告発を受けた古里から伊勢島ホテルの120億円損失の件を知らされるが、大和田の指示によりそれを黙殺してホテルへの不正融資を実行させるよう仕向けた[ep 4]。後にその証拠である古里からの報告書を掴んだ半沢らから事実を追及されるも、自身の証言が簡単に否定されることと金融庁検査の最中であることを理由に証言しようとはせず、後にそれを知った大和田からも見放され責任を負わされることとなった。
古里則夫(こざと のりお)
演 - 手塚とおる
京橋支店融資課・課長代理
旧産業中央銀行出身。
上司の顔色ばかり伺い、常に相手に対して高慢な態度でものを言うが、自身の立場が悪くなると一転して低頭になる小心者。わざと不十分な引き継ぎをして時枝を罠にはめて出向に追い込んだ上、近藤のタミヤ電機への融資依頼に難癖をつけて拒絶し、小木曽同様に彼をいびって精神崩壊寸前にまで追い詰めていた。しかし半沢の策略で、戸越により伝えられた伊勢島ホテルの120億円損失の件を支店長の貝瀬が無視し、自身もそれを黙認した証拠を戸越の協力を得た半沢と近藤に握られあっさり屈服。そして半沢らが損失に関する内部告発の報告書を手に入れる過程で強引に協力させられる羽目になる。更にその直後タミヤ電機の融資の件でも、即刻稟議を通すようにとの彼の命令に従わざるを得なくなった[ep 3]
その後、半沢と渡真利が貝瀬を問い詰めに京橋支店に乗り込んできたため、半沢に協力したことが貝瀬に知られてしまい、半沢達が支店を去っていく後ろで貝瀬に呼び出されていた[ep 4]
羽出(はで)
演 - 骨川道夫[32]
京橋支店融資課・課長
旧産業中央銀行出身。京橋支店の金庫室の暗証番号を週交代で管理する担当課長の一人で、貝瀬と共に金庫室の疎開資料を運び出した[ep 3]。暗証番号のメモを自分のデスクの裏側に貼り付けている[注 35]

大阪西支店奥様会

江島沙苗(えじま さなえ)
演 - 田中美奈子
江島副支店長夫人。夫同様に傲慢で、副支店長夫人であることを鼻にかけている。社宅のリーダー的存在で、ことあるごとに夫人会を開催している。半沢の妻・花を見下し、あからさまに嫌っている。タロット占いを好み、社員の転勤を言い当てると評判だが、実は内部情報で社員の出向を知った上で、あたかも占いの結果かのように言っていただけであった。だが、花に対して「近いうちに引っ越しする」と嫌味を掛けたつもりが、半沢の栄転で良い意味になってしまい、花から「占い本当によく当たりますね〜!」と逆に嫌味を言われさらに隆博には「オバちゃん」と呼ばれ悔しそうな顔をしていた[ep 1]
角田美津代(かくた みつよ)
演 - 中田優子
角田の妻。社宅歴も長く、夫人会の連絡係を任されている。
垣内芳江(かきうち よしえ)
演 - 宇田川さや香[33]
垣内の妻。おとなしく気弱な性格で、リーダー格の沙苗の言うことに逆らえないでいる。

本部奥様会

岸川夫人
演 - 松居直美
岸川の妻。仕事をしている大和田夫人に代わって、東京中央銀行本部の奥様会を仕切っている。出世が見込まれる部下の妻に対しては好意的な態度をとる一方、更迭や出向が確実な銀行員の妻には冷たく接する。
自分の娘が銀行の敵である金融庁検査官と結婚することを不安と思うようになり、花にそのことを打ち明けてしまう[ep 2]
貝瀬夫人
演 - 小柳真由美
貝瀬の妻。
福山夫人
演 - 大森裕子
福山の妻。

東京セントラル証券

取締役会・執行役員会

岡光秀(おか みつひで)
演 - 益岡徹[30]
代表取締役社長
かつては東京中央銀行の取締役だったが、出世競争に敗れ1年前に現職に出向。半沢ら部下に対しては厳しい態度だが、銀行の取締役社員には態度が消極的。上昇志向が強く負けず嫌いで、口癖は「銀行を見返せ」。
電脳のスパイラル買収に関する一連の責任を取らされる形で三笠・伊佐山・諸田が電脳へ出向させられることに際し「ざまあみろだ!」と喜びを爆発させた。

営業企画部

森山雅弘(もりやま まさひろ)
演 - 賀来賢人[28](中学時代:山崎雄大)
営業企画部 調査役
セントラル証券のプロパー社員で、ロスジェネ世代就職氷河期の真っ只中に就職活動に励み、何十社と採用試験を受け、東京セントラル証券の内定を勝ち得た。好景気というだけで大量採用されて、三木のような能力が伴っていない者がのうのうとしているバブル世代に反感を持っている。企業の本質を見抜くセンスは半沢も認めるほど。経験の浅い自社に電脳からアドバイザー依頼のオファーがあったことを不審に思う。
スパイラルの瀬名と出身校の明成学園中等部では同じクラスの同級生で、お互い剣道部に所属しており親友の間柄であった。のちに電脳によるスパイラル買収騒動を機に、半沢の勧めもあり瀬名と再会を果たすが、瀬名にとって森山は「敵対する企業のアドバイザーの子会社社員」であるため、当初は瀬名に電脳側のスパイではと疑いの目を向けられ、冷たい態度を取られる。だが自身の率直な思いをつづった直筆の手紙が功を奏し、瀬名と親友関係を回復。スパイラル買収を防ぐために、半沢や瀬名と共に奔走する。
経営危機で社員を路頭に迷わせまいと重責を感じるフォックスの郷田に対し、今回のスパイラルによるフォックスの逆買収は両社が目先の難局を乗り切るためだけではなく、フォックスの子会社「コペルニクス」が手掛けるネット通販事業とスパイラルの検索エンジンとを組み合わせた事業の将来性を見据えたうえでの逆買収であると説明しつつ[注 36]、瀬名が袂を分かった加納と清田がいつスパイラルに戻ってきていいよう彼らのデスクをそのまま残すなど、郷田同様に社員(仲間)を大切に考える人物で、尚且つ起業家として郷田を尊敬していることも伝え、郷田にスパイラルの傘下となることへの同意を促す。
半沢の活躍で電脳によるスパイラル買収が阻止されると、信頼できる仲間と仕事がしたいと瀬名からスパイラルの財務担当役員への就任を打診されるが、今後も金融業界で頑張りたいという考えを伝え、セントラル証券のアドバイザーの立場でスパイラルとコペルニクスによるネット通販事業に取り組むことになる。
スカイホープ航空の担当営業として開発投資銀行に融資の依頼に現れた際、谷川と打ち合わせをしていた半沢と再会を果たし、半沢からの頼みもあり帝国航空の余剰人員の受け入れ先として業績好調で事業拡大を予定しているスカイホープ航空の担当者を紹介する。しかし、白井の圧力でスカイホープ航空への開投銀からの融資が打ち切られ、帝国航空の整備士たちの受け入れ先が消滅すると、半沢への恩返しのためにスカイホープ航空への新たな出資者や帝国航空の整備士の受け入れ先を探そうとする[注 37]が、その矢先、不注意から出先の階段で足を踏み外し転落して鎖骨を骨折し負傷してしまう[注 38]
企業が持つ価値や技術を正当に評価し金銭的に支援できる手助けができれば、親友の瀬名の家族が夜逃げをしたような悲しい出来事を防げると考え就職先に金融業界を志望している。
浜村瞳(はまむら ひとみ)
演 - 今田美桜[34][28]
情報システム部(スペシャル版)
→ 営業企画部(2020年版)
セントラル証券のプロパー社員。かつて情報システム部で新入社員研修中に新規トレーディングシステム導入プロジェクトのメンバーに選ばれた際、城崎の策略で身に覚えのない社内で禁止されている株取引で謹慎処分にされた。そのうえ新システム稼働時にはシステムをハッキングして顧客口座から金を不正に引き出した犯人に仕立て上げられそうになったが、スパイラルの高坂の協力により自身の身の潔白を証明し、職場に復帰後、営業企画部へ配属となる[ep 13]
半沢と森山が東京中央銀行によるスパイラル買収スキームの裏側を調査していた際には、自らも役に立ちたいとの思いから電脳本社前に張り込み、電脳と太洋証券が裏で繋がっている決定的な証拠を写真に収め、森山に送信。結果的にスパイラルが「ホワイトナイト」であるフォックスごと電脳に吸収される事態を未然に防ぐことに一役買う。
証券取引等監視委員会がセントラル証券を監査しているというニュースを心配した高坂がメールを送信してくるなど、新規トレーディングシステム導入後も高坂との付き合いは続いている模様。
尾西克彦(おにし かつひこ)
演 - 粟島瑞丸[30]
営業企画部 調査役
プロパー社員で、森山のひとつ先輩。辛辣な意見が多い。
半沢の指揮で玉置親子の次世代スイッチング電源の特許を買い戻すための出資者探しにスパイラルやフォックスから紹介された企業も奔走し、中堅電子機器メーカー・浜畑電子を探し当てる。
森山がスカイホープ航空への出資者や帝国航空の整備士の受け入れ先を探している最中に階段を踏み外し負傷した際、半沢にそのことを伝えている。
原田浩平(はらだ こうへい)
演 - 持田将史[30]
営業企画部 調査役
プロパー社員。昼食時に不用意に半沢が買収対策中のスパイラルを訪問していることを同僚に話し、その話を近くにいた社長の岡に聞かれてしまった。
半沢の指揮で玉置親子の次世代スイッチング電源の特許を買い戻すための出資者探しに奔走する。
諸田祥一(もろた しょういち)
演 - 池田成志[28]
営業企画部 次長(2020年版第1話)
→ 東京中央銀行本部 証券営業部(2020年版第2話)
→ 電脳雑伎集団へ出向
バブル世代で、東京中央銀行からの出向者。プロパーの森山とはウマが合わない。
スパイラル買収プロジェクトチームのリーダーを務めるその裏で、東京中央銀行への人事異動を見返りに伊佐山に電脳雑伎集団のスパイラル買収案件の情報をリークする。
銀行に戻ってからは伊佐山の腰巾着として振る舞っていたが、スパイラル買収の追加融資の稟議が否決されると、電脳の案件に関わっていたことで財務立て直しの名目で三笠・伊佐山と共に電脳に出向させられる。また半沢に連れ出され、セントラル証券のプロパー社員たちの前で彼らを裏切り見下していたことを謝罪させられた。
三木重行(みき しげゆき)
演 - 角田晃広[35]
営業企画部 調査役(2020年版第1話)
→ 東京中央銀行本部 証券営業部 総務グループ(2020年版第2話)
バブル世代。東京中央銀行からの出向者。諸田が編成したスパイラル買収プロジェクトチームのサブリーダー。気が弱く事務能力すらない有様で、事務職社員から文句が出るほど。しかし半沢からは「人の懐に入り込むのが得意なので、営業に向いている」と評価されている。
諸田のセントラル証券への裏切りを知りつつもそのことを咎めることができず、伊佐山の働きかけで東京中央銀行の証券営業部に配属されるが、営業ではなく総務グループでコピー取りやお茶くみなどの雑務ばかり押し付けられ、飼い殺しのような惨めな思いをする。半沢たちを裏切った後悔の念から、伊佐山が離席中にキャビネットに保管されている電脳のスパイラル買収スキームが書かれた書類の原本を写し取り、半沢にその情報を届けた。

情報システム部

府川義則(ふかわ よしのり)
演 - 栗原英雄[36]
情報システム部 部長
瞳の情報システム部時代の上司。
城崎勝也(しろさき かつや)
演 - 緒形直人[36]
情報システム部 主任
個人的に不動産投資をしていたが5億円の負債を出し補てんのため闇金に手を出す。その後、闇サイトで知り合った来栖誠也と手を組み、新入社員の瞳に罪を擦り付けて東京セントラル証券の顧客口座から300億円を盗み出そうとするが、高坂が作ったフィッシングプログラムに引っ掛かり全ての不正が露見したことで逮捕された[ep 13]

国税庁・金融庁 管轄組織

黒崎駿一(くろさき しゅんいち)
演 - 片岡愛之助
大阪国税局査察部統括官(2013年版第一部)
金融庁検査局主任検査官(2013年版第二部・ラジオドラマ第4章)
証券取引等監視委員会事務局証券検査課統括検査官(2020年版第一部)
→ 金融庁監督局主任統括検査官(2020年版第二部)
→ 国税庁(2020年版第9話以降)
かつての金融庁検査で、当時の都市銀行だった大同銀行を破綻に追い込んだことで「やり過ぎ」と批判が起きたことから、ほとぼりが冷めるまで国税局に異動させられていた旧大蔵省銀行局出身の切れ者のエリート。傲慢かつヒステリックな性格で、オネエ言葉で話す。激高すると相手の急所を鷲掴みにする。暗算が得意であり、2013年版第二部において金融庁検査の初日に東京中央銀行への引当金の額を宣告する際、目を閉じたまま右手でそろばんを打つ仕草をしてから即座にその合計額を弾き出している。
2013年版第一部では、西大阪スチールの脱税調査を指揮し、半沢ら東京中央銀行の前に立ちはだかる。半沢が先に差し押さえていた東田の5千万円の別荘を横取りするなどして翻弄し[ep 9]、更には半沢同様に藤沢未樹に目を付け彼女に接触[ep 12]。未樹の脱税を一部見逃すという条件を付けて東田の隠し資産を掴もうとするも、半沢と組むことを選んだ未樹の計略によって出し抜かれ、最終的に半沢に先を越され隠し資産を全て回収されてしまい、彼に対し更なる怒りを燃やす[ep 1]
2013年版第二部では再び金融庁に返り咲き、伊勢島ホテルの120億円損失の件を踏まえた金融庁検査を指揮する形で再び半沢と対峙。そして何者かのリークで貝瀬と古里の伊勢島ホテルの一件を扱った文書を半沢が疎開資料として手元に置いていたことを知り、部下を自宅に待機させて不意打ちの如く家宅捜査を行い、偶発的に花が自分の実家に送ったことも知って追跡をかけるなど執念深い追跡をするがどちらもことごとく失敗に終わり[ep 4]、最終的に半沢がホテルの経営再建に成功し疎開資料も隠し通したことでまたしても敗れ去る。実はこの一連の対決の裏では、岸川に「(東京中央銀行の)上層部が皆吹き飛べば、次期頭取も夢ではない」と吹き込み、大和田を裏切るよう仕向けていた。もっとも、半沢から自身の野心のために岸川の娘に近づいたのかと水を向けられた際にはそれを否定し「本当に好きになっちゃったものはしょうがない」と純粋な恋愛感情であったことを述べている[ep 2]
2020年版第一部では証券取引等監視委員会の統括検査官として、スパイラルによるフォックスの逆買収に関し、スパイラルのアドバイザーである東京セントラル証券への立ち入り検査で半沢と三度目の対峙をする。共有クラウド上のスパイラルによるフォックス逆買収のデータ入手はスパイラルの高坂の活躍により阻止されたが、社長の岡がシュレッダーで破棄した紙ベースのフォックス逆買収の計画書と経営状況報告書を入手、復元に成功したことで半沢を言い逃れできない状況に追い込む。しかし、そこにフォックスの郷田が現れ「フォックスの経営状況はスパイラルとの友好的合併のために自分がスパイラルとセントラル証券に開示し、どのように使っても構わないと告げている」と証言されたため[注 39]、これ以上の追求は無意味と判断したのかあっさりと引き上げるが、それはセントラル証券への立ち入り検査に乗じて電脳雑伎集団と電脳電設の関係も調査しており、電脳電設に関する資料を入手し目的を果たしていたからであった。電脳電設への架空計上による電脳の粉飾決算が明るみに出ると、電脳への立ち入り検査に踏み込んでいる。
2020年版第二部では電脳の粉飾決算を摘発した功績で金融庁監督局に栄転しており、白井の意向で東京中央銀行の帝国航空への再建計画に対する与信判断のためヒアリングに現れ、半沢と四度目の対峙をすることとなる。曽根崎が帝国航空の再建担当していた当時に提出した東京中央銀行の再建案の数字と帝国航空が発表した数字が違っていたことを指摘し、回答を求める。
タスクフォースが表明した帝国航空の再建案で、東京中央銀行が撤退と判断した羽田-伊勢志摩路線が継続となっていたことから、伊勢志摩を選挙地盤とする箕部が今回の帝国航空の債権放棄に大きく関わっていると気付き箕部の身辺調査を行っていた半沢に対し、箕部が東京中央銀行の前身である東京第一銀行時代に接点があったことを伝える。しかし、自身も箕部の身辺を嗅ぎまわっていたことが箕部に察知され、圧力をかけられ金融庁から国税庁へ異動の人事が下される。そのことを大和田から伝え聞いた半沢が自身のもとを訪ねてきた際、半沢に「伊勢志摩ステート」を調べるよう助言を与える。

大阪国税局査察部

相模(さがみ)
演 - 石黒英雄
国税査察官。黒崎の指示の下、西大阪スチールの脱税調査をしているが、痺れを切らした黒崎に急所を掴まれる目にもあっている[ep 9]
大塚(おおつか)
演 - 永岡佑
国税査察官。
脇屋(わきや)
演 - 岡あゆみ
国税査察官。東田社長の愛人である藤沢美樹に接触する。

金融庁検査局・監督局 

島田亮太(しまだ りょうた)
演 - 竹財輝之助
金融庁検査官(2013年版第二部)
黒崎の部下。長方形の顔をしており、半沢曰く「モアイ」。
疎開資料の隠し場所を探るために半沢を尾行するが、撒かれてしまう。
木下愛(きのした あい)
演 - 近野成美
金融庁検査官(2013年版第二部)
古谷(ふるや)
演 - 宮野真守
金融庁検査官(2020年版第二部)
黒崎の部下。東京中央銀行の帝国航空再建案への与信判断に関するヒアリングに出席した黒崎に同行する。
黒崎の指示で永田町で箕部の身辺調査を行っていた半沢を探し出し、金融庁の庁舎に半沢を案内する。

証券取引等監視委員会

加藤(かとう)
演 - 矢崎広
福島(ふくしま)
演 - 石田剛太

西大阪スチール融資事故関係者

東田満(ひがしだ みつる)
演 - 宇梶剛士
西大阪スチール社長(2013年版第一部)
→ 収監(ラジオドラマ第3章)
→ 釈放(ラジオドラマ第3章後編)
浅野支店長とは中学時代の同級生。学歴は大阪市立梅田第一中学校 → 私立なにわ高等学校 → 私立浪速大学経営学部。
粗暴な性格で、ガラの悪い大柄な男。自分の経営していた西大阪スチールに3年間の粉飾決算を続けさせ、計画倒産によって東京中央銀行から融資されていた5億を騙し取った。浅野とはかつて同じ中学の同級生で、東田は浅野を「ターちゃん」と呼んでいる[ep 12]。脱税によって得たものも含めて、12億もの不正資産を海外の銀行口座にプールしていた。表向きは自己破産したにもかかわらず、隠し財産で贅沢な暮らしをしており、愛人の未樹が勤務するクラブ「アルテミス」に入り浸り豪遊していた。また、衰退していく日本に見切りをつけて、急速な経済成長が進むベトナムASEANでの新事業立ち上げを目論んでいた。
最後は半沢と未樹の結託により全財産を銀行に差し押さえられ一文無しとなってしまい、逆上して襲い掛かるが元剣道部の半沢にあっさり返り討ちにされる。そして「金さえあれば何でもできると思ったら大間違いだ」と一喝され、自身が間もなく破滅することを悟り泣き崩れた。その様子は彼を憎悪していた竹下でさえも哀れに思う始末だった[ep 1]
藤沢未樹(ふじさわ みき)
演 - 壇蜜
東田の愛人で、大阪ミナミのクラブ「アルテミス」に勤めるホステス。西大阪スチールの融資事故の件で東田が半沢に追い詰められたとき、半沢に暴行し彼の逃亡を助けた[ep 10]。自分の経営するネイルサロンを開業する夢を叶えるために東田に取り入っていたが、ネイルサロンを出店するための事業計画・経営者としての資質を半沢から賞賛され、自分を通して銀行に融資を申し込んで欲しいと申し込まれ、東田の隠し資産の在り処・浅野の不正を裏付ける証拠の通帳を渡して欲しいという銀行員としての申し出に心打たれる[ep 12]。その後、一方で自分の違法行為を見逃すという取引を持ち掛けてきた黒崎のいる国税局へと赴くが、実はそれは半沢と示し合わせた計略であり、その目的は国税局によるガサ入れを利用して東田が自分にも隠していた隠し資産の在り処を突き止めるためだった。そして計略通り、東田から渡された通帳の中から隠し資産のある海外口座の通帳だけをバイク便で半沢の元に送り、残った通帳は全て黒崎に渡して出し抜くことに成功した[ep 1]
東田が収監されてすぐ妊娠に気づき、東田との娘「笑里」を出産する[ep 14]
竹下清彦(たけした きよひこ)
演 - 赤井英和
竹下金属社長。首吊り自殺を図ろうとしているところを半沢に助けられる。西大阪スチールが不渡りを出した煽りで連鎖倒産した際に救いの手を差し伸べなかった銀行を信用していないが、古い付き合いである牧野社長の会社・マキノ精機を救った半沢だけは信用し、東田捜索に協力する[ep 10]。デジタル一眼レフカメラを使用して東田の行動を隠し撮りし、半沢に有用な情報を与える。東田を崩壊させた後は、回収した資金で竹下金属を復活させると誓い、東京へ異動となる半沢を見送った[ep 1]
波野吉弘(なみの よしひろ)
演 - ラサール石井
西大阪スチール 経理課長
→ 鳥谷造船社員
西大阪スチールの裏帳簿を隠し持っていた。心臓病を患っており、半沢の目の前で心臓発作を起こしていた[ep 10]
板橋平吾(いたばし へいご)
演 - 岡田浩暉
淡路鋼材社長。会社は竹下金属と同じく、西大阪スチールが倒産した煽りで連鎖倒産する。しかしその裏では東田と繋がっており、半沢と竹下の行動を妨害するが見破られてしまう[ep 9]。その後、藤沢未樹と極秘に面会しているところを竹下に撮影される[ep 12]
小村武彦(こむら たけひこ)
演 - 逢坂じゅん
小村建設元会長。東田の遠縁に当たり、多数の不動産を所有。信頼していたメインバンクに裏切られ、不正献金を検察に密告されたことで、一代で築いた小村建設から追われた。その後世間からは犯罪者のレッテルを貼られたことで娘からは嫌われ、また自らも父親失格と考え親子関係を断絶。さらにその後には死期が迫り入院を余儀なくされた。孫や娘と会いたがっていることを知った半沢が探し出した娘・優子(演:吉沢梨絵)と再会を果たす。その結果親子は和解し、まだ幼い孫・武志(演:上野蒼真)を含めた3人で今際の際まで充実した時を過ごすことができ、そのお礼として半沢に東田の居場所を記した手紙を書き残した[ep 7]

伊勢島ホテル

湯浅威(ゆあさ たけし)
演 - 駿河太郎
代表取締役社長
金融庁検査の件を踏まえたホテルの経営再建において、ワンマンだった父親とは異なった経営方針で伊勢島ホテルを立て直そうと奮闘する。かつては大東京ホテルで企画部長を務めており、ホテルマンの修行を積んでいた時に当時営業第四部調査役の半沢を知り、銀行員でありながらホテル再建に情熱を傾けた半沢を信頼する。中野渡に半沢を伊勢島ホテル再建の担当者にするよう依頼し、自らも再建計画のため海外の企業に渡りを付けるなど、かなりの行動派である[注 40]
大和田と羽根の策略に半沢共々翻弄されるが、伊勢島ホテルを再建する最終手段「フォスターとの業務提携」という半沢の提案を承諾。フォスターの傘下に入ることでホテルの経営再建を果たし、それと同時に敵対していた羽根も更迭して一連の争いに終止符を打った[ep 5]
2020年版第1話では、新規ホテルのプレオープンの招待メールを半沢に送っている。
羽根夏子(はね なつこ)[注 41]
演 - 倍賞美津子
専務取締役
→ 解任
伊勢島ホテルの最古参。先代のワンマン社長の尻拭いをさせられてきた自分こそが伊勢島ホテルの社長にふさわしいと考え、大和田の誘いにのり結託してホテルの乗っ取りを企む狡猾な野心家。半沢に「資金をどうにかするのがあなたたちの仕事でしょ」と言い放つなど態度も傲慢。株の運用失敗により120億円の損失を出した張本人であるが、一度会った人の顔と名前は忘れないなど、ホテルマンとしては一流である。
金融庁検査を乗り切る件を踏まえたホテルの経営再建を利用し、大和田の協力を得て湯浅を追い落として社長の座に上り詰めようとするが、半沢がホテルの経営再建の最後の切り札として極秘に進めていたフォスターとの業務提携を湯浅が承諾したことで失敗に終わり、更には120億円損失の件を理由に更迭されることとなる。ホテルを去る際に大和田の不正を取締役会に報告するため証言を手に入れるために訪れた半沢と対面し、証言はしなかったものの大和田と対決する覚悟を決めた半沢に大和田にはせいぜい気をつけろと忠告した[ep 2]
戸越茂則(とごし しげのり)
演 - 小林隆
伊勢島ホテル 経理課長
→ 廃品回収業
→ 伊勢島ホテルへ復職
伊勢島ホテルの120億円損失の件を東京中央銀行に内部告発するが、貝瀬と古里にその件を黙殺された上、逆に内部告発の件をホテル側にリークされたことでホテルを追い出されてしまう。そのため東京中央銀行を憎んでおり、自身を訪ねて来た半沢のことも最初は拒絶していた。しかし最終的には半沢や近藤と協力して古里を追い込み、半沢が湯浅社長に通告してくれたことで復職を果たす。その後、半沢に感謝しながらも「歴代京橋支店長こそが東京中央銀行と伊勢島ホテルの闇で、貝瀬支店長はその末端に過ぎず更にその上にいる人物が闇の中心」と彼に伝え、その証拠を探し出すよう助言した[ep 3]

タミヤ電機

田宮基紀(たみや もとき)
演 - 前川泰之
代表取締役社長
極めて無責任な性格で、出向してきた近藤を最初は軽視し、銀行から融資を受けるためには中期の事業計画書が必要だという彼の要請をも一蹴していた[ep 3]。しかし、半沢の協力と励ましにより前向きとなりかつての覇気を取り戻した近藤が会社内で部長として積極的に尽力し、彼に裏帳簿を発見され粉飾決済の事実を追及されるなど[ep 4]、会社の為なら一歩も引かない彼の気迫に徐々に動かされていった。
実は5年前、大和田と当時の京橋支店長だった岸川の依頼で、東京中央銀行から融資された3千万もの資金を大和田に転貸して彼の不正に加担しており、近藤がそれを嗅ぎ付けた時も、彼をまた別の地へ出向させるよう大和田への根回しも行っている[ep 6]。後にその事実が近藤や半沢らによって露見し始めた際、大和田に転貸した3千万の返済を求めるも、例によってあっさり見限られてしまう。だが近藤の説得により考えを改めて彼に大和田との転貸資金の件を証言、大和田にも手を切る旨の留守電を残す[ep 5]。しかしこの証言が載せられた報告書は大和田に懐柔された近藤自身により結局は大和田の手に渡ることになってしまう。
ディレクターズカット版最終話では「私は君を責められるような立場にない」と近藤を笑って許し、銀行に戻る近藤に融資事件の処理を託す一方、大和田に気を付けるよう忠告している。
野田英幸(のだ ひでゆき)
演 - 利重剛
経理部 経理課長
近藤を疎ましく思っており、部下の前で彼のことを「元銀行さん」と呼ぶなど、近藤を見下すような言動を公然と繰り返していた。しかし、半沢の励ましにより覇気を取り戻した近藤に経理部長として一喝され、渋々彼を経理部長として受け入れた[ep 3]。その後はタミヤ電機のため尽力する近藤に田宮社長同様徐々に押されていくようになる。ディレクターズカット版最終話では、近藤が銀行に戻ることになりホッとするが少し寂しいと漏らし、近藤からは会社を立て直すよう激励を受けた。
小川(おがわ)
演 - 望月章男
タミヤ電機経理課の若手社員。野田同様、近藤に敬意を払わず馬鹿にした態度で接していたが、かつての覇気を取り戻した近藤に一喝され、彼を経理部長として受け入れることとなった[ep 3]

スパイラル

苦楽を共にした瀬名と加納、清田の3人が6年前に立ち上げた新興IT企業。独立系のウェブサービス開発会社で検索エンジン「スパイラル」を開発・運用し、その利便性から若者を中心に利用され、売上1,000億円以上、業界5位という日本トップクラスのIT企業に成長している。

取締役会・執行役員会

瀬名洋介(せな ようすけ)
演 - 尾上松也[37](中学時代:清水大登[38]
代表取締役社長(スペシャル版・2020年版)
お金に苦労しながら育ち、大学進学を諦めて小さなソフト開発会社に就職。その企業が倒産したのをきっかけに、同僚の加納と清田の3人でスパイラルを立ち上げ、検索システム「スパイラル」の開発で一躍、IT業界を牽引する企業に成長させた。
セントラルの森山と出身校の明成学園中等部では同じクラスの同級生で、お互い剣道部に所属しており親友の間柄であった。しかし、父の経営する万年筆の工房が倒産し一家で夜逃げをしたため、それ以降、森山とは疎遠となる。スパイラル買収騒動を機に森山と再会を果たすも、敵対企業のアドバイザーを務める銀行の子会社社員であることから、当初は森山に対しても猜疑心と怒りを露わにしていた。しかし森山の直筆の手紙を見て考えを改め、親友関係を回復する。自社のアドバイザーである太洋証券の裏切りを知ると怒りを爆発させ、買収防止のために東京セントラル証券を新たにアドバイザーとして迎える。
半沢からフォックスを逆買収するとの提案を受けた当初は難色を示していたが、郷田と対談した際、経験やノウハウが豊富で、なおかつ経営者のモデルとして尊敬していた郷田のアドバイスがスパイラルの成長には不可欠であるという旨の思いを吐露。それが郷田の心を動かし、フォックスがスパイラルの傘下に入る事への決定打になる。その後、フォックス買収の発表の記者会見の席上でIT界の超大物、マイクロデバイス社のジョン・ハワードがスパイラルとフォックスの子会社コペルニクスとが手がけるネット通販事業に対し、3億ドルの出資をするとの合意を取り付けたと発表することでスパイラルの株価が急激に上昇し、東京中央銀行は追加融資なしではスパイラル株を過半数取得できなくなる。
半沢の活躍で電脳によるスパイラル買収が阻止されると、信頼できる仲間と仕事がしたいと森山にスパイラルの財務担当役員への就任を打診するが、今後も金融業界で頑張りたいという森山の考えを汲み、森山にはスパイラルとコペルニクスによるネット通販事業の証券会社のアドバイザーとして携わってもらう。
2020年版第二部では、個人情報保護法に抵触するリスクを承知の上、信頼する半沢からの依頼ということで虚偽の帝国航空再建案を社員たちにリークしたメールの発信源を突き止め、半沢にその情報を伝える。
加納一成(かのう かずなり)
演 - 井上芳雄[37]
専務取締役兼戦略担当部長(スペシャル版)
→ スパイラルを退社後、新会社設立(2020年版第一部)
→ スパイラルへ復帰(2020年版第4話)
瀬名の検索エンジンに拘った経営方針で対立し、スパイラル社を辞め新しい会社を立ち上げることを決める[ep 13]
スパイラル退社後、伊佐山から所有するスパイラルの株式の買取を打診され、初めは瀬名との友情から話を断っていたが、個人的に出資していた企業「デクラーク」への資金が焦げついており、三笠が瀬名の不義理さを攻め立て、株式買取価格の上乗せで揺さぶりをかけてきたため、所有するスパイラル株を東京中央銀行に売り払ってしまう。
後日、電脳のスパイラル買収が頓挫すると瀬名にスパイラルへの復帰を願い出て、瀬名から了承されスパイラルに復帰している。
清田正伸(きよた まさのぶ)
演 - 加藤啓[30]
取締役兼財務担当部長(スペシャル版)
→ スパイラルを退社後、新会社設立(2020年版第一部)
→ スパイラルへ復帰(2020年版第4話)
スパイラル社を辞め加納の新会社立ち上げに参画するが、加納と同様に個人的に出資していた企業「デクラーク」への資金が焦げついていたため、三笠の揺さぶりにより所有するスパイラル株を東京中央銀行に売り払ってしまう。
後日、電脳のスパイラル買収が頓挫すると瀬名にスパイラルへの復帰を願い出て、瀬名から了承されスパイラルに復帰している。

システム開発部

高坂圭(こうさか けい)
演 - 吉沢亮[39]
システム開発部(スペシャル版・2020年版第3話)
システム開発部の有能な若手プログラマー。大学時代、プログラミング仲間の黒木にフィッシング詐欺という裏目的のあるホームページ作成アルバイトを紹介され、その真実を知らずに引き受けたことで共犯として逮捕されるも不起訴処分となるが、この一件で周囲から白い目で見られ大学を中退した過去を持つ。スパイラルの占いサイトの制作・更新などの単純作業で能力を持て余していたところ、東京セントラル証券が新しく導入するトレーディングシステムのコンペにスパイラルが参加することになり、そのコンペを勝ち抜くため社内で立ち上げたプロジェクトチームのリーダーに抜擢される。その後コンペを勝ち抜きシステムを開発することになるが、旧型のトレーディングシステムへの不正アクセスや開発中の新システムへの不正プログラムの混入を不審に思い、完成版の新システムにフィッシングプログラムを忍ばせ黒幕の城崎が顧客口座から金を横領することを阻止し、浜村の冤罪を晴らした[ep 13]
セントラル証券の新型トレーディングシステムを作成した際、同時に社長の岡と半沢のみその存在を知る共有クラウド(通称:隠し部屋)を準備しており、半沢がその共有クラウドに退避させたフォックスの逆買収計画と経営状況報告書のデータが証券等監視委員会の黒崎に発見される前にデータを削除するよう瀬名から特命を受け、クラウド上のデータの黒崎への流出をSREチームとともに阻止する。
若本健人(わかもと けんと)
演 - 吉沢悠[37]
システム開発部員。高坂の先輩同僚で開発部のリーダー的存在。プロジェクトチームのサブリーダーに選ばれる[ep 13]
鈴木莉乃
演 - 吹越ともみ[40]
システム開発部員。プロジェクトチームのメンバーに選ばれる[ep 13]
佐藤耕太
演 - 磯﨑義知
システム開発部員。プロジェクトチームのメンバーに選ばれる[ep 13]

電脳雑伎集団

IT業界で、日本では3位、世界でトップ20に入る大手IT企業。アジア進出を視野に事業拡大を目論む。

平山一正(ひらやま かずまさ)
演 - 土田英生[41]
代表取締役社長
35歳で総合商社を退社した後、妻・美幸と共にゼロから電脳雑伎集団を築き上げたワンマン経営者。
自社の基盤をさらに盤石なものとするためスパイラルの買収を画策するも、買収に際しメインバンクの東京中央銀行から経営状況を調査され粉飾決算を突き止められることを恐れ、経験の浅い子会社の東京セントラル証券に買収のアドバイザーを委託する。後日、スパイラルの買収案件を掴んだ伊佐山から提示されたスパイラル買収スキームに魅了され、アドバイザーを東京中央銀行に乗り換えるが、最終的には半沢に粉飾決算の事実を突き止められ、森山に裏帳簿のありかまで突き止められたため、観念して粉飾決算を認め、真実を証言する。
スパイラル買収に失敗した後日談が描かれた朗読劇では、妻の美幸と離婚したことが語られている。
平山美幸(ひらやま みゆき)
演 - 南野陽子[41]
代表取締役副社長
一正の妻。大阪市内の大きな商家出身でヒステリックな性格。高圧的な態度で社員たちに接し滅私奉公を求める態度が抜けておらず、半沢らに対しても高飛車な態度を取る。半沢が財務担当役員の玉置と接触しようとした際には、いち早くその事をかぎつけ、夫婦で半沢らの前に立ちはだかる。
森山に裏帳簿の写しを突きつけられるも、出所の分からない資料など認めるはずがないとシラを切り通そうとするが、元財務担当の玉置から教えられた裏帳簿の隠し場所から森山に原本を取り上げられると、自身の悪行を棚に上げ、賄賂を渡したのにスパイラルの買収も失敗し、粉飾決算までもばれてしまったのは全て三笠のせいだと責任転嫁し悔しさをにじませる。
スパイラル買収に失敗した後日談が描かれた朗読劇では、夫の一正と離婚したことが語られている。
玉置克夫(たまき かつお)
演 - 今井朋彦[30]
ゼネラル電設 取締役常務執行役員
→ 電脳雑技集団 財務部長
→ 電脳電設 取締役(財務担当)
元々は「ゼネラル電設」の財務担当役員であったが、2年前に電脳が企業買収し、電脳の子会社「電脳電設」となった際に親会社へ「逆出向」するという不可解な人事異動を経て電脳の財務担当部長に就任している。半沢が今回の電脳によるスパイラル買収案件の秘密を握っていると接触を試みるが、一身上の都合という理由で電脳を退職し、雲隠れして電脳電設に出戻っていた。
半沢がセントラル証券の営業力を活かし、父・伸介によって開発された次世代スイッチング電源の特許を買い戻す出資者を探し当て特許を取り返す手配が整うと[注 42]、電脳が電脳電設に架空売上を計上する方法で粉飾決算を上げている秘密を暴露し、電脳の裏帳簿の写しと電脳に保管されている裏帳簿の原本の隠し場所を半沢たちに伝える。

電脳電設(旧ゼネラル電設)

2年前はゼネラル産業グループの子会社「ゼネラル電設」であったが、電脳から300億円で企業買収され、電脳の子会社「電脳電設」に生まれ変わっている。革新的な次世代スイッチング電源の特許を有していたが、その特許も電脳に買い取られている。

玉置伸介(たまき しんすけ)
演 - 高橋長英
代表取締役社長。克夫の父。
次世代スイッチング電源の実用化に道筋を立てるため、支援を約束した電脳からの前身企業「ゼネラル電設」の買収話に応じたが、次世代スイッチング電源の特許が電脳に握られると支援の約束は履行されず、だまし討ちにあって電脳に逆らえない状態となっていた。
社名が変わった現在でもゼネラル電設時代の作業着を着用している。

太洋証券

スパイラルに出入りする証券会社。

広重多加夫(ひろしげ たかお)
演 - 山崎銀之丞[41]
営業部 部長
スパイラルの電脳からの敵対的買収に対し、発行した新株をホワイトナイトのフォックスに買取してもらう対抗策を提案し、アドバイザーとして関わるが、裏で伊佐山や電脳と通じており、電脳がスパイラルの新株を購入したフォックスそのものを吸収することでスパイラルを乗っ取る伊佐山の買収スキームに加担していた。しかし半沢たちの尽力で東京中央銀行や電脳と内通していたことが露呈したことで、瀬名は新株発行を中止し、東京中央銀行との違法性の高い買収スキームへの加担も成果報酬型の契約であったため、どちらからの手数料も受け取れないままスパイラル買収案件から撤退する羽目になった。
スパイラル買収に失敗した後日談が描かれた朗読劇では、太洋証券を解雇されたことが語られている。

フォックス

PC・周辺機器販売の大手企業。

郷田行成(ごうだ ゆきなり)
演 - 戸次重幸[41]
代表取締役社長
瀬名の尊敬する起業家で、電脳からの敵対的買収にスパイラル側のホワイトナイトとして現れる。しかし、投資の失敗で会社の身売りが噂されるほどの巨額損失をだしており、裏で東京中央銀行や電脳と繋がり、スパイラルの新株購入後、フォックスを電脳に吸収してもらうことで、その損失を埋め合わせようと企んでいた。スパイラルの新株購入の資金1,000億円を東京中央銀行から融資してもらっていたが、その資金を「白水銀行から融資してもらっている」と瀬名に嘘をついたことがきっかけで、半沢たちにホワイトナイトのふりをしていたことを見抜かれる。
その後、半沢の仕掛けた策略でスパイラルによるフォックス逆買収の話が勃発すると「電脳に先に声をかけてもらったから」という理由であくまでも電脳側に筋を通す姿勢を示したが、電脳側からは「フォックスを買収したスパイラルを電脳が買収することと、直接フォックスを買収することは結果は同じだ」と、当初予定していたフォックスの直接吸収の約束を反故にされ絶体絶命のピンチに陥いる。残された生き残り策であるスパイラルの逆買収による救済案も、スパイラルに対する不信感から暗礁に乗り上げそうになるが、森山から今回の逆買収は両社が目先の難局を乗り切るためだけではなく、フォックスのネット通販事業を手掛ける子会社「コペルニクス」とスパイラルの検索エンジンを組み合わせた新規事業には将来性があるためと説明を受け、更に瀬名から「尊敬する起業家であるあなたの経験に基づいた意見が欲しい」という切実な願いを聞かされたことが決め手になり、スパイラルの傘下企業となる道を選ぶ。

進政党・政府

政権与党。支持率が低迷しており、その回復を狙い第二次改造内閣を発足させる。

白井亜希子(しらい あきこ)
演 - 江口のりこ[28]
国土交通大臣・衆議院議員。
元キー局のアナウンサー。支持率回復を目指す的場政権の内閣改造の目玉として当選2期ながら大臣に大抜擢された。国民からの人気は絶大で、党の重鎮・箕部を後ろ盾に持つ。帝国航空の経営危機を利用して改造内閣の有用性をアピールし、女性初の首相の座に近づくことを目的に、諮問機関の帝国航空再生タスクフォースを立ち上げる。
半沢が政府の意向に反発することから、半沢による東京中央銀行の帝国航空再建計画を潰すため、帝国航空の余剰人員の整備士たちの受け入れ先として調整していたスカイホープ航空の東京 - ホノルル間就航の認可を否決し、余剰人員を受け入れ出来ないようにして、再建タスクフォース主導の再建に誘導する。だが、一方で東京中央銀行以外の帝国航空への債権を保有する銀行は全て債権放棄に応じると油断しており、閣議で開投銀の民営化法案に反対しなかったことから開投銀は民営化される見通しとなり[注 43]、開投銀が政府系銀行の立場から解放されたことで一転して債権放棄を見送られてしまい、合同報告会で開投銀の判断に準じると表明していた全ての銀行から債権放棄を拒絶されてしまう。自身の詰めの甘さから帝国航空の債権放棄に失敗した責任を取るため国交大臣を辞任し、離党届を提出する旨を箕部に報告するが、選挙の際の集票の広告塔とみなしていた箕部により離党届を差し止められており、自分の意向に従わない勝手なことをするなと叱責される。
笠松茂樹(かさまつ しげき)
演 - 児嶋一哉アンジャッシュ
白井議員秘書。大臣秘書官。白井の秘書となる前は箕部を長年に渡り支えていた。
半沢の帝国航空再建案について白井から所感を確認された際、この案なら再建できるだろうと半沢のバンカーとしての力量を認めるが、白井に「債権放棄をやめろということか」と逆上されると、それとこれとは別だと自分の意見を引き下げた。
的場一郎(まとば いちろう)
演 - 大鷹明良
内閣総理大臣
低迷する支持率を回復させるため第二次改造内閣を発足させ、箕部からの推薦で白井議員を国交大臣に任命するサプライズ人事を決行する。
箕部啓治(みのべ けいじ)
演 - 柄本明[28]
進政党 幹事長・衆議院議員。三重県伊勢志摩市[注 44]を地盤としており、誘致に大きく介入したことから伊勢志摩空港は地元住民から別名「箕部空港」とも呼ばれている。
新内閣の組閣内容に的場首相が意見を乞うなど、陰の実力者。的場首相に土下座をして白井議員を国交大臣に推薦するなど、目的を果たすためにはプライドを捨てる真似をもいとわない老練政治家。
東京中央銀行による帝国航空再建案を潰すために白井の意向で金融庁が与信判断に問題が無かったかヒアリングに動くように裏から手を回す。
帝国航空に債権を持つ銀行がすべて債権放棄を見送った後も、再び債権放棄に傾けさせるため、債権放棄を見送るように中野渡が他行をけしかけた疑惑があるので、中野渡を国会に参考人招致するかもしれないとにおわせ、揺さぶりをかける。
自身の身辺調査をしていた半沢と大和田を直々に呼び出し、故・牧野副頭取が不正融資を行なっていた会社からリベートを受け取っていたという口座の入金記録を見せつけ、東京中央銀行に業務停止命令が下される可能性を示唆し金融庁長官に電話をかけ暗に脅しをかけ、半沢たちが自身の不正融資を嗅ぎまわることを阻止する。
永田栄一(ながた えいいち)
演 - 八十田勇一
衆議院議員。
帝国航空の永田宏の兄。
半沢が帝国航空の再建草案をリークしたのは弟の宏であると指摘したことに対し、東京中央銀行に抗議の電話をかけた。

帝国航空再生タスクフォース

白井大臣が立ち上げた帝国航空の企業再生のための諮問機関。企業再生分野の専門家によって構成されている。

乃原正太(のはら しょうた)
演 - 筒井道隆[28]
弁護士。再生タスクフォースリーダー。
極めて傲慢不遜かつ強欲な性格の持ち主であり、手腕を発揮して弁護士としての地位と名声を上げようと、東京中央銀行へ帝国航空の債権の放棄を迫る。
初対面の半沢に対し「企業再生のノウハウを持たない銀行は素人なのだから、黙ってタスクフォースに任せておけばいい」と債権を手放すよう高圧的な態度で脅しをかけるが、半沢から法的根拠がないと論破され債権放棄を拒否される。
白井と自身がリーダーを務める再生タスクフォースの力を国民にアピールするため、帝国航空への債権を保有する銀行を一堂に集め、債権放棄することをマスコミの前で報告させる合同報告会を開催するが、当初より債権放棄拒否の方針であった準主力行の東京中央銀行、そして閣議にて民営化が決定し政府の支配から解放された主力行の開発投資銀行から債権放棄を見送るとの報告がなされ、主力行及び準主力行の方針に準ずると表明していた他行を含めた全銀行から債権放棄を拒絶されることとなり、合同報告会を急遽切り上げ、報告会の後に予定していた記者会見を中止した。

帝国航空

経営破綻寸前の日本の大手民間航空会社。コーポレートスローガンは「日本の安全は、世界の翼へ」。赤字を抱える路線が98路線あるが、労働組合OBの力が強いため大胆な改革が中々出来ない。業績悪化により既に2度再建計画の下方修正を行っている。

神谷巌夫(かみや いわお)
演 - 木場勝己
社長。公共交通機関として「赤字だからといって地方への定期便や貨物輸送を切り捨てると日本の運輸が成り立たない」という考えを持ち、現実を直視せず赤字路線にメスを入れることが出来ていなかったが、半沢が再建案の社員説明会で永田の背任行為を糾弾することで社員たちが経営危機に対して団結する雰囲気を作り出し、社員やOBたちが再建に関する意見交換の交流会を開く状況まで再建案に対する態度を軟化したことから、半沢たちが準備した再建案の実行に舵を切ることを決断する。
山久登(やまひさ のぼる)
演 - 石黒賢
財務部長。資金の調達から管理運用まで、帝国航空の財務全般を取り仕切る金庫番。対銀行交渉の窓口も務めている。今の経営を否定して、再建のための改革を進めようとする半沢と対立していたが、半沢の仕事ぶりに信頼を置き帝国航空の再建に希望をもつ。永田の失脚後は、再建案の実行責任者に任命される。
整備士の人員整理に頭を悩ませていたところ、曾根崎に再建タスクフォースに任せれば他社に受け入れさせなくても帝国航空に残留させることが出来ると丸め込まれ、金融庁に報告したデータが自分の事務的ミスであったとする証言を求められ、半沢を再建担当から外すことを強要されるが、余剰人員の受け入れ先としてスカイホープ航空を確約してきた半沢に問いただされたことで考えを改め、曾根崎が懐柔しようとする様子を録音した音声データを半沢に提出し、曾根崎が再建タスクフォースによる再建に誘導しようと暗躍していたことを証言する。
永田宏(ながた ひろし)
演 - 山西惇
東京中央銀行 伊勢志摩支店融資課 課長(2014年頃)[注 26]
→ 帝国航空 取締役(財務管理担当)(2020年版第二部)
財務担当役員で、東京中央銀行からの出向者。
かつて東京中央銀行伊勢志摩支店での勤務時代、担当する融資先の企業を通して融資した金の一部を進政党の代議士である兄・栄一へ献金しているのではないかという疑惑が浮上したため、話を収束させるため当時伊勢志摩支店の支店長であった紀本の根回しで6年前に帝国航空に出向させられた過去を持つ。
経営陣はそのままに帝国航空の社員だけがリストラされるという虚偽の再建案をリークしたメールの発信源を半沢が調査したことで、帝国航空の取引会社である丸岡商工と結託してポスターなどの印刷物を帝国航空に不正請求して経費を丸岡と着服するとともに、兄・栄一へ政治献金として横流ししていた事実が発覚。半沢から帝国航空の社員向けの再建草案説明会の場でその背任行為を暴露・非難され、社員たちから怒号を浴びてその場から逃げ出した。
木滝英雄(きたき ひでお)
演 - 鈴木壮麻
ベテラン機長。パイロット歴35年、通算フライト時間1万5000時間を数える、帝国航空の看板的存在。グレートキャプテン[注 45]と呼ばれ、従業員の信頼も厚い。OBにも顔が利き、その発言には強い影響力があり神谷社長さえ口出しできない。
永田によって流布された経営陣が責任を取らず社員たちだけに痛みを伴わせる虚偽の再建案を信じ込んだことで一度は半沢に不信感を抱いたが、半沢が訴えた「伝統に縛られることなく部署の領域を超え、社員全員が問題を共有できれば帝国航空は息を吹き返すことが出来る」という考えに感銘を受け、半沢が手掛けようとする痛みを伴う帝国航空の再建案の実現に協力する。
仁藤圭子(にとう けいこ)
演 - 内田慈
元整備士。再建案では整備士など専門職の多くがリストラ対象となる中、既に整備部から総務部へ異動しているが、帝国航空を訪れた半沢にまた整備士に戻れると話をしたことで、曾根崎が暗躍して再建タスクフォース主導の再建に話を誘導していることを半沢に気付かせる切っ掛けを与える。

開発投資銀行

谷川幸代(たにがわ さちよ)
演 - 西田尚美
企業金融第四部 次長
帝国航空の担当者。政府の意向をくみ取りながら自分の意見も巧みに通すタフ・ネゴシエーターとして「鉄の女」と呼ばれており、政府から一目置かれている。
帝国航空のメインバンクである開発投資銀行を差し置いて半沢が帝国航空の再建案を作成していることに抗議し、過去に帝国航空と同類に収益率が悪化した企業は3年後にはすべて経営破綻しているデータを示し、政府に再建を任せるべきではないかと半沢に意見をぶつけるが、帝国航空の経営状況を実際に調査した半沢から帝国航空の命運は尽きておらず、経営破綻するのは机上の空論であると反論される。
再建タスクフォース主導による帝国航空の再建としても、人員整理は避けて通れないことから、人員の受け入れ先として目星をつけていた業績好調のスカイホープ航空を半沢に紹介する[注 46]。しかし、後に白井が新規路線の就航を認可させない材料とするため[注 47]、開投銀の上層部に圧力をかけスカイホープ航空への融資を打ち切る決定がなされてしまったため、責任を感じて白水銀行にスカイホープ航空を紹介し、融資を回すように働きかけている。
再生タスクフォースから債権放棄を要求され、政府系銀行として行内の上層部の意向もあり政府の意見には逆らえないと悟りつつも、本心では半沢と同じく自立再建可能な帝国航空に対し債権放棄は不要と考えており、債権放棄の拒絶の道を探るべく行内で奮闘して粘り強く交渉していた。
父親も自身と同じ銀行員であり、「貸すも親切、貸さぬも親切」という父親の口癖だった言葉を大事にしており、タスクフォースの合同報告会当日、「主力行、準主力行の方針に準ずる」とする債権を保有する他銀行の意見表明の最中、「主力銀行である開投銀が債権放棄を拒絶した場合はこれに準ずる」という取締役会の確約を得ていた半沢に対し「貸さぬも親切」とSMSメールを送信し、暗に開投銀の債権放棄見送りの方針を伝達(半沢はそれを受けて東京中央銀行の債権放棄拒否を席上で宣言)、遅れて会場に到着した自身も、開投銀の民営化が閣議決定されて政府の支配力の影響が弱まったことにより債権放棄の見送りを決議したことを宣言し、結果として全銀行が債権放棄を拒否することとなった。

白水銀行・その他銀行

油山哲也(あぶらやま てつや)
演 - 木下隆行TKO
白水銀行本店融資部 次長。
伊勢島ホテルのサブバンクである白水銀行本店の融資部次長。あだ名は「アブ」[42]。半沢と渡真利の慶應義塾大学経済学部時代の同期で、大学時代はラグビー部所属。伊勢島ホテルの戸越からホテルの120億円損失に関する内部告発を受け、一足早くホテルへの融資を止めていた。その結果白水銀行への損失を無事に避けられたため、戸越に感謝している[ep 3]
電脳のスパイラル買収案件では、スパイラルによるフォックスの逆買収のためにフォックスの経営状況のデータを半沢に提供している[注 48]
水野(みずの)
演 - 松嶋亮太
白水銀行の帝国航空融資担当。大東京銀行に引き続き、帝国航空の主力銀行である開投銀と準主力銀行の東京中央銀行の債権放棄に対する回答に準ずることを表明する。
柴田(しばた)
演 - 安藤彰則
大東京銀行の帝国航空融資担当。政府からの横暴な債権放棄の要請に抗うため、帝国航空の主力銀行である開投銀と準主力銀行の東京中央銀行の債権放棄に対する回答に準ずることを表明する。

その他

夏目三久
演 - 夏目三久(本人役)
東京中央銀行グループのイメージキャラクター。劇中に登場するポスターや広告写真に起用されている。
近藤由紀子(こんどう ゆきこ)
演 - 山崎直子
近藤の妻。夫思いで、花とも仲が良い。花は新居を訪れ、家族生活を重視する近藤家をうらやましく思っていた[ep 10]
近藤洋弼(こんどう ようすけ)
演 - 大西利空
近藤の息子。
来生卓治(きすぎ たくじ)
演 - ダンカン
フリーライター。第一部では西大阪スチールの5億円融資事故を調べている。小村武彦の家族捜索の見返りに西大阪スチールに対する5億円の融資失敗の情報を半沢から聞き出し、その記事がスクープとして『週刊ファスト』に掲載される[ep 7]。第二部では金融庁も気づいていない情報として、ナルセンが裏で反社会的勢力とのつながりを持っていたとする情報を半沢に提供する[ep 6]
浅野利恵(あさの りえ)
演 - 中島ひろ子
浅野匡の妻。穏やかな性格で、支店長の妻でありながら他の奥様会の夫人たちの様な傲慢さなどはなく、常識的な考えを持っている。半沢の妻である花とも対等に接するが、お互いの夫である支店長の匡と部下の半沢が対立していることを最初は知らなかった。
半沢が夫への10倍返しを行っている最中にその場を訪ね、二人の雰囲気から事態を察し、「こんな主人ですが、どうか宜しくお願いします」と半沢の手を取って頼み込んだ。この行動が半沢に温情措置を取らせるきっかけとなり、結果として匡は刑事告発を免れることとなった[注 49]
その後、半沢の代わりとして匡の出向が決まり家族でマニラへ移住する際、匡に「いつか半沢さんに、きちんと謝りましょうね」と諭している[ep 1]
浅野佐緒里(あさの さおり)
演 - 川島鈴遥
浅野の娘。
浅野怜央(あさの れお)
演 - 若林瑠海
浅野の息子。
牧野(まきの)
演 - 志賀廣太郎
半沢が融資の審査で訪れたマキノ精機の社長。金属加工の試作品を手作業で作ることにポリシーを持っている[注 50]。大口取引先の倒産に伴う融資引き上げに見舞われ不渡りを出す危機に陥っていたが、半沢の尽力[注 51]により3千万円の融資を実行してもらい救われる[ep 10]。この一件が、のちに竹下からの信頼を得る決定打になる。
飯田(いいだ)
演 - 柴崎真人
回想で登場[ep 10]。内海信用金庫融資課。
花の先輩
演 - 吉田羊[43]
花に期間限定でフラワーアレンジメントの仕事を手伝ってもらい、花に仕事に戻ってくるよう勧めている[ep 12]
2020年版でも引き続きフラワーアレンジメントを行っており、花が手伝いに来ている。
課長
演 - 奥田達士
回想で登場。産業中央銀行金沢支店融資課長。大和田の金沢支店勤務時代の元上司。
棚橋貴子(たなはし たかこ)/ 大和田貴子(おおわだ たかこ)
演 - 相築あきこ
アパレル会社・ラフィット社長。タミヤ電機が転貸資金を行っていた相手であり、その正体は大和田常務の妻である。半沢からは「経営者としてふさわしい才覚の持ち主か」、花からは「無口で無愛想な人物」と評されている。
5年前、ラフィットが経営困窮に陥った際、大赤字にも関わらず一等地の南青山から店舗を移転することを考えさえせず、改善の無いまま資金を調達するために借金を重ねた挙句、街金に頼るまで経営は困窮し、夫である大和田が気付いた頃には借金は1億円を超えるほど膨れ上がっていた。その返済のために大和田も経済的に困窮しており、タミヤ電機を利用しての不正融資に手を染めるまでに追い込まれていた。
彼女自身は罪悪感が希薄どころか皆無で、取締役会の前夜には「ミラノに新作の買い付けに行くため」として大和田へ当然のように100万円を要求しており、「また用立てて」と悪びれもせず言ってのけるなど、大和田への無心は頻繁である模様[ep 2]
来栖誠也(くるす せいや)
演 - 玉置玲央
ワールドビッグデータ社社員。スパイラルとの合同プロジェクトで東京セントラル証券の新システムを担当。
海外で手がけたシステムに不具合が起きてかなりの額の損害賠償請求をされている。闇サイトで知り合った城崎と手を組み東京セントラル証券の顧客口座から300億円を盗み出そうとするが失敗し、若本に取り押さえられる[ep 13]
黒木亮介(くろき りょうすけ)
演 - 北村匠海[37]
高坂の大学時代のプログラミング仲間。大学時代に割のいいアルバイトと嘘をつき、何も知らない高坂にネット詐欺用のホームページの作成を依頼し彼を犯罪に巻き込む。ネット詐欺で逮捕された後はすさんだ生活を送っており、スパイラルに就職した高坂を見つけ出して過去のネット詐欺の件をネタに金をゆすりに姿を現す。城崎が東京セントラル証券の顧客口座から金を横領しようとした一件にも関わっていた[ep 13]
新山智美(にいやま ともみ)
演 - 井川遥[41]
半沢や渡真利が情報交換する行きつけの小料理屋「上越やすだ」の女将。東京中央銀行の個人株主であると同時に銀行の内部事情に詳しい。
実はかつて東京第一銀行の行員(1999年度入行)で、自殺した牧野副頭取の秘書を務めており、牧野の部下であった中野渡とも仕事上で関わることがあった。牧野の自殺の第一発見者であり、牧野は自身に宛てた遺書を残していた。
ジョン・ハワード
演 - イアン・ムーア
マイクロデバイス社の経営者であり、IT業界の超大物。フォックスがスパイラルの傘下に入ることを発表する合同会見にメッセージを寄せ、提携事業に少なくとも3億ドルを出資する旨を表明した。
丸岡耕二(まるおか こうじ)
演 - 粟根まこと
三重県伊勢志摩市[注 44]にある印刷業者・丸岡商工の社長。
帝国航空の永田宏と結託してポスターなどを架空発注や水増し請求する不正請求で経費を横領するとともに、宏の兄である進政党の衆議院議員・永田栄一に政治献金として横流しするなど、帝国航空を食い物にしていた[注 52]
銀行による帝国航空の再建案が実施されると、取引先に対しても経営改善のメスが入り、過剰な発注が多い丸岡商工が真っ先に切られることを危惧した永田から、銀行による再建を潰し、政府による再生タスクフォース主導の再建に誘導すべく社員だけがリストラされる虚偽の帝国航空再建案を社員たちにリークして銀行と敵対させる工作を依頼され、使い捨てのメールアドレスを使用してそれを実行する。しかしその工作を突き止めた半沢が帝国航空の木滝と協力して架空発注・水増し請求の件について問い詰めたことで、永田が裏で手引きしていた事実を吐かされた。
北川(きたがわ)
演 - 階戸瑠李[注 53]
丸岡商工の女性社員。社長の丸岡が外出している間、雑居ビルの事務所で暇そうに過ごしている。得意先を装い訪ねてきた半沢に、丸岡が東京の進政党の政治パーティー会場に出張していることを伝えた。
ジロー・タカヤマ
演 - 森下創
超有名ブランド「JIRO」を手がける人気デザイナー。帝国航空から次期制服のデザインを依頼されている。

用語

倍返し
半沢直樹の決め台詞。正確には「やられたらやり返す、倍返しだ!![44]。上司の浅野には「10倍返しだ!!」、宿敵の大和田には「100倍返しだ!!」とも言っている。原作小説では特に印象的な台詞ではあるものの少ない場面でのみ使われた台詞であったが[7]、テレビドラマ版では単発作品と異なり毎回の見せ場を作る必要があるため[7]、各話のクライマックスにおける決め台詞として多用されている。テレビドラマ版の放送中には視聴者の間で流行語にもなり[45]、2013年の「新語・流行語大賞」の年間大賞と2013年度ネット流行語大賞銅賞(3位)を受賞した(詳細は後述)。
土下座
本作では敵対する相手に土下座を強いる演出がなされており、特に最終話で大和田が行った壮絶な土下座シーンは話題となった。
バンカー
銀行経営者、または銀行員を指す言葉で、単なる事務職でなく専門職の意味合いが強い。劇中では「銀行員」の意味で呼ばれている。
出向
元の勤務先企業に籍を残し、別の企業の従業員として勤務することをいう。残さない場合は「転籍」(プロスポーツ界で言う「移籍」)である。籍を残す場合は元の勤務先については休職扱いとなり、勤続年数・昇給についても凍結される。つまり同期に対してキャリアに差がつくことになる。作中では東京中央銀行から関連企業への派遣のことと説明され、元の東京中央銀行の所属(籍)は「3年」を限界に消滅し、以降は出向先企業の所属となり、本行への復帰は不可能となると説明されている。
定年間近の出向では、銀行の定年退職後も関連企業に採用されるなど利益をもたらす場合もあるが、作中では半沢達「バブル最後の入行組」や浅野など出世の為に謀略を重ねてきた主要人物にとっての「事実上の追放」の側面が特に強調されている。本編では、行員が自らの不手際などの責任をとる形で「出向」させられるが、第一部での半沢や第二部での時枝のように人事上の策略として行われる場合もある。
稟議
元来の意味は、上司に審議してもらうために案件を提案すること。または、提案を発議する(案件を審議する会議の開催を働きかける)こと。ここでは、融資をする際に融資先の財務状況などから融資の判断をする銀行内での会議の意味で使われている。責任問題になるため稟議にかける前の段階では、バンカーは融資先に対して「融資できます」などの返答・約束は基本的に一切出来ない決まりとなっている。
裁量臨店
支店による融資の与信判断が正しく行われているか調査することを目的とした、本部が執り行う銀行内部の監査のこと。「臨店」と略して呼ぶ場合もある。劇中では半沢を失脚させようと目論む浅野と小木曽により、半沢には臨店が行われる直前まで知らされないまま、更には検査対象の会社に業績不振で問題のある会社ばかりが選定された状態で仕組まれる。小木曽が裏で融資先のヒアリング調査書などを事前に抜取るなど不正を行って半沢を陥れようとするも、事態の異変に気付いた半沢らの反撃で失敗し、逆にその不正を暴かれたことで小木曽が失脚する羽目になった。
金融庁検査
銀行による融資が適正に行われているかを判断するための行政検査。劇中、伊勢島ホテルに対する東京中央銀行の融資とその後の経営悪化を受け、この検査が行なわれている。
引当金
将来の損失に備え、会計上、負債として計上される金額。劇中では貸倒引当金を単に「引当金」と呼んでいる。特定の融資先について回収できない可能性が高いと判断された場合に、帳簿上、回収不能見込額を引当金として負債計上し、同額を当期の費用として計上する(実際に金銭を支払うわけではないが、予算凍結に等しいため経営に重大な支障をきたす)。劇中では、金融庁検査で伊勢島ホテルに対する融資の回収可能性に問題があると判断された場合、1,000億円以上の引当金計上が必要となることが予想されるとされ、会計上の利益が大きく目減りすることになるため、株価の大幅下落に繋がり、銀行の経営基盤に大きな悪影響が出ること、最悪の場合には破綻する恐れすらあるとも予想されていた。
与信判断
相手先の財務状況などに基づき、融資の可否を判断すること。期限などの条件や、上限枠の設定なども含む。直接お金を貸す融資だけでなく、先日付の売買や売掛金回収など、債務者の信用リスクを負う行為全てにかかる判断も行う。
疎開資料
クレジットファイルという各取引先ごとに融資の経緯を記録した資料集の中でも特に外には漏らせない資料であり、同時にこれが無くては不祥事等が起きた際の経緯がわからなくなる重要書類のこと。
劇中、戸越が伊勢島ホテルの120億円の損失を東京中央銀行京橋支店融資課に内部告発した際の報告書が、大和田の指示を受けた貝瀬支店長により揉み消され「疎開資料」扱いとなった。
東京本部第二営業部
東京中央銀行のトップクラスのバンカーが集められた営業部門。半沢曰く「(東京中央銀行の)エリートが集う精鋭集団」。2013年版第一部の最後で、半沢が浅野を刑事告発しないことを条件に次長待遇での栄転を果たした。「(本店)営業第二部」または「営業二部」とも呼ばれる。
転貸資金
銀行などの金融機関から貸出された資金が、直接の借入先に使用されずに、第三者へと「又貸し」されること。劇中(2013年版第8話)では、田宮社長が東京中央銀行から受けた3,000万円の資金が、そのままアパレル系会社・ラフィットに「転貸資金」されたのではないかという描写がなされている。
迂回融資
銀行が融資できないような相手に、顧客を通じて金を「又貸し」する詐欺行為のこと。
実破
金融業界の隠語で「実質破綻先」の略語。

スタッフ

2013年版

半沢直樹II・エピソードゼロ

  • 企画協力 - 池井戸潤
  • 脚本 - 槌谷健、李正美、丑尾健太郎
  • 音楽 - 服部隆之
  • 画面制作 - 本田貴雄、QUICK
  • 監修 - 福澤克雄
  • インターネット監修 - 藤原洋ブロードバンドタワー
  • 証券システム監修 - HiJoJo Partners
  • 記録 - 本図木綿子
  • 編成 - 青木伸介、上田淳也
  • スチール - 佐藤亮
  • 制作進行 - 楢村湖々
  • チーフプロデューサー - 伊與田英徳
  • プロデューサー - 宮崎陽平
  • プロデューサー補 - 北川学、黎景怡、吉藤芽衣
  • 演出補 - 加藤亜季子、武田梓、福島宏介、柴田クマールアージュン、佐井大紀、柳沼美里、三宅孝司
  • 演出 - 松木彩
  • 製作著作 - TBS

2020年版

  • 原作 - 池井戸潤『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』(ダイヤモンド社)、『半沢直樹3 ロスジェネの逆襲』『半沢直樹4 銀翼のイカロス』(講談社文庫
  • 脚本 - 丑尾健太郎(第1話 - )、金沢知樹(第5話・第8話)、谷口純一郎(第6話・第7話)
  • 音楽 - 服部隆之
  • ナレーション - 山根基世
  • 脚本協力 - 槌谷健、李正美、谷口純一郎
  • 撮影 - 橋本智司
  • VFX - 小嶋一徹
  • タイトル - 井田久美子
  • 音楽コーディネーター - 久世烈
  • 選曲 - 御園雅也
  • 撮影特別協力 - 三井不動産住友不動産CanonPanasonic、DAY NITE、秋葉原UDXホテルインターコンチネンタル東京ベイ
  • 証券監修 - auカブコム証券
  • 法律監修 - 國松崇
  • IT監修 - 杉浦英和
  • 剣道協力 - 桐光学園中学校・高等学校剣道部、小山則夫、土田真彦
  • 画面制作 - 本田貴雄、QUICK、優しい美術
  • 住職指導 - お坊さん.jp
  • スチール - 大竹晶之
  • 宣伝企画 - 川鍋昌彦
  • 宣伝担当 - 伊藤隆大、山岸信良
  • インターネット - 三浦信志
  • 記録 - 古谷まどか、上田悠莉
  • 編成 - 青木伸介、上田淳也、佐井大紀
  • プロデューサー - 伊與田英徳、川嶋龍太郎、青山貴洋
  • プロデューサー補 - 北川学、黎景怡、吉藤芽衣、佐井大紀
  • 演出補 - 宮崎陽平、加藤亜希子
  • 演出 - 福澤克雄、田中健太、松木彩
  • 製作著作 - TBS

放送日程

2013年版

話数 放送日 サブタイトル[47] 脚本 演出 視聴率[48]
第一部 第1話 2013年
7月07日
やられたら倍返し! 悪い上司に立ち向かうニューヒーロー誕生!!
5億を取り戻せるか? 社宅での妻たちの戦い 出世か? 友情か?
八津弘幸 福澤克雄 19.4%
第2話 7月14日 上司の濡れ衣を振り払え! 悪者に倍返し 21.8%
第3話 7月28日 クソ上司に倍返し! 部下のピンチを救えるか!? 裏切り者も出現 22.9%
第4話 8月04日 10倍返しなるか! 上司と部下の裏切り 27.6%
第5話 8月11日 半沢が出向に…!? 生き残りをかけた戦 棚澤孝義 29.0%
第二部 第6話 8月25日 5億から120億! 東京で、倍返しなるか
本店に異動した半沢は巨大な敵と戦う!!
福澤克雄 29.0%
第7話 9月01日 半沢が土下座する! 絶体絶命の大ピンチ 棚澤孝義 30.0%
第8話 9月08日 強敵ライバル登場! 負ければ出向の危機 田中健太 32.9%
第9話 9月15日 最終決戦! 出向をかけた金融庁検査!! 福澤克雄 35.9%
最終話 9月22日 100倍返しなるか 最後に土下座するのは誰だ!
衝撃の結末!! 友情か? 裏切りか?
42.2%
平均視聴率 28.7%[49](視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)

半沢直樹II ・エピソードゼロ

放送日 サブタイトル ラテ欄[50] 脚本 演出 視聴率[51]
2020年1月3日 狙われた半沢直樹のパスワード 半沢のパスワードが狙われた!
半沢の出向先で起きた大事件!
槌谷健
李正美
丑尾健太郎
松木彩 6.4%
(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)
  • 2020年版放送開始日である7月19日には「新シリーズ直前ナビ!」を含む再放送(14:00 - 15:54)が行なわれた。

2020年版

話数 放送日 サブタイトル[52] ラテ欄[50] 脚本 演出 視聴率
第一部 第1話 2020年
7月19日
子会社VS銀行!
飛ばされた半沢の新たな下剋上が始まる
新たな“倍返し!”悪徳銀行をぶっ潰せ!!
部下の思いと妻の愛
丑尾健太郎 福澤克雄 22.0%[53]
第2話 7月26日 卑劣な上司に倍返しだ!
子会社プライドで仲間と戦え!!
恩返し? 倍返し!?
宿敵・大和田との再会卑劣な上司に反撃だ
22.1%[54]
第3話 8月02日 黒崎襲来!!
な・お・きにお仕置きよ!!
倍返しの鍵は恩返し
黒崎登場!
23.2%[55]
第4話 8月09日 半沢、絶体絶命!
カギは因縁・大和田!?
勝ったのは大和田!?
負ければ再出向の逆境から倍返しなるか!!
22.9%[56]
第二部 第5話 8月16日 悪徳政治家に倍返し!
卑劣な政府から500億を守れ
悪徳政治家に倍返し
大和田の狙い
丑尾健太郎
金沢知樹
田中健太 25.5%[57]
第6話 8月23日 ついに半沢、敗北!?
牙をむいた政府の刺客、黒崎登場!
半沢敗北…!?
政府の刺客! 黒崎が
丑尾健太郎
谷口純一郎
松木彩 24.3%[58]
第7話 8月30日 すべてが決まる運命の日!
最恐の敵と直接対決へ…!?
裏切り者は誰だ!
政府と直接対決へ!
田中健太 24.7%[59]
第8話 9月13日 まさか頭取が…!?
極悪政治家の不正を暴け!
倍返しを信じて…!
悪徳政治家を倒せ!!
丑尾健太郎
金沢知樹
福澤克雄
松木彩
25.6%[60]
第9話 9月20日 最終決戦!
半沢ついに敗北か?
真の黒幕は…
丑尾健太郎
谷口純一郎
福澤克雄
最終話 9月27日
(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)
  • 第1話は25分拡大(21:00 - 22:19)。
  • 第2話・第4話・第9話は15分拡大(21:00 - 22:09)。
  • 9月6日(第8話)は新型コロナウイルスの影響による撮影延期のため休止・翌週へ変更[1]。代替番組として『生放送!!半沢直樹の恩返し』を放送。

生放送番組

放送日 ラテ欄[50] 視聴率
2020年9月6日 生放送!!半沢直樹の恩返し 22.2%[61]
(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)
  • ビデオリサーチによる視聴率調査では、この回のみ「ドラマ」ではなく、「その他の娯楽番組」として記録された[62]

動画配信

2013年版
2013年7月9日よりTBSオンデマンドがTBS自社配信および他社動画配信サービスを通して見逃し配信(PPV)を開始した[63](2015年6月30日配信終了)。
Paraviにおいては、2020年7月5日の特別総集編・前編放送終了後に第1話から第5話まで[64]、7月12日の後編放送終了後に第6話から第10話まで[65]の配信(サブスクリプション)が開始された。TBS FREETVerGYAO!)はそれぞれ1週間限定の無料配信。
エピソードゼロ
2020年7月19日の再放送終了後よりParaviでの配信が開始された。TBS FREE(TVer、GYAO!)は1週間限定の無料配信。
2020年版
放送直後の全編の見逃し配信は「製作者と編成上の判断」を理由として実施しておらず、放送終了後よりParaviでダイジェスト版と次回予告の配信が開始された。TBS FREE(TVer、GYAO!)では1週間限定の無料配信で、こちらもダイジェスト版の配信となっている[66]

原作との相違点

基本的な設定

  • 原作では直樹には弟・和樹(名前のみ登場)がいるが、ドラマでは登場していない。
  • 半沢の入行年は、原作では1989年のところ、ドラマでは1992年。
  • 原作では東京中央銀行の大和田暁は第2作のみ、金融庁の検査官の黒崎駿一は第2作と第4作のみ、半沢の妻の花は第1作と第2作のみの登場であるが、ドラマでは全編に渡り登場している。
  • 営業第二部 部長の内藤寛は、原作では第2作から第4作まで登場しているが、2020年版ドラマには内藤が登場しないため、原作で内藤が担っていたストーリー上の役割が大和田など別人の役割に差し替えられており、原作とドラマで違いが生じている(下記の2020年版を参照)。
  • 中野渡と大和田の出身銀行が異なる(原作では中野渡が旧産業中央銀行[注 54]、大和田が旧東京第一銀行であるが、ドラマでは逆になっている)。
  • ドラマでは産業中央銀行が巨額の不良債権を抱えたことが原因で東京第一銀行と合併の道を選んだ設定になっているが、原作では東京第一銀行が巨額の不良債権を抱えた末に産業中央銀行と合併することになったという設定になっている。
  • 花は原作では悪妻として描かれているが、ドラマでは直樹の良き理解者であり、明るい性格となっている。
  • 半沢の同期のエピソードがカットされており、2013年版では苅田が、2020年版では近藤がそれぞれ全編に渡って出演していない。
  • 半沢や近藤、瀬名、森山が剣道を嗜んでいる設定がドラマにて追加されている。半沢が剣術を披露する立ち回りはすべてドラマオリジナルである。

2013年版第一部

  • 直樹の父・慎之助の工場の融資を打ち切った担当の銀行員が大和田に[注 55]、近藤を休職に追い込んだ支店長が小木曽に変更される。原作では両方とも木村という浅野とつながりがあった業務統括部所属の部長代理でドラマ未登場。
  • 原作では直樹の父・慎之助、母・美千子の名前は不詳。また、銀行に融資を打ち切られて、慎之助が首吊り自殺を図るという設定もドラマオリジナルであり、原作では、直樹が銀行に内定した段階で父は健在である。
  • 竹下が自殺を図ったり、板橋が資料を強奪しようとするエピソードはドラマオリジナル。
  • 小木曽の不正行為を暴く場面では、ドラマでは半沢の部下である中西の自発的な行動や渡真利の機転が強く影響しているが、原作においては半沢が資料抜き取りの現場を事務員に見張らせるなど終始半沢の行動、指示で解決している。
  • 小村のエピソードはほぼドラマのオリジナルで、原作における小村は老人ホームにいることが説明されているが、半沢とは接触しない。
  • 来生はドラマではフリーライターだが、原作では民間調査機関に属しており、半沢の依頼で調査を行い、東田の持つマンションなどの調査とその報告を行っている。
  • 東田はドラマ版ではベトナムで事業を起こそうと画策していたが原作では中国。
  • ドラマで東田の資産の証拠を持ち出させるのに、東田の愛人・未樹に半沢らが話を持ちかけているが、原作において半沢らは未樹と会話するシーンはなく、未樹と付き合いがあった板橋を利用している。未樹のネイルサロンの件や、半沢が開店の融資話を持ちかけるのはドラマオリジナル。
  • 原作では出向の内示が出る前に半沢は債権を回収している。浅野は支店長を降ろされるが、出向を示唆する程度でドラマのように具体的な出向先は明示されない。
  • 東京中央銀行の頭取である中野渡謙は、原作では第2作『オレたち花のバブル組』以降からの登場だが、ドラマでは2013年版第1部から数回に渡り登場している。
  • 原作の黒崎駿一は大阪にはおらず、未登場。
  • 第二部にも登場する、行員の妻の集まりである奥様会はドラマオリジナルである。
  • 放映後に書き下ろされた第5作「アルルカンと道化師」にて、作中の設定が反映されなかった箇所が存在する。大阪西支店の所在地はドラマでは北区角田町にある梅田阪急ビル内であるが、第5作では四ツ橋筋中央大通りが交差する大阪市内の一等地(西区阿波座)に立地しているとされている。また、副支店長・江島は「アルルカンと道化師」でパンチパーマをかけたコワモテという描写がされており、ドラマで江島を演じた宮川一朗太の風貌と一致しない。

2013年版第二部

  • 原作では伊勢島ホテルの羽根専務は男性だが、ドラマでは女性に変更されている[7]。名前も、原作の「夏彦」がドラマでは「夏子」に変更された。
  • 半沢が伊勢島ホテルを担当することに難色を示していた際、仕事を命じた三枝副部長(ドラマ版では未登場)がアメリカ大手ホテルチェーン・フォスターによる伊勢島ホテルへの出資話が同資本系列の東京中央商事で内々に検討されていると明かしている。なお、半沢が担当に据えられた理由や事情は原作版もドラマ版も変わっていない。
  • 古里が不正を行った証拠が入った疎開資料の置き場が原作では貝瀬の自宅であったがドラマで銀行の金庫内に変更される。原作では古里が単身で貝瀬の自宅に取りに行っている。
  • ドラマ上、京橋支店は「旧産業中央銀行」の主力支店とされていたが、原作では「旧東京第一銀行」の主力支店の相違点がある。
  • 来生卓治と半沢美千子は、原作では第1作『オレたちバブル入行組』のみの登場だが、ドラマでは第1部に引き続き第2部にも登場している。
  • 花と息子が直樹の実家に行くエピソードはドラマオリジナル。
  • 半沢が自宅に疎開資料を置いたままにし、花が勝手に資料を実家に送付して難を逃れるのはドラマオリジナル。原作では半沢が先を読み、自宅には保管しなかった。また「ボイラー室で偽物の箱を見せて実はその場に本物の疎開資料があった」エピソードもドラマオリジナルであり、原作では偽の箱はあるが本物は直前に花の実家に送付している。
  • タミヤ電機が3000万円を流した会社である『ラフィット』が原作では『ラファイエット』と名前が異なる。また、近藤がラファイエット社長と会話するシーンなど原作のエピソードがドラマではカットされている。
  • 田宮社長が迂回融資を報告することを大和田に伝える場面は、原作では直接会って大和田に伝えた。ドラマでは留守番電話に録音して伝えた。
    • また、原作では大和田は「土下座」をして取り下げるように懇願した。ドラマでは「土下座」を「『無能な奴ら』が行う『情に訴えるだけのくだらないパフォーマンス』」としている。
  • 岸川の娘が黒崎と結婚する件は、原作では半沢らが新聞社の記者から情報を受け取って露呈していたが、ドラマでは奥様会にて岸川の妻が花に話してしまったことから露呈した。
  • 半沢が取締役会の重役らの眼前で大和田に土下座を要求するシーンはドラマオリジナルである。
  • 原作では大和田は降格の後に最終的に出向(行き先は不明)させられるが、ドラマでは平の取締役への降格だけで終わるように変更されている。

2020年版第一部

  • 原作では電脳雑伎集団によるスパイラル買収騒動は2004年の出来事として描かれているが、劇中に登場するスマートフォン、電子メール、株価チャート、新聞などに西暦や日付が表示されておらず、劇中の出来事の時代設定が特定できないように演出されていた。しかし、後述の2020年版第二部の出来事から時代設定が2020年であることが判明している。
  • 原作の伊佐山は身長190cmという巨体の持ち主、郷田は55歳と還暦に近い人物であるが、ドラマで演じる市川猿之助、戸次重幸はこの設定を踏襲する人物に当たらない。
  • 東京セントラル証券の専務取締役・神原公一、電脳雑伎集団の営業担当役員・戸村逸樹、太洋証券の広重の部下・二村久志はドラマには登場しない。一方、東京セントラル証券の浜村瞳、スパイラルの高坂圭が『エピソードゼロ』から続投して出演し、新たなドラマオリジナルの人物として小料理屋「上越やすだ」の新山智美が加わっている。
  • 半沢と同期入行の苅田光一は原作では法務部の次長であるが、ドラマでは情報システム部。また、大阪から異動してきたとの設定はドラマ版では存在していない。
  • スパイラルの瀬名が学校を辞める原因が、原作では不動産会社に勤める父が株の信用取引で大損したためというものから、ドラマでは父が経営する万年筆の工房が倒産したためというものに変更されている。またそれに伴い、森山が瀬名から貰った万年筆を大人になった今でも使用している設定が追加されている。
  • 銀行側が作成したスパイラル買収のスキームを三木が半沢へ提供した流れについて、原作では三木がコピーした資料にスキーム図が混ざっていたことでスキームの全容が判明するが、ドラマでは伊佐山のデスクから三木がスキームの原本を抜き出し、写真を撮って半沢へ送信している。
  • 電脳電設の特許と玉置克夫に関する設定が原作から大幅に脚色された。原作の電脳電設には資金還流目的の子会社以上の設定は無く、玉置の出自も同社と無関係である。また、この関係で電脳退職後の玉置がフォックスの財務担当に引き抜かれる設定は削除された。
  • 原作では半沢が電脳の粉飾を内藤に報告した事で役員会に参加し、500億円の追加融資を食い止める流れだが、ドラマでは報告する相手が大和田に変更されている。内藤が伊佐山の根回しをやり過ごすシーンも割愛された。
  • 原作における役員会決議の根回しでは伊佐山の根回しや三笠の尽力を経て旧東京第一銀行派閥役員の意見を統一させており、内藤ら旧産業中央銀行派閥からの反対や横やりを懸念しているが、頭取は空気を読んで賛成すると読んでいる。ドラマ版では三笠が大和田に頭を下げることで大和田が中野渡派を中心とする役員のとりまとめに動いたことになっている。
  • 三笠が平山夫妻から賄賂を受け取っていた設定が追加され、それに伴い役員会議の場で三笠の賄賂が露呈し、半沢から糾弾されるシーンが追加された。この都合上、半沢が伊佐山に電脳の不正を調査するよう伝える筋書きが原作では伊佐山が半沢との面会を拒絶・無視していたものから、ドラマでは半沢から諸田に渡された伊佐山への伝言が三笠にもみ消されるというものに変更された。なお、伊佐山が電脳の不正を知らなかったことは原作・ドラマ版共に共通している(ただし、原作では伊佐山が諸田とともに役員会後に電脳に向かう際、電脳の本質に気づくべききっかけやタイミングはあったことを回顧している部分があるので何らかの疑惑や不信感を持っていた可能性はある)。
  • 原作では平山夫妻の粉飾を直接糾弾するのは追加融資に関する役員会が終了してから伊佐山、諸田が行っているが、ドラマでは役員会に先立ち森山が糾弾しており、前述の三笠を糾弾する材料とする流れになっている。
  • 原作では、伊佐山は財務担当役員として、三笠は代表取締役社長としてそれぞれ電脳に出向させられるが、ドラマではここに諸田も加えた3名で出向させられたことが岡によって明かされており、出向先での役職は言及されていない。
  • 原作では清田・加納の二人は瀬名にスパイラルに戻りたい旨を伝えるも拒絶されているが、ドラマ中では瀬名が裏切られて尚2人が戻ってくる日を待っている描写が登場し、後にこの2人はスパイラルに復帰したことが言及されている。
  • 諸田が東京セントラル証券の社員たちに謝罪するシーンがドラマオリジナルとして追加されている。原作中では役員会の帰路で半沢に呼び止められ謝るように促されるのみであった。

2020年版第二部

  • 原作では時代設定が不明で、かつドラマも2020年版第一部の時点で時代設定が不明であったが、牧野副頭取が自殺した日が2010年9月6日で、帝国航空の再建に半沢が担当となったのがその10年後とされているため、時代設定が2020年であることが読み取れる[注 56]
  • 原作第3作の単発人物であった瀬名・森山が、第一部から引き続き登場する。
  • 原作では、第3作の「ロスジェネの逆襲」まで帝国航空に関する描写は無く、第4作「銀翼のイカロス」の冒頭で内藤に呼び出され中野渡の意向で帝国航空の案件を任せられるが、ドラマでは第一部の時点で中野渡、大和田、伊佐山らがこの案件に関与するシーンが登場し、第一部最終盤にて直接中野渡に呼び出され、大和田の意向で帝国航空の案件を任せられる。
  • 原作では、曽根崎次長は身長が190センチある巨体・強面で、田島は小太りでユーモラスな雰囲気を持つ、乃原は樽のような肥満体に黒縁の丸眼鏡をかけている設定だが、ドラマではこれらの設定が踏襲されていない。
  • 原作では、東京中央銀行と同資本系列の「東京中央商事」が物流部門のテコ入れのために、空輸や輸送網の広さに定評がある帝国航空に出資することが検討されていた内容が描かれているが、ドラマでは言及されていない。また、「東京中央商事」の出資話は内藤が同資本系列企業の取引を担当する営業第2部が帝国航空を担当しうる根拠になると半沢に述べているが、ドラマ版ではこちらも一切言及はない。
  • 原作では、物語序盤、憲民党内閣が総選挙で敗北し進政党に政権交代するという場面が存在するが、ドラマでは進政党は既に政権与党で第二次改造内閣を発足させている。
  • 原作では「大物代議士」と設定されていた箕部が、ドラマでは「進政党幹事長」という役職に設定されている。
  • 常務の紀本が、ニューヨーク支店から本店に異動になったという設定が追加されている。
  • 原作では、役員会で紀本が提案した債権放棄受け入れの方針に対して「メインバンクの開発投資銀行が債権放棄を拒絶する方向を示した場合はこれに準ずる」という条件を具申したのは営業第二部長の内藤だが、ドラマでは半沢が具申している。
  • 開発投資銀行の谷川幸代の別名は原作ではサッチャーであるが、ドラマでは鉄の女とより直接的な表現をされている[注 57]
  • 箕部の選挙地盤は原作では都道府県不明の舞橋市であるが、ドラマでは三重県の伊勢志摩市とされている。いずれも架空の自治体。また、この設定変更に伴い舞橋空港が伊勢志摩空港に変更されている。
  • 「合同報告会」において原作では、一番目の大東京銀行の報告が「債権放棄を決定した」とする内容で、二番目の白水銀行から「主力および準主力の対応に準ずる」という報告を行ったが、ドラマでは一番目の大東京銀行から「主力および準主力の決定に従う」と報告している。また、原作では取引銀行の一つである第一信託銀行が、ドラマでは関西シティ銀行に変更されている。また、合同報告会で全銀行債権放棄拒絶という結果となった後、原作では乃原が白井及び紀本に対して叱責している描写があるが、ドラマでは箕部が白井に対して叱責する内容となっている。
  • 原作では「舞橋ステート(ドラマ版では『伊勢志摩ステート』)」という社名は金融庁検査の際に黒崎が席上で言及しているが、ドラマでは黒崎が金融庁から異動となった際に駆けつけた半沢に要調査対象として伝えた形となっている。
  • 原作では、自殺した牧野副頭取は旧Tの頭取であったが、ドラマでは旧Tの副頭取で合併後もそのままの役職、かつ旧T時代の中野渡は牧野の部下だったという設定となっている。

池井戸潤の他作品との繋がり

2020年版の作中には原作者・池井戸潤が手がけた他作品に登場する企業名や人物名が散見されるハイパーリンクの演出が確認できる。

  • 2020年版第一部では、東京セントラル証券社内の電光掲示板に佃製作所(下町ロケット[注 58])、ヤマタニ(下町ロケット)、埼玉中央銀行(陸王)、ダイワ食品(陸王)、アトランティス(陸王)、青島製作所(ルーズヴェルト・ゲーム)、トキワ自動車(ノーサイド・ゲーム)などの株価が流れたり、諸田のメール受信トレイに帝国重工(下町ロケット)からの電子メールが表示されるなど、本作と同じく「日曜劇場」にてテレビドラマ化された池井戸作品の企業が登場する演出が行われている[68][69][70]
  • 2020年版第二部でも、半沢が過去に自身が担当した企業を語る際に2013年版に登場した西大阪スチールや伊勢島ホテルなどに加えて、帝国重工(下町ロケット)を担当していたことに言及するシーンや帝国航空技術系社員の受け入れ先候補として、トキワ自動車、日本モータース、カザマ商事(いずれもノーサイド・ゲーム)などがホワイトボードに列記され、帝国重工に至っては行員の会話の中ではあるが、藤間社長(下町ロケットの登場人物)が受け入れ受諾を電話で回答したことが言及されている[71][72][73]。また、曾根崎が山久を懐柔しようとしている音声を録音した際に使用したICレコーダーがゼノックス製品(映画版七つの会議[注 59])であることが番組公式Twitterなどで明かされている[73][74]
  • 先の帝国航空技術系社員の受け入れ先を探す場面では、下町ロケットに登場した帝国重工が帝国航空と同じ帝国グループであると明言されている。
  • 2020年版第8話で検査部の富岡が読んでいるスポーツ新聞「デイスポ」の終面の見出しが「アストロズ今季全勝」とノーサイド・ゲームに登場したトキワ自動車ラグビー部のことが書かれている[75]

受賞

ギャラクシー賞 テレビ部門 2013年9月度月間賞(2013年)
受賞理由として「銀行という世界の細かいリアリティが随所に登場し、ドラマの面白さというものを十分に味あわせてくれた久しぶりの快作」という作品自体の評価に加え、「堺雅人の好演に加えて小木曽役の緋田康人、近藤役の滝藤賢一など脇役の熱演ぶりも光った」として俳優陣の演技も評価された[76]
第78回ザテレビジョンドラマアカデミー賞(2013年)
以下の各部門で受賞した[77]
  • 作品賞2位
  • 主演男優賞 - 堺雅人
  • 助演男優賞 - 香川照之(2位に片岡愛之助)
  • 監督賞 - 福澤克雄
GyaO Entertainment Awards 2013 GYAO!ストアTVドラマ部門賞(2013年)
有料映像サービス「GYAO!ストア」(当時の表記はGyaO!ストア)にてユーザーに最も支持されたコンテンツとして受賞した[78]
第26回 2013 小学館DIMEトレンド大賞 特別賞(2013年)
「今年社会現象を起こした大ヒットドラマ『半沢直樹』を制作し日本中のビジネスマンを大いに元気づけてくれた」ことを表彰理由に受賞。藤沢未樹役を演じた壇蜜も同じく特別賞を受賞した[79]
2013ユーキャン新語・流行語大賞 トップテン・年間大賞(2013年)
劇中に登場する台詞「倍返し」が受賞。受賞者は主演の堺雅人およびTBS『半沢直樹』チーム。「今でしょ!」(林修)、「お・も・て・な・し」(滝川クリステル)、NHK連続テレビ小説あまちゃん』の劇中に登場する台詞「じぇじぇじぇ」(宮藤官九郎能年玲奈)との同大賞創設以来史上最多の4語同時受賞となった。「やられたら、やり返す!」という胸のすくような筋書きが「巷の人気を独り占めした」として選出された[80]
2013年度ネット流行語大賞銅賞(2013年)
同じく劇中の台詞「倍返しだ!」が受賞[81]
2014年(平成26年)日本民間放送連盟賞(2014年)
  • 番組部門 テレビドラマの部 優秀賞
2014年 東京ドラマアウォード
  • 作品賞・グランプリ(連続ドラマ部門)
  • 主演男優賞 - 堺雅人
  • 演出賞 - 福澤克雄
第17回日刊スポーツ・ドラマグランプリ[82]
  • 作品賞
  • 主演男優賞 - 堺雅人
  • 助演男優賞 - 片岡愛之助
第19回アジア・テレビジョン賞2014(2014年)
  • 最優秀作品賞 ドラマ部門 [83]

反響

ロケ地観光
東京中央銀行大阪西支店の建物の外観には、大阪駅前の梅田阪急ビルに看板をCG合成したショットが使用された[22][21]。また、関西地区では第5話の瞬間最高視聴率が32.6%を記録するなど特に人気を得ていることから、ヒルトンプラザ大阪阪急百貨店うめだ本店梅田スカイビル芦有ドライブウェイなど、一連のロケ地が観光名所化している[22]。その後も人気は衰えず、ロケ地の1つである道頓堀では飲食店に「倍返しだ」にちなんだ新商品が登場したり、ロケ地目当ての観光客も増え始めている[84]
半沢直樹 倍返し饅頭
オフィシャル商品として2013年8月中旬からTBSストアで発売された『半沢直樹 倍返し饅頭』は、それを買い求めるサラリーマンなどで長蛇の列になり、同月9日から先行発売されたネット通販でも1か月待ちになるほどの人気を博した[85]。さらに2020年には、『100倍返し饅頭 東京セントラル証券ver』が発売された。
韓国での反響
2014年元日から「한자와나오키(ハンジャワナオキ)」のタイトルで放送された[86]。放送中から再放送やDVD版の問い合わせが殺到するほどの人気で続編への期待が溢れていた[87]
制作プロダクションの関係者は「TBSにはリメイク権が欲しいとの打診が届いています。なかでも熱心なのは、韓国の民放SBSです。」と語る一方「ドラマの原作者の池井戸潤氏らにも了解を取る必要があるため、手間取っているそうです」とも話した[88]
2020年9月7日に『狙われた半沢直樹のパスワード』を放送[89]
2020年9月8日から「チャンネルW」で2020年版の放送を開始。韓国での放送開始前から海賊版サイトを通して日本の放送とリアルタイムで視聴している人もいる[90]
台湾での反響
台湾の有力紙自由時報は、2013年9月12日付の政争を伝える記事に主人公の決め台詞「やられたら倍返しだ!」をそのまま引用している[91]。また、日本専門チャンネル「緯来日本台(VIDEOLAND JAPAN)」にて同年10月7日から同年10月18日まで放送され、平均視聴率が1.49%[92]、最高視聴率が1.60%を記録した。この数字は、1996年の同チャンネル開局以来、ドラマ部門では最高視聴率であった[92]
2014年2月25日、台湾の八大綜合台TBSテレビのドラマ放送枠を新設し半沢直樹の続編が日台で同時放送される可能性が出てきたとNOWnewsが伝えた[93]
2020年版は、半沢のデスク後ろのモニターに中華民国(台湾)の国旗が映るシーンが原因で、中国の配信サイト「人人視頻」から削除されたとの報道があった[94]。また、第1話の再放送(完全プレイバック版)と第2話以降は、台湾だけでなく全ての国旗が消されている[95][96]。TBSは削除した理由について「お答えできない」としている[97][98]
2020年8月8日から「緯来日本台(VIDEOLAND JAPAN)」にて毎週土曜夜10時から2020年版の放送を開始した[99]
見逃し配信
2013年版を含め、TBS系ドラマは放送終了後にParaviで全編配信され、TBS FREETVerGYAO!)では1週間限定で見逃し配信されているのに対し、2020年版はダイジェスト版のみの配信となっている。TBS宣伝部は「制作と編成の判断」と答えており、「現段階で見逃し配信の予定はない」とした[66]。とあるテレビ局員は「堺が所属する田辺エージェンシーは、配信だけでなく映像化に関してもかなり後ろ向き」と話している[100]

ラジオドラマ

TBSラジオ オリジナルドラマ
半沢直樹
敗れし者の物語 by AudioMovie®
ジャンル ラジオドラマ
放送方式 収録
放送期間 2020年2月11日 - 3月31日
放送時間 火曜 16:10 - 16:20
放送回数 8
放送局 TBSラジオ
公式サイト 公式サイト
テンプレートを表示

TBSラジオ オリジナルドラマ 半沢直樹 敗れし者の物語 by AudioMovie®』(はんざわなおき やぶれしもののものがたり)として、2020年2月11日から3月31日までTBSラジオACTION』内で放送された。TBSラジオとTBSテレビの共同製作。

キャスト(ラジオドラマ)

第1章
第2章
第3章
第4章

スタッフ(ラジオドラマ)

放送日程(ラジオドラマ)

放送日 サブタイトル 脚本
第1章 2020年
2月11日
元東京中央銀行 大阪西支店 浅野匡支店長編・前編 オークラ
2月18日 元東京中央銀行 大阪西支店 浅野匡支店長編・後編
第2章 2月25日 元東京中央銀行 東京本部 小木曽忠生人事部次長編・前編 李正美
3月03日 元東京中央銀行 東京本部 小木曽忠生人事部次長編・後編
第3章 3月10日 元西大阪スチール 東田満社長編・前編 金沢知樹
3月17日 元西大阪スチール 東田満社長編・後編
第4章 3月24日 金融庁検査局 黒崎駿一主任検査官編・前編 土田英生
3月31日 金融庁検査局 黒崎駿一主任検査官編・後編

朗読劇

感謝の恩返しスペシャル企画 朗読劇「半沢直樹」』(かんしゃのおんがえしスペシャルきかく ろうどくげき「はんざわなおき」)は、2020年9月12日から9月13日まで新国立劇場中劇場 で上演された朗読劇[101]。日曜劇場『半沢直樹』に先駆け、TBSラジオで2020年2月から3月に放送された上記のラジオドラマで描かれた「聴くドラマ」の演出をヒントに生まれたスペシャル企画。ラジオとのコラボで実現した“『半沢直樹』の世界観を声で届けるエンターテインメント”に、出演者が生朗読するという“舞台演出”が重なった、オリジナルストーリーの特別企画。

朗読劇の終了後には出演者によるトークショーが行われ、ゲストに伊集院光(9月12日2公演)、藤森慎吾(9月13日12:00公演のみ)が参加している[注 60]。また、藤森は演目「繰り返される時・・・」に運送員役の声で朗読劇にサプライズ出演も果たしている[102]

好評を受け、動画配信サービスParaviで9月16日から27日までの12日間、期間限定で独占配信される予定[103]

キャスト(朗読劇)

黒い二人の日記帳
繰り返される時・・・
おかしな二人の殺人事件
初恋の味

スタッフ(朗読劇)

  • 脚本 - 土田英生、粟島瑞丸、吉井三奈子、谷口純一郎
  • 演出 - 粟島瑞丸
  • 企画・製作・主催 - TBSTBSラジオ

上演演目(朗読劇)

# タイトル 内容 脚本 備考
1
黒い二人の日記帳 電脳雑伎集団の平山社長夫妻の後日談 土田英生
2
繰り返される時・・・ 太洋証券の広重によるスパイラル瀬名社長への復讐劇? 粟島瑞丸
3
おかしな二人の殺人事件 曾根崎が意外な場所で遭遇した意外な人物とは… 吉井三奈子 脚本協力:今井太郎
4
初恋の味 森山と瀬名がなぜか大喧嘩。
二人に何が起こったのか?
谷口純一郎 ゲスト:沢城みゆき
声の出演:大塚明夫

公演日程(朗読劇)

2020年9月12日 - 9月13日 新国立劇場中劇場

公演日 開演時間 タイトル 出演
9月12日 14:00 黒い二人の日記帳 南野陽子×土田英生
繰り返される時・・・ 尾上松也×山崎銀之丞
18:00 繰り返される時・・・ 尾上松也×山崎銀之丞
おかしな二人の殺人事件 角田晃広×佃典彦
9月13日 12:00 黒い二人の日記帳 南野陽子×土田英生
繰り返される時・・・ 尾上松也×山崎銀之丞
16:00 黒い二人の日記帳 南野陽子×土田英生
初恋の味 賀来賢人×尾上松也

関連商品

映像商品

『半沢直樹 -ディレクターズカット版- DVD-BOX』
『半沢直樹 -ディレクターズカット版- Blu-ray BOX』
販売元:TCエンタテインメント、発売:2013年12月26日、初回生産限定封入特典:オリジナル東京中央銀行通帳型メモ

CD

『TBS系 日曜劇場 半沢直樹 オリジナル・サウンドトラック』
レーベル:Anchor Records、発売:2013年9月4日

書籍

『日曜劇場半沢直樹 公式ブック』
出版元:講談社、発売:2020年8月13日、ISBN 9784065183977

関連項目

  • 半沢直樹シリーズ
  • ママカースト - 奥様会における位置。
  • みずほ銀行 - 2013年版終了後、暴力団融資問題が明らかになった。
  • 日本航空 - 2020年版第二部で描かれている帝国航空の経営再建のように、政府が主導となってJAL再生タスクフォースを立ち上げ経営再建を図り[104]、5,215億円もの債権放棄を行った[105]
  • リーガル・ハイ - 堺主演のフジテレビ系ドラマシリーズ。2013年版終了直後の2013年10月より第2シリーズが開始(第1話では本作の台詞のパロディがあった)。また当ドラマの主人公古美門研介が持っていた銀行口座は、本ドラマの半沢直樹が勤めていた東京中央銀行のもの。
  • 花咲舞が黙ってない - 主演の日本テレビ系ドラマシリーズ。同じく池井戸潤の小説『不祥事』と『銀行総務特命』、『銀行狐』などが原作、舞台も本作と同じ銀行である。行名は本作の東京中央銀行の合併前の行名と同じ「東京第一銀行」となっている。また、主人公と半沢直樹の性質に共通する点もあり、一部では「女性版半沢直樹」と報道されている[106][107]
  • せやねん! - ドラマシリーズのネット局である毎日放送が、毎週土曜日に関西ローカルで放送中の情報番組。2020年版の放送期間には、メインキャストのパロディ企画「ものまね半沢直樹」を通じて、直近に放送された回のダイジェストや今後の放送回で予想されるストーリーを紹介している。

脚注

注釈

  1. ^ 日曜劇場の最高記録は『女たちの忠臣蔵』(1979年、42.6%)である。
  2. ^ 4月5日から19日まで『下町ロケット』特別総集編、4月26日から5月24日まで『ノーサイド・ゲーム』特別編、5月31日から6月28日まで『99.9 -刑事専門弁護士- SEASON I』特別編が放送された。
  3. ^ a b c 原作の中野渡は旧産業中央銀行出身とされている。
  4. ^ 2020年版第8話での検査部・富岡と半沢の会話より。
  5. ^ 半沢直樹シリーズ第5作「アルルカンと道化師」より。大阪西支店に赴任する直前に所属していた部署。
  6. ^ 2013年版第8話に登場した人事調書より。
  7. ^ 初登場時から半沢に東京本部内部の情報を与えるなど、影から半沢をサポートをしている。
  8. ^ 「クールで整然とした物言い」は2013年版第一部の描写より。「熱い情熱が再燃」は2013年版第二部からの描写より。
  9. ^ a b その後、大和田は近藤との約束通りに、彼を東京本部の広報部に調査役として配属した。
  10. ^ 2020年版第8話より。東京中央銀行が誕生した2002年にはニューヨーク支店の支店長だったことが新山によって言及されている。
  11. ^ 「銀行員は莫大なカネを動かす力を与えられているが、その気になれば人ひとりの人生を生かすことも殺すことも出来てしまう。だからこそ銀行員が見るべきものはカネではなく人である」という考えから。
  12. ^ 半沢が中学生の頃、半沢の父・慎之助が経営する半沢ネジへの融資を引き揚げることを決めたのが大和田。
  13. ^ 原作では旧東京第一銀行出身とされている。
  14. ^ 本部での聞き取り調査の後、小木曽らが半沢を出向させようとするのを押さえている。
  15. ^ 逆に半沢の代わりとして支店長の浅野を出向させた。
  16. ^ 一方で、渡さなければ北海道根室市へのさらなる出向という条件もつきつけた。
  17. ^ 劇中で大和田は、自らの行いに対して「懲戒解雇になっても文句の言えない男ですよ」と語り、ありそうな出向先として北海道九州の中小企業(非金融業)を自嘲的に挙げていた。
  18. ^ 原作では、常務取締役から取締役への降格は「出向待ちを意味する」とされている。
  19. ^ 伊佐山は芝居であると大和田に説明していた。
  20. ^ 同時に電脳電設の特許を取り戻す支援をしてくれる企業・浜畑電子への根回しも要請された。
  21. ^ 役員の前で半沢の債権放棄を拒否する考えに賛同したが、役員が拒否に賛同しない意見が多い場合は役員側の意見に寝返り、どちらに転んでも自身にダメージがいかないように計算していたことを半沢に見破られている。
  22. ^ 原作では旧東京第一銀行出身とされており、大和田と同じである。
  23. ^ 半沢は諸田に電脳の財務状況、電脳とゼネラル電設との関係について詳しく調査するようにと書かれたメモを伊佐山に渡すよう託けたが、三笠はそのメモを諸田から取り上げ、伊佐山が調査する機会を妨害していた。
  24. ^ 三笠の娘の留学費用、妻の経営する飲食店の改装費用を電脳に支出させていたことを平山夫妻が証言する音声データが森山から役員会に乗り込んだ半沢に送信された。
  25. ^ 牧野副頭取が自殺した2010年に紀本は審査部長であったことを新山が言及している。
  26. ^ a b 2020年に帝国航空への債権放棄騒動が勃発しており、その6年前に紀本は伊勢志摩支店長として永田を帝国航空に出向させている。
  27. ^ 第8話では、金融庁検査の最中に半沢を更迭しようとする上層部に反抗。大和田には「不当人事だ」と、断固半沢を守る姿勢を示した。
  28. ^ 第6話では、大和田からの接待の受諾を上司であるにも関わらず頭を下げ懇願している。
  29. ^ 「荻窪西支店」という旧T時代にも存在しない架空の支店の資料に偽装して書庫センターに保管していた。
  30. ^ 大和田には三笠に取り入る事で彼の弱みを探り、弱みにつけ込んで取締役会での大和田の地位を向上させるために芝居をしていると思い込ませていたが、大和田が半沢に土下座をさせられ失脚した時点で大和田のことを見限っており、そのことが大和田に気付かれた時に初めて本性を現した。
  31. ^ 紀本は当初、曾根崎に悪い出向先は回さないと言っていたが、実際は瀬戸内海の小さな営業所であり「トカゲのしっぽきりで切り捨てられたので義理立てする必要はない」と半沢に説き伏せられ、大和田に「年収が1000万円違ってくる」という東京中央クレジットへの出向を提示され懐柔される。
  32. ^ 西大阪スチールの一件が起きるまでは通常の上司と部下の関係であった。
  33. ^ 藤沢未樹の口座を経由して浅野の銀行口座に振り込まれた。
  34. ^ 半沢も角田と会話するときは敬語を使用している。
  35. ^ 半沢曰く、「産業中央バブル入行組の悪しき伝統」とのこと。
  36. ^ ネット通販業界最大手のAmazonに匹敵する規模に成長する将来性があり、スパイラルとフォックスの合同記者会見でIT業界の超大物であるジョン・ハワードがその事業に3億ドルを出資するとコメントを寄せたことから、電脳の平山美幸は、財務担当の玉置に吸収合併することも可能だったフォックスにそれほどの企業価値があったことを何故見抜けなかったのかと問い詰めている。
  37. ^ 岡社長からは「政府に睨まれている以上、反発するようなことをするな」と釘を刺されていた。
  38. ^ 第8話で苅田が森山の退院祝いに上越やすだを予約しようとしていたことから、後に退院できるまで怪我が回復していることが確認できる。
  39. ^ 実際は半沢が白水銀行の油山から提供してもらっている。
  40. ^ 第6話から第7話にかけての湯浅の描写から。
  41. ^ 「原作から性別が変更された登場人物」であり、原作の「羽根夏彦」に相当する役回りの人物。テレビドラマ版のプロデューサーによれば、ドラマ版では羽根を「ホテルを愛して、仕事がすべてでのし上がってきた人が陥ってしまった悪」という解釈の元、独身女性という設定に変更したという。
  42. ^ 電脳雑伎集団への次世代スイッチング電源の特許売却契約書に、電脳の経営状況が悪化した場合は特許を電脳から買い戻すことが出来る条項が盛り込まれていた。
  43. ^ 閣議の意思決定は出席した閣僚の全員一致を原則とする。
  44. ^ a b 三重県に「伊勢市」と「志摩市」は実在するが「伊勢志摩市」は劇中の架空の自治体。
  45. ^ 「航空業界では通算フライト時間1万5000時間を超える機長のことを、尊敬の念を込めてグレートキャプテンと呼ぶ習わしがある」という説明が劇中でなされている。
  46. ^ 半沢も谷川ならば既に帝国航空の人員の受け入れ先に目星をつけているのではないかと考え、谷川に探りを入れた結果、スカイホープ航空を紹介されている。
  47. ^ 白井は開投銀がスカイホープ航空の東京-ホノルル間の新規路線に採算性が無いと判断し、融資を打ち切ったことを判断材料として新規路線就航の認可を拒否したと説明しているが、実際は認可を拒否した後に開投銀に圧力をかけて融資を打ち切らせ、自分の説明の辻褄が合うようにする工作をしている。
  48. ^ このシーンでは油山は後ろ姿が映るのみ(2013年版で油山を演じた木下ではなく別の役者が演じている)。
  49. ^ この前日、家族で水族館に出かけている最中に、半沢から「花」名義で送られてきた不正の件に関する脅しのメールを見て狼狽する夫を見ていたため、この行動に及んだ。
  50. ^ 「もし作業の自動化が、融資の条件だとしたら?」という半沢からの厳しい問いに「そうなったら他の銀行を探すまで。これは私のポリシーだ。これだけは譲れません」と毅然と答え、半沢を感服させた。
  51. ^ この時に、半沢は他にもマキノ精機の持つ特許に対して「甘すぎる」(材質や用途などを限定しすぎており、他社が簡単に模倣できてしまうから)として作り直すことも助言している。
  52. ^ 架空発注、水増し請求による着服のみならず、東京出張の際は必ず帝国航空発注のハイヤーを利用し、運転手にコーヒーを買わせ、どちらの費用も帝国航空に負担させていた。
  53. ^ 階戸は2020年版第5話放送後の8月28日に死去し、本作がテレビドラマの遺作となった。
  54. ^ 第4作にて「旧産業中央銀行出身」と明記されている。
  55. ^ 「ここは強大な悪人を出して欲しい」という堺雅人の提案による[67]
  56. ^ 放送された2020年版第8話では「10年前」のテロップが入り、牧野副頭取の自殺シーンが回想されているが、TVerによる2020年版第8話のダイジェストのナレーションでは同じシーンが「15年前」と解説されている。
  57. ^ 英国初の女性首相マーガレット・サッチャーの別名が「鉄の女」。
  58. ^ 本編で東京中央銀行とメインバンク契約をしているシーンがある。
  59. ^ 2019年2月に公開・上映され、TBSテレビとTBSラジオが製作委員会の一社として参加している(幹事はTBSテレビ、監督は福澤)。なお、テレビドラマ版は2013年にNHKが制作・放映している。
  60. ^ 伊集院は、自身がパーソナリティを務めるTBSラジオ『伊集院光とらじおと』でのコーナー「俺たちの半沢直樹」とのコラボレーションとして、藤森は『王様のブランチ』とのコラボレーションとしてトークショーに参加している。

出典

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参照話数

※未使用の参照話数を使うときは両サイドにある「<!-- -->」を除去してください。

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  4. ^ a b c d e f 2013年版 第7話
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  6. ^ a b c d 2013年版 第8話
  7. ^ a b c d e f g 2013年版 第3話
  8. ^ ラジオドラマ 第2章
  9. ^ a b c d e f 2013年版 第2話
  10. ^ a b c d e f g h i j 2013年版 第1話
  11. ^ ラジオドラマ 第1章
  12. ^ a b c d e f 2013年版 第4話
  13. ^ a b c d e f g h i エピソードゼロ
  14. ^ ラジオドラマ 第3章

外部リンク

TBS 日曜劇場
前番組 番組名 次番組
空飛ぶ広報室
(2013年4月14日 - 6月23日)
半沢直樹(2013年版)
(2013年7月7日 - 9月22日)
安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜
(2013年10月13日 - 12月15日)
テセウスの船
(2020年1月19日 - 3月22日)
半沢直樹(2020年版)
(2020年7月19日 - 9月27日、予定)
危険なビーナス
(2020年10月 - 、予定)